○○ルーム(ポケモンのわざ)

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○○ルーム(ポケモンのわざ) - (2018/01/14 (日) 21:07:03) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/10(木) 11:17:08
更新日:2024/02/26 Mon 19:58:33
所要時間:約 7 分で読めます




ルーム技とはポケットモンスターシリーズに登場する技の一種を表す。
現在ではトリックルーム/マジックルーム/ワンダールームの3つの技を指している。

これらルーム系の技はそれぞれ4~5ターンの間フィールドを特殊な状態に変える効果があり、戦術に大きく影響する。

ちなみにこれらの技は「空間をゆがめる」という特性故か、効果中は「こうごうせい」などの天候で回復量が変化する技に影響が出る。
(アニメでトリックルームが使われた際は結界のようなものが張り出されてフィールドを明確に区切っていた)


▲トリックルーム

空間を歪め、発動後4ターンの間「素早さ」の遅いポケモンから行動する。ただし「技の優先度」で決まる行動順は変化しない。


ポケモンでは素早さが1違うだけで攻撃順が決定する為、素早さの調整はかなり重要視されている。
ところがこれは調整した素早さを真っ向から無視するばかりか、調整した相手ほど大打撃を食らうという恐ろしい技。
普段は高火力だが鈍足なポケモン達が一斉に先制攻撃を仕掛けてくる様は恐怖の一言に尽きる。


速攻アタッカーはそれだけでアドバンテージなので、代償として耐久面は疎かになっていることが多い。
逆に鈍足ポケはステータスに優れる(というか優良ポケのハンディとして素早さが抑えられる)ケースが多い。
故に速攻アタッカーでパーティを統一している時にこのパーティに出くわすと涙目になる。
その影響力の大きさから他2つのルーム系の技に比べて使用率も高い。
この技を使う事を前提としパーティを通称トリパと言う。


対処法はいくつかある。

この技の致命的な弱点の一つとしては、優先度が-7と一番低く設定されていること。
基本的にはターンの最後で発動することになるため、その前に対処する方法は多い。
具体的には発動前に「ちょうはつ」や状態異常で乙、集中攻撃で倒す、「ふきとばし」「ほえる」等が最も有効な手段である。

自らもトリックルームを採用している場合、トリックルーム中にトリックルームを使用すれば元の空間に戻す事ができる。

また、ダブルバトル味方に「でんじは」を撃って運ゲを狙うことも出来るが、ヒヤヒヤもので心臓に悪くあまりオススメできるものではない。

もちろん相手もこれらは読んでいるので、意外なポケモンを起動要員にする、バトル中盤~終盤で発動、ダブルでの「このゆびとまれ」等で対策してくる。
この駆け引きが非常に熱い。

このトリパは大会でも上位に君臨するほどの強さを誇ったこともあり、ランダムマッチでもメジャーな為対策必須の技である。

見せ合いのある対戦等では何匹か素早いポケモンを混ぜ込んだり「くろいてっきゅう」でスピード調整する事で読みを複雑にさせるテクニックもある。

そしてこのトリパは対策や対処を怠ると速攻で死に繋がる。

皆も絶対注意しよう。特に要注意なのは鈍足気味な各種エスパーポケやポリゴン2ミミッキュ等である。
ドータクンは鈍足+高耐久+「だいばくはつ」で退場と異常にシナジーしている。
しかし、その分読まれやすいので最近はあまりメジャーではない。

USUMではトリル発動と最高火力「ジャイロボール」等を撃てるツンデツンデが登場。
トリパの新たなエース候補として期待されているが、能力があまりにトリパに特化しすぎて読まれやすさもドータクン以上なので注意。

また現環境ではただでさえ高速化が進んでいる為トリルを使うからといって必ずしもパーティの大半を鈍足ポケモンで固める必要はない。
鈍足系が1体、あるいは全員平均以上の素早さだとしても技枠1つと引き換えにトリル軸の戦術にスイッチできる恩恵が大きい場合もある。
この場合、相手にトリルの存在を警戒されづらいというメリットもある。


◆マジックルーム

空間を歪め、発動したターンを含めて5ターンの間アイテムや道具の効果をなくす空間をつくる。
ただしメガストーンやZクリスタルは除く。


登場したBWの頃は上記のトリックルームと同じ優先度-7であったが、XYからは優先度が0になった。
これにより先手で出せば最初から道具を封じることが出来るようになったが、、あまりメジャーな戦術ではない。

使用するメリットが「技スペース一つを消費してまでするべきなのか」が問題となるからである。
「さしおさえ」で十分、と考える人もいる為使用者は多くない。
XYでは「はたきおとす」が強化され、道具持ちの相手には威力97の技として機能するため使い勝手はこちらに劣る。

しかし、この技の真価が発揮されるのは集団戦である。
場に出るポケモンが多ければ多いほど場に出ているアイテムが多い為、その分相手の戦術を崩せるのだ。

XYからは先制で仕掛けることも出来るため、少ないターンも有効に活かせ、尚且つ
等の各種アイテムを無効化できるのだ。

当然こちらも道具は使えない為、マジックルーム解除後の立て直しに便利な回復系きのみ、最速で発動しつつルーム発動中は自由に動けるこだわりスカーフ、
マジックルームに影響されないメガストーンやZクリスタル等との相性が良い。

当然ながら相手の使うメガシンカZワザも防ぐことが出来ないので注意。

実際マジックルームパーティと対戦すると、もう二度と闘いたくないと思うことも。
メジャーではないぶん対策をしていないことも相俟って強い弱いを通り越して焦ってしまう戦法。
アイテム前提で戦術を組んでいると下手すればサンドバッグにされかねない。
地味だが、相手にすると実に面倒なのは確か。


●ワンダールーム

摩訶不思議な空間を作り、発動したターンを含めた5ターンの間全てのポケモンの防御、特防の値が入れ替わる。
マジックルームとは対になる技で、この技を自力orタマゴで覚えるポケモンはマジックルームを自力orタマゴで覚えない。
また、教え技を含めてもマジックルームとワンダールームの片方しか覚えられないポケモンが多い。

この技もBWでは優先度は-7で、XYから優先度0に変更された。
効果自体は相手の戦略を大きく崩すものだが、それほどメジャーではない。
自身のポケモンにも作用することや「サイコショック」が登場している為、態々技スペースを消費してまで入れるメリットが少ない為だろうか。

しかしながら、サイコショックと違い相手のタイプによって半減や無効にされることがなく、好きなタイプで攻撃を加えられるメリットもある。
ハマれば多大な戦果をあげることが出来る可能性がある。
一応、ドータクンやヨノワール等、防御と特防が同じポケモンで発動すればデメリットはない。



追記・修正おn――…


ランクルス「トリックルーム!」


。すましい願お正修・記追

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