戸田英一/スクィッドオルフェノク

登録日:2010/09/03 Fri 00:32:56
更新日:2020/03/12 Thu 04:48:17
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お前達……オリジナルか?


戸田英一とは特撮テレビドラマ『仮面ライダー555』の登場人物である。
本項目では彼が変化する怪人スクィッドオルフェノクについても記述する。
スクィッドオルフェノクは2019年連載開始のスピンオフ漫画『仮面ライダー913』にも登場した。

演・声:影丸茂樹




【概要】

第5話に登場。
スマートブレイン社に与するオルフェノクの男性で、王のベルトの一つ・ファイズギアの奪還が目的。
九州からフェリー”フェニックス・エキスプレス”で東京に来た仮面ライダーファイズ=乾巧達を駐車場で待ち構え襲撃しようとする。
だが電話をかけてきたスマートレディ (に言伝を頼んだ村上峡児社長) の命令で渋々ながら新しい任務を受け取る。
その任務とは新たに目覚めた”オリジナル”のオルフェノク---木場勇治長田結花の教育係をすること。
同じくスマートレディが本社に呼び出した木場勇治と長田結花の先輩としてオルフェノクについて教えることになる。
この時の発言からもスマートブレイン関係のオルフェノクに多い、”オルフェノクは人間ではない、互いに相容れない存在である”という思想が窺える。
ただし同じオルフェノクの勇治と結花に対してはどこか憐れむような同情的な挙動が目立つ。
だが人間には冷淡で、この時呼び出したアルバイトの青年をいきなり使徒再生で殺害、彼の末路を見せつける形で二人に”オルフェノクの増やし方”を教えた。
戸田の”教育”に大きな衝撃を受けた勇治と結花は当初オルフェノクの仲間を増やすこと=人間の殺害には否定的だった。
当話までに二人とも人の命を奪ってしまっているのだが……。


後日喫茶店に勇治・結花とともに来店。
時計の時間を確認すると不意にスクィッドオルフェノクに変化し、隣の席にいた青年を殺害。
勇治と結花に同じように人を殺すことを命じながら、今度は喫茶店のマスターと他の客に手をかけた。
この時に唯一使徒再生してオルフェノクとなったのが、後の「ちゅーか」もとい海堂直也である。


恐れをなした勇治と結花は一目散に逃げ出したが、直後にその喫茶店へ巧が来店。
実はこの喫茶店は巧がかつてバイトしていた店で、店を畳む前にマスターの最後のコーヒーを飲もうと来たのだった。
しかし巧の必死の叫びも虚しくマスターはスクィッドオルフェノクの墨を食らい死亡してしまった。


この時は巧はファイズギアを持ってきてなかったため園田真理と逃走。
そのため菊池啓太郎にベルトを持ってきてもらい変身して戦うことになるが、無防備な巧と真理を戸田は追跡する。
木陰に隠れていた二人を追い詰めるが、啓太郎からファイズドライバーとファイズフォンを受け取った巧はファイズに変身。
恩師の仇と奮起するファイズの猛攻に圧倒されクリムゾンスマッシュの直撃を受ける。
だがすぐには息絶えずに逃走、車で勇治らのもとに現れると”最後の授業”として自らの死を見せつつ灰化、二度目の最期を迎えた。


戸田の死にショックが隠せない勇治と結花の後ろに先ほど戸田に殺害されたはずの直也が現れる
息を吹き返した彼の姿には蛇のオルフェノクの幻がちらついていたのだった。


劇場版のノベライズ『555』(著:桜庭一樹)でも回想という形で彼の死の場面が描かれている。
TV版とはパラレルの世界線ながら本作においても勇治と結花は彼の教育を受けていたようで、彼が死の間際に遺した言葉から、
勇治は「オルフェノクである自分達は、死しても人間である両親の元へは行けないのではないか」という想いに悩まされていた。


【スクィッドオルフェノク】

お前がファイズか。

身長 217cm
体重 141kg
種族 オルフェノク
クリーチャーデザイン 篠原保
初登場回 『555』第5話「オリジナル」

戸田英一が変化する、イカの特質を備えたオルフェノク。
武器は手に持つ棍棒で、その先端から使徒再生能力を持つ墨を人の顔に吹きかけて殺害する。顔射っていうな。
犠牲者の顔面にまとわりついた墨は瞬く間に体内に侵入、心臓を青い炎を上げながら焼き尽くす形で使徒再生を行う。
縦に長い頭部やマントを羽織った姿からも推測できるように、裏モチーフは神官。
またスマートブレイン社の応接室で変化した際にはシルエットの触手が妖しく蠢いており、これを利用した戦い方を『913』で披露した。


これといって特筆すべき能力はないが、一撃で大木をへし折るほどの膂力を持つ。
植物園での熾烈な格闘戦の末ファイズのクリムゾンスマッシュを受けて倒され、青い炎を上げながらその場に跪くが辛うじて勇治と結花のもとに赴いた。


喫茶店のマスターを殺した酷い人ではあったが、この人がいなければ海堂直也は本作において活躍できなかっただろう。
その死から、僅か1話の出番ながら印象的な怪人である。
なお、DAM系のカラオケ店で『555』のOP「Justiφ’s」を歌うと、彼がクリムゾンスマッシュを食らうシーンで映像が終了する。


『555』本放送から16年後のスピンオフ作品『仮面ライダー913』第2話・第3話で再び登場。
公園のベンチで語らう草加雅人と真理のもとに出現。
近くにいた女性を殺害し、カイザに変身しようとする草加と対峙するがそこに真理の連絡を受けて巧が駆け付ける。
ファイズに変身した巧と交戦し、格闘戦では押されるものの触手攻撃でファイズを翻弄。
やがて草加が変身したカイザとも戦い、2ライダーの隙をついて真理を狙うもカイザに救出される。
最期はファイズのクリムゾンスマッシュを受けて倒され、灰となった。
本作では首筋の触手のような器官をしなやかに操り攻撃する描写が見られた。
ただし原典とは異なり元になった人物は不明。



【余談】

中の人の影山氏は『特捜エクシードラフト』の叶隼人/ドラフトレッダー (シンクレッダー) 役にして、『ウルトラマンティガ』のシンジョウ隊員役を演じたことでも知られる。
ウルトラシリーズへの出演は非常に多いが、ライダーへの出演はこれと『仮面ライダーOOO』の脇役のみ。
スクィッドオルフェノクのスーツは第22話・第23話に登場したワームオルフェノクに改造され、こちらは6年後の『ディケイド』第27話でも再登場した。
スクィッドオルフェノク自体も前述の通り『913』で再登場を果たしている。



【名言】

1話限りの登場ではあったがオルフェノクに覚醒して間もない勇治と結花の指導役を任されるだけあって含蓄ある発言が多い。
もしかしたら演じた影山氏がメタルヒーローシリーズやウルトラシリーズで活躍した名優であることも関係しているのかもしれない。


「オリジナルは死を経験した後オルフェノクとして覚醒する。誰の手も借りずにな」

「いいか、これはな、戦いなんだよ。人間対オルフェノクのな」

「何を驚いているんだ?お前達も同じことをしただろうが」

「くじ引きでいえばコイツはハズレだ。俺達は人間をオルフェノクにする事ができる。だが、すべての人間がオルフェノクのエネルギーに適応出できるわけではない。ほとんどの奴が一時的に蘇るが、すぐにくたばる」

「余計なことは考えるな。慣れちまえばなんともない」


「最後の授業だ。オルフェノクの死をお前達に教える。完全な消滅……それが俺達の”死”だ」



最後の授業だ。追記、修正をお前達に教える……


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