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ufotable - (2023/04/16 (日) 20:27:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/12/24 (土) 17:40:45
更新日:2024/01/31 Wed 10:05:14
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Creator's Office

ufotable


日本のアニメ制作会社。
正式名称は「有限会社ユーフォーテーブル」であり、アニメ制作会社にしては珍しい、
現・株式会社の特例有限会社(2006年以前の会社法施行以前有限会社だった会社につく名称)である。

概要

2000年、東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)、テレコム・アニメーション出身のプロデューサー、近藤光が独立し、野中卓也、高橋聡、千葉絵美、柴田淳らが集まって有限会社として設立。
当初は、1998年、近藤社長の友人宅にスタッフを集め、「25歳だったらいたい会社を作りたい」という気軽な発想のもとで、
TBSの歌番組『うたばん』のOPアニメを皮切りで、自主制作アニメの委託を受けながらショートアニメを中心に細々と活動を続ける。
なお社名の「ufoテーブル」はこの時使っていた実際の家具からとられた。

略歴

2002年の『ヴァイスクロイツ グリーエン』で、他社からの下請けとして初のTVアニメに参加。
2003年に『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』で初の元請けアニメ作品を制作した。
そして2005年の『フタコイ オルタナティブ』が文化庁メディア芸術祭に出品され注目を集め、急成長を遂げていく。

2007年には元大手同人サークルのTYPE-MOONとの合同企画による劇場版『空の境界』やRPG『テイルズ オブ シンフォニア』のOVA化を担当。
空の境界はそれまでコメディ作品など作るもスタジオの方向性に悩んでいたufoにとって大きな転機となり、その後多くのFateシリーズの制作を請け負っている。
このシリアスな作風を得意とするスタジオの方向性は徐々にFateシリーズでアニヲタの間でも評判となり、後に世間にもその名が知られるようになる大きな躍進のきっかけにもなった。

2009年には環境面も考慮に入れて、アニメに殊更厳しいと定評のある四国徳島県徳島市にスタジオを設立。映画館「ufotable cinema」もオープンした。
四国にアニメ会社が設立されたのは初めてのことで、これをきっかけに徳島市の観光協会との合同企画「マチ★アソビ」が開催され、近藤社長の「アニメまつり実行委員会」設立とともに、徳島県の毎年恒例行事となる。
東京本社は中野区に在していたが、2015年に杉並区に移転。

鬼滅の刃

2019年には鬼滅の刃のアニメ制作を請け負ったが、ufoで今まで培われた技術が惜しみなくつぎ込まれ話題となった。
ufoはそれまで型月作品で夜の戦闘描写や壊れていく日常という題材の扱いは熟知しており、ハードな描写が多く設定上夜の戦闘描写ばかりになる鬼滅とはこれ以上にない組み合わせであった。
プロデューサーを務めた高橋氏は空の境界を通じてufoとは強固な関係を築いており、ufoのポテンシャルを信頼しまた彼個人もufo制作で見たいと思い制作を打診。
ufo制作で決まったもののufoの技量を信じて製作にはほとんど口出しをせず、自身の経験から宣伝など裏方に注力したと語っている。

この戦略は見事にはまり特に19話は原作者が「一生懸命漫画を描いててよかった」と大絶賛するほどの出来栄えで国内のみならず海外でも作品の評価を大幅に上げるなど反響は大きかった。
結果アニメ化発表時には250万部であった原作コミックの部数を1億部越えに伸ばすほどの人気作へと成長させた。

鬼滅の刃 無限列車編

最終回で告知された無限列車編も引き続き担当、当初から続編を作る意気込みはあったようで、テレビ放送が好評だったことから中盤放送時に劇場版の製作が決定。*1
1クールでやるには尺が余り気味ということで描写なども考え劇場公開が適切と判断された。
制作にもテレビ版以上に力を入れており、スタッフはほぼ続投更にFateシリーズを手掛けたスタッフを作画監督や絵コンテに起用している。
テレビに比べると視聴制限を設けることで規制が緩くなり、原作再現率が上がることもあってかPG12指定となった。

満を持して公開された映画は全国各地で大行列を作るほどで最高の滑り出しとなった。
ファンからは「1クールは出来ないにしても映画では尺が足りないのでは?」と危惧されていたが見事それを払拭してみせた。
コロナ過という映画業界でも前例がないほど大変な時期に公開されたが、20年近く日本歴代興行収入ランキング首位だったあの千と千尋の神隠しをも大きく上回り
史上初の興行収入400億円を越えるという大記録を樹立してしまった。

この絶好調ぶりから続編の遊郭編の製作も決定し、引き続きufotableが担当することが決まっている。

作風

本社の何よりの特徴は、自主制作会社が前身であるため、自社内に制作部、作画部、仕上げ部、美術部、デジタル映像部、漫画班、クレイアニメーション部など、アニメ制作で必要な部門が全て揃っていることであり、いわばほぼ完全な社内制作。
脚本は数人の主要スタッフの会議で執筆され、制作作品の脚本名義は自社名となっている。
また製作委員会になるとスポンサーの意向で制作に支障が出ることから出資も積極的に行っており、また関係各社が責任をもって仕事する意味合いもこめて
テロップも製作委員会表記にならないよう関係各社の名前を出すようにしている。
それゆえ年間の請け負う作品数も同じ規模の会社からすると少なく1作のクオリティを大事にしている。

作品

TVアニメ

作品名 制作年 備考
ヴァイスクロイツ グリーエン 2002年
住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー 2003年
ニニンがシノブ伝 2004年
フタコイ オルタナティブ 2005年 flag、feel.との共同制作
コヨーテ ラグタイムショー 2006年
がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 2007年
Fate/Zero 2011年-2012年
テイルズ オブ ゼスティリア 導師の夜明け 2014年
Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 2014年-2015年
GOD EATER 2015年
テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス 2016年-2017年
活撃/刀剣乱舞 2017年
Fate/Grand Order × 氷室の天地 ~7人の最強偉人篇~
鬼滅の刃 2019年
鬼滅の刃 無限列車編(TV版) 2021年
鬼滅の刃 遊郭編 2021年-2022年
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 2023年 予定

OVA

作品名 制作年 備考
蒼い海のトリスティア 2004年
テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION 2007年-2012年
トリコ 2010年
アニメ文庫 百合星人ナオコサン 2011年
アニメ文庫 みのりスクランブル!
アニメ文庫 ギョ

Webアニメ

作品名 制作年 備考
衛宮さんちの今日のごはん 2018年

劇場用アニメ

作品名 制作年 備考
劇場版 空の境界 全7章、終章、番外編 2007年-2013年
桜の温度 2011年
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ 2013年
Fate/ゼロカフェ 2011年-
劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] 全3章 2017年-2020年
劇場版 「鬼滅の刃」 無限列車編 2020年
魔法使いの夜 未定
劇場版 活撃/刀剣乱舞 未定

ゲームアニメーション

作品名 制作年 備考
シンフォニック=レイン 2004年
サモンナイト クラフトソード物語2 2004年
サモンナイトエクステーゼ 夜明けの翼 2005年
サモンナイトグランテーゼ 滅びの剣と約束の騎士 2010年
サモンナイト5 2013年
フタコイ オルタナティブ 恋と少女とマシンガン 2005年
ドラゴンシャドウスペル 2006年
魔界戦記ディスガイア2 2006年
魔界戦記ディスガイア3 2008年
ソウルクレイドル 世界を喰らう者 2007年
がくえんゆーとぴあ まなびストレート! キラキラ☆Happy Festa! 2007年
ノスタルジオの風 2008年
セイクリッドブレイズ 2009年
ミマナイアルクロニクル 2009年
GOD EATER 2010年
GOD EATER BURST 2010年
GOD EATER 2 2013年
GOD EATER2 RAGE BURST 2015年
ブラック★ロックシューター THE GAME 2011年
テイルズ オブ エクシリア 2011年
テイルズ オブ エクシリア2 2012年
テイルズ オブ ゼスティリア 2015年
テイルズ オブ ベルセリア 2016年
Fate/stay night [Réalta Nua] 2012年
Fate/hollow ataraxia 2014年
カプセルさーばんと 2014年 Fate/hollow ataraxia搭載
Fate/Grand Order 2016年 コラボCM制作
GOD EATER RESONANT OPS 2018年
GOD EATER 3 2018年
Dragalia Lost 2018年
月姫 -A piece of blue glass moon- 2021年
テイルズ オブ アライズ 2021年

媒体未定

作品名 制作年 備考
原神 未定


追記・修正はカメラをぐるんぐるん回転させながらお願いします。

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