詩人
ロマサガシリーズ恒例の詩人。今回はプレイアブルとして仲間になる。
ほぼどこでも各地のパブで姿を見る事ができ、話しかけると「古い詩」「新しい詩」を聴ける。
古い詩はその地に纏わる伝承が聴けることがあり、世界観を知るために役立つ。
新しい詩は詩人の自作の詩で大した意味はないが、四魔貴族を倒した後だとノリノリで歌ってもらえる。
しかしロマサガ3をある程度知っているプレイヤーはそもそもコイツから詩を聞こうとはしない。
何故なら詩を聴くと勝手に仲間になってくるからだ。しかも酒場で別れようとしても拒否されるため外せなくなる。
これで強ければ強制加入もまあいいかとなるがそうは問屋が卸さず、ステータス的には中の下と言ったところの平均的キャラ。
加入や離脱で手間のかかるキャラだが、多くの技能レベルがパーティ外でも成長するのが一応の強み。
固有装備「詩人のフィドル」の固有技「みんなのうた」は味方全体にバフをかけられる便利な技で、
魔力・体力・素早さ・魔法防御が詩人の体術レベル÷10+1だけあがるというもの。
…一見まとめて強化できる便利な技に見えるが、腕力がピンポイントで上がらないため、物理攻撃のサポートには役に立ちづらい。そして持続も短いので、普通に殴らせるほうがまだ戦力になる。
腕力も上がりしかも効果量もほぼ倍の「勝利の詩」の陰に隠れがち。というかロマサガ3では勝利の詩くらいの強さでないとバフ技自体があまり使われない。
ちなみにコイツをLP0にして殺す以外で真っ当にパーティから外す方法は、いずれかの四魔貴族を倒した直後、他のイベントを何も始めないうちに酒場で外すこと。
この限られたタイミングでのみ、酒場で素直に別れてくれる。
主人公がユリアンまたはモニカの場合で、かつ序盤のモニカ誘拐イベントで洞窟内にて一時的に仲間になる。
この場合はイベントが終われば素直に別れてくれる。
リブロフ以外のメジャーな都市をうろついている少女。
こちらを視認すると追いかけてきて、接触すると「捕まえた」と鬼ごっこを一方的に始める。
捕まった回数が累計で3回以上になると強制的に仲間に入ってくる。
詩人と同じく勝手に仲間になってきて外れてくれないお邪魔キャラみたいな子だが、詩人と違って外す条件は「リブロフの町に行く事」だけなのでまだマシ。
主人公がミカエルの場合のみ、何回捕まっても上から目線で憐れむだけでそれ以上相手にしないので仲間にならない。
その正体は世界的に有名なリブロフの大商会ラザイエフ家の一人娘「タチアナ・ラザイエフ」。
お家騒動のゴタゴタに嫌気がさしての家出中の身であるため、リブロフには帰りたがらないというワケ。
リマスター版ではこの背景事情が掘り下げられており、少女が身一つで海を越えてまで家出するのも納得してしまうほどの壮絶な事情が明らかになる。
性能面でも詩人と同じく並キャラ。劇的に弱いわけではないが特筆すべき強みも無い。
固定装備「クマちゃん」を装備しているが、詩人のフィドルと違って武器ではなく防具である上、固有技がある訳でもなくただの微妙な性能な代物で防具枠が1つ潰れているというハンデもある。
なお上記の通りタチアナが本名だが仲間キャラとしてはこの名前を名乗ることはなく、
「エクレア」「スフレ」「ババロア」「ミルフィーユ」「タルト」「キャンディー」「クレープ」「シャーベット」
というスイーツの名前そのまんまの偽名を名乗る。
どの名前でもタチアナというキャラには変化はない…と思いきや、どの偽名であるかで太陽術・月術の成長のしやすさが変わるという変な仕様がある。
少年
各地のパブで見られる謎の少年。
話しかけても「ぼくに構わないで!」と言って拒絶されるだけで何も起こらない。
主人公がサラの場合のみ、話しかけると拒絶が解けて仲間になってくれる。
他の主人公の場合は早くても4つ目のアビスゲートを閉じる時になる。
4つ目のアビスゲートを閉じる時にパーティが5人以下であれば仲間になってくれ、ここで仲間にした場合は酒場で外しても以降酒場にまたいるので話しかければ仲間になる。
4つ目のアビスゲートの時にパーティが6人の場合は仲間にならず、以降アビス突入直前まで行方不明で再加入もできず、アビス突入時に既存メンバーを1人追い出してでも必ず仲間になる。
数少ない「メインシナリオで必ず仲間になるキャラ」。他はツィー・リンのみ。
性能は腕力高めのパワーファイターで、和風な技の閃きにも適した人材だが、
性能云々以前の問題でとある理由でラスボス戦には絶対参加できないという制約を持つため、頑張って育ててもあまり意味がないと考えるプレイヤーも多い。
というか進め方によっては5つ目のアビスゲートからアビスに突入する時に加入するため、その時点の手持ちの装備しか与える事ができず、術も覚えさせられないため、そもそも育てる余地が無い場合すらある。
リマスター版では隠しダンジョンでは普通に使えるためいくらか育成の意味は出てきた。
ちなみに最強陣形スペキュレイションの所持者でもあるが、サラ以外はようせいを仲間にした方がどう考えても早いのであまり気にされない。
ウォード
ガタイの良いおっさん傭兵。しかし聖王十二傑の遠縁の血縁で、ミカエルの親戚にあたる人物という意外なルーツを持つ。
ユーステルムの町をうろついており、話しかけると仕事を持ちかけてくる。
狩りの時期に備えて近くの氷湖近辺のモンスターを掃討しておきたいというもので、仕事を受けるとウォードが一時加入する。
このウォードが仲間にいる間はユーステルムと氷湖以外の他所の場所に行けなくなるが、彼自身は酒場で普通に外せるのでイベントはいつでも中断可。
氷湖の主を倒してクリアすると晴れていつでも仲間にできるようになる。
性能としては見た目通りのパワーファイターで大剣使い。
初期習得しているスマッシュがOPイベント終了直後から仲間にできるわりに強力なので即戦力になってくれる。
「地ずり斬月」を除くすべての大剣技の閃き適性を持つ貴重なキャラでもあるため、大剣を極める人は一度は何らかの形でお世話になる人。
主人公にある隠しパラメータ「がめつさ」が唯一影響するイベントの人でもある。
氷湖イベントを受ける際に「報酬はいくらだ?」と聞いた上で断るという手順を行うとこのがめつさが1あがり、がめつさの値が15に達すると以降ウォードとの仕事の話は話しかけた瞬間に決裂するようになってしまう。
がめつさの初期値はまちまちで、殆どの主人公は初期値7以下なので何度もしつこくやらない限りこうなる心配はないが、唯一ハリードのみ初期値14で一発アウトになる可能性がある。
仕事を引き受ける事を承諾して実際にウォードを仲間にするとがめつさが逆に1下がるため、すぐに仲間から外してまた仕事を受けるのを繰り返せば調整は可能。
彼自身の仲間としての価値はともかくとして、氷湖イベントができなくなると
「魚系最高レアモンスターが出る可能性がある氷湖利用不可」「ゆきだるま仲間不可」「氷銀河侵入不可→氷の剣入手不可、ドラゴンルーラー白遭遇不可」という様々なデメリットが発生する。
ポール
キドラントに住む少年で、ニーナという幼馴染の恋人がいるリア充。
にも関わらず冒険者に憧れて村を飛び出しているが、うまくいかずに野盗の下っ端に身をやつしている。
ごく普通の青年だが謎のトゲトゲつき帽子のようなもの(恐らくバンダナ)を被っているところだけは普通ではない。
彼に出会う方法は2つあり、まずはイベント前のキドラントでニーナと会って「ポールという恋人がいる」という話を聞いておく。その上で
- ランスの荷物運びイベントの最中に、「パーティが2人以上かついずれかの女性キャラが仲間にいる状態」で野盗とのバトルで全滅する
全滅するとタイトル画面ではなく野盗の巣窟の中でポールに助けられて目を覚ます。 このイベントを経由し、かつキドラントの生贄の穴イベントが終了している場合、大野盗を倒していなくてもキドラントにポールが帰っており、話しかけると仲間になる。
- ランスの荷物運びイベントで現れる野盗を脅してアジトの場所を聞いて乗り込み、途中の部屋にいるポールを発見して話しかける
この場合、大野盗を倒して野盗の一団を全滅させた上で、キドラントのイベント解決+いずれかのアビスゲートを1つ閉じるとキドラントに帰っており話しかけると仲間になる。
上記の手順を踏まなくてもキドラントのイベント終了+アビスゲートを1つ閉じるとキドラントに帰ってきている姿が確認できるが、その場合は話しかけても赤の他人で仲間になってはくれない。
また、野盗イベントは時期を逃すとモンスターに置き換わってしまい、ポールに出会えなくなるため序盤に済ませておく必要がある。
ちなみにパターン1の「女性キャラ」とはカタリナ、モニカ、エレン、サラ、ミューズ、タチアナの6人のみを指す。
バイメイニャンとかツィーリンは時期的にほぼあり得ないので仕方ないとしても、ノーラは十分あり得るのに対象外。ポールの好みか?
キャラ性能としては詩人やタチアナと言った序盤キャラと同じく平均的。成人男性だが14歳少女のタチアナと腕力は同じ。というか素のパラメーターで20越えの数値が無い。
ただし「地ずり斬月」「抜刀ツバメ返し」などのレア技の閃きを複数所持している閃き職人であるため、
やり込む人は彼を育てないまでも仲間枠には一度入れておくことが推奨される。
ロビン(細)
ヤーマスの町を牛耳る、悪質強引な商売で有名なドフォーレ商会を度々懲らしめる謎の怪盗。一般住民からはヒーロー扱いされている。
身軽な身のこなしと華麗な小剣捌きで悪党との荒事も何のその。
その正体はヤーマスの町の酒場のマスターの息子、青年ライム。
素だと若干オドオドしているようにも見える静かな青年だが、マスクを被って変装すれば人が変わってヒーローになれる。
彼が仲間にいる間は酒場からライムがちゃんといなくなる。
仲間にする手順はヤーマスの町の2か所でドフォーレ商会の悪質な商売の現場およびそこに介入するロビンの姿を見た後に、
ドフォーレ商会の店舗に入って出ると広場でイベントが始まる。
用心棒のモンスターが出てくる事態に発展すると主人公たちの出番でバトルになり、バトルに勝利してイベントが終わった後に港にある倉庫に行くと天井から降ってくる。
ちなみにこの時のバトルはロビンとの共闘なので、パーティが5人以下の場合は2戦あるうちの1戦目は(細)が、2戦目は下記の(太)がゲスト参戦するのだが、
パーティ加入が起こる関係で陣形が強制的にフリーファイトになるので注意。
また、イベントのボス戦に近い扱いをしたいためか通常よりも高いレベルのモンスターが出るようになっており、
意図的にやらないと起きない事ではあるが、悪魔系レベルをかなり上げてからこのイベントをやると、アスラ先生が出てくる事がある。
キャラ性能は殆どのステータスが高くまとまっている高水準オールラウンダー。仲間にできる時期の早さもあって多くのプレイヤーが彼を仲間に迎えたと思われる。
閃き適性も成長タイプも小剣を得意としているが、次点で片手剣も結構使える。というか器用さよりも腕力の方が高いので、成長速度を度外視すれば剣の方が強い。
ただしそれとは別にキャラ特性として小剣技の消費WPが常に-1されるので、小剣技の方がコスパは良い。
また初期状態でいくつかの蒼龍術も覚えている。
余談だが彼のためにあると言っても過言ではない小剣最強技「ファイナルレター」だが、
彼はちゃんとファイナルレターの閃き適性を持っているにも関わらず、技自体の閃き難度が高すぎて技の王冠がついていないと閃き確率0固定という落とし穴がある。
そして彼は初期状態でJPをある程度持っているため、そのままではWPを255まで上げても技の王冠を取得不可能なので…。
ロビン(太)
たまに現れるデブの偽物。
立ち去る時に颯爽と樽の上に載ると樽が潰れてしまう程度には体重が重いらしい。
彼が現れた時もロビンファンの住民は黄色い声を上げるが、本物に劣らない確かな実績があるのか、それとも住民の目が節穴なのか。
その正体はヤーマスの酒場のマスターであり、(細)の正体である青年ライムの父親であるおっさんのトラックス。
なので(太)がパーティにいる間は酒場のマスターがいなくなり利用不可能になる。
仲間にする手順は(細)と同じで、港の倉庫に行ったときに一定確率で(細)の代わりに現れる。
彼はデブはデブでも動けるデブの類のようで、なんと素早さはスマートな(細)の方よりも高い。魅力も高い。
しかしそれ以外は軒並み低スぺであるため、(細)と同じく小剣の消費WP-1特性はあるものの、主力として使っていくなら(細)の方に軍配が上がるか。
なので、基本的には技の極意だけ頂戴したらオサラバになる。
とはいえ、小剣技のコンプリート目的なら唯一無二レベルで有能。中盤辺りに仲間にするとその時点で極意化していない技も含めて小剣技を半分位は会得済みで加入してくるのがこの親父なのである。
更に、普通に技王冠も付くので息子だと“限りなく閃くのは無理”とされるファイナルレターまで閃き、極意化までしてくれる。「ロビンに閃かせる」ロマンを果たすなら是非。
余談だが彼の初期所持技「スクリュードライバー」は序盤の小剣にはありがたい高威力技であり、さらに女性特効もついている。
技のエフェクトはそのまんまスクリューするドライバーと言った見た目だが、女性特効が付いている理由は同名のカクテルが元ネタ。
オレンジジュースとウォッカから作られるこのカクテルは度数の割にかなり飲みやすいため、女性を酔わせて潰す時によく使われた事から「レディキラー」の別名を持つもの。
中身が酒場のマスターであるためこの手の知識はあってもおかしくないが、それを「使いこなす」のは(細)よりも魅力が高い理由だろうか?
ノーラ
ピドナにある武器工房の親方の娘。ドット絵だと分かりにくいが、23歳の若い女性には似つかわしくないほどどの筋骨隆々のガタイをしている。
工房は聖王遺物の一つ・聖王の槍を受け継ぐ由緒正しい工房であり、そのシンボルの元に多くの職人が集う工房だったが、
ある時槍が盗まれた上にそれを探していた親方自身も殺害されてしまう事件が起こり、それ以降寂れる一方であった。
何かめぼしい武器防具が無いかとたまたま工房を訪れるも1Fの販売所には誰もいなかったため、仕方なく地下の工房までお邪魔すると、ノーラが啖呵を切って飛び出していく場面に遭遇。
そのまま流れで工房が寂れた理由とノーラが聖王の槍を探しに行く宣言を聞き、それに「手を貸す」を選ぶとノーラを仲間にできる。
この時に手を貸さない、またはパーティが6人の場合はノーラは一人で出て行ってしまい、以降二度と見つからなくなる。
彼女を仲間にしたかどうかに関わらず、ピドナ工房での武器防具開発は始まるし、各地の職人を呼び戻す事ができるが、
彼女が仲間にいる間は通常開発依頼したものが完成するのに15回の戦闘が必要なところを10回の戦闘で完成すること、
彼女を一度仲間にした上で酒場で別れると工房に戻るのだがここで彼女にも開発に回ってもらう事ができ、
その時の他メンバーの人数バランスによって最大で2人の職人が無から湧いてくるので、開発メンバーの人数を最大にするにはノーラは必須。
キャラ性能としては全キャラトップクラスの腕力と器用さを併せ持つ脳筋殴り一点特化のパワーファイター。
それ以外のステータスは全体的に低めなのでかなり尖った特化キャラになっている。
加えてかなり貴重な棍棒技全般の閃き適性を持つキャラであるため、最後まで一軍にするかはともかくとして、上述の開発関連の事情も合わせ、一度は仲間にすべきキャラ。
シャール
かつてメッサーナ王国の王都ピドナの近衛軍団の騎士だった男。
軍団長のクレメンスに忠誠を誓っていたが、アルバート王の没後に勃発した後継者争いにおいて最有力と目されていたクレメンスが暗殺されてしまう。
クレメンスの死によって実権を握ったルートヴィッヒに忠誠を誓うことを拒否したため、利き腕の腱を切られて放逐されてしまう。
現在はクレメンスの娘であるミューズと共にピドナの旧市街に隠れ住んでいる。
トーマスの家がミューズおよびシャールと交流があり、トーマスの場合は家の用事で、他の主人公の場合はそのトーマスを尾行してミューズの家にたどり着く。
その際にミューズが面倒を見ている子供がかくれんぼの末に魔王殿に迷い込んだため、協力して保護に向かう際に一時的に仲間になる。
その後少ししてから改めてミューズの家を訪ねると、昏睡するミューズの横で変な薬を飲もうとしているヤバイ絵面のシャールを発見する。
聞けばミューズが夢魔の秘薬で夢の中に捕らわれてしまったため、同じ薬を飲んで助けに行くのだという。
ここで自分もさらに同じ薬を飲むかどうかの選択があり、飲んだ場合はシャールと共にミューズの夢の中に入り夢魔と戦う。
飲まないを選択した場合、シャールをただ見守るだけになり、こちらの場合でもミューズは夢魔に打ち勝って目覚める。
シャールを仲間にするだけならどちらを選んでもいいのだが、夢の中に入らないと下記の銀の手を手に入れられないため、シャール自体に興味が無いのでない限り、夢の中には必ず入ろう。
利き腕の腱を切られているという設定のため、腕力5器用さ3と尋常じゃなく低い。
元術戦士の肩書き通り朱鳥術を修めているが、それのみで戦うには心許ないステータス。
もちろん補う術はあり、仲間にするためのイベントで手に入る「銀の手」を装備すると腕力23・器用さ19まで上昇するため、
彼を戦力として運用するならば銀の手は必須装備となる。
ただし銀の手にある二刀流効果はシャールが装備している時のみ発揮されない。
これは、銀の手は本来「利き腕でない手に装備し、利き腕と同じように動かせるようになる」という使い方をするものだが、シャールは動かない利き腕を動かすために装備しているためだと思われる。
なおロビンと違って彼は地の術は朱鳥専門のようで、他の地術を覚えさせる事はできない。
育成の幅が狭い事もそうだが、最初からJPを持っている関係で技の王冠を取得させることができない。
というかそもそも彼は閃ける技がかなり少ない特殊な閃きタイプをしており、技を閃く事に関してはとことん向いていない。
ちなみにルートヴィッヒと盟友だったハリードはシャールとも面識があるはずなのだが、ハリードが主人公or仲間にいても一切絡みは無く、初対面の扱いになる。
かつてピドナでも有数の大貴族だったクラウディウス家の令嬢。
今は父に仕えていた戦士のシャールと共に旧市街にひっそりと住んでいる。
仲間にするまでの流れはシャールと同じで、夢魔を倒して現実に戻ってくると仲間にできるようになる。
なお夢の中で夢魔と戦う時に彼女を戦闘に出すか出さないかでイベントの流れが変わる。
戦闘に出さない場合は「ミューズはどこだ」と言って喚く夢魔をひたすらボコすだけだが、
彼女が戦闘メンバーにいるとある程度ダメージを与えたところで夢魔がクレメンスの姿を装って小細工を仕掛けてくる。
その際にミューズが一喝して夢魔を打ち破るイベントになるのだが、ミューズが仲間になるのはボス戦の直前。
基本的に何も育ててないミューズは武器も持たされていない事が多く、ただのパンチ一発で夢魔を撃破するシュールな絵面になる。
性能としてはタチアナ等の序盤キャラからさらにHPLPを差っ引いた貧弱キャラと言った感じで正直強くない。
魅力は25と抜群に高い美女だが戦闘では役に立ちづらい。
あえて使うなら、器用さ20魔力19と弓か術士メインにするべきか。
ちなみに武器は閃き適性も悪ければ成長補正も皆無とまるで向いていないが、術は太陽以外の全ての系統に成長補正を持つ何気にレアなキャラ。
術士としてはかなり育成しやすくはある。
フルブライト23世
聖王を資金面で多大にサポートした功績を持つフルブライト12世を祖先に持つ、世界でも有数の名家であり大商家であるフルブライト家の23代当主。
世界の経済のトップに立つという野望はヤーマスのドフォーレ商会と同じだが、奴らと違って誇りと伝統と道徳を重んじて真っ当な商売を心掛けている所が異なる。
最初の登場はトーマスが主人公orトーマスを仲間にしているとピドナのベント家に来客として出現する。
悪徳商法のドフォーレ商会の勢いを挫きたいがフルブライト商会はあまり強引な手を使えないので、トーマスに新しい商会を立ち上げて矢面に立ってほしいという依頼で、
これが「これで一本別ゲーできるだろ」で有名なミニゲーム・トレードイベントの始まりである。
トレードイベントは「総資産を1億オーラム以上にする」「ドフォーレ商会を潰す」「アビスリーグを壊滅させる」の3段階あるが、このうちの「総資産を1億オーラム以上にする」を達成すれば仲間にできるようになる。
ただし次のトレードイベントを始めている限り仲間にできないので、アビスリーグまで終わらせるか、途中で断って終わらせるかする必要がある。
性能としては一つ上で「正直強くない」と書いたミューズをさらに一回り弱くしたようなやつ。インドア派にもほどがある。
武器にまるで補正がないこと、術に一通り成長補正を持つこと、器用さ20魔力19などミューズと共通点が多いが、腕力はミューズより低く、術の成長補正もミューズより微妙。
所持陣形は有用な鳳天舞の陣だが、これは他にティベリウスやぞうなども持っており、彼でないといけないというほどでもない。これらの中で一番最初に仲間にできるのはフルブライトではあるが。
リゾート地・グレートアーチの桟橋にポツンと立っている老人。片足が義足であり杖をついている。ハマーンではない。
グレートアーチは近くに伝説の海賊ブラックが宝を隠した洞窟があると言われており、観光客に海賊ブラックの宝の洞窟とされる洞窟の場所を金を取って教える輩が多数いる。
ハーマンもその一人なのだが、彼が教えてくれる洞窟こそが本物である。金額も微差だが一番安い。
その正体は伝説の海賊ブラックその人であり、39歳という年齢にも関わらず白髪の骨老人みたいな姿をしているのは、
かつて海で四魔貴族のフォルネウスに襲われた際に片足を食いちぎられると共に生気を吸い取られてしまったからである。
ブラック本人なので財宝を隠した洞窟の場所や内容を知っているどころか中のトラップなども熟知している。
その経緯からフォルネウスには恨みを抱いており、何もない時に話しかけても上述の通り観光客相手の洞窟案内をするだけだが、
バンガードでフォルネウスの先兵と戦い、対フォルネウスのために動いている最中に話しかけると、目の色を変えて仲間に加わってくる。
この方法だとブラックの洞窟に本人を連れていく事になり、中でトラップの注意喚起などの話を聞く事ができる。
仲間にした後は酒場では外す事ができず、ハマーンの状態ではLP0にして殺すしかない。
彼を連れた状態でフォルネウスを倒すと吸い取られていた生気が戻り、足が復活した上に健康な黒髪の年齢相応の姿に戻る。
ブラックに戻れば普通に酒場で外せるようになるが、フォルネウス戦に連れていくという事に関して情報は全くなく、当時はこれが分からずにハマーンを殺して外したプレイヤーも多かった。
フォルネウス関連以外でも、海賊ジャッカルと因縁を持ちジャッカル本人を知っている人物でもあるため、ジャッカルを追うイベントでもキーマンになる、というか彼がいないとイベントが始められない。
このため、フォルネウスを彼抜きで倒してしまった後でもマクシムスを追っている時にも仲間にできるが、こちらのケースだとブラックに戻る事が無いので、本当にLP0で殺すしかパーティから外す方法が無い。
なお、マクシムスを追うイベントを始める前に彼を殺してしまい、かつ蘇生手段が無い場合、マクシムスを追うイベントが始められなくなる。
カタリナなんかはアビスゲートを閉じる順番によってはこの状況を起こすとゲームがクリア不可能に陥る可能性がある。
強さとしてはハーマンの内は「無理すんなジジイ」程度の感想しか出てこない強さしかない。
蒼龍術を覚えているが魔力は16しかないので大した役には立たず、腕力も無い。片足なので素早さはもっと低く、LPは全キャラ中最低。
成長補正は何もなく、成長させにくい上に成長させても大したことが無いので育てるだけ無駄と言っても過言ではない。
ブラックとして一軍で使う予定がある人でも、ハーマンの間は控えにずっと置いといてフォルネウス討伐を見学してて貰った方がいい。
ブラックに戻った後は全般的に平均やや上のステータスを手に入れ、武器も斧棍棒を中心に幅広く成長補正を得るため育成すれば十分強くなれる人材になる。
蒼龍術を初期習得しているので蒼龍術が得意なのかと思いきや、成長補正を持っているのは白虎術。なんだこいつ。
リマスター版では引き継ぎプレイでキャラの育成状況も引き継げるが、ブラックはハーマンの強さを引き継いで毎回「新しく作られるキャラ」と言う扱いなのか、ブラックになってから成長させた分は引き継がれないという仕様がある。
引き継がれるのはフォルネウスを倒してブラックに戻る瞬間の「最後にハーマンだった時点の強さ」なので、彼を引き継ぎプレイで強化したい場合はハーマンの間に育成をする必要がある。
ウンディーネ
術士の町モウゼスを二分して争っている有力術士2人のうちの片方。
モウゼスの町の中央にある井戸の中の「何か」をめぐって争っている。
34歳の妙齢の女性だがどっかの教授と違って年齢や婚期を気にしたりするような言動は特にない。
彼女を仲間にするためにはモウゼスを二分している争いを治めなければならない。
治め方には何パターンかあるが、とにかく争いが収まった後に彼女が生き残っていれば彼女は仲間になってくれる。
彼女自身だけでなく彼女が率いる弟子たちも玄武術のエキスパートであるため、バンガードを発進させるイベントでも出番がある。
ちなみに争っていた相手のボルカノは仲間にならないし、朱鳥術のエキスパートである事がイベントで出てきたりもしない。
天才術士を名乗るだけあって非常に高い魔力を持つ。
武器に関する能力は無いに等しいが、他の術士寄りキャラと違って術一本で十分やっていけるステータスを持っているため気にならない。というか術王冠を取るために武器は触らせるべきではない。
玄武術のエキスパートという触れ込みで、実際に玄武術に突出した成長補正を持つが、他の術士キャラと違って彼女はここまで玄武術をアピールしておきながら別の属性の地術に乗り換える事は普通にできる。
なので運用方針次第では玄武術をばっさり捨てて乗り換えるというのもアリ。
「リヴァイヴァ」を利用したバグ技で複数の地術を習得させる事もやり易く、術士としては育成の幅が広い。
また、SFC版ではどういう訳か玄武術ではなく白虎術に消費JP-1の特性を持っているが、消費JPが少ないだけで白虎術には成長補正はある訳では無いし、
そもそもロビンの小剣と違ってこの特性は王冠による消費-1と重複しないため、術王冠がデフォみたいなもののウンディーネではほぼ死に特性である。
ロブスター。二足歩行をして人語を喋るロブスター族の若者。
世界の最果てと呼ばれる場所の島に住んでいるが、バンガードに乗る事に興味津々であり、仲間にしてくれと申し出てくる。
最果ての島にさえいければ無条件で仲間にできるが、島のすぐ下の洞窟に巣くっている水龍を倒さないまま放置してフォルネウスを倒してしまうと
島が破壊されて消えてしまうので、二度と仲間にできなくなる。島が消えた状態で仲間から外しても消える。
先に水龍を倒しておけば島は消えないので、いつでも仲間にできる。
ただの色モノキャラかと思いきや意外と実用的な性能をしており、水属性の攻撃に完全耐性を持っており、玄武術で固定だが魔力も21と悪くない。玄武術の威力にも補正を持つ。
得意武器は体術だが閃き適性は完備している上に、手がハサミになっている関係上、通常パンチとカウンターの威力が他キャラより高い上にパンチ(ハサミ)に「斬」属性が含まれるためスライムとも戦える。
唯一の欠点はロブスターメイルという鎧を固定装備で持っているため、防具が弱めということくらいか。
アケのジャングルの中に住んでいる妖精。
妖精は本来アケのジャングルから出てこないが、ジャングルに立ち入った人間にはイタズラ心全開でいたずらを仕掛ける。
集落ではアウナスの火術要塞に関するものもそうでないものも色々と話を聞けるがほぼ全て嘘。中には眠り薬入りのお茶を飲まされてジャングルに放置される事もある。
性別の概念があるのかないのか、システム上は「両性」扱いであり、男女両方の魅了を食らう。
そんな中で、グレートフェイクショーという見世物の興行団体に捕獲されてしまった個体がいる。
結構いじくりまわされており、「やめて…」とか弱い声が聞こえてくる。
この様子を見た後にその町の宿屋に泊まると夜中に泣き声が聞こえてくるため、夜間のフェイクショーのテントに侵入して逃がしてやることができる。
その場では何も言わずに逃げてしまうが、妖精の村に行くと帰り着いており、お礼を言ってくれる。
それだけでなく、他の妖精は確実に嘘を言ってくるところ、彼(彼女?)だけは本当の事を教えてくれる。
この正しいアドバイスに従うと実際に火術要塞にたどり着く事ができ、火術要塞を発見した後は妖精の村で仲間にできる。
イタズラ好きなよくある妖精イメージそのものの存在なので魔法キャラかと思いきや、ロマサガ3最強との呼び声すらある超パワーファイター。
腕力21、器用さ22、素早さ25と怪物級のステータスを誇り、およそどの武器を使わせても一流になる。
反面、体力10、意志力11、魔力12とそれ以外のステータスはゴミみたいなレベルだがもはやどうでもいい。超攻撃特化でお釣りがくる。
一番の得意武器は槍、次点で弓だが、上述の通りなんでもいける。腕力と素早さを高レベルで両立しているので体術でも強い。
体術の閃き適性はからっきしなので他キャラに頼る必要があるが、そこまでする価値があるほど強い。
所持陣形も最強陣形かつ他に持っているのが少年しかいないスペキュレイションであり、特に縛ったり趣味編成にしないならほぼ全てのプレイヤーが必ず仲間にするだろう。
難点と言えば防具が1枠、固定装備「フラワースカーフ」で埋まっているため防具が貧弱になりやすいこと。
服なので鎧は自由に装備できる分ボストンよりマシだが、これ自体の性能はゴミ以下であることと、ボストンより素が貧弱なので気を付けたい。
また見た目通りの「浮遊」特性を持っており、地震系の攻撃を食らわないが、「烈風剣」などの浮遊特攻を食らうのが痛い。
特に烈風剣は後半で頻繁に飛んでくるため対策必須。
前述した通り魅了を何でも食らうという性質も時と場合によって致命的になる。コイツのパワーで大車輪なんかされると全員が1000超えのダメージを当たり前のように食らう。
ティベリウス
急速に勢力を伸ばし、今や国家にも匹敵しかねない程の勢力を誇る新興宗教団体「神王教団」の指導者。
神王教団と言えば敵対する者には容赦のない物騒な集団というイメージがある、というかそれで血なまぐさい事件を何度も起こしているが、
彼自身は教義を第一とするものの身内であっても罪人なら咎めるなど、公正な人物でもある。
劇中ではマクシムスを追って神王の塔に入った際に出会う。
マクシムスの正体が海賊から足を洗ったと見せかけて教団を隠れ蓑に今もなお悪事を続ける海賊ジャッカルだという事実を聞いて
「それが本当なら裁きを受けさせねばならない」としつつ「悔い改めて改心したならあえて過去の悪事を掘り返す必要は無い(意訳)」と、今も悪事を続けている事には半信半疑の対応。
別にこちらがマクシムスをとっちめる事には邪魔してこないので、イベント中はただ会話するだけである(そもそもスルーしても可)。
イベント後は話しかけるだけで普通に仲間になってくれる。
神王教団と言えばハリードの祖国を滅ぼしたハリードの怨敵であり、しかもティベリウスはその侵略行為をした当時の指導者張本人なのだが、
教団のローブを着る事を絶対に拒否するハリードはティベリウスを敵視したりする様子はない。
ミカエルを仲間にする時のモニカのように入れ替わりで抜けてしまう事も無く、普通に2人をパーティに編成する事もできる。
2人の因縁を描くイベントを描く余裕が無かったからだろうか。
典型的な術士タイプだが、ウンディーネ程のステータスはしておらずあくまで一般人の範疇。
…どころかほんの少し棍棒をかじった形跡があり、初期WPが3あるため、術に王冠をつけるのが少し面倒。
仲間にする時期が遅かった場合はWPが増えている可能性があり、そうなった場合は術王冠は難しくなる。術士しかできないステなのに余計な事をしたもんだ。
得意術も玄武とウンディーネと被っており、彼を術士枠で使うならウンディーネを仲間にした方が間違いなく良い。
唯一褒められた点と言えば初期装備で貴重な「生命の杖」を持っているため、それをはぎ取るだけでも仲間にする意味はあることか。
ちなみにキャラグラフィックでは明らかなハゲ老人であり、仲間にする際も「こんな老いぼれ」と自称するが、年齢は47歳と、言うほど老いぼれとは思えない。
ただ、47歳が「老人でない」と感じるのは医療の発達により平均寿命が80だの90になっている現代の感覚で見るからであり、
そこまで医療技術が無い世界では平均寿命はもっと低い。日本でも平均寿命が70歳に届いたのは昭和50年(1975年)でやっとであり、テレビは無かったがラジオはあった戦後にやっと50歳を超えた程度である。
つまりロマサガ3の世界の文明レベルで47歳まで生きていれば立派な老人と言ってもおかしくはないのである。
ちなみに現代でも47歳で白髪はともかくハゲは普通にあり得る。今は若くてフサフサな君たちも覚悟はしておこう。
ゆきだるま
特定の時期に現れるオーロラで作られた道を通ってのみいける雪の町に住んでいる、動く雪だるま。
この町は住人が全部雪だるまだが、仲間になるのはその内の1人。
訪れた当初は全員が外から来た人間を警戒しているのか誰も一切動かず、雪だるまが立ち並ぶ不気味な町だが、
その内の1体が我慢できずにクシャミをしてしまい主人公たちに気づかれてしまう。
そこで目撃者を抹殺しようとにじり寄ってくる…かと思いきや出てきた言葉は「雪の町へようこそ!」
ただの大げさなドッキリだったようだ。それ以降は町の住人全てが普通に動いて喋る。
仲間になってくれるコイツは、仲間にすること自体は雪の町に着いてドッキリが終わってからすぐ仲間にできるが、
「ゆきだるまによく似た生物」ではなく「ゆきだるまそのものが動いている」ため、雪の町とその隣の氷銀河以外の場所に行く事ができない。
こいつを外に連れ出すには、氷銀河で稀に見つかるという決して溶けない氷「永久氷晶」が必要。
永久氷晶は手に入れる時は消費攻撃アイテムだが、これを持った状態でゆきだるまを連れ出そうとすると欲しがり、渡すと彼の固定装備になって行動制限が無くなる。
性能的にはステータスが低くて攻撃役としては正直使いどころが無い。その辺の一般人より弱い。
腕力11素早さ8器用さ17魔力14ではやらせることが無い。更に地術が玄武術で固定なので術の幅も狭い。
ただし体力24意志力23と耐久に関する面は人並み以上にあり、さらに固定装備の永久氷晶が熱と冷気に完全耐性、スタン無効、玄武地相で自動回復という山盛り効果を持つため、
その他の防具を工夫すれば鳳天舞の陣などの囮役としては十分な働きができるだろう。
逆に言うと永久氷晶を装備させず氷銀河でのみゆきだるまを使おうとすると正真正銘のゴミに…。
彼に関するネタで有名なものとして「さよならなのだ」がある。
これは火術要塞にて四魔貴族アウナスとの戦闘中、彼を残して全滅すると、ゆきだるまが自身の命を繋ぎ止める楔であるはずの永久氷晶を解き放ち、アウナスと相打ちになって消滅するというもの。
この方法で消滅したゆきだるまはLP0による死亡とは違い、アビスゲートを閉じた際の復活ボーナスも受けられなく、本当にこの世から消える。
何がネタなのかと言うと、これはこういうイベントは実在するが、「さよならなのだ」とは言わないということ。
実際のゲーム中のバトル中では特にイベントが挟まるわけではなく、ゆきだるまが自動行動で「永久氷晶!!」とアイテムを使用し、アウナスを一撃で倒して相打ちになるのみ。
戦闘後も、通常はアビスゲートの中心を破壊した主人公を仲間が迎える様子と共に勝利のBGMが流れるところ、倒れた仲間の中一人でアビスゲートを破壊し、悲しいBGMと共に火術要塞の外に放り出されるという異なる展開になるが、ゆきだるまのセリフはやはり無い(というかバトルが終わった時点で消滅しており影も形も無い)。
リマスター版でも同様で「さよならなのだ」は言わないが、バトル後の演出は同様に異なるものが採用されている他、この方法でアウナスに勝利すると冒険記にはゆきだるまが自身を犠牲にしてアウナスと相打ちになった旨が明記される。
さよならなのだの発祥は当時の攻略本「練磨の書」にて解説文の中に書かれていた攻略本筆者による文章であり、しかも正しくは「さようならなのだ」である。
なお、ロマサガ3本編以外の場所では「さよならなのだ」は多数オマージュされて登場している。LINEスタンプにもある。
ぞう
遥か東方に存在する、二足歩行する人型に近い象が住む町の住人。
大昔に魔王の呪いでこの姿に変えられたとか、昔からこの姿だとか、自らのルーツを話す住人の話は内容が一定しない。
呪いは事実だがそれを知らない世代が増えてきているのか、はたまた特になんも考えてなくて適当な事を言っているだけなのか、結局不明。
町の中には「魔物にさらわれた少年を助けた時に呪いを受けて寝たきりになって目覚めなくなってしまった」という象と、その世話をする弟がいる。
ここにサラまたは少年を連れて行くと呪いが解けて目を覚まし、世話をしていた弟の方が仲間になってくれるようになる。
仲間にする条件の関係上、サラが主人公の場合は何も問題が無いが、他の主人公の場合は東方に来る時期を選ばないと仲間にできなくなる。
アビスゲートを4つ閉じる前にサラを連れて東方に来るか、4つ目を閉じる時にパーティ人数に気を付けて少年を仲間にしておく必要がある。
(なお、ストーリー中で明確に東方に行けと示唆されるのは4つ目のアビスゲートを閉じた後である)
性能としては、ふくよかなガタイの見た目の通りに鈍重な動きと圧倒的な体力を併せ持つ最高のタンク。
腕力は19と並程度だが器用さ14、魔力18、素早さたったの7と攻撃性能はあまり無いが、圧巻の体力26、 LP36が目を引く。
こんだけLPがあるならばどこぞの ナルトの影分身よろしく、殆どノーリスクに近い状態で蒼龍術「龍神降臨」をバカスカ使いまくれる。
術への適性は何もないが、このためだけでも蒼龍術をぜひ覚えさせて鍛えておくことが推奨される。
もう一つの特徴として、「長い鼻で盾を使える」ということ。
どういうことかと言うと、ロマサガ3では大剣・槍・弓・術は「両手を使う行動」とされており、これを使ったターンは盾を使用する事ができない。
しかしぞうは両手とは別に鼻で盾を持てるため、両手行動をしているターンでも盾が発動するのだ。
彼の一番の得意武器は体術ということになっているが、槍なんかを使わせても十分な働きができるだろう。
バイメイニャン
遥か東方の地、死の砂漠よりもさらに東の草原で放牧をして暮らすムング族の女性。漢字で書くと白梅娘。
族長かどうかは不明だが、東の地では知らぬものがいないと言われる程の高名な術使いであり、東方の地にある国の首都にあたる黄京の要職にも彼女の弟子がいるため、顔とコネも広い。
黄京で不審者と間違われ捕えられてしまった際も、主人公たちに任せたい仕事があるからと言う理由もあるだろうが、将軍の反対を押し切ってでも牢から出してくれるいい人。
ただし口はとんでもなく悪く、他人の悪口を言う時は放送禁止用語レベルの罵倒が乱れ飛ぶ。
年齢は不詳だが、「まだまだ長生きする」というセリフからして、一般的には老衰その他で人生が終わる事が十分考えられる年齢ではあるようだ。
ムング族を含めた東方の地そのものが、西と死の砂漠と乾いた大河に地形的に断絶されているため、昔から交流が殆ど無い。
そのため、主人公たちが最初に訪れた、西から来た人間だと分かると、「西側の術に興味がある」と言ってパーティの中から術レベルが最も高い者を1人人質にしてしまう。
代わりに草原に住む虫型の種族・ネフト族と意思疎通できる術を施したサイコメットを押し付け、ネフト族との対話を任せてくる。
ネフト族との対話を終わらせ、さらにその後ゼルナム族の巣を叩くイベントの際にパーティの人数が4人以下だとスポット加入する。
ゼルナム族の巣を叩き終わった後は、ムング族の村にいる彼女に話しかければいつでも仲間になってくれる。
高名な術士、の名の通り完全な術士キャラ。
腕力や器用さもなんか17と微妙にあるが、術一本でやっていくなら当然術王冠を付けるべき=WPを上げてはいけないので武器は触らせるべきではない。
魔力も23と十分に高いが、ウンディーネと違って蒼龍術から乗り換える事ができないため育成の幅はウンディーネよりは狭い。
早期に東方に訪れて仲間にすれば長く活躍してくれるが、アビスゲートをいくつも閉じてから東方に来てそれからバイメイニャンを仲間に…とすると今更感が出てしまう事も。
なお体力17、LP13とバイタリティは人並み以上にある元気な長生きおばあちゃんなので、この老体で龍神降臨を使っても割と大丈夫。
そういう意味では蒼龍術固定でも困らない人選かも知れない。
ツィー・リン
ムング族の族長の娘。ムング族の村に訪れた時はバイメイニャンと同じテントにいるが、バイメイニャンと血縁関係があるのかは不明。
シナリオではネフト族の対話を押し付けられた際、人質に取られた1人と入れ替わりでスポット加入し、イベントクリア後はバイメイニャンと同じく自由に仲間にできるようになる。
年齢は23または28。当時の攻略本の基礎知識編には28と書いてあるが、練磨の書だと23と書いてある。どちらが正しいのかは不明。
ムング族の村で術士キャラを人質に取られつつネフト族の巣に行かされる際、代わりに同行させてくれるためスポット加入する。
ネフト族との対話からゼルナム族の巣を叩くまで終わらせると、バイメイニャン同様にムング族の村で話しかけることでいつでも仲間にできる。
地味にレアな「主人公以外でゲームクリアまでに一度は必ず仲間になるキャラ」。他に該当するのは少年のみ。
ロマサガ3ではシナリオの際に仲間が自動加入するケースは多いが、大半はパーティが5人以下だった場合のみで、6人いた場合は加入せずに話が進む。
仲間を1人入れ替わりで外す、仲間が一定人数以下でないと話が進まないようになっている、仲間にしないとそもそもイベントが始まらない等で確実に加入の余地を作ってくるキャラは夢魔イベントの時のシャール・ミューズ、マクシムスを追うイベントのハーマンなどもいるが、彼らのイベントはそもそもゲームクリアに必須ではない。
絶対に避けて通れないシナリオで、仲間を1人外してでも加入してくるキャラはネフト族の時のツィー・リンとアビス突入時の少年だけである。
キャラ性能としては全キャラ中トップタイの抜群の器用さによる弓特化キャラ。
全ての弓技の閃き適性を持ち、成長補正も圧倒的に弓寄り。弓を使うために生まれたかのようなキャラ。
閃き適性を取り揃えているのが他にサラくらいしかいなくて日の目をみないので知らない人もいるが、弓は分身技も高威力全体技も備えている割と多芸な武器。
ツィーリンなら自分で閃いて自分で活用できるので、彼女を使うなら弓をメインウェポンにして損は全く無い。
体術もある程度かじった形跡があるが、成長補正は無いし閃き適性も特に無いし、腕力14素早さ15では鍛えても一流にはならない。
弓が効かないガイコツ系の対策でサブ技を持たせておく程度なら役に立つかもしれない。
魔力は10しかないので術のことは忘れよう。技王冠のためにも。
黄京の大将軍ヤン・ユウチャンの部下で将軍を務める男。
大将軍ヤンユウシャンが自ら剣を取って前線で兵を鼓舞するタイプであるのに対し、ヤンファンは後方から的確な策と指示で戦場をコントロールするタイプ。
術士としてバイメイニャンの弟子でもある。
黄京にやってきて不審者としてとらえられた主人公たちの尋問を担当するのが初登場。
そこにバイメイニャンによる介入があり、術士としての師であるため頭が上がらず渋々釈放する。
同時にバイメイニャンによるゼルナム族の巣の場所を突き止めた報があり、この時点でパーティ人数が3人以下だとバイメイニャンに加えて彼も一時加入する。
その後は黄京の玄城に5つ目のアビスゲートがある事が判明した時は、幼い帝を傀儡にして実権を握るツァオガオに反旗を翻すという形で主人公らに協力してくれる。
将軍らしく武芸百般とでも言わんばかりに全ての武器種をある程度修めており、成長補正も持ち、大半の剣・大剣技と全ての槍技の閃き適性まで持つ武芸の人ではあるが、
驚異の腕力たったの10・器用さ15というモヤシステータスであるため物理キャラには向かない。
それでも武器なら剣・大剣や槍を使わせるべきかと思いきや、初期レベルと成長補正が最も高いのは体術で、パーティ外で成長するのは斧・棍棒。
そして体術や斧・棍棒は大した閃き適性を持たない。何がしたいんだかよく分からないチグハグな人。
魔力は23あるので、素早さ21と合わせて素早い術士というアイデンティティはあるが、ミューズ等のように術全般に適性を持つ訳でもなく、
初期習得とパーティ外成長は月術のみ、自力での成長補正は白虎のみと適性が少ない。
そして何より仲間にできるのが玄城突入直前という遅さであり育成の余地が殆ど無い。
彼を一軍で使いたいなら、玄城突入直前に仲間にし、イベントを放置して戻ってきて彼の育成のためだけの時間を長らく取る必要がある。
そこまでするほど初期能力が高い訳でも、育てた際のメリットが大きい訳でもない。
決して使い道が無いゴミではないので、序盤に仲間になっていたら…と惜しまれる人ではある。
ポドールイの北に居城を構える吸血鬼。
聖王どころか魔王とさえも直接の面識があるらしく、少なくとも600年は存在し続けている。
人間の血を吸い眷属に変えてしまう人外だが、人外であるが故に俗世のしがらみを一切持たないため、ミカエルからは下手な人間よりも信頼できると評されている。
ただ信頼できるのは他の勢力と通じて騙してくる事が無い等の意味であり、モニカを気に入ってしまえば血を吸おうとする事は十分考えられるため、その意味での警戒は必要だとユリアンたちに念押ししてはいるが。
暇つぶしで色々と情報収集しており、ロアーヌのゴドウィン男爵の騒動に関しても情報を掴んでいたほどの情報通ではあるが、
彼自身はどんな勢力にも組する気が無く、彼が誰かに従うとすればそれは「聖杯」を持つもののみ。
ただ肝心のその聖杯は彼の居城の最下層に安置されているため、実質的には彼の居城を踏破できる実力を示した者、と言う意味だろう。
モニカ、ユリアン、エレン、サラ、トーマスの5人にとってはオープニングイベントで一度会う。
モニカの一時的な避難先としてレオニードの城を指示されるため訪れ、暇つぶし先として近所の洞窟を紹介してくれる。
カタリナ、ハリード、ミカエルの3人にとってはツヴァイク公が開催するトーナメントで優勝し、吸血鬼から聖杯を取り戻せという指令を受けてポドールイに訪れた時が初対面になる。
オープニングイベントの間を除けば、聖杯を取り戻せと言われた後でないと城にはそもそも入れない。
とんでもなく広大な魔窟になっている城の地下迷宮を踏破すると無事に聖杯を手に入れる事ができ、以降聖杯を持っている場合に限りレオニードに話しかけると仲間にできる。
聖杯を手に入れるにはみんなのトラウマヤミーを倒さなければならないので、どんなに頑張っても加入は中盤以降になる。
なお、聖杯をレオニードに持たせた状態で別れると、以降聖杯を手元に戻す手段がなくなるのでレオニードは永遠に仲間にならなくなる。ちょっとセコすぎませんかね伯爵。
性能は強いは強いのだが癖が強すぎる超玄人向けのピーキーなお人。人じゃないけど。
素早さ・魔力・魅力は高いが、普通の術が覚えられないので魔力を発揮したい時は武器固有技が必要になったり、
HP回復が味方相手への吸血でしか賄えず、LP0の代わりに戦闘後でも復活できるが、戦闘中に倒れると復帰は出来ない…と、調べれば調べるほど我が道を往きすぎている。
また、戦闘をこなしてもHP上がらないという仕様がある。
唯一「戦闘で誰の何の能力も上がらなかった場合、パーティの誰か1人がランダムでHPが1上がる」という仕様があり、これのみがレオニードのHPを上げる事ができる。
当然ながらこれでレオニードのHPをまともに上げようと思ったらとんでもない時間がかかるのでよほどのやり込みプレイヤーでもなければ、レオニードのHPは666固定と言っても差し支えない。
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