機皇神龍アステリスク

登録日:2011/07/08(金) 08:14:36
更新日:2025/07/10 Thu 00:04:22
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《機皇神龍アステリスク》とは、『遊戯王5D's』の登場人物アポリアの《機皇神マシニクル∞》に続く第二の切り札。

頭部の*は∞が3つ重なっており《機皇神マシニクル∞》と同じく3つの絶望を表している。

Vジャンプの遊戯王国でアニメより早くイラストが明かされた際には「芋虫」だの「ダンジョンワーム」との酷い評価をされたが、
アーククレイドルにて、ジャック龍可を追い詰め、龍亞の精神をズダボロにした時にこれでもかと言わんばかりに召喚され、更なる絶望にへと追い込んだ。


アニメ効果


機皇神龍アステリスク
星10/闇属性/機械族ATK0/DEF0
自分フィールド上に「機皇」と名のついたモンスターが3体以上存在する場合に手札のこのカードを特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は自分フィールド上に存在する表側攻撃表示の機械族モンスターの攻撃力の合計の数値となる。
相手はこのカード以外の機械族モンスターに攻撃できない。
このカードが破壊される場合、自分フィールド上に存在する機械族モンスター1体を墓地に送ることで破壊を無効にする。
このカードが表側表示で存在する場合、シンクロモンスターを特殊召喚したプレイヤーは、1000ポイントのダメージを受ける。

3体もの機皇を展開されている事が前提だが、自身をノーコストで特殊召喚できる効果、
攻撃力が自分フィールドの機械族モンスターの攻撃力の合計値となる効果、機械族モンスターを墓地に送って破壊を無効にする効果、
機皇共通ともいえるシンクロメタとなるバーン効果を持っているなど、切り札として相応しいモンスター。

攻守の参照先は機皇のみならず機械族全般であり、少し不安定な面もあるが、工夫次第で圧倒的な攻守を叩き出す事ができ、爆発力は非常に高い。
バーンダメージの1000と言うのは大した事ない数値に見えるがアニメの初期ライフは4000。
つまりOCGで言う2000に相当し初期ライフの1/4を持っていくため結構大きく、シンクロ召喚に対する牽制力も中々。弱体化を招いてしまうが、破壊耐性も地味に厄介である。

ただし、このカードテキストには不備があり、このカード自体の攻撃力も合計してしまっている。
つまり実質的に無限に攻撃力が上昇してしまう。
もちろん作中ではその挙動はないため、「『機皇神龍アステリスク』以外の機械族モンスターの~~」というテキストが正しい。


【アニメでの活躍】

このモンスターを使用したデュエルでは、アポリアは「機皇」と名のつくモンスターを使用したビートバーンデッキだったので、
その効果を十二分に発揮して、3対1かつ先行を貰う以外のハンデもなく、ルール上も圧倒的にアポリアが不利という過酷なデュエルでありながら
ジャック、龍亞、龍可のシグナー二名を含む三人を相手に圧倒した。

アポリアの場に機皇兵三体が存在していたことにより手札から特殊召喚され、自身の効果によって攻撃力を4600にした。

その後、攻撃力を1500まで下げられてしまうが、 その効果により
パワー・ツール・ドラゴン》と《エンシェント・フェアリー・ドラゴン》を同時に特殊召喚した龍亞のライフポイントをその効果によって0にした。
二分の一という微妙に高い確率の復活カードで、すぐに復活してしまったが……。

結局復活してシグナーとして覚醒した龍亞の新たなエースモンスター《ライフ・ストリーム・ドラゴン》によってバーン効果を封じられた挙句、
攻撃力も1500まで下がっていたので戦闘破壊されそうになるが、《機皇兵スキエル・アイン》を墓地に送ることで破壊を回避した。

最終的に罠カード《カオス・インフィニティ》によって雑魚兵同然に召喚された《機皇神マシニクル∞3》の力も得て、
攻撃力を8300まで上昇させたが、龍亞と龍可のトラップコンボによって攻撃力を大幅に下げられ、
スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》によって戦闘破壊され、その戦闘ダメージによりアポリアは敗北した。

結果的に見れば《ライフ・ストリーム・ドラゴン》のかませ的な役割となってしまったが、切り札として充分存在感を発揮できていたし、
コンマイによって残念カードになってしまった《機皇神マシニクル∞》に代わる機皇の切り札としてOCG化への期待を寄せるものが多かった。
テキストの不備さえ修正すれば効果テキストもそれ程長くなく難しい効果でもなかった為、OCG的にも無理のない効果でもあった。



だが…………








OCG効果


機皇神龍アステリスク  
星10/闇属性/機械族/ATK0/DEF0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの「機皇」モンスターが3体以上の場合に特殊召喚できる。
(1):このカードが特殊召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールドの「機皇」モンスターを任意の数だけ対象として発動できる。
その自分の「機皇」モンスターを墓地へ送る。
このカードの攻撃力は、この効果で墓地へ送ったモンスターの元々の攻撃力を合計した数値になる。
(2):Sモンスターが特殊召喚される度に発動する。
そのモンスターを特殊召喚したプレイヤーに1000ダメージを与える。









どうしてこうなった……。

OCG化にあたって《機皇神マシニクル∞》と同等かそれ以上の弱体化をコンマイ様より下され、
OCGプレイヤーは「カステリスク」「機皇神龍(笑)」「ハズレア」と敬意をこめて呼んだ。

コンマイは親か恋人を神に殺されたんじゃないか? と言われてしまう程に最上級神に対する扱いがあい変わらず凄まじい程に酷い。おい、マシな調整しろよ

極めつけに公式サイトではOCG版のこのカードを「最強の機皇モンスター」と紹介していた。
それはひょっとしてギャグで言ってるのか!?アニメ効果と勘違いしてません??オマケに《機皇神マシニクル∞》よりも2つもレベル低いし…。

【効果の詳細】

まあ、キメラテックのように機械族には攻撃力を大幅に上げるカードが多いので元々の攻撃力指定や機皇指定は妥当な変更だろう。
通常召喚できないのもレベル10という事を考えれば普通は通常召喚して出すものではないしそこまで大きな問題ではない。
無論、攻撃力0というリクルートしやすい攻撃力でありながら、デッキから特殊召喚できないという欠点もあるが、それもさほど問題ではない。

また相手への攻撃制限効果と破壊耐性効果が消えている。
これはアニメ出身のモンスターがOCG化する際よくある事なので意外と割り切れるかもしれないが……

だが、よりにもよって墓地に送らなければ攻撃力が上昇しなくなってしまった。
つまりこのカードを召喚しても、自分モンスターの総攻撃力は変わらない。というかむしろ減る

何故なら機皇兵は並べることによってお互いを強化する性質がある為、こいつ一体出すよりも強化しあってた時の方が合計打点が高いのだ。
アニメでの攻撃力算出方法も妥当なものだったため何故こんな変更が加えられたかは謎である。
効果削りまくってるんだから効果テキストの長さの問題でもないだろうに。

しかも、当然ながら墓地に送ったモンスターの効果は使えなくなる。
機皇兵を自身以外で使用するとしてもX召喚したほうがよっぽどアドバンテージが稼げる。
破壊せずに墓地へ送るので機皇帝の特殊召喚も狙えない。

さらには《ライフ・ストリーム・ドラゴン》はライフ回復効果がOCGに合わせて倍の4000になったのにもかかわらずこちらのバーン効果は1000のまま。
OCGの場合は1000程度のダメージではS召喚への牽制は期待できない。

等々、何かと不遇さが際立つ。


とりあえず頑張って活用しよう


【主な活用法】

  • 闇属性であること
一応サポートカードは豊富。

  • 攻守が0であること
《悪夢再び》《ダークバースト》で戻し、手札コストに。

  • レベルの高い、機械族モンスター
マシンナーズ・フォートレス》の餌に。
また《シュレツダー》の効果発動のコストにもレベルが高いためぴったり。

  • 特殊召喚自体は難しくはない
サポートが多いため機皇を3体並べることはそれ程難しい事ではない。
どこぞの鳥と異なり、機皇の墓地送りは任意であり、
フィールド上での枚数制限もないため条件を満たしたら2体以上一気に出す事も可能。

  • ランク10のエクシーズモンスターを出そう。
《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》や星に願いをと組み合わせてみるのもアリ。
《機皇兵ワイゼル・アイン》と《機皇神龍アステリスク》の守備力は何気に同じだったりするため、悪夢再びを共有できる。
 ↓
超弩級砲塔列車グスタフ・マックス
「待たせたな! 任せろ!!」
超次元ロボ ギャラクシー・デストロイヤー
「俺たちの絆を絆ぐんだ!!」

  • ラストのダメ押し
正規召喚していれば蘇生制限を満たしているので蘇生、帰還が可能であり、
このカードの攻撃力上昇効果は自身の効果での特殊召喚以外でも発動するので、
「『機皇』モンスター全員で攻撃」→「こいつ蘇生」→「駄目押し」ができる。

  • キラキラ光ってて綺麗
スリーブにいれて《機皇神マシニクル∞》と売りさばくか、部屋に飾るなど。



後に出たX召喚やギアギアシリーズのおかげで強化自体はされた。
だが、しかし彼の役目はほとんどがコスト素材。アニメでは切り札的存在だっただけにギャップが激しい。

彼は『カステリスク』から『コストリスク』に昇格した。
彼が『アステリスク』になれる日は来るのか、それは誰にもわからない。
とはいえ、場に出す段階でとてつもなく重いコストを払わされ、アタッカーとしてもほとんど立場のない《機皇神マシニクル∞》よりはまだ恵まれていると言えよう。

一方でゲーム作品では、TFシリーズにおいてオリジナルカードである《機皇創世》存在から、《機皇神マシニクル∞》はかなり救われたのだが、アステリスクはというと、特にそういったフォローはなし。
また性質上、メインモンスターゾーンが3つしかないスピードデュエルでは召喚が不可能であり、そのルールを採用している『デュエルターミナル』や『デュエルリンクス』ではその姿を拝むことすらできず、《機皇神マシニクル∞》に比べ、悉く不遇な存在となってしまっている。

ちなみにこいつを利用したワンキルコンボが存在する。
こいつを送り付ける→自分フィールドに《D・ライトン》、《D・テレホン》とS素材、墓地に《D・テレホン》1枚以上が揃えば準備完了。
あとはテレホンループで延々とS召喚を繰り返せば強制効果の1000バーンが《D・ライトン》の効果で跳ね返り、8回シンクロすればゲームセットである。






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最終更新:2025年07月10日 00:04