アクア・メルゲ

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アクア・メルゲ - (2023/04/27 (木) 17:48:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/01/19 Mon 01:39:21
更新日:2023/11/11 Sat 18:02:52
所要時間:約 3 分で読めます













否男はもういないがメルゲイナーの心は忘れない!






《アクア・メルゲ》は、デュエル・マスターズのクリーチャー。

概要

貴殿が良き戦士と出会い、共に戦えることを望まん。――アクア・メルゲ

DM-37で登場したリキッド・ピープル

アクア・メルゲ 水文明 (2)
クリーチャー:リキッド・ピープル 1000
自分のターン中、自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、カードを1枚引く。

見ての通り《アクア・ビークル》の完全上位互換のひとつ。
コストが非常に軽いうえに、捨てながら引けるため墓地肥やしを手札を切らさずに行うことができる。
なお捨てたら引くのは強制。ライブラリアウトに注意…そこまで引けない気もしなくもないけど。

コントロールでは使い勝手から《エマージェンシー・タイフーン》を優先させるケースが多かったが、
ビートダウンでは墓地進化の種を捨てながら手札を切らすこともないため、【青黒メルゲ墓地進化速攻】ではキーカードになっていた。

同弾の《否男》とはコンビを組んでおり、《電脳妖魔メルゲイナー》なんてクリーチャーになっている。

否男 闇文明 (2)
クリーチャー:ヘドリアン 2000
B・ソウル
いずれかの墓地にカードが置かれた時、そのターン、バトルゾーンにある自分の、コスト2以下のクリーチャーはすべて「スレイヤー」を得る。

電脳妖魔メルゲイナー 水/闇文明 (2)
クリーチャー:リキッド・ピープル/ヘドリアン 1000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
バトルゾーンに自分のゴッドがあれば、このクリーチャーは「スレイヤー」を得る。
このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンに自分のゴッドがあれば、カードを1枚引いてもよい。
なぜか合体するとゴッドサポートになる。当時ゴッドフィーチャーはしていなかったのだが収録デッキの都合上か。
否男はソウル持ちだがこちらはソウルは持たない。
否男と効果は噛み合っており、実際に組ませても強い。
おそらくメルゲの良き相棒は否男で決定だろう…が、ブラック・ボックス・パックでは否男の死亡がメルゲ再録テキストで判明。








そして、代わりにとんでもない悪友がやってきた。

疾封怒闘(スパイラルアクセル) キューブリック 水/火文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジ 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
自分のマナゾーンに火のカードが3枚以上あれば、このクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。
W・ブレイカー
このクリーチャーがどこからでも自分の墓地に置かれた時、自分のマナゾーンに水のカードが3枚以上あれば、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
墓地に捨てられるたびにバウンスを続けられるクリーチャー。

これをみたとあるデッキ開発部の悪魔は考えた。

何度でもただ出しできるクリーチャーを用意して、《疾封怒闘 キューブリック》を《アクア・メルゲ》の効果で捨ててはそいつをバウンスし続ければ無限ドローが出来て、《偽りの名 iFormula X》エクストラウィンが容易なんじゃないだろうかと。

そして白羽の矢が立ったのは、《盗掘人形モールス》であった。

盗掘人形モールス 闇文明 (5)
クリーチャー:デスパペット 2000
G・ゼロ-自分の墓地にクリーチャーが6体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、クリーチャーを1体、自分の墓地から自分の手札に戻してもよい。

こいつなら、ただで出せるし、ただで出したついでに墓地のキューブリックをサルベージできる。
そしてサルベージしたキューブリックをモールス召喚時にメルゲ効果で捨てる。
手札は増えて《偽りの名 iFormulaX》の効果で、わぁい、コンボー

…うん、マジでこんなひどいループコンボをユウヤくんは公式で紹介したんですよ。
これを見たデュエリストたちは…

このループコンボ、フォーミュラエクストラウィンになってるからiFormulaX出す部分も考えてロマンコンボになってる。




だけどこれ、《ルナ・コスモビュー》とそれにのっけてソウルシフトで降臨した《超電磁マクスウェルΖ》、それに《百万超邪 クロスファイア》でワンショットキルできるな?

マクスウェルΖのおかげでSTは発動せず、キューブリックは墓地発動のため《巨人の覚醒者セツダン》のバウンス耐性もきかず、
そのまま押し切れるためエグいワンショットキルになってしまうのだった。
メルゲがピン挿しでも効率こそ落ちるが仕込めるため、メルゲが殿堂入りするはめになったがまだまだ現役だった。
エーツーが隙あれば仕込もうとしてましたからねこれ…
後にモールス、そしてキューブリックも殿堂入りしたためループは消滅したが。

というか、キューブリックがいなければメルゲは低コストデッキの救世主としてのポジでいられたのでほぼ被害者である。このときは
ついでにモールス…はどっちみち墓地ソースに多大な寄与をしてるからどうしようもないか。
これらのコンボは【メルゲループワンショット】といわれ、【墓地ソース】と共に暴れまわった…
というかパーツがほぼ共通するのでメルゲループを取り入れたビートダウンが生まれた。
コントロールで場を整えるコンボデッキなら隙がたくさんあるんだけど、どこの世の中に
ビートダウンでコンボ要件を整える頭のおかしいデッキが許される道理があるというんだ
パーツが死のうが片っ端からモールスでつり上げればいいとか、案外普通にGTクロスファイアが出せてそのまま押しきれるとか、
とかくいろいろ酷いデッキであった。

現在は《天災超邪 クロスファイア 2nd》の存在もあるため、「殿堂ゼロデュエル」でのワンショット成功率は格段に上昇している。
メルゲは犠牲になったのだ…墓地アドバンテージとかいう概念の犠牲にな…

なお現在リキッド・ピープルフィーチャーが強いが、ビートでは割といまでも役に立つ。
願わくは4枚と言わずとも2〜3投はしたかった。

が、悪友はさらにやってきた

MEGATOON・ドッカンデイヤー VR 火文明 (5)
クリーチャー:ビートジョッキー/ワンダフォース 5000
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札をすべて捨てる。
自分の手札を1枚捨てた時、GR召喚する。(GR召喚:自分の超GRの上から1枚目を、コストを支払ったものとして召喚する)

手札が捨てられるたびにクリーチャーが増える。
その結果として超GRをすべて出し切ることが可能に。とはいえアクア・メルゲは殿堂入りカードであるため、揃えるのは難しいかと思われた。が、
生命と大地と轟破の決断 SR 自然文明 (5)
呪文
この呪文を自分のマナゾーンから唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
►自分の山札の上から1枚目を、タップしてマナゾーンに置く。
►コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。
►このターン、自分のクリーチャー1体はパワー+3000され、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。

生命と大地と轟破の決断》のおかげでコンボパーツを比較的妨害されにくいマナゾーンにためておいてドッカンテイヤーと2体同時に呼び出せるように。《神秘の宝箱》などでサーチされたり、《逆転のオーロラ》での盾落ちケアの後に出てくる様は殿堂入りカードである意味をなくしてしまっていた。
また、《生命と大地と轟破の決断》と同時にGRクリーチャー側にもcipでマナゾーンから踏み倒しができる《マリゴルドⅢ》が登場、それで《百発人形マグナム》を呼び出せばあとはメルゲで《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》等のカードを捨てれば 無限にGRクリーチャーのcipを連発 できるように。後はお互いに強制ドローを行わせる《ツタンメカーネン》でライブラリアウトさせることが可能である。

このような状況を見てか、2019年12月18日、翌2020年元日を以て プレミアム殿堂 される運びとなった。
その告知の2日後に発売されるパックに自力でGRに戻るやべーやつらの存在が既に公表されていたため、驚かれる声はあまりなかったのも事実である。












ここまで読んだ方なら分かるだろうが、《アクア・メルゲ》は公式が最も嫌う「無限ループ」の核になりうるクリーチャーである。


「自分のターン中、自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、カードを1枚引く。」


というこのカードの効果は、言い換えると以下のようになる。


バトルゾーンに自分のクリーチャーを出すことさえできれば、自分の手札の枚数を維持しつつ、同じターン中に無限に墓地のリソースを稼げる。



こう書くと、とても2コスのカードとは言えない性能であることは明らかだろう。わずか2コスで永続的にリソースを確保できるのだ。

ともに暴れたのがたまたま《キューブリック》や《モールス》、《ドッカンデイヤー》だっただけで、「墓地にカードを捨てることで、追加効果が起こるカード」が出るたびに無限ループの起爆剤となりうるため、いずれ規制されていたことは明らかであろう。

【メルゲループワンショット】で殿堂入りした際は「被害者」と言われることが多かったが、ヤバさが知れ渡った現在ではそのような声はほぼない。何なら「一生プレミアム殿堂」と言う声が大半である。

なお更に容易に墓地利用ループができるカードが登場するのは後の話…タカラトミーはこのカードから何を学んだんだ。





デュエル・マスターズ プレイス

アクア・メルゲ 水文明 (2)
クリーチャー:リキッド・ピープル 1000
自分のターン中、自分の他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、カードを1枚引く。(この効果は、各ターン中1回のみ発動する)

DMPP-14「爆竜覚醒録 -DIABOLIC CRISIS-」にて収録。
当然の話ではあるがTCG版で散々に暴れたスペックがそのまま持ち越されるはずもなく、能力起動が各ターン1回のみに制限を受けるという弱体化を強いられた。
能力の弱体化の影響かレアリティもアンコモンに降格しているが、単純な手札交換が可能なクリーチャーとして見ればアンコモンの割には普通に優れた性能ではある。



追記・修正お願いします。

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