レッドバスター/桜田ヒロム

登録日:2012/03/09 Fri 00:12:03
更新日:2025/02/16 Sun 22:31:42
所要時間:特命 約 6 分で読了せよ






きっと、もとに戻すよ


特命戦隊ゴーバスターズ』の登場人物。

演:鈴木勝大、橋爪龍(少年時代)


【概要】

ゴーバスターズの1人で年齢は20歳。血液型はAB。
13年前のクリスマスリュウジヨーコと同じくメタウイルスに対抗するワクチンを移植され、ヴァグラスに対抗する力を得た。

姉のリカに戦う事を反対されており、13年前に親が行方不明になってから今までリカに守られていた。
その為ウサダやヨーコには「姉に守られているシスコン」と誤解されていた(実際はリカの方が弟に依存していたと言える)。

しかしニックの仲介でリカがヒロムの戦う姿を受け入れつつあったことも手伝い、ヴァグラスと戦うことへの決意と13年間守ってくれた事への感謝をリカに伝え、戦場に赴いた。
「戦って、勝つ。絶対に…」


沈着冷静で、いい意味でも悪い意味でも物事をハッキリとストレートに言い過ぎる性格。
自覚はなかったらしく、当初はキツすぎる言い回しでヨーコの反感(ヨーコの一方的な言い掛かりの時もあるが)を買うことや、ニックに「そこが残念だ」と指摘されることもしばしばだったが、後々ちゃんと自覚して反省する姿も見せている。

ただ、普段のクールでマイペースな姿とは裏腹に沸点が低い負けず嫌いな面もあり、
という具合に、ある意味で年相応な若い面を見せる。
また、潜入ミッションの際の変装には凝る質らしく、エンターの衣装や探偵ルックを堂々と着こなしている。高校時代に大道芸部に所属していたこともあってピエロ衣装もお手の物。

とっつきにくい青年だがその正義感は本物で、民間人を守る為ならば自身の危険も省ず、簡単に諦めたりはしない。
特に13年前に行方不明になった研究所の人々を助け出すことには堅い決意を見せる。

その姿勢から、彼も歴代のレッドに劣らない熱く情に篤い男である事がうかがえる。

ヨーコには忘れられていると思われていた13年前にした約束だが、ちゃんと覚えておりヨーコに自分の見方を変えるキッカケを作った。

年上意識なのか単に面識が薄いからなのか、同じゴーバスターズのリュウジには敬語を使っているが、一応幼少では彼と投石で遊ぶ仲だった。

ニックとは家族同然に育ったためか仲が良く、ピンチの際は互いに助けあう良きパートナーとして信頼し合っている。


終盤ではメサイアカードの一つ「13」が体内に融合していたことが判明。エンターのバックアップを兼ねていたこのカードの存在により、ダークバスターとなったエンターがヒロムの見聞きしたものをそのまま学習する上、何度倒してもこのカードを取り出さない限りエンターが滅びないという厄介極まる状況に陥ってしまった。
このカードは最終話においてマサトの捨て身の行動により体内から取り出されている。



【能力・技能】

一言で言うなら「天才肌」。
リカの反対でゴーバスターズへの加入こそ遅れたものの、ニックと共に訓練を積んでいただけあって戦闘能力、特にマシンの操縦技術はかなりのもの。
専用メカの性能もあってか、ゴーバスターオー登場前はメガゾードとの巨大戦は彼の担当になっていた(他の2人は転送完了前に倒せなかったメタロイドの撃破や一般市民の避難誘導などをしていた)。
バイク運転の腕も抜群で、ヴァグラス出現の知らせを受ければ変形したニックに搭乗して現場まですぐさま駆けつける。

さらに状況判断が素早く、他の2人でも気付かなかったことも真っ先に把握するなど、エージェントとしての力量はリュウジにも引けを取らない。

そしてなんと言っても最大の特徴はワクチンプログラムによって獲得したスピードで、これを活用して変身せずとも高い戦闘能力を発揮出来る。

だが、ワクチンプログラムの副作用で「フリーズ」のウィークポイントも得てしまい、パニック状態に陥ると5分間体が硬直して一切の身動きがとれなくなってしまう。
そして、実は彼はニワトリが大の苦手であり、視界に入ろうものなら即フリーズ
実物はもちろん写真やイラストなどの作り物すらアウトで、「ニワトリ」というワードを聞いただけでも軽いフリーズを起こして動きが鈍くなる。
一見するとかなりネタくさいものだが、実物以外も対象に入るため意外と頻繁に起こり、しかも効果が効果なのでかなり不便。
第二話では早速ヒロムのフリーズとヨウコの充電切れが重なり、リュウジが1人で戦う羽目になった。
もちろん敵がニワトリの写真など持参しようものなら一大事なので、他の2人以上にウィークポイントがバレないよう気を配っている*1
一応本人も克服する努力はしているようで、ニック曰く「焼き鳥くらいまでならいけるようになった」とのこと。
もしかしたらと意気投合するかもしれない。
ウサダから「まさかニワトリで(フリーズする)とは思わなかった」と呆れられたりもしたが、ニワトリ以外でフリーズしたことはないため、逆に言えばニワトリ以外ではそうそうパニックを起こさない程度にはメンタルが強いということ…かも。

また、天才であるが故に他人に頼ることもほとんどなかったため、何かと先走りがちな傾向もあり、先の展開を読むことや大局を見る視野ではリュウジに劣る。3話では、病院のエネトロンが枯渇しているのに敵撃破を優先しかける場面もあった。
ゴーバスターオーの合体訓練時にも自分1人で全てをこなそうとして却って足を引っ張ったが、リュウジの作戦を通して「互いに助け合う関係」を学ぶ。

総じて、能力的には既にほぼ完成されているが、精神的には未熟さも目立つ。
そんな彼がチームワークの大切さを学んでいく過程が物語の見どころのひとつである。




レッツ・モーフィン!

画像出典:『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー』本編より
「ゴーバスターズVSゴーカイジャー」制作委員会 © 2013 石ノ森プロ・東映・東映エージェンシー・テレビ朝日


レッドバスター


スーツアクター:押川善文、福沢博文(代役)、高岩成二(最終話のバトンタッチシーン)

ヒロムがモーフィンブレスで変身した姿。
ワクチンプログラムが与える超人的な速さをスーツの力でさらに強化し、超高速移動で敵を翻弄する戦い方を得意とする。

【スピード】

ヒロムの能力。
名の通り、目にも止まらぬ速さで戦闘が可能。
そのスピードは第三者には瞬間移動のように見える程凄まじく、残像すら見せない。
大抵は敵の背後に回っての不意打ちや、民間人の救助等に使う。
リュウジやヨーコのように暴走やエネルギー切れのような制限はないが、前述のニワトリ関連の弱点によるリスクは大きく、敵に対抗策を取られることも少なくない。


【武器】

バスターズは個人武器が存在せず、以下の共通武器を使っている。

イチガンバスター
一眼レフカメラから変形するカメラ型の銃。

ソウガンブレード
双眼鏡から変形する小型剣。ナイフのように取り回しが良く、レッドバスターもよく使う。

イチガンバスター・スペシャルモード
イチガンバスターにソウガンブレードを合体させる必殺形態。
一人分でもメタロイドを撃破できる威力を持つ。

GBカスタムバイザー
後半に追加された強化装備。
モーフィンブレスとセットすることでパワードモーフィン、ニックと武装合体する。
高速移動能力がさらに強化され粒子加速状態となる。残像すら残さぬそのスピードは敵ですら気づけないほど。
この時、『ボルカニックアタック』という突撃技が使用可能となる。


【バティロイド】

チダ・ニック
13年前から桜田家で共に暮す、ヒロムにとっての相棒であり兄貴的な存在。燃料……もとい好物はエネトロン。
バイクに変形できる他、CB-01の操縦席にドッキングして操縦桿兼管制役となる。
ウィークポイントは方向音痴。ただし戦闘中のルート選択はきっちり出来るらしく、単に地図を見るのが下手なだけという可能性もある。


【バスターマシン】

CB-01
レッドバスターが搭乗する車型バスターマシン
ニックが接続されると、チーターヘッドと両側面の武装ポッドを展開する。

CB-01チーター
CB-01からアニマルタイプに変形した形態。身軽さと肩のレーザー砲を武器に闘う。

ゴーバスターエース
CB-01チーターが変形した人型メガゾード。
戦闘力が高く、番組序盤の巨大戦における主戦力になっていた。
その活躍ぶりは該当項目にて。



【他作品での活躍】

ゴーカイジャーVSギャバンでの動向】

意気揚々とゴーカイガレオンに向かうバスコをバイク形態のニックと共に強襲する形で登場。
主人公補正があったとはいえ、バスコと互角に渡り合い、本来のライバルを差し置いて、互いの首に武器を突き付け合う等、ライバルみたいな構図までやってのけた。
バスコの「スーパー戦隊の偽者か?」、「知らないな」という挑発にも動じず、「大丈夫! すぐに分からせる」と返す等、負けず嫌いな設定はこの頃からあった様子。


スーパーヒーロー大戦での動向】

序盤、門矢士こと仮面ライダーディケイドと交戦。
ファイズ→カブトとカメンライドしたディケイド相手にスピード未使用でクロックアップの一撃を見切って受け止める等、地味にチートな強さを見せる。
他が戦隊とライダーの戦いに戸惑う中、弦太朗共々ブレなかった数少ない一人。
最後にフォーゼにダチになるよう求められ、他のバスターズ二人と一緒に宇宙キターのポーズを取った。


ゴーバスターズVSゴーカイジャーでの動向】

序盤、他のメンバーと共にゴーカイジャーと交戦。
「前から海賊みたいだと思ってたが、まさか本物の海賊になるとはな!」と発言していることから、スーパーヒーロー大戦と繋がりがあると思われる。
後に幻のレンジャーキーの力で過去に飛ばされたメンバーを救うためにゴーバスターエースで2005年に向かい恐竜やでマーベラスを確保。
彼と共にヨーコ、J、を救うために江戸時代にも飛ぶがザンギャック・ヴァグラス連合の猛攻でニックの人格データが消去される危機に陥ってしまう。
決戦時にはマーベラスと共にエスケイプのメタウイルスでアバターとして再生されたバスコとも交戦、獣電戦隊キョウリュウジャーキョウリュウレッドにも遭遇。
最後は人格データが復活したニックと共に黒いゴーカイガレオンを破壊。マーベラスに36番目のスーパー戦隊として認められ、ゴーカイ最終回限定の提供(レッド交代劇)よろしく彼のパンチを受け止めた。


【スーパーヒーロー大戦Zでの動向】

サイコロンを抱え、スペースショッカーのスペース蜘蛛男に追われるヨーコの窮地を救う。
そしてリュウジ、ヨーコと共にスペースショッカーを迎え撃つが、謎の魔法陣からヨーコを庇いリュウジと共に宇宙犯罪組織マドーの本拠地である幻夢城に幽閉される。
後にサイコロンの力でテレポートしたヨーコに救われ、最終決戦ではウィザードビースト、フォーゼ、メテオオーズ、ゴーカイジャー、ギャバンtypeGシャリバンシャイダー、そしてキョウリュウジャーと共にシャドームーンと軍師レイダー率いるスペースショッカー・マドー連合軍と交戦。
ゴーバス本編終了後ということもあってかシャドームーンの猛攻やレイダーの魔術にもかなり苦戦していた。


キョウリュウジャーVSゴーバスターズでの動向】

スーパーヒーロー大戦Zでの失態が応えたのか、ワクチンプログラムを再び投与されており、パワードモーフィンもウイークポイントも復活。
物語冒頭で登場、ボルドス軍団に囚われたアバレッド/伯亜凌駕を救うためにバイク形態のニックを駆りゾーリ魔の運転するトラックを追跡。
結局彼の救助には至らず、フェイズ2に移行しダイゴを護衛。「前に俺とゴーカイレッドを助けてくれた礼をしたかっただけだ」
キョウリュウジャーまでもがダイノホープを奪われた際も動揺せず賢神トリンと共にボルドス軍団の本拠地に攻め込む。なお、トリンを見た時の反応はお察しください。
パワードモーフィンにもひるまず『喜怒哀楽デーボスフィニッシュ』を放つデーボス四戦騎に圧倒されるがJと一度だけアバターとして再生された陣の援護を受けて邪命力変換装置を破壊、三大恐竜戦隊のダイノホープ奪回に成功する。
ボルドスとの最終決戦では陣からゴーバスターズの獣電池を託され、タテガミライオーを発進させてライデンキョウリュウジンと合体。大獣神アバレンオーと共に『獣電撃伝説ブレイブフィニッシュ』を放ち撃破した。
最後はダイゴをチームリーダー=『キング』として認める。リュウジからはいつの間にかゴーバスターズのリーダーとして認められた模様。


【余談】

演者の鈴木氏も鶏が苦手である。
また、氏は仮面ライダージオウにて2040年からやって来たライダーを演じた。
前期のオープニング映像の紹介カットに書かれたIDの数字は「555913315」。これは将来を予見していたのか?
ちなみに番外戦士(ゴーカイジャーの基準に従準)を含めたスーパー戦隊の戦士の総人数は彼で200人に達した。

wiki篭りが作った項目に記入漏れがあった理由も、きっとそこにある。
不完全だから追記するし、不完全だから修正する!
項目は、サルベージなんかしなくたって、編集されてゆく!
それが立て逃げする荒らしとwiki篭りの、決定的な違いだ!!


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最終更新:2025年02月16日 22:31
添付ファイル

*1 「何かを見ると動きが止まる」ということ自体は早々に気づかれていたが、対象がニワトリということは終盤まで隠し通した