仮面ライダーJ

登録日:2011/09/14 wed 23:33:30
更新日:2023/07/23 Sun 14:45:29
所要時間:約 5 分で読めます







その年、世界中を異常気象が襲った。

世紀末の地球は危機にさらされている。

何者かの意志ともいうべき邪悪な前触れの中、一人の戦士の誕生……

そして、戦いが始まろうとしていた!



ミラクルJパワーで今こそ、

巨 大 変 身 !!


画像出典:仮面ライダーJ
©1994 東映・東映ビデオ・石森プロ


『仮面ライダーJ』とは、『仮面ライダーZO』に続く東映スーパーヒーローフェアの劇場用オリジナル作品。


【概要】

『仮面ライダー』シリーズでは、石ノ森章太郎氏が制作に関わった最後の作品。
本作を最後に仮面ライダーシリーズは一つの区切りがつき、大きな変化を遂げた次回作『仮面ライダークウガ』へと繋がる。
前作に続いて監督は雨宮慶太、音楽は川村英二が担当。
脚本は『仮面ライダーBLACK』の前半以来久々に上原正三が手掛ける。


【登場人物】


瀬川耕司/仮面ライダーJ
(演:望月祐多)
環境破壊の現状を世間に伝える為にオートバイでの取材の旅をしているフリーカメラマン。
取材の途中でフォッグから加那を守ろうとするが致命傷を負い絶命する。
しかし、地空人により改造手術を受け仮面ライダーJとして復活し加那と地球を守る為フォッグに戦いを挑む。

○木村加那
(演:野村佑香)
本作のヒロイン。
耕司と知り合い彼を慕うがフォッグに生贄として攫われる。ちなみに年齢は9歳。
小説版では設定が盛りに盛られている。

ベリー
(声:愛河里花子)
言葉を話すことができるミュータントバッタ。
耕司に助言を与えるマスコットキャラ。

○地空人
(声:飯塚昭三)
大地の精霊のエネルギーを糧として生きる者達。
耕司を改造手術し仮面ライダーJとして蘇生させた。
小説版では男の方はブレン大神官、女の方は女医のアンと設定されている。


■フォッグ

7000万年の昔、宇宙から飛来し地球の恐竜を滅ぼした一族。
無数の怪人達を孵化させ地球上の全ての生命を滅ぼそうとする。
フォッグは自分達以外を下等生物と思っている為、人間も動物もまとめて「生き物」と呼ぶ。
正式名称は「フォッグ」だが、劇中では何故か「フォグ」と呼ばれている。

●機械獣母艦フォッグマザー
(声:丸山真歩)
フォッグの首領で見た目は完全に戦艦。
その中には無数の怪人の卵が保管されており、ガライ達は生贄の儀式や作戦を練ることができる。
相手を鍵爪で捕らえて切り裂く攻撃や砲門なども装備されており地上も車輪での移動が可能。
今までのライダー怪人では異色の姿と存在である。
本体は体内の深奥で母艦を操るが見た目はしょぼい。

小説版ではその出自の背景が大幅に掘り下げられており、映像作品では単なる生贄でしか無かった加那とある種の交流をする場面も。

●コブラ男ガライ
フォッグの第1王子でコブラ型の怪人に変身する。
冷酷な性格で戦いで敗れた仲間も簡単に見捨てる。
高い戦闘能力と妖術でJを圧倒する。
武器は光の剣でに変えて使用することも可能。

●ハチ女ズー
フォッグの女性神官でハチ型の怪人に変身。
相手を飛行能力と妖術で惑わし、手の平から針を発射して襲撃する。耕司を襲うシーンと口元はなんかエロい。
裏設定ではガライを愛している。

●トカゲ男アギト
(演:栗原敏)
老神官でトカゲ型の怪人に変身。
鋭い牙と伸縮自在な尻尾を使ってJを苦しめる。
名前がアギトだが翔一くんは関係ない。紛らわしい。


【ライダーの巨大化企画】

実は原作者の石ノ森先生や雨宮監督はライダーの巨大化には大反対だった。
しかし、先んじて公開された『ウルトラマンVS仮面ライダー』が好評だったことで巨大化の要素を取り入れざるを得ず、「Jの基本能力ではない奇跡による力」ということで両者共に承諾したという。
これにより、『仮面ライダーJ』という魅力あるライダー作品を制作したのである。


【その他】

元々は『ZO』の続編を制作する予定だったが諸事情により頓挫し、代わりのような形で本作は制作された。
また、制作にあたって前作を強烈に意識したらしく、JとZOの姿が酷似しているのはZOをモデルにしているため。
『ZO』からは一部設定を引き継いでいるが、両作品に世界観の繋がりはない。
しかし、HERO SAGAの一編『MASKED RIDER ZO EDITION -ZO VS J-』では共通している設定を活かし、両作品の世界を繋げている。
『J』の制作も結果的には『真・仮面ライダー 序章』が『ZO』に企画変更されたためであり、シン、ZO、Jの3人を纏めてネオライダーと呼称することが多い。

上映後、小学館スーパークエスト文庫のレーベルから脚本の上原正三氏による執筆で小説版が発刊されている。
地空人達のバックボーンやフォッグ勢力の人物像などの大幅な掘り下げ、ジェイクロッサー戦闘モード、耕司の先輩がフォッグ・ライダーに改造されて立ち塞がる、フォッグマザーの秘密といった映画にない要素が見所となっており、『ZO』の小説も大概だが実質映画本編をリメイクした翻案作品に近い内容に仕上がっている。
また、地空人が耕司をJに改造する場面で、彼以前の歴代仮面ライダーの存在が地空人並びに耕司の口から言及されるなど(と言っても本当にサラッと触れるだけだが)、過去のシリーズとの繋がりも僅かながら示唆されている。

なお、Jはゲーム『仮面ライダーバトル ガンバライジング』で唯一プレイアブルキャラクターとなっているライダーでもある。





ベリー
「J、次の項目へ急ぐんだ!」

耕司
「わかった!必ず追記・修正するぞ!」

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最終更新:2023年07月23日 14:45
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