姫と奴隷

登録日:2011/11/12 (土) 13:47:21
更新日:2025/04/14 Mon 02:13:22
所要時間:約 3 分で読めます




※この項目は実写映画「カイジ2 人生奪回ゲーム」のネタバレを含んでいます。映画をまだ観ていない方は戻るのをお勧めします。
























『姫と奴隷』とは、実写映画「カイジ2 人生奪回ゲーム」に登場するギャンブルゲームである。
なお、原作には登場せず、映画オリジナルのゲームである。


【概要】

沼パチンコで金を失ったカイジ達が沼パチンコの資金3000万円を獲得する為に挑戦したギャンブル。
場所はカジノのビルの地下にある。

《ルール》

挑戦者(奴隷)と相方(姫)のペアで行うゲーム。
ルールは単純。
挑戦者が台にある1〜3の書かれた3つのボタンの内、どれか1つを押すというだけ。
正解のボタンを選択すると姫役の女性がいる扉が開き、莫大な賞金が得られる
だが、不正解だとライオンのいる扉が開き、奴隷役の挑戦者が襲われるという、まさに命がけのゲームである。
(奴隷役は台に鎖で繋がれているため、逃げられない)

ただし、姫役の人間は奴隷役と少なからず縁のある者が選ばれる上、姫役は正解の数字を知っており、奴隷に伝える事も禁止されていない。
まさに落ちている金を拾うようなゲームである。









……と思いきや、奴隷がライオンの扉を開けて襲われると、姫役は300万円を貰えるという部分がある為、油断はできない。

実際に、カイジの前に挑戦した男(鐘森)の恋人は、男を裏切って300万円をもらっている。
(男を助けた場合、賞金が全て借金返済で消えてしまうため)


【作中では】

カイジの番では、姫役を石田の娘、裕美(映画のオリジナルキャラ)がやると言う形でスタート。
彼女は「3」を押すように言った。

だが、そこで何故かゲームの案内役が声をかけてくる。
その男はなんと、エスポワールで出会った策士・船井だった。
何の因果か、船井はエスポワールの後、頭脳労働役として、地上にいる一条の下で働かされていたのだ。
船井は「2」を押せとまくし立てる。
見るからに怪しい船井と、一度裏切った裕美を疑う坂崎は、その二人とは別の番号の「1」を押せとアドバイスした。

三人がそれぞれ別の数字を言う為、疑心暗鬼になるも、檻を操作する利根川


「覚悟を決めてさっさとボタンを押してしまえ」


という言葉を聞き、覚悟を決めたカイジは裕美の言う「3」のボタンを押し、見事生還。


カイジの甘ちゃんらしさを良くも悪くも表したシーンである。
(この時裕美はカイジが父をブレイブメンロードから突き落としたと思っており、一条の指示で復讐の為に本当の番号を言っていた)
一条はカイジが裕美を信じないがためにライオンに食われる様を見たかったのだ。

なお、この直後、船井がカイジに散々負け惜しみを言うも黒服に抑えられ、「無理無理無理、優しくして、アッー」という言葉と共に退場する。










ネタバレ

実はカイジは裕美を信用したわけではなかった。

物語の序盤に利根川がカイジに向かってギャンブルの心得を説いた際、

「1に勇気、2に度胸、3に覚悟だ

と発言していたのだ。
カイジはこれを思い出し、利根川を信じて「3」を押したのである。


【余談】

このギャンブルは映画オリジナルではあるが、スタッフ考案ではなく、原作者の福本伸行氏が直々に考案した物である。


元ネタは恐らく、F・R・ストックトンの『女か虎か?』(福本自身も当初は虎を使用したかったが、調達出来ずにライオンになったとコメント)

王の娘と恋に落ちた男が捕まり、二つの扉のどちらかを選ばされるのだが、扉の先にはそれぞれ虎と美女が居り、虎を選べば食い殺され、美女を選べばその女と結婚させられてしまう。

迷う男に、娘がそっと右の扉を指差す。

自分の想いを殺して男の命を願うのか。
他の女に奪られるのならばと、ここで終わりを選ぶのか。

扉の先には女か虎か――。


追記・修正は優しくしてアッー!

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最終更新:2025年04月14日 02:13