船井(カイジ)

登録日:2011/08/18(木) 14:37:02
更新日:2024/04/01 Mon 22:10:26
所要時間:約 3 分で読めます




船井とは賭博黙示録カイジに登場する人物である。
CV石川英郎

初登場は賭博黙示録カイジ一巻。

厚い唇になんとも言えない関西弁が特徴の男。カイジより相当年上に見えるが、恐らく20代である。*1
エスポワールで行われた限定ジャンケンの参加者の一人。すこし馴れ馴れしい。

実はリピーター。





◆作中での活躍

帝愛からの軍資金貸付け時、常識はずれの暴利によって、みな下限の百万を借りる中、最初に上限の一千万を借りたことにより周囲をざわ…ざわ…状態にした。

カイジは彼のつぶやいた

「どいつもこいつもボンクラ……話にならん」
「何をやるかわからんちゅうに……アホちゃうか…?」

という言葉に「はあるに越したことはない」と気づき、同じ額を借りる。


ゲーム開始後、周りの様子に戸惑うカイジに話かけ、協力して生き残ろうと熱弁する。

カード全てを使いきり、星三つ以上というルールの穴をつき、全勝負をあいこにするという方法をカイジに持ちかけ、カイジを感心させた。


「これで100%生き残れる…!」


以下ネタバレ
















順調にカードを消費する両者に異変が起きたのは10回戦目。
お互いグーを出すはずが、船井はパーを出す。
船井は間違えてしまったと言ったが……

次の試合で帳じりを合わせようと、グーのカードを見せコレに勝てと言う。


黒服の手前、形式上としてカイジの星を一つ持っていく。
次戦、グーを見せられたカイジは当然パーを出すが、これに対し船井が出したのはチョキ

さらにもう一つ星を奪い、ごちそうさんする。
最初は協力するフリして最後に騙して星を奪うという船井の作戦だったのだ。
カイジを標的に定めたのは、先程の軍資金貸付けで自分に続いて一千万を借りたのを見て「周囲に流されやすい人間」だと判断したからだろう。
こうして、カイジはゲーム開始早々星二つとカード11枚を失う絶体絶命の状況に陥る。


その後しばらく登場しなかったが、ゲーム終盤に再登場。
その時船井が所持していた星はなんと八個


膠着状態の場に全員のカードを集め、配り直す提案をする。これによりカイジの作戦は潰されてしまう。
その後、彼はイカサマで更に星を9つにまで増やす。


(弱者は単に餌なんや)
(オレのような強者の)


ここまでカイジの上を行き続けていたが、うっかり対戦相手を獲物と口走りかけたのをきっかけにカイジにイカサマを疑われ、
そこから前述の配り直しの時にとった行動を暴かれ孤立。

他の参加者をカイジに消化され、カイジ以外に対戦相手がいなくなる。
だが、彼は「まだ参加者がいるはずだ」とごねる。何故なら、表示されているカードの残数と把握しているカードの残数が噛みあわないからだ。
が、その目論みも無意味に終わる。
何故なら、その噛みあわない分のカードとは、序盤に参加者がトイレに流したカードだったのだ。
船井がそのことを把握していないことに気付いたカイジは、まだ参加者がいるはずと粘らせることで自分と勝負せざるを得ない状況に叩き落とした。

そして手持ちのカードを知っているカイジに星五つの勝負を持ち掛けられ、他に生還の術がないため泣く泣く承諾して敗北、彼の星は激減した。
リピーターであるため★4つでなければ生還できず、1000万借りておきながら結局ギリギリで生還する羽目になった。以降登場していない。

限定ジャンケンの実質的なラスボスでもあり、カイジに何度も苦汁を嘗めさせたなかなかの策士であったが、ファンからの認識は、以降の作品で対戦するような強敵ではなく、けったいなオヤジといったところ。
同じく前半のボスにあたる大槻班長村岡と比べもあまりに影が薄い。

あくまで一参加者であり出番が少なかったのと、カリスマが足りないのだろうか。


◆ゲーム版

後の敵と比べるとパワー不足感が否めないとは言え「希望の船」(限定ジャンケン)編の悪役として印象深い存在であったのは確かで、PSで発売されたゲームでも登場。

主人公の前に現れてリピーターの立場からあいこ勝負での生還を呼びかけてくる。
この時、原作既読のプレイヤーは当然のごとく罠と警戒するのだが、なんとここで裏をかこうと別の手を出せば敗北するという原作読者向けの罠が放り込まれているのであった。
そして船井の言うとおりに出すと、船井の方が出す手を間違えて敗北し、星の調整を持ちかけてくるがさらに追い打ちをかけられる。一気に星を二つ増やし、かなり有利に序盤から進められる。
……ただし、これは一周目限定。二周目以降は最初にどんな手を出しても敗北し、それを取り戻すべく再戦を挑むのだが、周回を一定以上重ねると再戦も確実に敗北することになり、★1スタート縛りを強要されることになる。
なお周回を重ねると、船井の会話内容も徐々に変化する。上記の二連敗確定まで進めるころにはもはや完全に知り合いの扱いである。

その後はほとんど絡まないが、終盤のルート分岐次第では彼と再び対決するルートもある。
あるルートでは主人公が得た情報を元に彼を追い詰め、所持金全てと引き換えに勝負を挑む彼を撃破することになる。
これにより最後のカードを使って上がれば借金完済で星も余裕がある完全勝利状態に持ってこれるが、なんとこのルートはその後のラスボス戦が負けイベント*2で、プレイヤーを絶望に叩き込むのであった。
他のルートでは他の参加者と協力する彼を倒すべくカイジと主人公が共闘、最終的に協力者に見捨てられた彼を主人公が打ち砕くという、王道の熱い展開も用意されている。

いずれにせよ、原作の名前あり人物であるためか、彼が別室に送られるルートは存在しない。
借金完済でクリアすると見られるベストエンドでも、彼の姿を確認できる。

◆実写映画版

山本太郎が演じる。
カイジを演じる藤原竜也とはバトル・ロワイアルで共演した仲。
カイジを騙して星を奪う過程は同じだが、最後は石田と組んだカイジの策にハマり、負けて地下帝国に送られる。
その時の別室に連れ込まれて「アッー!」と叫ぶシーンは一見の価値あり。

沼パチンコ編を題材にした第二作でも登場。
オリジナルゲーム「姫と奴隷」でカジノ側の進行役として登場し、カイジを言葉巧みに騙そうとするも失敗する。(騙された場合、カイジはライオンに食われる)
その後また別室に送られ、「無理無理無理、優しくしてアッー!」っと絶叫する。
山本太郎氏の怪演が光る。



100%や…

これで100%追記、修正できる…!

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最終更新:2024年04月01日 22:10

*1 限定ジャンケンは30代以上の参加者への軍資金の貸付は500万が上限とされているが、船井は1000万円を借りていため。

*2 対戦相手が主催者である帝愛側の人物であり、反則同然の手段でプレイヤーを陥れるので、どうフラグを立ててあがいても勝つことができない。なお、このゲームは所々に設定ミスや没データなどが散見されており、倒すパターンを作る前に未完成のまま発売したのではとも一部で推測されている。