登録日:2011/04/27 Wed 13:41:14
更新日:2025/01/06 Mon 18:56:34
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想像を超える壮大な戦闘。
誰も見たことのない世界。
【概要】
前作の『アギト』は、本編とは異なる外伝的なパラレルストーリーで最強フォームの先行登場や藤岡弘、の友情出演等が話題となったが、今作の『龍騎』はイベント的な側面を更に強化し、なんと「放送中のTV本編に先駆けて、最終回を劇場で先行公開する」という当時としてもかなり異例の内容でファンに大きな衝撃を与えた。
この劇場版に関する情報は厳しく規制され、劇場に来た人達にしかわからないように徹底していた。
当時の報道陣に渡した資料は、後半に関する部分が削られていたらしい。
……が、実際には、後に製作・放送されたTV版の最終回とはそこに至る経緯、結末ともにまったく異なる。
「もうひとつの
最終回」とされているが、位置付けは諸説あり、
タイムベントによる時間軸の一つであるとされる。
当時発行された『仮面ライダー龍騎 超全集』の最終巻には「神崎士郎によって少なくとも3度、歴史は繰り返されていた」と記述されており、現在ではそれ以上の数の
パラレルワールドが確認されている。
ただし、タイムベントでも説明が難しいほどTV本編と設定の根幹が異なる部分も存在するため、本編とは関連性が全くないパラレルワールドとする説もある。
興行収入は前作より下回るも大ヒットし、評価は仮面ライダー劇場版の中でも良作と呼ばれている。
主題歌は「Alive a life〜Advent mix〜」
龍騎サバイブ、シアゴースト、レイドラグーンがTV本編に先駆けて先行登場。
また、ハイドラグーンは本作のみの登場となっている。
【ストーリー】
2002年冬、13人のライダー達の戦いもついに残り6人にまで減っていた。
その中、突如、
神崎士郎が生き残ったライダー達を集合させてこう告げた。
「残り3日の内に決着をつけろ」
生き残ったライダーは龍騎・ナイト・ゾルダ・王蛇・ファム、そして『まだ見ぬ最後のライダー』。
更に時を同じくして起こる
モンスターの大量発生。
残された時間はあと3日。更なる熾烈な戦いの幕が上がり始めた…。
【登場人物】
・城戸真司/仮面ライダー龍騎
主人公。生き残ったライダー達の1人。
龍型モンスター・ドラグレッダーと契約している。
ライダーの力はモンスターと戦う為に使うべきと主張し、ライダー達の戦いを止めようとひたすら奔走するが、
その思いも空しく戦いは激しさを増していく。
神崎優衣に起こり始めた異変が、自分が少年時代に体験したある出来事と繋がっていたことがわかり更に苦悩することになる。
・秋山蓮/仮面ライダーナイト
もう1人の主人公。生き残ったライダー達の1人。
コウモリ型モンスター・ダークウィングと契約している。
あと3日と宣告されてもある人を助ける為、胸の内では葛藤しながらもひたすら戦い続ける。
・北岡秀一/仮面ライダーゾルダ
生き残ったライダー達の1人。
バッファロー型モンスター・マグナギガと契約している。
己の目的を叶える為に戦い続けており、ファイナルベント=エンド・オブ・ワールドで他のライダーをまとめて戦場を火の海に変える。
霧島美穂とは知り合いのようだが?
・浅倉威/仮面ライダー王蛇
生き残ったライダー達の1人。
コブラ型モンスター・ベノスネーカーの他に倒した
ガイと
ライアのモンスターとも契約している。
特に叶える願いはなく、ただ戦う事を好む凶悪犯罪者。
過去に起こした事件で霧島美穂とは因縁が…。
・霧島美穂/仮面ライダーファム
生き残ったライダー達の1人。
白鳥型モンスター・ブランウィングと契約したこの戦いにおける唯一の女性ライダー。
浅倉威には憎悪を抱いているようだが…?
ある事をきっかけに真司と交流を持つようになる。
・神崎士郎
この戦いを始めた張本人。
だが、突然、戦いの猶予を告げ、ライダー達の決着を促している。
なにやら焦っているが…?
・神崎優衣
神崎士郎の妹。現在19歳でもうすぐ20歳になる。
だが、誕生日が近づくにしたがい、謎の少女に会うようになる。
・???????/仮面ライダーリュウガ
生き残ったライダーの内の1人だが、誰も見た事もない謎のライダー。
戦い続けるライダーたちの前に現れ桁違いの強さで圧倒していく。
その姿はある人物に酷似している…
結末
最後の仮面ライダーリュウガが加わった事で更に激しさの増した戦いにより、仮面ライダー王蛇・浅倉威が消滅。
北岡秀一は戦い続けることに虚しさを覚え自らデッキを手放し脱落。
霧島美穂は戦いで負ったダメージが致命傷となり死亡と、戦いは着実に終局へと近づいていった。
それと同時期に次々明らかになる
ミラーワールド・ライダー同士の戦い・神崎兄妹の真実。
更にリュウガの暗躍によって真司はリュウガに取り込まれてしまう。
遂に最後のライダーを決めるため、リュウガとナイトが激突。リュウガの圧倒的な力にナイトは苦戦を強いられる。
だが、その最中、真実を知った優衣は自殺。それにより、士郎は発狂し消滅。
それをきっかけに真司はリュウガと分離。
龍騎へと変身した真司とリュウガ、互いのミラーモンスターも加わり互角以上の戦いを繰り広げる。
そして……
「ハァ……ハァ……」スッ
「……っ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア アアアアアア、ハァァァァァ!」
「ダァァァァァ!」
蓮「お前、城戸か?それとも……」
真司「……」コクリ
真司だった、真司はリュウガに勝ったのだ。
だが、突如、大量のモンスターが現実世界に出現した。
蓮「城戸、正直に言う。
俺には今まで友といえる奴がいなかった、欲しいとも思わなかったしな。
だが、お前は唯一の友と呼べるのかもしれない……」
真司「あぁ、友達さ、俺達は」
蓮「だが、わかってくれ。俺は戦わなければいけない、どんなに可能性が低くても賭けなければいけないんだ―
―だから、戦ってくれ、俺と」
真司「あぁ、俺の望みを聞いてくれたら考えてやるよ」
蓮「なんだ?」
真司「死ぬなよ、蓮」
蓮「!……お前もな」
並び立つのは真紅の龍騎サバイブ・群青のナイトサバイブ。
二人はそれぞれのモンスターを駆り、空を埋め尽くすモンスターの大群へと向かって行った。
……彼らのその後を知る者はいない。
そして
スタッフロールが流れる中、全てが反転した世界のどこかの公園で幼い兄が妹を迎えに来るシーンでこの物語は終わる。
追記・修正ありましたら、宜しくお願い致します。
- 戦闘中に龍騎サバイブがストレンジベント引いてそれがタイムベントに変化→ループ復活 っていう説をどこかで見たな…まあ実際真司が繰り返す選択をするかどうかはアレだが -- 名無しさん (2016-12-01 23:40:24)
- 龍騎対リュウガの殺陣は平成ライダーシリーズで一番好き -- 名無しさん (2017-04-04 22:50:58)
- 多分最後は神崎が自分に何かあった時用に誰かに渡して変身させたオーディン辺りがタイムベント使ったんだろうなと思ってる。 -- 名無しさん (2018-01-29 20:46:42)
- CSM発売記念のインタビューでラストシーンに真司と蓮の断末魔が入ってたけどカットされたって事実が明らかになったな。そうなるとタイムベント使ったのは誰……? -- 名無しさん (2018-06-25 11:28:19)
- ↑それはまぁ没ネタ以上の意味はないと思うけど。 -- 名無しさん (2018-06-25 14:41:40)
- 真司と美穂によってもんじゃ焼きの海苔をぶちまけられた北条透にはワロタ -- 名無しさん (2018-09-12 18:08:28)
- アギトの主人公3人全員チョイ役で出演してるってのいいよね -- 名無しさん (2018-09-17 23:22:25)
- 本編が最後のバトルだとすれば、神崎が消滅したときのためにオーディンのデッキを誰かに渡しててこの後そいつがそのままタイムベントしたんだろうなあって思った。 -- 名無しさん (2018-09-26 21:05:03)
- ↑でもオーディンは既に脱落者扱いになっている謎……12人が死ぬか脱落するかしないと出てこないオーディンが死んでるのもおかしいし、オーディンも神崎もいないのにループするのもおかしい謎…… -- 名無しさん (2018-09-26 21:18:50)
- オーディンはあくまで特別枠であの脱落者の中には含まれていないのでは。 -- 名無しさん (2018-11-12 20:35:48)
- リュウガが正式初登場作品、脚本があとでスピンオフやる井上氏の映画、ってこともあるのかもだけど、まさかジオウで映像が使用されるとは -- 名無しさん (2019-02-03 10:59:54)
- オーディンのデッキが何らかの形で失われていて神崎も消えたのにどうやってループしたのかという疑問もあるけど、龍騎サバイブが苦し紛れに使ったストレンジベントで偶然タイムベントを引き当ててそれでループした可能性 -- 名無しさん (2019-04-18 16:42:17)
- 北岡の脱落が許されるのかって意見をよく見かけるが、多分あの後普通にマグナGに捕食されると思うけどな -- 名無しさん (2019-05-20 07:27:00)
- ↑佐野はなぜか許されずあんな結末になったけどいずれ亡くなるなら特例とかかもしれんな。 -- 名無しさん (2019-09-30 20:58:00)
- 最後に残った2人が真司と蓮になるのはこの作品だけ -- 名無しさん (2019-09-30 21:28:37)
- ↑上から25 白倉の言う事なんかあてになんないよ -- 名無しさん (2019-12-04 16:39:44)
- ライーナ姫「ハリケンジャーの次は龍騎だよ!」ナックル( CV:みやむー)「 バカシンジ~クル♪」....なんてことがあったら面白かった....かも。 -- 名無しさん (2021-04-30 21:37:34)
- ギーツの冬映画にて須賀、松田、萩野氏が20年ぶりの劇場版共演、3年ぶりの龍騎共演。座談会では松田さんがラストシーンの壁の穴には合成用のグリーンバックの壁しかないことが明かされた。 -- 名無しさん (2022-12-11 15:54:43)
- 神崎士郎としてもバッドエンドを迎えた物語。心の支えと拠り所としていた優衣の自殺を目の当たりにして発狂、痛々しくもがき苦しむ子供のような姿はゲームマスターの仮面をぶち壊されて弱い素顔を剥き出しに曝け出したただの人間だった。それでも最後のEDを見るに神崎兄妹はようやく戦いから解放されたのかもしれない。 -- 名無しさん (2022-12-27 17:35:32)
- 子供の頃には何とも思わなかったけれど、歳重ねて見ると話のまとめ方が凄すぎるってなる。これで最終回ってなんやねんwwぐらいだったけど今見ると全然立派にもう一つのファイナルエピソードだったわ -- 名無しさん (2023-01-19 04:27:34)
- ストレンジベントがタイムベントになるとか推測でもないただの願望では…断末魔まで収録されていた以上あの世界観は真司と蓮が死んで終わりでしょ -- 名無しさん (2023-01-19 06:04:26)
- 冒頭では沙奈子がのっぺらぼうになるという怪談話にベンガルが演じるタクシー運転手が出てくるが、この2人はガメラ2にて水野美紀の両親役として登場。集団で登場する敵、トンボという点ではゴジラ×メガギラスにも共通する他、群体のレギオン、集団の敵に立ち向かい生死不明という結末はガメラ3と通じる。 -- 名無しさん (2023-01-19 16:59:51)
- 今のところ、ジェノサイダーが出てくる映画作品は本作のみで、王蛇がドゥームズデイ(映像作品でも本作が初披露)でファムを倒す必要性は全くない。メタ事情ありありで扱いとしてはかませで王蛇好きとしてはショッキングな一面のある作品。 -- 名無しさん (2023-02-02 22:34:23)
- 神崎の発狂を見るに実はオーディンもストレンジベントもタイムベントも一切ない物語で、さもなければこれが一周目の世界。ミラーワールド側が後に別次元の神崎にオーディンのデッキを渡したという解釈もでき、それがTV本編とも。 -- 名無しさん (2023-02-12 12:37:45)
- 確かにこれが第1のループと考えるとそれはそれで深みが増すかも。しかし、だとすると冒頭の13人のカードが表示される場面でオーディンのカードが表示されるのが不自然かな。EFの世界線が大失敗に終わって、改良を施したのがその後のテレビ本編だとするとEFの冒頭で13枚表示されるのが不自然。 -- 名無しさん (2023-02-22 09:05:37)
- ↑メタ的に言えばTV本編はEFの設定まで考えていないから。冒頭で13人のカードが表示されるのはDC版でアビスの設定が当時にあればオーディンの位置にアビスがいたはず。あと自分としてはミラーワールドが神崎兄妹を使ってライダーバトルを続行させるためにゴルトフェニックスの一端であるオーディンのデッキを与え、神崎もミラーワールドの傀儡にすぎなかったと思っている。 -- 名無しさん (2023-02-22 11:46:16)
- 王蛇がアドベントでベノスネーカーを召喚するのも本作が初の他、後にも先にもアドベントによるエビルダイバーの召喚も本作のみ。メタルゲラスも本作では首がぬるぬる動くジェノサイダーのボディを形成するのみで最後も考えると悲しい。 -- 名無しさん (2023-03-06 18:46:42)
- コメントのログ化を提案します -- 名無しさん (2024-09-09 14:04:36)
- コメントをログ化しました -- (名無しさん) 2024-09-17 14:22:07
- 最後の直接サバイブはリュウガを撃破したことが関係してると考えるのが自然。ではなぜリュウガを倒せばサバイブの力を得たのかと言うと、リュウガはやはり劇場版におけるオーディンの立ち位置だから。他の映像媒体でオーディン撃破後に変身する描写が無いことも踏まえて、ラスボスライダーを倒すとサバイブの力が付与されるんだろう。 -- (名無しさん) 2024-11-08 06:19:55
最終更新:2025年01月06日 18:56