登録日:2012/09/16(日) 20:53:53
更新日:2024/12/26 Thu 12:20:45
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ぴたテンとは、コゲどんぼの
漫画作品。電撃コミックガオ!で連載された。
タイトルは「ぴたっと天使」(=
ストーカー天使)を略したもの。
2002年には
アニメ化された。
【
あらすじ】
ちょっぴりクールな小学6年生湖太郎が、天界からやって来た見習い
天使美紗や、突然どこかから現れた謎の女性紫亜、同級生のテンちゃん、小星達と共に悩み、成長して行くストーリー。
だったはずが、物語が進むにつれて話はどんどん深…重くなる。
【登場人物】
樋口 湖太郎
CV.
沢城みゆき
主人公。中学受験を控えた小学生6年生。隣に引っ越してきた美紗に追い掛け回される。母親は既に他界しており、クールな性格。生まれつき
幽霊や
天使など普通の人には見えないものが見える(その理由は悪魔の血を引く人間である為)。
始めはしつこい美紗を煙たがっていたが、次第に心を開いていく。紫亜に対しては特別な感情を抱き惹かれていたが(亡き母と重ねている部分もあった)、紫亜の正体(後述)が分かると諦める。
終盤で大伯父である小太郎の生まれ変わりであることが判明。
原作とアニメでギャップがあるキャラその1。
美紗
CV.
田村ゆかり
本作のもう一人の主人公兼ヒロイン。
天界からやって来た見習い天使。
突然湖太郎の隣に引っ越し、以来湖太郎に付きまとうようになる。
天使なのに黒い服を着ていることが多く、また普通の天使とは異なり人間の目に見え触れる事もできる。明るく開放的な性格で、「てひひ〜」「○○っス」のような特徴的な口調で喋る。
その過去は、昔出会った湖太郎の前世である小太郎を死なせてしまったため、天使でありながら黒い服を着せられ、人間の目に触れられる低俗な姿へとなってしまうというものだった。
そして転生した彼を今度こそ幸せにするために彼の元へとやって来たのである。
最終的には一人前の天使として復帰し、白いドレスを着るようになる。
みんなが想像する天使らしい性格(原作では人間の脆さを見下すなど、人外らしい怖い面もあるが)。
他の天使と異なり、人間との接触に肯定的な考えを持っていたが、それが後に悲劇を生む事になってしまった。
原作とアニメでギャップがあるキャラその2。
紫亜 / 志摩
CV.
ゆかな
魔界からやって来た見習い
悪魔。悪魔なのにとてもおっとりとしていて心優しく、白い服を着ている(悪魔としての格が低い為と思われる)。家庭的で少々
天然。体が弱い。天使である美紗とは正反対の性格。普段は丁寧な口調で、口癖は「はぅ~」。
過去に魔界の事故に巻き込まれ、人間界に迷い込み記憶を失っていたところを米屋に拾われ、うわ言で本名の「しあ」とつぶやいていた事から志摩と名付けられた。
そして湖太郎の曽祖父となる太郎と出会い小太郎と志乃という二人の子をもうけた。
つまり紫亜は湖太郎の曾祖母にあたる。
体が弱り魔界に連れ戻された際に、人間界での記憶を消されたため志摩としての記憶は失ったが、太郎との再会の約束の記憶は完全には消え去らず、何を探したいのか思い出せずにその何かを探しに人間界を訪れていた。
原作では太郎の葬儀の後に命が尽き、湖太郎の前で息を引き取る。
原作とアニメでギャップがあるキャラその3。
植松 小星
CV.
釘宮理恵
湖太郎のクラスメイトで、
幼馴染。なぜか猫耳をつけた強気な女の子(原作終盤では外している)。湖太郎に想いを寄せている。美紗から湖太郎を守ろうと、美紗が湖太郎に抱き付くたびに引き離している。
湖太郎にくっつく美紗を迷惑に思っているが、嫌ってはおらず、むしろ彼女の容姿や大胆さに憧れている。
綾小路 天
CV.
斎賀みつき
湖太郎のクラスメイト。愛称「テンちゃん」。
全国模試で一位になるほどの秀才で努力家の
イケメン。
ある家庭の事情を抱えている。
紫亜に思いを寄せていたが、物語終盤で実は小星のことが好きであることが判明する。
ニャー
CV.冬馬由美
紫亜がいつも連れている黒猫。その正体は、紫亜のお目付け役の悪魔の美青年。名前を聞かれて鳴き声で答えたためにニャーと呼ばれている。原作では冷淡な性格だが、アニメではコミカル。
本名はクラウス・ローゼンバーグ。
紫亜を見守っており、記憶を消して連れ帰った張本人。そのため紫亜の探し物が何であるかも知りながら同行している。
原作とアニメでギャップがあるキャラその4。
御手洗 大
CV.くまいもとこ
湖太郎のクラスメイトで、御手洗家の御曹司。私立校に通っていたが、全国模試で天に勝てない悔しさから湖太郎達と同じ学校に転校してきた。天を
ライバル視しているが、相手にされていない。
美紗に一目惚れしている。
通称「ダイちゃん」。この名前(御手洗と大)のために天から「ウ○コ」呼ばわりされる事も。
尚、アニメでは良俗の為、規制が入り「御手洗」呼びに変更された。
御手洗 薫
CV.
野川さくら
大の妹。天に一目惚れした。
メジャーのような髪飾りをつけている。原作では非常に出番が少ない。
早紗
CV.
岡村明美
美紗の姉。通称「さっちゅん」。正式な一人前の天使であるため普通の人の目には見えないが、湖太郎は見ることができる(触れる事は出来ない)。
小太郎の事件で塞ぎこんでいた美紗を、なかば強引に社会復帰させ、彼女をサポートしている。
原作では異世界の人外らしい思考を持ち、非常に天使らしい性格だが(美紗とは違う意味で)、
アニメではハイテンションな性格である。
「人間と天使は一緒にいるものではない」「人間と天使は関わるとお互いに不幸になる」という天界の常識を強く持っており、それは美紗と小太郎の一件でより強化され、「試験に落ちて美紗が消滅する事」を防ぐ為、湖太郎を美紗の前から排除しようとしていた。
序盤は主人公の湖太郎視点のストーリーである為、悪役のようにミスリードされていたが、最終巻では彼に真実を伝え、助言を送った。
原作とアニメでギャップのあるキャラその5。
太郎
湖太郎の母方の曽祖父で、小太郎の父親。志摩と親しくなるも生き別れになり、許嫁がいたが志摩との再会をきっかけに駆け落ち。小太郎と志乃という二人の子をもうけた。
原作終盤で他界。最期まで紫亜を待ち続けていたが、再会は叶わなかった。
小太郎
原作のみ登場。湖太郎の前世であり大伯父にあたる。幽霊を見たり
死を予言する力を持っていたことから、不吉な存在として村八分に遭っていた。
そのような力を持つ自分を呪っていたが、天使である美紗の姿を見る事ができるのが唯一の救いだった。
しかし美紗が天界に帰ることを知ると、後を追おうとして湖に入水して死亡。
これにより美紗は低俗な存在となってしまった。
ラストで美紗は天使昇格試験“樋口湖太郎を幸せにすること”に、「湖太郎の力を消す」ことで合格。
自立を望む湖太郎の意思を汲み、天使を見ることの出来る力を消したのである。
これにより合格した美紗は湖太郎の視界から姿を消すが、一瞬だけ湖太郎は真っ白な一人前の天使になった彼女の姿を見ることができたのだった。
てひひ〜
追記・修正お願いしますっス!
- 紫乃 川田妙子 湖太郎の父 山田義晴 -- 名無しさん (2015-03-28 11:52:18)
- 紫亜が、読み書きがほとんどできない理由がわかって共感した。紫亜が子供の頃から過ごした当時の日本は、文明が開花されたばかりで、女性がまだ学問が必要とされなかった時代だし。 -- 名無しさん (2016-01-31 09:22:20)
- 先生は「天使と人間は結ばれない」事をメッセージにしてこの作品を描いたとコメントされていたけど、お互いの成長を考えて別れを選んだ二人が好き。子供心に恋愛より大事なものがあると思った。 -- 名無しさん (2018-01-19 16:43:16)
- OPがいい曲だったなぁ -- 名無しさん (2020-08-05 21:41:17)
- 4月7日日曜日朝9時30分放送スタート -- 名無しさん (2021-09-25 21:53:19)
- 本作における天使は「人間とはい世界の存在」 -- 名無しさん (2023-12-06 11:44:22)
- ミス↑ 「人間とは異世界の存在で、本来は相容れる事無くお互いに関わったら、不幸になる」と残酷なまでに言い切ってるのが好きだった。美紗は誰もが想像する天使的な性格だけど、「弱いっすね~人間は」と呟く、人外らしい怖いシーンもあるし。本作は「君が好きだったのは僕じゃなくて、僕の前世だから、諦めて別れよう」という話で、早紗も当初は悪役のように描かれていたけど、「美紗と湖太郎が関わり合う事で不幸になるのを阻止する為」「美紗の試験に落ちて消滅するのを阻止する為」という目的があったから、美紗を大事に思っているという点は湖太郎と同じだったんだよね・・・。 -- 名無しさん (2023-12-06 11:51:19)
最終更新:2024年12月26日 12:20