登録日:2012/02/05(日) 01:29:43
更新日:2025/03/20 Thu 00:46:06
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テイルズ オブ グレイセスの舞台である惑星エフィネア、その外周をぐるりと囲むように浮かぶ巨大なリング状の施設、あるいは装置の名称。
同時に本編クリア後に訪れることができる隠しダンジョンでもある。
エフィネアから空を見上げると帯状の影も目視できるが、エフィネアの住民たちはそれが機械であることを知る由もない。
しかし常に一定の向きで空に浮かんでいるため、一般的には「羅針帯(フォスリトス)」の名で呼ばれ、旅人や行商人たちが方角を確認するために見上げることも多い。
非常に大がかりな設備だがそれもそのはず、この装置は本編のラスボスであるラムダの力を抑え、エフィネアに閉じ込める役割を担っている。
原素の流れを管理すると同時に、エフィネアの内部と宇宙の境界を隔てる液体の膜「空の海」を形成・維持しており、これの影響でエフィネア内部から宇宙空間へ脱出するには特定の手順や設備が必要となる。
惑星フォドラからエフィネアに逃げ延びたラムダを縛り付けるためにフォドラの民が1000年前に建造し、フォドラが滅びたあともその役割を果たし続けている。
本編中で直接話に関わってくることこそないものの世界観上かなり重要な施設であると同時に、隠しダンジョンとしても非常に歯ごたえがある。
全10フロアからなるダンジョンだが、1階さえクリアしてしまえば後は順番に進んでいく必要はなく、入口で突入するフロアを選択して直接挑むことができる。
ただし入場時には一定以上の価値があるアイテムを預ける必要があり、階層が上がるほど高価なアイテムを要求される。
そのまま無事に階層をクリアできればアイテムも返ってくるが、全滅した場合はゲームオーバーにならない代わりに預けたアイテムを失ってしまう。
当然ながら上の階層であるほど敵も強くなっていくため、現状の戦力と相談しながらじっくり攻略を進めていこう。
また最後のフロア10に進入するためには、アイテム以外にも特定の条件を達成する必要がある。
隠しダンジョンだけあって戦闘は苛烈だが、手に入るアイテムも相応に豪華かつ多様。
フロアごとに手に入るアイテムの傾向も違ってくるため、特定の素材を狙って何度も同じフロアを周回するのもあり。
また各キャラの最強装備を作成するための素材はこのダンジョンの宝箱から低確率でドロップするため、コレクター図鑑を完成するなら素材を求めてさまよい歩くことになる。
フロアごとにボスも存在するが、周回するごとに何度でも再戦できる。
腕試しはもちろん、中には稼ぎプレイに利用できるボスもいるため、やりこむのであればなにかとお世話になることだろう。
グレイセスの戦闘や強化をほどよい難易度で思う存分しゃぶり尽くせるため、シリーズ内でも評価の高い裏ダンジョンである。
…さて、ここまでであれば特別記事にするような概要はないように見えるが、もちろんそれだけでは終わらない。
上記のように真面目な設定やダンジョンとしての歯ごたえはあるものの、
実際に内部で繰り広げられるのはシリーズ屈指のおふざけ全開ギャグシナリオである。
「ラント家の執事フレデリックがフーリエ姉様から借りた『ノパーソ』という機械を返してもらいにいってほしい」
連絡を受けたアスベル達はノパーソを受けとるために故郷ラントに一度戻るのだった。
故郷ラントに戻ったアスベル達はフレデリックにノパーソを返してもらうように頼む。
その時のフレデリックは困った表情をしていたが、アスベルに言われた通りノパーソを取りに屋敷に入る。
フレデリックがノパーソを持ってくるのを待っているアスベル一行。
その時、空から戦闘用ヒューマノイドが落ちてくる。
何とかこのヒューマノイドを倒すが、その時、ノパーソを取りにいっていたフレデリックの悲鳴があがる。
そこでアスベル達見たのは、ノパーソを持ったフレデリックが直立で空中に浮かんでいる姿だった。
その直後、フレデリックの姿はノパーソと共にお星さまになってしまう。
しかし、何とかフレデリックの居場所を突き止めたアスベル達はシャトルでゾーオンケイジに突入するのであった。
ゾーオンケイジに突入したアスベル達は、その第一階層でフレデリックを発見する。フレデリックはこのゾーオンケイジについて語りだした。
今から200年ほど前、このゾーオンケイジの衛星絶対守護防衛システム『ソロモス』が暴走し、ジャイアント起動したという。
……意味がわからない?
……ふっ、大人になれ。アスベル
ジャイアント起動したソロモスは地上から9人の勇者を集め、そこに自分を含めて十芳星戦士(テルマディケイド)を結成し、地上を滅ぼそうとしているという。
そして、肝心のノパーソはソロモスに奪われてしまい、ノパーソの中には誰にも見せてはいけない物が隠されているという。
あまりの超展開に色々と混乱するアスベルだが、ノパーソを取り戻し世界の危機を救うために立ち上がるのだった。
【十芳星戦士の皆さん】
1.フレデリック・バーンズ
ラント家の執事で
シェリアの祖父。彼の持っていたノパーソには重大な秘密があるらしい。
ステッキを武器に秋沙雨や空破滅衝撃などの剣術を使いこなすスーパーおじいちゃんで戦闘中もお辞儀を絶やさない紳士。
…どこぞの紫タイツの自称紳士も見習ってほしいものだ。
秘奥義は気の抜けた掛け声で突撃し、戦死したはずのアスベルの親父と繰り出す『メニアルボンバー』。
実はバグのような威力が設定されており、画面をよく見ると凄まじいダメージを叩き出されている。
撃破すると彼は息を引き取るように消滅するが、すぐに復活する。
「ここはそういう場所なのです。」
2.セルディク改
国王の座を狙っていたリチャードの叔父。
本編でリチャードに殺されたかと思いきや実は生きており、その場から逃走しているときに十芳星戦士に選ばれたという。
リチャードと共に自らの野望を阻んだアスベルに憎悪を向けて襲い掛かってくるものの、十芳星戦士になるときに改造された結果なんらかの不具合が生じており、セリフがバグっている。
戦闘は本編で戦ったときと同じ行動パターンなのでさほど苦労はしない。
撃破すると「コロシテクレ……」とどこかで聞いたことがあるセリフを言う。
倒すと目から一筋の涙を流す。
しっかり油の色をしているように見えるのはきっと気のせい。
ある物を探しているときにゾーオンケイジに連れてこられたらしい。ここに連れてこられてからは何も食べてないらしく、アスベルに
キュウリと味噌を要求する。
戦闘では
秘奥義でしか術を使わない格闘娘になっている。
秘奥義は何故か原作では思念術だった『スターライト』。
これっきりの一発ネタかと思いきや、他の場所でもう一度会うことになる。
4.ダークかめにん
皆から「腐ったマーボーカレー」と言われてグレてしまったかめにん部長の息子。
暗黒面に堕ちたらしく、着ている服も黒い。
水着イベントでアスベル達の水着をストラタ全土に隠したのはコイツで、他にも色々と悪いことをしたらしい。
戦闘では魔改造された亀車に乗って戦う。
一度撃破することで、かめにん本部で「かめにんの笛」をゲットできる。いつでもどこでもかめにんショップを呼び出せるスグレモノ。
Wii版では秘奥義はなかったが、グレイセスFにて秘奥義を修得する。その名も……
5.エメロード改
「モテる時 モテておくべき 若人よ」
本編で汚ねえ花火になったエメロードとは別のエメロード。
本編のエメロードの旧ボディ。アスベル達に気付かれずシャトルに密航してエフィネアにやって来た。
ほぼ同じ見た目だが、花火になった方が戦闘時ラムダを憑依させていたためオッドアイだったのに対し、そうでないこちらは瞳が両目とも同じ色になっている。
ただし戦闘力は本編のエメロードとコンパチ遜色ないため油断は禁物。
どのあたりが改なのかは不明だが、彼女は前のエメロードが残したモテたかった思いを実現させようとしている。
本人が言うには「三度目のモテ期が到来したらしい」。
通称モテロード。
6.ぴよぴよ×25
ひよこ。
頭にかぶった卵の殻に泣き顔が描かれている。
コックに追われていたが、コックを帰らぬ人にして自由を手に入れたときにここに連れてこられたらしい。
戦闘手段は一般的な小鳥モンスターとほとんど変わりないが、とにかく数が多く次々と増援が現れる上、攻撃力もやけに高い。
また一般雑魚モンスターと同型でありながら、秘奥義まで引っ提げてきている。なんだこのひよこ。
倒すと焼き鳥丼になる。米はどこから…?
シェリア「美味しそ~♡」
7.ジェントルうなぎ
グレイル湖産の高級うなぎだと誇らしげな目で語る腹巻きを巻いたうなぎ。通訳は
ソフィ。
しかし、
マリクに自分が本当はグレイル湖産ではない産地偽装ジェントルだと見破られた為、戦うことになる。
戦闘中は空を走り回ったり地面を泳いだりと忙しいが、秘奥義はない。
戦闘後は産地偽装を認めたが「従業員が勝手にやったことだ」と言い逃れをした。
「ちょっと待て!お前はグレイル湖産などではない!この産地偽装ジェントルめ!」
8.フーリエ
フレデリックにノパーソを貸したパスカルの姉。相対的に真面目枠
戦闘では自作の転送装置でお供の人工モンスターを呼び寄せ、パスカルと同じ長銃で戦う。
秘奥義はパスカルの第二秘奥義『S・エクシード』だが、没ボイスには『G・ソードクロス』と『B・アサルト』もあったらしい。
G・ソードクロスはともかく、フーリエ版B・アサルト……
原作の初登場の時のように開口一番に「英雄を探しているの」と呟いて、
ヒューバートから
関わってはいけない人扱いされる。
戦闘では「晶術? なにそれ?」と言わんばかりに杖で殴りかかってくる。その姿はまさに撲殺聖女。秘奥義は何故かグランヴァニッシュだが、カットインがやけに凝っている。
彼女も他の場所でもう一度巡り合う事になる。
10.ソロモス
200年前に起こった
未曾有の危機によって暴走したゾーオンケイジの絶対守護防衛システムで本作の裏ボス。CV:優希比呂。
セリフや戦闘中にも
四字熟語を多用するほど四字熟語が大好きだが、裏ボスだけあって攻撃が激しかったり分身したりと苦戦する。
秘奥義はソロモス流刹劇舞荒拳「天衣無縫」。
PS3ではアイテムカウンター秘奥義ブライティスト・ゲートが追加されている。
何とかソロモスを倒したアスベル達。地上のラムダが強化されたという問題は残ったが、ソロモスから取り戻したノパーソの力でソロモスは暴走を止めて世界は救われた。
その時、ノパーソから一枚のブロマイドが落ちる。皆が確認するとそれは……
そして、この画像の持ち主はフレデリック。
フレデリックはノパーソを使って似たような画像を世界中から600枚ほど集めていたのだ。
……やるな老人by.M・シザーズ
フレデリックが言っていたノパーソの秘密とはこの画像こと。
結果、怒ったシェリアからノパーソ禁止令が言い渡されてしまうのだった。
その他
ゾーオンケイジ内は原素(エレス)が濃く、その濃度に頭がやられてテンションがおかしくなってしまう現象。
こちらのメンバーも例外ではなく、普段はツッコミのシェリアやヒューバートまでこの症状に陥ってしまった。
教官が特に顕著だが、この人はいつもおかしいので大した問題ではなかった。
ダンジョン内に登場するザコ敵はフロア毎になんらかのテーマ(種族特性、パラメータの偏り、体が小さい、状態異常持ち等)で固められている。
フロア1ではなぜか幼少期のアスベル、ヒューバート、リチャードが敵として登場する。…なんで?
そしてこの敵として登場するリチャードには毒が弱点というネタが仕込まれている。ひどい。
不明。
未来への系譜編で行くことが出来ない上、話でも触れられないため不明。
フレデリックやフーリエが帰還できている以上セルディク改とエメロード改も解放されているはずだが、彼らがどうなったのかは誰にもわからない。
…いいのかそれで!?
追記・修正お願いします
- 未来の系譜編では行けないんだよな…他はいなくなってもセルディク改ぐらいはいそうなのに… -- 名無しさん (2013-10-08 14:25:55)
- ぴよびよは焼き鳥丼になったのだ・・・ -- 名無しさん (2014-03-07 23:56:41)
- ノパーソ → ノーパソ → ノー(ト)パソ(コン) → ノートパソコン ? -- 名無しさん (2014-03-08 00:00:57)
- 雰囲気が好き -- 名無しさん (2014-05-30 12:40:32)
- ノーパn(ry……なに、気にすることはない -- 名無しさん (2014-05-30 16:41:02)
- 何げにエメロード好きだったけど本編では最後があれだったから、ちょっと救われたw -- 名無しさん (2014-07-01 01:31:55)
- ソロモスの「待っていろ、地上の家畜どもは皆殺しだ」って台詞でてっきり人類絶滅を目論む悪いヤツかと思ったら… -- 名無しさん (2019-04-17 12:38:10)
- どれだけ殺しあっても死なない、やさしい仕様のダンジョン(約一名以外にとって) -- 名無しさん (2019-10-30 16:21:53)
最終更新:2025年03月20日 00:46