登録日:2014/05/06 00:48:30
更新日:2023/12/16 Sat 21:17:05
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「現れろ、No.44!悠久の大義よ、今こそ古の眠りから目覚め、天空を駆ける翼となれ!」
【カード概要】
No. 44 白天馬スカイ・ペガサス
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/獣族/攻1800/守1600
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。
相手は1000ライフポイントを払う事でこのカードの効果を無効にできる。
払わなかった場合、選択したモンスターを破壊する。
【解説】
遊戯王ZEXAL放送当時、通常パックの抜けの
No.を埋める為に発売されたパック。
コレクターズパックZEXAL編と名付けられた海外先行のそれは、いくつもの新規No.を引っ提げ発売された。
……実際にはミッシングソードとかブリキンギョ等の一部再録カード以外だと
ギミパペ組みたい人以外だとそれほど中身は良くはなかったのだが、コレクションアイテムとしては中々面白いカードが揃っていた。
白天馬スカイ・ペガサスはその内の看板カードの一枚。
ウルトラレアで収録(特殊仕様のコレクターレア版も有り)と言う豪華な仕様で収録された。
さて、前置きはこの辺にし早速このカードの解説に移りたいと思う。
カードの評価を先に言ってしまおう。
CV.細谷「4は特別な数字だ、何が悲しくてこんな産廃に44の数字を付けなきゃならねぇんだ!!!」
……とまあ、どっかの次男がブチキレそうな悲しい効果である。
肝心のモンスター効果だが、こちらがあらゆる意味で不安定過ぎるのだ。
平たく言うと破壊か1000バーンかを無理矢理選択させて、相手にこちらのアドを要求させると言う効果である。
パッと見悪くなさそうだろう、それこそがマッハの仕掛けた遺跡の罠である。
とりあえず、セットモンスターに対応しない事は無視するとしよう、これは別に問題にはならない。
例えば自分が相手ライフポイントを1000以下まで削ったメイン2にこのカードを出してこのカードの効果を使用したとしよう。
相手は余程の事でも無い限り躊躇無くその対象に取られたモンスターを捨てるだろう。
逆に相手の切り札を破壊しようとしてこのカードの効果で対象に取ったとする、
相手は余程ライフポイントが減っていない限りライフポイントを躊躇無く払うだろう。
つまり、相手に選択を迫る以上こちらのして欲しい流れと逆を選択されるのは明白なのだ。
そもそも遊戯王OCGに限らず、殆どのTCGにおいて(一部例外を除けば)相手に効果の選択権を渡すカードは弱いのである。
更に除去カードとして考えた場合だと
と言う、同ランク内の激戦区かつ極悪な壁を越える力はこのカードには無い。
特にペガサスが片方しか出来ないことをコーン号は一度に両方出来る。いじめか?
種族を活かして差別化しようにも「恐牙狼ダイヤウルフ」が居る。
こっちはアドを損してるとは言え、セットカードを狙える上に互いに破壊できる。
「エクシーズ・ダブル・バック」や「補給部隊」とのコンボでそのアド損すらフォローできることも。
獣族デッキは自然に地属性軸になりやすいので、やっぱりダイヤウルフに軍配が上がる。
光属性なんでダイヤウルフとは違って
オネスト等に対応するが、だからどうした。
と言うかそれは完全に専用サポートに恵まれ過ぎな
ホープで充分過ぎるだろう。
逆にバーンカードとして見たら
と言いたくなるバーンカードとして高い数値だが少し待ってもらおうか。
エクシーズモンスターのバーンカードは、守備表示なだけで発動でき、バーン値も800と200しか違わない
ガガガガンマンが存在する。
こっちはアタッカーとして運用可能かつ守備力も高い戦士族と、汎用性が段違い過ぎる。
さらには除去とバーンが一度に出来る
コーン号。
攻撃力が2100より高ければコーン号では対応不能だが、ライフが残ってるか他のモンスターがいたらペガサスだって対応不能。
とどのつまり、ペガサスが勝てる状況とは「相手のライフが801以上1000以下」&「相手モンスターの攻撃力が2101以上」かつ「相手のモンスターが1体のみの場合」。
限定的にもほどがある。
果ては
No.82 ハートランドラコまで登場。相手のライフ2000以下ならダイレクトアタック効果で相手にモンスターが何体いようがトドメを刺せる。
バーン要員としての立場も無くなった。最初から無かったが
総じてスカイ・ペガサスに出来る事はスカイ・ペガサス以外のカードで更に十全にこなせてしまうのだ。
ステータスが低くても能力が弱くても、種族と属性で差別化…と行きたい所だが、光属性獣族と中途半端に噛み合わないのもソス化に拍車をかけてしまった。
CV.平川「非力なペガサスを許してくれ……」
つまり一言でまとめたらこうである。
ついでに、オネスト以外
光天使にも噛み合わない。
属性が同じなことと、もともとネタな光天使の更なるネタ要員として採用される例もあったが、新規光天使で向こうがネタを脱却してしまった。
この裏切り者ォ!
ちなみに同パックでは
虚構王アンフォームド・ボイドというこのカード以上に扱いに困る産廃が存在する。
そのため、
産廃としても中途半端というなんとも言えない位置になってしまった。
底辺を争う争いではあるが、エクシーズ最下位クラスの産廃だったため相手が悪すぎた。
あちらはノーマルなのでレア枠を潰さないためウルトラレア(コレクターズレア)のこちらの方が凶悪かもしれない。
DSのデュエルカーニバルでは
ドルべに関連するカードでありドルべのかばんに入っているが専用ボイスはない。
ドルべが使っていないせいかもしれないが、ゲームでの待遇も不遇である。
【アニメにて】
九十九遊馬が遺跡編において出会ったマッハが操る
ナンバーズ。
ちなみにドルべが皇の鍵の船に吹き飛ばされた伝説の回でもある。
アニメ版の効果はこんな感じ。
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードは装備カード扱いとして自分フィールド上に存在する「No.」と名のつくモンスター1体に装備することができる。
装備モンスターは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
相手がライフポイントを払う時、その数値分のダメージを相手に与える。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動できる。
相手モンスター1体を選択して破壊する。相手は500ライフポイントを払うことで、この効果を無効にする事ができる。
ナンバーズの耐性に加え、2回攻撃の装備カードになる効果、さらにライフコストを払ったときの追加バーン効果があった。こいつを前に神宣なぞしようものなら即死である。
アニメらしいバーンと破壊の2択、さらにはライフコストを押し付けて効果でバーンと言う戦法で遊馬を追い詰めた。
アニメでのライフコストは500、OCGではアニメの初期ライフポイントの2倍なので、その辺りはOCGにおいて修正されたのだろう。
もしくはアニメのコストの500とそれによるダメージの500で合計1000ということか。
ちなみに装備化の効果だが、アニメでも完全にスルーされた。
ライフコストを疑似的に増やすバーン効果は
面倒なので省かれると予想されていたが、自身を装備カードとして扱う効果もなかったことにされ、
一番扱いに困る効果だけが残った。
有用な効果を散々省かされた挙句、効果の改悪まで受けた
機皇神龍アステリスクよりはマシなのだろうが……
せめてこの効果が残っていれば上記の連中と差別化できた……
のかなぁ?
余談だが
ドルべの伝説にまつわるNo.なのだが、他の遺跡のNo.とは違って最終章では殆ど絡みはなかった。
ベクターに吸収されたドルベを前に見ても何の反応もしなかったり、
遺跡でもジンロンやアビスのように転生したドルベに一切気が付かないで罠にはめたことから
実はドルベのこと嫌ってたんじゃね? と邪推……というか揶揄されている。
擁護するとしたらドルベが人間ではなくバリアンだったので他人の空似として認識してたとも思われる。
まあドルべ自身ネタキャラなのだからゆるしてやれ。
追記・修正はバリアンの面白き盾によろしくお願いします
- 装備効果さえあれば他の効果が無くても既存のランク4と十分に差別化可能だったのに・・・ホープデッキでは相性良かったのに・・・ -- 名無しさん (2015-02-05 09:45:57)
- 2回攻撃さえあればバーン効果が無くてもなんとかなるって言われてたのに一番どうしようもない効果がどうしようもない形でしかもどうしようもないレアリティ(ハズレア)で残ったのがなあ… -- 名無しさん (2015-04-07 11:21:08)
- イラストは好きだけどな。効果だけじゃないぞ遊戯王は。ま、ドルベのせいにしとけばなんとかなるさ。 -- 名無しさん (2015-11-12 01:30:46)