虚構王アンフォームド・ボイド

登録日:2013/10/07(月) 18:04:55
更新日:2024/03/06 Wed 21:53:08
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虚構王アンフォームド・ボイドとは遊戯王OCGエクシーズモンスターの一枚。


【アニメでの活躍】

遊戯王ZEXAL本編において九十九遊馬が対峙した影の巨人が操るエクシーズモンスター。

先攻1ターン目に死者蘇生とバブル・ブリーダー3枚による熱いアド損コンボからバブル・ブリーダー3体を並べエクシーズ召喚される。
その後エクシーズモンスターをコントロールしてないプレイヤーにエンドフェイズダメージを与える
フィールド魔法の「オーバーレイ・ワールド」を発動し相手のエクシーズ召喚を誘う。

目論見通り遊馬がエクシーズ召喚を連打しNo.6 先史遺産アトランタルNo.61 ヴォルカザウルスを並べてくる。
遊馬がバトルフェイズに入ろうとした時に攻撃力コピー効果で遊馬のエクシーズモンスター2体の攻撃力の合計の数値を得て、
その後発動されたヴォルカザウルスの破壊効果をオーバーレイ・ワールドのエクシーズモンスターに耐性を持たせる効果によって回避する。

次のターンからコピー効果によって得た圧倒的な攻撃力によって遊馬のモンスターを屠っていったが、
最終的にNo.96 ブラック・ミストに返り討ちにあった。

アニメではチート効果であるNo.6 先史遺産アトランタルNo.61 ヴォルカザウルスを倒してたため、
まさに「ボイド様」と呼ぶにふさわしい活躍を見せた。アニメでは……

アニメでは攻撃力をコピーしたエクシーズモンスターの姿を自身についた多数の目によって写しだしていた。
見て見ると分かるが中々気持ち悪い。


【OCGにおける効果】

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/水族/攻 0/守 0
レベル4モンスター×3
相手のメインフェイズ時に1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このカードの攻撃力・守備力は、相手フィールド上のエクシーズモンスターの攻撃力を合計した数値分アップする。

アニメでは「破壊耐性を無効化する」効果があったがOCGになってその効果は削除された。
アニメ世界のNo(ナンバーズ)は共通して「No.以外に対する戦闘破壊耐性」を持っており、「Noではないカードで戦闘破壊をするための辻褄合わせ」として付けられた効果なのが理由と思われる。
(アニメのNo.は異世界のカードだから破壊できないという設定であり、同じく異世界のカードであるこのカードには必要な効果だった。)

外見は全く水族に見えないがアニメにおいてこいつの素材になったバブル・ブリーダーが水族だったのでこの種族になったと思われる。


【OCGにおいてのボイド様】

さてさて。
OCGではNumber Hunters及びコレクターズパック-ZEXAL編において収録されたカードの一枚。

このパックで収録されたカードは全体的に癖が強いカードが多く、
イラストで圧倒的人気になった《プリンセス・コロン》や
使いやすい効果を持つ《No.74 マジカル・クラウン-ミッシング・ソード》等、
どんなデッキにも入る汎用性の高いエクシーズモンスターは少ないのだが、
アンフォームド・ボイドはその中でも屈指の使いづらさでネタにされてしまっている。

しかも、レベル4×3のエクシーズどころかエクシーズ全体の中でも最下位を争う産廃とまで評する人までいる。



ではさっそくその驚愕の実態の解説にはいろう。

扱いやすいランク4で素材指定も無いが、素材には3体要求される
3体も要求されるのは軽いとは言えないが、近年の環境デッキであれば3体くらいならば割と簡単に揃えられる。

攻守0と低いが遊戯王ではその手のカードは大抵効果がミソなためこの時点では問題なし、そしてその本題の効果…

このカードの攻撃力・守備力は、
相手フィールド上のエクシーズモンスターの攻撃力を合計した数値分アップする。

……なるほど、一見良いエクシーズメタではないかと思えるだろう。
エクシーズモンスター以外に対しては何もできず低ステータスの素材にすら瞬殺されてしまうが、
それもエクシーズモンスターを見てから後出しすればいい話だしエクストラモンスターだから実際にできるので問題ない。

つまり相手がエクシーズモンスターを2体以上出していれば攻撃力4000は見込めるアタッカーではないか……と。

Q.では発動できるタイミングは?
A.相手のメインフェイズ時に1度

Q.「相手のメインフェイズ時に発動できる」効果の間違いでは?
A.いいえ「相手のメインフェイズ時に のみ 発動できる」効果です。



遅い……圧倒的に遅い。



相手がエクシーズモンスターを場に出してないなら意味が無いとかそんなレベルではなく速さが足りない


しかもこの手のコピー系モンスターに多い
「わずかな攻撃力を持っていて(もしくは自身の攻撃力をアップさせる効果で)相手の攻撃力を上回る」
「相手の攻撃力をダウンさせる」
「戦闘で破壊されない」
というような自身だけが戦闘で生き残れるような効果がないため攻守の0のボイドだけでは1体相手だと相打ちになってしまう。
4×3でエクシーズ限定の《モノマネ幻想師》ではあまりにも割に合わない。
相討ちを狙うだけなら、それこそ《モノマネ幻想師》で事足りてしまう。
数ターン維持すれば攻撃力を上回れるが、不安定すぎる攻撃力に加えて耐性を一切持たない為、場持ちは絶望的。

相手のエクシーズモンスターが2体以上いれば一気に攻撃力を上回ることができるが、
たいていはそんな劣勢の中でこんなカード出してる余裕なんてない。
仮に出してもなにもできずに除去されるのがオチだ。

VBでは「劣勢の時に輝く」とフォローされていたが劣勢時に貴重な素材でこんなもん出したら余計に状況が悪くなる。


更にこのステータス上昇効果にはメインフェイズにのみ起動できる故に穴があり、
バトルフェイズ中に攻撃力を上昇させるガガガガンマン等には一方的に破壊されてしまう。
そして何の耐性もないため、マエストロークには裏側守備表示にされて戦闘破壊され、
ブラック・コーン号にも為す術なく除去され、
鳥銃士カステルにはデッキバウンスされてしまう。
一応、効果で守備力も上がるので、守備表示であればArk Knightにはやや強いがどうせ他に突破できるエクシーズがやってくるだけなのでメリットとまでは言えないか。


相手ターンでの発動のため一見エフェクト・ヴェーラーに強そうに見えるが、
自分のターンに喰らってステータスをリセットされるだけである。

これらのステータスアップまでの苦しい道のりを越え、
ようやく自分のバトルフェイズを迎えても結局相手を倒す手段は戦闘破壊でしかない。

当然ながら戦闘破壊する前に強脱、ミラフォ、オネスト、聖杯を代表とする除去や無効化、コンバットトリック系のいずれかの妨害カードを発動されてしまえばここまでの苦労は水の泡となってしまう。
相手に1ターンの猶予を渡して戦闘破壊しに行くとこちらから言っている様な物なのだから対策は容易なのである。
ここでも自身の遅さが足を引っ張っている。

つまりでエクシーズ召喚に成功し、相手ターンで効果の発動に成功しつつ生き延び、次の自分のターンで攻撃宣言が通り戦闘破壊を達成まで耐性なし前提でこなすことでようやく仕事をしたことになる。
…メタとしてはあまりにも遅すぎる上に不確実な要素をかなり多く含んでおり、かなり厳しいと言わざる得ない。

しかも相手のエクシーズモンスターが1体しかいない場合、相打ちで割に合わない戦闘を行うか、
更にもう1ターン相手のターンを耐性無しで生き延びるかの選択を迫られることになる。
以前は守備力も上がることを活かせば守備表示で耐え凌げる可能性もあったのだが、天霆號アーゼウスの登場により、アーゼウスのエクシーズ召喚条件を満たすための良い的になってしまう。
アーゼウスはフィールドのカードを全て墓地送りにする強力な効果を持っており、ボイドが死ぬだけならまだしも他のカードが除去に巻き込まれたり、素材が残っていればそのまま制圧されてしまう可能性すら出てしまう。
尚、ボイド自体は出した直後は攻撃力0で攻撃表示モンスターとの戦闘が困難なためアーゼウスとの相性が悪い
守備表示モンスターを殴って素材4枚で効果を2回使えるアーゼウスを重ねることがボイドの一番強い使い方なんじゃないかっていう話もある。

もともと相打ちにすら持っていけない可能性も高く、
エクシーズメタしかできないカードなのに、そもそもエクシーズメタとして機能してるか疑問を持たざるを得ない性能である。
エクシーズモンスター限定でも耐性かナンバーズハンター並のなにかがあれば話が違ったかもしれないが……

そしてこのカードがネタにされる大きな理由の1つとして、
そもそもランク4:レベル4×3は除去持ち高攻撃力持ちの超激戦区という事が挙げられる。

……ここまで書けばわかるであろう、
ボイド様を優先して入るスペースは存在しない

まだ「光属性・戦士族」で攻撃力がそこそこあり、手札交換と墓地肥やしができ、
リミテッドでジャイアント・ハンドレッドの素材にしたら追加効果を狙えるイルミネーターさんが本気でましなレベルである。
重い割に効果がイマイチと言われていたブリキの大公なんかも再評価される機会が与えられた。
まあ下が出ただけで採用率が上がるなんてことはなかったけど。

さらに追い打ちを掛けるように素材一つ少ないエクシーズモンスターにも、

など素材が一つ少ないモンスターでもボイド様より遥かに優秀なモンスターが揃っており、
ボイド様は素材が2体だったとしても弱いと言わざるを得ない状態なのである。

上記のモンスターはガガガガンマン以外ランク4がインフレしてきた8期後半から9期のモンスターなのだが、それ以前のモンスターと比べても優れているかと言われればそんなことは無くこれらのモンスターの大半が出る前から弱いと言われていた。
当時の時点でエクシーズを代表するエースであったNo.50 ブラック・コーン号交響魔人マエストロークがいるのでお察しレベルである。
エクシーズ最初期のNo.39 希望皇ホープジェムナイト・パール、カチコチドラゴンなんかと比べても明らかに弱い。
何よりボイド様と違い元々の攻撃力持ち、効果に速効性があるので越えられない差がついてしまっている。

過去に弱いと言われていたエクシーズモンスターはボイド様と比べると「エクシーズ召喚に成功したターンにすぐ効果を使えて」、
「効果を使わずとも殴ることもできる」から強いという謎の評価点を生み出してしまった。
そんなもの普通は当たり前のことであるのだが……

そもそもエクシーズをメタりたいなら、ボイド様と同じ素材指定でエクシーズ殺しそのものの効果を持つ
後頭部さんで効果等を纏めて奪い去ったらいいだけの話であり、
相手ターンまたいで攻撃力奪うとか意味不明なことをする必要性は0である。

RUM要員として珍しい種族の水族を活かそうにもランク4の同じ種族には超大物のNo.101 S・H・Ark Knightがいる始末。
それ以前にそれなりに優秀なイビリチュア・メロウガイストも存在する。

上記の2枚と違い素材を3体要求されているため、光天使のサポートを受けられる点は明確なメリットと言えるが、
水族を活かす型の【RUM光天使】というニッチの中のニッチでもなければ、上記のカードとの差を埋められるかは怪しい所。

それでもかなり個性的なステータスと効果、ここまで言われる筋合いなんてあるのかと、
まだ寝ぼけたことを言える方もいるかもしれない。
……このカードが同じパックに収録されなかったら流石にここまで言われなかっただろう。


それが《No.57 奮迅竜トレスラグーン》である。

No.57 奮迅竜トレスラグーン
ランク4/炎属性/ドラゴン族/攻 100/守2600
レベル4モンスター×3
このカードが特殊召喚に成功した時、
相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このカードの攻撃力は、選択したモンスターの攻撃力分アップする。
また、相手フィールド上のカードの数が自分フィールド上のカードの数より多い場合、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
使用していないモンスターカードゾーンまたは魔法&罠カードゾーンを1ヵ所指定して発動できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、指定したカードゾーンは使用できない。


これが絶望の正体
まったく同じ素材指定ながら即効性のある攻撃力コピーにさらにメリット効果まである。

1体分しかコピーできず対象をとるとはいえ、エクシーズ以外コピーできないボイド様と違って、
どんなモンスターでもコピー可能なので、まずこっちの方が汎用性が上。

攻撃力は100だが、上記の効果があわさり「どんな相手でも最低100は攻撃力で勝てる」と言うメリットともいえる。
守備力が2600と妙に高いのも良い、ボイド様はマエストローク一枚であっさり沈むがこっちはそんな間抜けな醜態はさらさない。
万が一無力化されても最悪2600ラインの壁として機能できる点で汎用性をさらに高くしている。

あくまでおまけに過ぎないが、こっちのカードが少ない場合、相手のフィールドを一つ使用不可にする地味に嫌らしいおまけ効果まで付いている。

属性・種族で見ても、ぶっちゃけ不遇な「水族」に例外的な「光属性」という奇妙な組み合わせに比べたら、
「ドラゴン族」の時点でサポートカードが豊富でありやや不遇な「炎族性」もイメージ故にドラゴン族には備えているものが多く、両方無理なく絡められるのもボイド様に無い利点である……
ついでに言えば「No.」の名前を持っているため何もカテゴリーを持っていないボイド様に比べると受けられるサポートの差は更に大きくなる。
……そしてここまで書いたトレスラグーン自体そんな強いカードでもないんだからましてボイド様は…………

ちなみに新マスタールールの被害を大きく受けている1枚でもある。
新マスタールールによるEXゾーンの導入によりエクシーズを複数並べにくくなった挙句に、対策だけのエクストラモンスターのポン出しをしづらくなったため元々なかったけどこいつの存在意義が更に怪しまれることに。
EXゾーンにこいつを出すとEXゾーンをこいつに潰されて他のエクストラを出せなくなってしまう。
リンクモンスターを絡めればいくらか回避はできるが枠を潰すのは変わらないし、それでも相手依存なのも変わらず。
とか言ってたらルール改正でEXゾーンの問題は解消された。その間にライバルもたくさん増えたが
そもそも、死体蹴りの部分が無くなっただけであり産廃なのは変わらない。

そもそもこいつのためにレベル4の優秀な素材3体使うぐらいならリンクモンスターでも出した方が有効だろう。
というかコンマイがリンクを筆頭に他の召喚方法を推奨する大プッシュを行ったことにより、昔はシンクロデッキにすら差し込まれ
ていた半必須のエクシーズ達が入っていないこと自体が珍しくなくなった現状ではそもそも効果の発動すらできるか怪しい。


このカードの利点を挙げるとすればノーマルなのでレア枠を潰されることがないこと。
同パックにはNo.44という地雷がウルレアに潜んでいたため、
これは評価していい部分だろう。その代わりノーマルなのでいっぱい当たるが。

改変や改悪によって嘆かれる事が多いアニメカードの中でもこのカードは辻褄合わせの効果が消されただけで再現度は非常に高い。
しかも、アニメ設定ゆえに用意され削除された効果を除くと、むしろアニメよりも効果は強化されている*1
元があまりにも弱いから完全再現してほしくなかったとも言えるが…


エンドフェイズにエクシーズモンスターをコントロールしてないプレイヤーは
500ダメージ(OCGでは1000相当)を受ける効果で相手にエクシーズ召喚を強要し、
エクシーズモンスターを効果で破壊できなくする耐性付与により戦闘以外で虚弱なボイド様を守る、
アニメオリカの「オーバーレイ・ワールド」が強かっただけと言うことが判明してしまう始末である。

せめてアニメカードのOCG化の際時折見かける、別々のカードの効果を一つにする手段を使って、
「オーバーレイ・ワールド」の効果の一部だけでもボイド様に内蔵してくれれば良かったものを……

そもそもアニメで取った戦略自体、相手が自分のカードのテキストを確認できないからこそ成立した戦略と言われればそれまでなのだが。
効果で除去られる云々の前にOCGでは十中八九、エクシーズ召喚される前の素材に瞬殺されるか他のエクストラモンスターが変わりにやってくるだけなので、間違ってもアニメのように先出ししてはいけない。

それでも功績を挙げるとするなら過去のエクシーズで産廃と呼ばれる悲しみに溢れたカード達の評価を相対的に上げらっしゃたこと。
特にエクシーズレベル4×3最弱争いという悲しすぎる争いについに終止符を打ったとか打たなかったとか。流石ボイド様!

CNo.92 偽骸虚龍 Heart-eartH Chaos Dragonなどの重すぎる割に効果が弱いというカードに比べれば特別重い訳でもなく出しにくくもない。
だが、出した所で使いものにならないので結局のところ同じ事のような気がしないでもない。
しかも、あちらは腐ってもドラゴン族かつナンバーズで強化の機会に恵まれている。
効果自体も全く使い物にならないボイドと比べると使える範囲の効果であり、近年のナンバーズサポートの充実により出しやすくなったので使おうと思えば使える範囲までにはなった。

登場した時点で産廃というあまりにもあんまりな性能なため一部ではボイド様と呼ばれ崇拝されるようになった。
ノーマルのため高レアリティで枠潰しとして変な恨みを買う事もなくただただネタとしていじられる存在である。
海外ではスーパーレアが存在するため光ってるボイド様が存在する。
まあ収録されているNumber Huntersは最低レアリティがスーパーなのでノーマルのような扱いではあるが。



【最後に】

追記・修正をお願いしたい。
これは切に願う、どんなカードであれ刷られたカードである以上、
手のひら返ししてあげたいと言うのはデュエリストの願いなのだから…


以下、参考までに伝説のコピペ

4×3でありながら相手のモンスターをその場では除去できない、
全く無意味な効果を持つモンスターだのと言われて役に立たない扱いされているモンスターだが、
それは返しのターンに「攻撃をして相手を倒す」ことを前提としているからである。

このモンスターの効果をよく見てみよう、実は「守備力も相手の攻撃力分だけ上昇する」のである。
つまり守備表示で特殊召喚した場合は「エクシーズモンスターには絶対に突破されない強固な壁」として立ち回る事ができる。
たとえばまだ素材の残っている《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》が相手の場に存在していたとする。
攻撃表示でこのカードを特殊召喚していた場合、相手はどうするか?

当然、素材が0になる前に相討ちを狙ってくるだろう。
だがしかし、守備表示ならば相手のアシッドゴーレムに自爆特攻を行わせず、素材が尽きるまで粘る事ができる。

このカードを能動的に使うならやはり、《おジャマトリオ》との組み合わせが良い。
相手フィールドにこのカードを効果では除去できないエクシーズモンスターのみがいる状態で
相手フィールドを埋めてしまえばあとはトランスの要領でEXターンまで粘る事もできる。

これは他の4×3エクシーズにはできない芸当である。
またこのカードの攻撃力アップ効果は相手ターンに発動するため
《エフェクト・ヴェーラー》には妨害されない点も、時間稼ぎが主なこのカードと噛み合っている。

単に戦闘破壊耐性があるだけのモンスターとは違い
《迅雷の騎士ガイアドラグーン》にCXCをされても耐えきることができるのはこのカードだけの利点。
なにより永続的な戦闘耐性を持つランク4モンスターは存在していないため、
このカードはEXから呼べる唯一の疑似戦闘耐性モンスターということになる。

耐性等は全くないが相手フィールドさえ埋めておけばモンスター効果はほぼ怖くなく、
魔法、罠の除去から身を守る方法などいくらでも存在する。

守備表示で構えて行くスタンスから《禁じられた聖槍》で攻撃力をいくら下げても痛くない。

最近のエクシーズモンスターによりデュエルは高速化し、その除去効果が蔓延している、
しかしエクシーズ素材切れという一瞬の隙さえ付く事ができれば強固なロックで相手を封殺できる。
除去性、ダメージ性が低いというだけで評価を低くしてはいけない。

フィニッシャーのほとんどをエクシーズモンスターに頼っている今、
戦闘への防御性能だけをみれば虚構王アンフォームド・ボイドは同ランク内で一線を画すカードなのである。



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最終更新:2024年03月06日 21:53

*1 アニメは守備力が上がらなかった。