No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク

登録日:2014/04/22(thu) 00:55:15
更新日:2024/03/31 Sun 15:09:15
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現れろ、No.80! 猛りし魂にとりつく、呪縛の鎧! 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク!!


No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサークとは遊戯王オフィシャルカードゲームに登場するカードの一枚。
アニメ遊戯王ZEXALにてアリトが使用した。


【カード概要】

No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/悪魔族/攻 0/守1200
レベル4モンスター×2
このカード名の(1)の効果は1ターンに2度まで使用できる。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
(2):自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。
自分フィールドのこのカードを攻撃力1200アップの装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。


【解説】

遊戯王オフィシャルカードゲームにおいてエクシーズモンスターは基本的に攻守のスペックを抑えられてデザインされていると言われている。

効果に関していえばインフレがどんどん進んでおり、
ラプソディ・イン・バーサークと同じランク4の《No.101 S・H・Ark Knight》を筆頭に下級を並べるだけで切り札を処理できるモンスターが続出しているが、
攻撃力はランク4の素材2体エクシーズのデメリット無しの汎用では《ジェムナイト・パール》の2600が最大。
デメリットありでは《No.85 クレイジー・ボックス》の3000があるが攻撃宣言するのが難しいため攻撃表示の壁かウイルスコストのような扱いをされている。
実質上の数値では汎用勢でも《ガガガガンマン》や《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》が3000まで攻撃力を弾き出せるとは言え、
こいつらは返しのターンに相応のデメリットは抱えている。

さて、前置きが長くなったが「エクシーズモンスターは基本的にステータスに飛び抜けた優秀なカードは居ない」と言える事がわかるだろう。
逆に言えばステータスだけ見れば極端に低いカードも少ない(居ない訳ではない、ボイド様とか)が、
このカードはその数少ない例外な低スペックモンスターと言える。

攻撃力0はエクシーズモンスターでワースト、ボイド様やダイヤモンド・クラブ・キングに並ぶ最低値である。
守備力は1200とまあ無いよりマシレベルでは有るが基本的に素材のが強いであろう。
攻守の合計値で考えたらマジで下から数えないといけなくなるレベルでは有る。

しかしこのカードは比較的特殊なエクシーズモンスターであり、「補助効果に全振りした」珍しいエクシーズモンスターなのだ。


先ず第一の効果は「エクシーズモンスターを対象にした装備効果」。

こちらは有って困らない効果ではある、上昇率も攻撃力1200とそこそこ。
わりと1ターンでエクシーズモンスターを並べるのはしんどいのだが、基本的にこいつが呼ばれるのは(後半の効果考えて)中盤以降。
なので必然的に第一の効果を狙うなら「一気に勝負をかけて殺しにいく」か「場持ちが良いモンスターのサポート」と言うタイミングになりやすい。

前者なら【サモンガジェ】でトカゲや《ブリキンギョ》の効果と《サモンチェーン》によるランク4大量展開のタイミングに合わせて、
後者なら神竜騎士フェルグラントやBK 拘束蛮兵リードブロー等が場に残しているタイミングに合わせて使うのが吉か。


後半の効果は「1ターンに2回まで相手墓地のカードを除外する」起動効果。

こちらの効果がわりと優秀であり、墓地メタカードとしてかなり嫌らしく機能してくれる。
暗黒界】や【ライトロード】等、墓地リソースを重視するデッキにはやはり墓地除外は非常に刺さる。
しかも実質エクシーズ素材の数だけ吹き飛ばせるので《D.D.クロウ》2枚分の働きを一度にこなせるこのカードの優秀さは有って困らないだろう。

特にこのDクロのムーヴをエクシーズだけでこなせると言うのはわりと痒い所に手が届く。
メインデッキを圧迫しないので、サイドチェンジ時特有の「サイドカードばかり手札に来る」と言う手札事故を招き辛い。

さらに言えば《氷結界の龍 トリシューラ》の様なシンクロや《ヴェルズ・ウロボロス》の様な3体エクシーズを採用しにくいデッキで、
エクストラから墓地に直接的に干渉する手段が生まれたのは中々有り難いと言えるだろう。

墓地メタカードとしては《深淵に潜む者》と言うライバルも居る
しかしこちらは再利用その物を封殺できる点等で勝っているので、
ステータス等を度外視するなら第一の効果は無視して採用するのも検討できるだろう。


最後に纏めると
こんな感じでは有るだろう。

流石にどんなランク4より優秀なカードとは言えないカードだが、それでもサポート役としてこれ程充実したカードも少ないだろう。
基本的にはランク4を楽にこなす墓地メタ手段の少ないデッキ向けと言えるカードである、【紋章獣】とか。

ついでに字レアなので入手も比較的楽なのも評価点。
わりと初心者向けとは言えないカードでは有るが、懐にやさしい割には1枚持っていても損はないカードでは有るだろう。

ちなみにカオス化した《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》は項目参照。
こちらはこちらでかなりえげつない性質を秘めたカードである。


【アニメでは】

アリトがvs遊馬の3戦目(アリト&洗脳ゴーシュvs遊馬&ドロワを入れたら4戦目)に使用したエクシーズモンスター。
何の伏線もなくいきなり登場してアストラルと遊馬を驚かせる。

このラプソディ・イン・バーサークはアニメではOCGとの違いとして
  • No.の共通耐性
  • 除外効果は1ターンに1度、ただし魔法・罠・モンスターのうちどれか1つ全て除外する
  • 1000ポイント以上ダメを受けた場合、このカードを破壊してダメを半減
  • 手札からモンスターを墓地に送り自己再生
…とあり、非常に凶悪な性質を秘めたカードであった。

まず、自身の効果で遊馬のモンスターを全て除外しタスケナイトを墓地から吹き飛ばす。
さらに《CNo.105 BK 彗星のカエストス》の装備カードとなり攻撃力を上昇させたり《No.54 反骨の闘士ライオンハート》の反射ダメを緩和したりした。

その後自己再生効果で場に復活したあとカオスエクシーズチェンジを行った。

ちなみにNo.80装備のカエストスはわりとカッコいいCGで描かれたりしている。
CNo.80装備のカエストスと合わせて必見。

余談だが後にギラグが使用したNo.58 炎圧鬼バーナー・バイサーとは「モンスターエクシーズの装備カードになる」「アンダーハンドレッドである」「使用者のデッキテーマと全然関係ない」「使用者はドンに洗脳された七皇」であるという共通項がある。
そのことからすると、バーナー・バイサー共々、ドン・サウザンドの力で開眼したNo.だったと思われる。



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最終更新:2024年03月31日 15:09