ポリスノーツ

登録日:2011/03/21(月) 00:57:31
更新日:2024/04/22 Mon 20:49:28
所要時間:約 5 分で読めます







POLICENAUTS




コナミから発売されたアドベンチャーゲーム。
発売ハードはPC-9821、3DO、PS、セガサターン。現在はゲームアーカイブスでも配信されている。
製作は『メタルギア』シリーズで有名な小島秀夫監督率いる小島組(現コジマプロダクション)。

  • ストーリー

2010年、人類初のスペースコロニー『BEYOND COAST』が完成。
3年後、一般市民の本格的なコロニー移住が開始された。
その数十万にも及ぶ移住者達の治安を守る為、宇宙訓練を受けた5人の警官が選抜される。
彼らは警察(ポリス)権限を持つ宇宙飛行士(アストロノーツ)として、『ポリスノーツ』と呼ばれた。

2013年、EMPS(エンプス)(宇宙活動用ポリススーツ)のテスト遊泳中に暴走事故が発生。テストパイロットを勤めていたポリスノーツのメンバー、ジョナサン・イングラムは行方不明となった。

その25年後、『ウラシマ効果』によりコールドスリープしたまま宇宙を漂流していたジョナサンは奇跡的に救助される。

そして3年。妻・友人・仕事……何もかもを25年前に置いてきてしまったジョナサンは、地球のオールドLAで交渉人(ネゴシエイター)まがいの探偵をしながら生計を建てていた。
そんな彼のもとに、前妻のロレインが訪ねてくる。
再婚相手の北条ケンゾウという男が、ビヨンドコースト内で行方不明だというのだ。
ジョナサンは事件の真相を探る為、再び宇宙に出る。



  • システム

コマンド選択式のアドベンチャーで、基本的に人と話したり様々な場所を調べたりする事で話が進んでいく。
途中、射撃シーンや爆弾解体のシーンが挟まり、失敗すればゲームオーバーとなる。
ぶっちゃければ昔のアドベンチャー特有のコマンド総当たりで進む一本道ゲームだが
それを前提とした情報やシナリオの見せ方でプレイヤーを物語に引き込んでいく。



  • キャラクター

ジョナサン・イングラム(CV:田中秀幸)
物語の主人公。元ポリスノーツの一人。
年齢は30歳(宇宙漂流をしていた年数を含むと55歳)。
遊泳事故以来、宇宙恐怖症になっている。

エド・ブラウン(CV:飯塚昭三)
BCP(ビヨンド警察)の風紀課主任、ジョナサンと同期の55歳で、元ポリスノーツの一人。ジョナサンの相棒的存在。
妻を亡くしており、二人の子供を男手一つで養っている。
ある事件の影響で、銃恐怖症になっている。

○カレン・北条(CV:井上喜久子)
ロレイン・北条(CV:川島千代子)の娘。26歳。
ニュースキャスターをしているが、再生不良性貧血という大病を患っている。
最初は父と母の争いの種だったジョナサンを嫌悪していたが、徐々に心を開いていく。

○デイブ・フォレスト(CV:島田敏)
BCP風紀課の刑事。エドの部下。
いつも好物のハンバーガーを食べている好青年。
常に朗らかな表情で、刑事には見えない。

○メリル・シルバーバーグ(CV:寺瀬めぐみ)
デイブと同じくBCP風紀課の刑事で、デイブの相棒。
今ではすっかり『メタルギア』ワールドのキャラになっているが、初出はこっち。
ボリュームのある赤髪に、FOX HOUNDのペイントタトゥーと、見た目は『メタルギアソリッド』のメリルとほとんど変わらない。
射撃訓練では、ターゲットの股間部分を集中して撃ちまくるドSっぷりを披露してくれる。

○ゲイツ・ベッカー(CV:阪脩)
BCPの本部長。
元ポリスノーツの一人で、ビヨンドコースト内で最大の警察権限を持つ男。
その立場故に腰が重い。

○トニー・レッドウッド(CV:塩沢兼人)
BCPのAP隊員、対テロリスト爆弾処理班所属の冷徹な男。
特殊な技術を施された凍結者(フローズナー)。
軍用EMPSのゴダードを自在に操ることから、Mr.ゴダードと呼ばれている。
白い人工血液を使っている為、顔面が蒼白。

○ジョゼフ・サダオキ・トクガワ(CV:家弓家正)
元ポリスノーツの一人。
トクガワ製薬総裁で、ビヨンドコースト内で絶大な権力を誇っている。
人種差別主義者であり、黒い噂が絶えない。

○サルバトーレ・トスカニーニ(CV:佐藤正治)
元ポリスノーツの一人。
現在はトクガワに拾ってもらい、月で仕事をしている小柄な男。
元ポリスノーツメンバーの中では存在が地味で、説明書にも載っていない。サルバトーレカワイソス。



  • ネタ要素
小島監督作品達の例に漏れず、ポリスノーツにも遊び心あふれるネタ要素が非常に多い。


○胸揺れ
女性キャラの胸が揺れる。
女性キャラの胸にカーソルを当てて調べると、大抵は『触る』選択肢が出てくる。
触ると、ぽよんとした効果音と共に、キャラの胸が揺れる。
キャラの胸の大きさによって揺れ方や効果音が違う。
エンディングロールを見れば分かるが、わざわざこの為に「胸揺れ監修」という役職を設けている。
しかもそのスタッフ達は女性。
恐るべし小島。


メタ発言
途中で発生する爆弾解体イベント時のメタ発言がかなり自重しておらず、失敗してコンティニューする度に相棒のエドに「今度はうまくやれよ?」的な事を言われる。
何度もミスを重ねると、ついにはエドに「俺がやってやろうか」と聞かれ、任せると、なんとエドも解体に失敗して爆発する。もちろんゲームオーバー。
コンティニューすると「お前に任せるんじゃなかった」とジョナサンがぼやく。


○他小島作品とのコラボ
MGSシリーズ、特に4はポリスノーツからの小ネタが多い。

MGS1のコナミロゴ表示時の曲、
メリルの存在、
白い人工血液、
MGS4雷電のバイザーに表記された『TOKUGAWA』の文字、
容姿こそ違うものの、名前と声優が一緒な4のジョナサンとエド、
ポリスノーツ内の合成麻薬とMGS4内のコーラの名前がどちらも『NARC』、
などなど、挙げていけばキリがない。

ちなみにポリスノーツにも、同じ小島作品である『スナッチャー』からのキャラが少しだけ登場している。






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「あぁ、最高のWiki篭りだ!」

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最終更新:2024年04月22日 20:49