この作品では大きく分けて「自分が特殊勝利する」と「対戦相手を特殊敗北させる」の2つの効果がある。
これは多人数戦では「複数人を同時に敗北させる」と「1人ずつしか敗北させられない」という機能で明確に区別されるのだが、
2人対戦においてはほぼ同義であり、「環境に存在した特殊勝利デッキ」という話をする際に、当時ちゃんと遊んでいたプレイヤーと「特殊勝利」で検索をかけてリスト化する者の間で認識の齟齬が発生しやすい。
本項目では説明部に「毒カウンター」「空虚への扉」など、条件を満たすと特殊敗北をするカードが説明文に存在するため、「特殊勝利を狙うデッキ」という形で活躍した特殊敗北カードにも説明を広げることとする。
一部のクリーチャーによる攻撃など、特定の条件によってプレイヤーが取得するカウンター。
プレイヤーがこれを10個以上取得すると敗北する。
ただし正確に言えばルールで定義された敗北条件のため、特殊勝利ではない。種類的にはライフ0やライブラリーアウトと同じ。
これが初登場したころは毒カウンターを与えられるクリーチャーは総じて性能が低く、「毒カウンターによる勝利を狙うより普通に相手のライフを0にする方が早い」とされがちだった。クリーチャーに直接ダメージを与える能力を付与する《炎の鞭》を使ってのコンボ、「ウィップ・バイパー」が一瞬脚光を浴びたくらいである。
しかし、その後「有毒」という能力が作られ、ヴィンテージの【ハルクフラッシュ】で一世を風靡し、最終的にダメージの代わりに毒カウンターを与えるファイレクシアの能力「感染」で完成を見る。
他にも「何らかの手段で1個の毒カウンターを与えたのち、カウンターの個数を増やす」能力と組み合わせた形での毒殺など、その条件は案外多彩。
ただし全体的にワンショットキルになりやすく、この点を解消するべく「ファイレクシア:完全なる統一」にて「毒性」「堕落」という能力でリメイクされた。
「ライフ以外にもうひとつライフがある」という点から管理が面倒で、さらに「だったらライフ攻めればいいじゃん」という疑問にほとんどのゲームが有意義な答えを出せないこともあり、後発のTCGではほぼ模倣されない。
せいぜい「汚染コイン」と「ハイパーヴェノムカウンター」くらいのもので、後者に至ってはアニメ版の効果を調整したら偶然そうなっただけである。
MTGにおいても、2025年現在でも「ウケのいい毒カウンター系のカード」というのはなかなか出てこないのが現状である。トーナメント実績を得るだけなら簡単だが、それが「楽しい」「戦略性がある」と評されるかどうかはまた別の話なのだ。
全ての基本土地タイプの土地をコントロールし、全ての色のクリーチャーをコントロールしている場合勝利。
基本土地タイプは5つ、色は5色。なのだが複数の土地タイプを持ってたり複数の色を持っていたりするクリーチャーはそれだけでそれぞれにカウントできるので揃えること自体は頑張ればなんとかなる。
例えば「自分のコントロールする土地はすべての基本土地タイプを持つ」という効果のエンチャント《虹色の前兆》と、「クリーチャー1体に任意の色(多色可)を付与する」《小走り犬》か「(4)で唱えられるけど全ての色を持つ」《ギルド渡りの急使》を使えば【5色緑単】で条件を達成することも可能。
とはいえ登場時は多色のサポートが強かった頃とはいえ達成は楽ではなく、何よりもこいつ自体が5色8マナと重いことからあまり使われなかった。基本土地タイプを参照するカードを多用する【ドメイン】が搭載することが多少あったくらいのようである。
統率者戦では当初から禁止カードに指定されており、最近禁止が解除された。
自分のアップキープ自分のライブラリー(山札)が
200枚以上あれば勝利。
かつては最も使われた勝利条件カードとされた。
バベル(MtG)を参照。現在は後述のタッサの神託者に抜かれていると思われる。
自分のアップキープに、これを出してからコイントスに10回成功していれば勝利。
ただし、これ自身はコイントスをする能力を持たない上、MTGはコイントスを行うカードが基本的にかなり弱くデザインされているのでろくな相方がいない。
このカードの登場に合わせて無限回コイントスができるカードにエラッタが出されたが、パワーレベル・エラッタ廃止の方針に基づき、今ではお手軽に条件達成が可能に。
解禁後は無限回コイントスできるカードが青なので《意志の力》の弾にできることなども手伝い、レガシーでたまに2枚即死コンボを搭載した【トリコロール】が見受けられた。
当時はまだ「フェイジング(無限回コインを投げられるカードが持っている本来の能力)」は事実上廃止された過去のルールという時期なので、ジャッジを呼んで説明してもらおうか迷っているうちにコンボが成立して「分かっていても普通やるか!?」と大盛り上がりというわけだ。
自分のアップキープに、自分の墓地にクリーチャー・カードが20枚以上あれば勝利。
クリーチャー詰め込んだデッキで自分に《心の傷跡》を撃てば……そっから《サイカトグ》の方が早いとか言わない。
そもそも一般的なデッキにおいて、初期手札を除いた山札の枚数は53枚。ここから《心の傷跡》を打てば27枚のカードが墓地に送られる。
この中に20枚のクリーチャーが安定して入るようにするためには、単純な計算でも40枚のクリーチャーが必要になる。もちろんこれは非常に簡略化した理論なので、実戦においてはさらに条件が厳しくなる。
今のようにクリーチャーがなんでもかんでもできる世の中ならまだしも、当時ではとても現実的な案とは言えない。そのため実は簡単そうに見えて、オデッセイ・ブロックの特殊勝利サイクルの中では条件達成が群を抜いて難しい1枚。
ただし《機智の戦い》と組み合わせた場合は話が別で、100枚ほど墓地に送った際にクリーチャーが20枚以上安定して墓地に行くようなデッキなら採用候補に入る。《サイカトグ》?《縫合グール》?《総帥の召集》?そっちを使った方がいいと思うよ。
「墓地を肥やす」というのは一見簡単な条件だが、水増しが一切きかないのがキツい。60枚デッキで狙うのは至難の業なので、登場当時はデッキ自体を80枚程度にしつつサイクリングやルーティングを多用して墓地を肥やすテクが用いられた。色々と本末転倒である。
自分のアップキープにライフが50点以上あれば勝利。
無限ライフという「負けないだけ」のギミックからそのまま勝ちに行けるため、無限ライフからの勝ち筋として使用されることがある。
自分のアップキープに自分のクリーチャーが
20体以上いれば勝利。
そんなにクリーチャーが出せるなら直接殴った方が早い? ごもっとも。
しかし、オデッセイ・ブロック構築ではカードプールの狭さもあり、トップメタである
青緑マッドネスのクリーチャー並べての睨み合い・膠着状態に陥りやすい同型対策としてサイドボードに投入されたこともある。
ただしこれは、当時電波デッカーとして非常に高名だったプレイヤーの独自のサイドボーディングであり、その大会での成績が振るわなかったことも併記しておかなければアンフェアだろう。使い道があるだけ全然いいのだが。
- 触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable
プレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合勝利。正確にはダメージを与えられたプレイヤーが強制敗北。
ちなみに手札から唱える以外の方法で戦場に出た場合は特殊敗北してしまう。もちろんこの敗北も踏み倒す方法は有るが。
また、MTGには自分のカードを対戦相手に押し付ける手段がいくつか存在するため、本来ペナルティとなる後者の能力を使って勝利に繋げる事もできる。
というかそっちの方が断然強い。詳細は専用項目でどうぞ。
- ダークスティールの反応炉/Darksteel Reactor
このカードの上に蓄積カウンターが20個ある場合に勝利。
自分のターンごとに1個乗せる能力はあるが、出して40ターン後に勝利では余りに悠長すぎる。遊戯王の似たようなカードの倍かかるのは厳しい。
実際には何らかの形で蓄積カウンターを増加させて一気に勝ちを狙う形で使われる。
《白金の天使》との相互作用で強制引き分けがあることには注意。
- 空虚への扉/Door to Nothingness
5色のマナを各2マナ支払うことで、プレイヤー1人を強制敗北させる。
多人数戦では即勝利とならないことに注意。
マローは「プレイヤー1人かクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する」というルール文章にしたかったが、ルールマネージャーに止められたという曰くつきのカード。彼の執念はUnstableで結実することになる。
wikiなどを読む層にはネタカード扱いで終わりなのだが、基本セット2013で再録された頃はかなり真面目な5色コントロールデッキが組まれており、それらのデッキは「扉コントロール」と呼ばれていた。
結局Tier2で終わってしまったが、当時競技環境が華やかだったショップではたまに見受けられた渋いデッキである。
また、プレイヤー1人を破壊する黒枠のカードとして後に《ヴォーパル・ソード》が登場した。8マナ支払うと、装備したクリーチャーからダメージを受けると敗北する、つまり「対プレイヤーの接死」を持たせるカード。
自分のアップキープに、不毛の栄光以外のパーマネントをコントロールしておらず、かつ手札にカードがない場合勝利。
後述の「チーズは残る」をトーナメントで使用可能なセットで調整したカード。
勝利条件は一見簡単そうなのだが、実際に組むと分かるが数ある勝利条件カードの中でもこのカードで勝利するのはものすごく難しい。
というのも、まず6マナと異常に重い。しかもこのカードでの勝利を妨害されたらほぼ敗北だし、勝利条件を満たす際の動きが自ら勝ちを捨てに行くようなもののため。2枚目以降が激烈に腐る性質もキツい。
手札を減らす手段というのもMTGでは案外少なく、しかも色が白なので対処された際のリカバリーがとても難しい。
特にキツいのが「無事に乗り切れば勝てる」というところで「相手にドローをさせられた」などの理由で勝ちを逃してしまった時で、手札を処分する方法すらないままサンドバッグになって敗北する。
勝利条件を満たすギミックを考えるだけなら誰にでもできるが、それを「1割以上でいいから実戦で勝利できるデッキにする」というのが非常に難しいジョニーに対する最終問題。
もちろんデッキを組もうと思っているジョニー以外のプレイヤーには単なる
カスレアであり、《タルモゴイフ》目当てで剥いたパックから出てきて不毛な気分になったものである。本当にそれくらい使うのが難しい。
このカードの上に1マナにつき1つのカウンターを乗せる能力を持つエンチャント。
自分のアップキープに、これに通算100マナ以上を払っていれば勝利。非常に軽いので、あとはコツコツ100マナ貯めていこう。
……なんて使われ方をすることは非常に稀であり、使われ方は大きく分けて3つ。
ウルザトロンなど、1ターンで10マナ以上の大量のマナを産みだすギミックで数ターンかけて支払ってしまうギミック。
上の発展形で、無限マナから出して1ターンで一気に100マナを支払ってしまうギミック。
払ったマナが塔カウンターでカウントされることを利用し、《倍増の季節》などカウンターを直接増やすカードで水増ししていくギミック。
もちろんこれらを併用することも可能。被覆を持っているので通常のエンチャント破壊で処理されることはないが、自分も対象に取れないので有効なカウンター増殖カードのいくつかが使えないのが悩み。
自分のアップキープにパワーが20以上のクリーチャーをコントロールしている時に勝利。
ちなみに他にも二つ効果を持っているのだが、それらの効果の解決順の都合上、
自分のライフが9点以上の時に「パワーが自分のライフと同じになる」クリーチャーをコントロールしている状態で《メイエルのアリア》の効果解決に入った場合(相手の邪魔がなければ)勝利が確定する。
ハッキリ言うとパワー5や10がいる時点で殴った方が早く、ここに構造矛盾を起こさないデッキ、つまり芸術点の高いデッキを作るのが非常に難しい(芸術点が高くなければそもそも組む意味がない)ため、ビルダーの腕の見せ所。
《光素の泉》などと違い「使う意味がない」レベルじゃないのがまた憎いところで、ジョニーたちにとって良質な問題として君臨している時期もあった。
- フェリダーの君主/Felidar Sovereign
自分のアップキープにライフが40点以上あれば勝利。
先述の「忍耐の試練」より条件が緩い代わりに、こちらは除去されやすいクリーチャーである。
初期ライフ40点の統率者戦ならデフォルトで達成しているが、迂闊に出せばどうなるかは言うまでもないだろう。
活躍したのは「戦乱のゼンディカー」で再録された頃で、《チャンドラの灯の目覚め》を用いることでライフを一気に回復させるギミックとともに用いられた。
- 臨死体験/Near-Death Experience
自分のアップキープに自分のライフが
1点ならば勝利。
このカードが出る少し前まで、MTGには残りライフを(デッキに関わらず)調整させる手段「マナ・バーン」があったのだが、それの廃止によって世に出る事ができた。
ぶっちゃけこの時代は《稲妻》《ゴブリンの先達》などによる突然死がありえた頃なので、勝利条件を満たすためにライフを減らすのは自殺行為もいいところだったのだが、
同じくエルドラージ覚醒で登場した《等価返し》や、プレイヤーのライフを1点刻みで削っていけるアラーラ・ブロックの《縞瑪瑙のゴブレット》、その後に登場した「ファイレクシア・マナ」などのおかげで「条件を満たしつつプランBでの勝利を狙うデッキ」を組むこと自体は結構簡単だった。
最大の問題は、5マナのバニラエンチャントを出すなら
もっといい選択肢がいくらでもあった時代だということだろう。この時代の白はプレインズウォーカーが無法なレベルで強かったし。
- 研究室の偏執狂/Laboratory Maniac
自分のライブラリー(山札)からカードを引けなかった時に勝利。
このカードの登場により、攻撃手段を持たないロックデッキに一つの選択肢が生まれた。
最後のカードを引く行動に割り込んでこいつを除去されると悶絶するハメに。
なお、このカードの最大の特徴として"自らの敗北条件を勝利条件へ変更する"点が挙げられる。
他のカードは"条件を満たすと勝利するカード"であり、もしそのカードが除去されたとしても敗北しないが、このカードは敗北条件を満たすことが前提にあるため除去されると即敗北になる。
逆に言えばそれだけ豪快なカードであるとも言え、数多くのデッキビルダーを虜にしている魅力的なカードである。
例えばライブラリを任意の5枚に出来る《最後の審判》のお供によく使われている他、「人間」「ウィザード」なので《栄光の目覚めの天使》で釣られてから《巻物の君、あざみ》でタップして勝利なんて荒業もできる。
しかし現在は後に登場した下記のタッサの神託者に出番を取られがち。
- 神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries
自分のライブラリーからカードを引けなかった時に勝利する常在能力と、[-7]でカードを7枚引き、その後ライブラリーが残ってなければ勝利する能力を持つ。
研究室の偏執狂の能力を常在能力として持つプレインズウォーカー。
オリジナルよりは場持ちが良い上、毎ターンライブラリーを2枚削りつつ1枚ドローできるため自前でサポートもできる他、ライブラリーが0枚の状況でこのカードが通れば+能力でドローして勝利ができるため、《タッサの神託者》が出るまではよく使われていた。
なんで奥義に同じ勝利条件が書いてんだよと思いそうになるが、偏執狂とは違い発動してしまえば除去されても勝利が確定する、残り7枚でぴったり引ききった場合にも発動するといったメリットがある。
また、忠誠度が奥義ピッタリの時に使用すると、コストを支払った時点でこのカードが墓地に行ってしまい常在能力が消えてしまうため、書いておかないといけないという事情がある。
場に出た時に青への信心がライブラリーの枚数以上なら勝利。
ETB能力で信心の数だけライブラリーの上から見て1枚トップに置けるが、この時ライブラリーを全部見通せば勝利というデザイン。
ただ信心を稼ぐだけでは難しいので、自らライブラリーを削っていく必要がある。そういった意味では上述の偏執狂やジェイスの亜種だと言える。
両方使える環境では併用される事もあるが、こちらは先出しできない代わりに唱えるコストが軽かったり、ライブラリーが完全に空でなくても勝利条件を満たせたり、ライブラリー0枚の時の妨害手段がかなり限られていたりと優れている点が目立つので、基本的にこちらが優先される。
また、2マナ1/3というボディは速攻デッキ相手にブロッカーになるし、能力もコンボ達成や相手の攻勢を凌ぐカードを探しやすくなると無駄なところがない。
パイオニアでは《時を越えた探索》等探査呪文でサーチ&墓地を痩せさせてから《真実を覆すもの》でライブラリーを吹っ飛ばし、神託者orジェイスで勝つコンボデッキ、【インバーターコンボ】が競技レベルで結果を残し、その結果《真実を覆すもの》が
禁止カードとなった。
ヒストリックでは欲しいカードを選ぶか同じカードが2枚出るまでライブラリーを追放し続ける《汚れた契約》とのコンボで勝つ【オラクルパクト】がトップメタに君臨し、その結果《タッサの神託者》が禁止カードとなった。
また、よりカードの種類が増えるモダンやエターナル、統率者戦でも使われている。モダンでは《むかつき》+《天使の嗜み》の【アドグレイス】が存在する。
エターナルでは《最後の審判》の【ドゥームズデイ】や《欄干のスパイ》+《ナルコメーバ》+《戦慄の復活》の【
The Spy】や《セファリッドの幻術師》+《コーの遊牧民》+《ナルコメーバ》+《戦慄の復活》の【
セファリッド・ブレックファースト】が存在する。
統率者戦では《Demonic Consultation》の【デモコンオラクル】など、様々な環境でライブラリーを墓地に置くor追放するカードと組み合わせて、ライブラリーを吹っ飛ばしては特殊勝利している。
数ある特殊勝利カードの中でも
1,2を争うレベルの実戦級のカードと言える。このカード専用の対策カードがどの環境にも存在している。
ただし使用者以外からウケがいいかと言われると結構微妙なところであり、たとえば統率者戦ではたびたび禁止論やガチ・カジュアル論争の話題になるカードだった。
- アゾールの雄弁家/Azor's Elocutors
5ターン場に残し続ければ勝利。
MTGにおいて、クリーチャーは除去されやすいのがポイント。また、このクリーチャーのコントローラーがダメージを受けるたび、必要なターンが1ターン伸びるペナルティ付き。
カードのフレイバーは「牛歩戦術の使い手」をイメージしている。このカードが議会主義で杓子定規な「アゾリウス評議会」のカードなのも雰囲気的にあっている。
特殊勝利を狙わない場合は単なるバニラ、特殊勝利を狙う場合は追加ターンなどを用いて確実にカウンターを増やした方がいいため、「追加ターンと相性のいいカードならこっちの方が……」と考えているうちにデッキから抜けていく、そんなカード。
- 見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen
プレインズウォーカー。奥義で「相手にダメージを与えると敗北させる」トークンを生成。
詳しい説明は割愛するが、この能力の起動には最低でもほぼ3ターンかかる上、そもそもこのヴラスカはマイナス能力を目当てに採用するため、
奥義の起動に至ることがほとんどない。
自分のアップキープにアーティファクトを20個コントロールしていれば勝利。
効果によって相手から全てのアーティファクトを奪えるおまけ付き。
当時はアーティファクト・トークンなんてものはほぼ存在しなかったため、もっぱらこのアーティファクトを奪取する能力を目当てに統率者戦で用いられることがほとんどだった。
現在では手がかり、食物、宝物、血など様々なアーティファクト・トークンを気軽に生み出せるため、勝利条件を満たすのもたやすくなった。
狙う意味があるかって?素直に親和でも使った方がいいと思う。
各終了ステップの開始時にこの名前を持つクリーチャーを4体コントロールしていれば勝利。
MTGでデッキに入れられる同じ名前のカードは4枚までなのだが、《クローン》を始め他のカードのコピーとなる/コピーを作り出すカードはそれなりにあるので、その辺りを活用することになる。
当時のスタンダードでは《無限反射》などが相方として用いられた。
能力を起動し、解決した時に特殊地形の『門』が
10種類場に出ていると勝利。自身の効果で門をサーチする事も出来る。
《濃霧/Fog》系カードでひたすら遅延したり、コントロールデッキに投入したりしてこのカードで勝つデッキがブロック構築で結果を残した他、《機智の闘い》《空虚への扉》などと組み合わせたデッキも登場した。
墓地から一気に土地を出すカードや、何らかのギミックで土地を一気に増やすカードなどと組み合わせることもできるなど、スタンダードでも結構な存在感を発揮している。
『ドラゴンの迷路』のストーリーに則り、
10のギルド門を辿る迷路競争を勝ち抜く事で勝利するというフレーバーなのだが、『バルダーズ・ゲートの戦い』で新規の門が多数登場した為、ギルド門を一切使用せずとも特殊勝利可能になった。
3色デッキでも組めるようになり、アンタップインの門も登場した事で強化された。
なんかあんまり迷路感ないな
ちなみに天敵は《血染めの月》。つまりモダン以下ではまったく活躍できないカード。
自分のアップキープ開始時に、このカードが手札、墓地、追放領域、場の4箇所にあると勝利。
自力で追放したりする能力はないため、どうやって墓地と追放領域にこのカードを送り込むかがカギとなる。
自分のアップキープに、ライフが13点のプレイヤーは強制敗北する。なお自分も対象。
毎ターン、各プレイヤーのライフを1点ずつ調整可能。
たまに自爆してしまうのはご愛嬌。
このカードと同時期に、ほぼ任意にライフを払える「ペインランド」がいたせいで、せっかくギミックを組んでもご破算になりやすかった。
- 機械化製法/Mechanized Production
自分がコントロールしているアーティファクトを対象につけられるエンチャントで、自分のアップキープにそのアーティファクトのコピーを生成し、自分の同じ名前を持つアーティファクトが8個以上になれば勝利。
ぶっちゃけ7ターン(相手ターン入れて14ターン)待つのですら悠長すぎるので、実際には別の水増し方法も必要。
重ね貼りして倍速にするといった方法もあるが、「(エンチャント先の名称に関わらず)同名のアーティファクトを8つコントロールしていること」が勝利条件のため、手掛かりトークンや霊気装置トークンなど、同名のアーティファクト・トークンを大量に作ることが出来る方法と併用するのが一番手っ取り早い。
- 副陽の接近/Approach of the Second Sun
これと同名のカードを1度以上唱えた状態で手札から唱えれば勝利。
それ以外の場合7点ライフを回復し自分のライブラリーの7番目に置かれる。
2回唱えれば勝てる上に、1回目は効率が悪いとはいえライフ回復と勝利条件への布石という、「延命と勝利」をたった1枚でこなしてしまう。そのため普通の「時間を稼ぐ」戦略を取りやすい青白コントロールとの相性は抜群。
これまでのカードとも共通するが馬鹿正直に7ターン後再度このカードを引くのを待つことはまずなく、青のデッキ操作をフル活用して早急に手札に入れて二度目を撃つのがスタンダード。
このタイプは【副陽コントロール】というデッキタイプもできるほどの活躍を見せ、構築済みデッキにもなった。
他にも「サイクリングを繰り返してひたすらドローを行い、増えたマナでさっさと2回唱えてしまうデッキ【ゼウス・サイクリング】や、
1回目に手札から唱えた際に《太陽鳥の祈祷》を誘発させて、その中に2枚目があったら処理のルール上勝利できる【太陽鳥の祈祷】デッキなどでも用いられた。
- ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen
忠誠度大マイナス能力で「あなたのコントロールするクリーチャーが対戦相手に戦闘ダメージを与えた場合、その対戦相手は敗北する」という能力を持った紋章を得ることが出来る。
女王ヴラスカ自体が優秀なカードであるため採用率は高く、かつ忠誠度プラス能力で忠誠度を2ずつ増やせるため、
意外と特殊勝利を目にしやすい。
- 静める者、エトラータ/Etrata, the Silencer
対戦相手に戦闘ダメージを与える度に相手のクリーチャー1体を破壊して追放してその上に専用のカウンターを置く。このカウンターを置かれたクリーチャーが3体並ぶ、つまり「部下を3体暗殺された」対戦相手は敗北する。
要は対戦相手という本命の標的に対し、逃れえぬ死へのカウントダウンを行うカード。コナンの連続殺人回とか映画にありそうなやつ。
ただしトークンは暗殺した瞬間に消滅してしまうのでカウントされないことにも注意。しかもエトラータは暗殺するたびにライブラリに帰ってしまうので、コピーを作るのが手っ取り早い。
自分のアップキープに、自分のクリーチャーに+1/+1カウンターを通算20個乗せていれば勝利。
乗せた個数もカウンターで記録されるので、例によってカウンターを水増しする能力と併用するのが良いが、そのまま強化されたクリーチャーで殴った方が早いという致命的な欠点を抱える。
ちなみに、シミック連合はこれで特殊勝利2枚目。1枚目は上記の《先端生物学者》。
忠誠度大マイナス能力で伝説のクリーチャーもプレインズウォーカーもコントロールしていない対戦相手を敗北させる。
ボーラス自体がコントロールデッキの中核となるカードであるため、盤面制圧した上での〆に用いられる。
インスタントタイミングで伝説のクリーチャーに出てこられると完全な無駄撃ちになってしまうので油断大敵。
- ミラディン包囲戦/Mirrodin Besieged
自分の終了ステップに、自分の墓地にアーティファクトが15枚以上あると勝ち。
使い捨てアーティファクトや墓地肥やしで可能な限り大量に廃棄したいが、
《死闘》で述べた通り墓地と言うのは肥やすのが簡単に見えてまったく横着できないため結構難しい。《マイコシンスの格子》もアーティファクト化はしてくれないし。
このカードはモードを選ぶエンチャントなので、もう片方のモードを軸にしつつ、勝利プランをもう1つ用意できるというのが強みとなる。
- 全てを見通す者、アテムシス/Atemsis, All-Seeing
対戦相手にダメージを与えた時、手札にマナ総量が異なる6枚のカードが揃っていれば対戦相手を敗北させる。
そもそも青いデッキでそんなに手札が充実してるなら勝ちを急がずとも勝利は目前である。
- めでたしめでたし/Happily Ever After
自分のアップキープに5色全てのパーマネントをコントロールしていて、戦場や墓地に6種類のカードタイプが揃っていて、なおかつ現在のライフが初期値以上なら勝利。
おとぎ話をテーマにしたセット「エルドレインの王権」で登場したエンチャント。イラストも「エルドレインの王権」のシナリオの結末が描かれたものとなっている。
対になる《むかしむかし》というカードもあるが、こちらはスタンダード等で
禁止カードに指定されている。
3マナエンチャントとこの手のカードにしては軽いが、必要な条件が多い。ライフはまだしもパーマネントは色に加えカードタイプまで揃える必要がある。
ちなみに2つ前のセットで
同じくハッピーエンドを描いた《次元を挙げた祝賀》とは地味に相性が良い(5色クリーチャーを出す事とライフ回復が出来る)。まさにめでたしめでたし。
終了ステップ開始時にライフが初期値+15点以上あるとき、そのターン内に運命の天使が攻撃したプレイヤーを敗北させる。
「ライフが多いと勝ち」第3弾。ライフの条件はさらに緩くなったが、初期ライフが違うフォーマットでのズルはできなくなった。
このカードには「あなたがコントロールしているクリーチャー1体がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたとそのプレイヤーはそれぞれ、その点数に等しい点数のライフを得る。」という効果も備わっており、このカードが存在する限り相手のライフを削り切って勝つのは困難になる。
特殊勝利をもたらすが普通の勝ち筋を阻害するというカード。一風変わったと思われがちだが、《不毛の栄光》《めでたしめでたし》をはじめ、そういうカードは結構多い。
ライフ回復効果は誘発型能力であるため、絆魂と組み合わせたり複数の運命の天使が出ているとものすごい勢いでライフが増えていく。
- ストリクスヘイヴンの競技場/Strixhaven Stadium
タップして無色マナを出すか、クリーチャーが対戦相手にダメージを与える度にカウンターを1つ乗せ、対戦相手に戦闘ダメージを与えたときにカウンターが10個以上乗っていれば勝利(正確には相手を敗北させる)。ただし自分が戦闘ダメージを受ける度にカウンターは1つずつ取り除かれる。
収録パックの舞台となったストリクスヘイヴンの花形魔法スポ―ツ「メイジタワー」を再現したカードで、元ネタは公言されていないがどこからどう見ても
クィディッチ。
なんでクィデ……メイジタワーで勝つとゲーム勝利になるんだと思うかもしれないが、各大学の誇りをかけたメイジタワーの試合に負けることはライフ0になるくらいめっちゃ悔しいことなのかもしれない。
攻撃を通しやすくする飛行やトランプル、1度に2点を稼げる二段攻撃を持つ選手を起用したい。得点を倍増させる
ヴォリンクレックス選手はエースプレイヤーだろう。
「マナを産みだす能力を持ち、何回か攻撃を通せば勝利できる」という形で
勝利までの時短が可能な点から、後期の《アールンドの天啓》デッキでよく用いられた。天啓から出した2体の鳥が、自分だけターンをもらいながらエースストライカーとしてカウンターを稼いでいく。
自分のアップキープ時に手札が13枚ちょうどだと勝ち。
真面目にドロー呪文で手札を増やすのは大変だが、インスタントタイミングで場のパーマネントを複数バウンスできる呪文や能力があれば達成しやすい。
なお恐怖症の方と違いクリーチャーである。非常にややこしい。
(白)5マナを支払い、自分のタップ状態のクリーチャーを15体アンタップすると勝ち。
そもそもそんな大軍で攻撃して勝てない状況の方が稀であるというのが最大の問題点。
これをクリアーできても「タップ状態の15体を用意して」「白5マナという途方もない色拘束のコストを支払う」というのが馬鹿げている。
たとえば多色化が著しく、クリーチャーが「量より質」の時代になったニューカペナ時代のMTGで15体もクリーチャーを用意する理由はなんだろう。
クリーチャーをタップ状態にするもっとも簡単な行為は「攻撃」である。先にライフが0になるよね。
何らかのタップ能力を持たせるという手段もあるが、そのタップ能力を用いて《光素の泉》以外のカードを用いた方がいいよね。
という疑問への回答が非常に難しい。それこそオデッセイやローウィンの頃に出ていたら話は別だっただろうが……ある意味一番難しい勝利条件かもしれない。
- 暗殺卿、ラムセス/Ramses, Assassin Lord
暗殺者がプレイヤー1人のライフを削り切ったとき勝利。
2人対戦だとゲームに勝った時ゲームに勝つ無意味な能力だが、多人数戦では「1人を倒せば全員に勝利」ということになる。
FFコラボでも《超越せし者、神龍》が、「自身が削りきった時」で同様の能力を持つ。
MTGではあまり問題になっていないが、実は後述する遊戯王の《ヴィクトリー・ドラゴン》と同じ問題点を抱えている。
すなわちその倒される1人が、倒されることが決まりきったタイミングで「投了します!」と言うだけで、これらのカードの特殊勝利テキストは単なるフレーバー・テキストになってしまうのだ。
- ギャリフレイは生き続ける/Gallifrey Stands
イギリスのテレビドラマ
「ドクター・フー」とのコラボカード。自分のアップキープにドクターが13体並べば勝利。
元ネタはドクター・フー放送50周年記念スペシャルで初代~12代・ウォードクターが揃って勝利したシーン。なのだが、その後もドラマは続き13・14・15代ドクターは出るわ、FallOutコラボや本流のセットで関係のない医者のドクターが出るわ、挙句の果てには多相で代用可能だったりもする。
ちなみに《スランの医師、ヨーグモス》はDoctorではないので仲間に入れてもらえない。
- ラックのボブルヘッド/Luck Bobblehead
FallOutコラボカード。ボブルヘッドに等しい数の6面ダイスを振り、ちょうど7個の「6」の目が出たら勝利。当然だがボブルヘッドの数が6個以下ならそもそもダイスが足りないし、ボブルヘッドがちょうど7個ならば、一度の起動で勝利できる確率は0.0003572%。
そして現状ボブルヘッドのタイプを持つカードは7種類しか存在しない。コピー・トークンを生成するなどの手段で頑張って増やそう。
あらゆる勝利条件カードの中でも最難関のひとつ。起動1回あたりの成功率が最大になるのはボブルヘッドが41か42個の時で、約16.3%の確率で勝利できる。あくまでオマケ程度に考えておこう。
ただし「特殊勝利条件を満たすのが難しい」だけであり、何度でも挑める上に他のボブルヘッドの能力を使えばいいので割と潰しがきく。
- 二十本指のカエル/Twenty-Toed Toad
手札20枚以上かこれの上に+1/+1カウンター20個以上で攻撃したら勝利。
……言いたいことはみんな同じだろう。
なぜカエルかというのは、擬人化された動物をフィーチャーした「ブルームバロウ」だからに加えて英語名を参照のこと。韻を踏むようになっている。
- 中央エレベーター+確実な階段/Central Elevator+Promising Stairs
1枚のカードに2枚のドアがある特殊レイアウトのエンチャント、「部屋」に関わるカード。
中央エレベーター側のドアは部屋カードのサーチで、確実な階段は自分のアップキープに8種の開放された部屋があれば勝利。
部屋はそのルールの性質上、コストを踏み倒して使うことが非常に難しい。しかし特殊勝利の中では比較的扱いやすく、デッキを部屋に寄せていればなんだかんだ勝てたりするため、スタンダードでも使われた。
特に中央エレベーター側がちゃんと単体で仕事をしてくれる上に、解放された部屋カウントにもなってくれるのが嬉しいところ。特殊勝利もだいぶバランスが取れてきている。
- 精霊龍の呼集/Call the Spirit Dragons
自分のアップキープに各色のドラゴンを強化し、5体のドラゴンを強化したら勝利。
ドラゴンに破壊不能を付与するとはいえ数の誤魔化しが効かず、色の違うドラゴンを5体も並べられるならこんなことしなくても勝っている。
《光素の泉》よりは幾分マシだが、こちらも特殊勝利云々はかなりインクの染み寄り。
未来予知で登場した、0マナで唱えられる上に破格の効果をもらえるインスタント。全5種類。
もちろんそんなうまい話があるわけがなく、次のターンの開始時にコストの支払いを求め、支払えない場合は敗北となる。
本来は「コストを後払いできるカード」というデザインで、敗北は後払いしなかった場合のペナルティ。これをちゃんと支払う場合、踏み倒す場合、コストを求められる前にゲームに勝つ場合などが有名なのだが、
基本セット2010で登場した「プレイヤーが唱えた非パーマネント呪文は他のプレイヤーも強制的に使うことになる」というカード《集団意識》が登場すると、
「したくもない契約を相手に結ばせ、無理やり破産させて勝利する」というデッキ【集団意識(ハイブマインド)】が登場し、レガシー環境で猛威を振るった。
ギミックを流用できる《全知》の登場で完全に過去のものになったのだが、そのご先祖様のようなデッキである。
対策は意外と多く、面白い対策が対戦相手をコントロールするカードで無理やり契約を唱えさせるというもの。
4つの能力からターン開始時に1つだけ選んで、その恩恵を得られるという4マナのエンチャント。ただし「すでに選んだものは使えない」「条件の1つに自分の敗北が存在する」というデメリットがある。
つまり単体で運用すると4ターン後には敗北するため、「3つだけ使った後に処分」あたりが賢い方法なのだが、この処分方法に「対戦相手に押し付ける」という手段を選ぶ【悪魔の契約】というデッキが登場。
「散々遊んでおいて支払いはお前につけておく」という一見ネタみたいなデッキなのだが、これが当時のスタンダードで存在感を発揮していた。
ちなみに以前には似たようなデッキで、墓地がないときに特殊敗北を起こす《不死のコイル》というカードを相手に押し付けて墓地を追放するというコンボもあった。こちらはそこまで強くはなかった。
- チーズは残る/The Cheese Stands Alone
チーズは残る以外のカードをコントロールしておらず、かつ手札にカードがない場合勝利。公式大会では使えないジョークカードである。
ジョークというだけあってコミカルな名前をしているカードだが、実はこれがマジック初の特殊勝利カード。
後年においては比較的まともなカードである為か、なんと基本セットの収録候補になったことも……
結局実現には至らなかったが、代わりにそのかなり後に類似カードの「不毛の栄光」が作られた。
一見すると不毛の栄光は「フレーバーを真面目化しただけ」と見なしがちだが、チーズは残るのテキストだとトークンはチェック外。つまり「戦場にトークンが残っていても、「カード」がなければ特殊勝利が成立する」。
不毛の栄光はトークンさえチェックされるため、難易度は桁外れに高い。
こちらの方が難易度が低く悪用されやすいことや、そもそもAlone(孤独)と書いてあるのになぜかゴブリンや兵士が隣にいても勝利できるのが直感に反する点などが問題となる。銀枠であること以外にも結構問題点は多い。
MTGはこういう「デザイン的には行けそうだとは思うが、問題点が多いからジョークセットじゃなきゃ無理だな」というカードが、たまに徹底的な調整を経てトーナメント仕様のカードとして殴りこんでくることがある。
つまりジョークセットはこういうカードの人気調査でもあるのだ。合理主義のアメリカらしい話である。
銀枠、つまりジョーク・エキスパンション出身。通常のゲームでは使用できない。
5→4→3→2→1の順にマナ・コストか文章欄かパワーかタフネスに持つ呪文を唱え、1を唱えた際、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーを破壊する。
《空虚への扉》の没テキストをついに印刷してしまった。対戦相手が《神聖の力線》などで呪禁や被覆を得ていると自爆してしまう。
ちなみに破壊されたプレイヤーの再生は可能だが、プレイヤーを再生させるカードが存在しないので意味がない。破壊不能あたりなら持たせるカードはありそうだが。
- みんなで歌おうABC/Now I Know My ABC's
自分が《Applejack》と《Fluttershy》と《Pinkie Pie》と《Rainbow Dash》と《Rarity》をコントロールしていると、
全プレイヤーが勝利。
マイリトルポニーの銀枠コラボカードで、特定のクリーチャーを場に出すという条件自体は真っ当だが、条件の5体のうち
ラリティ以外の4体はこのカードが出た当時はそもそもカード化されておらず、条件を満たすには4枚の
《_____》を用意しそれぞれにこれらの名前を指定する必要があった。
その後の2回目のコラボで残りの4体がカード化されたため、
《_____》を使わずとも5体を揃えて勝利できるようになった。
なお、銀枠らしさは一気に薄れた。
プロポーズを行い、受け入れられた場合にあなたと対戦相手が勝利、というもの。
MTGの生みの親がプロポーズのために作った、世界で9枚しかないカード。現物のイラストは不明であり、日本に現物が持ち込まれた際に盗難に遭った。
手に入れる手段は皆無だが、ジョークカードを使って再現する事も可能。MTGに携わる某女性ライターが、それを披露した事もある。
なお実際に使用されたシチュエーションではカードではなくプロクシ的に使うシール状のもので、基本土地に貼り付けて使った上に3,4回ほど仕切り直ししたらしい。無事に結婚したものの、後にその奥さんとは離婚した。
ちなみに《白金の天使》と組み合わせて使うと自分だけ勝利することが可能。