一人去るとき(MtG)

登録日:2011/09/03(土) 16:35:43
更新日:2020/03/22 Sun 03:47:04
所要時間:約 6 分で読めます




一人去るとき。 ―Mark Rosewater


「黒を葬る」特集にようこそ! 今週は、マジックが生まれて以来最大の変革についてのお話だ。
既に諸君もご存知の通り、来年の夏に発売される基本セット2013より、マジックは4つの色によるゲームになる。すなわち、白、青、赤、緑だ。
黒はカラー・ホイールから退席し、そこに列するカードたちは、未来のゲームから永久に除外されることになる。
この改革は、基本セット2012に端を発し、イニストラード・ブロックにおいて段階的に実行に移され、まもなく詳細が発表される2012年春の”すんげえヤバい”小型セット(黒を見送る盛大なお別れパーティーになるだろう)をもって完了となる。

さて、ここで語るべきは、この決定に至るまでの過程と、多くの人々から寄せられた質問のお便り ―たとえば、
「どうしてこんなことになるの?」とか、「なぜ黒なの?」とか、「居場所の無くなったシュオルちゃんを貰い受けてもいい?」といった類の物― に対する回答だろう。
この改革に至った理由を短く言えば「必然」だ。もう少し長い理由は本文で語るが、この一連の変更は、マジックを次のステージに押し上げるために必要なことであり、これによって未来のマジックはより強固に、よりエキサイティングになると、私は確信している。
では、お別れの物語を始めるとしよう。



マローことマーク・ローズウォーター自らが記したこのコラム、なんと「MTGから黒が消滅する」と書かれている。

このコラムが世に出回ったのは基本セット2012が発売された頃(2011年7月ごろ)。
実は同セットに収録された黒のカードのあまりの弱さ(例:ケツ王)から、「こうなるだろう」ということはある程度予測されていた。

しかし、実際に黒を除外するとなると「黒の役割(除去やハンデス等)はどの色に移籍になるのか?」「対抗色・友好色の関係はどうなるのか?」「そもそも裏面を変えないといけないのではないか?」など問題も多い。
WotCがどのようにこの課題に取り組むのかは、コラムにも記載されている小型セットで明らかになるだろう。
恐らく、この変更はMTGの中でもカードデザインが新枠になった第8版かそれ以上に大きなものだろう。事実、黒の愛好家からの反発は大きなものになると思われる。

だが、WotCがこのような決定を下した背景には目に見える以上に大きなものがある。

我々プレイヤーも狼狽えることなく、この決定を受け入れていきたい。そして、短い間ではあるが、黒の華々しい終末を見届けようではないか。



黒を愛する方々へ。

追記、修正お願いします。



















































   *   *
 *   + 嘘か真か☆
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *



このコラム、実は2ちゃんねるTCG板に存在する黒スレに貼られたコピペ。

この手のコピペとしては妙に完成度が高く、何も考えずに読むとうっかり信じかねない。



では、なぜこのようなコピペが誕生したのだろうか?
それは当時の黒の勢いの無さが原因といえる。

過去には暗黒の儀式やHymn to Tourach、ネクロポーテンスなど様々なパワーカードを擁し、さらに憎悪やカーノファージのようなスーサイド戦法のスリル溢れる魅力が黒にはあった。

ところが、現在ではそれらのカードは軒並み使用できず、せいぜい他の色に1マナハンデスや除去が出張する程度。
確かに墓所のタイタンや吸血鬼の夜鷲は強力なカードだが、そこに身を削る黒らしさはなかった。

そこに舞い降りたのが、ミラディンの傷跡ブロック最後のエキスパンション”新たなるファイレクシア”。
ファイレクシアといえば黒。黒といえばファイレクシア。鬱屈した日々を過ごしていた黒の愛好家たちにとってはまたとない朗報であった。
「これでまたあの頃の黒単が組める!」



誰もがそう期待した。

だが……
















シェオルたん「やあ^^」



黒の看板といえる伝説クリーチャーにはなぜか沼渡りという小物甚だしい能力が付けられ、一気にネタキャラに。

過去のエースファイレクシアの抹殺者のリメイクファイレクシアの抹消者もその異常な色拘束から黒単での使用が期待されたが、同セットにて登場した黒い除去四肢切断によって活躍の場が与えられない。
ではその四肢切断が……と思うだろうが、その四肢切断はファイレクシア・マナを持っているためデッキに黒マナが無くても使用できる。

黒のエースとして期待されたクリーチャーが自らの色である黒い除去呪文に駆逐され、さらにその除去呪文には黒マナが必要無い。
この仕打ちに黒スレ民は葬式状態。多色のジョーさんをスケベ色に染め上げる日々が続いた。



そして基本セット2012。

ここでも多くの黒愛好家が「せめて強迫は…」「新リリアナたんwktk」と様々な思惑を抱いていた。

しかし、その結果は惨憺たるものであった。



●新規神話レアがヴァーズゴスの血王(通称ケツ王)
●新規PWが収録された青・赤・緑に対して過去の再録の黒・白
●さらに白のギデオン・ジュラは公式で「実績を残したから」という最もな理由での再録だが、黒のソリン・マルコフは「イケメンだから」というあんまりな理由
●数少ない黒を支えていた強迫がスタン落ち
●血の味()


これにはさすがの黒スレ民も絶望

ほどなくして上記の嘘コラムが誕生したというわけである。



カードパワーの向上に伴い、黒ならではのデメリット持ちのカードが少なくなってしまった昨今。

果たして、過去の刺激的な黒単を組める日は再び訪れるのであろうか……



この後「アヴァシンの帰還」でまたやらかして

MtGの5色とは「白青赤緑」だとか言われた事が*1



パワーのあり過ぎなんてことが世の中にあるとしたら、それは俺がまだ追記・修正してないものだな。

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