ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン

登録日:2024/11/15 Fri 22:32:22
更新日:2025/03/30 Sun 21:56:29
所要時間:約 19 分で読めます





閃きと選択が新たな歴史を紡ぐ



ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』(Romancing SaGa 2: Revenge of the Seven)とは、スクウェア・エニックスから発売されたゲーム作品。サガシリーズの一つ。
Nintendo Switch、PS4/PS5向けに2024年10月24日、Steam版は2024年10月25日にそれぞれ発売された。
略称は『ロマサガ2R』・『ロマサガ2RoS』・『リベサガ』など。

これまでリマスターなどで発売されていた旧スクウェアのSFCソフト『ロマンシング サ・ガ2』のフルリメイク作。
開発元は『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』と同じジーンが担当。
基本的なストーリーやシステムは概ね原作を踏襲しつつも新たな要素を盛り込み、従来のファンだけでなく本作からサガシリーズを始める新規のファンにも手に取ってもらいやすいよう、より遊びやすくなった一作となっている。




●旧作からの変更点



かつて、ロマサガ2を途中で諦めた あなたへ

遊びやすくなったリメイク はじめませんか?


  • フル3D化&ボイス付きのイベントシーン
言わずもがなドット2Dだった原作からの最たる変更点。
同開発の『聖剣3ToM』の流れを汲む3DCGによって、印象的だった数々の名シーンが新たに描かれ、ボイスもついた*1事でよりキャラクター性が豊かに表現されている。
また、七英雄戦では原作のポーズ通りになる動きをしつつ名前が表示されるという、往年のファン歓喜の演出がある。
マップも立体的になり、歩くだけでなくジャンプで足場から足場へ跳び移るアクションも可能。
ダンジョンを跋扈するモンスター達も旧作では共通のシンボルだった物が、個々のグラフィックで動き回るようになった。
しかし、俯瞰視点で全体を見渡せていたドット絵とは異なり、キャラの背後から追従するカメラワークになった事で、
死角からいきなり敵が飛び出してくる場面も多い。
代わりにダッシュ中に接触しただけなら陣形が崩れる事は無くなったものの、敵避けの難易度は原作よりも高くなっている。

  • ゲームシステムの再構築
旧作はプレイヤーに情報が開示されないマスクデータや、バグなのか仕様なのかハッキリしない不可解なアイテムや挙動が多数存在しており、それらを把握しきれないライトプレイヤーには難解なゲームだった。
リメイクにあたってこうした問題はほぼ解決され、一通りのデータを視認出来るような仕様になり、各種導線も親切なものになっている。
また、要所要所に見られた「詰み」要素も尽く見直され、進め方のせいでクリア不可能になったから最初からやり直し…ということはなくなった。
原作がどこでもセーブ可能だったのに対して本作はセーブポイント式になっており、一見すると原作より不便になったように見えるが、これについても原作ではどこでもセーブ可能だったがゆえのあまりに有名な「詰み」*2が存在したがための変更と言える。
  • ゲームは苦手だがストーリーを楽しみたい人に向けた「カジュアル」
  • 普通にRPGを楽しめる「ノーマル」
  • 原作の難しさを再び体感したいというマニアックなファンに向けた「オリジナル」
と、難易度も3段階が用意されている。
加えて、2周目以降の周回向けの難易度として
  • 1周目のステータス引き継ぎが前提となったバランスの「ベリーハード」
  • 最強のセーブデータでなければクリア不可能と開発陣が念を押す「ロマンシング」*3
も用意されている。

特に「カジュアル」はライトユーザーに対してかなり親切な設計になっており、流石に何も考えずにゴリ押しでというのは少々厳しいが、それでもオリジナル版と比較して相当難易度が下がっており、かなり遊びやすくなっている。
広告の通り、当時オリジナル版のあまりの難解さに投げ出してしまったという方は、是非一度再挑戦されてみてはいかがだろうか。

原作でもマスクデータとしてあったが、敵の強さの指標として「敵勢力レベル」というものがある。
これは敵を倒した数と支配地域数・撃破した七英雄によって算出され、敵の強さの他こちらの閃きやすさにも関与する重要な指標で、メニュー画面の帝国国力から確認できる。
初期の難易度はどれも最大値は16だが、ベリーハードは+16、ロマンシングでは+32される。
つまり、オリジナル最終盤の強さが最初からなのがベリーハード、ベリーハード最終盤の強さが最初からなのがロマンシング、ということである。
獲得できる技術点もそれに応じて増えるが、閃きに参照されるのは難易度補正を省いた値のため、序盤から強力な技を習得はできない。その為、ベリハ・ロマンシングの序盤は一つ前の難易度の終盤よりきつい。
ただし、ロマンシングの難易度の高さはこれだけが原因ではない。各技術レベルやダメージはベリーハードでカンストできてしまう。つまりロマンシング開始時点でもはやプレイヤー側の伸びしろがほぼ皆無となっており、いかに有効な戦略を立てるかが必須となる。
特に、ゴブリン迎撃やクジンシー戦はこちらの選択肢が非常に少ないため、前の周回での準備が足りないと早々に詰む。一方で、タイマンイベントではかなり敵の強化が緩やか。

また、戦闘システムも陣形などロマサガ2の個性となる基本システムは受け継ぎつつも、
近年の『スカーレットグレイス』や『エメラルドビヨンド』に準じた、連携システムがあるタイムラインバトルに変更されたり、
敵の弱点を視認可能となり、それを突くことに有意義な要素が与えられたりと、現代のRPGとして遊びやすいように大きく刷新されている。*4

また、装備に関しても手が入っており、旧作の防具は部位が被らないように4つという方式から盾&ガーダー、体、頭、腕、脚、アクセサリーの各部位にそれぞれ装備するという方式になった。その為、元々存在意義が弱かった全身鎧は頭、腕、脚の装備枠を使えなくなるという致命的なデメリットを抱えることになりほぼ完全に死んだ。出番は精々序盤くらいである。また、元々が補助装備に近かった服も装備枠が体となり鎧やローブといったメインとなる防具群と競合させられることになりかなり苦しい立場となった。
盾・ガーダーに関しては専用の枠が用意されたことで使い易くなった代わりに盾・ガーダーが機能しなくなる両手武器の立場を弱めている。

タイトルでも七英雄の存在を強調している今作だが、コミカライズやリマスター版やソシャゲなどで個々に展開されていた設定をアレンジし、彼らの過去を世界各地で見られる「七英雄の記憶」という要素で映像化。
英雄とまで呼ばれた彼らは、何故世界を脅かす強大なモンスターと成り果ててしまったのか? 七英雄の伝説が今ここに語られる……。
なお、当然ながらこれまでのコンテンツで出てきた設定と今作の設定とは齟齬があるので、気になる人は注意(オアイーブ関連が割と顕著)。

  • 楽曲
リメイクに際して当然楽曲もアレンジが入っており、オプションでSFC版の音源に切り替えてのプレイもできる。
聴き比べるとわかるが、リメイク楽曲は基本オリジナルのSFC音源と同じテンポを意識して作曲されているためどちらの音源でプレイしても違和感がない作りになっている。
一部のリメイク楽曲は追加パートがあり、驚きをもたらしてくれること請け合いである。
さらに一部のリメイク楽曲は作曲担当の伊藤賢治自らが演奏を手掛けているパートも存在する。注意深く聴いてみよう。

●ストーリー

ロマンシング サ・ガ2』から目立った変更点は無いため、詳細はそちらの項目を参照。

●基本システム

  • 伝承法
初代皇帝レオンから始まり、時に数百年をかけて歴代皇帝の力を連綿と受け継いでいく本作を象徴するシステム。
旧作では年代ジャンプをするか、皇帝のLPが尽きる事でしか任意の継承が出来なかった故に皇帝の謀殺が横行したが、
玉座に座った際の行動として「皇帝退位」が追加され、いつでも好きなタイミングで次代の皇帝に能力を引き継ぐ事が出来るようになった。
ただし、2代続けて退位を行う事は出来ない。
そのため次代も間引きたい場合は結局謀殺する事になる
因みにトロフィーに「ルドン高原で全滅する」と言うモノが存在する、ファンサービスの一種なのだろうが意図せず獲得するのは難しいので…
ちなみにオリジナル版では皇帝経験者を再び皇帝にして「ベア皇帝で年表を埋めまくる」みたいなやり込みもできたが、本作ではどうやっても皇帝経験者を皇帝にすることができなくなっている。

  • 閃きシステム
バトル中に特定の技を使う事で新しい技を閃く、頭に電球が浮かびながら「ピコーン!」という効果音が流れるおなじみのアレ。
サガシリーズをプレイしていて最も楽しい瞬間と言っても過言では無いが、旧作ではキャラ毎に設定された閃き適性や敵キャラの技レベルによってどの技を閃くかに制限があり、それらは普通にプレイしているだけでは一切情報を得ることは出来なかった。
今作では派生表によってどのキャラがどの技を閃くかが確認でき、バトル中にも技コマンドの横に「あの電球」のアイコンが表示されるようになっているなど、非常に分かりやすい。もちろん非表示も可。
閃き期待度が高くなると電球も明るくなるのでちょっとしたリーチ目気分。
また、新しい術についても漫然とマスターレベルを上げるだけでなく、術を使って強敵と戦い、勝利後に閃いて習得する必要がある。そうして術法研究所に蓄積されてゆく。
一方で技を閃くには固有技も含めて「対象の閃きレベル」だけでなく「使用者の技能レベル」も関連するようになったので、レベル0で大技を閃くファインプレーは不可能になっている。
技ごとに何を閃くことができるのかも確認可能であり、キャラの技画面であればそのキャラがそもそも修得できるのかさえも情報として出てくる。
原作だと最終皇帝の時代で新規修得した技・術や見切りは共有できなかったが、大学のランクアップによって共有できるようになった。

  • フリーシナリオ
ストーリーが概ね旧作を踏襲している関係で根幹に関わる部分に大きな変更点は無いが、本作では細かい施設単位でのファストトラベルも可能になった事で、より遠征や探索がしやすくなった。
ダンジョン内からもボタンひとつで別の場所へ移動できるので、途中で進路を変更したくなったら気軽にあちこちへ足を運んでみよう。
各シナリオはクエスト形式で管理されるようになっており、進行していく事で「帝国記」としてアーカイブされていく。
途中で中断して次は何をすればよいのかを忘れてしまっても、これを見返すことで現在進行可能なクエストが表示され、そのクエストクリアに必要な行き先も明示されている。

  • 宮殿酒場
アバロン宮殿内に併設されている酒場。兵士達の憩いの場となっており、ゲームがある程度進むと真の機能である「パーティ編成機能」が解禁される。
旧作では新市街が開発されるまでいちいちそのクラスのキャラクターの元に足を運んで勧誘しに行かなければならなかった上に、
そのキャラのLPが尽きるか全滅しなければメンバーの入れ替えが出来なかったが、本作ではそれらに縛られず、ここで自由にパーティーメンバーの入れ替えを行える。
なお、宮殿酒場に限らず世界各地の酒場にも同様の機能がある。
余裕があったら足を運んで勧誘する際の台詞を楽しむのも一興。

  • せんせい探し
せんせいというのは、ロマンシングじゃない方のサガ2とかに登場する、あの黄色くて1つ目の特徴的すぎるヤツである。一言で言うと手足の生えたスエゾー
世界各地になぜか居るせんせいを探し、集めた数がスタンプラリー形式で記録されていき、特典を得られるシステム。
3Dで探索性が上がった分、旅を楽しめるようになるための追加システムと言える。
一見ちょっとしたオマケ要素に思えるが、連携ゲージを2本分溜められるようになったりアビリティの装備枠が各キャラ1つずつ増えたりと、戦略に与える影響が非常に大きい。
集めきらずにベリーハードやロマンシング難易度に突撃するのはもはや縛りプレイの域。
なお、クリアすると行けなくなる場所には居ないので、余程ヘンテコなルート*5を取らない限りは1周目だけでもコンプリート可能になっている。

  • ライブラリ
修得した技*6、術、見切り、入手したアイテム(消耗品、装備、大事なもの)、せんせいの発見数、チュートリアル及び
戦闘を行った敵の撃破数・弱点・耐性・ドロップ品といった情報を見返すことができるデータベース。
ただし、雑魚モンスターのドロップ品は一定数撃破*7するか、直接ドロップしてくれないと記録されない。ボスは撃破すれば全ての情報が記録される。ただし、ボスが呼び出す専用の敵*8は実際に弱点を突く必要がある。クジンシーの剣や左腕、ダンターグの超ぶちかまし溜め中の右脚、ノエルの幻体などの『大技を阻止するための部位』は図鑑に記録されない。
ご丁寧に、七英雄は全形態個別に用意されている
それ以外のモンスターもボスを倒すまでの期間限定*9、イベントの選択次第で遭遇できなくなる*10、条件を満たすと出現率が著しく下がる*11など曲者だらけでコンプリートは至難の業。
ノエルは切れているか否かなどはノーカウントで、ダンターグは本人の仕様変更により3周で埋められる。


●都市開発

旧作でも玉座に座る事で鍛冶屋や術法研究所建築のフラグを建てていたが、その条件や時期は明示されず曖昧だった。
今作では建築に加えて施設の増築も行え、その順番もある程度はプレイヤー側で決められる。財政と相談しながら帝国発展の計画を立てていきたい。
なお、上記の通り酒場でパーティ編成ができるようになったためか新市街の建設は無くなっている。その影響か、仲間を増やすたびにアバロン内に様々な住人が登場するようになる。

  • 鍛冶屋
最初から利用できた鍛冶屋は北バレンヌを制圧した後、クラウンを消費して建立する必要がある。
特定の周期で1種類の武器または防具しか同時に開発出来なかったのが、クラウンの他に素材を要求されるようになった代わりに複数の武器・防具を同時進行で開発出来るようになった。また開発に必要なクラウンの量は原作と比べると大幅に抑えられている。
施設の増築を進めていくと既存の装備品を改造する事も可能になる。改造にも元となる武器と素材、資金が必要だが、開発と異なり戦闘を重ねる必要はなくその場で入手出来る。
改造は基本的に宝箱や敵のドロップ品をやや強化する、というのがメインとなっている。
また、改造枠には最終皇帝の初期武器「デイブレード」「ムーンライト」とリマスター版の新装備「セブンスソード」「セブンスアーマー」といった極少数の素材を使って新規に作る限定品もある。
改造に嵌るとどんどん資金や素材が溶けてゆくが効果は総じて大きい。道中で拾えたレアアイテムを大事にしておけば、いつか真の力を引き出せるロマンがここにある。

  • 術法研究所
こちらはほぼ従来通りに術の習得が行えるが、今回はそれぞれの系統の部屋に出入りする必要はなく、1箇所のカウンターで全ての術を覚えられるようになっており、部屋を出入りする手間がない。
合成術の開発は世界の何処かにある古文書を入手する事で行え、特定回数の戦闘を経て開発が完了するように変更されている。
技能を必要としない代わりに探索に依存するようになったので、旧作とは使いやすい術に変化が生まれている。
鍛冶屋、術法研究所ともに新規開発出来る物の登場、および開発完了は条件を満たすとその場でアナウンスが入る。
先述のファストトラベルを使えば遠征先からでもすぐに該当の施設に飛んで開発した物や術を回収して攻略に組み込めるので、気になった物はどんどん開発を進めていこう。そして特定期間でやらかしてカンバーランドが滅ぶまでがワンセット

  • 帝国大学
旧作では軍師を仲間にするためだけの施設で、ボクオーンを撃破した後には収入が微増するくらいしか役割がなかったが、
今作ではミニゲームとしてこの世界の地理や術の知識を問う試験(択当てクイズ)を受ける事が出来るようになった。
受験料を払う必要はあるが、初回クリア報酬として各種素材やアイテム、受験料の10倍のクラウンを入手出来るのでお釣りがくるほどのメリットがある。
問題数もかなりの数が用意されているので、ロマサガの知識に自信があるなら積極的に挑戦してみよう。
また、試験に合格したor不合格になった時の台詞はクラス毎に異なっておりボイス付きで喋ってくれる細かい作り込みになっている。
たまにまだ踏み込んでいないストーリーのネタバレ問題を出されることもある。あと、スタッフの悪意を感じざるを得ない問題もちらほら。
増築が進むと音楽室も解放され、オリジナル版も含めたBGMの試聴が出来るようになる。
上記のセブンス装備の作成に使う「運命の石」の入手先の一つなのだが、その条件の都合でボクオーン・ロックブーケ・ワグナスはラストダンジョン送りにしてはいけない*12

  • アバロンの園
リマスター版で追加された施設。成長させるためには完成後に一度様子を見に行く必要がある。
本作では戦闘回数とクラウンをかけて成長させるのではなく、年代を経る事で木が成長していき、それに合わせて収入も増えていく仕組み。木の根元にアイテムがドロップしている事もある。
旧版と違い早いうちに作って損のない施設となっている。最大レベルで素敵なご褒美が…。

●バトル

旧作同様にマップで敵に接触したら戦闘が開始されるシンボルエンカウント式。
背後から敵に近づいてボタンを押す事で先制攻撃をする事も出来るようになった。シンボルアタックのモーションに入れば発見されても有効な半面、大型や空中の敵はやや面倒。
逆に敵に背後から接触された場合は陣形が崩れた状態から開始されるのは変わらず。

戦闘回数で敵の強さが変動していくのも旧作と変わらないが、本作の敵の強さは戦闘回数でなく勝利回数に応じて強くなる初心者にも優しい仕様*13
ただし、退却をするとBP(後述)が一定割合減ってしまうデメリットがある。
ダンジョン攻略中に逃げ続けているとシンボルを排除出来ずに進路が開けず、BPだけが枯渇するという事態にもなりかねないのでご利用は計画的に。
敵避け自体はそこそこ難しい。一気に駆け抜ける度胸、相手の往復パターンに対する見切り、引き寄せて止まった隙を狙う反応など、色々求められる。

今回は敵のHPが普通にマップをうろついている雑魚敵でもかなりの数値で、ボス戦にもなると見た目こそ普通の雑魚と変わらない敵でも、いわゆるレイドバトルのように数万~数十万単位の凄まじい硬さになっており、行動回数も増えてくる。
それらの敵に対して的確に弱点を突き、状態異常を狙い、猛攻を陣形・囮・構え技を駆使して凌ぎ、ここぞとばかりに連携を狙うなどして、効率よく倒していく必要がある。
こちらの火力を伸ばす手段は豊富だが、敵の火力も相応に高いのでパーティーメンバーが1人でも欠けていると難易度次第で最序盤でも容易に全滅する可能性があるほどバランスはシビア。
旧作での縛りプレイの一つであったいわゆる「一人旅」はもはや不可能に近いレベルである。
まぁこのゲームがロマサガである以上学会員がいつかはやり遂げるのであろうが。


  • 武器・技と術の属性
各種武器を使った技と各系統からなる術。
旧作ではWP(技ポイント)とJP(術ポイント)でそれぞれ消費するポイントが分けられていたが、本作ではBP(バトルポイント)として統合された。
敵には武器の種類や術の系統といった複数の弱点属性(と一部のモンスターは大幅に軽減する属性)が設定されており、弱点を突くとダメージの増加と連携ゲージ増加のメリットを得られる。
また旧作(に限らずほとんどのサガシリーズ)では、汎用的な物理防御・魔法(術法)防御というものは存在せず、すべての攻撃は基本的に斬・打・突・射/熱・冷・電・状のいずれかの属性を持ち、各属性の防御力に応じてダメージが軽減される仕組みだった。
そのため例えば、体術の基本技であるパンチも、地術の攻撃術ストーンシャワーも、いずれも打属性単独の攻撃であるため、同じ打属性防御力によってダメージが軽減されることになっていた。
これに対し、本作では全ての武器種・術種毎に属性が細分化され、まず物理防御ないし術法防御力によってダメージが軽減され、そこから更に属性耐性(一部防具についている火術耐性+50%等)によってダメージが軽減されるという仕様になった。
基本的に一般的なRPGに近く、サガシリーズに馴染みのないプレイヤーにもわかりやすい仕様となったといえるが、剣が弱点で大剣が普通という敵が居たり、同じ雷の術法攻撃でも召雷(水風の合成術)とアークサンダー(土天の合成術)は属性的に全く被らなくなったりと、逆にわかりにくい部分も生じているかもしれない。

また、弱点を突くことが不可欠になっている都合からか、剣+風等2属性になる攻撃が増えているほか、元では射+斬の2属性だった落月破斬は斬+冥と属性変更されていたりと、細かい部分で変わっている技も。
同様に各キャラの装備可能武器数が4から2に減ったので、メンバー間でいかに被らせないかも考える必要ができた。
各系統の術についての詳細は「術(ロマサガ2)」を参照。
また、リマスター版で登場した武器たちは合成術が開発・閃きなしで使用可能になっており*14、習得中の術属性の影響を受けないので5属性を1人で担当することも可能。

  • 技能レベル
旧作では各キャラクターが有する技能レベル(及び帝国全体でのマスターレベル)は、物理系については剣(剣・大剣)、槍(小剣、槍)、斧(斧、棍棒)、弓、体術と一部の属性がまとめられていたが、本作では武器ごとに全部細分化され、旧作で剣・槍・斧技能を持っていたクラスは、基本的に当該技能に包含されていた武器種のうち、どちらかの技能だけを持つようになった。
槍と小剣はそもそも参照能力値が違ったので分離の影響は比較的小さいが、剣・大剣や斧・棍棒の分離は結構影響を受けているクラスも多く、個人単位ではひらめき方面での見直しが要ることも。
しかし、旧作では皇帝のみが先代の技能レベルを引き継いでいたが、今作では皇帝以外も先代の技能レベルを引き継ぐようになったため、所持技能が分散しているクラスであれば謀殺世代交代を進めていくだけで全ての武器・術について高い技能レベルを有するようになった。
また。マスターレベルはメニューから「帝国国力」を選択すればすべて一括で見ることができる。
ただし、新規の術を取得した場合にマスターレベル-7の個人の技能レベルを獲得するシステムは廃止されて、普通に0からのスタートとなる。
代わりに火術持ちが水術を覚えても火技能レベルはリセットされない仕様になったため、いくつもの術技能を究めたキャラを作ることも可能に。

  • 地相
リメイク前は一切の描写も説明もなかった地相だが、本作ではクジンシー戦で説明が入るようになった。
各系統の技や術を使い続けるとフィールドの属性が変化し、同じ属性の技や術を使うとダメージが増加、特定のキャラは得意な地相でHPが自動的に回復する。
ただし、リメイク前では3種類の共存もできたが、本作では特定の1属性しか変化しない。冥地相の戦闘で火地相や天地相にすることは不可能。
七英雄戦では地相が2段階で強化される特殊な仕様となり、七英雄の得意な地相を打ち消さなければ大幅にHPを回復されてしまう。
そのため、攻撃や回復を行うにしても七英雄が得意とする地相の技や術を使ってしまうとかえってこちらが不利になるなど、戦略面での重要性が増している。
リメイク前と違って「術の属性を含む技」や「合成術」も地相が一致していればボーナスを得られるようになったので、敵味方共に利用しやすくなっている。

  • 連携
サガフロンティアから追加されたシステムを本作でも採用。本作は任意発動の切り札的な存在。
敵を攻撃して弱点を突くとゲージが貯まっていき、満タンになると発動可能。各種技をBPを消費せずに連続で繰り出し、威力にも倍率が掛かり、耐性やカウンターを無視する。
連携で選んでくれる技は「特効を考慮せず最もダメージを与えれる単体技/全体技」。
この際に表示される名称は、使用技を分割して繋げたものとなる。例えば、ギャラクシィ+千手観音なら「ギャラクシィ観音」になる。ネタ連携をしたい時は技欄に一工夫。
最初は2連携だけだが、ストーリーを進めていくことで最大5連携まで可能になる。戦闘開始時は2連携固定だが1戦闘中に連携を重ねるたびに最大連携数がアップ!
また、連携数が増えると、その都度名前も変化する。上記の例でいえば、ギャラクシィ観音→乱れギャラクシィ観音→光速乱れギャラクシィ観音→ファイナル光速乱れギャラクシィ観音、といった感じである*15
名前の区切り方は大体2ワードで構築されているなら多少無理があってもその前後で区切られる。*16ギャラクシィみたいなのはその1ワードのみ。
当然のことながら、連携に参加したキャラはそのターンは他に行動できないため、回復などをするキャラまで巻き込まない様にしよう。

●クラス

旧作に登場したクラスはもちろん全て続投。
他、リマスター版で追加されたクラスの他に本作で新たに追加された2クラスも加え、パーティーに加えられるキャラクターは200名近くに登る。
旧作では固有の陣形を持たなかったクラスにも新たに入手出来る陣形が追加されているので、全てのクラスを一度は皇帝に即位させることに意義が生まれている。
今作からの追加要素として、各クラスに戦闘を重ねる事で固有のアビリティが付与されるようになった。*17
ストーリーを進めることでアビリティが「極意化」され、他のクラスにそのアビリティを装備させるカスタマイズも可能になる。
アビリティ実装のみならず技能間バランスの見直し・クラス内の技能レベルの伝承・パーティ入れ替え制度の大幅な変化もあって、旧作で不遇だったクラスも大幅に強化されている。
実質的に、全クラスを育てる楽しみが生まれている。

+ 一覧
男女両方があるクラスのアビリティや名前の由来については先に出てくるほうが男、後が女に対応。

  • レオン【皇帝】
CV:堀内賢雄
帝国暦1,000年時の皇帝であり、本編における最初の皇帝。
腕力・体力・魔力が高めで剣のレベルが高い。
他のステータスに比べて素早さは低めだが、これも同時期の仲間と比べるとそこまで低いわけではない。
このようにバランス良く高いステータスは一般クラスではあまり見られないものである。
初期武器のレオンの剣も攻撃力が高く、そのまま剣を振るわせたくなるが、技能レベルの都合で閃くのは二段斬りからの派生各種やカウンター技程度なのがネック。
そう考えると流し斬りを使える第1皇子ヴィクトールは優秀だったとも言える……のか?魔力も高いので術がおすすめ。
ライトボールを使えば序盤では貴重な回復術である月光を閃くこともあるので、基本は術をメインにして剣はその合間に使わせていくといい。
アビリティは全部の基礎能力値が1上がる「全基礎能力+1」だが、レオンが存命の時はアビリティが解禁されないので習得できるのは2週目以降となる。

  • ジェラール【第2皇子】
CV:小林裕介
レオンの息子である第2皇子。
最終皇帝が全体の主人公なのに対して、こちらは序盤の主人公的存在。
争いを好まず、全ての技能レベルが0という状態だが、魔力・素早さ・器用さが高く、腕力も低くはないので高いポテンシャルは秘めている。
…が、どれも技能レベルが「-10」あつかいらしく、Lv1まで上げることが困難なのでそこで戦闘向きではない点を突きつけてくる。ぶっちゃけ戦力外。
とりあえず皇帝になる前は拳やフルーレを振るいつつ、封印の地から帰ってきたらエメラルドから教えてもらうファイアーボールを使い、レオンの遺した武器レベルで剣・小剣・天術も鍛えていくといいだろう。
最初は非力で陣形の最後尾に配置されているが、クジンシー戦の負けバトルでレオンが死亡した後はレオンの能力やソウルスティール見切りを継承し皇帝となる。
リマスター版以前は継承してすぐに戦死しても他のキャラに皇位継承して進められるが、本作ではクジンシー討伐前に負けるとゲームオーバーになるので注意。
クジンシーを倒してから金色の鎧に着替え、自由に行動できるようになるが、普通なら運河要塞を攻略しての年代ジャンプでジェラールの代を終えると思われる。
しかしやろうと思えば、ルドンを制圧してナゼールでダンターグを倒してメルーでノエルも倒し、更にはサラマットでロックブーケもしくは地上戦艦に潜入してボクオーンを倒す事も可能である。
他にもワグナス打倒は無理だが、ヤウダまで足を延ばして忍者やイーストガードを加入させたり、クィーンを倒した上で人魚と駆け落ちさせたりもできる。
アビリティはレオンと同じく「全基礎能力+1」だが、ジェラールの代では極意化はできない為、ジェラールの代から年代ジャンプした後にジェラールの部屋の肖像画を調べると入手できる形となっている。
また、2週目以降では白服時代は固有アビリティを持たない状態なので、その点では少しだけ不利と言える。

  • 帝国重装歩兵
CV:松田健一郎
豊富なHPと防御力で敵の攻撃を一身に引き受ける重騎士で、剣と棍棒を扱う。いわゆるベア族。
一方で、攻撃力は低めで火力面では貢献しにくい。
旧作では序盤に使われるだけに留まる不遇なクラスの代名詞で、前衛系のクラスが充実すると真っ先にパーティから外されるのが常だった。
今作では代名詞たる剣技「パリイ」の成功率が80%固定*18、更に40%の確率で自動でパリイを発動するアビリティ「オートパリイ」によってその役割を極める。
このオートパリイは剣さえ装備していれば別の武器や術を使っていても発動するという優れものである。*19
インペリアルクロスの最前線でパリイしまくって攻撃を尽く無効化するベアに惚れ込む皇帝が続出した。
それでも結局極意化したら役目を終える……と見せかけて、体力が最終的な耐久力にも影響するようになったのでパリイ失敗しても素のタフさで耐えられる強みはあり、物理攻撃が主体のボス相手や防御重視の陣形で戦う時ならば非常に頼れる存在になった。
また「狙われ率アップ」「不死鳥の加護」などクラス由来ではないアビリティとオートパリイを両立してタンクに特化したい場合も必然的に、オートパリイをデフォで備える帝国重装歩兵を使い続けることになる。
前衛職にしては魔力もそこそこ高めなので、他の戦士系に比べて術法防御を確保しやすく、回復や補助術を覚えさせておくとタンクとしての息の長さも合わせてよりサポーターとしての役割の幅を広げられる。
……と、このように旧作では真っ先に外されがちだったのが嘘のような大躍進を遂げた。
同クラス内では腕力や魔力が最高で武器技能も多いヘッジホッグが特に有力か。剣技の閃きに秀でたスネイルも戦力強化に一役買うだろう。一方で初代であるベアはひっそりと原作よりLPが増えて重装歩兵最高値となっている。
得られる陣形は「インペリアルクロス」をベースに、前衛に配置した3名の狙われやすさと物理・術法防御が上昇する、後衛への防御に重きを置いた「インペリアルシールド」
名前の由来は主に陸棲の動物。

  • 帝国軽装歩兵
男CV:村田太志
女CV:川井田夏海
多くの武器の扱いを得意とし、平均的な能力を持つオールマイティな性能の軽騎士。男は大剣・斧・槍、女は剣・棍棒・小剣・弓がメイン。
反面、術の扱いは不得手で突出した能力も無いので器用貧乏だが、弱点システムの仕様上パーティーの足りない部分を穴埋めするには最適。
リチャード・ジュディは同クラスの中では各種ステータスや閃きタイプが優秀で特に使いやすい。
アビリティは装備品の重量を無視する「ウエイトパージ」と30%の確率でターン最初に行動出来るようになる「クイックターン」。
前者は重い全身鎧や盾の重量を無視できる他、重量で素早さが落ちる=体術の威力が下がったりするのを防げる。本作の物理防御は重量とのトレードオフになりがちなので、使う時は使う。
後者は確率は安定しないものの、それ以外のデメリットが無い点と毎ターン発動する可能性がある点で同種のアビリティや陣形に勝る。確実な行動コントロールができない頃はお世話になる。ちなみに龍陣などの行動順固定が利いている場合はそちらが優先される。
得られる陣形は「インペリアルクロス」をベースに、前衛3名の狙われやすさと近距離攻撃が上がる攻撃特化戦法向けの「インペリアルアタック」
名前の由来はアメリカの歴代大統領と女優。

  • 帝国猟兵
男CV:清水優譲
女CV:加隈亜依
高い器用さを持つ弓兵。それに加えて男は槍、女は小剣を得意とする。
カテゴリーごと不遇だった弓が大幅強化された事で相対的に地位が向上。
特に初期メンバーでもある女の一番手のテレーズが早々に閃く「でたらめ矢」は序盤の優秀な全体攻撃として重宝し、本作では更に水の回復術である《生命の水》を初期習得していることから初期の回復役まで務められるようになった。
ノーマッドやハンター、イーリスといった、より弓使いとして優秀かつ多芸なクラスはいるものの、序盤から暫くは弓の専門家として活躍する。
アビリティは状態異常やデバフを付与した際に効果ターンを延長する「エクステンション」と、状態異常とデバフの付与される確率を1.5倍する*20「かく乱作戦」。
両方を1人にセットして運用するのも強いが、かく乱作戦をセットした先鋒が行動不能系の状態異常を撃つ→エクステンションをセットした後続が本命の状態異常を仕掛けるといった応用も可能*21で、男女でシナジーがある珍しいクラスであり、総じてデバッファーとしての役割が強くなっている。
そしてぴっちりスーツとおっぱいとお尻に魅了されたプレイヤーが多数出現した
得られる陣形は後衛3名の素早さが下がり、遠距離攻撃(技図鑑でレンジが「遠」とされる技が対象で、術は対象外)の威力が上がる「インペリアルレイ」
名前の由来はイギリス王室の人物。

  • 宮廷魔術士
男CV:鈴木峡汰
女CV:白石晴香
男は風水、女は火風の術を得意とする魔術士。
術の仕様変更の影響を強く受けており、特に女の強化が著しいのと、男も水の攻撃術「ウォーターガン」の導入とウィンドカッターの消費コストが重くなったので水術が伸ばしやすくなった。
さらに両者とも風術を得意としている、ということはさらに天術を覚えることで本作の有用回復術「レストレーション」を使いこなせるようになる。
冥術に関わる「理力」が「魔力」に干渉しなくなり、「識者のローブ」が固定装備でなくなって他の高性能な防具を装備可能になったのは大きな追い風である。
アビリティはバトル終了後にBPが最大値の3%回復する「バトル後BP回復」と、術の消費BPが20%少なくなる「術消費BP軽減」
特に「術消費BP軽減」は術の回転率アップに欠かせないため、早めに極意化しておきたい。
そしてぴっちりタイツとおっぱいとへそに魅了されたプレイヤーが多数(ry
なお、女の一番手であるエメラルドはジェラールに火の術の初歩である「ファイアーボール」を伝授*22してくれる。
そして、伝授の場面で何故か画面暗転する演出のせいかジェラールに火遊びを教えた女という扱いが生まれてしまった。
得られる陣形は前衛に防御力アップボーナスが無い代わりに、中列3名の術法攻撃が上がる「インペリアルマジック」
名前の由来は黄道十二星座と宝石。

  • フリーファイター
男CV:八代拓
女CV:桑原由気
自らの意思で仕える将を定める孤高の傭兵*23
序盤で貴重な腕力と体力に長けたパワーファイターで、パワー系が充実する後半でも、その中では微妙に素早さが高めなのが長所。
男は大剣や斧といった重量のある武器に、女は剣や弓といった小回りの利く武器に適性がある。
女はウリの腕力が下がるので男に比べてやや微妙感があるが遠レンジ技に長けたものが多い。3番手のメディアは多技能に加えて理力も高く女版デザートガード的な性能を持つ。
ただ、閃き適性は割とバラバラなので閃き要員にしたい場合は調べた方がいいかも。特に男の5番手であるアキリーズは重要度・貴重度共に高い閃きタイプなのでなおさら。
アビリティは最大HPが10%増加する「最大HPアップ」と最大BPが10%増加する「最大BPアップ」
そしてぴっちりタイツとおっぱいとおっぱいのほくろに魅了されたプレイヤーが(ry
得られる陣形は前衛3名の物理攻撃が上がり、先頭の2人が狙われやすい「アサルトファング」。序盤に手に入る陣形の中では縦貫通範囲攻撃に強いので運河要塞とモンスターの巣、どちらの攻略にも役に立つ。
名前の由来はギリシア神話の英雄とその妻。

  • シティシーフ
男CV:内田修一
女CV:稲川英里
アバロン帝都内の地下にあるギルドで活動する盗賊。
素早さはかなり上位で器用さも高め、男は剣と小剣、女は小剣と体術の扱いに秀でる。
スターリングやキャット、ラビットをはじめ理力が高めのキャラもチラホラ。
アビリティは近接攻撃時に15%の確率でアイテムを盗み出す「スティール」と、一部のドロップアイテムの数が2倍になる「抜け目ないネコ」
装備開発に要求される素材を効率よく集められる。特に軽装備に関わる「布」素材に関しては彼らに頼らないと本当に枯渇する。
女の方は固有装備だったヒールのサンダルが自由に着脱可能になり、しかもそれについた固有技「ふみつけ」がネタ抜きで大活躍。序盤・周回時の戦力としては大幅に強化された。
なお、女の一番手であるアバロンのダニキャットは初登場〜運河要塞攻略後までの一連の専用イベントが今作でより可愛らしく描かれ、魅力的なグラフィックとその言動で骨抜きにされてしまったプレイヤーが多い。
そして、運河要塞をクリアしたら年代ジャンプしてしまうケースが多い*24ため、仲間にできなかったキャットの代わりに2番手のビーバーを次の皇帝に選ぶプレイヤーが多数出現し、仕舞いには「ビーバーはジェラールとキャットの子孫*25」扱いまで生まれてしまった。
挙句の果てに公式X(twitter)でも「ビーバー帝」がネタにされてしまうなど、色々な意味で人気キャラである。
そしておっぱいとへそとスカート部分の見えそうで見えないラインに魅了された(ry
なお、例のトラウマイベントにおいて、彼らはあのセリフがボイス付きで再現されている*26
得られる陣形は前衛4名の素早さと後衛1名の物理・術法攻撃が上がる「フリーファイト-1*27」。行動後防御がなくなったので搦め手との併用が大事に。
名前の由来は鳥類と小動物。

  • フリーメイジ
男CV:松重慎
女CV:東内マリ子
術法の研究を行うフリーランスの魔術士。術法研究所の建設と共に仲間になる。
男は地水、女は地炎の術を得意とするが、本作のマスターレベル制度の関係で地以外はごっちゃになることも。
魔力は宮廷魔術士に譲る代わりに、術士の中では体力が高めで多少打たれ強く素早さもそこそこで、冥術適性が高めなのが特徴。
ヴェガやポラリス以外は理力のせいで通常の術の威力が下がるのが難点だったが、仕様変更のおかげでリメイク前より術火力が出せるようになっている。
また旧作では地攻撃術の習得にかなりのLv上げが必要で性能をフルに発揮させるには結構な我慢を強いられていたが、
本作では基本の攻撃術として「ロッククラッシュ」が追加された事で序盤からアタッカー・サポーター両面で活躍出来るようひなった。
また、こちらは天術を加えることで「光の壁」を使えるようになる。女性ならばデフォで「炎の壁」の素養があるのも嬉しい。
アビリティは通常攻撃が命中した際にBPが5%回復する「BPチャージ」と自分の行動開始時にBPが2%回復する「BP自動回復」
前者は物理アタッカー向けなので自身が使うアビリティとしては不遇気味、後者はBPが200を超える(4回復)と実質初級術打ち放題ということなので、中盤以降から非常に頼れる存在に。
原作のドット絵は男女どちらも老人の姿だったが、男は福耳の道士的なおじさん、女は貴族のような気品のある出で立ちの貴婦人と、小林智美のデザイン画に寄せたためにギャップが激しい。
ぶっちゃけ男は元のドット絵から後頭部にしか髪がないとは想像つかない
得られる陣形は前衛2名の術法防御が上がり、後衛3名は素早さが下がる代わりに術法攻撃が上がる「マジカルハット」
名前の由来は恒星と花。

  • 格闘家
CV:前田雄
龍の穴を根城に鍛錬を積む格闘家。
体力とLPに長けるが、体術の威力に関わる腕力と素早さで他のクラスに負けることが多く、旧作では体術の閃き要員としては使えるが役割がそれ止まりになりがちだった。
皇帝に能力を引き継げばそれ以降は格闘家なしでも気軽に体術を使える上、仲間としても力や素早さの高い武装商船団やイーストガードに体術を使わせた方が強力。
特にリマスター版以降は同じ体術の専門家でステータスも抜群に高く、ついでに女なのでテンプテーションも効かない忍者の登場が痛かった。
だが、本作では高い体力*28やLPによる耐久力の向上、技威力を10%アップするアビリティ「攻撃技の心得」による火力の高さ、固有陣形の「龍陣」の大幅強化、
「気弾」「マシンガンジャブ」など各系統の属性が付与された体術や、金剛力や妖精光のポジションを完全に継いだ「ベルセルク」+精神耐性のコンボの扱いやすさもあり、特に著しく強化されたクラスのひとつと言える。財政難の時期に大活躍まちがいなし。
でも収入と図鑑埋めのために結局メンツは潰されがち。というか今作の「気弾」には天属性がついているのでゼラチナスマターにも通用し、一騎打ちになると使ってくるのでそれで戦えよとツッコまれることに
ステータス的に一番体術向きなのは腕力と素早さのバランスが良いライガー。
ベイダーは腕力と体力に特化しているため、皇帝にする等して武器を使わせるのも手。
なおライガー以外は技適性が体術01であり活殺破邪法とネコだましを覚えられず、ライガーは技適性が体術02であるため活殺破邪法を覚えられるがクワドロプルとジョルトカウンターは覚えられない。
ダイナマイトはコッペリアに次ぐLP28を持て余していたが、今作では火力がインフレして防御力が意味を成さなくなる高難易度でそれを盾に無理矢理耐えるという運用も出来る。
得られる陣形は先頭の1人の素早さと近距離攻撃を大UPし行動後防御を付加、最後尾は素早さが下がる代わりに遠距離攻撃を大UPし、そして先頭から順番に行動できる「龍陣」
今作では格闘家との相性も良く、配置を自由に変更できるようになったことで有用性が一気に上昇した。連携、封殺、トドメとなんでもござれで、攻撃面で優秀。
名前の由来はプロレスラー。

  • ホーリーオーダー
男CV:小林親弘
女CV:石見舞菜香
カンバーランドを守護する聖騎士。
男は剣と槍と多少の術の扱いに長けたオールラウンドな重騎士で、女は一貫して棍棒と術に特化したサポーターと、同じクラスで全く運用法が異なる。
ステータス的には男性はいわゆる魔法戦士としてはサラマンダーに次ぐ術威力を発揮し、女性は単純にトップクラスの術威力を誇る。
女性のホーリーオーダーは回復役のみならず、序盤中盤は太陽光線、終盤はギャラクシィと術火力としても貢献してくれるだろう。
どちらも鈍足であり、龍陣や稲妻といった連続行動型の陣形と相性が良い。女の方は逆に遅さを活かして後手回復役として動くこともできる。
アビリティは男が被ダメージ時に連携ゲージを5%獲得する「ダメージコンバーター」。連携が最大のダメージ源となる本作では有用アビリティの一つ。
女は回復術の回復量が20%アップする「回復術の心得」。わかりやすく強力な上に、クリア後に手に入る「回復限界突破」と組み合わせるとさらに有用度が増す。
得られる陣形は前衛3名の物理・術法防御が上がり、陣形が崩れない限り後衛の2名が狙われなくなる「ホーリーウォール」で、徹底した役割分担で真価を発揮。
名前の由来はキリスト教の聖者。

  • 武装商船団
CV:星野貴紀
ヌオノを拠点とする商船乗り。
斧の扱いを得意とする他、このクラスを皇帝にしないと消化できないイベントも存在する。
旧作では固有陣形「ラピッドストリーム」の圧倒的な性能もあって大暴れ出来たが、今作では敵の耐久が増したことでやや使いづらくなった。
それでも斧の閃き要員としてだけでなくアビリティの「連携ゲージアップ」で、本作のバトルの鍵となる連携の回転率を高められるのは強力。
ティルピッツをはじめ体術使いとしてはイーストガードに次いで優秀なステータスを誇り、フィッシャー等一部は技能も持つ。フィッシャーやドレイクは理力も高い。
忍者がいないSFC版ではアマゾンストライクの陣形で最終メンバーとしても良いほどの存在だった。
得られる陣形は盾・ガーダーの発動率を犠牲にして、全員の素早さを上げ先制行動+順番行動を可能にする「ラピッドストリーム」
陣形自体はオリジナル版より強化されているものの、ゲームバランスの都合オリジナル版と比べると使いにくくなっている。
両手武器や体術主体で押せそうな時、絶対に先手を取られたくないがいちいちクイックタイムを使っていられないという時に*29
名前の由来は航海士。

  • サイゴ族
CV:玉井勇輝
ナゼールの地をムーと共に放浪して生きる遊牧民。
豊富なHPと防御力を持ち、腕力もやや高めなパワーファイター。
得意武器の棍棒はデバフを付与する技も多いため、タンク役だけでなくデバッファーもこなせる。
旧作と違い、全員が体術の技能も持つ。素早さ14以上の者は棍棒より体術のひらめきで活躍することもできる。
先手必勝が正義のリマスター版以前はイマイチ埋もれ気味だったが、敵のHPが多いので反撃された時の防御も重要な今作では地位が上がった。
アビリティはHPが30%以上の時にHPが尽きるダメージを受けても1残して戦闘不能を回避する「サヴァイブ」
敵の火力がインフレし始める後半や高難易度では陣形が崩れるのを防ぐ保険として優秀。「一発で倒れる」と「一発なら耐える」は大きく意味合いが異なる。
棍棒アタッカーとしては帝国鍛冶職人、タンクは同じく体力がありオートパリイが優秀な帝国重装歩兵というライバルがいるが、タンク役にサヴァイブが必要という前提なら優先できる。
得られる陣形の「ムー・フェンス」は必ず後攻になる代わりに物理・術法防御が大きく上昇する。自動防御ではなくなったのが惜しい所で陣形効果発揮中はクイックタイム等による行動順操作を受け付けないのも注意点。*30
名前の由来は北欧の伝説「サガ」の登場人物。

  • ノーマッド
男CV:清水優譲
女CV:川井田夏海
雄大なステップの自然と共に生きる遊牧民。
男は斧と弓、女は棍棒と弓を得意としている。
特に男性では腕力や器用さなどステータスのバランスが良く運用の幅が広い。
女性はやはり腕力には劣るもののアリアをはじめ術威力が男性より高め。陰陽師に次ぐ冥術威力を誇るファティマもこのクラス。
本作では薬草を採って生活するという特徴から道具の扱いに長ける唯一無二の個性を得ており、
アビリティの70%の確率で使用した傷薬を消費しない「傷薬節約術」と傷薬の回復量が200%アップする「薬草の知識」によって、BPを圧迫せずに大幅な回復を見込める。
最高傷薬が1500回復になって高確率で使い放題…というと聞こえはいいが、本作では戦闘で使用できる傷薬はパーティー内のキャラに持たせた分のみで、それも各キャラごとに二個までしか持たせられないという仕様である為、それがノーマッドのアビリティに対しての向かい風になっており、そもそも多少使い勝手を上げた程度では状態+HP完全回復の「エリクサー」に勝てず、追加された合成術「レストレーション」の全体回復がある今作では焼け石に水レベルである。
一応ベリーハードの序盤は敵の攻撃に対して回復手段に乏しいので、大地の剣を充分に持ち込んでいない場合の選択肢としては大地の剣を差し置いて極意化すること自体がニッチだが有用。
アビリティ面では不遇ながらも能力はあるため、超高難易度コンテンツに投入して勝利を掴ませたりする猛者がいたりするなど、ロマサガ2らしくやろうと思えばやっていけるクラスではある。
得られる陣形は前衛3名の素早さが上昇して最前列の2名は行動後防御、後衛2名の遠距離攻撃が上がる攻防一体の「ワールウインド」
速さを固さに変える陣形で後衛キャラの戦力も上げられるので、考案するノーマッドとの相性は良好。
名前の由来はモンゴル帝国の民族長・ハーンを名乗った人物と、アラビアンナイトの登場人物。

  • ハンター
CV:岡本幸輔
サバンナに住まう狩人。「アリだー!!」と叫んでる人
タームの侵略によって危機に瀕しており、クィーンを討伐すると加入する。
最高峰の器用さを有する弓攻撃のスペシャリスト。
しかし旧作では弓自体が貧弱、さらにその鈍足さが祟って帝国猟兵を使い続けた方がマシという不遇クラスだった。
オセイをはじめ理力の高い人材が散見されるものの、冥術と弓の併用なら陰陽師や一部のイーリスの方が使いやすい。
しかし今作では器用さ関係の武器や技が強化されたことに加え、最初のターンに限り、必ず一番最初に行動出来るアビリティ「先手必勝」の登場でようやく弓の達人らしい活躍が可能。
一見地味だが陣形を乱された時でも先制で動いて反撃出来るのが嬉しい。順番に行動するタイプの陣形では空気を読んで発動を見合わせてくれる。また、パリィなどの防御技は1ターンではなく次に行動するまでなので、タンクに先手で使用させれば行動不能にならなければずっと鉄壁になれる。
得られる陣形は「インペリアルレイ」を改良し、「ワールウインド」をさらに遠距離攻撃に特化させたような効果を持つ「ハンターシフト」
弓弱点・風弱点が多い環境で効果を発揮。ハンターとの相性にも優れている。
名前の由来は先住民族の名称。

  • 軍師
CV:烏丸祐一
卓越した頭脳を持つ変な髪型と変なバイザーをした軍略家。
原作では帝国大学を建てるだけで加入できたが、本作はそのうえで彼が絡むイベントである地上戦艦攻略(=七英雄ボクオーンの撃破)をしないと加入しない。
あらゆる系統の術法に精通する一方で、古代の魔術である冥術を快く思っておらず、「肉体労働は苦手」と語る通り物理方面の適性は低い。
天と何かしら2系統の術を持っているのが特徴で、世代が進むごとに全系統の術Lvが上がりやすく、アビリティ「攻撃術の心得」により、安定して火力が高い攻撃を繰り出せる。壁職人としても大活躍。
基本的には火力よりも素早さに長けた術士だが、最高の魔力と素早さを誇るコウメイの存在が有名で最終パーティの有力候補となる。ただしこのコウメイはLPの低さが難点。
最終皇帝が女より素早さで劣る男である場合、陣形「稲妻」で最速のコウメイを先導役にすることも可能。
得られる陣形は中央のキャラに攻撃が集まる代わりに物理防御・術法防御・盾発動率を大幅に高め、周囲も素早さを犠牲に盾発動率を高める防御陣形の決定版「鳳天舞の陣」
今作では配置を自由に変更できるようになったことで有用性が一気に上昇した。タンク役を中央に配置する戦法はベリーハード以上の難易度でもかなり有効。
「カウンター強化」というアビリティを付けた状態のパリィは驚異の発動率100%であるため、非常に相性がいい。
さり気なく本作で術を使用している時にも盾やガーダーは使えるように変更されているので、軍師との相性自体も良くなっている。
名前の由来は三国志の参謀・知将。

  • インペリアルガード
男CV:江頭宏哉
女CV:東内マリ子
帝国内で特に武技に秀でた者達から選抜された精鋭部隊。
槍を得意とし、男は斧技能に加えて全クラスでも屈指の腕力の高さ、女は剣技能の他に魔力が高く天術の扱いに秀で、素早さが最低クラスな以外は隙のない能力を誇る。
アビリティは20%の確率で防御力無視のダメージを発生させる「クリティカル」と、20%の確率であらゆるダメージを無効化する「ダメージカット」
最強の矛である男、最強の盾である女という位置づけか。
ハンニバルは最終皇帝(男)と並ぶ最高の腕力を誇るため、最終パーティでも前衛に素早さを求めないなら真っ先に起用される人材だったが、今作ではステータスだけでなくアビリティも重要なので意外とライバルも多い。
ダメージカットは高難易度ではアテにするには微妙なので、タンクを任せるならオートパリイと併用するのがオススメ。
得られる陣形は先頭に敵の攻撃を大きく集め(行動後防御の保証付き)、全員の素早さを上昇させて有利に戦えるようにする「インペリアルアロー」
縦貫通範囲攻撃への対策が出来ているならかなり使いやすい陣形として活躍する。
名前の由来は将軍とローマ神話の女神。

  • アマゾネス
CV:杏寺円花
サラマットのジャングルに住まう女戦士。
魔力以外は平均的で槍と弓を得意とするが、閃き的にはだいたい槍や斧の方が得意。
腕力より器用さが高いので能力を活かすなら弓だが、PT事情に合わせて前衛もこなせる点がウリ。世代交代による技能充実もなかなかのもの。
8番目のトモエだけは器用さより腕力の方が高く剣技能もあり、素早さの高さも手伝って物理系前衛として使いやすい。
テオドラ・アルテミシア以外のメンバーは斧槍適正であり、 全斧技と全槍技 を覚える事が出来るので、その系統を覚えたい時は入れておけば問題ない。
女性皇帝でないと加入にやや手間がかかる。
アビリティはHPが満タンの時にダメージが10%アップする「ファインアタック」
全体攻撃が激しくなるボス戦では条件を満たすのがややシビアだが、技・術問わず火力を上げられる。
得られる陣形は前衛3名の素早さ・近距離攻撃が上昇する「アマゾンストライク」
特に最前列の1名の上昇率が高い。防御面のボーナスはなくなったので押せ押せ系の陣形になった。
名前の由来は女帝や女性の将軍など。一部例外アリ。

  • デザートガード
CV:石井隆之
メルーの砂漠地帯を守護する戦士。
腕力と体力に優れ素早さもそこそこ、似た能力を持つフリーファイターよりは魔力(術法防御にも影響)も高いバランスの良い能力。
剣と大剣の扱いに秀でており、原作と違い両方を備えたキャラが少ないので貴重な個性。
大剣の中には剣の技も同時に使える物があるので、その大剣ともうひとつを装備すれば実質3種類の武器の技を扱える事になる。
理力が高めで、冥術取得時は砂漠の戦士らしくサンドストーム・デブリスフロー等で全体火力を出せる魔法戦士的な運用が可能。
アビリティは防御状態の時や回避・カウンター技を使用した時に敵から狙われやすくなる「挑発の構え」
高性能な盾・ガーダーや、構え技の「パリイ」「カウンター」「風車」などを覚えさせて運用したい。
ちなみに、イベントで習得できる「狙われ率アップ」と両方の効果は受けられないので注意。
地味に「不動剣」も発動対象になっているので、攻撃を吸い寄せて最後に強烈な一撃を返すという使い方もできる。高難易度だとその前にワンパンされるけど。
得られる陣形は前衛3名の物理・術法攻撃が上がる「デザートフォックス」
偏ったPT構成でも攻撃ボーナスが得やすいのが特徴。最前列の1名は素早さアップと行動後防御の効果も付くので、一番よい装備で運用したい。
名前の由来はアラビアンナイトの登場人物。

  • イーストガード
CV:清水優譲
和風の文化が根付くヤウダの地を守護する剣士。
今作ではだいたい忍者のついでで加入することが多い。忍者だけ加入させて年代ジャンプはダメ、絶対!
大剣の扱いで右に出る者はなく「無明剣」「活人剣」「乱れ雪月花」など高位の大剣技を閃く。
しかし、それ以外の武器はあまり得意ではなく、弱点を突くのが肝となる本作のシステム的に攻撃の幅が狭くなりがちなのは少々痛い。
逆に言えばその弱点を克服すると強くなるので皇帝・超高難易度向きのクラス。高い腕力を活かすなら体術や斧*31を使わせるのがオススメ。
能力は最強クラスだがLPが1しかないソウジが属する事でも有名で、体術技能を鍛えると最終皇帝に次ぐ火力を出せる。
また、今作では戦闘不能でのLP減少を無効化するアビリティ「不老不死」があり、それさえ付けられればソウジ実戦投入のリスクが激減する。ただしこの効果では防げないライフスティール等は要警戒。
トシやレンヤも忍者やソウジには劣るが高速アタッカーとして優秀な能力で、こちらも十分主力として使える。
アビリティの技の消費BPが20%減少する「技消費BP減」によって、強力な技を惜しみなく繰り出せる。
得られる陣形は先頭から順に連続行動しつつ、最後列の1名の物理・術法攻撃を大きく上昇させるという「龍陣」と逆の意図を持つ「稲妻」
防御は不安だが5番目を軸にした連携戦法が強く、1番目から4番目に育てたい技能を使わせて5番目で一掃する使い方ができるので稼ぎにも便利。
名前の由来は日本の剣豪。

  • 海女
CV:永瀬アンナ
港町のトバで漁を生業とする海女。
原作のドット絵では小柄であり、小林絵では幼女だったため、今作でもやや幼さを残す少女のデザインである。そして今作では激レアの慎ましやかな胸部装甲
旧作では何度も年代ジャンプを経験し、それなりに長い世代を経て後半から終盤にかけてようやく加入という面倒さから、仲間にせずかあるいは気づかずにクリアした人もいるかもしれないが、今作ではイベントが早い段階で発生するようになったので、きちんと手順を踏めば中盤で仲間に出来るようになった。ただし、オリジナル版と異なりいきなり最終皇帝を出してスービエに直行するルートでは仲間にできなくなったので注意。
LP以外の能力がバランスよくある。特に注目すべきは腕力・素早さが高く前衛として使いやすいデビー、高い魔力と理力を誇るリンダあたりか。同じぐらい冥術の威力を出せるキャラの中でも体力の高さやそれを活かせるアビリティという強みもある。
風術と天術に適性を持ち、今作における強力な回復術である「レストレーション」を最初から高いレベルで扱えるので、参戦が遅れがちな分即戦力として使える路線を打ち立てている。
得意武器は槍だが、専業戦士に比べると腕力が低いので火力にはあまり期待出来ず、閃きもオリヴィア以外術士タイプ、そのオリヴィアも棍棒タイプなので閃き要員としても不向き。技道場経由で属性技を揃えてゲージ回収を狙うには便利。
今作では固有装備のトライデントから閃けるポセイドンシュートが非常に使いやすい技となっているので、その点では槍適性があるのはありがたい。
覚えてからの運用は重水の槍のほうが強いが
体力と魔力のおかげで最終的な防御力があり、毎ターンHPが最大値の20%回復する「HP自動回復」のアビリティを備えており、粘り強く戦線を支える。
得られる陣形は後衛3名の術法攻撃が上がる「パワーレイズ」
最後列1名は素早さが下がる変わりに術法攻撃の上がり幅が大きい。今作ではどんな術のダメージも増幅するので安心を。
名前の由来は海外の女性歌手。

  • サラマンダー
CV:越後屋コースケ
過酷な熱さのコムルーン火山の麓に住む種族で、見た目は人型のトカゲ。
斧と体術の扱いに長け、アビリティ「火神の恩寵」によって火属性を含む攻撃を無効化し、火地相で回復する火系統のスペシャリストなので、七英雄のノエル・ワグナス対策になる。
なお他の恩寵アビリティにも言えるが、該当属性を含んでさえいれば別の属性との複合攻撃であっても無効化する仕様なので、是非とも極意化しておきたい。
なのでヘルファイアを食らうサラマンダーはかなり貴重
また、今作では固定装備システムが無しになったので「赤熱の鱗」を外すことが出来る。1枚だけ剥がしてもらってるのか?
システムの変更により「赤熱の鱗」はアビリティと火属性耐性が被っているので、外して他の味方に渡したほうが良い。
タンボラをはじめ腕力も魔力も高い魔法戦士として使える人材が多いほか、最終皇帝(男)とハンニバルに次ぐ腕力を誇るアウもいるなど優秀な人材が豊富。
加入は冥術の入手と後述する陰陽師の加入との2択になる…のだが、旧作~リマスター版に比べて択一で失うものが多く、択一になった陰陽師や冥術も強化されたため見捨てられやすい。
特に最高難易度の「ロマンシング」では冥術「シャドウサーバント」他の有無で難易度が激変するため、サラマンダーを選ぶ事自体が「サラマンシング」という縛りプレイと言われる。
ただしロマンシングは周回を繰り返してアビリティを集めたり育成を極めたりしてから挑むことを前提としているので、その準備段階である緩い難易度のどこか(特に初回プレイ)においてはサラマンダーのほうが優先度が高いとも言われる。
余談だが、冥術ルートではサラマンダーの代わりに使えと言わんばかりに「火神防御輪」を入手できるのだが、この防具は火属性攻撃は無効化するものの、恩寵アビリティと違って複合属性攻撃は普通にダメージを受けるという欠点があるので、サラマンダーの「火属性のスペシャリスト」という地位は極意化システムがなければ揺らいでいない。
なお、今作のサラマンダーは「テンプテーション」にかかってしまう仕様なので、見切りか精神耐性が必要なのを留意されたし。
得られる陣形は火山を象り火系統攻撃および防御が上がる「ボルカニックハート」。属性特化陣形は合成術や一部の技も強化対象であることに活路を見出すと良い。
名前の由来はインドネシアの火山。

  • ネレイド
CV:野々山恵梨
ルドン高原のアクア湖に住む清廉な水を好む種族で、見た目は人魚。今作屈指の布面積が少ない女性クラスその1。それはもうぷるんぷるん揺れる
器用さ枠だが棍棒と水術特化で、「水神の恩寵」による水のスペシャリストなので、七英雄のスービエ対策になる。
またクリア後のダンジョンで降り注ぐ死の脅威*32もノーダメージでやりすごせる。
ハンターと並ぶ最高の器用さを誇るナウシトエ、魔力の高いアムピトリーテ、理力に長けたガラテイア等個性的な人材がいる。
原作で固定装備だった「メロウリング」は外せる仕様になっているので、アビリティと水属性耐性が被っているため他の味方に渡したほうが良い。
今作ではステータス的も被り気味な追加クラスの踊り子が存在するのが逆風で、スペックを発揮させたいなら小剣・弓・水以外の術を一から鍛えなくてはいけないためある種やり込み向け。
ただし、ガッツリやり込んだ場合はキャッシュバックを他のアタッカーに回せる分ネレイドの方が使いやすいかもしれない。
原作では下半身が魚のまま移動していたが、3D化した事で個別に陸上で動かす描写が必要な都合上か、イベントアイテムである「月光のクシ」の作用によって人間のように足が生えた姿になる。
人魚・蛇女好きのプレイヤーが嘆く一方、二本足の姿がストレートに扇情的であるため、こちらが好みなプレイヤーもいる
なお、今作のネレイドは「テンプテーション」にかかってしまう仕様なので、見切りか精神耐性が必要なのを留意されたし。
得られる陣形は三日月を象り水系統攻撃および防御が上がる「アクアムーン」
名前の由来はギリシア神話の海神・ネレウスの娘たち。
また、リメイク前は某イベントで数少ない被害を受けないクラスだったのだが、野々山恵梨氏が例のイベントのボスと兼役だったりする
その野々山氏は自身のYouTubeチャンネルでリメイク版のプレイ動画を配信しており、上記の某イベントではネレイドで対峙して即興の掛け合いを披露してくれたりする。イトケン巡回済み

  • モール
CV:越後屋コースケ
サバンナの地中に住む種族で、見た目は人型のモグラ。
手先が器用でアクセサリーの製作も請け負っている。
ターム達の侵略によって大きく数を減らしてしまったが、タームを駆除して年代を経ると人口が増えて仲間に加わる。
体力・魔力が高く場持ちに優れ、小剣の扱いと閃きに長け、モグラらしく地術の技能と「地神の恩寵」を持つ地のスペシャリストなので、地属性攻撃に定評のある七英雄のダンターグ対策になる。
超高難易度コンテンツ、特にボス戦では地属性の強烈な攻撃にさらされる場面が増えるため、やる時はしっかりやるアビリティの持ち主。
理力が高めなのが祟ってラト以外は地術要員として微妙だったが、今作では計算式の変更で改善されているので術アタッカーとして運用しやすい。
精神耐性がある強力な固定装備「アイアンウィル」も特徴だったが、今作では他の味方に渡すことが出来るのも強み。
なお、今作のモールは「テンプテーション」にかかってしまう仕様なので、見切りか精神耐性が必要なのを留意されたし。
つまり、「テンプテーション」への対処が「アイアンウィル」だけの場合、装備を外したらかかってしまうのだ。
得られる陣形は並んだ山を象り地系統攻撃および防御が上がる「ツインピラミッド」
名前の由来は各国の言語における土壌の名前のもじり。

  • イーリス
CV:鈴代紗弓
ヤウダのチカパ山に住む音楽を愛する種族で、見た目は足以外ほぼ背中に翼が生えた人。今作屈指の布面積が少ない女性クラスその2。それはもうばるんばるん(ry
加入条件は詩人関連の長いイベントをこなす必要があるが、ワグナスの居城である浮遊城への侵入に一役買ってくれる。
この加入手順も原作では失敗条件があったが、今作ではそれがほぼ撤廃された*33
特に今作では「人力風起こし」が一度の使用で壊れてしまうため、浮遊城で全滅した場合あるいは「もう帰る」を選んだ場合にはイーリスを頼る必要があり、連れてもらえるパターンも1つ追加された*34
器用さ・素早さ・魔力に長け、弓使い・術士の両方でトップクラスの性能を誇る、加入に手間取るだけあってハイスペックなクラス。
アビリティ「風神の恩寵」で風属性の耐性を持ち、なおかつクラス唯一の浮遊タイプなので対地攻撃を避けられる個性も優秀。
なお、原作では冷気属性の耐性だった固定装備「風花のショール」が風属性に変更されたので、他の味方に渡したほうが良い。
高い魔力を誇るスカイアが目を引くが、今作ではナディールの各種能力やストーミー、ゲイル等の技能・理力に注目して起用するのも手。
これらの点に注目し、特定のボス戦ではオートパリイなどを付けてタンクとして運用する戦術もあるほど。
なお、今作のイーリスは「テンプテーション」にかかってしまう仕様なので、見切りか精神耐性が必要なのを留意されたし。
得られる陣形は翼を象り風系統攻撃と防御が上がる「クインテットウイング」
名前の由来は風に関連する用語。

  • コッペリア
CV:桑原由気
ソーモンの発明家・ヒラガが開発した自動人形。
世代ごとにヒラガの家で徐々に作られていく過程を見ることができ、未完成でも喋ってくれる。
仲間にしてもプレイヤーが操作できず、勝手に行動して戦うNPC仕様だが、皇帝に即位すると操作できるようになる。
全ての能力がバランス良く高く、LPが99あるのでまずLPが削り切られてロストする事はない。しかも、皇帝にする前なら仮に削り切られようが全滅しようが最皇帝に命(?)を捧げようが修理されて何度でも復活する。ヒラガ驚異のメカニズム
小林智美のデザイン画ではデフォルメ感満載のコミカルチックな人形だったが、今作ではゼンマイ式の美少女ドールとなっている*35ヒラガ驚異のフェチズム
旧作では一度仲間にした後、次のタイミングで皇帝にしなければ以後登場しないという流れだったが、今作では皇帝にしなかった場合は後の時代で再加入可能になったので魔石の指輪を絡めたLPタンクとしてうってつけ
アビリティは全ての状態異常・デバフを無効化する「ポーカーフェイス」
極意化するにはコッペリアを皇帝にした後のイベントを見る必要があるため効果は絶大だが、「割合ダメージ」を防げない点は注意。
なお、今作のコッペリアは「テンプテーション」にかかってしまう仕様なので、「ポーカーフェイス」を取得する前は見切りか精神耐性が必要なのを留意されたし。
アビリティに仕様が移行したためか、今作の「プリマチュチュ」は状態異常耐性が剥奪されており、水と風に耐性を持つのみになっている。
得られる陣形は全員の状態異常耐性が上がる「パペットアーミー」。無効化まではいかないが、異常耐性装備が揃わないうちは有用である。
そして立派なものを持っているのだが木製ゆえに全く揺れないという製作者のこだわりが見える

  • 忍者
CV:鈴代紗弓
チョントウ城に眠るお宝を狙う忍。女性しかいないのでくノ一とも言える。
リマスター版で追加されたクラスで、本作ではヤウダ攻略の道中でクエストをクリアする事で加入し、加入までの流れはリマスター版を踏襲している。
ちなみに内容は宝物を漁っていたので牢屋に囚われたところへ皇帝と遭遇→皇帝を騙してまんまと脱出と思ったらモンスターに襲われる→皇帝に助けてもらってジャンピング土下座からの媚び加入と、他のクラスと違ってバカバカしさ満載である。
そんなイベント内容が「アバロンのダニ」を連想するような言動からか、プレイヤーから「ヤウダのダニ」と呼ばれるようになった。
体術と大剣の扱いに優れ、体術の威力に直結する腕力・素早さ、更に器用さも高い。
以前は格闘家の完全上位互換といった性能だったが、女性のクラス故にLPが低く、更に盾が持ちづらい(発動させにくい)・体力・魔力共に低いので耐久力に難があるのが欠点。
しかしアホ可愛いのでやはり格闘家のメンツを潰すプレイヤーが多数(ry
特に最終皇帝とソウジに次ぐ体術威力を誇るフヨウは最終メンバーの有力候補である。
アビリティは弱点をついた時に15%ダメージがアップする「ウィークヒッター」。クリア後に手に入る「オールウィーク」との組み合わせは鬼。
体術と大剣の二つで地属性以外の全属性をカバーできる*36ので、忍者自身と相性抜群。総じて防御面が脆いが火力が高い尖ったクラスに仕上がっている。
ガーダーを活用したい場合は特定の世代で斧技能が上がるので、それを元手に斧を持たせよう。こんなところまで隙が無い。
得られる陣形は全員の連携ゲージの蓄積率が上がる「飛苦無」。常に弱点を突き続けたりいくつかのアビリティでゲージ回収率を高めてゴリ押すタイプ。位置取りも尖っており、範囲攻撃のリスクは大きめ。
ちなみに「受けた恩は体で返す」というセリフを聞いてよからぬ想像をしたプレイヤーが多数(ry
名前の由来は日本に自生する花。

  • 陰陽師
CV:興津和幸
古代魔術である冥術を操る魔術士。
忍者同様にリマスター版で追加されたクラスで、そちらでは「古代魔術書」を諦めても陰陽師がいれば合成術以外の冥術は使用できた。
しかし、今作では「古代魔術書」を入手しないと陰陽師も加入できない仕様のため、完全にサラマンダーとの2択になる。
魔力・理力・素早さが際立って高く、冥術の使い手としては他の追随を許さないスペシャリスト*37だが、冥術自体のクセが強めなので運用には工夫が必要だった。
今作では冥属性を含む攻撃を無効化する「冥神の恩寵」のアビリティ持ちなため、冥のスペシャリストぶりに磨きがかかった上にゲームシステムの変更で冥術以外の術を使わせても強い。
育成を頑張るか皇帝にすることで、天←→冥を攻略先に合わせて切り替える運用まで可能という万能職になったのでサラマンダーの立場が危うい
また、冥術自体も強力な合成術「デブリスフロー」「デスレイン」が追加されており、解禁できれば火力面でも活躍が見込める。
有名な陰陽師が元ネタだけあってセイメイとドウマンが突出して強力。
ドウマンは最高の魔力と理力を持つため冥術士としてはダントツの能力、かつ理力のデメリットがない今作では素早さこそコウメイに若干劣るが通常の術の使い手としても非常に強力。
また先制率の差を陣形効果で補ったり「攻撃術の心得」をあちらから剥がしてしまえば単純に冥術も使いこなせるコウメイと化す。
セイメイは魔力・理力・素早さがドウマンよりやや劣るものの器用さが高く弓や小剣使いとしても戦える。
なお、リマスター版で固定装備だった「百鬼の指輪」は精神耐性があるので、男性でありながら「テンプテーション」が効かない特性を持っていたのだが、今作では他の味方にも渡せるので外す時は要注意。
得られる陣形は味方の天属性攻撃を強化し、冥属性防御も強化する「陰陽天星陣」。珍しく本人以外との相性に優れているというパターン。
名前の由来は日本の歴史上に登場する陰陽師。

  • 帝国鍛冶職人
CV:長谷川育美
代々優れた鍛冶師を輩出する名門・ファブリ家の女性。
本作での追加クラスで、鍛冶屋で武器開発を行っているフロスティから依頼されるクエストをクリアする事で加入。加入中は別のおっさんが鍛冶役を担当する。
棍棒と斧に適性を持ち、腕力と器用さに優れる反面素早さが低いという、可愛らしい外見に似合わない重戦士タイプで、何気に貴重な女の斧戦士でもある。
魔力は低いが火術・地術の適性もあり、サポート性能は高い。
そして戦闘中の言動の脳筋ぶりに定評がある。曰く「勝つまで殴れば負けません!」
アビリティは装備している武器・防具の性能を10%アップする「装備性能アップ」
最終的な攻防強化は非常に大きく、特に強力な装備が充実する後半ほど効果は絶大。盾のガード率も上がる。
このため棍棒アタッカーとしてサイゴ族以上に使いやすいほか、タンクとしても上位の性能を誇る。無論、極意化して他のキャラに渡しても非常に強力。
得られる陣形は前衛2名の物理攻撃と後衛1名の物理防御を大きく上げる「鉄槌陣」。中衛の2名は片方が物理防御だけアップ、中央は物理攻撃&防御アップ。
フリーファイターの「アサルトファング」をより尖らせたような特徴を持つ。
名前の由来は北欧神話におけるドワーフ・巨人族の名称から。
ちなみにロード画面では味方キャラや七英雄のドット絵が表示されるが、彼女のものは完全新規。

  • 踊り子
CV:古城門志帆
マーメイドの夜の酒場で人々を魅了する美しい踊り子。今作屈指の布面積が少ない女性クラスその3。それはもう(ry
本作での追加クラスで、人魚の踊り子との駆け落ちイベント「幻の人魚追跡」をクリアした後、加入イベントが起こる。
そのため人魚イベントをクリアしていない時に現れる魚人がより一層レアな扱いになり、一部のプレイヤーはエンディングの絵で「なんか見たことない魚がいるぞ!?」と思うこと請け合い
人魚薬入手のために行くべき場所があるが、その過程で年代ジャンプからの意図せぬ加入失敗が起こりえるクラスなので、イベントを起こすタイミングに注意。
加入までのハードルが高いゆえかは不明だが能力合計がレオンら固有キャラに並ぶほど高くハンターを食うレベルで素早さと器用さに特に優れるテクニカルなクラスで、小剣と弓と水術に適性を持つ。世代交代も加味すれば槍と風と天も加わり「レストレーション」も使えるように。
魔力や理力も術特化職に次ぐほど高く冥術を含め術士としての運用も幅が広いという、後衛職としてこれ以上にない能力を持つクラスで、後衛らしく腕力・体力・LPは低めだがそれも致命的なほどではない。
見た目は人魚の踊り子そっくりであり、イベントの経緯から恐らく駆け落ちした皇帝と人魚との間に生まれた子孫と思えるが、本人は「私の家は代々踊り子か船大工で生計を立てている」と言っており、明らかにはされていない。まあ十中八九そうだろうが
しかし、彼女から皇帝と人魚の駆け落ち話を聞かされる、駆け落ちの成り行きも伝承しているであろう当代皇帝の心境やいかに。
しかも場合によっては、即その成り行きを伝承されてしまうリコリス(踊り子の一人目)の心境やいかに。
エンディングでは人魚と踊り子はどちらかしか出てこないので、尚の事プレイヤーの想像力が掻き立てられる。
アビリティは連携に参加した際に連携ゲージの25%を回収する「キャッシュバック」
得られる陣形は全員の素早さを上げ、中央の1名が狙われやすくなる代わりに物理・術法防御を上げ、素早さが大幅に上がる「チャームドライブ」。
速度重視の鳳天舞の陣といった趣で、単体・縦貫通攻撃主体だったり状態異常に穴があるタイプの相手に強い。
名前の由来は熱帯魚から。
そしてダニオという名前の踊り子がいるので「アバロンのダニ」「ヤウダのダニ」に続く第3のダニ「マーメイドのダニオ」扱いされてしまった
キャラデザ担当の「あんべよしろう」によると、原作の人魚のドット絵から逆算してデザインしているとのこと。

  • 最終皇帝
男CV:梅原裕一郎
女CV:Lynn
遅れてきた主人公にして、伝承法の行き着く果て。
七英雄との因縁に終止符を打つ宿命を背負った最後の皇帝であり、これまでにその能力と記憶を受け継いできた歴々の皇帝達の集大成。
旧作ではある手順を踏むことで最終皇帝を出さずにクリアすることも可能*38であり、好きなキャラで七英雄との戦いにピリオドを打つやり込みも有名だったが、今作では絶対に登場する仕様になっており、最終決戦に挑むのは最終皇帝で固定されている。
その分、固定キャラゆえに最終決戦以降のストーリー上ではしっかり喋ってくれるという要素もある。
そしてアバロンの子供たちから貰える「10クラウン」と「千羽ヅル」のイベントでその胸の谷間を惜しげもなくプレイヤーに見せつけてくれる
物理系としては最強と言っても良い性能を誇り、特に腕力と素早さの高さを両立していることにより体術の威力はダントツ。
魔力も高いが理力も高めなので旧作での術威力は中の上程度だったが、理力のデメリットがなくなり術士としてもトップクラスになった。
男女どちらも一長一短であり、プレイヤー的に男性は最高の腕力と19という高LP、女性は最高の素早さとテンプテーション無効(見切り欄の節約ができる)な点が重視されやすかった。
今作ではテンプテーションにダメージ付きの強化版が登場して魅了無効の利点が薄れたが、見切り枠が4枠こっきりなので入れない選択肢も取れ、上述の通り術士として強力になったほか、陣形「龍陣」の強化で素早さトップの価値も上がった。
戦闘のリトライが容易になった今作だが「LPが0になると(伝承法が使えない代わりに)パーティーで2人目のメンバーに編成されているキャラがその命と引き換えに復活させてくれる」イベントは据え置き*39
これを利用して狙ったキャラが出るまで2人目を謀殺しまくるとかするなよ!やるならトバの崖で霧隠れ使ったほうが早いから!
アビリティは極意化されたアビリティの装備枠を増やす「アビリティ枠+1」で、能力だけでなくカスタマイズ性も最強。ただ、固有の能力がないともいえるので、使用できる枠の数自体は同じである。
得られる陣形は三角形を組み、防御を犠牲に外側の物理攻撃と内側の術法攻撃を強化する「インペリアルフォース」。最前列は攻撃の上げ幅と防御の下がり幅が大きい。
扱いづらいが攻撃に特化しており、状態異常も含めて何でも使うスタイルや速攻戦法では強そうな陣形。仲間の謀殺にどうぞ

●七英雄

かつて世界を滅ぼす大災厄から人類を救うために戦ったとされる、伝説として語り継がれる7人の英雄達。
世が混沌を極める中、伝説であったはずの彼らは再び現代に現れたが、その姿はもはや英雄などとは程遠い強大な力を有する異形のモンスターと化しており、世界各地の人々を脅かし始めた。
ロマサガ2という作品において重要なポジションを務めるボスキャラクター。彼らを完全に滅ぼすことがこのゲームの最終目標となる。
今作ではバトルシステムの仕様変更も含め、彼ら自身にもかなりの強化が加えられている。少なくとも旧作の知識のみを当てにした攻略は通用しないため、心して挑もう。
詳細は「七英雄(ロマサガ2)」の項目も参照。

●その他の人物

+ 一覧
  • ヴィクトール
CV:興津和幸
流し斬りに定評のあるバレンヌ帝国第1皇子。
扱いはSFC版やリマスター版と変わらないが、亡霊となった彼と戦える条件が緩くなっている他、亡霊時にもしっかり流し斬りを使ってくるようになった。
彼の亡霊に勝利すると最強クラスのアクセサリーと敵からのターゲットを集めやすいアビリティ「狙われ率アップ」が貰える。

  • オアイーブ
CV:ファイルーズあい
レオンに伝承法を授けた魔道士。
七英雄の記憶で少しだけだが過去が明らかになる。
最終皇帝になる前に会っておくとLPが減らなくなるアビリティ「不老不死」が貰える為、一度は皇帝自らの足で彼女に会いに行こう。

  • サグザー
CV:鈴木崚汰
移動湖にいる古代人で七英雄ノエルの知人。
今作では七英雄の記憶の中でオリジナル版で不明だった彼の過去や人柄が明らかになる。

  • 大神官
CV:山口恵
七英雄の記憶の中に登場するオアイーブの父親。
既に過去の人物だが彼のせいで七英雄が本格的に魔物になってしまったため、現代に生きる人間からしても災厄の元凶の一角と言っていい男である。

  • ヒラガ
CV:越後屋コースケ
ソーモンに住む自称天才発明家。
しかし、レオンブリッジや人力風起こし、コッペリアを作るなど天才の名は伊達ではない。
レオンブリッジ建設時には戦闘開始時に敵の弱点をランダムで一つ開示するアビリティ「ヒラガサーチ」が貰える。

  • トーマ
CV:阿部菜摘子
カンバーランド王ハロルドの息子でゲオルグとソフィアの弟。
国を滅亡させると死亡するのは変わりないが、彼を生存させると敵に狙われにくくなるアビリティ「狙われ率ダウン」が貰える為、助ける事に意義が出来た。
カンバーランドのイベント開始が運河要塞クリア直後である都合上、ビーバー帝とのおねショタ展開が発生することが割と多い。

  • セキシュウサイ
CV:玉井勇輝
ジュウベイの祖父でもあるヤウダの武人。
皇帝と一騎打ちで戦うことや結末に変わりはないが、勝利するとカウンター技の発動率が上昇するアビリティ「カウンター強化」が貰える。ちなみに、このカウンター技というのはパリィなども含む。
EDでチョントウ城に盗みに入ったアザミ(上記の忍者)を発見し、屏風の陰から様子を伺う場面がある

  • ヴァイカー
CV:江頭宏哉
運河要塞を任されたボクオーンの部下。
SFC版およびリマスター版ではザコ敵として出る事もあったが、今回はネームド扱いへと昇格した。
戦闘では取り巻きのモンスターをサポートしつつ、一人になると自身を強化しながら地相を活かした地属性の棍棒技を使うようになった。

  • 河馬人間
CV:清水優譲
河馬の口の中に人間の顔が埋め込まれたモンスター。
やはりというかなんというかノエルの部下として正式採用され、テレルテバでのシーンがコミカルな物になっている。
忘れた頃にラストダンジョンで出オチする。

  • サイフリート
CV:森山智寛
カンバーランドの宰相でトーマの教育係だが、幼いトーマの後見人としてクーデターを起こして国を掌握しようと目論んでいた。
オリジナル版における戦闘時の姿はラーマと同じだったが、今作では歩行時のピンク色の文官をベースにした固有の姿になっているのでハゲではなくなった

  • ギャロン
CV:玉井勇輝
スービエの配下として武装商船団を乗っ取った男。
部下たちとラピッドストリームを組んで先制攻撃をしてくる。
一方でルートによっては地下水路が崩落しているのに水路側で待ち受けているというマヌケな一面も。
オリジナル版における戦闘時の姿はブラックレギオンの色違いだったが、今作では歩行時のドット絵をベースにした海賊らしい大男となっている。

  • 魔道士
CV:石毛翔弥
コムルーン島の火山を止める研究をしている魔道士。
その本性は「術こそ全て」と謳い、火山を止めようとしたのも大噴火を起こして古代の魔術書が眠る島を浮上させるためであり、術のためなら人々の生活を脅かすことも厭わない。
今回は初対面時に皇帝の強さに関係なく、問い詰めると戦う事ができるようになったのだが、エネミー図鑑のプロフィールでその目的がネタバレしてしまっている
オリジナル版における戦闘時の姿はドクターの色違いだったが、今作では歩行時のドット絵をベースにした仮面を着けた男の姿となっている。





「今、追記・修正しよう…歴々のアニヲタ民達の項目を!」

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  • スタッフの愛の込め方に定評のあるリメイク
  • 伊藤賢治
  • パリイ
  • オートパリイ
最終更新:2025年03月30日 21:56

*1 ただし皇帝に関してはシステム的な都合上、台詞は原則ボイス無しで、心の声や選択肢で描写されるなど、やや苦労の跡を感じる形になっている。

*2 ……逃さん…… ……お前だけは……

*3 HPの基本上限値が2000という本作において、最序盤の雑魚であるジャムが1発で1000オーバーのダメージを叩き出すという衝撃映像が公開されている。

*4 ただし、例に挙げた2作と違い、本作の連携はタイムラインとは特に関係がなく、本作のタイムラインには基本的に行動順の可視化という以上の意味合いはない。公式生放送でも触れられていたが、例の2作よりもオクトパストラベラーのタイムラインに近いと言える。

*5 「いきなり最終皇帝を出す」「アバロンにほど近い運河要塞を最終皇帝の代まで放置する」「ラストダンジョンが出るまでナゼール地方を全部放置する」等

*6 武器固有技や風神剣、ヒートハンド、クロウエクステンド使用時の追加技含む

*7 モンスター毎に決まっている。横に3匹出る小型なら40体、2体が2列並ぶ中型なら30体、2体まで同時出現する大型なら20体、1体でしか出現しない超大型なら10体

*8 ボクオーンの人形やワグナスのファイヤーストーム後に召喚される赤、青の炎が該当する。

*9 モンスターの巣やメッシナ鉱山など

*10 運河要塞の強硬突破時の門、カンバーランド滅亡時限定の亡霊兵士と亡霊ゲオルグ、メンツを潰した時の格闘家、浮上島のクレイジー・サン、海の主など

*11 術法研究所を建てた後のアルケパイン

*12 報酬となる試験の出現条件が『それ以外の全ての試験に合格する』となっている。地域制圧が出現条件になっている試験があるため、撃破が制圧条件になっている先の3人をラストダンジョン送りにしてしまうとその地域が制圧不可能になる(=試験が出現しなくなる)

*13 ただし、旧作では戦闘回数=敵勢力レベルに応じて出現する敵自体が変わっていたが、本作では出現する敵自体は場所ごとに基本的に固定となり、敵勢力レベルに応じて敵の強さに補正がかかるシステムとなった

*14 使用可能な術は変化している

*15 ただし、実際にこの5連携をする場合は前の方から実行されていくので、ファイナルレター→ファイナル剣→ファイナル光速雪月花→ファイナル光速乱れギャラクシィ→ファイナル光速乱れギャラクシィ観音という順番で繋がっていく。

*16 例:ぶちかまし→「ぶち」「かまし」で区切られる。

*17 これに限らず、ストーリーを進めると入手出来たり、特定の場所にアイテムとしてドロップしているアビリティもある

*18 オリジナルの成功率は一定の最低保証+素早さ準拠であり、その仕様から実は重装歩兵と相性が悪かったりした。

*19 ただし、あくまで『剣』でなければならず「剣技が使える大剣や小剣」「風神剣(風術で作る剣)」には当てはまらない。

*20 ちなみに、スタンや即死なども状態異常枠である。

*21 完全耐性でない限り、行動不能に陥った敵にはダメージを伴わない状態異常技が確実に通るという仕様を利用したもの。

*22 オリジナル版では任意だったが今作では強制イベントになっている

*23 男の一番手であるヘクターが、ジェラールに「自分達フリーファイターは優れた戦士と判断できた者にしか従わない」というポリシーがあることを説く会話イベントがあり、ジェラールが皇帝時にアバロンを襲撃したゴブリンの群れを殲滅し、強さを認めさせるまではパーティーに加えることができない

*24 『ゴブリンの穴をスルーする』『ゲーム開始からカウントされる戦闘回数を極力減らす』などの方法をすれば年代ジャンプを回避できるが、難易度は高め。

*25 ジェラールとキャットの娘扱いの場合もあるが、そのケースだとジェラール21歳・キャット17歳の時点から年代ジャンプで最低48年経過したとして、ビーバーも17歳と仮定すると孫くらいの年齢差になる。

*26 他にボイス付きで倒れる仲間キャラは、パーティーにいないとムービー内で確定で犠牲になってしまうインペリアルガードである。

*27 読みは『フリーファイトマイナスワン』

*28 本作ではHPに加えて物理防御の最終的な数値にも影響する。

*29 クリア後のダンジョンにエンシェントタームという雑魚がおり、なかなか素早い上に初手で全体即死効果+ダメージのデスレインを撃ってくるので、ラピッドストリームで確実に先手を取って炎の壁で防ぐというのも選択肢のひとつ。

*30 有志の調査によれば自動で発動する「行動後防御」で盾発動率は上がらなかったとのこと。なので行動前防御を実装しても良かった気はするが、それはそれで強くなりすぎるかもしれないのが悩ましい話である…。

*31 高難易度だと直撃を防ぐためにガーダーの価値が上がるため、両手武器以外では有力候補になる。

*32 デスレインのこと。冥+水属性の即死つき全体攻撃だが、アビリティで無効化可能。後述の陰陽師も同様。

*33 最終皇帝で武装商船団と決裂する等してヌオノに入れなくなると失敗する。

*34 原作では「イーリスの村で仲間になるイーリスに話して飛んでもらう」「皇帝がイーリスだと自力で飛ぶ」の2パターンだが、今作では更に「イーリスが仲間にいたら飛んで行ける」も出来る。

*35 元ネタのバレエの内容を考えると実は美少女ドールの方が正しいとも言える。

*36 火→マシンガンジャブ、水→清流剣/水鳥剣/乱れ雪月花、風→ツバメ返し、天→活殺破邪法、冥→無明剣、更にクリア後に入手できる百獣の小手で地属性もカバーできる。

*37 タダユキ以外は冥合成術の威力が40前後と陰陽師以外の上位陣と同レベルにはある。

*38 リマスター版ではそれが前提のトロフィーも存在していた。なお、手順の関係で海女だけは不可能。

*39 ただし、仲間を喋らせられない都合からか演出は大きく変更されている。