陰の実力者になりたくて!

登録日:2022/11/13 Sun 00:35:06
更新日:2025/03/08 Sat 10:34:38
所要時間:約 7 分で読めます






今宵、世界は

我らを知る―



『陰の実力者になりたくて!』とは、逢沢大介作のライトノベル
元々は「小説家になろう」で連載中のオンライン小説であり、単行本はエンターブレインより6巻まで刊行。イラストは東西が担当。
なお4巻以降は、Web版とは異なる展開を辿っている。
KADOKAWA月刊コンプエースにて、坂野杏梨による漫画版が連載されており、2023年10月時点で12巻まで発売中。


【概要】

簡単に言うと、コードギアスオーバーロードを悪魔合体させて合体事故を起こしたようなシリアスコメディ
黒づくめの姿の主人公をリーダーとした組織の暗躍を描く……というものだが、
主人公にとって組織はごっこ遊びであり、適当にでっち上げた悪の組織が実在することを知らない、というスレ違いが肝。ある年代の人からは異世界アンジャッシュ、逆ハルヒなどと呼ばれる始末
ただの日本人青年にしてアインズ様並みに斜めにぶっ飛んだ性格で、その名を轟かせる気も平和にしようという気もなく、自らが望む展開を演出するために突き進むのが本作である。

2021年2月26日にアニメ化が発表され、2022年10月から2023年2月までの連続2クールで放送。全20話。
監督は中西和也、シリーズ構成は加藤環一が担当。
オープニング映像も手が込んでおり、「現実世界で暮らす七陰メンバーが紅白コスチュームのヒロインに変身して戦う」という内容で多くの視聴者の度肝を抜いた。
またそのオープニングの主題歌を担当するのはOxTで、上記に挙げたオーバーロードのOP曲も担当していたという縁が。

2022年11月29日からアプリゲーム『陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン』(通称カゲマス)が公開。
空白の期間を描いた『七陰列伝』など書き下ろしストーリーに加え全世界165か国を対象に同時期配信するというすごいことになっている

アニメ放送終了の一週間後、2期制作決定の発表がされ、23年の10月に放送。全12話。
さすがシャドウ様!


【あらすじ】

影野ミノルは日本で暮らす青年。しかし、彼には強く憧れているものがある。
それは「陰の実力者」。一見するとただのモブ、しかしその正体は様々な事件に介入する実力者。
彼は本気でそれに憧れた。ヒーローへの幻想が薄れる年頃になっても衰えはしなかった。

憧れて憧れて憧れて憧れて憧れて憧れて憧れて憧れて憧れて憧れて──
憧れ尽くして様々な格闘技や身体強化に没頭した結果、高校生にして軍人上りすら一方的に蹂躙できるほどにまでなった。

しかし、それでも核兵器には届かなかった。というかトラックにも敵わなかった。
そうして若くして死んだ彼は異世界へと転生した。
彼が生前追い求めた、核兵器に対抗する力へと至る要素、魔力がある世界へ。
全ての要素が整った世界で今度こそ憧れた道へと進むために全力を費やすことにしたのだった。

かくして、邪教への対抗組織「シャドウガーデン」は産声を上げる。
全ては狂人のノリと思い付きと適当と悪運の産物だと誰も知ることなく。


【登場人物】

◆シャドウガーデン

シドが『ごっこ遊び』で作った設定であるディアボロス教団。それに対抗する為に、これまたシドが『ごっこ遊び』で名乗った組織。
即興で考えた為に名前だけのハリボテであったが、ディアボロス教団が本当に存在すると確信したアルファが中心となって作り育て上げた。
構成員が元悪魔憑き発症者で占められているのでエルフと獣人が多く、またシャドウを除き所属する全員が女性の「女の園」となっている。
組織としては完全なトップダウン形式で、トップであるアルファの命令が最優先。次いでミツゴシなどの組織経営をしているガンマあたりだろうか。ただし、シャドウの『おねがい』はアルファの命令よりも優先される。
発足当初の拠点はとある廃村だったが構成員が増えてからは拠点を古の都アレクサンドリアに移している。
あくまでディアボロス教団に対抗する為の秘密結社であり、悪の組織ではないが正義の組織でもない。
(組織力としてはるかに上である初期のシャドーガーデン結成時にはその存在を秘匿するために、悪魔憑き救助任務では教団関係者でもないただ依頼されただけであろう御者や護衛も皆殺しにしている。)



  • シド・カゲノー/シャドウ
CV:山下誠一郎
主人公。影野ミノルが転生した姿。
「陰の実力者」になることに人生をオールベットした、本作でぶっちぎりの狂人。犯罪ともいえる行為や一般的な格闘修練はまあいいとして、自分の夢を叶えるには魔力などの超常的な力を身に着けるしかないと結論付けて、ただ無駄死にになるかもしれないことを承知で、命を賭して自分考案のイカレタ修行を行う*1ほどのいかれっぷりである。
学校がテロリストに占拠されるという妄想は何億回もしたらしく、実際にそういう状況になった際は超ウキウキだった。
努力を欠かさぬメンタル、己の身の危険すら利用する行動力、大嘘を涼しい顔で突き通せる胆力、適当にやったことがすべてプラスに繋がる悪運を兼ね備えた化け物。
一握りの大事なことのためにそれ以外を削ぎ落とせる性格で、悪党や盗賊を殺すことに躊躇がなく、何なら死にかけの奴隷相手に実験とかできるメンタルの為、漫画版などでは時々「※主人公」と注釈が入る。一応それなりに良心はもっており、可哀そうと思った相手は助けるようにしているが、逆に殺してもいいと思ったら何の躊躇もなく始末するという自分ルールを本人曰く緩く守っている。

生前から様々な武術などを習得し、その後も鍛錬を続けた結果ただただ基本に忠実な凡人の剣技、かっこよく戦う為のスタイリッシュな剣技、予備動作が全く読めない剣技、鋼糸を使うなど既存剣技のいずれにも属さない特殊なものも含めて様々な戦闘方法に切り替えて戦える。その中でも好きな武器はバール。曰く汎用性が高いから。
かっこいい装備を作るために装備開発に精を出し、かっこいいからと生前の時点でピアノも修得している。*2
そして、かっこいいせりふを吐き、かっこいいシーンを演出するために全力を注ぐ、
行動理由が大体「カッコイイからだ!」で完結する生粋のアホ

アホなのでぶっ飛んだ方向にだが努力家であり、如何に強くなろうと核兵器を落とされたら死ぬと考え、自身の理想とする陰の実力者はどんな力も凌駕できない存在だという妥協なき考えにより転生前後を通じて研鑽や考察を繰り返していた。また、フィジカルだけでなく戦闘技術面でも他者を圧倒する存在というのも理想であるため、決して現状に満足せずテストはカンニングでしのぎ授業そっちのけで一生鍛錬することを自らに課している。
鍛錬によって得た出鱈目な身体能力に加え、生前に魔力を求めて行っていた精神修行の影響と修行によるのか強大な魔力も持つ。
生前から引き継いだ身体コントロールに加えて魔力による身体強化により、最大時速1200㎞で走れる*3
ちなみに、シャドウガーデンのメンバーの戦闘力は悪魔憑きによる過剰魔力を制御下に置いてのものだが、彼に限っては一から鍛え上げているので完全に規格外。
そうして、とうとう核兵器を超えるため、自らが核となる究極奥義「アイ・アム・アトミック」を生み出すに至る*4
一応、強調すると彼が強いのは転生前から続く頭がおかしいレベルの修行をはじめとした努力と工夫(人体実験の成果による魔力での肉体改造など)によるものであり、転生前の知識を活かしてはいるが魔力を含めた戦闘力は鍛錬で得たもので何らかの恩恵(チート)によるものではない。そのためか、努力で実力を上げたアレクシアやローズに対しては好感を持っているが、ドーピングなどの安易なパワーアップや稚拙な武技を使用する教団員や己の天才的な戦闘センスが故に努力が見受けられないアイリスなどに対しては辛辣である。
また、アニメでは天才勢が魔力によるエフェクトを纏っているのに対し、彼や同系列のアレクシアはあくまで剣閃だけであったりなど、演出上でも意識されている。
一応強いて言うなら、「その場しのぎの適当な嘘やハッタリがなぜかことごとく現実のものになる」という理屈では説明不可能な悪運(幸運?)だけは、一切本人の実力とは関係ないためチート能力と言えなくもないが、作中では「単なる偶然」として扱われている。

一方で、「ただの実力者」になりたいわけでなく、シド・カゲノーとして行動する平時は徹底的に目立たないように注意を払っている。
これまた狂気レベルの徹底っぷりで、罵倒されてもその扱いがモブっぽければ努力が実ったとして感動する。
例)
  • 騎士団に拷問されてモブっぽいと内心自慢げになる(もちろんモブっぽく情けない命乞いも欠かさない)
  • 人目を引く、いわゆるネームドキャラっぽい人物に対して「告白して玉砕する」「無謀な試合を挑んで惨敗する」などモブ的な展開も嬉々としてやる
  • やられ演技のために大量の血のりとやられたときのリアクションを複数考える(実際に重傷を負って心臓停止する死んだふりなどもできる)
生前からもそうであったが、さすがにビスケット・オリバの雑コラみたいな外見は多少は目立った様子*5
転じて、所作や見栄えのコントロールと気配消しのエキスパートであり、あらゆるモーションが極めて自然で違和感を抱かれにくい。
とはいえ、「テロリストの見せしめとして最初の犠牲者になる」というモブになろうとするがゆえに「カリスマ的存在を悪漢からかばって致命傷を負う」など、アホなので結果として目立つ行動をとることもある。

普段は平凡な学生を装っているが、その陰でシャドウガーデンのボス「シャドウ」として暗躍する。
自身が開発した変形能力を持つスライムスーツにより、瞬く間に変身できる。
黒装束に仮面を身に着け、余裕綽綽な態度を崩さない。
封じられた魔人を復活させんとする邪教団「ディアボロス教団」を倒すために暗躍している。
正体を隠しているため、上記の異常な戦闘能力を存分に発揮し、相対する敵を悉く打ち倒す。
神算鬼謀の持ち主とされているが…。

その実態は、「シャドウガーデンごっこ」に興じる重篤な厨二病患者(アホ)
ディアボロス教団打倒というのも、陰の実力者感を出すために適当にでっちあげた目標であり、それが実在することすら知らない。
なので、相対した敵のことはそこらの盗賊の類という認識だし、
部下たちが集めてくる情報は「ノリのいい皆が設定を練ってくれている」と思い込んでいる。七陰も含めてシャドウガーデンの面々のことは、体を治した恩もあって律儀にノリに付き合ってくれている友達程度に考えており、本当に命を捧げてくれるほどの忠誠心が得られているとは思っていない。10億ゼニーあげるといわれたら躊躇し、表向きは150万ゼニー受け取り(気づかれないよう更に150万ゼニーをとり実際は合計300万ゼニー)なら借りパクしてもいいかと思うレベルの友情。
気配には鋭いが戦闘時以外はさほどでもないようで自分の言動を記録されたり一挙手一投足みられているとは夢にも思っていない。
諸々の活動も、陰の実力者っぽいかっこいい振る舞いの数々をやりたいがため。
かっこよさのためならシャドウガーデンのメンバーすら手玉に取ることもある。
適当に行動しているだけだが、シャドウガーデンのサポートと相まって事態が好転する幸運により崇拝される一方である。
ただし、幸運と言っても金運だけはないらしく、大金を得る機会を悉く逃している。(目立たないという意味では幸運だが)
ちなみに、その強大な戦闘力かつ本人の思うかっこいい振る舞いなどもあって、女性に好意を持たれることは多いが、他人にどう思われようと自分の道を突き進むという自我のせいかそういった好意は気にも留めず、異性への興味自体全く見られない。 というか、肉体改造してショートスリーパーになったりなど、性欲だけでなく食欲や睡眠欲といった三大欲求全てに対して無頓着とすらいえる。(本人も目的に必要な物以外を全て捨て去ったことを認めている)なので、この作品には実質ヒロインのいない作品と評価されることも
とはいえガンマが髪型を変えた際はそれに気が付き褒めるなど、相手の変化に気が付かないわけではない。

基本的に、自分の陰の実力者ムーブの役に立たない人間への興味関心は極度に薄いが、一応多少の好みはあり反骨精神溢れるロックな生き様(と本人が捉えた行動)を取った人間に関しては(自分の目的を阻害しない範囲で)応援することもある。

また、陰の実力者ムーブの産物と言える、模倣犯(と思い込んでいる)が出現した際は嬉しく思っている。
ただし、それでは自分が「ただの実力者」になってしまうため、見かけたら即滅する。

まごうことなき狂人である一方で、常識的で真面目な側面を持っており、影の実力者に執着し厨二病全開の自分が異端・異質であること自体は生前から認識している。というか七陰も大概キャラの濃い変人揃いなのでそれへのツッコミ役になることも多い
そのため、シャドウガーデンの面々がそんな自分のごっこ遊びに付き合いきれなくなって離脱しても仕方ないと考えている。お前が始めた物語だろ!
シャドウガーデンの派生組織とはいえ全く関わってないミツゴシ商会の資金を充てにするようなこともないなど、本人的には自分の中の物語を楽しんでいるつもりである。外部への影響規模が核兵器並みなだけで。


七陰(しちかげ)

シャドウガーデン発足から最初に加わった7人。
全員が「悪魔憑き」を発症し存在を抹消された女性。加入順にギリシャ文字の名前を与えられている。
序列はその加入順で与えられているだけでアルファがトップである以外は他の七陰同士による立場の上下はない。
悪魔憑きはシャドウによって直接治療されたため、全員が特に忠誠を誓っている*6。また、その後遺症として全員が高い魔力を持つ。
頭脳や戦闘力など、それぞれが何かしらに長けた才女であり、シャドウの適当ムーブをそうとは知らず補助している。
シャドウが動かない限りは基本的に諜報活動や資金集め、装備開発に終始していることが多い(派生組織のミツゴシ商会は別)。

  • アルファ
CV:瀬戸麻沙美
シャドウガーデンの最初のメンバーでエルフの少女。七陰の第一席。
君臨すれども統治せずなシャドウに代わり、シャドウガーデンを纏める実質的なトップ。
戦闘力はデルタ以上、頭脳面においても恐らくガンマに引けを取らず、プライドの高いイプシロンが上位者と認める程のカリスマに、これまた女の魅力にも拘っているイプシロンが「怖いほどの美人」と表するほどの美貌を持つ、正に完璧超人。その容姿は800年前の3英雄の1人、オリヴィエに似ている。
発足数年足らずの組織が長年暗躍してきたディアボロス教団と曲がりなりにも対抗できるまでに成長したのは彼女が優秀すぎたせい。
シャドウガーデンのメンバーとしてはシャドウに対し唯一呼び捨てであったり敬語を使わないなど、彼を上位者ではなく同盟者として接している。
ちなみに、書籍イラストではガンマも含め妖艶な美女といった感じで描かれ、作中でも大人びた雰囲気と喋り方であるため勘違いしやすいが、彼女は15歳の少女である。ベータやデルタと同い年のリアルならJC3の少女である。
組織の実質的トップであったり、アニメ5話OP後のアルファ登場から去るまでの演出やアイリスとのやり取り、ミリアへの語り掛けなど全て素で行っている彼女は、演じるシャドウよりもよっぽど陰の実力者に見える。

+ 同盟者として
シャドウと対等に接しているが、かつて命を救ってくれた彼の力になりたいという気持ちは他の七陰に劣るものではない。
万能超人ではあるがそれでも全てにおいてシャドウに劣ると思っている彼女は、彼と肩を並べたい、理解したいという想いが強い。
それと同時に力と知恵を与えられながらもその背に追いつけず、彼の行動を理解しきれていない自分達が捨てられないかという不安な気持ちを抱えている。そのせいでジョン・スミスの正体がシドであったことを知った際は二度と立ち直れないレベルで落ち込んでいた。

+ メインヒロインとして
作中の初登場における流れや、アニメのビジュアルの扱い的にメインヒロイン的な立場、と思われがちだが意外にも出番は少なめ。
主人公シド(シャドウ)との絡みもあまりなく、ある例外を除いてシャドウとアルファが共に戦ったり、どちらかが戦っている所に居合わせたりするシーンすらない。
アニメ4話、シドとアルファの会話シーンで彼女が学生服を着ていたり、ネクタイや靴を脱がしたりと世話をするアニオリが追加されたのは2人の貴重な対面シーンなので少しくらいアピールを、という監督の判断。
カゲマスの七陰列伝では実質的な主人公となっており、リーダーとして組織を運営したり個性豊かな七陰をまとめる苦労が描かれている。
また、カゲマスのイベントでは他のメンバーの抜け駆けを許さないようにしており、アルファに黙って、ベータとイプシロンがシドに手作りのバレンタインチョコを渡す為にイベントを行った際は威圧的な笑顔で全員で作るように提案した。それを見ていたシドも心の中で思わず「怖い」と言う程の笑顔である。

  • ベータ
CV:水瀬いのり
第二席。銀髪巨乳の女性エルフ。七陰の中ではどちらかと言えば頭脳担当ではあるがガンマと違い戦闘力は高い。戦闘に興味がなく戦闘術を含めて教わった通りに何事も卒なくこなすことから付いた二つ名が『堅実』のベータ。シャドウのことは当初は怯えていたが、後に敬愛するようになる。
悪魔憑きとなる前からアルファとは知り合いだったようだが、文字通り知っている程度の関係で喋ったこともなかった模様。
シャドウの活躍を目にしたら、ものすごい勢いでメモりまくる。
また、シャドウが語って聞かせた様々な現世の物語を耳ざとく記憶して「ナツメ」のペンネームで自書として出版して売れっ子小説家として成功している。それと同時に持ち前の色気を生かして男性どもに色仕掛けを行い情報収集を行っていただく
シャドウがこの件を知った際は不評だったが、その後の作家としてのサインを書いたと見せかけてシャドウ含めて一般人は読めない古代文字で連絡事項を伝えるというシャドウの琴線に響くムーブですぐに機嫌がよくなった。
ガンマ・イプシロンも同じようなことをしているが、ガンマの『商品のアイデア』は特許権の無い誰でも製造方法が分かれば作れるものであり、イプシロンは『音楽の楽譜』はシドから聞いたものを使っているが、それよりも『楽曲』というのは『演奏する者の腕前』が何より重視され、イプシロンは腕前を鍛えて見事な現代地球の楽曲を披露しているからか、シドがそれぞれの活動を知っても『金儲けしているんだな』と除け者にされた不満を漏らすくらいであった。
書籍・Web版ではベータやイプシロンとほぼ同じ評価・扱いで軽く流されていたが、主にコミカライズ版やアニメにおいては『シャドウ様から聞いた物語を一言一句違わずに伝えたい』という思いからシドから聞いた話を良かれと思ってそのまま丸パクリ*7してしまっており*8、そうとは知らないシドの彼女への評価は「金に汚い女」「失望した」ときつめの批判を食らっている。
最もそもそもの原因となるのは『現代地球の商品・楽曲・文学』を彼女らに『自分の知識』として披露したシドなのだが*9
「ナツメ」として活動した際にローズとアレクシアと手を組むことになった。アレクシアとは腹の探り合いで終始険悪ではあるが

+ ベクトルは違えどガンマと同じ天才
シャドウと一緒に現代日本へ転移した際、言葉や文字が一切理解できない状況から3日で日常的に使かう文字(ひらがな・カタカナ・漢字・数字)を覚え日本語もある程度喋れるようになるといった驚異的な語学力・学習能力をみせている。
またカメラやパソコン、社内ネットワークがどういった物なのか理解し、キーボード入力はおろかパスワード入力からのログイン、チャットで罵り合い交流、完璧でないがログインの痕跡を消すといった事もしている。その相手にシドもいたのだが
頭が良い天才と一言で言っても記憶力と理解力が優れる事と、ガンマの商会の運営・商品開発に優れるといった事はまったく違うがベータもまたシャドウガーデンの頭脳であり天才である事は間違いない。


  • ガンマ
CV:三森すずこ
第三席。藍色ロングのエルフ少女。口元のホクロがチャームポイント。
『最弱』のガンマ、と言われる程に戦闘センスがない…どころか何もない所でずっこけるほど運動神経もない。ずっこけた際に受け身が取れないため毎回顔面を強打。鼻血を出すのがお約束となっている。そしてヒールの所為にする
そのあまりにも酷い運動音痴っぷりは、自分のこだわりに一切の妥協を許さないあのシドが、武術の信念を折られ教えるのを諦めるほど。
ただし悪魔憑き由来の魔力量は健在であるため、身体強化で剣をぶんぶん振り回す超危険な駄々っ子攻撃を繰り出す。その見た目は素人感丸出しだが、一撃一撃が並の魔剣士数十人を吹き飛ばせるほどのパワーとスピードが込められている。
剣技を軽んじて魔力でごり押しする「天才の剣」の最悪の形での究極形。
そして、踏み出すとやっぱりずっこける。で、地形が抉れる。
また七陰の中で最も頑丈らしく、首を断つつもりで放たれた一撃をスライムスーツ未展開の状態で受けたにもかかわらず「痛っ」の一言だけで済ませてしまう程。
頭脳面においては非常に優秀で、シャドウの言葉は全て覚えているなど記憶力が良い。
また陰の叡智、という名の非常に雑なシドの生前の知識を再現したり、それらを商品として売り出し、自ら経営するミツゴシ商会を僅か数年で世界屈指の商会にするなど商才にも優れる。
ちなみに表向きはミツゴシ商会の会長としてルーナと名乗っている。
自らの強みは頭脳面であり、裏方からサポートが役目と前線で戦うのは控えているが、いずれシャドウの隣で戦うことが目標であり鍛錬は続けている模様。

+ カゲマス『外典』では…
下記のデルタ暴走が無かった事に出来た事に安堵していたアルファ。その時、その場にいなかったガンマが何処にいるかについて尋ねた途端、クレアがガンマに後ろから刺される事態に。そう、ガンマも理由は不明だが魔人の血が暴走し、前の時間軸のデルタ同様味方を殺害し始めた。ガンマは先述の通り、運動神経も戦闘センスも皆無なのだが、魔人化した事でそれらを全て克服し、素早い動きで翻弄しつつ、魔力を込めた重い一撃で味方を圧倒。ドジな部分はそのままなのだが、ドジによって予測出来ない攻撃も発生する事で相手の隙をつくという戦法もとれるようになり、普段のガンマを知っているアルファ達を驚かせていた。
尚、魔人化した事で戦闘服が変化しているのだが、ガンマのそれは下乳が丸出しでありゼータのスライムスーツに匹敵するかなりHな格好になっている。

  • デルタ
CV:ファイルーズあい
第四席を務める犬の獣人の少女。語尾に必ず「です」「なのです」という幼子が大人の口調をまねたような丁寧語が特徴の話し方をしており、ガンマとは逆に、頭は残念だが戦闘力は突出している。
頭が残念なので、既存の魔剣士のような戦い方は教えても覚えられないため実践は不可能として、獣のように戦う。
理由は真逆だが、その戦闘スタイルはガンマと同じ。
上述のように腹芸関連の能力は無きに等しいが嗅覚や自然などの野生がらみのことに関しては他の追随を許さない。
獣らしく強い者には従順で、シャドウには特に懐いていておりわんこ扱いされている。(アルファに対しては初対面時の出来事で服従し、以後恐怖を抱いてる一面がある)。
命令に従うかはともかく、戦闘が絡まなければ無邪気な性格で同じ群れであるシャドウガーデンのメンバーとはうまくやれている様子。

+ カゲマス『外典』で…
三英雄との戦いの時代に飛ばされた際、転移早々にシドがディアボロスに倒され、さらにアルファが「シャドウはやられた」と断定すると、デルタ以外の七陰がアルファの意図をくんだのに対して、自分より強かったシャドウがやられたという事実を受け入れられず、精神が不安定になった結果魔人の血が暴走し元々持っている戦闘センスが異常なまで研ぎ澄まされ、その場にいた味方全員を殺害。かろうじてアルファがトドメを刺し、その後暴走する前の時間に戻ったアルファがシャドウは助けられるとデルタを宥め、暴走はせずに済んだと思われたが…

  • イプシロン
CV:金元寿子
第五席。完璧主義のツインテール。魔力制御のエキスパートで通称『緻密』のイプシロン。良家の出身で悪魔憑きとなる前から文武両道で優秀であったため、プライドが高く他者を見下している面もあった。
悪魔憑きが発症し捨てられた後、シャドウに救われてからは捨てた者達への復讐ではなくシャドウらと共に戦う道を選ぶ。
加入直後は誰よりもシャドウの力になれると思っていたが既に数々の才女が揃っており、頭脳ではガンマとアルファ、戦闘ではデルタとアルファにそれぞれ一生追いつけない程の差を感じ、総合力ではアルファどころかベータに勝てないと自信を打ち砕かれる(武芸と頭脳は下から二番目と評している)。
しかしながら、魔力制御に優れた才能を発揮。そのコントロールはアルファをも驚かせる程で、結果17歳という若さで魔力の斬撃を飛ばすという絶技を使えるに至った(魔力を飛ばすには膨大な魔力と制御力、そして実戦で使うには血を吐くような努力が必要。簡単にできるなら魔剣士は全員剣を捨て魔力を飛ばして戦っている)。
戦闘スタイルとしては大振りの鎌状に形成したスライムソードで戦う。
ただしシャドウ曰く、イプシロンの強味は攻撃ではなく魔力制御の巧みさによる防御力とのこと。
表の顔として作曲家兼ピアニストのシロンとして動いており、陰の叡智により数々の名曲を教えられたこともあって表の世界では成功している。芸術の国オリアナでも認められており、諸事情で厳戒態勢だった時も顔パスで入城できた程。
ちなみに作中の登場キャラで一番のスタイルの良さを誇っており、身長もあり胸はベータより大きい。お尻も大きい上に腰も細い正にパーフェクトボディな美少女である。なんと性欲がないと思われているあのシドですらイプシロンの胸を凝視するほどである。
そこにプライドの高さと完璧主義も合わさり、シドに愛される事に一切妥協せず自身の魅力を高めて彼に披露する事に余念が無い。

+ 何か、見たか……?
彼女の本当の姿は小柄で胸もない。つまるところ詐胸・PADキャラである。
シャドウガーデン加入後、頭脳はガンマ、戦闘はデルタ、総合力はアルファ…そしてスタイルではベータに敵わないと確信してしまう(彼女の生まれは皆、小柄で胸がまな板な一族であった為と思われていたが、カゲマスでの外典に登場した先祖と思しき人物はイプシロン自身が実際に揉んで確認をしたところ、天然の巨乳であった)。
シャドウが異性であった為に女の魅力も必要と考えていただけに絶望していた*10彼女だが、そこに一筋の希望が現れた。そうスライムボディスーツである。
これを使えば盛れると考えたイプシロンは月日が経つごとに少しずつ胸を盛り、本当に胸が成長して大きくなっているように見せかけたのだ。胸が大きくなるだけではバランスが悪いと尻も盛り、腰にはスライムを巻き付けクビレを作り、シークレットブーツで身長を補う。
また、ただ大きいだけでなく質感や動きは天然物ベータを観察したり実際に触ったりして再現させた。特に胸の動きは天然物と人工物では違う為、魔力制御による操作を行っている。ただし、現在進行形で学習中でありカゲマスのイベントでベータとビーチフラッグを行った際は胸が大きいことによる起き上がりにくさを知らず、「何故胸が大きいのにスッと起き上がれるのか」とベータに問われ、慌てる描写があった。
人工物というのがバレない為に、人前では常に魔力制御を行っていると言ってもよく制御技術が劇的に向上。結果、魔力の斬撃を飛ばすという絶技を使えるようになったが彼女にとってはオマケでしかないのである。
ベータとは自分がスタイルを参考にしてきた対象であることもあり、鉢合わせるたびにイプシロンの方が盛ったスタイルを見せつけベータと張り合っているなどライバル視しているが、戦闘となると、息のあったコンビネーションを見せる。ただ、ベータが表で見せるぶりっ子には呆れており、一般人に紛れて、人質(のフリ)をベータがしていた際、ぶりっ子で命乞いをしていたのを見てアレクシアが見捨てようとしていたのに対して同調していた。
明後日の方向への努力という一部女性版シドみたいな彼女の努力だが、そのかいあってか彼女のスタイルが人工というのはアルファを始め長年一緒に過ごした七陰ですら気が付いていない(ただし、シドは気が付いており彼女の胸を見ていたのも、『またスライム盛ってるな~』と戦闘方面に長けたシドとは別方面での魔力制御技術に感心して見ていた為)が、アニメやカゲマスなどの描写を見るに仲間達をよく見ているアルファやスライムの匂いを嗅ぎ分けられるデルタ、スライムが外れるのを目撃してしまったカイとオメガなどシド以外にもバレている節がある。
人工物とバレない為に露出の少ない服を着ている。が、その並々ならぬ努力はついに本物の肌と見間違う程まで再現し、アニメだと素肌から直接スライムを纏うシーンがあり、その纏ったスライムをしっかり肌と同じ色に合わせており、なんとバスタオル越しとはいえ、シドと混浴するという行動に出るまでに至る(イプシロンはシドが気が付いている事を知らない)

  • ゼータ
CV:朝井彩加
第六席。白いショートヘアの獣人。隠密担当で世界中を飛び回っている。そのせいで上五人より極端に出番が少ない
スライムスーツは胸元の部分がまる見えのデザインにしている。
ちびキャラアニメ『かげじつ!』では、デルタとは犬猿の仲らしいことが明かされた。
+ カゲマスでは
戦闘ではチャクラム型の剣を使う他、クナイなどのスパイの様な取り回しの良い武器を使用する。
また、容姿が800年前の3英雄の1人、リリにそっくり。
顔を合わせるたびに「メス猫」「ワンちゃん」「バカ犬」と言いあっている。
シャドウからは「器用にこなす」と評されている。スパイだけあって1人を好むクールな性格だが猫らしく打ち解けた相手にはフレンドリーでデルタ以外とは上手くやれているようだ。
シャドウに対しては「主」、アルファには様付けで呼ぶものの敬語で話すことはなくフランクに接する。
「主」呼びなシャドウと「様付け」なアルファ、一見アルファを上に見ているようだが実は逆で、アルファの指示にはワンクッション確認を行うが、シャドウの命令ならば考えたり疑うことなく従う。
故に実は七陰の中で唯一影でアルファの事を呼び捨てにしている。

その本質は狂信レベルでシドを慕っている忠臣
それ故か同じく狂信の域でシャドウの事を慕っているウィクトーリアに懐かれており、下記のシャドウガーデンに対する背信行為に等しい行動を共に歩む臣下としている。
シドの望みを『自身が魔人ディアボロスの力を手に入れ、永遠の命を手に入れる』事と捉え、その為に暗躍していた。(無論の事これもシドは『設定に付き合ってくれている』としか認識していない)
ここまでシドに忠誠を誓っているのは自身が悪魔憑きになっても排斥せずに救おうとしてくれた父と母、そして弟をディアボロス教団に殺され、失意と憎悪だけが心身を満たしていた所に父が残した『自分達は英雄の子孫であり、悪魔憑きを迫害するのは聖教が悪意を以て事実を捻じ曲げたから』という遺言に近い言葉を完全に証明する形でシドに救われたという非常に重い経歴を持つ故。
アルファに対するスタンスも『教団を殲滅した後のビジョンがない』と上記の過去故にアルファの方針に疑問を呈している為。
そしてその『教団を殲滅した後のビジョン』とは上述の『シャドウに永遠の命を与える事による彼を神格化。そしてシャドウを信仰対象とする聖教にかわる宗教を作り上げ、世界を未来永劫管理して人類から過ちを消す』というもの。
故にシャドウガーデンに対する背信行為を行う事に躊躇は無く、その上で『禍根を未来に残さず、二度と悲劇の起こらない世界を作る為に自身は全ての罪を引き受ける』と決意と覚悟を以て行動を起こしている。

明かされたゼータの真意に驚く読者も多かったが、
  • アニメのOPでデルタやイータも遅刻せずホームルームに参加してきたのに一人だけ遅れて来る
  • ゲームのホーム画面に設定すると、自分こそが世界一のシャドウ絶対主義者であると言い張る
  • 幼少期からシャドウがいれば世界はひっくり返ると発言
などアニメやゲームでもそれをうかがわせる複線らしきものはああった
そんな今後重要人物になるであろう彼女だが胸元は空いたデザインのスライムスーツであることや陰実でノーパンであることをばらさたことなどから一部のファンからはHな娘扱いされている。

  • イータ
CV:近藤玲奈
第七席を務める茶髪の女性エルフ。マイペースな性格で、アジトに引きこもりながら研究・開発を担当している。
ゼータとイータは正式な形での原作で登場していないので、アニメで初めて姿を見せた。
+ カゲマスでは
カゲマスでは陰の叡智欲しさにシャドウの頭を開くことを提案したり仲間を実験したりと中々にフリーダム。
生活能力はイプシロンをはじめとする他のメンバーに頼り切っており、開発に大金を費やすなどガンマの悩みの種になっている。
ちなみに剣術は教えられたもののそもそもやる気がなかった模様。戦闘では専ら、スライムで作った武器をファンネルやビットの如く飛ばしたり、腕を形成して殴ったりとスライムの自由さをこれでもかというくらい存分に生かして戦う。

+ 付章:Truth Seekers
カゲマスの限定イベント「付章:Truth Seekers」にて初めてイータをメインとした物語が描かれた。
イベント内で彼女自身の口から語られた言葉、それは彼女にとってシャドウガーデンは無限の資金があり、安全で、自由に研究するための都合のいい拠点でしかなく、帰属意識はないという衝撃的な内容であった。
彼女の行動原理は未知への好奇心・探求心のみであり、目の前に自身を魅了する『何か』があれば即飛びつく。
そんな彼女がシャドウガーデンに留まっている何よりの理由はシャドウ(が持つ陰の叡智)に魅入られたからであり、悪魔憑きを治療してくれた恩でもガーデンの愛着でもない。
とはいえ理由は違うものの、シャドウが最も大切というのは他の七陰と変わりなく、もしも自分とシャドウのどちらかが犠牲に…となったとしたら、その場合は自分がなるべきと考えている。

○ナンバーズ及び一般構成員

七陰以外のギリシャ文字の名前を持つ者をナンバーズと呼ぶ。(書籍で番号呼びメンバーをナンバーズと指すかのような描写が一箇所だけあるがその後の記述を見るに恐らく誤り)
それ以外のガーデン一般構成員は数字番号で呼ばれる。この数字は加入順で付けられており実力順ではない。
が、加入が早い者と遅い者では当然訓練時間に差がある為、基本的に数字の若い者ほど実力が高い。(番号が100違えば格が一つ違う)
番号持ち同士でナンバーズへの挑戦権争いがあるらしく、そのことからナンバーズとなっても努力を怠れば番号落ちもあり得る。

  • ラムダ
CV:長谷川育美
シャドウガーデンの本拠地にて新人教育を行っている教官。銀髪褐色肌のエルフ。
カゲマスのプレイアブル実装に伴いプロフィールが公開。ダークエルフであることが判明した。
某軍曹ばりの罵詈雑言でシャドウガーデンに入ったばかりの666番を教育した。
+ カゲマスでは
書籍ではほんの僅かな出番で、アニメOPでそれらしきキャラが映っていたが、カゲマスではなんと3Dモデルが作られ本格的に登場。CVもアニメより先に情報解禁されている
見た目については髪を後ろで纏めたポニーテールに、右目は常に閉じているという要素が加えられた。
これまではシャドウとアルファが悪魔憑きの治療を行っていたが、ラムダについてはイプシロンが初めて悪魔憑きの治療を行い成功させた。
悪魔憑き発症前はベガルタ帝国で高位の軍務に関わっていた軍人だったらしく、その為上官と認識している七陰に対しては「サー、イエッサー!」と返事をする。
アルファに軍務に関する助言を求められるだけでなく、他国の社交がどういったものなのか意見できるなど、幅広い知識を持つガーデンの相談役といった地位に納まっている。


  • ニュー
CV:内田真礼
元侯爵令嬢。悪魔憑きを発症した後には捨てられ、侯爵家の歴史から抹消されている。
エルフ・獣人ばかりのシャドウガーデンにおいて珍しい人間で、現状ではシャドウを除けば人間と確定しているのは彼女と666番のみ。この事からガーデン内での扱いも特別なものとなっており、加入した時点でナンバーズ入りが決まっていた。
化粧を得意としており、実年齢よりも少し年上に見せてミツゴシ商会で働いていたり、髪型を変えて眼鏡を掛け学生として学園に潜入している。またスライムを使っての特殊メイクも可能で、シドをまったくの別人に仕立て上げたりといった事もしていた。
情報を引き出す為に拷問したり、そいつを大通りに吊るしたり、殺した敵の頭部をわざわざ持ってきて残った相手に放り投げるなど敵に対してはかなりドS過激的な性格。曰く「私はシャドウ様ほど優しくない」
『紅の騎士団』のマルコは元婚約者。とはいえ親の決めた相手であり、社交界では顔の良い彼をアクセサリーのように連れまわしているだけで愛情も嫌悪もなかった。
学園での事件の際には、マルコがシャドウの正体を知ったならば殺していたと躊躇いなく発言している。

  • カイ
CV:南真由
金髪ショートカットのエルフ。男装の麗人。カゲマスでベガルタ帝国の元七武剣であり敵勢力のディアボロス教団の元チルドレン「流星のカレン」であることが判明している。
それまで書籍・コミックでは出番はなくWeb版のみの登場であったが、アニメにも登場。Web版と比べるとかなりの前倒しによる登場である。
アニメ監督のツイートによると実はオープニングに最初から登場していたとのこと。背中姿のみであるがオメガと共に男子制服を着ているのが確認できる。
ちなみにアニメでは片目を髪で隠しているメカクレ属性が追加された。その後書籍版にも登場している。

  • オメガ
CV:前川涼子
黒髪のハーフエルフ。金と銀のオッドアイ。こちらもカイ同様、Web版とアニメで登場した後発売された書籍版6巻より登場。
アニメではショートの髪でイケメン女子、褐色肌、右頬に入れ墨、等の要素が加えられ現状唯一であるハーフエルフにオッドアイの設定も加えて、かなりの属性過多なキャラクターとなった。
カゲマスでラムダとは同僚であった事が明かされている。

  • 559番・ウィクトーリア
CV:伊藤美来
悪魔憑きとなっていた時にシャドウが救った少女。その為、シャドウを崇拝しておりその想いは七陰と同じか、下手すると超えているほど。
シド曰く、以前は虫も殺せないような少女だったらしいが七陰と同じく、シャドウに力を与えられておりその実力は高い。次期幹部候補として期待されている。
イラストでは耳が髪で隠れている為、人間なのかエルフなのかは長らく不明であったが、カゲマスのイラストでエルフと判明。
悪魔憑き発症以前の名前はウィクトーリアであり、地の文でもウィクトーリアと何故か表記されている。
以前は『聖女』とも呼ばれていたらしい。

  • 664番
CV:富田美憂
665番666番と小隊を組んでいるエルフの少女。おでこの中心に黒子のようなものがあるのが特徴。
責任感が強い為、小隊長として任務にあたっている。マイペースな665番を急かしたり、功に焦る666番のブレーキ役をしたりと気苦労が絶えない。
ちなみに作中ではイプシロンと同等一番小柄で、胸もまな板。

  • 665番
CV:羊宮妃那
664番666番と小隊を組むエルフの少女。巨乳。知識を武器に戦うタイプのようで、その為か戦闘ではサポートを得意とする。
「は~い」「です~」などの言葉を伸ばす喋り方をしたり、任務中にあくびをしたりとマイペースな性格。
アニメ1話でワンカットだけ登場した時も、大規模作戦開始直前にもかかわらず、ハンバーガーを食べていた。

  • 666番
CV:白石晴香
現状、確認されている中ではガーデンで一番新しい加入者。シャドウガーデンでは珍しい人間。
元悪魔憑きなのは他と同じだが、シャドウガーデンに加わった理由が祖国を救う為という点も珍しい(大多数は悪魔憑きを発症した後に捨てられている為、祖国や家族の為にというのは恐らく皆無に近い)。
また、他の者はシャドウに崇拝や好意を寄せているが彼女には身を挺して守ってくれたり、囚われの身だった時に全てを投げうって会いに来てくれたりとしてくれた大切な人がいる、という点も珍しい。
とある国の学生であった時は学園最強と呼ばれた実力者であり、七陰や559番と同じくシャドウに力を与えられたことから戦闘力が高い。664番と665番と組む小隊の評価が高いのは彼女の力によるところが大きい。
が、本来は思慮深い性格なのだが祖国を救う為には価値を示せと言われた為、功に焦っており664番からはちょっとした問題児として見られている。
組織加入後も長い髪のままであったが、アニメ1話で2カットのみ登場したときには髪が短く切られており、ファンからは驚きの声が上がった。
+ その正体は
オリアナ国王女、ローズ・オリアナ。父である国王を殺した後、自殺しようとしたがシャドウの手助けと問い掛けに考えを改め逃亡。その後、アルファの勧誘を受けシャドウガーデンの一員となった。
ちなみにシャドウがシドだと気が付いておらず、シドもオリアナがシャドウガーデンの一員となったことに気が付いていない。
後にオリアナ王国にてディアボロス教団が王妃である母を人質にとっていると判断し、シャドウガーデンをやむを得ず離脱。
が、実は王妃は自身の婚約者──教団の幹部候補に篭絡されおり、寧ろ父の死の遠因であった。
全てを失った彼女は戦意を喪失する……が、そこにシドが現れて激励と共に指輪を託され実際はただ落としただけ奮起。
結婚式場にて婚約者を告発し、シドから貰った指輪を嵌めると父の生前のメッセージが国中に流れ、婚約者の罪を告発。
これにて自身と国の名誉を回復させ、婚約者を断罪。
その直後にラウンズの第九席との交戦に入り、シャドウとシャドウガーデンの応援もあって無事にオリアナ王国を解放する事に成功するのであったが、表向きはローズが黒キ薔薇を使用して、国を乗っ取った扱いなっており、世間的な評価は低い。


◆ミドガル王国

序盤の主な舞台で隣国には芸術の国オリアナ王国がある。
首都は人口100万を超えるなど中々に豊かな国であるが、ディアボロス教団に浸食されさらにシャドウガーデンと教団の抗争の舞台になったことで治安は悪化しつつある。

○ミドガル魔剣士学園

魔剣士を目指す者達が国内外問わず多く入学する世界有数の学園。アレクシア王女、ローズ王女など高貴な出身の者も在籍している。
全寮制のようで王女でも寮暮らしをしている模様。身分による棲み分けは当然あり、食堂は上級貴族らと下級貴族では別。
また寮にも差があり、王女らは崖上の豪華な寮に対し、男爵等の木っ端貴族は学園から離れた寮で生活している。
ただし、クレアのような特待生は男爵でも豪華な寮に住め、また木っ端とはいえ貴族であるためか相部屋でなく個室である等『下っ端でも最低限以上の生活は楽しめ、また上に赴けるチャンスは公正』とこの手のシステムを有している学園組織としては倫理観と風通しはかなり良い方に入る。ちなみに書籍・Web版・コミック版ではこうした描写はなく、全員が校舎と隣接している学生寮で個室を貰っている。デルタとゼータの喧嘩の余波で校舎・寮もろとも消し飛ぶところだった


  • クレア・カゲノー
CV:日高里菜
シドの実姉。弟に対して傍若無人な振る舞いが目立つ。
しかし、実態は結構なレベルのブラコン。弟に付いた悪い虫(女の影)に対してはそれが王族相手であろうと本気でガン付け&タメ口で接する程。
弟と離れて学園暮らしに出る際は寂しさからかウザ絡みをした。
シドの家族という境遇からかシャドウガーデンの面々からも丁寧に接されている。
中々の実力と才能を持ち、かつ好戦的で幼少のころから盗賊退治にシドを連れ回したこともあるこの弟にしてこの姉あり
元々は悪魔憑きだったが、アルファ相手の実験で治療方法を把握していたシドによって密かに治療されている。
後に色々あって、弟からは中二病が発症したと思い込まれている。
+ カゲマスでは
クレアは勿論知らないものの幼いころから七陰から知られており、幾人からのメンバーからはブラコンであることがバレバレのようだ。
800年前の戦いのメンバーに彼女に似たノンナと呼ばれる人物がいた。彼女はかなり飄々とした性格であり、人の観察力に優れている。また、ローズに似た人物のルージュとは同じ西国出身であり、オリヴィエ達に合流する前から、長い間一緒に戦ってきた仲間百合っぽい雰囲気も漂わせている


  • アレクシア・ミドガル
CV:花澤香菜
ミドガル王国の第二王女。普段は人柄がいいが、実際は猫を被っている性悪。ただし、友達思い。
スタイルも出るとこ出て引っ込めるところ引っ込んでいてかなり良いほうではあるが周りの姉や性悪エルフがでかすぎる(主に胸)ので読者には相対的に貧乳気味に見られがち。
シド・シャドウ双方との接触が多いため、彼を「陰の実力者」に見立てた場合、主人公と言えるポジション。
婚約者を嫌っており、シドが罰ゲームで告白してきたのを機に偽りの恋人となる。
それからはペットのような扱いで、彼の心を弄ぶなど悪ふざけはしていた反面、シンパシーを感じてもいた。
王国最強である姉と比べて才能がなく、ひたすら努力で剣技を磨いた。
「凡人の剣」と見下されて自身の剣技を嫌っていたが、その極地であるシャドウの技*11を見て考えを改める。
シドに対しても態度を改め、本物の恋人*12になろうかと提案するものの、速攻で拒否られ、その際の彼の対応が失礼極まりないと言える程酷かった(ただこの対応はこれまでのアレクシアの行動にも非がある所為及び自業自得な所もある為)ので彼を血の海に沈めた*13
しかし、まだ想いはついえていない模様で、シドに斬った事を謝罪しようと思ったがキッカケを掴めず悩んだり、そのキッカケ作りの為に姉と共にミツゴシ商会に向かい、そこでTバックを見つけ従業員が男性が喜ぶ物と説明した際に迷わず試着したり(それとは別に普通に気に入ったようで3着買っている。本人曰く「尻に自信がある」ようで、謝罪としてシドに尻を見せつけるつもりだった模様)、シェリーがシドに興味(恋愛感情)及びシドと友人となったと聞いた際に彼女と別れた後に嫉妬で荒れたり*14、彼に露天風呂で裸を見られても気にしなかったり*15、彼の温泉上がりに裸でおっさんが良くやる、股の間から尻めがけてタオルをペチンと叩く行動を意味を理解せずに、温泉を出る時に同じく裸のまま脱衣所に行く前にそれを真似ている。
猫かぶりだが本性を見せる及び悪態をつく相手は選んでおり、デリケートなところをうっかり突っついてしまったときは相手が完全な敵対者でもきちんと謝ったりもする。ともに行動していたナツメ(ベータ)とは終始嫌悪感むき出しっぱなしであったが

カゲマスでは新しく3英雄の1人、フレイヤに似ている事実が判明。この事から3英雄の末裔の可能性が高い。
WEB広告ではめでたく?彼女の告白シーンが採用されている。


  • ローズ・オリアナ
CV:白石晴香
オリアナ王国の王女。魔剣士学園では生徒会長を務める。
武術は野蛮、との認識があるオリアナ王国出身、それも王女でありながら武術に嫌悪感を抱かないどころか、自分から志願して留学してきた。
オリアナの王族は何かしらの芸術を一つを極める、と言われているが武術においてもそれは適用されるようで、悪魔憑き治療+シドとの稽古で色々学んだクレアを抑えて学園最強と言われる程の実力がある。
やや天然気味で、シドのモブのロールプレイに徹した行動を自分への愛と勘違いしており*16、まんざらでもない様子。
後に、自分の知らないところで勝手に決められていた婚約者が薬で父を傀儡にしている事実に気付き、これを討とうとするも失敗し、姿を消す。
更に悪魔憑きの症状が出た事でシドと結ばれるという淡い希望すら潰えた事で絶望する(一般的には悪魔憑きは不治の病で罹ると人権否定級の扱いを食らう)。
+ だが、絶望という名の闇に囚われた少女に、陰という名の月の光が差す──
隠れ場所を探している所でシャドウと出会い、彼から激励めいた言葉と共に悪魔憑きを治す処置……七陰と同等の力を手に入れ追手を始末。
その直後に現れたアレクシアを手に入れた膨大な魔力で一蹴し、ナツメ……ベータに後を託す。
ブシン祭会場に赴いて傀儡にされた父を介錯した後は自害しようとするも、またもや現れたシャドウから今度は明確に激励の意志を込めた言葉を受けた事により祖国解放を新たな目標として逃亡。
逃走に成功した後はアルファの接触を受け、シャドウガーデンに加入する。
その後の彼女の経歴については666番を参照。
尚、断髪の経緯は書籍版ではオリアナ王国を奪還したものの聖教(ディアボロス教団の影響)から周辺諸国に討伐命令が出される中でアルファに決意を示すべく自ら断髪。アニメではシャドウガーデンに連れられた時にラムダによって『過去の己を捨てる』儀礼として服を切り裂かれた際に断髪されている。
+ 本作メインヒロイン?
芸術の国の王女である彼女が剣の道に進んだ理由は、幼い頃に誘拐された時『スタイリッシュ盗賊スレイヤー』を名乗るシドに助けられ、彼が使っていたとても美しい剣技に見惚れたからである。
この時はスライムスーツも完成していない時期である。つまり、ローズは(家族であるクレアは例外として)アルファよりも先にシドに出会っているのである。
他にはシドと恋仲になっていると思っていたり、シャドウに力を与えられたりと、シド(シャドウ)との絡みも彼女自身の出番も多い。
このことからローズがメインヒロインという意見も多い。
また、シドの周辺に存在するシド=シャドウと把握していない少女達を主人公に見立てた場合、アレクシアが「ファンタジー戦記」、クレアが「伝奇もの」、シェリーが「復讐譚」ならばローズは「少女漫画」の主人公として描かれている。


  • ヒョロ・ガリ
CV:松岡禎丞
ガリ男爵家次男。ジャガと同じくシドがモブとしての友達に相応しいと認められたモブ友。二刀流でもないし、ダンジョンに潜ったりイノシシの面を着けたりもしない。
ジャガと一緒にイベントを持ってくる事が多いが、イベントに深く関わることがない。それどころか魔剣士であるのにもかかわらず、戦うシーンもなければ抜き身の剣を持っているシーンすらない生粋のモブ。
なお、ジャガの方はその名の通りの見た目だが、こちらの見た目はヒョロくもガリガリでもなく普通…というかイケメンに見えなくもない。しかも声は主役級。漫画版だとだんだん細くなっていった。
ブシン祭ではゴルドーと仲良くなるなど、ジャガと比べると出番に恵まれている。

  • ジャガ・イモ
CV:松重慎
イモ男爵家次男。学園に入学してから作ったシドのモブ友達で坊主頭の方。こちらはヒョロと違い、正に名は体を表すといった見た目。
男爵家で身分も実力もルックスもパッとしないとしないが行動力だけはあると言う天然もののモブ。シドにイベントを持ってくることも多く、美味しい思いをしようとしては痛い目を見ることから「流石僕が選んだモブだ」とシドから感心されている。そしてモブながらキービジュアルにも出ている
漏らした(演技だが)のをばらしてデルタに始末されそうになるなど人間的に小さい部分が多いが友情はちゃんとあるようでシドが大けがを負った時(演技だが)には付きっきりでお見舞いしていた。
実家(領地)ではジャガイモを生産しており、それを手伝う為に帰省していたりしてヒョロと比べ出番は少なめ。


○学術学園

魔剣士学園に隣接する、文官や研究員などを育成する学園。
図書館など建物の一部を魔剣士学園と共有している。

  • シェリー・バーネット
CV:会沢紗弥
「王国随一の頭脳」との呼び声が高い才女。ミドガル学術学園の2年生であり、学生ながらにアーティファクトの解読を任されている。
その一方で世情に疎く、場の空気を読むのは苦手。甘党。
シドとはミツゴシ商会から10割引きで手に入れたチョコをプレゼントされたことがきっかけで知り合い、そこから友達になった。
シドの知り合いでは珍しい(今の所は)戦闘能力のない女性だが天然な処もあり寄りにもよってシドから変わった子扱いされた。
アーティファクト「強欲の瞳」の研究者であった母・ルクレイアを9歳の時に亡くし、副学長のルスラン・バーネットに養女として引き取られた。
+ 才能こそ卓越してはいたが、闇との戦いとは無縁の少女であったが……
シャドウがルスランに止めを刺したと同時、シェリーはその光景を目撃。
崩れ落ちる義父に駆け寄り、慟哭するシェリーの姿に対してあえて何も……弁解する為に義父の本性を告げる事なくシャドウは去っていく。
義父の死後、留学を推薦されていた彼女は最後のシドに会って『どうしてもやらなきゃいけないこと』が出来たとシドに告げ、それが終わった後に『私の話を聞いてほしい』と願いを告げ……シドは承諾する。
――シドの『やらなきゃいけないこと』とは何かという問いに振り返る際にシドに見えない様に、直前まで浮かべていた悲喜と憎悪を込めた複雑な表情を隠して『秘密です』とはぐらかしながら、『でもきっと……必ず』と深い執念を抱きながら
約束を交わした少年こそが義父の仇であると知らず……シャドウが『義父こそが実母の仇であり、自分を利用していただけに過ぎなかった』という残酷な真実を隠してくれた者だと知らずに、別れと再会の約束を告げて……シェリーは『その道』を突き進み始めるのであった。
原作ではそれっきりだったが、アニメ一期最終回ではっきりと闇落ちした表情が印象深く描かれ、シャドウの写真に刃物を突き立てている。監督自身も「デッドエンドがかろうじてバットエンド」とコメントし、アニメからの視聴者は登場時からの天然美少女が迎えた悲劇にショックを受けていたと言う。この事から二次創作では真実と向き合い、シャドウガーデンと共に教団に立ち向かうなど真っ先に救済対象に入るキャラになっている。


  • ルスラン・バーネット
CV:大塚芳忠
学術学園の副学園長。
学会から煙たがられていたシェリーの母ルクレイアを個人的に援助し、そのルクレイアが亡くなった後は天涯孤独となったシェリーを引き取り養子とするなどの人格者。
かつてブシン祭で優勝するなど優れた魔剣士であったが、病に罹った後は一線を引いている。
血縁関係がないシェリーとの父娘関係は良好で、研究ばかりで友人のいないシェリーを心配したり、シェリーとシドとの仲を応援している。


○紅の騎士団

アイリスが団長を務める新設の騎士団。
シャドウガーデンとディアボロス教団を調査しようにも重役に就いていたとある人物が教団と繋がっていた獅子身中の虫であった。
その事から既存の騎士団も信用できないと判断し、アイリスが信用できる者のみを集めて設立した。
初期メンバーは8名のみ。これは予算申請が教団の繋がりがある者による横槍により通らない事、そして何よりも信用できる者が少ないためである。
現在の活動費はアイリスの私財から賄われている。アレクシアとクレアが入団予定。
アイリスによる他騎士団からの強引な引き抜きと、騎士団結成から間もない頃に殉職者を出しため、風当たりが強くなっている。

  • アイリス・ミドガル
CV:日笠陽子
ミドガル王国の第一王女。アレクシアの姉。ミドガル王国騎士団に所属し、「紅の騎士団」の隊長も務める程の実力者である。
その腕前は「王国最強」と称され、アレクシアからも憧れられているが、アイリス自身は努力の積み重ねによって磨かれた妹の剣を羨んでいる。
普段は隊長として町の治安維持に努める一方、多発する事件やシャドウガーデンの暗躍には対処しきれず、頭を悩ませる姿が目立つ。
騎士道精神溢れる性格の持ち主だが、アレクシアに対しては過保護気味であり、クマのぬいぐるみがないと眠れないという可愛らしい一面もある。あと、うさちゃんパンツ*17
ブシン祭という剣技大会では「何か悪いことしたか?!」ってくらいシャドウ*18にメンタルをボッコボコにされた
+ 以下、その流れ
①剣を抜かず僅かなフェイントで何度も惨敗する錯覚を味わう
②恐怖を乗り越えて斬りかかるも、剣を抜いたジミナ(シャドウ)にワンパンされる
③正体を現したシャドウに「もうこれは試合ではない」と言い張って、武神と呼ばれる実力者と2人で戦うことを提案
④剣をぶん投げ、体当たりで隙を作るという剣士としては屈辱的な囮役を自ら敢行
⑤どっこい、(そもそもこの時点で目的を当初以上に完遂して満足してた)シャドウからはここまでやってもろくに相手にされず一蹴される

ただし③と④に関しては『学校施設選挙及びその過程における複数名の警備員及び要人の殺害、同じく複数名以上の負傷者を出す致傷、伝統と由縁のある重要文化財レベルの地域を消滅させる』等と言ったトップレベルに危険で凶悪な所業を成している『テロリスト』に対して『武人としての誇りに囚われて返り討ちに合う』事こそ無駄死にで恥である
つまりは『軍属』としては何一つ間違っていない行動であり『結果としてシャドウを捕縛する事が出来なかった事』だけが彼女の明確な失態である。
①と②に関しては明確に醜態ではあるものの、武神と呼ばれる実力者はアイリス以上の実力を持ちながらもシャドウには圧倒されており、それらが衆人環視の元証明されている以上は『相手が悪すぎた』という結論に帰結する。


  • グレン
CV:山本祥太
『紅の騎士団』の副団長。大柄で鍛えられた体躯に頬には大きな傷があり、正に頼れるベテランといった出で立ちをした騎士。その風貌に違わず『獅子髭グレン』と呼ばれ、騎士団では名が知られる実力者。
マルコと共にシェリーの護衛任務にあたっていたが学園襲撃の際にレックスと交戦。こちらだけ魔力が使えないという圧倒的なアドバンテージ差によりあっけなく戦死する。

  • マルコ・グレンジャー
CV:安田陸矢
『紅の騎士団』に所属する若き騎士。真面目で正義感が強く将来は騎士団長にと期待されている。元婚約者曰く顔は良い。
グレンと同じくシェリーの護衛中にレックスと交戦。瀕死の重症を負い意識を失うが、皮肉にもそれが自身の命を救う事となった。
ニューの元婚約者だが、マルコがニューをどう思っていたのかは不明。

◆ブシン祭

  • ジミナ・セーネン
CV:緑川光
ブシン祭に出場するために訪れた地味な青年魔剣士。安物の剣と鎧、貧弱な体付き、不健康そうな隈に猫背と強者の雰囲気が一切ない。
実力も実績もあるアンネローゼからしてもジミナは圧倒的弱者としか見えず、ブシン祭出場は無謀どころか死ぬ危険があるから辞退しろと警告を受けたほど。
ジミナ本人は善意の警告を無視し出場。試合は相手が転けて気絶、くしゃみをした勢いで振った剣が当たるなどして運良く勝ち進む。
あまりにも不可解な勝ち方が続く事からルールで禁止されているアーティファクトを使用しているのではと疑念を抱かれた。

+ 勝利できたのは
勝てたのは運でもアーティファクトのおかげでもなく、本人の実力である。
重り入りの腕輪を付けたまま戦っており、あのゴルドーすら欺いて実力を隠していた。
残像ができる程の圧倒的スピードだけでなく、間合いを完全に見切る力。そしてジミナを不穏分子と警戒していたドエムが深く嫉妬しながらも認めざるを得ないと言わしめた美しい剣技を使う。
アンネローゼに勝利し、その次にはルールのある試合では無類の強さと言われたアイリスを一撃で下した。
アンネローゼに勝利後には彼女からスカウトを受けるが表の世界に対し「眩しすぎる」、自分を「強さのみを求めた愚か者」とスカウトを固辞している。

+ その正体は
シド・カゲノーである。
「オイオイオイ死ぬわアイツ」からの「アイツはいったい何者なんだ!?」ムーブをやりたかっただけであり、その為にわざわざ特殊なスライムとニューによる化粧を施し変装していた。
アンネローゼのスカウトを固辞した理由も暗い過去があるムーブとか、言ってみたかったセリフ集の一つであろう。
ちなみに変装元となったジミナ・セーネンという人物は本当に存在しており戸籍もある。が…ある日、悪魔憑きの護衛依頼を受けた後、行方不明となっている。つまり………。

+ ちなみに
その元となる魔剣士の末路がカゲマスで明かされており、治療される前のオメガの護衛をしていたところ、デルタに呆気なくやられるという末路であったとの事。

  • アンネローゼ・フシアナス
CV:若山詩音
武者修行で諸国の武術大会に出場するために旅をしている水色の髪の女性魔剣士。かつては剣の国、ベガルタ帝国に所属し『ベガルタ七武剣』と呼ばれていた。
聖域にて過去の英霊を呼び出せるほどの力を持ち、更に勝利するなど実力は本物。
ブシン祭でジミナと対戦。圧倒的な実力差を見せつけられ敗北。ジミナをベガルタの騎士にとスカウトするも断られる。彼女がジミナの正体を知ったかは不明。
原作では苗字などなく、書籍のキャラ紹介でも「アンネローゼ」のみであったがアニメ登場に伴い、苗字が設定された模様…なのだが、これを喜んでよいものか…。
アニメ視聴者からは「フシアナ」「フシアナさん」の愛称が定着してしまい、名前で呼ばれる事はほぼほぼ無くなった。
カゲマスでは過去に自分の前任であり悪魔憑きになった事で公的記録から抹消されたカレン(カイ)の事件の行方を追っていたことが原因で教団に狙われていたこともあり、その後、事件の真相を知った後七武剣をやめていたことがあるなどシャドウガーデンが彼女の七武剣脱退に関与していた事が判明している。(因みに、彼女に対するシャドウガーデンの評価としては「魔剣士としてかなりの実力はあるが、性格があまりにも真っ直ぐすぎて心配になる(意訳)」である。)

  • クイントン
CV:三宅健太
ブシン祭常連の猛者。鍛えられたマッチョ体形、右目に眼帯、ボウズ頭と悪役プロレスラーのような見た目をしている。
参加登録に来ていたジミナに突っかかるが軽くあしらわれて逆ギレ。ジミナを何度も殴りつけた。
予選開始後、ジミナが勝てる理由が不正なのか実力なのか分からず、確かめてやる!と意気込んで対戦するがあっけなく負ける。
大会終了後には不思議と馬が合ったゴルドーと親友になり、2人で『血の女王』退治の為に無法都市へと向かった。

  • ゴルドー・キンメッキ
CV:興津和幸
「不敗神話」と呼ばれるブシン祭出場者。ゴールド金メッキ
その二つ名の通り武術大会では負けたことがない。が、それは負ける可能性がある場合は試合を棄権、そして確実に勝てる相手のみと戦っているからである。
「不敗神話」はそれを揶揄する二つ名であるため、ゴルドーはそれを嫌い「常勝金龍」と名乗っている。
しかしながら、戦う場合は勝てる相手のみという事は、相手の力量を見抜く確かな目を持っているという事でもある。ゴルドーはバトルパワーという数値化したもので相手の強さを語っていた。
またゴルドー自身も決して弱いというわけではなく、小規模大会では優勝経験もあり、魔力を可視化した上で龍の形にするという無駄に高等な技術「邪神・秒殺・金龍剣」という技を使う。邪王炎殺黒龍波ではない
ブシン祭では最後までジミナの実力を見抜けずに対戦し敗北。「不敗神話」の終焉となった。

  • ベアトリクス
CV:小松未可子
『武神』と呼ばれるエルフの女性。アルファに似た顔立ちをしている。
妹の忘れ形見を探しており、ベアトリクスに似たエルフを見たという情報からブシン祭にやって来て、自分に似た顔を見なかったかと聞いて回っている。
ブシン祭を観戦していたが、現れたシャドウの力に興味を持ち戦いを挑む。
シャドウが見た目の美しさに重点を置いたスタイリッシュ剣技を使っている間は互角に戦うも、本気を出された後は瞬く間に防戦すら覚束なくなる。
途中、アイリスが加わり2対1での戦いとなるが、それでもシャドウの体勢を崩すことくらいしかできず敗北した。
アニメにおいては1期最終話ということもあり、アニオリの戦闘シーンがかなり加わった。シャドウの本気の剣技に最後は「慣れた」という理由で対応したり、シャドウに剣技だけなら我らに匹敵すると称賛され「武神」の二つ名に恥じない強さを見せた。
カゲマスにも実装。プロフィールが明らかとなり、年齢は約100歳であることが判明した。

  • ツギーデ・マッケンジー
CV:錦貫竜之介
アニメのみ登場のキャラ。作画コストを抑えるため上半身裸で戦う男性魔剣士。
アニメで沢山登場した酷い名前の男性魔剣士達の一人で、予選で勝利した際は涙を流し雄たけびを上げていた。
名前の通り次で負けるかと思いきや、勝ち続け本戦出場を果たし、そこでも勝利している。
ちなみに酷い名前の魔剣士らで彼のみエンディングクレジットに表示されるという特別扱いを受けている。


◆オリアナ王国

ミドガル王国に隣接する小国。王国とは同盟関係にある。
「芸術の国」と言われる程、芸術関係に力を入れており、平民であっても何か一つ優れた芸術の技能があれば金と名誉を得られる。その為、各国からは芸術関係で一旗上げたい者達が集まる。
また、貴族は芸術に優れた者を自家のお抱えにすることを一種のステータスとしている為、有望な者が見つかった場合は我が家ならば大金を、我が家なら名誉を、等のアピールし抱え込もうと躍起になる。
また城の庭先の地中に埋めたアーティファクトで気温を一定に保ち、冬でも花園を維持している等、その力の入れようは他国から見れば行き過ぎと思える程。
 芸術関係が贔屓にされる一方、軍事の要である魔剣士は冷遇されており、貴族平民含めて「野蛮人」扱いされている。

+ ネタバレ
かつて10万のベガルタ兵に囲まれ、滅亡に瀕した際に『黒キ薔薇』が暴走。ベガルタ兵を殲滅したが、同時に王国も破壊しつくされた。これを救ったのがディアボロス教団である。
当然、善意というわけではなく王国を隠れ蓑にし、暗躍するためである。芸術関係に力を入れたのは教団員を楽しませる為、魔剣士を冷遇したのは教団への反乱を防ぐ為である。


  • ラファエロ・ゲールク・オリアナ
CV:青山穣
オリアナ王国の国王。ローズの父。
+ ネタバレ
国のトップである為、王国の現状を理解しておりどうにか打開しようと日々模索していた。
が、それに気が付いたディアボロス教団は当然それを許すはずがなく、精神を蝕む薬を日々投与し始める。
ラファエロはそれに気が付いたが、投薬方法が分からなかった。
妻のレイナ王妃に食事を準備してもらっても薬の進行は止まらず、このまま傀儡にされるのが不可避とわかると、娘のローズを留学という形で帝国に逃がした。
その後は薬の影響で自意識がなくなりドエムの傀儡人形と化していたが、ブシン祭においてローズと対面。
ほんの僅かながら意識を取り戻し、これからのローズの行いを許す事と、彼女を家族として愛していると告げようとした時、ローズに胸を貫かれ命を落とした。

  • レイナ・オリアナ
オリアナ王国の王妃。ローズの母。
+ ネタバレ
教団員というよりドエム個人の協力者で、ラファエロの食事に薬を盛っていた張本人。ラファエロもまさか自分の妻が裏切り、薬を盛っているとは考えていなかったようだ。
ドエムとは不倫関係にあり、かなり入れ込んでいた模様。王への薬だけでなく、『黒キ薔薇』の鍵たる指輪を手にしようと積極的に協力していた。
不倫ではあったもののドエムへの想いは本物であったようで、世間的にはドエムの婚約者となっている娘のローズに嫉妬し、ドエムが首を斬られ死んだ際は首を抱きしめ遺体に縋りついていた。
最後は通行の邪魔だからという理由でモードレッドに斬り殺され、ドエムと一緒に火を付けられた。

◆無法都市

一言で表すなら巨大なスラム街。街中で堂々と人身売買が行われ、暴力沙汰も日常的に発生している。
その名の通り無法…というわけではなく『力こそが正義』というある意味絶対的な法が浸透しており、支配者傘下の店ではゴロツキ達も大人しく金を払っている。
街には3本の巨大な摩天楼、『紅の塔』『白の塔』『黒の塔』がそびえ立ち、それぞれにこの街を支配する3人の実力者が住まう。
色町などには借金などで売られてきた女性らが大勢いるが、長年過ごすことにより無法都市に染まり逃げ出すのを諦めてしまっている。
+ 力こそ正義!力こそパワー!と思う者のみクリックせよ(ネタバレ注意)
  • メアリー
CV:加隈亜衣
漆黒の衣装につばの広い帽子を被った赤髪の魔剣士。
『最古のヴァンパイアハンター』と名乗り、『血の女王』を殺害するために行動してる。
無法都市を訪れていたクレアと出会い、自分は『血の女王』を狩るため、クレアは攫われたシド(勘違い)を救うために協力して『紅の塔』に挑んだ。
彼女の正体は『血の女王』エリザベートの配下で、幹部の中でもNo.1の地位に就いていた吸血鬼。
暴走したエリザベートが正気に戻り自害に失敗した後、仮死状態の彼女を復活させる事も殺すこともできず棺に隠し、傍で守り続ける覚悟を決める。
しかし数年後、血を断ち弱っていたところをクリムゾンに襲われ棺を奪われる。以後、奪還のチャンスをうかがいつつエリザベートの想いから逸脱する吸血鬼を狩っていた模様。
最後まで主を殺す決意を持つことができず、シャドウのお陰で正気を取り戻したエリザベートと共に『安息の地』を求め旅立っていった。


  • ジャガノート
『暴君』と呼ばれる『黒の塔』の支配者。巨大で鉈のような鉄塊を振り回す褐色の巨漢。
他人の指図を一切受けず、基本的にどのような状況でも共闘することはせずに戦いを吹っ掛ける。
典型的なパワーファイター。この世界風に言うなら『天才の剣』。デルタと同じく天性の身体能力と魔力量の多さ、戦闘センスで生き抜いてきており武術を習ったことがない。
技は足かせにしかならないと考えているが、巨大な鉈で薙ぎ払うことで自分の動きを隠し、素手で殴るという小技とラフファイトを繰り出す。デルタより頭はいい
殴る事も含めてこの世界では非常に珍しい戦闘スタイルである為、強化して剣でのみ戦うという標準的な魔剣士では対応できない魔剣士殺しとなっている。
『血の女王』との戦いでは彼女の強さを肌で感じたためか、ベータやユキメらと共闘した。


  • クリムゾン
CV:杉田智和
『紅の塔』の実質的な支配者。かつては『血の女王』エリザベートの配下で、幹部の中でもNo.2の重鎮だった。
人間は餌でしかない、という典型的な吸血鬼で、世界を恐怖に陥れる力がありながらも人間との共存を考えるエリザベートに内心反発していた。
吸血鬼の力と吸血衝動が最も高まる『赤い月』の夜、彼女に人間の血を混ぜた食事を食べさせて暴走を引き起こし、一緒に周辺諸国を荒らし回った。
その後、エリザベートが死んでいないとわかった後はメアリーを襲い、棺を強奪。無法都市にて『赤い月』が出る夜を待ち続けた。
長い時を生きる吸血鬼であり、『白い悪魔』を一蹴する強者であったが、相手がシャドウだったのが運の尽き。
最も力が発揮される『赤い月』の夜でありながら手も足も出ず、体を細切れにされ最後は心臓を突かれて灰となるあっけない最後だった。アニメではシャドウの超先制攻撃によって相対する前にやられ、より噛ませ感が増している。


  • 『白い悪魔』
CV:福島潤
『紅の塔』の扉を守る『番犬』を自称する男。CV古谷徹が乗り込んだ機動戦士ではない
骨が浮かび上がる程にやせ細り右腕がないがその実力は確かで、ゴルドーが実力を見抜けない程の実力者。一瞬でクイントンを大剣ごと斬り裂いた。
かつて、とある国で騎士団長をしており、白い制服を身に纏い白い髪を靡かせ市民を守る理想の騎士であった。
が、その正体は夜な夜な街で人を斬り続ける殺人鬼。生まれながらにして人を斬るのが大好きで、流れる血や悲鳴に絶望した顔を見ることで生を実感していた。
ある日、犯行が発覚。一夜にして騎士団全員を斬殺し逃亡。逃亡先でも殺人を繰り返し無法都市に流れ着いた。
自分が生存競争の頂点に立ったと有頂天になり、『紅の塔』に挑むがクリムゾン相手に何もできず敗北。無様に命乞いをし『番犬』として生きることを許された。
ユキメやジャガノートなど敵わない相手には隅に隠れやり過ごすが、シャドウに対しては実力を読み違えて襲い掛かり横に一刀両断。死亡した。


  • エリザベート
CV:早見沙織
吸血鬼の始祖の一人。その中でも最強の始祖と呼ばれた伝説の『血の女王』。
始祖であるため通常の吸血鬼の数十倍もの吸血衝動があるにもかかわらず血を断ち、彼女が治める領地では人と手を取り合い生活できるようにしていた心優しき吸血鬼。
各地から追われた吸血鬼も加わり、人と吸血鬼が交じり合い領地は繫栄した。強い力を持ち国からも保護されたことからヴァンパイアハンターも来ない『安息の地』となった。
しかし約千年前、クリムゾンの策略により人間の血が入った食事を食べてしまう。その日吸血衝動の高まる『赤い月』であり、これまで血を断っていたことから暴走。
1日目には小国の王を八つ裂きにし、3日目には計4つの国を滅ぼした。
正気に戻ったエリザベートは絶望し、メアリーに自分が灰となったら海に捨てるよう遺言を残し自害。しかし、急所が僅かにずれ失敗。仮死状態となる。
その後は遺体をクリムゾンに奪われ、約千年後の『赤い月』の夜、暴走状態で復活。駆け付けたベータ、664番、665番、666番とほぼ互角に戦うも、超低血圧な彼女は時間が経つにつれ本調子を発揮。
ユキメとジャガノートが共闘に加わったにもかかわらず血の鏃を雨のように降らせる攻撃でベータらを一蹴した。
アウロラが操ったクレアの時間稼ぎもあり金を大量にくすねたせいで動きが制限されているシャドウが参戦。
意識のみ僅かに正気を取り戻した彼女は死を望むがシャドウの『アイアムリカバリーアトミック』によって暴走状態が治まり、メアリーと共に『安息の地』を求めて旅立っていった。
デバフ状態であったとはいえシャドウに初めてクリーンヒットを与え、クレアを庇っていたとはいえベータ(七陰)に初めて傷を負わせるなど作中でも5本の指に入る実力者。
また、まったく接点がなかったにもかかわらずシャドウがシドであると見抜いているらしきシーンがあるなど、最強の始祖の名は伊達ではないことをうかがわせる。


  • マリー
赤紫色の髪と瞳を持つ美少女。
13歳で売られた後、娼婦として5年間無法都市で生きてきた。色町でも有数の娼婦であるが一番ではない。
娼館の女将に本気になれば娼婦として頂点を極めれると言われているが、無法都市からの脱出をまだ諦めきれていないため積極的に仕事をしていない。
『赤い月』によるグールの暴走により危機的状況になるが、シャドウによって2度命を救われる。
自分だけでなく他の娼婦も守るように戦うシャドウに、世間に流れる悪い噂は間違いだと確信。シャドウに対し熱を帯びた瞳を向けるようになる。
その後は混乱に紛れ無法都市を脱出。オリアナ王国のとある城下町で酒場を経営していた。そこでもシャドウに救われ、想いをより強くしている。
無法都市へ売られてきたのは不幸であったが、シャドウに3度も救ってもらえるというある意味幸運な女性。





◆その他の登場人物

  • ルクレイア
シェリーの母。故人。
優秀なアーティファクト研究家で地位や名誉に興味がない。それゆえか学会からは嫌われていた。
学会から干された後は援助を申し出てくれたルスランの助けもあり、アーティファクト研究を続ける。
ある日、とあるアーティファクトを解析。そのアーティファクトは個人が持つには危なすぎると国に保管をしてもらおうとした矢先に殺される。
その殺され方は四肢を剣で一突きされ、最後に心臓を突き刺し捻られるという惨いものであった。


  • 魔女アウロラ
CV:名塚佳織
千年前の存在で体はすでに果てているが、その記憶は某所に封じられている。
記憶に付随する人格は偶然シャドウと接触し、彼のことを気に入る。
シャドウからも本気で戦ってみたいと言われるほどで親しみを込めてヴァイオレットさんと呼ばれた。
実は魔人ディアボロスその人であり、最古の吸血鬼ですらその血を受けた下僕に過ぎない。
シドに興味を持ち、魔人の血を受けて悪魔憑きが再発した姉のクレアに一時的に力を貸す。
結果、クレアは右手に魔法陣が浮かび、疼くそれを包帯で隠し、特別な力に目覚めたと語る痛い有様が完成した(本人はマジ)。

  • ユキメ
CV:伊藤静
治安が死んでいる巨大スラム「無法都市」の支配者の一角。遊郭と雪狐商会を取り仕切る。
ミツゴシと他の商会による連合との対立が本格化してきたのを機に、ジョン・スミスと名乗ったシャドウと協力して漁夫の利を得ようと目論む。
が、シャドウの悪運の強さ&金運のなさとアルファたちの暗躍により、その利益は全てミツゴシ商会にかっさらわれてしまった。
ただし、シャドウこそがミツゴシ商会のトップにして二度も自分の命を救ってくれた恩人だと知り、アルファと協力関係を結ぶこととなった。


  • 霧の龍
CV:木内秀信
古都アレクサンドリアに住まう悠久の時を生きるドラゴン。
本拠地を求めてきた(留守番していたイータを除く)七陰(と興味本位でついてきたシャドウ)と出会う事になる。
毒の霧を持つなど強大なを持ちある種の契約により死ぬことができないという反則じみた能力を持ち、幼少期とは言え七陰を圧倒し、シャドウも勝利したものの殺しきることはできなかった。
シャドウの力を認め契約し、シャドウガーデンに古都アレクサンドリアを提供した。
アルファのことを高貴な者と呼び、シャドウを唯の人間でないと見抜くなど世界についてある種の知識があることをうかがえる。


◆ディアボロス教団



◆現代日本

  • 西野アカネ
CV:堀江由衣
影野ミノルのクラスメイトで女優としても活動している女子高生。西野財閥の娘で両親と兄が1人いる。
何度注意しても名前を間違うミノルを内心嫌っていたが、ミノルが自分を見ているようで見ていない事に気が付いた後は大嫌いになった。
中学に入った頃に一度誘拐された事がありトラウマになっている。事件後は教師や生徒に嫌われないよう優等生・人気者としての仮面を被り、誰からも恨まれないように立ち回っていた。
再度誘拐されたがスタイリッシュ暴漢スレイヤー(と名乗るミノル)に救ってもらう。それによりネームドキャラと認識されたのかミノルからは名前を間違われなくなった。
アニメ1話は彼女の話となっているが原作で語られたのはまだまだ先の事で、それをアニメ1話で持ってきたのは主人公の異常性キャラクター性を印象付ける為。
アニメでは事件後、すぐにミノルが死亡しているかのように語られているが原作では2度目の誘拐事件からミノル死亡までに時間が空いているようで、その間にアカネはミノルに何度も助けられている模様。
その為か、かつては大嫌いだったミノルに対してかなり心を許していたようで、スタイリッシュ暴漢スレイヤーの正体にも薄々気が付いていた。
打ち解けてからはミノルをずっと見続けていたらしく(ストーカー)彼の内面をある程度理解していた。
また入手経路は不明だがミノルの制服をちゃっかり私物化していたりもする。(アニメ監督の陰実四方山話ではミノルの制服に顔を寄せ、だらしない顔をしているアカネのイラストが描かれている)

ミノルが死んでから3年後の世界では瞳の色が赤色となっている。(アニメでは最初から赤色)
『覚醒者』であり、メシアの最強戦力として率先して戦っている。その為、皆からは『救世主』と呼ばれ慕われているが、アカネ本人はそれを重荷に感じ否定している。
普段は気丈に振る舞っているものの、精神的にかなり追い詰められており、死んでいるハズのミノルがかつてのようにが助けに来てくれること想像したり、口に出して求めていたりする。
彼女が『はじまりの騎士』その本人。暴走しアルカディアの人々を虐殺したトラウマから、心が耐えられなくなり記憶に蓋をする事で自己を保っていた。
ユウカの手により『はじまりの騎士』としての姿を取り戻し、暴走。シャドウと戦闘を繰り広げるが勝てるハズもなく、意識を失いかけやっと死ねると思った矢先にミノル(シャドウ)から優しい言葉を掛けられた。
その後はベータによりシド達の世界へ連れてこられた。シャドウがミノルだと確信したアカネは、かつて殺してしまった人々の贖罪も兼ねてミノルの力になろうと決心。
現在はベータによりこの異世界の事を学んでいる。


  • 西野アキラ
アカネの兄。優れた研究者であり、大学にあった発電機やプラントを動かせるようにしたのも彼である。
かつてはアルカディアにおり、ユウカの夫と共に魔力を研究し『はじまりの騎士』を生み出した一人。
実は『はじまりの騎士』暴走事件の原因ともいえる人物で、アカネの瞳が赤色になる程度の変化と実力に満足できず、ユウカの夫が静止するのを振り切り精製した魔獣の体液をアカネに注入。
結果、アカネは金髪となり凄まじい力を得たが暴走、アルカディアが滅んだ。
生き延びた後も反省する素振りを見せず、メシアで研究を続けていた。彼個人には人々を救う等という気持ちは一切なく、『はじまりの騎士』を超える存在を生み出す事にしか興味がない。
最後はユウカにより即死しない程度に銃撃され、苦しみながら命を落とした。


  • ユウカ
メシアで医師を務める女性。医療行為以外にも精神的に不安定なアカネのカウンセリング等を行っている。
その正体はメシアの近くにある拠点『同盟』のスパイ。内部から『同盟』に色々手引きをしていた。
だが彼女の本当の目的は西野兄妹に対する復讐。アルカディアで夫は死んだのに、その原因であるアキラは逃げ出した後ものうのうと研究を続け、虐殺を行ったアカネは記憶に蓋をして生活していた。
それを許せなかったユウカは、メシアで医者として信頼を得た後はタイミングを計り、スタンピードの混乱の最中、薬でアカネを眠らせ拉致。アキラを苦しませるように銃撃、殺害した。
最後はアカネに魔獣の体液を注入、アカネが記憶を思い出させると共に暴走させ、アカネに自分を殺させる事でお前は人殺しだという心の傷を刻み、復讐を果たした。


  • 冴島ユウダイ
高校時代はミノルやアカネと同じクラスの同級生。
現在はメシアの騎士団副団長を務める。メシア内でも3本の指に入る実力者。
実は裏切り者であり、ユウカを通して『同盟』に情報を流していた。が、最後はユウカ相手で気を抜いていたところを彼女に銃撃され死亡した。
学生の頃から体格がしっかりしており、ゴリラ似の顔でゴリラ界屈指のイケメンと評判?だった。柔道で全国大会にも出場した猛者でもあったが、アカネは彼が自分を嘗め回すように見ているのに気づいていた為、大嫌いという認識であった。
ちなみに誘拐事件前ではアカネの名前すら覚えていなかったあのミノルが、名脇役のゴリラと認識していた程には個性的だったようだ。


  • 灰谷
メシア騎士団の団長を務める壮年の男性。
かつては大企業のエリートであったが、退職し起業していた。その為、人をまとめ動かすことに長けている。
また、早くから『騎士』として目覚めメシアを救うため動いていた実力者。
アカネらの話にはほとんど関わらないものの、シドとベータは帰還。最高戦力のアカネも一緒に連れていかれ、頭脳面のアキラ、医師のユウカ、副団長のユウダイは死亡。
これからのメシアをどうしていくのかは彼に委ねられる事であろうから、かなりの苦労を背負い込むことが確定している。



【用語】

  • 魔力
シドの転生特典とかそういった物ではなく、魔力量の大小はともかくとしてこの世界の多くの者が持っている力。
魔力は自身から離れると急激に減衰していくという特性も持ち合わせている。それもあってか魔力はほぼ身体強化や止血等といった治療にしか使用されない。
ただし、類い稀な魔力制御があれば気配を希薄にするといったコントロールや、断たれた腕をくっつけて繋げるといった治療が可能。
また、脳へ魔力を流すことで心停止状態でも生存できる。言うまでもなく事前練習不可能な超危険な技だが、狂人のシドはモブっぽければ命をかけてでもやる。

  • 悪魔憑き
女性の全身に痣が広がり、腐敗していくという不治の病。最終的には肉塊と化す。
漫画版では人型の真っ黒な物体、アニメ版ではピンク色の蠢く肉塊、と描写が異なる。
聖教会が治療の名目で引き取ってはいるものの、実態は単なる名声のためで、影で処分されている。
これは魔人ディアボロスの血によるもので、過剰な魔力に体が付いていけずに暴走した結果。
その無惨な有様から、罹患した女性は人間であること自体否定され、例外なく集団から叩き出されるか殺される。
シドが過剰な魔力を宿していることに気付き、人体実験を繰り返したことで偶然治療方法を発見した。
シドの魔力によるものであるため、この方法は公表されておらず、物語が進んでからも不治の病という認識が一般的である。
治療された面々は治療のための魔力供給と元々の膨大な魔力をコントロールできるようになったことで、かなり強化される。
悪魔憑きの際に自身が受けた非道な仕打ちに加え、シドのメンタルも作用しているのか、性格が非情な方向に傾く。
なお、血筋に由来するため、寿命が短く世代交代のサイクルが短い人間は少なく、逆であるエルフの比率が多い。また、追加で濃い魔人の血を受けると再発してしまう。

  • 魔剣士
戦闘職の名称。魔力で身体強化をして戦う。生体機能の強化による治癒も可能。
本作の世界ではそもそも魔力で遠隔攻撃するという技術自体が珍しく、魔法職と言えるものが存在しない。
その為、基本的に魔剣士のみが戦闘員であり、魔力の多寡とその制御技術で実力が決まりがちで、剣技としての練度は全体的に低め。
というか、そもそも剣技を磨くという行為自体が嘲笑の対象となっている節さえある。
英雄が女性だった*20ことから女性の魔力が高まりやすいためか、前近代的な世界観としては男女の差がなく女性の剣士も多い。
というか世界的には『武神』、国的にはアイリス王女や魔剣士学園の最強など全て女性である。知名度と実力があるのは女性の比率が多い。

  • 陰の叡智
シドから齎される生前の知識。当然、彼が転生者だとは知られていないので、周囲の人間にとっては出所不明なまさに神の知識。
ベータの文学、ガンマの商品、イプシロンの楽曲はこれを基にしている。
本人としては単なる話題として話しただけであり、まさかそれを自身の生業として活用されるとは思わなかった様子。
ちなみに、聞いたものを元に文字や譜面に起こしたり雑な知識で商品レベルに持って行ったりする必要があるので、(詳しい知識とそうでない知識があるため)シド単独では金儲けはおそらく不可(チョコレートの説明が苦い豆に砂糖ぶっこんで固めれば美味しいものになる程度の説明である。再現したガンマは誇っていい)。

  • スライムボディスーツ
シドが開発した、名前の通りスライムを使用したボディスーツ。
身体と武器に魔力を込めて強化するのが一般的なこの世界だが、武器への魔力伝導率が50%あれば高級品扱いされるほど、伝導率に優れた素材がなかった(鉄の剣は10%、ミスリルの剣で50%)。
そこでシドが目を付けたのがスライムである。スライムの粘液はなんと魔力伝導率が99%であり魔力ロスがほとんどない。開発に着手したシドは周辺のスライムを全滅させ、さらに地方へ遠征まで行った末に開発に成功する。
+ 性能は以下の通り
  • 魔力を通せば瞬時に展開。
  • 軽く、鎧の様に音が鳴らない。
  • 粘液を剣状に固定し武器にできる。
  • ボディスーツが覆っている場所ならばどこからでも刃を出せる。
  • 粘液を伸ばしてリーチのある攻撃。
  • 粘液を複数伸ばし、多数に同時攻撃。
  • 粘液を飛ばして狙撃。
  • スコップ等にも形状変化ができる。アニメではなんと握力グリップにも変化していた。

優れた携帯性と隠密性は、少数精鋭かつ隠密行動が多いシャドウガーデンにおいてなくてはならないものとなっている。
現在でもこれを超える装備は出てきておらずアルファからも公開すれば大発明だとコメントしている。
弱点としては魔力切れやアーティファクトなどによる魔力封じをされてしまうとただの粘液となってしまい武器も防具もない無防備な状態になってしまうこと(後者の場合、シドは魔力の圧縮を強める、強固に魔力を練る事で強引に無効化し、七陰もシドのような完全無効化は無理だが魔力制御で影響をある程度無視できる)。
基本的に色は黒を基調としているが変える事ができるようで、純白のスライムソードを出すといったこともできる。


  • アーティファクト
古代技術によって生み出されたアイテム。
強力な効果を持っているが、技術が理解されてないため運用するとなると不完全だったり欠陥があったりすることがある。

  • 聖教会
この世界で最もポピュラーな宗教組織で女神ベアトリークスを唯一神として崇めている。
聖地リンドブルムでは聖域の扉を管理しており、女神の試練により一年に一度開かれ過去の英霊と戦うことができるという。
(創作あるあるではあるが)悪魔付きへの所業や伝説の書き換えなど黒い側面と腐敗している様子がうかがえる。

  • 盗賊
本作(シド目線)においては悪魔憑き以上に人権がない。金づる。
地方では警察機構が未発達なようで自力での盗賊退治も認められているらしい。
カゲマスでは本当に金づる(というか素材)になった。


◆3years after

+ ネタバレ
ミノルの死から3年後の日本。ミノルの死後あたりに突如魔獣が現れ世界中が大混乱に陥った。
現代兵器では対処が難しく人間の数はあっという間に減少。3年後の今では全盛期の十分の一とも百分の一とも言われるほどに減っている。
当然、インフラなども碌に機能しておらず、食料事情も壊滅。比較的余裕のある拠点でも味噌で味付けした玄米と野菜のお粥が良質な食事と認識されるほどになっている。

  • 『魔獣』
突如、現代世界に現れた生物で少なくとも十種類以上が確認されている。当然強さは種類により異なる。
種類は異なっても全て魔力を持っており、魔力を持たない現代人では対処するのが難しい。
最も弱い種でも再生能力も持ち合わせており、現代兵器ではその1匹相手にマシンガン1,000発撃ち込めば再生不能になって倒せる「かもしれない」レベル。
全魔獣共通で夜行性。昼間は活動しないが巣を作り繁殖を行う。その為にあっという間に増えて人間を超えて生態系の頂点に立った。
人間だけでなく他の生き物や、種が違う魔獣に対しても殺意を持って行動する模様。

  • 上位種
『魔獣』の中でも特に強力なの種を指す言葉。いくつもの拠点と『騎士』が犠牲になった。この世界の恐怖の象徴。

  • ブルートゥル
最近確認された上位種。いくつもの上位種を倒してきたアカネが最も強大と感じさせる程の『魔獣』。
そのあまりにも惨い殺し方から「ブルートゥル(残忍)」と名付けられた。
実はモードレッドとラグナロクの融合した死骸を食べた事で強化され、上位種となった。

  • 騎士
『魔獣』に対抗できる人間。
海外の研究者により魔力があることが発見され、魔獣と戦う『騎士』がいるという噂が日本に流れてきた。
日本では藁にも縋る思いで魔力を研究。結果、魔力を持って魔獣と戦える『騎士』が誕生した。
とはいえ、この世界にはミスリルの剣などなく、ミスリルよりも魔力伝導率がかなり劣る材質の武器で戦っているようで、雑魚魔獣相手にも苦戦を強いられている。

  • 覚醒者
『騎士』の中でも特に強力な存在を指す。特徴として強力な魔力と肉体の変異が上げられている。
変異は軽ければアカネのように瞳が赤く染まったり髪色が変わる程度だが、酷い場合は肉体が変化する。
また性格が変わる事も確認されており、日本では『はじまりの騎士』の件もあり、頼りにされる一方で恐れられてもいる。

  • はじまりの騎士
魔獣が現れてから2年後の日本ではじめて『騎士』が生まれた。そのことから『はじまりの騎士』と呼ばれている。世界初ではなく日本初、である。
日本人とはかけ離れた黄金の髪を持つ少女で魔獣を物ともしない高い実力があり人々の希望となる…ハズだった。
覚醒者でもあった為、強大な魔力を持つ一方、人格に問題があったのか『アルカディア』の人々を虐殺し姿を消した。

  • アルカディア
『はじまりの騎士』によって大量の魔獣を葬ったことからその空白地帯に作られた拠点。
多くの研究者が集まり、騎士が数多く生み出され、沢山の人々がアルカディアを目指した。
が、最後は『はじまりの騎士』により楽園は滅ぼされた。

  • メシア
アカネ達が所属する組織。ここに所属する『騎士』はミノルやアカネの母校である桜坂高校の制服を着ることを義務付けられている。

  • 西野大学
3年後の日本においての主な舞台。
その名の通り西野財閥が設立した大学でミノル曰く、山の上にバカ金持ちが作った無駄に豪華なハイテクな学校。
その施設の中に節電設備や食料を生産できるプラントがあったため、『メシア』や逃げ延びて来た人の拠点となった。
が、それゆえ他の組織から狙われ、スパイなどを送り込まれる事となっている。
ちなみにミノルはかつての西野大学をお坊ちゃん&お嬢様専用で庶民の敵と認識していたらしく、いつかバールで窓ガラスを全て割ってやろうと思っていた模様。

【主題歌】


OP「HIGHEST」歌:OxT

アプリ「陰の実力者になりたくて!マスターオブガーデン」の主題歌としても使用されている。

ED「Darling in the Night」歌:七陰

七陰のメンバーが1話ずつ交代で歌っている。


【余談】

  • 原作小説と漫画では中世ヨーロッパ風の世界と言われているが、アニメでは蒸気機関車や銃が存在するなど近代や近世を思わせる風俗となっている。またシャドウの時は仮面をつけている設定だがアニメではつけていない。通貨単位はゼニー。
  • ファンタジー世界らしくモンスターもいるはずだが、スライムとドラゴン以外全く描かれない。ギルドなどの組織もわずかに語られるだけである。
  • アニメのOPはもしも現実世界でシャドウガーデンがいたら?と言うコンセプトで作られている。
    そのため原作未読既読勢の両方にこんな話だっけ?と戸惑う層もいたという。その後アニメ第2期のアニメオリジナル回やアプリ『マスターオブガーデン』のフェス限定キャラとしてこの白スライムスーツが登場している。
  • アニメではシャドウの必殺技「アイ・アム・アトミック」を、何故か囁くようなねっとりボイス&エコーという斜め上の解釈を決めてきた。
  • OPの盛り上がりの歌詞が「ハイエース(正しくは『highest』)」と聞こえる上、OPが流れない1話目から少女がまさにハイエースされ、数話に渡って毎回女性が誘拐されるという展開が続いたので一部ではちょっと話題に。
  • ちょくちょく男性陣の名前がひどいことやネタが多いことが突っ込まれている。
  • 七陰を始め、シドと同年代の人物は数多く登場しているが、年齢が判明している中で16歳という設定は実はシェリーのみ。
15歳→シド、アルファ、ベータ、デルタ、アレクシア
17歳→ガンマ、イプシロン、ゼータ、イータ、クレア、ローズ、665番
18歳→ニュー、559番、664番
(作中の時間経過でシドが16歳にはなっている)


追記・修正は、本当の実力を隠している人がお願いします。

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最終更新:2025年03月08日 10:34

*1 滝行などの荒行はもちろん、自身を磔にして飲まず食わずの状況にする・全裸で野原を駆け回る・頭を岩に全力で打ち付けるなど

*2 ピアノ自体は親の教育方針で習わされたため当初は嫌々取り組んでいたが、「月光が差す中でピアノを弾く陰の実力者のシチュエーションはかっこいい」という案の定な理由により本気で取り組み、プロレベルまで上達した。

*3 漫画オリジナル。ただし、アニメ版でも汽車で2日かかる距離をすぐに到着できると言っている。仮に平均時速40㎞として、補給を除いて30時間かかるとすれば、それを多く見て数時間で踏破できるなら時速数百㎞は出せているので結局化け物である。

*4 アニメ版では演じる山下氏の熱演により「アトミック」の部分だけ囁き声になるという演出が取られている。これまた鳥肌モノなので必聴。

*5 漫画版でのオリジナル描写。

*6 七陰以降はシャドウ以外(確定しているのはアルファとイプシロン)が悪魔憑きを治療している。

*7 シドとしては、あくまで文学好きなベータへの参考資料や不安を抱える彼女へのフォローのために話しただけ。プレゼントしたサイン入りブロマイドをプリンターでコピー&転売されたようなものである。

*8 最もシドからの伝聞なので『原典の文体』を丸写しにしているわけではない。が、どう見積もっても『プロットと起承転結』はそのままである

*9 シドが『自分で考えた知識』として自分達に披露している以上、彼女達から見れば『誰も考えた事の無い叡智を自分達に授けてくれた』ようにしか見えない。本質的な彼女達の非を強いていうなら『シドから聞いた『陰の叡智』をシャドウガーデンの発展の為に活用させてもらう』と『コンセンサスをシドに取らなかった』事位

*10 なまじ幼少期から愛らしい見た目をしていた事に加え、良家の生まれと生まれ付きのプライドの高さに悪魔憑きを発症した事で全てを失った故の自尊心の高さと劣等感を兼ね備えているという尊厳破壊コンボの結果、詳細が語られている七陰の中で一番悪魔憑きになった容姿のトラウマが特に深刻

*11 シャドウの魔剣士としての基礎スタイルは夥しいレベルの努力に裏打ちされた「凡人の剣」。言ってしまえば先天的魔力量でごり押しできる「天才の剣」とは対極であり、打開力は「凡人の剣」の方が上である

*12 直球的にではないが、「偽りの恋人関係をまだ続けてみないか(意訳)」と発言。

*13 シドは中指を立て笑顔で断り対応をした。中指が放送コードに引っかかるためか親指を下に下げるものに変更されている。漫画では両手で中指を立て、更に追加でアレクシアを貶す発言をしている。

*14 アニメオリジナル補完として彼女の部屋にはシドと一緒に写った写真があり、人目につかないように隠して置いてある。その為、未だに恋愛感情を抱いている事が分かりやすくなっている。

*15 彼女自身はシドの自称エクスカリバーをガン見してた。因みにこの時の会話を見るに他の男が自身の裸を見たらブチギレていたと思われる。

*16 が、そのモブのロールプレイは『血反吐等大量出血しながらも死んでいない瞳でローズとの試合を続ける(シドは『何度も『主役』にぶちのめされるモブ』がやりたかった)』、『振り下ろされた剣からローズを文字通り身を盾にして救う(シドは『最初にテロリストに殺られるのはモブの役目でなくてはならない』という理念の元にローズを庇った)』等、客観的に見れば『ローズの事を強く意識していないと取れない行動』にしか見えない、寧ろ彼女の視点からみたら勘違いするのも無理のない事である

*17 これらは漫画オリジナル。

*18 当初はジミナという青年に成りすましていた。

*19 書籍版でもベータの注意がなければイプシロンは真っ二つだったとも言われていた為結局のところは不意討ちありきとも言えるが

*20 教団に秘匿されており、表向きは男性とされている。