カール・ハインツ・シュナイダー(キャプテン翼)

登録日:2012/03/28(水) 20:18:38
更新日:2024/01/04 Thu 18:51:27
所要時間:約 8 分で読めます




カール・ハインツ・シュナイダーは『キャプテン翼』の登場人物。

国籍:西ドイツ(東西統一後はドイツ)
誕生日:7月4日
出身地:ハンブルク
身長:179cm
体重:69kg
ポジション:FW
利き足:右
所属:ハンブルクジュニアユース→バイエルンジュニアユース→バイエルン
声優:難波圭一→堀川りょう(初代)、J:登場せず、下崎紘史(2001年版)、福山潤(2018年版)


○略歴

通称「ドイツの若き皇帝」。
原作に先行する形でアニメ版の映画作品「キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦」が初登場。そこから原作、ゲームと登場する。

金髪碧眼のドイツ人美少年。
映画版、特に「危うし、全日本Jr.」では1人で全日本のキーパーを2人(若島津健森崎有三)退場に追い込み、
若林源三からミラージュボールで得点を奪うなど、キーパー殺しっぷりを披露。

原作ではハンブルク&西ドイツJr.ユースのエースストライカーでキャプテン。
ドイツユースでもエースストライカーでキャプテンを務めるヨーロッパNo.1ストライカー。

物語の終盤となるジュニアユース編の冒頭から登場。
世代トップクラスのGK若林から、練習ではペナルティエリア外で2分の1の確率でシュートを決めるという触れ込みで鮮烈デビューした。

ハンブルクのコーチを解雇された父親が酒に溺れ母親と離婚騒動を起こし別居している事に心を痛めており、
そのためか同じ境遇の妹を溺愛しており妹のためにハットトリックを達成させると心に誓うほど。

強い「プロ意識」をもち、チームリーダーとして、『強いものが勝つんじゃない、勝ったものが強いんだ』と言う信念のもと、一切の妥協を許さない。
そうした振る舞いからカリスマ的な人望をもつが、一方でそのサッカーに対する己の野心・プライドや友情以上に、
サッカーでバラバラになった家族をサッカーでもう一度取り戻すべく頑張る家族想いでもある。

プレースタイルは、冷徹で(特にサッカーに関しては)物言わず、力で語る。誰よりも勝負に厳しいプロフェッショナル。
シュート、ドリブル、タックル、パスそれらが、パワー・スピード・テクニック、全てを兼ね備え、完璧なまでのプレイで他を圧倒し、
敵DFをキーパーのブラインドにするなど知的なプレイもこなす。
日向小次郎に対してしたようにラフプレイまがいのこともする、知性と暴力の融合したオールラウンドプレーヤー。
GKのミューラーと並んで無印『キャプテン翼』を締めくくるラスボスの役回りであり、それに相応しい存在感を放った。

テクモ版に至ってはラスボスを4回(1、GB、3、4の親善大会ルート)も勤めあげ、炎のように大活躍。
3では、新必殺技・ネオファイヤーショットをひっさげて若林からゴールを奪いまくる。
5ではストーリー中で重傷を負い、「ドイツにはライバルがいなくなってしまった」と若林がセリエAに移籍を匂わせようものなら、さらなる新必殺技・フレイムフラッシュを完成。若林をフィールドで抹殺…もとい、ブンデスリーガに引き留めた。

これだけの活躍にもかかわらず、ワールドユース編では冷遇。
ネオ・ファイヤーショットまで身につけたのに、スウェーデン、ブラジルに敗北。
特にブラジル戦では5-0で零封されるという屈辱的な展開となり、試合も新聞記事で説明されたのみだったが、これはシュナイダーとミューラーが怪我で欠場していた事が原因だったという後付け設定が、ライジングサン編にて明かされている。そのせいでブラジル代表はオリンピックでの予選でのドイツ戦において、思わぬとばっちりを食らう羽目に…。
WY後、自身を打ち負かしたステファン・レヴィンとチームメイトに。いつの間にか彼より格上扱いに。
まあWY戦でもチームが負けただけで直接レヴィン>シュナイダーと描写されてはいないけど。
現在はバイエルン(ミュンヘン)の中心選手として活躍。

ライジングサンではブラジル、日本と戦い、激闘を繰り広げるものの勝つ事はできなかった。
試合中に繰り出したスライディングシュートが若林の背に直撃して重傷を負わせてしまったり、
シュートが三杉の心臓に直撃して一時は心肺停止状態にまで追い込んでしてしまったり*1
相棒のカルツが開放骨折でシーズンを棒に振る重傷を負ったり、ミューラーが右手を故障しながら出場し続けたり*2
とにかく怪我人が絶えない壮絶な試合であった。
試合前に「ドイツが勝ったら若林はバイエルンに移籍。負けたらシュナイダーが裸踊りをやる」と若林と約束しており、約束を守って本当に裸踊りを実行。
さすがに読者に見せる状況にはせず動画に収めたのを見せたという形であったが、それを見た若林とカルツは爆笑していた。
試合後、若林はバイエルンへの移籍を承諾。体を張った勧誘が実った。カルツは泣いてたが。


○必殺技

◆ファイヤーショット
シュナイダーの代名詞。空気かスパイクかはたまたゴールのネットとの摩擦か…いずれにせよその威力でボールが本当にブスブスと焦げ臭い匂いを放つという必殺シュート。
若島津や石崎了を負傷退場に追い込んだ。ゲーム版5では派生技としてバイシクルファイヤーやダイレクトファイヤーなど浮き球で打てるファイヤーショットが登場。

◆ネオファイヤーショット
ゲーム版3が初登場。シュナイダーが「これなら確実に決まる!」と挨拶代わりに放ったときには若林にあっさりキャッチされる。
キャッチした若林が「なんだこのボールは」と驚いていたので、ファイヤーショットとは別回転のシュートと考えられている。

決勝戦で、若林は「ネオファイヤーショットは俺が必ず止める!」と高らかに断言したが、
まともにゲームをやっている限り3で若林がネオファイヤーショットを止めることはほぼ絶望的で、撃たれようものなら大抵宙を舞う。

なおWY編でも名前だけは出てくるが、その設定を陽一が覚えているかどうかは微妙。
まあファイヤーショットより強力でもスウェーデン代表に雷獣シュートを防げるブローリンがいたのが不幸。

◆ノンファイヤー
JY編で登場。ファイヤーショットと見せかけて、左足で放たれ、カーブがかかった普通のシュート。

◆フレイムフラッシュ
ネオファイヤーショットを上回る威力を持つ。ゲーム版5で登場。

◆エンペラータックル
JY編のハンブルク対全日本で繰り出した技。日向の腹部にボールを打ち込み、空中に打ち上げる。ゲーム版5に登場。

◆顔面シュート
劇場版に登場。GKの手元でボールが跳ね上がり、顔面を直撃、GKを退場に追い込む。
点を取ることより相手キーパーを破壊する事に重点をおいた、いかにもキャプテン翼らしい必殺シュート。若島津と森崎が負傷退場している。

◆ミラージュボール
劇場版に登場。要するに七色分身魔球。一度は若林から得点出来たが、二度目は心眼セービングに止められた。

◆皇帝の怒り
原作の対全日本戦にて、日向のゴールで逆転を許した際、「この借りは必ず返す!!」という台詞と同時に本気になり、同点ゴールを生んだ。
ゲーム版ではリードを許すと全ての能力値が上昇する形で反映される。


○関係者&血縁者

◆ルディ・フランク・シュナイダー
実父で現バイエルン監督。かつてはハンブルクのコーチだったが、監督代行時にスター選手シュミットをスタメンから外し、チーム成績を低迷させたとして解雇された。
その後、家族とも別れて港の荷物運びとして働いていたが、現役時代のライバルにして当時のバイエルン監督フェルスターにコーチとして勧誘された。
そしてジュニアユース決勝戦で家族と再会し、無事に和解。後に彼自身がバイエルン監督になり、息子と共にブンデスリーガを制覇。
ちなみにシュミットを外したのは彼のスタミナ不足とプレイの単調さを懸念しての判断だったが、
前から不仲説があったのと監督代行時にチームの成績が伸びなかった為にマスコミに叩かれた。
ちなみにその後シュミットは彼が危惧したとおり、シーズン途中には息切れし敵チームからも完全に動きを読まれるようになり低迷した。

◆マリー・シュナイダー
妹。シュナイダーの試合を見に行く途中、交通事故に遭いそうなところをヘルナンデスに助けられた。
妹の声援を聞いたシュナイダーは本気を出して全日本をフルボッコにした。

◆ヘルマン・カルツ
ハンブルク時代の同僚にして幼なじみ。
バイエルンとの対戦時、ハンブルクのチーム事情を考えない発言をするシュナイダーに一時はキレるが後に和解。
ちなみに50Mダッシュはシュナイダーより遅い。

若林源三
我らがSGGK。
カルツと同様にシュナイダーのハンブルク時代の同僚。
シュナイダーとの出会いは決して良好とは言えないものだったが、シュナイダーがバイエルンに移籍するまでの3年の間にライバル兼親友となった。
シュナイダーからえらく評価されており、ジュニアユース編では日本の試合中に「若林が出れば」「何故若林を出さない」とばかり言っていた。
まあ、当時の若島津と若林の実力差を考えれば当たり前だが。
また中学時代は当時弱小国だった日本からドイツに帰化し共にWカップを狙おうと誘われたり、プロになってからもバイエルンに移籍するよう勧められたりした。
しかし後にチームメイトになるよりもライバルとして競い合うことの方が面白いと考えるように。
その後、翼がプロに入って活躍するようになると、目標とするライバルを翼に切り替え、バイエルンへの移籍を承諾する。

◆肖 俊光
◆ステファン・レヴィン
バイエルンでの同僚。
レヴィン→肖→シュナイダーによる必殺シュート回し「龍の咆哮」は若林すら圧倒した。

◆サウザー
シュナイダーの飼い犬。時々出てくる若林家のジョンと違って出番は全く無い。



○名言

『もらったぜワカバヤシ!』

『強いものが勝つんじゃない、勝ったものが強いんだ!』

『HA!』

『ヘイ! ワカバヤシ』


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最終更新:2024年01月04日 18:51

*1 後にミカエルの呼びかけによって蘇生した

*2 セカンドGKのシュタインに関しては試合に出ていないとはいえ代表に選ばれている事から、実力は確かだと思われる。実際にルディ監督もミューラーと交代させるつもりだったのだが、自分から3点も奪ったブラジル代表に借りを返さなければならないと、チームドクターの反対を押し切って最後までフル出場した。