井戸の底(ゼルダの伝説)

登録日:2009/11/05 Thu 00:51:59
更新日:2025/03/23 Sun 17:49:30
所要時間:約 6 分で読めます




ゼルダの伝説 時のオカリナ』に登場する子供時代専用ダンジョン



物語序盤から通っていたカカリコ村に存在する、文字通り井戸の底にある広大な空間である。

看板には 「暗い狭い怖い、三拍子の井戸」とある。

元は「真実を見抜く目を持つもの」が住んだ家が建っていたとも言われたりしてるが、この謎空間が本来どのような空間だったのかは現在でも良く分かっていない。
誰も居なくて都合の良い空間だったからか、シーカー族の生き残り、インパがある巨大な魔物を封じ込めて、その上にカカリコ村を興した。

子供時代は水が満たされ、大人時代では岩で封鎖されているため入れないが、大人時代で嵐の歌を覚えた後、子供時代の風車小屋で奏でると水が引き漸く入れるようになる。(ただしニワトリバグを使えば子供時代から行くことが可能)



ここで手に入るアイテムは『まことのメガネ』
偽物の壁を暴いたり、見えない床を見つけることのできる魔法のアイテムである。

登場する敵も中ボス以外には真新しい敵も設置されておらず、井戸の中なのでさして広くもない。

一度クリアしてしまえばなんという事もない、通過点的なステージである。















そう…





一度クリアしてしまえば





である






直前まで探検していたダンジョンが、時のオカリナの中で最も明るいステージである為、相対的に暗く感じる事を鑑みても


暗過ぎる照明


プレイするテレビの性能によっては暗すぎてゲーム画面がまともに映らず、バグかと誤認する人もいたとか。



井戸の中だからどこを見ても似たような壁であり薄暗さも相まって異常に迷いやすい。



そして何より



怖い




異常な程怖い




ムジュラの仮面で描写された海外ホラーのようなモンスター的な恐さではなくジャパニーズホラーみたいな心に訴える恐さ。

そしてビビって立ち止まっていると突如降り注ぐフォールマスターにダンジョンの入り口までお持ち帰りされる。

他にも突如天井からスタルチュラが落ちてきたり、肝心のまことのメガネがないくせに偽の壁や床があったり、ここで初登場する中ボスのデドハンドの気持ち悪さなども、実に心臓に悪い



構造はB1〜B3の三層構造で、メインフロアのB1、地下洞窟のB3、その両者の行き来(穴も含む)や単なる溝のB2である。


B1は見えない壁の入り口がある中央部分とその外周の通路、さらにそれぞれの小部屋があるが、小部屋は行く必要はない。

通路には巨大な緑バブルが巡回しており、ぼうっとしていると突如追突されることがある。そして中央部分は前述のフォールマスターや見えない床の落とし穴がある。時折警告する壁があり、頭上注意(大スタルチュラ)や足元注意(落とし穴)と書かれている。


ちなみに中央の部屋にコンパスがあるが、正面から行くと例の落とし穴がありB3送りに裏側にも見えない壁があり、そちらから行くのが正解。

B3は地下洞窟で、中央の部分とそこから伸びる側洞がいくつかあり、北側の崖のハシゴを登った扉からB1まで戻れるが、それには沼の上に渡された木の上にある銀色のルピーを回収する必要がある。
このフロアにはダンジョンマップがあるため、むしろ最初に落ちて回収した方がやりやすい場合も。

ただ、中央とダンジョンマップのある側洞にリーデッドがおり、太陽の歌がないと悲惨な目に遭う。



手早くクリアするには、まずB1の北側にあるトライフォースの紋様でゼルダの子守唄を吹き、水をなくす。

次に水が引いて現れた入り口付近の穴にある溝にハイハイで入り、奥に進む。

奥にいるボスのデドハンドに勝利するとまことのメガネを入手。



しかし前述の通りさらに小部屋などがあり、金スタなど完全攻略するのなら再び来なければならない。

小部屋には鍵が必要なものもあり、それらはB1通路にある見えない壁の溝にあったりする。

なお、ところどころバクダンで吹き飛ばせる土がある。



ちなみに裏ゼルダではまことのメガネの配置が変わり最深部に置かれている。しかもしっかりと全ての部屋に行く必要があり謎解きも加わり完全に1つのダンジョンと化している。

怖いからさっさとメガネを取ろうと表ゼルダと同じ場所に行くと手には入るのはコンパス…絶望的である。

さらにまことのメガネの前にはリーデッドが5体いるので太陽の歌で固めてさっさとメガネを取ろう。太陽の歌がない場合はディンの炎2発で纏めて火葬するのが手っ取り早い。





本作が発売当時かなり話題になったこともあって普段ゼル伝シリーズに触れてこなかった人達も遊んだものの、本作の難易度の高さと演出の不気味さから断念してしまった人も多いと言う話はよく聞くが、デクの樹サマの中とこのダンジョンは確実に新参バイバイの一員を担っていると言っても過言ではないだろう。

しかし、この後に控えている闇の神殿の方が本命で、設定が設定なだけあって似たような仕掛けや雰囲気がよりパワーアップしている。

良くも悪くもテレビゲームそのものがマイナー気味且つゼル伝シリーズもゲーマー向け作品の色が強かった時代に作られた産物であり、昨今の幅広いユーザー層が楽しめる冒険ファンタジーの側面が強くなったゼル伝シリーズではなりを潜めてしまった独特のダークな雰囲気が楽しめると言う意味では、トラウマである一方で古き良き貴重なダンジョンとも言えるだろう。



実に恐ろしきはリーデットを始めとした魔物や屍塗れの地下から湧き出ている井戸水を何も知らずに生活用水として使わされているカカリコ村の闇深さと言えるかもしれない…




まことのメガネを入手したら……[ポチッと]








ところがこのダンジョン、実は無視して進むことが可能。

前述の通りこの井戸の底というダンジョンは『まことのメガネ』を入手するためのダンジョンとして用意されている。
『まことのメガネ』は『隠された通路や仕掛け、アイテム、モンスターなど見えないもの(見える偽物の正体)を暴き出す』道具であるが、爆弾や弓矢のように「これがないと先に進めない」という攻略必須アイテムではなくどちらかといえば攻略をスムーズに進ませるためのツールのようなアイテムで、言うなれば「あったらめちゃくちゃ便利だね」という程度のものでありストーリーを進める点だけで言えばあってもなくてもさしたる問題はない代物なのである。
差し詰めフラッシュ無しでイワヤマトンネルを突破するようなものと言えるだろうか。

したがって本来『まことのメガネ』で暴くべきものの配置や道順を完全に把握した場合これを入手する必要性は限りなくゼロになりダンジョンを攻略する必要性もなくなるのである。


但しまことのメガネがない状態での攻略は困難を極めることになり、このダンジョン以降のメガネ所持を前提とした謎解き満載の闇の神殿の攻略難度はあの水の神殿をも遥かに凌ぐ難易度に跳ね上がり、時オカ最強と名高いボンゴボンゴは問答無用で最強のボスと化す。
ただでさえ心臓に悪いギミックだらけの中でにっちもさっちもいかない場所を突き進むため恐怖感もメガネ所持の比ではない。

ただ、ボンゴボンゴはともかくとして、地形については事前の知識がなくとも気合で乗り切ることも可能である。
めがねで目視が可能な地形はあくまで見えないだけで存在はしており、逆に偽の地形の方は当たり判定が無いため、フックショットのマーカーやフック本体を射出して強引に当たり判定を確認することもできたりする。
まことのメガネは「カカリコ村に伝わる真実の眼」と闇の神殿で表現されているが、何気にフックショットもカカリコ村で入手可能なアイテムのためある意味ではこちらも「真実の眼」と言えなくもないのだ。


問題なのはむしろ同じくメガネ所持前提の砂漠越えの方である。
360度砂嵐の中から手探りで正しいルートを進行しなければならなくなるため、闇の神殿を攻略するより難しいという声も。
魂の神殿ガノン城にもメガネを利用する仕掛けがあり、もちろんこちらも難易度は従来より上がる。


メガネ制限はおそらくアイテム制限プレイ一番の壁であろう。
これができれば間違いなく廃人の仲間入り…というよりこれができてようやく廃人の第一歩を踏み出せるレベル。

なお、タイムアタックプレイにおいては無論入手しない方が理論上速い…のだが、前述の通りボンゴボンゴ戦が運ゲーと化すため、理想の結果が出るまでのやり直しプレイができないRTAでは井戸の底に赴く時間を考慮しても、入手した方が結果的にタイム短縮に繋がる可能性がある。



あとはハイラル城下町にメガネがある事で正解が分かる宝箱屋があるけど、そっちは所詮32分の1の確率だからメガネが無くてもそのうちクリア出来る。運が悪いと相当な試行回数を重ねる羽目になるが…。





追記修正編集、三拍子の項目


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最終更新:2025年03月23日 17:49