BGM

「BGM」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

BGM - (2014/12/30 (火) 19:43:14) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/12/29 (月) 21:24:12
更新日:2023/01/24 Tue 23:12:09
所要時間:約 5 分で読めます




BGM(英:background music)とは、アニメなどのある作品中に背景として流れる音楽である。
同じ音楽であるOP・EDと違って目立たないかもしれないが、作品の特徴や方向性において重要な役割を果たしている。
また、目立たないからと言ってBGMを蔑ろにすると作品自体の評価が下がってしまうことも少なくない。

昔見たアニメや、プレイしたゲームを思い出してみてほしい。
話の細部は覚えていないかもしれないが、BGMは思い出せるということはないだろうか。
あるいは、作品自体は知らなくてもこのBGMは知っているということはないだろうか。

BGMは作品を印象付ける重要なファクターなのである。



アニメなどの映像作品では、基本的に場の雰囲気に合い、視聴者の気が削がれないものが採用される。
バトル物などでは処刑用BGMが流れ、切ないシーンでは悲しげなBGMが流れたりと各場面でのドラマに磨きをかける役割を果たしている。
一方、日常BGMでは当たり障りのない無難なBGMが多い。だからといって、印象の薄いBGMと決めつけるのは早計である。コッペパンのテーマ旧ドラえもんのスネ夫が自慢するときのテーマなど中毒性が高いものも存在し、その作品や人物のテーマとして広く知られている。



もちろんBGMが必要でない場面も存在する。あえて流さないことでキャラクターの心の機微を表したり、臨場感を出したりすることができ、視聴者はより感情移入をすることが可能になる。
ワンダと巨像ではボス戦を除きフィールド内でのBGMが一切排され、川の流れる音やワンダの息づかいをあてることで、広大な自然や孤独感をより一層高めている。また、ワンダと巨像はBGM自体も評価が高く、どちらの点でも成功しているといえる。
ただし変な場面で無音にしたり、多用するのは危険。使いどころを間違えれば違和感を与えてしまい、質が下がる。
代表例としてチャージマン研!が挙げられる。無音の状態が長く続いたり、選曲がシーンに合っていなかったりとちぐはぐなBGMの使用がされている。ただしBGM自体は中毒性の強いものが多く、いい意味で作品のインパクトを残すことに貢献している。



BGMが作品の主役・テーマとして表現されることもある。
特にクラシックは、作曲者の境遇や時代背景などのメッセージ性が強いことから、シリアスな作品で採用されやすい。
Kanonではパッヘルベルのカノンを採用し、変わらないようで少しずつ変わっていく日常を示唆させている。
また、MOTHERシリーズではBGMがシナリオに大きくかかわり、音楽を聞かせて敵を倒したりバンドの演奏シーンを挿入したりと、BGMに力を入れていることが分かる。
このようにシナリオとBGMがうまくマッチすると作品により深みを与えることができる。



ゲームにおいても基本的にはアニメと同様の効果が得られる。しかしゲームでは起動する際のタイトル画面や、RPGで全滅するなど、繰り返しプレイすることを念頭に作られているため、覚えやすいポップな曲やメロディアスな曲が使用されやすい。
スーパーマリオブラザーズの地上面のテーマやFFのテーマなど言われればあの有名なメロディが思い起こされる人も多いのではないだろうか。
また、音ゲーのようにBGMが主体として取り入れられることもある。

エロゲーでは意外にもBGMの評価が高いことが多い。特に泣きゲーや燃えゲーなど、シナリオに力を入れている作品はBGMも美しいものや熱くなれるものがそろっている。
そのためサントラも人気があるのだが、初回特典にしか付けなかったり、販売してもすぐにロットアップしたりしてプレミアがつくものが多い。
また、先のKanonのようにクラシックを利用することもよくある。G線上の魔王素晴らしき日々といった作品が該当し、いずれも作品の大きなテーマや重要な伏線として利用されている。



これまでのBGMは音楽単体として成立するものについてであったが、活用方法はそれだけではない。動きありきのBGMも存在する。

トムとジェリー日常などの作品ではキャラの動きとBGMが連動し、テンポよく進めるとともに面白さ・シュールさに拍車をかけている。この場合のBGMは音の強弱、無音の間の効果が最大限に発揮されているため、セリフなしでも視聴者に心情や展開を分かりやすく伝えることができる。
このように使用された時、BGMが仕事をしていると呼ばれる。

作品を生かすも殺すもBGM次第なのである。



以下様々なBGM

処刑用BGM
言わずと知れたお約束BGM。
何度も聞くことになるため、作品の顔としての一面を持つことも少なくない。
詳しくは項目へ。

♪セルフBGM
キャラクター自身がBGMを流すこと。
一般にはキャラクターが楽器などを演奏する場合が多い。
ピアノやハーモニカなど趣味・特技を表すものから、バンドや合唱など、仲間との絆を描くものまで様々なパターンがある。シナリオとの親和性も高く、熱い展開につなげやすい。
遊戯王シリーズではこれを行うキャラが多く、聴いただけで満足してしまう視聴者もいる。

♪作業用BGM
動画投稿サイトなどでアップロードされている、ある作品やジャンルに沿ってまとめたBGM集。作業の傍らで聴くというコンセプトなため、短いもので20~30分、長いと2時間を超える。
好きな作品のものを聴くのもいいが、いつもと違う曲を聴きたいときにもおススメ。新しい嗜好の発見や思わぬ出会いがあるかも。
自分の好きな曲や熱いBGMだと作業が進まないのはお約束。
またの名を作業妨害用BGM。

♪脳内BGM
自分の脳内で流すBGM。
学校や職場など音楽が聞けない状況で重宝する。


???「やべぇ!早くしないと学校に遅刻する!」
脳内BGM
RUNNER(爆風スランプ)
♪ 走る 走る 俺たち♪


???「今日は取引先と重要な会議だ。ここで結果出さないとな。」
脳内BGM
地上の星(中島みゆき)
♪ 風の中の すばる 砂の中の 銀河 ♪

様々な状況下で我々の生活を演出してくれる。
それが脳内BGMである。



追記・修正は好きなBGMを聴きながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/