登録日:2011/03/17 Thu 13:56:06
更新日:2024/07/11 Thu 21:26:36
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『
ダンボール戦機』とは、レベルファイブから
PlayStation Portable用ソフトとして発売されたRPG。
2008年に発表された際は2009年発売予定とされていたが、延期に延期が重なり、2011年6月16日にやっと発売となった。
かなり大規模なメディアミックスが行われ、
アニメ化や
プラモデル化・漫画化も同時に展開されている。
【ストーリー】
ストリートで行われる少年たちの戦い。
ホビー用小型ロボット『LBX』を操る彼らの戦場は次第にダンボールの中へと移っていった。
その四角い戦場で戦う小さな戦士たち。
人は彼らを『ダンボール戦機』と呼んだ。
【登場人物】
バンのクラスメイト。成績優秀な美少女でヒロイン…
と思われるが、相手を煽ったり、相手と戦うバンとカズに「バラッバラのギッタンギッタンにしてやって!」と発言するなどヒロインらしい言動がない。
むしろ男前。だがそこがいい。
使用LBXは『クノイチ』→『パンドラ』
バンのクラスメイト。少し不良っぽいところもあるが中身は仲間思いのいい奴。
使用LBXは
隻眼のスナイパー『ハンター』、そして『フェンリル』
バン達のクラスメイト。ツインテのジト目片言の不思議ちゃん。
番長のファンで彼の写真を待ち受けにしている。
「郷田さん、もっと壊して…」とか「ヤり直して」とかいちいち発言がエロい。
使用LBXは『アマゾネス』
バン達のクラスメイト。
重機マニアでキャタピラ付きのブルドを愛用している。アミの事が好きだが全く相手にされていない。
アキレスを取り返す為のバトルに巻き込まれリコ達にブルドを破壊されるなど不運な男。
「俺帰る…」
ミソラ二中の四天王と呼ばれる不良たちのリーダー格。圧倒的な破壊力で相手のLBXを粉砕することから『地獄の破壊神』なる通り名を持つ。
使用LBXは『ハカイオー』→『ハカイオー絶斗』
体育館裏のスラムがアジト。体育館裏にスラムがある学校っていったい……?
アニメのビジュアルはどうみても
カミナ。
ちなみにこう見えて一企業の社長の息子である。
ミソラ一中の不良のリーダー。郷田とは正に天敵。『箱の中の魔術師』なる異名を持ち、トリッキーな戦いを得意とする。
使用LBXは『ジョーカー』→『ジョーカーMk-2』→『ナイトメア』
バンのクラスにやってきた無口な
イケメン転校生。その正体は敵組織『イノベーター』のトップ「海道義光」の孫。
天才的なLBXのセンスを持ち、『秒殺の皇帝』と呼ばれる。
幾度もバンの前に立ちふさがる最大の
ライバル。
使用LBXは『ジ・エンペラー』→『エンペラーM2』→『プロトゼノン』→『ゼノン』
キタジマ模型店の店長。その熱いキャラが人気で店には多くの子供が出入りしている。アニメ終了後のおまけコーナーも担当している。
店長の奥さん。男勝りの性格でかなりのうっかりさん。LBXの腕前は旦那より上。
おっぱいと鎖骨がエロい。
その高い志と正義感の強さから圧倒的な支持を受けて、若いながらも総理大臣に就任した人物。
命をイノベーターに狙われている。
同姓同名かつ顔も同じキャラが
イナズマイレブンにも登場している。
社長の呟きによると本作はイナズマの10年前の世界だとか。
元々はバンの父親「山野博士」の助手だったが、対イノベーター組織『シーカー』を組織した。
山野博士の助手でバンにLBXを届けた張本人。イノベイターから逃げ出しシーカーに加わるも…
カフェ「ブルーキャッツ」のマスターで、拓也の友人。しかしその正体は凄腕LBXプレイヤー『LEX』で、
バンに必殺ファンクション「超プラズマバースト」を伝授し、シーカーの一員としてバン達をサポートする。だが・・・
敵組織『イノベーター』のボスであり、先進技術庁の長官でもある名士。見るからに悪人。
イノベーターと秘密裏に協力関係を結んでいる神谷重工社長の息子。外見も中身も見事なまでの
厨二病。
台詞回しはインパクト大だが特に話の大筋には関わらない、ぶっちゃけただの出オチ要員。
ブーストでは何故かプレイヤーキャラになっている。
使用LBXは『ルシファー』
【登場LBX】
AX-00内に格納されていたプラチナカプセル内に隠されていた設計図を元に
タイニーオービット社が開発したLBX。
変形機構とそれに伴う
飛行能力を備えた初めてのLBXで、これを応用したのが専用必殺ファンクション「JETストライカー」である。
ビーム槍「リタリエイター」を基本装備としているほか、
アニメでの最終決戦では強化ダンボールの技術を応用した盾「ビームガーダー」を装備している。
山野博士が提供した設計図を元にタイニーオービット社が製造したLBX。
長距離射撃用にセンサー類が強化されている他、肩のスパイクはスティンガーミサイルとして発射可能。
ネットワーク上で発見された仮想空間用プログラムを元に作り上げられたLBX。
ハンターの
後継機として設計されている事からオーディーンの支援が主と思われるが、
名前からして支援する気が全く感じられない。
軽量型のLBX。アキレスやハンターと違い汎用型のLBXである為普通に店で買う事が出来る。
キット化されたのはアミが自分用にカスタマイズしたピンク色の機体だが、劇中で市販されている物は紫色。
コントロールポッドによる新通信技術「スパークブロード通信」の試験機で、バン達のピンチに現れ幾度となく救ったLBX。
アミの唐突な名推理によりタイニーオービット社の宇崎社長が操作していた事が判明した後、
社長自身からアミの手に託され、以後彼女の愛機となる。
本来の機体色は白だがアミに手渡された後赤色にリペイントされている。
神谷重工がジン専用に開発したLBX。
並のLBXとは比べものにならない性能を誇り、彼が秒殺の皇帝と呼ばれる所以となっている。
が、アングラビジダスにおいてジンのあまりに早すぎる操作についていけないという弱点が判明。
情報処理能力を強化したエンペラーM2へと改良される事となる。
イノベイターを離反したジンがエンペラーに代わり使用する事となったLBX。
メーカーは神谷重工ではなくサイバーランス社。
通常のLBXを遙かに凌駕する情報処理能力とパワーを持っており、
暴走するリニア超特急を止める初登場シーンは視聴者の度肝を抜いた。
郷田の父が社長を務めるLBXメーカー「プロメテウス」が予算度外視で開発したLBX。
本来の名称は不明だが郷田のバトルスタイルからいつの間にかこの名が定着した。
胸から放つ必殺ファンクション「我王砲」は強力だが、発射後一時的に機能が停止するという弱点も存在する。
割と良く負ける様から「ハカイサレオー」と呼ばれる事も。
ハカイオーの強化発展型。
基本装備が剣と言う名の鈍器から
チェーンソーに変更されている他、
我王砲も2門に増設され「超我王砲」にパワーアップしている。
ただし強化イベントはプレイヤーキャラの中では最も適当。
タイニーオービットの新製品として開発が進められていたLBX。
一体だけ完成した試作品が何者かに盗まれ、
どういう経緯を辿ったかは不明だが仙道の手に渡った。
この
裏設定はストーリー上では一切語られず、プラモ発売時に突然追加された。
交番に持って行かなくて良いのか?
プロメテウス社の主力商品。
リュウを始め多数のコアなファンが存在し、
続編ではバンもブルーカラーのブルドを天文台防衛の際に使用している。
より重装甲に仕上げた「ブルド改」や、「究極」の名を冠したブルドも存在する。
イノベーターの主力LBX。神谷重工製。
一つ目のドクロを連想させる頭部が大きな特徴。
非常に汎用性が高く、バリエーション豊富な機体で、
その汎用性と信頼性を評価されたのかイノベイター解体後は一般販売されている。
イノベーターのLBX。
ダクトなど狭所での監視を主眼に置いた自立稼動のLBXである。
両手が所謂武器腕となっており、水泳部を思わせる形とも言えなくもない。
登場当初はハンターの銃撃に耐える重装甲、およびアキレスを圧倒するパワーを見せつけたが、案の定すぐに弱点が看破され弱体化。
海道義光専用のLBX。
鎧武者を彷彿とさせるデザインで、
バン達のLBXを一撃で機能停止に追い込んだ。
残念ながらキット化はされていないものの、洗練されたデザインと初登場時のインパクトから人気は高い。
イノベーターの実験用LBX。
神経接続を利用したCCMスーツによる操作に対応し、プレイヤーの精神をLBXに同調させ一時的に機体性能を引き上げる「サイコスキャニングモード」を搭載する。
一見すると神官や聖職者の要素を加えた西洋騎士に思えるが、実はモチーフは東洋系で閻魔大王。
剣と盾もそれぞれ笏と書物(閻魔帳)を模しており、西洋系だと思っていた人もこれを言われるとすんなり納得してしまう事だろう。
こちらも月光丸と同じくデザイナーのセンスが光る人気の機体だがキット化されていない。
神谷コウスケの神谷コウスケによる神谷コウスケの為のLBX。嘘じゃないから困る。
背面の浮遊式ブースターにより高い機動性を有す。羽根はただの飾り。
何気にプレイヤーキャラと
ラスボス以外では珍しく特殊モード持ちで、
発動時は損傷も相まってか非常に禍々しい容貌となる。
オタクロスが趣味で作ったハンドメイドのLBX。
開発者自身の趣味がモロに出ている為かかなりマニアックなデザイン。
ゲームではこのLBX専用のボイスが9人分用意されており、
バンとアミはノリノリで操作しているが他の7人は使うのが恥ずかしい様子。
本作のラスボス。
体格が通常のLBXより一回り大きく、巨大な尻尾が生えている。
航空機の壁を破壊する、LBXを掴んで振り回す、ワープする、自我が目覚め暴走するなど
既存のLBXとは明らかに異質な力を発揮し、その力は使用者をもってして「モンスター」と言わしめるほど。
【用語】
正式名称はLittle Battler eXperience
タイニーオービット社が開発した小型戦闘ロボット。当時あまりにも強力な性能を持っていたため発売中止。
量産機の銃弾ですら机や壁に銃跡を付けるレベルである。発売禁止も当たり前。
しかし強化ダンボールの登場により、再び発売され、子供たちを中心にブームになっていった。
いくつか制定されているレギュレーションの大半ではLBXを完全破壊しないように戦闘する事が義務付けられている。
が、公式戦およびルール無用の戦闘では完全破壊に至る事もあり、その際は爆発する事も珍しくない。
またイノベーターが総理暗殺のツールとしてLBXに目を付けるなど、殺傷能力は極めて高く危険。
規制しろよと言いたくなるが……。
「
Controle &
Communication
Manipulator」の略。
LBXの操作に使われる通信端末であり、
携帯電話としての機能も備わっている。
操作時に発せられる電波の有効半径は100m程度だが、サイバーランス社が有効半径を1kmにまで延長する事に成功している。
LBXのカメラに映っている物もこれを経由して見る事が出来る。
LBXの内部骨格の総称。「AX-00」と言うのも本来はこのコアスケルトンの名称である。
胸部に設けられた「コアボックス」と呼ばれるスペースに
モーター、バッテリー、コアメモリを組み込み、
後述のアーマーフレームを装着する事でLBXは1つのロボットとして機能する。
コアスケルトン毎にナイトフレーム、ブロウラーフレーム、ストライダーフレーム、ワイルドフレーム、パンツァーフレームの五種があり
装着できるアーマーフレームもそれぞれ異なっているが、
腕なら腕ごと、足なら足ごとまるまる交換すれば問題ないらしくアングラビジダスでは右腕が破損したアキレスにハカイオーの右腕を丸ごと取り付けている。
コアスケルトンの上に装着するパーツ。フレームと銘打っているがむしろ外装。
LBXの名称はこのパーツ(特に頭)で決まっていると言っても過言ではない。
色はBOOSTになっても変えられなかったが続編の「W」でようやく変えられる様になった。
所謂「必殺技」。
使える技は装備している武器とコアメモリによって決まるが、
中には「我王砲」の様に特定のアーマーフレームの組み合わせによって使える物も。
発動には「チャンスゲージ」と呼ばれるゲージを溜める必要があるが、
アニメでは開始早々に必殺ファンクションを放ったり必殺ファンクションを連発したりなど
プレイヤーの気持ち次第でどうとでもなる様子。
一部のLBXにのみ搭載されている特殊機能。
特定の条件下で発動し、一定時間の間一部能力が上昇し更に一部の攻撃への耐性が付加される。
使用できるLBXの基準はコアスケルトンで決まる為例えアキレスのアーマーフレームを付けても
vモードが使えると言う訳ではない。
「W」ではコアボックス用パーツ扱いになり、カズやアミでも特殊モードを使える様になった。
内側からと外側からの衝撃を80%吸収する未来の箱。
この強化ダンボールを使用した戦闘フィールドは普段はサイコロ程度の大きさだが、戦闘時に展開、巨大化して戦闘フィールドとなる。
ぶっちゃけ後半から競技の域を逸脱した闘いとなるため殆ど使われず、空気感が否めない。
山野博士がLBXの開発中に生み出してしまった超小型特殊機関。簡単に言えば『
永久機関』
『人類を来るべき対話』などとは関係なく理想社会実現のため暗躍する秘密結社。あらゆる場所に構成員がおり、警察や政財界内部にも深く根付いている。
理想実現のためにはどんな悪事も厭わない。
LBXの公認世界大会。世界各地から選りすぐりのLBXプレイヤーが集い頂点を目指す。
テレビ中継もされる為優勝すればかなりの有名人になれるが、
優勝者がアキハバラ裏ランキング100位以内に入ってなかったり、ファイナリストが参加していないプレイヤーにあっさりやられたり、
そもそも作中時点で第3回開催と歴史も浅く、ハッキリ言って世界大会(笑)状態である。
出場するためには各地で行われる「予選大会」で優勝する必要がある。
ただし前回大会の決勝進出者は無条件で参加できるほか、スポンサー推薦枠というのもある模様。
一チーム3人までで出場可能。一人や二人で参加することも可能だが、2VS2や3VS3ルールで不利になる。
5つのブロックでトーナメントを行い(一試合ごとに何人対何人かは変わる)、決勝戦はそれぞれのブロックの突破チーム代表者1人ずつ、計5名によるバトルロワイヤルで行われる。
LEXが主催している大会。他の大会では反則とされるようなアイテムや改造も使用可能で、危険度は他の大会の比ではない。
ブルーキャッツの地下で密かに行われていたり
都市伝説になってたりするが、れっきとした公式大会でありアルテミスの予選大会にも認定されている。
アキハバラ最強のプレイヤー「アキハバラキング」を決める大会。タイニーオービット社主催。
トーナメントで優勝したチームが現アキハバラキングのチームと戦い、勝てばアキハバラキングの座を奪える。
こちらも一試合ごとに出場可能な人数は変わるが、アルテミスと違って一チームの人数に上限はない(一試合に出場できる最大人数は3人)。
【余談】
ゲームにはAX-00(装甲を装着する前のアキレス)のプラモが付属する。
予約特典や限定版などではなくデフォルトで付属。因みにプラモ生産終了でゲームも生産終了。再生産はしない予定。
豊富なパーツや良質なLBXデザイン、シンプルな操作のアクションと王道なストーリー、クリア後の豊富なやりこみ要素等の点が評価され、同時期に発売された『
ゼルダの伝説 時のオカリナ3D』をも上回る売り上げを見せる…
「パーツ性能の偏り、使い回し」「章ごとの異常なレベル上昇」「尋常じゃないやり込み要素」など不満点も多々あり、実際は
賛否両論。
挙げ句に新規要素を大量に加えた完全版というべき『ダンボール戦機 BOOST』を早々と発表するという暴挙を働いた。
2月アニメ放映
↓
6月ゲーム発売
↓
11月完全版発売
延期があったことでPSP自体が旬を過ぎてしまった感があるとはいえ、発売からたったの半年。
引継要素もほぼ無いに等しく、もはやクレーム必至の諸行である。
ただ、単なる完全版ではなく、次回作へ繋がる特別編も収録される。
そう、続編確定である。
2012年1月から続編『
ダンボール戦機W』の放送が始まった。詳しくはリンク先を参照。
追記・修正は強化ダンボールを被ってお願いします。
- 微妙にダンボール関係なくね? -- 松永さん (2013-06-06 21:16:04)
- つーか、ほぼ空気。 -- HFルシファー買った人 (2013-08-08 23:27:21)
- コウスケの声優が小島になってるよww -- 本当は古島 (2013-08-25 18:27:57)
- ルシファー…黄色のパーツ全部金色で塗ったら滅茶苦茶かっこよくなったわ。ヒロイックすぎだろこの機体 -- 名無しさん (2013-09-09 01:02:16)
- ルシファーほど作中の活躍と使用者の人気がないのに称賛されるのは珍しい -- 名無しさん (2013-10-12 13:32:29)
- 後期OPでバン、アミ、カズの後期LBX(オーディーン、パンドラ、フェンリル)が並んでるけど、劇中で3機が共闘したことは実は一度もなかったりする。 -- 名無しさん (2016-02-24 01:10:14)
- アニメでシブネキクゾウとか言う中年ガチムチのボーカロイドが出て笑った -- 名無しさん (2019-02-16 20:29:15)
- サイコスキャニングモード... -- 名無し (2020-03-02 04:33:37)
- 強化段ボール製アーマーフレームはなぜか聞かなかったな -- 名無しさん (2021-03-08 20:13:53)
最終更新:2024年07月11日 21:26