追手内洋一(とっても!ラッキーマン)

登録日:2012/01/07 Sat 04:02:20
更新日:2025/10/12 Sun 10:35:17
所要時間約 5 分で読める!ついてね~っ











●概要

追手内洋一は、ガモウひろしの漫画「とっても!ラッキーマン」の主人公である。
アニメ版の声優田中真弓
初登場時は中学一年生で、最終回では高校一年生。

彼を表す言葉があるとしたら一言


ついてない

どれほどついてないか例を挙げると

  • 目覚まし代わりに猫にひっかかれる
  • 朝起きてトイレに向かったら断水で父親の●●●を直視してしまう
  • 寝ぼけて目覚まし時計のスイッチの代わりにコンセントに触れて感電(アニメ)
  • 空から落ちてきた信じられないくらいデカいハトのフンが直撃して2階のベランダから転落(アニメ)
  • ほぼかならず階段から転げ落ちる
  • その際大抵置いてあるものにぶつかる
  • テストで全教科うっかり名前を書き忘れ0点
  • 学校を休んだ日に席替えがされた事を知らないまま翌日に登校し、ラブレターをみっちゃんの机に入れたと思ったらです代の席になっていた上、新しい席はです代の隣だった
  • その他ありとあらゆるアプローチがほぼ間違いなくです代に向かう
  • 転がってきた大玉に押しつぶされ転がりながらです代とキス
  • です代に嫌われようとするために罵声を浴びせたら偶然みっちゃんが通りかかってしまう
  • 遠足バスの隣の席でです代が乗り物酔いで嘔吐、たまらず自分も貰いゲロ
  • 動物園であらゆる動物の排泄に巻き込まれる
  • 本物のゴリラに惚れられ求婚される
  • です代に身ぐるみはがされ、路上にて全裸で泣いていた所でみっちゃんに遭遇して絶叫される
  • 氷にのっかり1時間抜け出せない
  • 不細工です代と階段転げ落ちながらキス
  • 毎朝ペガサスの馬糞を踏む
  • トラックに跳ねられる
  • ロードローラーに踏み潰される(読切)
  • 戦車に踏み潰される(読切)
  • 投げ槍や砲丸が直撃する(読切)
  • クラスの大掃除で雑巾がけをしてる最中にみっちゃんのパンツを覗こうと目論むも、それを実行したタイミングでです代と入れ替わっていた
  • 弟子であるはずの努力に誤ってぶん殴られる
  • 飛び降り自殺の下敷きになる(結果的に洋一がクッションになったおかげで助かったが)
  • 特吉ラッキーマンから変身解除した反動で、十字路でよりにもよって東西南北全方向から来た危険運転の車に衝突される。
  • 何もやってないのに勝利マン(500tの鉄下駄を履いて動き回れる努力マンと同等以上の怪力)から「変身前でもラッキーマンであることに変わりない!」とボコボコにされる
  • ラッキーマンの状態で媚を売りまくってよっちゃんと一緒に地球についたら、そこで変身解除され、
    しかもラッキョ瓶を落としたせいで変身できず「自分がラッキーマンです」と言っても信じてもらえず即投獄
  • 飛田くんが発射したミサイルの流れ弾が2連続で直撃する
  • 朝一番で目覚まし時計の電池が切れていて、寝坊。
    あわてて階段から落ちて筆箱の中身全てが頭にささるも(しかもカッターまで刺さっていた)笑顔で
    これぐらいで済むなら今日はついている」
  • 宇宙空間で窒息死しかける
  • インチキで会長に向かって飛ぶように仕組まれたはずのボールがありえない軌道を描いて直撃
  • 読み切り作品で死ぬ
  • 連載版第1話でも死ぬ
  • 最終話でも死ぬ

等、あげたらきりがない。もはや良く生き続けられたと感心する程である。
更にはみっちゃんを誤って校舎から突き落とす、尖塔から一緒に転落しなおかつ下敷きにするなど、他人に実害が及ぶレベルの不運である。
死ぬ時に限ってラッキーマンに遭遇する辺り最後の最後でついていると言えるが、
洋一としての人生も長くなる=ついていない事も起こり続けるため死んでた方がまだましだった程の運のなさ。

勝利マン曰わく『大宇宙一ついてない男』。これを利用して勘ピュー太マンの勘を狂わせた。

一人称は「僕」になったり「俺」になったりする。
過去に何度もに襲われたため大の猫嫌いで、ネコなんだもん星人を見ただけでのたうち回っていた程のトラウマになっている。


●ラッキーマンとの出会い
突如として墜落してきた宇宙人の円盤の下敷きになって死んだ洋一に、ラッキーマンが地球では地球人に体を借りなければ戦えないと協力した。
ぶっちゃけウルトラry
最初はあまりのついてない人生に「このまま死んだ方が楽じゃないかな~」と嫌がっていたが

「普段の不運が目じゃないくらい、ついてついてつきまくる!!」

と説得されラッキーマンと一体化。
ラッキーマンとして生活する事になる。

らっきょを食べて変身するのだが、実は洋一はらっきょが嫌いで毎回丸飲みしていたらしい。


●容姿
身長142㎝、体重42㎏という縁起の悪い数値(初登場時)。
丸みをおびた顔にちょこんとのった髪とでかい福耳が特徴。

ちなみに彼には髪の毛と呼べるものがなく頭にあるのはタマネギ
幼い頃母親にボットン便所に産み落とされてしまい、その時の恐怖が原因で髪の毛が生えない体質となってしまった。
その後、八百屋の前ですっころんでしまい、頭とタマネギがくっついて離れなくなってしまったという過去を持つ。
また福耳の方も本物の耳ではなく、タマネギ同様きゅうりでできている。


●性格
不幸な目に会うのがデフォな人生のせいか自己肯定感が低く、性格も悪い方である。
めんどくさがり屋、ケチ、平気で言った事を曲げる、強い敵から逃げ回る、命乞いする、媚びる、仲間をすぐ裏切ろうとする、嘘はつく、他人の手柄を横取りしようとするなどとても少年漫画の主人公とは思えない。
この性格のためにたまに主人公らしからぬ行動に移るのだが、洋一時にはやることなすこと全て裏目に出て、ラッキーマン時には予想もしない展開に転がる。
ひどいときには変身しまいとラッキョ瓶を投げ捨てたら、割れた瓶からラッキョが飛んできて誤飲して強制変身するなど。
その極端な不幸体質に心から理解を示してくれる人も少なく、学校でもクラスメイトなどから敬遠されている様子。

性格は悪いと言ったがどれだけ不幸な目に遭っても決して自殺願望を持たずに前向きに生きており、自分の不幸にみっちゃんを度々巻き込んでしまう事も決して本意ではなく、ラッキーマンの正体である事を明かせない事へのジレンマもそれなりに感じている。
天才マンに「ヒーロー認定証」を返そうとしたり、努力マンスーパースターマンの喧嘩を止めようとしたり、
自殺しようとしていたオッサンの話を聞いて協力したり、大切な人(特にみっちゃん)の為には命を張る男気もある。
ひねくれてる部分はあるが、芯の部分は年相応の正義感が根付く男の子という訳である。
とある場面で、自分の所の第3小宇宙神に「自分を見殺しにして悪党を倒せ」
「お前は自分が何より大事なんじゃないのか!」と迫られた時には
「自分の事は大事だけど、良い人見殺しにして残りの人生楽しい訳ない」
と涙ながらに叫ぶなど、その場が思わずしんみりし、スーパースターマンも号泣するような名台詞も発している。

あとスケベ
初変身の時にはみっちゃんに抱き付かれてデレデレした挙句に押し倒そうとしたほか、
茶柱サーベルでラマンちゃんのスカートの中を覗こうとしたりする。
読切版では中学生が買えるはずもないセミヌード写真集をゴミ捨て場で偶然拾って大喜びしていた。

物語終盤で、大宇宙神に就任してからは最初こそ好き勝手やってはお付きに呆れられていたが、
ラッキーマン特有のラッキーで、過去最大級の戦いが新たに始まろうかと言う局面でそれをあっさり、意図せず偶然防いで尊敬を買った。
その後は複数の宇宙を管理する神としての自覚が芽生えたのか、生活態度が一変し
就任当時の派手な生活を想定したお付きの朝食の用意に渋い顔して質素な食事を頼んだり*1
お付きに丸投げしてた仕事を自分でやるようになり、各宇宙の様子を自分で見ながら、効率的な意見を提案する等きっちりと仕事をしていた。
そして翌日の仕事に備えて早寝早起きをしようとするなど、心構えも別人のようにしっかりした物になった。

が、それは「神としてのラッキーマン」をがんばって演じようとした物であり、ラッキーマンのメインは従来どおり洋一少年の人格である。
にも拘らず「神」としての活動を優先し、地球で家族や友、ライバル(?)達が自分が居ない事でアレコレ反応してるの映像越しで見ては涙を堪えていた。
かなり精神的に無理をしているが、与えられた役割に応じる形で成長したようである。

その様子を見ていたお付きの提案によって元祖ラッキーマンと洋一は…。



●趣味
趣味はラブレター書きで、事あるごとに執筆している。
血筋(後述)故か、内容はかなり良いらしく文面だけで読んだ人を惚れさせるほど。ただし、宛名が書いていないという致命的な欠点がある。

洋一はこれをみっちゃんに渡そうと尽力するが、持ち前のついてなさで全部他人の手に渡ってしまう(主にです代)。
ただし、そのおかげで努力マンの恋を成就させた事もある。*2

一度だけ洋一のラブレターが怪人を倒すキーアイテムとなった。


●ラッキーマンとしての実力
ラッキーマンの項目にもあるようにその運の強さは漫画界屈指のチートレベル。

だが、本人も名乗りの際に「実力はないが、ついてついてつきまくる」と発言している通り戦闘力はほぼゼロ
頭の回転も悪く、頭脳的戦闘は苦手。仮に頭を使ってもうまくいく事はほぼ皆無。
そんなんだからワルだった頃の世直しマンからも「お前なんか最初から戦力のうちに入れてない」と言われる始末。

ラッキーマンとしてこんなんだから、もちろん変身前の実力は無いに等しい。戦う前から死にかけたりむしろ味方という名の敵になる始末。
実はスーパースターマンより弱いかもしれない。

またチートレベルと書かれているがあくまで幸運の星ありきで、雨雲で隠されて「大凶」になったり
「雨雲どんどんくん」を阻止できないと言ったアクシデントも起る事から洋一の不幸体質がラッキーマンの時にも影響している可能性がある。


「ええい!これが私の真の姿だ!!」


「ごめんよー!!許してちょうだい!!!」orz


●出番
出番もなにも主役だろ、という声が聞こえて来そうだが、地球から離れて長期に渡り何らかの戦いや大会に参加すると、
常にラッキーマンの姿でいるために洋一としての姿に戻らないので、見た目的な出番でいえば後半になると出番が数巻に渡り全く無いのもザラ。
そのため第一回人気投票ではラッキーマンは1位なのに洋一は犬や弟子(変身前、変身後両方)、バトラーや幸運の星にすら負ける10位(105票)という低位置だった。
第二回では地球から離れた長編に入り出番が大幅に減少したにも関わらず前回同様10位(票数も前回より多い376票)をキープで健闘と言えるだろう。
だが第三回では出番のでの字もなくなってしまったせいか公表された24位以内に入れず順位不明。24位が票数33票なので票数もそれ以下なのは確実である。


●友人関係(一部)

洋一兼ラッキーマンの弟子。洋一曰わくボディガード。
最初はラッキーだけで勝ち続けるラッキーマンが許せず挑戦してきたが、色々あって弟子になった。
本名が「チリツモヤマナル」ということはたぶん登場人物も読者もガモウも忘れている。

  • 奇麗田見代
通常「みっちゃん」。日本一可愛い中学生。
だが外見に反して性格は短気で腹黒い。成績は中の下(です代談)。
そして話が進むほど扱いが悪くなっていき、地球を代表するレベルの美少女にも関わらず他人から雑に扱われる。そのせいか自惚れた発言も増えていく。
「なによー! アンターッッ!! 私はこの漫画のヒロインなのよー!」
こんなのに惚れてしまったのも、洋一の不幸といえるだろう。それでも彼女を決して嫌いになる事なく一途に想い続けているが、ドMなのだろうか。
一方で作中のお約束展開である「(ラッキーマン時は)みっちゃんに好かれた!ラッキー!」「(洋一時は)みっちゃんに嫌われた!ついてねー!」に振り回された結果、彼女も度々不運な目に遭う機会が多い。なのでラッキーマンとは両思いでも洋一のことは殺意を抱くほど嫌っている。
洋一/ラッキーマンに惚れられなければより平穏に暮らせたと考えると、ある意味では真の日本一ついてない中学生は彼女なのではないかとも。

  • 不細工です代*3
洋一の嫁(笑)。日本一不細工な中学生。一見、典型的なハズレ彼女キャラに見えるが、
ややストーカー気質な面もあることを除いて、それ以上に一途で頭脳明晰で多趣味、高度な芸術センスも持っており、作った作品は様々な賞を受賞、
実家も超大金持ちの令嬢という名実共に顔(と洋一への態度)以外は完璧超人
(ついでに腕力の方も、ゴリラとガチで渡り合え、相手が油断していたとはいえ杉田努力を一撃で吹っ飛ばせるレベル)。
美的感覚が我々と正反対の裏宇宙ではまさしく完璧な女となった。
結婚すれば勝ち組間違いなし!綺麗に顔だけは与えない辺り、神様も酷な事をしやがる。
ちなみに洋一に好意を持つようになった切欠は彼のみっちゃん宛のラブレターを間違えて読んでしまったから。勘違いで両思いと信じてしまった彼女もまあまあ気の毒ではある。
実はラッキーマンの正体が洋一と気付いている節があり、それを知ってなお洋一(ベタ惚れ)とラッキーマン(死の間際だろうが無関心)への態度の分別を貫ける辺り相当のメンタルの持ち主と思われる。

  • 目立たがる
ご存知スーパースターマン
なんだかんだで努力と同じくらい付き合いは長い。
出てくると大体の場合はロクな目に遭わない。


●家族
  • 追手内辞郎
洋一の父親にして超がつく愛妻家。見た目はただの中年のおっさんだが・・・。
本業は小説家で、その昔『伊豆の踊り食い』という小説を執筆し、「なっ大きいで賞」という権威ある賞を受賞した一発屋である。
ある意味洋一のラブレターを書く才能は彼譲りと言えなくもない。
今ではママにデレデレでだらしがないが、洋一同様大切な人(ママ)に危険が及ぶと命を張る漢。
学校の宿題で、洋一が親父に関する作文を書くエピソードはなかなかいい話である。
年齢は老人みたいに見えるが実は若ハゲなだけで48歳。いや代との結婚が原因で洋一の運気を全て吸い取った疑惑があったりなかったり
洋一のあまりの不運を気遣っている子供思いの優しい父親だが、プレゼントしてやった幸せを呼ぶペンダントを洋一が他人に無断で渡し、
しかもその受け取った人があれよあれよと億万長者になった事をニュースで知った際には流石にブチ切れ、ママと揃って親不孝を働いたバカ息子をボコボコにしている

  • 追手内いや代
洋一の母親。
かなり若々しい美人で、息子の洋一ですら見ほれるほど。
昔はアイドル松本いや代として活躍していたが、『伊豆の踊り食い』の映画に主演した事で辞郎と出会い現在に至る。
年齢は30歳*4ホトンド犯罪だぞオッサン。
実はラッキーマンの正体に夫共々気付いている節がある。そうでもなければ息子が長く行方不明なのにスルーしている訳がないので納得ではある。

  • 追手内やあ菜
裏宇宙編で唐突に存在が明かされたまさかの妹。
ラッキーマンが宇宙に行ってる間に生まれたのか、ギャグ漫画特有の幼児以上の年齢なのに急に存在が生えてきたのかは不明。
手以外は未登場という謎の人物。名前が出てきた時は洋一も会った事がなかったため、
ヒーロー達が家族に想いを馳せる場面ではラッキーマンは会った事もない妹に想いを馳せていた。

  • ラッキー/ラッキーワン
洋一君のペットの、日本一ついてない犬。
大金持ちの家に生まれたが、可愛くないという理由で捨てられてしまい、
洋一君が落としたらっきょうを拾い食いした事でラッキーワンとして生まれ変わったが、努力マンと綺麗に入れ替わる形で出番がほぼなくなる
洋一の事を心から慕う忠犬であり、終盤大宇宙神になった洋一の帰りを健気に待ち続ける姿は道行く人々の同情を誘ったほど。


●ゲームへの出演
近年ジャンプのオールスター系ゲームラッキーマン状態で出演したりする。
もちろん声もアニメ版そのまま。中の人がルフィで被っているのだが、ちゃんと演じ分けされている。
両さんからはラッキーを見込まれてカジノに誘われた。おそらくラッキーで散々儲けまくった金を最後に全額賭けた辺りで洋一に戻る展開になるであろう。



追記・編集しようとしたのにプラウザバックして編集画面に入れなくなった!ついてね~っ!!



ついてね〜!!

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最終更新:2025年10月12日 10:35

*1 この時用意された豪勢な食事は分裂して残っていたスーパースターマンの1人にあげた

*2 この展開には「洋一としてはついてないのね」と努力マンの恋の成就を喜びつつも苦笑いしている。

*3 アニメでは放送コードの関係で名前しか呼ばれておらず、EDクレジットにも名字は載っていない

*4 辞郎と出会った時は15歳であったが、当時の女性の結婚可能年齢である16歳になるのを待って結婚、翌年に洋一を産んだと思われる。