ネクロード

登録日:2011/09/05 Mon 23:44:39
更新日:2025/04/04 Fri 07:13:41
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幻想水滸伝に登場した吸血鬼であり、その正体は…
幻想水滸伝3に登場するギョームに並ぶ





かつて、吸血鬼長老シエラから真なる27の紋章の一つ「月の紋章」を奪い、不老不死の吸血鬼となった男。

不死身となった彼を倒すには、同じく27の真の紋章の一つの夜の紋章の化身「星辰剣」が必要であり、星辰剣で斬られない限りはどんな攻撃も通用しないチート野郎……しかし、ロリコン。

過去にビクトールの生まれ故郷ノースウィンドゥを襲ってビクトールに付け狙われたり、バンパイアハンター二人を殺して、その一族の後継者のカーンに追いかけられたり、奪われた月の紋章を取り戻そうとするシエラに狙われたりと何かと敵が多いロリコン。


■初代

何故か帝国軍宮廷魔術師ウィンディの下で働いており、初代から300年ほど前に黒騎士ユーバーと共に隠された紋章の村を襲っている。
初登場は戦士の村で、戦士の村の村長の娘テンガアール(15歳)を花嫁にしようと現れる。星辰剣を持たない主人公一行を圧倒的な力で返り討ちにしてテンガアールを拐い、自分の城の最上階で結婚式を挙げようとする。式の招待状を送りつけるなどマメな性格のロリコン。

もちろん、この結婚式は主人公の持つ紋章「ソウルイーター」を奪うための罠であるが、テンガアールにウェディングドレスを着させてるあたり、結婚する気は満々だったようである。

最終的に主人公達が手にいれた星辰剣の力によって敗れ、ビクトールによってトドメを刺されて死亡。彼の新婚生活は陽の目を見ることなく幕を閉じた。



……と思ったら、実は生きていたロリコン。

前作で倒されたネクロードは偽物だったことがバンパイアハンターのカーンによって判明する。

偽物の肌の色が肌色だったのに対して、本物は何故か灰色のゾンビカラーなのが特徴的。

活動の拠点をビクトールの故郷ノースウィンドゥに移し、その周辺で婦女誘拐事件を起こしていた。何者にも従う必要がなくなったからか初めから飛ばしまくりの変態である。

2主人公達はこの事件の調査でノースウィンドゥに立ち寄った際に遭遇する。その時にナナミ(16歳)とアイリ(17歳)を新しい花嫁候補にカウントするなど抜け目がない。
結局、星辰剣を再度手にいれた主人公達を相手に形勢不利と判断し、置き土産を残して逃走。その後、彼の出番はしばらくなかった。


彼が再登場したのは物語後半、鉱山都市ティント市に死者の王国を建国しようと大量のゾンビを引き連れて現れる。

倒しても倒しても蘇るゾンビ軍団の力でティント市を難なく占領し、その際にティント市市長グスタフの娘リリィ(7歳)と特に趣味でもないのにティントの山賊ロウエン(28歳)を誘拐し、リリィを自分好みのレディに教育しようと企てる。

しかし、カーンの秘術によって逃げ道を奪われたうえにシエラによって月の紋章の力を封印された状態で主人公達と対決し、敗北する。打つ手がなくなった彼は月の紋章をシエラに返し、情けなく命乞いをするがビクトールによって今度こそトドメを刺される。

永遠を生きようとしたロリコンの末路はあまりにも情けないものだった。


ちなみに、この時のネクロードの戦闘BGMは専用BGMであり、評価の高い幻想水滸伝の曲の中でも高い人気を誇る。この曲を聴きたい為だけにセーブデータを別に作った人は多いだろう。

1からの因縁…盛り上がる展開…熱いBGM……しかし…

肝心のネクロードが弱い!

場合によっては曲が一巡する前に終わることもよくある。

高体力、二回連続攻撃、通常技が全体技、相手を即死させるデスビームなど…
スペックだけ考えれば充分強いボスなのだが、アンデッド系に大ダメージを与える破魔の紋章が強すぎるのが原因で弱く感じてしまう。

ただ前情報を無しに闘うと、前座の「ストーンゴーレム」で紋章術の使用回数を使い切ってる可能性もあるので、油断は禁物。
というか、出番が遅すぎてこっちが強くなりすぎてる可能性もある。
卑劣な手段を使ってようやく互角、敵とはいえ哀れである。

……まぁ、最大の原因は彼の2つか3つ前のボスがあのルカ様だったことなんだけどね。

あの方の三回連続攻撃の洗礼を受けたプレイヤーにとって、二回連続攻撃はさほど脅威ではないのだ。


また、吸血鬼らしくコウモリに変身して相手の血を吸う吸血攻撃もあるのだが…女性しか吸血しない。大体の被害者はナナミになる。隣にシエラを置いても何故かナナミの血だけを吸うなんてこともある。
敵とはいえ吸血鬼の長の血を吸うのは気が退けるのだろうか?
…まぁ、何百年生きてるか分からないオババの血よりも若くて新鮮な…ん?なんだ?あの白蝙蝠……。


この決戦は後にマルロによって書籍化され、「決戦!ネクロード」というタイトルで各国に広まるのだが…

肝心の著者のマルロが現場にいなかったせいで脚色が加えられており、事実と異なる部分が多数存在する(トドメを刺したのは主人公になっていたり色々)。

事実がねじ曲げられているミルイヒ著書の「帝国の愛」や世界一有名なネズミと同じ名前の奴が書いた「薔薇の剣士」よりはマシだが…

また、この決戦!ネクロードは過去作のデータをコンバートすることによって3の劇場で上演することができ、配役によってはカオスな作品ができあがる(事実と違うと苦言漏らすナレーションや退場したいから早く殺せと愚痴るネクロードなど…)。

特に外伝でシエラと関係を持っているナッシュは、普段の劇では真面目だがこの作品のシエラ役、ネクロード役、ナレーションで暴走する。

……よっぽど吸血オババへの恨みがうわなにするやめ<オヌシ、ユルサンゾ…

…シエラ様との思い出が心に残っているのだろう。


追記・修正は星辰剣を手にいれてからお願いします。

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最終更新:2025年04月04日 07:13