仮面ライダーオーディン

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仮面ライダーオーディン - (2022/03/11 (金) 20:37:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/11(金) 15:02:04
更新日:2024/04/30 Tue 20:45:06
所要時間:約 11 分で読めます




『少し修正が必要になった…』



仮面ライダー龍騎』の登場するライダー。
映像作品ではTV本編とTVSPに登場、映画版未登場。

CV:小山剛志
スーツアクター:岡元次郎



『変身者不明』



仮面ライダーオーディン


基礎スペック
身長:205cm
体重:100kg
パンチ力:350AP(約17.5t)
キック力:500AP(約25t)
ジャンプ力:ひと跳び50m
走力:100mを4秒

自称「13番目の仮面ライダー」にして、劇中では最後まで変身者不明だったライダー。
基本色は金。ライダーの共通装備であるVバックルも唯一色違いの金色。
『仮面ライダー龍騎』のライダーの中で唯一常時サバイブ体らしく、身体・カード共に他のライダーの能力を遥かに凌駕している。
そのため作中に登場しているのは正確にはオーディンではなくオーディンサバイブと言えるのかもしれない。

設定では「サバイブ〜無限〜」のカードも所持してるが、先述のように常時発動しているため劇中では使用シーンはなかった。
デザイナーの早瀬マサト氏は「サバイブになっていないオーディンの姿も存在するのだろう」と発言している。

戦闘では直立し腕を組んだまま主に裏拳、しかも右手のみで戦う。
他のライダーが数人がかりでも圧倒する強さもさることながら、金の羽根を撒き散らしながら瞬間移動という特殊能力も有している。
この羽根は攻撃にも転用でき、触れた瞬間爆発する。


ライダーバトルの主催者である神崎士郎の意志に従い、彼の代わりにライダー達の戦いに直接的な介入を行う、代理人にして、
他の12人の内、最後の1人となったライダーと戦うシード選手=ラスボスとしての役割を持つ。

また、神崎優衣に関して何かしらの不都合・脅威が出現した際にこれを排除することもある。


契約モンスター


  • ゴルトフェニックス
不死鳥型モンスター。AP8000。
ミラーワールド内で最強というべき実力を誇る。しかし本編での登場シーンはファイナルベント発動時のみ。
サバイブ体だがバイク形態は存在しないようである。
名称やモチーフ的にガルド系と類似しており、それぞれサバイブ体と通常体であることからも何らかの関係があると思われる。
書籍では神崎士郎が契約しているとされる。

公式の表記は「ゴルド」ではなく「ゴルト」だが、"gold"と書いて後者の読み方をする場合もある。(例えばドイツ語読みなど)
ちなみに「ガルド」は外国語で"guld"と表記され、金を意味する。


【召喚機】


  • ゴルトバイザー
錫杖型の召喚機。普段は所持しておらず任意で手元に出現する。
鳥状の飾りの下側部分をスライドさせてカードをセットし、能力を使用する。
サバイブ形態ライダー召喚機では唯一名称が「ツヴァイ」ではなく、発動時の音声にエコーも無い。
翼部分を観音開きのように展開することもでき、3枚のサバイブカードを装填するスロットが現れるが劇中未登場。
常に「サバイブ〜無限〜」を装填している。左右のスロットにはそれぞれ右の翼を描いた「サバイブ〜疾風〜」、左の翼を描いた「サバイブ〜烈火〜」を装填する事ができるのだが、劇中でその姿を見せることはなかった。

3枚のカードを並べると不死鳥の絵ができるが、これらのカードが揃った場合の効果は17年後に実現した

【所有カード】


  • アドベント
ゴルトフェニックスを召喚。
アドベントカードは存在するが、ファイナルベント召還時にゴルトフェニックスも含まれるため劇中未使用。


  • ソードベント:ゴルトセイバー
ゴルトフェニックスの翼の一部を模した剣。4000AP。
二刀一対となっており、カードの絵柄などで分かる通りそれぞれ「疾風」「烈火」の力を秘める。
ただし二刀流で使用することは少なく、基本的に一振りずつで使用する。
数値上シザースのファイナルベントと同等の威力があり、
実際1本のみでもナイトサバイブの疾風断を破ってみせるなど数値以上の力も持つ。


  • ガードベント:ゴルトシールド
ゴルトフェニックスの背と尾を模した大型の盾。4000GP。
非常に頑丈で他のライダーのファイナルベントをものともしない。


  • スチールベント
相手の武器や装備を奪う。龍騎に奪われたシールドを奪回した。


  • ストレンジベント
使用すると別のアドベントカードに変化する。龍騎サバイブと同様のもの。
劇中未使用。


  • サバイブ
ライダーとその契約モンスターを強化する特殊カード。「無限」「疾風」「烈火」の計三枚で構成されている。
しかし劇中では諸事情により「疾風」「烈火」は別のライダーの手に渡っており、唯一残った「無限」も常時発動中であるため劇中では直接の登場シーンはない。


  • タイムベント
時間の逆行を行える、オーディンの象徴ともいえるとんでもないカード。
士郎の望まない結末に至った時に使用し、全てをリセット、一からやり直す。
本編・劇場版・TVSP・その他の世界全てで結末が違う理由の答え。本編中でも一度使用し、その回は総集編になった。
こんなカードがあるのなら、士郎は全ての始まりが起こる前の時間に戻れば良かったと思うのだが、
それが出来なかったことを踏まえると、始まりの事件までは時間逆行できないことが覗える。
実は元々は商品化用に設定されたカードだったが、総集編の必要が出たために急遽本編登場となった。


  • ファイナルベント:エターナルカオス
名称、および10000APの威力だけが分かっている技。
劇中ではナイトサバイブに対して使用。
ゴルトフェニックスがオーディンの背中と合体、強烈な光を放った瞬間CMへ。
CMが終わった後、ナイトに瀕死の重傷を負わせた。なのでどういう攻撃をされたのか一切不明であり、詳細が分かるのは受けたナイトだけである。
このせいで一部からはCMベントなどという不名誉なあだ名を付けられてしまった。

北米の『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』ではドラゴンナイトに対して使用、炎を纏って高速で体当たりしベントしているが、攻撃の反動のせいでダメージが規定値を超えてしまい自分もベントされてしまった。

ゲーム版ではやけに緩やかにではあるが突進しているが、『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』シリーズで逆輸入された際は劇中通り発光するのみで詳細は不明。ただし、フォーゼでは光の向こうで突進している姿が割とハッキリ見える。
データカードダス『ガンバライジング』でもゴルトフェニックスが来て発光以外は詳細不明である。
PS版ではゴルトフェニックスの翼で煽られた相手を瞬間移動で攻撃し、最後は空中から頭突きで突っ込んでいくという豪快な技になっている。

「RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」においては本編とは異なる方式で使用。
召喚したゴルトフェニックスに黄金のエネルギーを集約させ、ゴルトバイザーを標的に振り向けて突撃させる、という完全な召喚攻撃であったが、ジオウとゲイツの龍騎・ナイトのライドウォッチを使った必殺技と競り合った末、二つの力に反応して烈火と疾風のサバイブカードが消滅、押し負けてしまった。

「龍騎」本編ではおそらく、これをゴルトフェニックスと合体した状態で放った突撃技だったと思われる。



◆劇中での活躍


TV本編中盤に初登場。
戦っていた龍騎ナイトゾルダ王蛇の前に現れ、彼らを圧倒し、タイムベントを発動。
士郎と優衣の過去を修正した。

後にナイトと戦いながらも一瞬の隙からウイングランサーで身体を貫かれてしまい、敗北・消滅した…筈だったが、復活を遂げる。

『そのまま迷わず…戦い続けろ…』

ライダーバトル最後の3日間において、龍騎&ナイトと戦うが、龍騎に動きを抑えられたところをナイトの飛翔斬を受けて戦死した…
筈なのだが、最終日においてまたもや復活を果たす。

どうやらオーディンというのは大量生産品らしいな…

実はオーディンは特定の変身者がおらず、デッキも量産型。それが不死身の答えだった。
2回もやられたのは高いスペック持ちでも、実戦経験不足による機転の利かなさによるもの。

ナイトとの最終決戦では、サバイブ体となったナイトをテレポートを用いた斬撃で翻弄しつついたぶった末、ファイナルベント「エターナルカオス」を発動させナイトのサバイブ態を解除させるほどのダメージを与える。
しかし優衣が新たな命を拒絶した事で士郎が絶望。その影響でオーディンにも異変が生じ、ナイトを勝者と認めながら消滅した*1

『最後の…ライダーは…お前だ…』

劇場版では既に脱落者扱いで未登場となっている。
一部ではリュウガの登場がなにかしら関係しているのでは?と言う考察もされている。
何らかの事情でオーディンが倒され、最終手段としてやむを得ずリュウガを呼び出したというところだろうか。


TVSPにおいてはミラーワールドを守る為に終盤リュウガと共に参上。
真司と蓮の敵として二人を追い詰め、地下駐車場戦にて龍騎のデッキを粉々に握り潰した。
戦う場合も戦わない場合も、彼?は最後まで生き残る。
変身者は『仮面ライダーオフィシャルデータファイル』で榊原が真司に渡したメモの名前が「湯村敏幸」と「椎名修治」となっており、
その上で「オーディンやリュウガなど、変身者を見せていないライダーだった可能性が高い」と二人のどちらかということになる。

MEIMU氏による漫画版の世界においては、真司が戦わないことを選択した場合も消滅する。
映像版の世界とは違い、ライダー達も普通に生活する平和な日常が戻ってくる。
しかしコアミラーが破壊された際、周りが苦しむ中、ただひとり静かに龍騎を見つめていた。
これが意味するものとは…?



◆シリーズでの活躍


「龍騎の世界」で登場。
他の龍騎ライダーたち同様裁判の参加者の一人であり、原典のような特別なライダーとしては扱われていない。
でもやっぱり変身者は不明*2

事件の真相を探りタイムベントのカードを求める黒羽レンことナイトと交戦。
特にダメージも受けることもなく瞬間移動でナイトを翻弄していたが、何故か真正面から飛翔斬を喰らいあっさりと倒された。
これによりタイムベントのカードはレンからシンジ手に渡り事件の真相に辿り着くことに。

……こんな便利な物があるならライダー裁判制度しなくてもいいんj\ファイナルベント/

直接は登場しなかったが、「チームカード」のメンバーとして参戦。
ベースになった人物は不明だが、あれだけのチートカードを持っていて、更にディケイドもメンバーにいたのにも関わらず、決勝戦に進出せず敗北した模様。



『おまえ達は私には勝てない。このサバイブのカードがある限り……ゲームは続く。何度も、何度も、無限に……!』

スピンオフ作品の「RIDER TIME 仮面ライダー龍騎」に登場。今回はサバイブカードを無限・烈火・疾風の3枚全てそろえた完全態仕様で、変身者は「白いフードの男」。
そして、今回起きた一連の事件の黒幕。

何をどうやったのか、アナザー龍騎ウォッチを作り出して加納に渡し、その後はアナザー龍騎が襲った人間から生命力を狩り集めて謎のクリスタルに保管していた。

その後、EP3でアナザー龍騎を追うジオウとゲイツの前に現れると、オーディンに変身して襲いかかった。
サバイブカードの真の力は、三枚揃えた状態で力を解放し続ける限り、ライダーバトルが終わりなく続くというものであり、この作用によって納得のいく結果が出るまでライダーバトルを続けさせようと目論んでいた。

短距離ワープからの連続攻撃を取っ掛かりに二人を一方的に追い詰めたが、ジオウの持っていた龍騎ライドウォッチと、ゲイツの持っていたナイトライドウォッチが烈火と疾風のカードに共鳴。

エターナルカオスを放ち、龍騎スクランブルタイムブレーク&ナイトギワギワシュートのぶつかり合いになるが、ライドウォッチの力に反応した二つのサバイブカードが消滅したことで威力ダウン、そのまま押し切られ直撃を受けて敗北、消滅した。


『優……衣……』


撃破を見届けたジオウとゲイツの傍らには、サバイブとなった龍騎とナイトの幻影が佇んでいた。


なお、変身シーンはデッキをかざすとベルトが現れ、手放したデッキ勝手装填され、「変身」の台詞と共に鏡像のオーディンが複数重なって変身、最後にゴルトフェニックスの翼が背後に一瞬出現するという流れであることも判明。

明言されていないが、本作における変身者は神崎士郎であると目されている。
「何度やり直しても全てをぶち壊しにする」仮面ライダー龍騎がいないという条件下でまたも優衣を蘇らせるべく暗躍していたらしい。
アナザー龍騎はそのための駒だったようだが、最終的にミラーワールドで生き残った龍騎が登場し、その力を得たジオウにアナザー龍騎も自分も倒される、という因果応報としか言いようのない末路であった。

伝説のクソゲー「仮面ライダー サモンライド!」では、光の世界「ギランガーデン」のボスとして登場。高い攻撃力とトリッキーな動きでプレイヤーを苦戦させるが、最大の特徴は瀕死に追い込むとHP満タンで復活する(しかも2回も)点。
復活しても高度パターンなどが凶悪化したりするわけはないので、実質的にはHPが非常に高いというだけなのだが、序盤から強化・仲間チップを使って飛ばし過ぎたプレイヤーをどん底に叩き落す強烈な所見殺しである
恐らくタイムベントのつもりなのだろうが、普段は原作へのリスペクトが皆無なくせに嫌すぎる所で原作再現してくるものである。
ちなみに、同作には同じく不死に近い性質を持つフェニックスが登場するのだが、そちらは普通に死ぬ。原作再現とは一体。



◆余談


名前は北欧神話の主神「オーディン」から。
デザインモチーフは不死鳥だが、そこに『変身忍者 嵐』の嵐が組み込まれており頭部や肩のシルエットにそれが顕著。
なお偶然だろうが、担当声優の小山氏は本作の一年前、後に嵐が登場する小説龍を宿す魔法使いの物語を書く舞台演出家兼脚本家兼俳優と舞台上で対峙していた。


オーディンの変身者に関しては放送前のジャンクションでは暗がりを歩く神崎の姿が一瞬でオーディンに変わったことや、神崎がオーディンのカードデッキを所持しており、士郎役の菊地謙三郎も自分が変身するかと思ったとインタビューで語っている。
最終話の台本には、「ガード下でへたり込んでいる男に士郎がカードデッキを渡す」と書かれており、それを描いたスチールもあるのだが、カットされてしまった。
このため、変身ポーズも不明のまま。

スピンオフでは直立不動のままだった。



『戦い続けろ』


『生き残った者は私と戦い、力を得られるだろう』


『13人目であるこの私と』




少し追記・修正が必要になった・・・

\Time vent/



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