登録日:2010/03/13 Sat 23:13:37
更新日:2025/04/21 Mon 12:30:19
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読み:ガッコウニテロリスト
英訳:The terrorist invades the school.
●目次
◎概要
学校にテロリストとは、主に男子学生の7~8割がする妄想である。年齢が高くなるほどこの妄想をする傾向が高くなる。
しかし卒業をして就職すると、
学校にテロリスト
↓
職場にテロリスト
とテロリストが活躍する場が変更になる場合があるので注意が必要である。
◎妄想のバリエーション
1.いつもは目立たないような(
ぼっちな)自分だが、テロリストを撃退することでクラスの注目者となり、なおかつ女子にモテモテ……
テロリスト撃退妄想人気者型
2.自分をいじめるクラスの
DQNをテロリストが射殺、その後、自分がテロリストを抹殺して明日からは脅えなくてすむ……
テロリストの憂鬱型
3.テロリストが学校に侵入。自分とテロリストとの壮絶な戦いで学校が粉々。しばらく学校はお休み……大型連休後の悲劇型
4.自分はなんとテロリスト側。クラスの可愛い子をレイプ……ヒャッハーオ○ニー型
5.日頃やしなってきた軍知識を生かしテロリストを抹殺するシミュレーションを立てる……軍ヲタの俺って最強型
等々いろいろなパターンが存在する。
亜種として学校その他でバイオハザード(
ゾンビ的な意味で)や大地震等の災害、という妄想も存在。
これらも実際に起きたところで十中八九前者はゾンビの餌に、後者はただひたすら慌てふためき、或いは呆然自失とする要救助者として冴えない終わり方を迎えるだろう。
…そもそも、実際に起これば北オセチア学校占拠事件のようになるのがオチである。
詳しくは下に。
◎ルール
- ストーリー上自分は死なない
- 死ぬような場面に直面しても「銃弾がお守りに当たる」等の幸運で生き延びる
- 自分の運動神経は異常(テロリストの機関銃の一斉掃射さえ紙一重でかわしまくって距離を詰めて瞬く間に格闘などで制圧していくなど)
- 基本的にクラスメイトはこちらの指示や主張に二つ返事で同調する
- 警察、自衛隊、米軍は一切関与しない、或いは来たときには既に自分が全滅させたあと。
- クラスのイケメンは射殺される(但し自身の場合は適用されない)
- 自分と親しい人間が活躍する場合は大抵死ぬか負傷退場する
- 犯人が必ず銃を持っている
- 弾薬は無限。弾倉変え?何それおいしいの?
- 特殊能力が使える
- どちらかが全滅するまで継続
- 銃器の扱いに詳しい自分
- 自分と可愛い女子が生き残る
- 先生が真っ先に射殺される
ただし、こなれてくると「自分は銃も特殊能力も無く、その場の物で創意工夫して戦う」「敢えて無双せず窮地に追い込まれる」「一度死に、お涙頂戴してから特殊能力で復活する」
等多種多用なバリエーションへと派生していく。
極稀に何故か自分の妄想上でも勝てない存在がでてくる。
◎適性テスト
5個以上あてはまる人は立派な戦士です。
これからもテロリストと闘いましょう。
- ミリオタ(ミリタリーオタク)である
- 本当はつおい
- 時々右手が疼く
- 隠された能力がある
- 三次元なんて嫌いだ
- 銃弾を止めれる
- 髪型は適当
- 常に銃を携帯している
- 嫁は軍艦
- 三度の飯より銃が好き
- 職質を受けたことがある
- 銃器に詳しい
- 制服が大好き
- 出禁をくらってる店がある
- ガンアクションが得意
- 部活に入って無い
- 俺がガンダムだ
- 普段は目立たない
- 自分が裏ボスになった夢を見た
- ハートマン軍曹にfuckされたいと思うことがある
- 俺の彼女はM14
- モミアゲをよく気にす
- 根暗である
- 酒をモンダミンの味、色、匂いにして持ち込む
◎考察
この様に妄想話で笑いの種になっている当項目であるが
実際に発生したらシャレにならないレベルの惨劇が起こりうる事件
である。
学校次第ではあるがセキュリティが甘かったり外部からおおよその構造が把握しやすく、卒業生から学校の事を聞き出したり学園祭等一般開放されるケースも多いので怪しまれずに学校に入り込み易く、(おまけにその際のパンフレットにはご丁寧に全体図が表記されているケースもある)内部状況も把握しやすく、事前に潜入し下見や工作等も行い易い。
設備も整っており
理科室には化学物質、家庭科室には食材、美術室には刃物(彫刻刀など)やダミーに最適な胸像、
保健室には医薬品…と籠城を容易にする設備も多数揃っている。
更に、襲撃対象の生徒や教師はテロリストレベルの人間に対しては基本的に無力で、生徒の親や教育委員会やマスコミが警察の強硬手段や踏み込みをバッシングしたりして事件解決が長期化して要求を飲まざるを得ないケースに持ち込みやすく人質として最適であり、解決後も警察や学校の不手際を煽って権威失墜を狙うことが出来る。
最悪の場合、生徒を盾にとって犯人達が学校に居つく可能性もある(大人の事件でも「在ペルー日本大使公館占拠事件」で4か月間人質と犯人が一つ屋根の下にいた)。
また上記の一部の妄想ルールに関しても、仮に現実で可能だったとしても必ずしも事態の好転につながるとは限らない。
このレベルのテロとなると、組織としても絶対に失敗できない一大プロジェクトゆえ構成員も戦闘・殺し慣れした精鋭が選ばれる。また人質の破れかぶれの抵抗も想定に入れ、他の人質を分断しつついつでも殺せるようにして「
お前が抵抗したら責任はお前1人の命では贖えない。事態がさらに悪化するだけだぞ」と抵抗の意義そのものを封じる。実際ひとりふたりは切り捨てても全く問題ないので万一抵抗したところで容赦なく殺される。
仮に教室中をアクロバットに跳び回れるような身体能力を発揮したところで、人間ひとりで対処できる人間の数などたかが知れている。それで数人を打ち据えたところで、妄想さえシラける理不尽系チート能力でない限りその間に手すきの構成員に手元の人質が殺され事態の泥沼化を招く。
そして、繰り返すが連中にとっても絶対に失敗で終われない為、万一追い詰められた場合は拘束されるなり当局に射殺されるくらいなら学校…そう、自分たちごと自爆してでも占拠の意義を世間に遺す末期的な思想を以て襲撃してる事も少なくないため、下手に追い詰めると最悪のデッドエンドを迎えてしまう。
百歩譲ってそれらを強引に解決してテロリストを一掃したとしても、いかにテロリスト相手の英雄的行動であっても彼等に対する正当(過剰)防衛の域を逸した暴行・傷害や殺人、器物破損などの罪が不問になる事などなく、あなたも刑務所送りになる。
仮にそうなる前に颯爽と立ち去る(という名の雲隠れ)、或いはどうにかして不問になったとしてもテロ集団さえ凌駕する脅威と化したあなたを賞賛しない…それどころか危険人物として白眼視は確実であり、人生に悪影響を及ぼす(3のケースでは損害賠償等で財産も失う)。
解決と共に歓声を浴びて感極まったヒロインに抱き着かれ、翌日から英雄として校長から最敬礼でお迎えするVIP待遇…なんてなる程、人間の心理というのは単純ではないのだ。
◎妄想を昇華した作品
ついでにゾンビも出てくる。
1991年の映画。
重篤な
厨二病患者の主人公が異世界転生して学園生活をしていたら見事にきてくれた。
おまけに
突然の出来事にも関わらずシミュレーションはバッチリだったため完璧に事態を収束させた。
◎妄想みたいな現実
上記の在ペルー日本大使公館占拠事件では、偶然人質となっていたペルー軍特殊部隊の司令官が見張りの目を盗んで偵察を行い、仕掛け場所を見抜いた盗聴器とポケベルを使用して外部と連絡を取ることにも成功。
そうしてもたらされた情報が突入作戦成功の一因となった。
バババッバババッ
ズドドド
バーンバーン
クソッ敵の攻撃が激しい。
ここは俺に任せてお前は追記、編集をしろ!
ん?あれ?夢か…って貴方達は誰?ここはがっこ
ズドーン!!!
テロリスト「命が惜しくばおとなしく追記、編集をしろ。」
最終更新:2025年04月21日 12:30