さとりヘルメット

登録日:2011/09/08(木) 22:02:13
更新日:2019/12/16 Mon 09:58:27
所要時間:約 3 分で読めます




さとりヘルメットはドラえもんに登場するひみつ道具の一つ。
「さとりヘルメット」に登場。

頭に被れば30メートル以内にいる人の心の声をテレパシーで読み取れる。
ドラえもんの心も読めたため、心さえあれば人間だけでなくロボットや他の生物にも有効だと思われる。


ムシャクシャしているジャイアンの機嫌がわからず不用意に近づいたのび太は、いつものようにボコボコにされてしまう。

「危険とわかってりゃ近づかないんだよ」

そう言うのび太に、ドラえもんが出したのがさとりヘルメットであった。のび太が被ってみるとさっそく何か聞こえてくる。

《あいかわらずジャイアンなんかにビクビクして。のび太はだらしないなあ》

ドラえもんの心の声にのび太が文句を言おうとするも、また別の心の声が聞こえてくる。
それはのび太におつかいをさせようと考えているママの心の声だった。のび太はおつかいをさせられる前に家を出ることにする。

《クソーッ。まだムシャクシャがおさまらねえ、だれでもいいからなぐりたいぞ》

のび太が町を歩いていると突然聞こえてきたジャイアンの心の声。
のび太はさとりヘルメットのおかげで近くにジャイアンがいることを知り、無事に逃げることに成功する。

「のび太め! どうしてかんづきやがった!?」

のび太に逃げられたことでジャイアンの機嫌はますます悪くなった。
するとのび太がしずかちゃんの前でさとりヘルメットのことを話しているのを目撃し、ジャイアンはのび太からさとりヘルメットを強奪する。
(のび太はこの時、さとりヘルメットを外してしずかちゃんと会話していたためにジャイアンの接近に気付かなかった)

さとりヘルメットを手に入れたジャイアンはまさに鬼に金棒
というかさとりヘルメットの形状のせいか本当にに見える……。

「やあ、ジャイアン、いいところで……」
《いやなやつにあった》
「いやなやつで悪かったな!! いい機会だ。おまえおれのことどう思ってるかいってみろ」
「そりゃもちろん男らしくてかっこよく……」
《わがままでいやしくてよくばりでらんぼうで下品で最低の男……》

こうしてスネ夫が最初の犠牲者となり、その後もさとりヘルメットを手に入れたジャイアンは暴虐の限りを尽くしていく。

「おもしろそうなまんがのにおいが、するんだがな」
「先生につげ口したのおまえだったか!!」
「おれの歌をそんなふうに……」
「どこにかくれようが、おれから逃げきれると思うな」

のび太から事情を聞いたドラえもんはさとりヘルメットを取り戻すため、
「心をからっぽにして近づけばいい」とのび太にアドバイスしてジャイアンの元に向かわせる。しかし……。

《からっぽからっぽ》

そう、のび太は「からっぽ」という単語を思い浮かべてしまったのである。
当然のび太はジャイアンに存在を気づかれ、ボコボコにされて気を失う。

気を失ったのび太を見たドラえもんはいいアイディアを思いついた。
人間ラジコンという道具を使い、気を失った=心がからっぽになったのび太を操って、
ジャイアンからさとりヘルメットを取り戻すことにしたのであった……。

「命がけの冒険だが、ジャイアンに近づけるのはきみしかいないのだ。ゆるしてくれ、のび太」



ちなみに2013年にこの話がアニメ化された時にはその続きが描かれた。

のび太をリモコンで操ってジャイアンからヘルメットを取り上げようとするドラえもん。
だが直前でのび太の目が覚め、再びジャイアンにボコボコにされる。
崩れ落ちたのび太の前にボールが転がり、投げようとするも、その心はジャイアンに筒抜けでジャイアンは勝利を確信する。
そして心の声を元に回避しようとしたジャイアンの頭を

ボールがストライク! ヘルメットがすっぽ抜けた!!

ドラえもんがのび太を称賛し、ジャイアンはなぜ当てることが出来たのかと問い詰めるも、のび太は手元が狂って予想外の方にボールが行ったと言い…
つまりのび太が下手過ぎて、軌道を制御する事が出来なかっただけ。このオチにはジャイアンも地団駄を踏むしかなかった…。
このオチは昔話の『さとり』(心を読むさとりが、予想外の事故によって退散する)から来ていると思われる。



追記・修正は心をからっぽにしてからお願いします。

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