海堂直也/スネークオルフェノク

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海堂直也/スネークオルフェノク - (2021/07/04 (日) 22:31:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/06/27(土) 21:36:00
更新日:2024/03/30 Sat 18:57:50
所要時間:約 3 分で読めます





……お前、夢を持ったことがありますか?
俺に言わせればな、夢ってのは呪いと同じなんだ。
呪いを解くには、夢を叶えなきゃいけない。
……でも、途中で挫折した人間はずっと呪われたままなんだ。


平成ライダーシリーズ第4作「仮面ライダー555」の主要人物の一人。スネークオルフェノクに変身する。
いい加減な性格だが、やる時はやる男。口癖は「ちゅーか」。
その実態はほぼコメディリリーフ、それもシリアスブレイカーレベルで。
作中におけるヒーリング二大勢力の片割れ(もう片方は言うまでもなく菊池啓太郎)であり、殺伐過ぎる本編の数少ない潤いとして視聴者の心を癒してくれた。

元々は音楽大学で将来を有望視されていた天才ギタリスト。
しかし、それを妬んだ学校の教授の罠にはまり、指を怪我してギターがうまく弾けなくなってしまう*1
そのため左手には傷を隠すため黒の指ぬきグローブを付けている。
何者かの謀略で怪我をしたことには気づいていたが、その何者が教授であることに気付くことは無かった(気付いた勇治と結花が彼のことを想って敢えて黙ったためでもある)*2

音楽家としての生命線を絶たれたことで大学を中退。自暴自棄に陥っていたが、ある日木場勇治長田結花の教育係だった戸田によりオルフェノクにされる。

オルフェノクとして覚醒した後はモンスターとして振る舞って音楽学校を荒そうと気まぐれに行動するも、自分を罠にはめた教授のことをまだ信頼していた。*3
上記のセリフは木場と結花の前で告げた夢に対する持論である。
そして、海堂を慕う音楽学校の後輩・黒田和彦に自らの教えを全て伝授した後、「ちゅーかもっとバカになれ、バカに」とアドバイスし、自分が果たせなかった夢を和彦が果たしてくれると信じて、自らはギターを捨てた。
なお、教授も既にオルフェノクとなっており(なった時期は不明)、覚醒後は今まで以上の非道を働いた末に海堂を含む多くの人たちの夢を壊した件で完全にキレた勇治の制裁により死亡した。

その後は某影山と共にラッキークローバーのパシリとして働いたり、ファイズギアを使い裏切り者のオルフェノクを始末する仕事に就いたりとフラフラしていたが、内心仲間だと思っている勇治には手を出せなかった。

その後は勇治や結花と共に、スマートブレインから追われる立場になる。同時に、勇治や結花との連帯感も強くなった。

結花は彼に想いを寄せていたが、海堂本人は園田真理が好き。
しかし、真理本人からは相手にされてない。

「人間を捨てようとしても捨てられないのが、おれさまのいいところだ」

終盤、彼と菊池啓太郎が助けた少年・照夫との交流を経て、勇治が唱えていた「オルフェノクと人間の共存」に理解を示し、スマートブレインの社長になった勇治と結託する。
しかし、その時勇治は結花の死を目の当たりにし、人間に対し憎悪していた。

勇治に言われる通りライオトルーパー隊の隊長になるが、無抵抗の真理達を襲うライオトルーパー達を見て考えが変わり、勇治とも袂を分かつ。

その後は乾巧サイドに着き、捕らわれた巧を真理や啓太郎と共に助けるなどの活躍を見せた。

最終的には巧達と再会することなく、児童養護施設で里奈と共に元気に働く三原の姿を遠くで見守った後、戦いの果てに命を散らした勇治と結花に想いを馳せながら一人どこかへと消えた。

「ちゅーか、オルフェノクの力ってのは一体何なのかねぇ……」


へん・しんっ♪

スネークオルフェノク


身長:209cm
体重:130kg

ヘビの特質を持つオルフェノク。
鎧をまとった重装のものが多いオルフェノクにあって、革ジャンを基調とした妙に軽装な姿が特徴。
劇場版以降はヘビの牙を模した2本の短剣を武器とする。

使徒再生(オルフェノクに殺されて覚醒した)のオルフェノクはオリジナルよりも弱い傾向にあり、彼も当初はザコそのものだった。
だが、オルフェノクとして戦う感覚に慣れたのか徐々に成長していき、番組後半ではラッキークローバーとも互角に渡り合っている。
断じて設定のブレとかではない。
設定上は猛毒を持つとか腕が伸びるとかのヘビらしい能力を持っているようだが、劇中ではもっぱら格闘戦で戦っていた。予算にやさしい怪人である。
一度はファイズギアを使ってたこともあったのか、とある回で三原と共に戦う際、巧のように手をブラブラ動かす仕草をしている。そこ、レッドスネークカモーンとか言わない。

オルフェノクサイドの主要人物の中では唯一自分の意志では一人も人間を殺害していない。
(一度だけ正当防衛で仕方なく人間を殺害してしまったことはある。ちなみに犠牲者保険金目当てで妻を殺したマジ物の殺人犯。オルフェノク化の影響で嗅覚が強化されてしまい、微かな血の臭いに気付いてしまったばっかりに犯罪が明るみに出る事を怖れた該当人物に襲われたため、止むを得ず反撃した)

劇場版での活躍


劇場版では勇治や結花と共にスマートブレインに追われていた。
彼だけ激情態がなかったものの、サイドバッシャーを操縦しスマートブレインの刺客・仮面ライダーサイガを追い払うなど活躍を見せた。

スマートブレインに潜入するものの罠にはまり、結花の命を奪ったエラスモテリウムオルフェノクに戦いを挑み、食い殺された。

劇場版では結花の想いを受け入れていた。
この時のオルフェノクが言葉を発するとき特有の「人間体の姿が浮かぶ」演出を活かした別れは涙を誘う。

小説版での活躍

基本的な設定と性格は変わっておらず、木場によれば彼は人を殺していない。

彼の才能を妬んだ人間により片腕を負傷しておりギタリストとしての夢を断たれた。

原作とは違いバスの事故により覚醒、人を襲うというオルフェノクの本能を、夢を断たれた事により心の中に封じられたままの音楽が無意識に抑え込み、怪人の姿になりながらも負傷した人達を救助し励ます。

啓太郎と結花の子供を結花の亡骸から見つけ出し勇介と名付けた。
クリーニング店に居つき勇介を育てていたが5年後突如居なくなる。

仮面ライダー4号にて

まさかの再登場。
そして(まだ巧がいるのに)最後のオルフェノクという扱いだったりする。
ネタバレ防止のため詳細は伏せるが、劇中では、ほぼ「巧の存在そのものを守る」ために行動している。


その他

項目冒頭の台詞は海道、ひいては「555」中屈指の名セリフと言われており、
RHYMESTERの映画ハゲラッパー宇多丸も感銘を受け、2009年に発表した楽曲『ONCE AGAIN』の歌詞で『「夢」別名「呪い」』と引用している。

中の人的には

演者は唐橋充。
特撮番組と縁が深く、「ウルトラギャラクシー 大怪獣バトル」ではキール星人グランデ
9年後の「侍戦隊シンケンジャー」では腑破十臓を努め、
見事にライダー・ウルトラ・戦隊でレギュラー怪人を演じるという快挙を達成した。

後の平成ライダーシリーズでも、
…という風に、何かとちょい役で顔を出していたりする。

また、絵がめっちゃうまい。ちゅーかイラストレーター。
仮面ライダーカブト」のひよりが描いていた絵も実は彼の作品。
特命戦隊ゴーバスターズ」でヒロムの姉さんが描いていた絵も彼の作品。
更に「宇宙戦隊キュウレンジャー」では星座イラストを手掛けた。
劇中でも星座図やヒーローの変身・必殺技のエフェクトに使われているので、氏のイラストに注目してほしい。
唐橋氏自身、俳優としての収入よりもイラストレーターとしての収入の方が多いとぶっちゃけているレベル。
あと歌もうまい。
彼の歌う「夢のかけら」という曲は、もはやキャラクターソングとは思えない程のハイクォリティを誇る。


「さて。この項目を追記・修正したのは、一体誰なんでしょーか。……な、乾。


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