登録日:2021/02/06 Sat 18:19:18
更新日:2025/04/26 Sat 22:51:44NEW!
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パーフェクト呪文とは、『
デュエル・マスターズ』の
呪文サイクルである。
単色版は各文明に1枚ずつ、無色には2枚存在し、名前がそれぞれ《○○と△△と□□の決断(パーフェクト・~)》の形式で統一されている。「~」の部分には各文明の英単語をカタカナにしたものが入る。また、○○、△△、□□には効果に対応した漢字が入る。基本的には漢字と対応した効果の順番は同じものであるが、
《知識と流転と時空の決断》のみ最初に登場した呪文とあってか効果と漢字の順番が一部異なっている。
多色版については後述。
漢字の部分から「決断サイクル」、あるいは「完全~」と呼ばれることもある。
概要
現状すべてが
高レアリティの呪文であり、7種類がスーパーレア、残るものも全てベリーレアとなっている。
この呪文最大の特徴として、以下の共通テキストがある。
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►(効果1) |
►(効果2) |
►(効果3) |
呪文ひとつにつき3つの異なる効果を持ち、プレイヤーがどれを使うかを好きに選ぶことができるのである。
しかも単色版サイクルの効果の中には「クリーチャーをコストを支払わずにバトルゾーンに出す効果」が無色以外のもの全てに存在する。
その他の効果も各文明ごとの特色が出ている効果であり、うまく使えば一気に戦況を有利に傾けることが可能なのだ。
さらに、それぞれの呪文の中には呪文自体を唱えやすくする効果を持つものがあり、条件を満たせば手札以外のゾーンから唱えることができるものまで存在する。
まさに「パーフェクト」の名に相応しい強力呪文といえる。
ただし、それぞれの効果ひとつひとつはそれぞれの呪文のマナコスト域では若干損をする効果のものもあり、選択次第では貴重な呪文の効果を無駄撃ちしたことになってしまう場合もある。
今現在のバトルゾーンの状況、試合運び、タイミングなどを考慮し、効果を使い分けて戦うことが求められるため、名前の通り「パーフェクト」な活躍をさせることができるかどうかは、まさしくプレイヤーの「決断」に委ねられる
というわけである。
注意点としては、それぞれの効果は「どの効果を使うかを2つ選択した後で、上から順番に処理する。」という裁定になっている。
これはデュエル・マスターズにおいて、呪文の効果は上から書かれている順番で解決していくという原則があるためである。
(ちなみにクリーチャーは一度のアクションで複数の効果が同時にトリガーした場合、好きな順番で解決することが出来る。ややこしい)
単色版サイクル一覧
水:《知識と流転と時空の決断》
知識と流転と時空の決断 SR 水文明 (4) |
呪文 |
自分の墓地に呪文が4枚以上あり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文に「S・トリガー」を与える。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►カードを1枚引く。 |
►GR召喚する。 |
►相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 |
DMRP-10で登場した単色パーフェクト呪文。
記念すべき初のパーフェクト呪文である。
水の選択肢は
知識:ドロー
時空:GR召喚
流転:バウンス
の3つ。
自分の墓地に呪文が4枚以上あればS・トリガーになる。
最初に登場したパーフェクト呪文であり、これのみ踏み倒しがGR召喚になっている。
素のコストが4であるという点が非常に優秀であり、手打ちもしやすい、《失われし禁術の復元》などで墓地から唱えることも出来る、など複数回撃つことが容易なデザインとなっている。
GRクリーチャーの
バグじみた優秀さ、最悪4マナ2ドローでもそこまで腐りづらいという点から、水の入った
コントロールデッキでは入るスペースがあれば投入される。
DMGP-9th決勝戦第3試合で、【カリヤドネループ】に優勝の栄冠をもたらした「盾」役者。
十王篇環境では主な採用デッキである【カリヤドネループ】が《カリヤドネ》本体の
殿堂入りによりほぼ瓦解。加えて超GRゾーンが使えないため2つ目の効果が機能しない新フォーマット「オリジナル」の導入により、環境での使用率は下火になっている。
再録はされたが封入率の低い金トレジャーなので値段も高め……と、いいたいところだが、ほぼアドバンス環境用であるためか他の金トレジャーよりは安め。
前述の通り、このカードのみカード名の○○、△△、□□の部分と効果の順番が対応していない。後に出たカードと合わせるなら《知識と時空と流転の決断》となる。
自然:《生命と大地と轟破の決断》
生命と大地と轟破の決断 SR 自然文明 (5) |
呪文 |
この呪文を自分のマナゾーンから唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►自分の山札の上から1枚目を、タップしてマナゾーンに置く。 |
►コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。 |
►このターン、自分のクリーチャー1体はパワー+3000され、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる。 |
DMRP-11で登場した単色パーフェクト呪文。
自然の選択肢は
生命:マナブースト
大地:コスト5以下のクリーチャーをマナから出す
轟破:自分のクリーチャー1体の強化
の3つ。
自然らしくマナゾーンから唱えることが可能になっている。
ぶ っ 壊 れ 。
コスト制限こそあるもののやっぱり進化クリーチャーも出せ、しかもマナゾーンからなので準備も比較的楽。
さらにこの呪文自体もマナゾーンから唱えることが可能なため、コンボデッキが苦手としているハンデスに対して非常に強い。
しかもマナゾーンにあるこのカードをタップして唱えれば緑マナを確保できてしまうため色の合わないデッキにこのカードだけ投入しても機能できる汎用性の高さを持つという何もかも間違えたバケモノ。
弱点としてはコスト踏み倒しメタだが、それも3つ目の効果である程度は対応できる。(
疑似マッハファイター付与で踏み倒しメタクリーチャーを殴り倒せる)
揃えれば強力なドローロックが完成する
《キキ》+
《カイカイ》を一発でG・リンクさせたり、手札も盤面もない状態から《
聖獣王ペガサス》や《
超聖竜シデン・ギャラクシー》などの、『複数の進化元を必要とする進化Vクリーチャー』をバトルゾーンに着地させることができたりと、これまでターンを跨がないと成功しないようなクリーチャーコンボが、このカードで一気に揃えることが出来るようになった。
【メルゲドッカンデイヤー】や【白緑ファイブスター】など、この踏み倒し効果をメインに据えた環境デッキもいくつも存在した。
この呪文とクリーチャー2体をマナから踏み倒すと3マナ減ることになるが、それに見合ったリターンをもたらしてくれる
「最強のパーフェクト呪文」とも呼ばれる1枚。
あまりにも効果が強力なため常に規制が囁かれる1枚であったが、2020年12月18日にとうとう
殿堂入りした。
とはいえ上述の通り
「いつかかってもおかしくない」と発売当初から言われるスペックを持つカードだったため、「このタイミングでか」という声こそあれど殿堂入り自体は妥当なもの……というか「むしろ遅すぎだろ」という声も挙がったくらいである。
1枚制限であろうと強いことには変わりがなく、「1枚だけなら……」と手を伸ばすプレイヤーが増え、早期に殿堂入りしたために再録の機会も与えられなかったために殿堂前より値段が上昇。
22年秋頃では通常版ですら4000円を超えていた、値段も最強なパーフェクト呪文。
そして登場から3年半が経ち、とうとう2023年3月20日付で
プレミアム殿堂になってしまった。当時の環境でも【4c邪王門】や【青黒緑ハンデス】などを代表とする多くのデッキで使われて続けたため、別れを惜しむ人は多かった。
火:《瞬閃と疾駆と双撃の決断》
瞬閃と疾駆と双撃の決断 VR 火文明 (3) |
呪文 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。 |
►このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。 |
►自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、そのクリーチャーをアンタップする。 |
DMRP-11で登場した単色パーフェクト呪文。
単色パーフェクト呪文の中では唯一のVRである。
火の選択肢は
瞬閃:コスト3以下踏み倒し
疾駆:自軍1体の
SA化
双撃:2回攻撃付与
の3つ。
呪文自体の追加効果はないが、サイクル中最も軽いコストとなっている。
手札消費こそ激しいが、踏み倒し効果にはコスト以外の制約は一切存在しない。
そのため墓地進化やマナ進化などの「バトルゾーンに進化元を要求しない」進化クリーチャーと、《ヘビー級ヘビー》を同時に踏み倒して、盤面0の状況からでも一気にQ・ブレイカー持ち究極進化まで持っていったり、SA持ちクリーチャーを踏み倒しながら2回攻撃をつけるなど非常に攻撃的に動くことができる。
また本体コストが3というのも隠れた魅力であり、《サイバー・K・ウォズレック》の能力で《
蝕王の晩餐》と一緒に唱えて、《晩餐》で蘇生させたクリーチャーにSAと2回攻撃を付与したりといった使い方も出来る。
あらゆるデッキに入る汎用性はないがその分爆発力に優れた1枚であり、使いこなせれば強力な、「パーフェクト」の名を冠するに相応しいパワーを持つ呪文といえる。
とはいえ登場からしばらくの間は評価に恵まれず、パーフェクト呪文の中では安価で取り引きされていた(それでも1枚300~はしていた)が、2020年になり【連ドラグナー】が成立すると余りにも強すぎるため規制が確実視されていた《ヘブンズ・フォース》のリペアとして注目され高騰した……が、思いの外ガッツリ規制されたのと裁定変更により閣ループができなくなる等して【連ドラグナー】は環境落ちしたためここでも環境入りを逃す。
その後およそ1年後の2021年11月に相性の良い《
蒼狼の大王 イザナギテラス》が登場した事で【鬼羅.Star】に採用されようやく環境入り。
その後すぐ抜いた型が主流になったりしたけど効果の優秀さは評価されながらも意外と活躍に恵まれるまで時間のかかったカードである。
2023年10月以降は《
芸魔王将 カクメイジン》を切り札とする【赤青マジック】において、アタッカーのアンタップ及び後続の展開手段として主要パーツのひとつに。他の単色パーフェクト呪文に遅れる事4年近くではあったが、ようやく環境に安定して顔を出す運びとなった
そこから半年以上【赤青マジック】の屋台骨として活躍を続けた結果、安定した3キルを防ぐために2024年8月17日を以て殿堂入り。
単色のサイクルでは最も遅咲きにもかかわらず、最終的にはネイチャーに次ぐ殿堂枠にまで上り詰めることとなった。
ただ、殿堂発表直前の環境では新たに成立した【白黒赤ファイアー・バード】に押されて【赤青マジック】は母数が激減していたので規制は単なる死体蹴りにしかならないとする声もあったりする。
なお、これのみ踏み倒し効果が最初に来ているが、これは冒頭にあるデュエル・マスターズにおける呪文の性質上、「手札から出したクリーチャーに能力を付与する効果が使えなくなる」ということをなくすためだと思われる。
光:《神楯と天門と正義の決断》
神楯と天門と正義の決断 光文明 SR (7) |
シンパシー:クリーチャー(この呪文を唱えるコストは、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただしコストは0以下にはならない) |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。 |
►光の「ブロッカー」を持つ進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。 |
►相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。 |
しかし盤面を展開しきった後で《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》等を1マナで出せるのは《ヘブンズ・ゲート》にはない強みである。
実際、ワンショットキルデッキである【白緑ファイブスター】に於いて、上記の「1マナで《エイヴン》を出せる」という特徴を活かし、フィニッシュムーブを決めるための必須パーツとして環境入りしたこともある。
そのため「劣勢をひっくり返す」よりは「優勢を決定づける」力に長けたパーフェクト呪文であるといえよう。
余談だが、元の
コストが7のため、パーフェクト呪文の中では長らく《
ゲンムエンペラー》がいても無視されない呪文だった。
単色なら2024年現在でも唯一。
実は再録が最も早かったパーフェクト呪文でもある(名場面BEST)。
闇:《絶望と反魂と滅殺の決断》
絶望と反魂と滅殺の決断 SR 闇文明 (5) |
呪文 |
この呪文を、自分の墓地から唱えてもよい。そうしたら、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►相手は自身の手札を1枚選んで捨てる。 |
►コスト4以下の闇のクリーチャー1体またはコスト4以下の闇のオーラを1枚、自分の墓地からバトルゾーンに出す。 |
►相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。 |
DMRP-12で登場した単色パーフェクト呪文。
闇の選択肢は
絶望:
セルフハンデス
反魂:コスト4以下の闇クリーチャーまたは闇オーラの
蘇生
滅殺:パワー低下
の3つ。
闇らしく墓地からの直接詠唱が可能になっている。
なんといっても墓地から唱えられるのが強い。
何らかの墓地肥やしで落ちてしまっても唱えられる強みもあるが、手札から唱える→墓地から唱えるという単純な動きで、手札消費を1枚に抑えながら相手を妨害することができる。
ハンデス効果は相手が選ぶ一番弱い物だが、これを唱えるマナ域では相手の手札が3枚以下という状況も珍しくないので、2回選んで2枚落とさせるだけでも相手はジリ貧に陥ることも少なくない。
蘇生効果は文明、コストの縛りこそあれど
進化クリーチャーでも蘇生可能で、闇オーラにも「オーラ版《デスモーリー》」というべき《斬罪 シ蔑ザンド》など優秀なものが多い。
パワー低下も1体に最大-8000まで叩き込めるため、ちょっとした切札級すらも射程範囲に収めている。
総じてすべての効果が非常に腐りにくく、優秀な1枚といえる。
十王篇以降に始めたプレイヤーからはぶっ壊れ高額カードの筆頭という印象が強いのだろうが、
実は
超天篇での登場時点で既に効果の優秀さは証明されていたものの、
超GRの展開力及び
アドバンテージ獲得能力に対しては焼け石に水だったため、
- 5コスト使ってパワー4000以下のクリーチャー2体かパワー8000以下のクリーチャー1体しか処理できない
- コスト踏み倒しも事前に準備が必要な墓地からな上コスト4以下限定、文明制限もあるのでGR召喚を連鎖できない
- セルフハンデスなんかした所で《天啓 CX-20》か《サザン・エー》辺りのドローでリカバリーされて終わり
と、余り評価は高くなく、場所によっては1000円切る値段で売られていた。
しかし超GRを徹底的にメタった十王篇環境では【デッドダムド】や【デスザーク】といった闇入りのコントロール気味のデッキで活躍している。
正当な評価を下され一時期は1枚5000円以上の値段で取引されていたが、王来篇以降数度の再録(なんと銀枠とはいえ3000円の構築済みデッキに2枚も収録)を経たことで値段も落ち着き、その後も
アビスデッキとの相性の良さから何度か再録された事で更に安価になり、2024年現在では初版シークレットや20th版でもなければ1枚800円前後で手にすることが出来る。
デッキ買った方がよくね?
墓地肥やしをメインの動きにするデッキでは、この呪文を複数枚採用することでライブラリアウトをある程度防止することが出来る。(墓地から唱えることで山札回復が出来るため)
10マナある状態で墓地、手札にこのカードが2枚以上ある場合相手にカードを引かされない限りライブラリアウトをしなくなる。
2色版サイクル一覧
単色版の後にぽつぽつと登場し始めた、
多色版のサイクル。
一応パーフェクト呪文サイクルの一部として扱われるが、
- 単色版とは違う命名ルールを持つ
- 後述するイラストの法則も守っていない
- コスト踏み倒しに関する効果を持っていない事もある
- 手札以外から唱えられる効果が無い代わりにコスト軽減やS・トリガー付与が共通効果になっている
と、中々毛色が違う仕様に仕上がっている。
またシークレット版は共通してその呪文と同じ文明を持つクリーチャーが描かれる。
火/自然:《闘争と成長の決断》
闘争と成長の決断 VR 火/自然文明 (5) |
呪文 |
自分のパワー6000以上のクリーチャーがあれば、この呪文を唱えるコストを2少なくする。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。 |
▶自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選び、その2体をバトルさせる。 |
▶クリーチャーではないカードを1枚破壊する。 |
DMRP-22で登場を果たした多色版パーフェクト呪文の先駆け。
選択肢は《生命と大地と轟破の決断》の2番目と同じタップインブーストと効果バトルとクリーチャー以外のカード指定除去の3つ。
呪文の追加効果は自分のパワー6000以上のクリーチャーがいれば2コスト軽減。
いずれの効果も5コスト支払って使うには対抗馬が多いため、できる限りコスト軽減を狙いたい。
《禁断英雄 モモキングダムX》との相性が非常に良く、2ターン目に《モモキングダムX》を召喚しておく事で3コスト無条件2ブーストや99999火力を放ちながら1ブーストしたり、相手のタマシードやフィールドとクリーチャーを破壊できたりと非常に柔軟な運用ができるため、両者合わせて【4cガイアハザード退化】で採用され結果を残している。
シークレット版では火・自然レインボーの《
無双竜機ボルバルザーク》が描かれている。
プレミアム殿堂なので普通の環境で使えないのはさておき、実際ボルバルザークがいれば軽減効果は発動できる。
水/闇:《邪杯と魔術の決断》
邪杯と魔術の決断 VR 水/闇文明 (5) |
呪文 |
このターン中に、カードがいずれかのプレイヤーの墓地に置かれていたら、この呪文を唱えるコストを2少なくする。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。 |
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、自分の墓地にあるカード1枚につき、そのクリーチャーのパワーを-1000する。 |
▶コスト4以下のタマシードを1枚、自分の墓地から出す。 |
新シリーズに移行したDM22-RP1で突如として登場した第二の多色パーフェクト呪文。
選択肢は山札から2枚引いた上で1枚捨てる手札交換か、墓地にあるカードの数だけ相手クリーチャーのパワーを-1000するパワー低下か、コスト4以下の
タマシードを墓地より場に出す踏み倒しの三択。
呪文の追加効果は条件付き2コスト軽減と1枚目と共通しており、このカードの場合は自分でも相手でも良いので何らかのカードが同一ターン中に墓地に置かれていれば、という緩すぎるもの。
墓地に依存した効果は手札交換と相性が良いため、基本的に第一の効果→第二or第三の効果で発動していく組み合わせになる。
手札を一枚墓地に送ってパワー低下の威力を増強させるか、手札から条件を満たしたタマシードを落として即座に踏み倒すのが良い。
墓地にタマシードが充実していれば第三の効果で一度に二つのタマシードを踏み倒してしまうのも手である。
ゴッド・オブ・アビスでもタマシードは続投する事に加え、新たに低コストで強力な効果を搭載したタマシード/クリーチャーも登場していくため、今後の発展性に期待が持てる1枚。
ただ、アビス・レボリューション以降はタマシードの強化がほぼされなくなってしまったのでちょっと苦しい立場になっている。
環境では【青単タマシード】で活躍。青単デッキではこのカードと色が合わないが、《Drache der'Zen》や《AQ NETWORK》で踏み倒すのが主。
ただしこのカードに合わせて闇文明のカードが採られることもあり、その場合【青黒タマシード】と呼び分けられることも。
ちなみにこのデッキではもっと色が合わない《生命と大地と轟破の決断》も採用された。後のプレ殿カード流石の貫禄と言ったところか。
シークレット版では水・闇レインボーの《
∞龍 ゲンムエンペラー》が描かれている。
…あの、この呪文コスト5なのでゲンムエンペラーがいると
無効化されてしまうんですが…。
光/火:《熱線と照射の決断》
熱線と照射の決断 VR 光/火文明 (5) |
呪文 |
自分のターンのはじめにアンタップした自分のクリーチャー1体につき、そのターン中、この呪文を唱えるコストを1少なくする。ただし、コストは1以下にはならない。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶相手のクリーチャーを2体選んでタップする。 |
▶カードを1枚引く。その後、光または火のコスト4以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出す。 |
▶自分のクリーチャーを1体選ぶ。そのクリーチャーはこのターン、バトル中パワーを+4000され、「スピードアタッカー」を得る。 |
GoA第1弾に引き続き、DM22-RP2で収録された
三つ目の多色パーフェクト呪文。
それまで2で固定だったコスト軽減が、自分のターンのはじめにアンタップした自分のクリーチャーの数だけ適用され、最大3まで減らせるように(
コッコ・ルピアと同じ1以下にならない効果であるため、1まで減らすことは出来ない。)。
選択肢は相手クリーチャー2体のタップか、1枚ドローした上でコスト4以下の光or火クリーチャーを手札から踏み倒すか、自分のクリーチャー1体にSAとパワーアタッカー+4000を付与するかの三択。
第二の効果→第三の効果で発動すれば《瞬閃と疾駆と双撃の決断》と同じ感覚で速攻の打点が形成可能。
また、第一の効果で相手クリーチャーをタップさせた後にSA付与&パンプアップすれば、厄介なクリーチャーも無理やり突破出来るようになる。
それぞれの効果は悪くないのだが、直接的な除去能力はなかったり、コスト軽減が能動的に発動しにくかったり、踏み倒しも縛りが結構キツかったりと使いにくさが目立つため現時点での評価は控えめ。
シークレット版では光・火レインボーの《
超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》が描かれている。
コスト7なのでこのカードでの踏み倒しには対応していないが、あちらのcipで《熱線と照射の決断》自体をノーコストで発動する事が出来る。
闇/自然:《荒廃と豊穣の決断》
荒廃と豊穣の決断 VR 闇/自然文明 (5) |
呪文 |
自分のマナゾーンと墓地に合計8枚以上カードがあれば、この呪文を唱えるコストを2少なくする。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶自分の山札の上から2枚を墓地に置く。その後、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置いてもよい。 |
▶このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-1000する。 |
▶闇または自然の、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出す。 |
ARev期に移行したDM23-RP1でも引き続き収録された多色パーフェクト呪文。
前回のソルフレアとは違い、コスト軽減の最大値は2に戻っている。
マナゾーン及び墓地にカードが合計8枚以上必要なため軽減にはある程度の下準備が必要だが、条件さえ満たせばずっとコスト3で使用できる。
選択肢は2枚墓地肥やしからの墓地から1マナ加速、相手クリーチャー全体のパワーを-1000、闇または自然のコスト3以下のクリーチャーをマナから踏み倒せる。
全体的に痒い所に手が届かない選択肢となっており、第一の効果はこの呪文をコスト軽減して使用できる段階に至るまでに十分にマナも墓地も整っていることが多く、第二の効果は盤面全体にパワー低下をふりまけるが、昨今のパワーラインに対して-1000はあまり意味をなさず、第三の効果は
DM23-RP1発売直前にプレミアム殿堂入りした《生命と大地と轟破の決断》の危険性を意識してか、文明縛り追加及びコストの下限がより強く規制されている。
一応墓地からのマナ加速はアンタップインでおけるため何かしらのコンボには使えなくない、かもしれない。
かつてはコスト軽減のための墓地肥やしが容易であり自身が踏み倒し対象に入る、水闇自然型の《
絶望神サガ》デッキにおいて採用例があったが、それ以降は音沙汰なし。
シークレット版では闇・自然レインボーの《
悪魔妖精ベラドンナ》が描かれている。
この呪文で踏み倒せるクリーチャーではあるが、どちらかというとやはりこの呪文を軽減するために使うクリーチャーである。
水/自然:《幻想と伝承の決断》
幻想と伝承の決断 VR 水/自然文明 (8) |
呪文 |
自分のマナゾーンにコスト7以上のカードが4枚以上あれば、この呪文を唱えるコストを2少なくする。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶カードを2枚引く。 |
▶相手のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。 |
▶自分の山札をシャッフルし、その後、上から1枚目を表向きにする。そのカードがクリーチャーなら出す。 |
DM23-RP2でも引き続き登場したパーフェクト呪文。
元のコストが8とそれまで最大値だった《神楯と天門と正義の決断》の7からさらに増え、その影響もあり自力でコスト軽減しても6マナまでしか下がらない。
選択肢は2ドロー、相手クリーチャー1体のマナ送り、山札シャッフルの後デッキトップを表向きにし、クリーチャーなら踏み倒せる。
やはり何と言っても強力なのは第三の効果。
似た効果の《
ミステリー・キューブ》のようにクリーチャー以外のカードが捲れたときのマナ加速こそないが、パーフェクト呪文特有の2連打によって何も踏み倒せない可能性は低い。
とはいえ防御気味に使う事は難しい上にコスト8の呪文を踏み倒せるカードは数が少ないため、現状の評価は
ロマンカード。
シークレット版では水・自然レインボーの《
サファイア・ミスティ》が描かれている。
サイキック・クリーチャーであるためこの呪文で直接は踏み倒せない彼女がいるのは不思議だが、このカードの通常版イラストが巨大な扉であること、夫である《
サファイア・ウィズダム》の住居の入り口が《
ヘブンズ・ゲート》として使われていること
と二人は別居中であることを考えると、《幻想と伝承の決断》は彼女の住居の入り口なのかもしれない。
光/闇:《禁呪と聖句の決断》
禁呪と聖句の決断 VR 光/闇文明 (6) |
呪文 |
このターン中に自分のクリーチャーが出ていれば、自分のシールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
▶「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体、自分の手札から出す。 |
▶自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚をシールド化し、もう1枚を墓地に置く。 |
半ばお約束となってきたDM23-RP3で登場した一枚。
今度は条件付きのコスト軽減がST付与に変更されており、《知識と流転と時空の決断》に近い性質となった。
その付与条件とは「自軍クリーチャーがバトルゾーンに出る事」。
暴発目的でない限り一見すると意味不明なタイミングでの条件だが、前弾に登場した《聖カオスマントラ》などの相手ターン中に場に出せるクリーチャーとの組み合わせで普通に使っていても相手ターン中にSTとして使用できる。
肝心の選択肢は確定除去、ブロッカーの踏み倒し、シールド追加&墓地肥やしの3種。
確定除去は状況を選びづらい堅実な効果であり、その順番からメタクリーチャーを除去してから踏み倒しに繋げる事が出来る。
踏み倒しは一見《
ヘブンズ・ゲート》と同じように見えるが、ブロッカー以外の指定が無いため《
∞龍 ゲンムエンペラー》のような光文明を持たないものや《
超神星ビッグバン・アナスタシス》のような進化クリーチャーまで踏み倒せる。
シールド追加については一見すると地味だが、単純な防御力は高い上、余った分の選択肢を回す事も出来ると、痒い所に手が届く仕様。
環境では【5cオボロティガウォック】で採用された実績がある。
このデッキでは軽量シノビクリーチャーのニンジャ・ストライクによるS・トリガー化、《頂上縫合 ドギラディス勝3rd》のファイナル革命から唱えて《ゲンムエンペラー》を踏み倒すというまさにキーカードと言っていい役割を担っていた。
シークレット版では光単色の《
無法神類 G・イズモ》が描かれている。
《超神類 イズモ》として光文明と闇文明を併せ持った事があるこのクリーチャーはピッタリのチョイスだろう。
名前も「oratorio(聖譚曲)」+「cruz(ポルトガル語で「十字架」の意)」で、縮めれば「
オラクル」にもなる為、イメージにも合致する。
通常版イラストも《支配のオラクルジュエル》と同じく本から光線が放たれているイラストである。
水/火:《氷柱と炎弧の決断》
氷柱と炎弧の決断 VR 水/火文明 (3) |
呪文 |
自分の墓地に呪文が2枚以上あれば、自分のシールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。 |
▶自分の手札を1枚捨て、カードを2枚引く。 |
▶コスト2以下のエレメントを1つ、自分の手札から出す。 |
DM23-RP4で登場した、敵対色ではサイクル最後となるカード。
今度も条件付きでSTを得る上、《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を参考にしたのか素のコストも軽くなっている。
条件は「墓地に呪文が2枚以上」。
墓地に呪文が溜まりやすい
マジックなどのデッキで発動しやすい。
選択肢は所謂「プリン効果」か《勇愛の天秤》の手札交換モードと同じもの、そしてエレメントの踏み倒し。
プリン効果はSTとして使用した際の攻撃阻止に使える他、自分のターンで相手のブロッカーを機能停止させるのに役立つ。
手札交換効果は単純にドロー手段として非常に有効であり、捨てたカードも《
芸魔王将 カクメイジン》などの再利用手段も用意しておくと無駄がない。
エレメント踏み倒しについては
クロスギアやタマシードなども踏み倒せる為、単純に選択肢が非常に多い。
素直にクリーチャーを踏み倒すだけでも《AQvibrato》など強力な物も多く、万能な呪文と言えるだろう。
手札交換としてだけ見ても山札を4枚掘りつつ手札を増やすことができ、殿堂カードの《
ストリーミング・シェイパー》を彷彿とさせる。
それに条件付きS・トリガーと盤面干渉に踏み倒しの選択肢も付いていると考えると凄まじい呪文。
全体的に行儀のいい性能だった多色パーフェクト呪文の中で図抜けた性能を誇る。
環境では上記の通りマジックデッキで活躍。
そちらに足りていなかった防御札、リソース札、展開札と言った要素を全て兼ね備えており、環境ではこのカードを前提としてデッキが組みなおされる程。
他にも【ラッカゴスペル】に採用される。こちらには踏み倒し対象のカードは入っておらず、もっぱら色が合う手札交換兼受け札として使われる。
シークレット版では水・火レインボーの《激沸騰!オンセン・ガロウズ》が描かれている。
使い手のオンセン共々「火と水を合わせて温泉!」が決め台詞の彼にはピッタリのチョイスである。
光/自然:《百威と絆族の決断》
百威と絆族の決断 VR 光/自然文明 (7) |
呪文 |
相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きい相手のクリーチャーがバトルゾーンにあれば、シールドゾーンにあるこの呪文に「S・トリガー」を与える。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶相手の、パワーが一番小さいクリーチャーをすべて、持ち主のマナゾーンに置く。 |
▶自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚をシールド化し、もう1枚をマナゾーンに置く。 |
▶コスト5以下のエレメントを1つ、自分の手札から出す。次の自分のターンのはじめまで、それに「ブロッカー」を与える。 |
DM24-RP1で登場したカード。自然文明はこのカードの登場によって多色パーフェクト呪文をコンプリートした。
今回も条件付きでSTを得る。条件は「相手マナよりもコストが大きい相手クリーチャーがバトルゾーンにいること」。
一種の不正メタとも言える。最近の速攻は踏み倒すことが多いので条件は満たしやすいが、ビッグマナ相手だと終盤でのトリガー化は難しい。
選択肢はマナへの除去、シールド追加&マナブースト、コスト5以下のエレメントを踏み倒してブロッカーとするもの。
光文明らしく全体的に防御的な能力である。
相手クリーチャーの除去、守りを固めつつマナを増やす、エレメントを踏み倒すことで次のターンに備えることができるため、カウンター性能も高い。
前述の通り速攻デッキに対してトリガー化することが多くなるため、2〜4ターン目に割られたシールドから唱えることができれば破格の効果となるだろう。
また、冒頭で説明した呪文の効果順のルールにより、除去を打った後に踏み倒しとなるため、相手の踏み倒しメタを除去しつつ踏み倒しを狙うことができる。
この場合、選ばない除去であることから《異端流し オニカマス》のようなアンタッチャブルも処理できる一方、それより小さいパワーのクリーチャーがいたり、パワー3000といった
中途半端に高いパワーを持つ《単騎連射 マグナム》は除去しきれなくなる場面も考えられる。
シークレット版では光・自然レインボーの《百族の長 プチョヘンザ》が描かれている。
《プチョヘンザ》自身もファイナル革命による大規模な盤面除去と相手クリーチャーへの条件付きタップインによる防御能力を併せ持つため、もしかしたら彼の
必殺技的な呪文なのかもしれない。
光/水:《理想と平和の決断》
理想と平和の決断 SR 光/水文明 (4) |
呪文 |
革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンから手札に加えるこの呪文に「S・トリガー」を与える。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶自分の山札の上から2枚を表向きにする。その中の光と水のカードをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。 |
▶自分の山札の上から1枚目をシールド化する。 |
▶コスト3以下のエレメントを1つ選び、シールド化する。 |
DM24-RP2で登場したカード。このカードにより、光・水文明も多色パーフェクト呪文をコンプリートした。また、同サイクル内で初のSRで、イラストの法則も守っていない割と型破りなカード。
今回も条件付きでSTを得る。条件は「革命2(=シールドが2つ以下であること)」。
過去の裁定により、初期状態のシールド5枚であっても、同時に3枚以上ブレイクされれば条件を達成できるため、トリガー化する場面は多い。
選択肢は光と水のカード補充、シールド追加、コスト3以下のエレメントの盾送りによる除去。
水文明らしい手札補充に、光文明らしい防御的な能力の組み合わせである。
手札補充としてみれば、最大で4枚のカードを獲得できるため、このコストから考えると(多色であるとはいえ)《サイバー・ブレイン》の性能を越している。
シールド追加は能動的に使う場面は少ないだろうが、トリガーとして捲れた時には確実に延命できる優秀な効果。
最後の能力は除去と考えたらエレメントが対象とはいえコスト3以下と範囲が狭いためちょっと微妙だが、自分のエレメントも対象にできるのでシールドを確定させるという手もある。
色から考えれば、《
終末の時計 ザ・クロック》などを使いまわせると強力。
どの能力も使えないという場面は少なく、手打ちもしやすいコストであるので非常に使いやすいカードと言える。
色さえ合えば採用が十分見込めるカードであるが、フル活用するならば光と水の文明が中心のデッキ、例えば【白青ギャラクシールド】は全ての能力がデッキコンセプトと合致する。
だが、環境基準で見るとどちらかと言うと【白青天門】での採用実績の方が広く知られているかもしれない。
シークレット版では光・水レインボーの《聖霊超王 H・アルカディアス》が描かれている。
効果であちらを手札に加えられる上に、《H・アルカディアス》の盤面に触れないという弱点を多少カバーできるため相性は良く、実際【白青天門】ではどちらも投入されている。
闇/火:《鬼火と魍魎の決断》
鬼火と魍魎の決断 SR 闇/火文明 (5) |
呪文 |
この呪文を、[火/闇(4)]を支払い、自分のシールドを1つ墓地に置いて唱えてもよい。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶相手のコスト3以下のエレメントを1つ選び、破壊する。 |
▶コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。このターン、そのクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。 |
▶相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。 |
DM24-RP3で登場したカード。このカードにより、実に2年3ヶ月かけて多色パーフェクト呪文が全種出揃った。
また、《理想と平和の決断》に引き続きレアリティはSRである。
今回は久々に条件付きでのコスト軽減効果をもつ。条件は「自分のシールドを墓地に置くこと」で、1軽減される。
選択肢はコスト3以下のエレメントの破壊、コスト3以下のクリーチャーにSAを付与した上でのリアニメイト、セルフハンデスの3つ。
注目すべきは2番目のリアニメイト効果。
コスト以外の条件はなく、SA付与もあるため、アタックトリガーが強力なクリーチャーを並べたり、コマンドを使っての侵略戦略には役に立つだろう。
また、この効果で進化クリーチャーを出した場合、進化元にもSA付与は引き継がれる。よって、コスト3以下の墓地・マナ進化クリーチャーと《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》を組み合わせることで任意の場所からSAが付与されたクリーチャーを出すことができる。この時、ワールド・ブレイカーを持つクリーチャーを出すと、そのクリーチャー+《白騎士の精霊HEAVEN・キッド》でちょうどトドメを刺しにいける。
他の効果も、踏み倒しメタを焼きやすいコスト3以下のエレメントの破壊と最大2枚のセルフハンデスができるので十分強力。
何気に全ての効果が《零龍》の卍誕に必要な儀を達成させることに役立つため、組み合わせて使ってみてもいいだろう。
シークレット版では闇単色の《CRYMAX ジャオウガ》が描かれている。
同サイクル内では二体目のレインボーではないクリーチャーである。
こいつはこいつで《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》等として多色の力を得た事があるが、こちらは後天的にレインボーの力を得た事が名言されている為違和感は強い
5色版
単色と2色をコンプリートした矢先に登場した、全文明を併せ持つパーフェクト呪文。
2025年4月時点ではDM24-RP4で登場した《魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断》のみ存在。
《魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断》
魔誕と光喜と楽識と炎怒と哀樹の決断 VR 光/水/闇/火/自然文明 (5) |
呪文 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)自分のエレメントにすべての文明が揃っていれば、かわりにすべてを1回ずつ使ってもよい。 |
►自分の山札の上から1枚目をシールド化する。 |
►カードを2枚引く。 |
►相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。 |
►相手のコスト6以下のエレメントを1つ選び、破壊する。 |
►自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、カードを1枚、自分のマナゾーンから手札に戻してもよい。 |
背景ストーリーにおいて「ワルドバロム砲」とも称される《
悪魔世界ワルドバロム》の必殺技。
詳細は
そちらの項目を参照。
3色版
5色の次に登場したのが3色のパーフェクト呪文。
こっちを先に出した方が順当だった気がする。
2025年4月時点ではDM25-RP1で登場した《真気楼と誠偽感の決断》のみ存在。
《真気楼と誠偽感の決断》
真気楼と誠偽感の決断 SR 光/水/闇文明 (5) |
呪文 |
相手のターンの終わりに、そのターン、クリーチャーが3体以上出ていれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶カードを2枚引き、自分の手札を1枚捨てる。 |
▶「S・トリガー」を持つカードを1枚、自分の墓地からコストを支払わずに実行する。こうして呪文を唱えたなら、それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。 |
▶クリーチャーを1体選び、シールド化する。 |
ネイチャーに引き続きぶ っ 壊 れ 。
踏み倒し条件は「相手ターンの終了時に、自他問わずクリーチャーが合計三体以上出ていたら」手札から唱えられるという物。
単純に相手の大量展開に対して睨みを利かせられるだけでなく、使用宣言自体は相手ターンの終了時ならいつでも行えるので《
流星のガイアッシュ・カイザー》等同じタイミングで踏み倒せるクリーチャーと併用すれば相手がクリーチャーを出す数を絞っていても平然と踏み倒す事が出来る。
何なら相手が引いてしまったST獣でカウントを稼ぐ事も出来る為、多色サイクルの中では段違いに踏み倒し条件が緩い。
選択肢は「2枚引いて1枚捨てる」「墓地からST能力を持つカードを何でも1枚コストを支払わず使用する」「自他問わずクリーチャー1体をシールド化」の中から。
未だシールド化タイプの確定除去の最軽量が《
魂と記憶の盾》等の3コストなのを考えてもやりすぎな3つ目の選択肢も充分おかしいが、真に注目されているのは2つ目の選択肢。
ST持ちなら何でも踏み倒せるという圧倒的な汎用性の高さは、それこそ最盛期のネイチャーと同等かそれ以上。
何なら踏み倒さず手札から唱えても充分に採用を検討出来る程。
弱点らしい弱点と言えば除去効果が珍しく踏み倒しの後に来ている為、単体でメタ除去からの踏み倒しに繋げる事は出来ない事くらいだろうか。
登場して瞬く間に色の合うデッキ全てに入り、何なら2色程デッキカラーが被っていただけである程度構築を寄せる《
天災 デドダム》のような事象まで起こる始末。
当然瞬く間に高騰し、発売初日で
7000円にまで中古価格が膨れ上がる程。
丁度値上がりした収録パックを1BOX買ってもこのカードが出れば全額キャッシュバックと表せば異常さが分かって貰えるだろうか。
シークレット版では同じ文明構成の《
サファイア・ペンダット》が描かれている。
彼の兄である《
サファイア・バンキッシュ》が《バンキシー》とも呼ばれている事を考えると、この呪文の名前も彼の偽名のような物なのかもしれない。
『大逆転裁判2』に登場する同名のキャラクターとは関係ないはず
通常版イラストでも彼の持つ鍵が文明と同じ3色に塗り分けられた上で描かれている他、名前も「真気楼」と「誠偽感」であやふやに表現しようとしている事が伺える。
使ってる側もペテンにかけられたような代物を用意するとは一体…
上記のサイクルのいずれにも当てはまらない無色のパーフェクト呪文。
2024年時点では2枚存在する。
ジョーカーズ:《勝熱と弾丸と自由の決断》
勝熱と弾丸と自由の決断 VR 無色[ジョーカーズ] (4) |
呪文:ジョーカーズ |
G・ゼロ:バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計7枚以上あれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。 |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
▶︎バトルゾーンにある、コスト3以下のカードを1枚選び、持ち主の山札の下に置く。 |
▶︎このターン、自分のクリーチャー1体は相手プレイヤーを攻撃できる。 |
▶︎相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーの能力をすべて無視する。 |
各文明に遅れて「マスター・ファイナル・メモリアル・パック」で登場した新規パーフェクト呪文。
ジョーカーズは登場当初、ルール上では無色であるものの、新たな文明として紹介されていたので、ある意味ではジョーカーズ文明のパーフェクト呪文と言える。
その選択肢は《バイナラドア》を思わせるデッキ下への除去、《チョートッQ》を思わせるプレイヤー限定のスピードアタッカー、《あたりポンの助》を思わせるクリーチャー能力の無視の3つ。
呪文自体の追加効果はジョーカーズが持つバトルゾーンとマナゾーンのジョーカーズ枚数を参照する条件による
G・ゼロ。
イラストもジョー編3大切札である《
ジョリー・ザ・ジョニー》の銃、《ジョット・ガン・ジョラゴン》の大砲、《
勝熱英雄 モモキング》の刀であり、ジョーカーズの集大成であることを感じさせる。
呪文の効果に踏み倒しは存在しない代わりにこの呪文自体が踏み倒せるため、G・ゼロのために並べたクリーチャーに疑似スピードアタッカーを付与するといいだろう。カード除去は範囲こそ狭いが再利用されにくく、能力無視はブロッカーやEXライフ、S-MAX進化やメタ能力も無視できるため、メタクリ―チャーへの対策力は非常に高い。
汎用性では他のパーフェクト呪文に劣るが、G・ゼロによる唱えやすさを活かせるジョーカーズデッキでは存分に活躍できる。
環境では当初ジョーカーズデッキでの採用が目立ったが、G・ゼロを狙わなくても手撃ちや再利用がしやすいコスト4、効果も汎用的といった面から様々なデッキで採用されるようになり、特に《龍素記号wD サイクルペディア》を採用するデッキで多く見られるようになった。
サガループの完成形と言える【青黒赤サガループ】での活躍はすさまじく、成立以降長らく環境トップだった。
ゼニス:《天頂と停滞と水晶の決断》
天頂と停滞と水晶の決断 SR 無色 (7) |
呪文:ゼニス |
アタック・チャンス:ゼニスまたはアンノウン(自分のゼニスまたはアンノウンが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい) |
次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい) |
►自分の山札の上から2枚を裏向きのままマナゾーンに置く。 |
►ゼニスではない相手のエレメントを1つ選び、持ち主の山札の下に置く。 |
►自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中からゼニス、アンノウン、無色カードをすべて手札に加える。残りを好きな順序で山札の下に置く。 |
DM23-EX3 「アビス・レボリューション 邪神と水晶の華」にて登場した、
2枚目の無色パーフェクト呪文。
ジョーカーズと同じ無色にして
ゼロ文明の始祖でもあるゼニスの呪文となっている。
選択肢は、同弾の目玉ギミックである裏向きのマナこと「水晶マナ」の2ブースト、ゼニス以外のエレメントの確定除去、山上4枚から特定条件を満たすカードをサーチの3つ。
水晶マナを増やす効果は、単純なマナ加速のほかに、同弾に登場した水晶マナを参照する各種能力のサポートとしても活用できる。
除去効果もシンプルに強力で、クリーチャー以外も除去できるため汎用性も高い。
ゼニス・アンノウン・無色カードのサーチはクリーチャーはもちろん、ゼニス持ちのフィールド・呪文やゼニス関連のアタック・チャンス呪文なども引き込めるので、後の展開の選択肢を増やすことができる。
追加効果は、アンノウンまたはゼニスを対象とするアタック・チャンス。
《勝熱と弾丸と自由の決断》同様自身のコストを踏み倒すものだが、アンノウンやゼニス自体が高コストなのでこの呪文を早期に踏み倒すには一工夫必要。
条件を満たせば3マナで出てくるSAの《偽りの希望 鬼丸「終斗」》、水晶マナ4つで召喚でき、自軍全体にプレイヤー限定のSAを与える《
「無上」の頂天 シャングリラ・ファンタジア》などが狙い目か。
漫画『デュエル・マスターズ LOST』にて、詳細は伏せながらも公式発表に先駆けて登場している。
作中では男子高校生二人が街中で拾い、光り輝くスーパーレアという事もあって売りに行こうとしたのだが…
余談
- イラストには共通の傾向があり、単色の場合は「文明色の背景に3つの武器が浮かんでいる」という構図がすべてのパーフェクト呪文で統一されている。
多色版にはかつては「文明色のエフェクトと魔法陣」が共通で描かれていたが、《理想と平和の決断》が「青空を背にそびえる摩天楼」のイラストで登場したことでこの傾向が崩れることとなった。
- 上記の通りサイクルのほぼすべてが優秀な効果を持ち、レアリティも高いため、シングル価格は高値で取引されている。
特に水、闇、自然の3種類は、全盛期は1枚2000円以上の値段で取引されることもあった。
えっ?ゼンノーやボーラスに比べたら安い?かんかくがくるっとる…
《追記と修正と拍手の決断》超動!
- ジョーカーズ(無色)版ないの残念。 -- 名無しさん (2021-02-06 18:30:54)
- (マナチャージを継続し辛いから)6マナ以上優位の法則→(強力サポートの範囲外だから)6マナ以上優位の法則 -- 名無しさん (2021-02-06 19:21:27)
- ペガサスは6マナだから出せないのでは? -- 名無しさん (2021-02-06 19:57:57)
- ↑ギガホーンとルルフェンズを踏み倒してギガホーンでペガサスをサーチ、ルルフェンズでペガサスを手札から踏み倒せば出せる。記事の方がちょっと説明不足だけどね。ペガサスに限らず踏み倒し持ち+それとコンボするクリーチャーを一枚で揃えられるからネイチャーはヤバいのよ。 -- 名無しさん (2021-02-06 20:07:52)
- ルルフェンズと進化元兼進化先サーチさえあればコスト6以下のボルテックス出せるってのは強い。ジャックライドウ+ルルフェンズでシデンギャラクシーとか出せるし -- 名無しさん (2021-02-07 02:40:07)
- 文明指定なしの踏み倒し、母なる大地とかあったのに何故作ったんや... -- 名無しさん (2021-02-22 06:38:51)
- 白以外は絶賛大暴れしてるサイクル 白もハズレではないし…… -- 名無しさん (2022-01-03 22:12:47)
- ついにジョーカーズ版も登場! ただし予約販売品(パーフェクト呪文6枚セット、イラストは松本大先生)に収録の模様 -- 名無しさん (2022-06-26 10:20:36)
- ↑追記 その後に出るDMEX-19にも収録 -- 名無しさん (2022-06-26 10:33:48)
- 資産ゲーを加速させたカードのひとつ -- 名無しさん (2022-06-26 10:40:08)
- 次は青黒の多色でこちらもコスト-2条件があるのでこのサイクルは確定かな? -- 名無しさん (2022-09-12 07:28:27)
- セット再録おめでとう(鯖落ち瞬殺) -- 名無しさん (2022-09-25 03:57:55)
- ドロマー(青白黒)も来たけど中々ヤってるカード -- 名無しさん (2025-04-20 16:00:58)
- 存在するだけで展開を遅くせざるを得ないし、自分のクリーチャーもカウントするから相手が2体で止めてもガイアッシュやインパルスとかで無理矢理達成できるのもだいぶヤってるわ。ペテン師とか言うレベルじゃねぇ -- 名無しさん (2025-04-22 07:09:23)
最終更新:2025年04月26日 22:51