若島津健(キャプテン翼)

登録日:2012/02/03(金) 22:43:09
更新日:2025/09/23 Tue 17:07:01
所要時間:約 4 分で読めます




概要

若島津健は、「キャプテン翼」に登場するキャラクター。通称は空手キーパー。

国籍:日本
生年月日:12月29日
出身地:明和市
身長:185cm
体重:74kg
ポジション:GK/FW
利き足:右
所属:明和FC→東邦学園中等部→同校高等部→横浜フリューゲルス→名古屋グランパスエイト
特技:空手(若堂流空手五段)

担当声優は以下の通り。

  • 飛田展男(初代)
  • 中村大樹(J少年期)
  • 関智一(J青年期)
  • 伊藤健太郎(2001年版)
  • 梅原裕一郎(2018年版以降)。

略歴


実家は若堂流空手の道場を営む。本人も若堂流空手五段。

大会前にキャプ翼名物交通事故により入院。デビューはふらの小戦。超人的セービングを連発して、相手の作戦を見破るなど大活躍した。この時が全盛期。
中学進学時に日向を追っかけて埼玉から東京の東邦学園に越境入学した。
中学・高校では若林が海外留学したことから国内最強GKの座に君臨する…のだが、中学生編以降は小学生編に比べると弱体化した感は否めない。
裏をかかれたとはいえ三杉にあっさりゴールを許し、ドライブシュートやタイガーショットには正面からでは歯が立たなかったりした。
そしてジュニアユース編に入ると弱体化が顕著になる。
環境の差もあり、小学生編では互角に近かった若林とは圧倒的な差が出来てしまう(しかも年々差は縮まるどころか広がっている)。
以降は大量失点が当たり前となり、作品上の都合でなかなか試合に出られない若林のつなぎ・前座となる。
要するに小学生編の森崎と同じ立ち位置である。
物語を面白くする都合上、若林を除き主人公側のGKは大量失点が多い事もあり、ジュニアユース大会ではナンバーワンの失点数を喫してしまう。
これはザルキーパーと名高いアモロをも上回っている。
とはいえ、若島津は好守も連発しており、アモロはノーゴール判定やPKを含めて1試合13回ゴールネットを揺らされながらボールに一度も触れないという異様な有様なので、実力自体は若島津が大きく上なのは間違いない。
そもそも日本はイタリアを除いて得点力の高いチームとばかり当たっているのでクジ運もあるし、ノーゴール判定を含めれば、単純に比較してもアモロの方がゴールを許している。
来日したオランダユースとの試合では、3試合で合計14失点。
これに関しても大量失点した1・2戦目はチームがボロボロの状態であり、若島津以前にチーム力自体に差がありすぎる状況だった。
実際、全日本の面々は自分たちのあまりもの弱さに悔し泣きしている。
翼の復帰などでチームが立ち直った3戦目では1失点に抑えている。ちなみにドイツの一員としてオランダと戦った若林は3失点して負けている。

『きぇぇぇぇぇぇぇ!!』と奇声を発しながら、空手技を応用した妙なセービングを使う。
隙があれば最後の攻撃手として、キーパーなのにオーバーラップをしたがる。(※一応状況によっては現実でも有り…『状況によっては』だが)。
尤も若林も何回かしているし、そもそも作中で先にオーバーラップしたキーパーは若林である。(作中でも若島津がオーバーラップした時、翼は「若林くんを思い出す」と言っており、元々若林の特技という方が正解)
タッパが結構ありシュート力も日本のFW陣たちとためをはれて足も速いため、後に若林から「攻撃力に関しては自分より上」と認められているが、彼はキーパーである。
ちなみに同時に作者からのフォローか若林から「俺と同等のキーパー」とも言われているが、描写を見ると若島津ファンでもそう思うのは厳しいだろう。
WY編では『俺は若林源三のかませ犬じゃないんだー!』というセリフの後、ユース代表を離脱し横浜フリューゲルスにプロ入りしていたが、後に日向小次郎に連れ戻された。
これに関しては「(その時点では)どちらの実力が上かわからないのに、海外で活躍しているという理由だけで競争もさせず若林を正GKにする」という監督の方針だったので反発しても無理はない。
しかもちゃんと競走した結果、自分の方が若林より劣っていると認める事が出来たら何も言わずにサブに回ると明言している。

ワールドユース大会でも、大量失点ぶりは健在。
ジュニアユース編・アルゼンチン戦での「開始10分で3失点」、前述のオランダ戦の合計14失点もあり、描写だけ見ると森崎より酷いのでは?と一部読者から言われる事もある。
実際に作中で判明している失点数を計算すると、平均失点数は若島津の方が多い。
とはいえ、森崎はジュニアユース編以降かなり長い間試合出場がほとんどなかったし、若島津の方が強敵との試合数が多いのでそう単純な話でもない。
ワールドユース編でも森崎がまともに描写された試合は1次予選のタイ戦しかなく、そのタイ戦では大量失点している。
そもそも若島津が復帰した時、石崎からも「よかった、森崎じゃ何点取られるか分からないもんな」と安心され、予選で若島津が最優秀GKに選出されている時点で若島津の方が上なのは間違いない。
メキシコ戦ではGKに得点を許し、ウルグアイ戦ではオウンゴールを含めて5失点。ワールドユース開幕前にJリーグで腕を磨くと言ってたが、どうやらワールドユース>>>>>Jリーグのようだ。
ちなみに描写からして、メキシコ戦の失点は若林でも同様の結果になっていたと思われる。
というかメキシコのGKはチームの得点王である(それはそれでおかしいが)ので特別恥ではない。
ウルグアイ戦もオウンゴール以外ではDFが4人揃って一度もボールに触れないという大失態なので若島津1人の責任とは到底言えないだろう。
キャプテン翼においてはGKの性能=チームの守備力といってもいいので、あながちそうでもないかもしれないが。

その後、横浜フリューゲルス消滅に伴い、名古屋グランパスエイトに移籍。

オリンピック代表編ではGKとして若林源三とのレギュラー争いに勝つ!と意気込むが…

現実には、紅白戦で新キャラ・フットサルコンビのかませ犬になる芸の細かさ。一応、かませ犬になったのはほかの面々も同じで、別に若島津が特別扱いが悪かったわけではないが。
デンマーク五輪代表との親善試合において前半で1失点。恩師で代表監督の吉良耕三の計らいで、FWを兼任する事に。
これには多くの読者が驚かされたが、前々からそちらの方が自然だろうとやはり多くの読者が思っていたことだった。
吉良監督によると、若島津をFWにする事は小学生時代から考えていたらしいのだが、まともなGKがいないというチーム事情からGKになって貰ったという経緯があるらしい。

ちなみに若島津がFWを兼任する事になった件について、原作者の高橋陽一氏は、

「翼をMFにして活躍させてからというもの、日本中のサッカー少年が彼に憧れてMFばかり目指すようになってしまった。だからFWを目指す子供たちが多く現れてくれる事を願い、若島津をFWにした」

と語っている。


必殺技


  • 即反応キャッチ
素早い反応でキャッチする。小学生編のふらの戦のPKで松山の渾身のシュートをダイビングキャッチし、逆転勝ちの起点となった。
技名はゲーム『ZERO』から。本来は単なるダイビングキャッチで技ではない。この技に限らないが、スマホゲームは仕様上多くの技を用意する必要があるので強引な技が散見される。

  • とんぼ返りキャッチ
空中でボールをキャッチした後、とんぼ返りをして華麗に着地する。直接シュートをキャッチした後に地面に叩きつけたボールを利用して行うタイプと、両足を叩きつけてシュートを止めてからボールをキャッチして行うタイプがある。初使用は小学生編の決勝戦。
技名は『ZERO』から。両手でボールを地面に叩きつけるタイプを採用。ゲーム『RISE OF NEW CHAMPIONS』(以下『RONC』)ではスーパーセーブの演出の一つに前者のタイプが採用されているが、ボールを地面に叩きつけない。

  • 若堂流三角蹴りディフェンス
得意技の一つ。空手の三角飛(跳)び*1を応用したセービング。ゴールポストを蹴った反動を利用して跳躍の速度と飛距離を伸ばし、攻撃を防ぐ。逆を突かれた時に切り返す(横に跳ぶ)タイプと、通常より高く跳躍するタイプがある。
作中における初出は小学生編の決勝戦。実際の初使用時の様子は後のMEMORIES(時系列が本編前)で描かれた。*2
逆を突かれた場合は普通に跳んだ方が絶対に速い事を読者によく突っ込まれる。作中では誰も指摘しないので、キャプ翼ワールドでは普通に跳ぶより速いのだろう、多分。
この技を多用するという事はそれだけ読みを外しているのではないか、という指摘を読者からされる事がある。実際にはシュートを弾いたものの、体勢を整える前にこぼれ球を拾われて逆サイドにシュートを打たれたので使用…というケースが大半であり、読み違えが原因で使用した事は(ゼロではないが)少ない。
後にに盗まれ、若林に至っては三角飛びから更にクロスバーも蹴って下への移動も加えた四角飛び(仮称)を使いシュナイダーのファイヤーショットを防いだ。後に若堂流の門下生となった新田も使用している。
キャプ翼を代表する技の一つ。派手で見栄えもいいので全国のサッカー少年は当然真似した。ちなみに実際のサッカーのルールでは反則である(ポストを動かす危険行為)。まぁキャプ翼では実際には反則というプレイは珍しくないけど。

技名について。当初は壁を蹴ってから跳び蹴りを放つ「三角蹴り」が元とされており、技名も原作では長らく三角蹴り関連であった。*3
しかし、サッカーで使う場合は跳び蹴りはしないため「三角飛(跳)び」が正確である。このためかゲームなど原作以外のメディアではこちらの技名を使うケースが見られた。
原作でもライジングサンからはこちらの技名を使うようになり統一されたと思われたが、最新話のMEMORIESでは「若堂流三角蹴りディフェンス」になっていた。数話前、明らかにこの技の前振りとして紹介された若島津の得意の空手技が「若堂流三角跳び」と呼ばれていたのに…。
とりあえず本記事の技名は最新の「若堂流三角蹴りディフェンス」としておく。それ以前でも原作では「三角蹴りディフェンス」が最も使用頻度が高かった。
原作外の技名としてはゲーム『栄光の軌跡』の「三角げりセービング」、『ZERO』の「三角蹴りキャッチ」がある。KLab版のゲームでは漢字が使える作品にも関わらず、この技は「さんかくとび」と平仮名表記となっている。『つくろうドリームチーム』では「さんかくとび」と「三角蹴りディフェンス」の2種類が登場し、前者は逆方向に跳んでのワンハンドキャッチとなっている(後者は筆者は未見)。

  • うしろげり
表記は原作準拠。うしろゲリ表記も見られる。シュートを腕で弾いて威力を削ぎ、後ろに回り込んだボールに跳び付いて空手の後ろ回し蹴りで弾き飛ばす。作中では後ろ蹴りとなっているが回転しているので明らかに後ろ回し蹴りである。
小学生編の決勝戦で翼のシュートをクリア。日向による勝ち越し点の起点となった。
ゲームでは『たたかえドリームチーム』以外は最初の腕でボールを弾く動きは再現されていない。技名はテクモ版『VS』では「うしろまわしげり」、『ZERO』では「回し蹴りセービング」となっている。KLab版(『つくろうドリームチーム』『たたかえドリームチーム』)は漢字が使える作品にも関わらず原作を尊重してか平仮名表記だが、後者は技の解説文ではうしろ回し蹴りと記述している。

  • ダイビングワンハンドキャッチ
シュートに跳び付いて片手でキャッチする。
初使用は小学生編の決勝戦。中学生編以降はその時々の都合(片腕を負傷しているなど)により跳んだ方向とは逆の手でキャッチに行く場面が何回か見られた。
本来は技ではなく他のGKも使用しているが『ZERO』では若島津専用の技となっている。中学生編で翼のドライブシュートを逆の手で止めに行った*4動きが採用されている。

  • 弾丸シュート
力任せに打つ威力の高いシュート。主な使い手は日向。
小学生編の決勝戦でシュートを放つ際、主な使い手である日向から「キック力は明和の中でおれと1・2を争う鋭さ」と評されているため、この時使用したのは弾丸シュートと見ていいと思われる*5。しかし、若林にはGK同士という事でシュートコースを読まれてしまいキャッチされる。
『RONC』の若島津はフィールドプレイヤーとしては使えないにも関わらずこの技が使用可能となっており、スタッフの愛が感じられる。

  • とびヨコげり
表記は原作準拠。空手の飛び横蹴りを応用したシュート。「ジャンピングサイドキック」とも呼ばれる。
小学生編の決勝戦でオーバーラップした若島津が浮き球をこの技でシュートしてゴールを狙ったが、の決死のプレイに阻まれ、翼による追加点の起点となってしまう。結果的には失態だが状況を考えればこの場面のオーバーラップはやむを得ないし、岬はポストに激突して流血するほどの勢いで突っ込んでいるため相手の方が上手だったと見るべきだろう。

  • 飛び蹴りセービング
跳び蹴りでボールを弾き飛ばす。
中学生編の決勝戦で使用。翼のジャンピングボレーに対抗し、空中で激突した。
技名は『ZERO』から。

  • 若堂流空手 空中上段突き
空手を応用したセービング。ボールに向かって跳躍し、空中上段突きで弾き返す。
初使用は中学生編の決勝戦。実況はパンチングと呼んでいる。MEMORIESの体育のサッカー試合(2試合目)では日向のジャンピングヘッドを防いでおり、この時は正拳ディフェンスと叫んでいる。ゲームでの登場はおそらくこちらが出典と思われる。
技名は『たたかえドリームチーム』から。

  • 若堂流手刀ディフェンス
得意技の一つ。空手の手刀を応用したセービング。指先を伸ばしてパンチングでは僅かに届かないボールを押し出すタイプ*6、手刀打ちを叩きこむタイプ、手刀の形でブロックするタイプがある。大抵は2番目のタイプを使っている。
1番目のタイプは思わず出た場合は仕方無いが突き指必至なので真似しないように。
作中における初出は中学生編の決勝戦だが、後にMEMORIESで小学生時代から使えた事が判明。一度だけ刀ディフェンスと表記された。
技名はテクモ版『VS』『IV』では「しゅとうパンチング」。『IV』では隠し技。

  • 若堂流 横薙ぎ手刀ディフェンス
シュートに向かって横っ飛びし、横薙ぎの手刀打ちでボールを弾き飛ばす。威力の高いシュートに対抗する場合は後ろ向きに跳んで遠心力を利用して放つ。
初使用は中学生編の決勝戦。翼のドライブシュートを初めてGK1人の力で防ぎ、翼も手放しで賞賛した。刀ディフェンスと表記されたのはこの場面。
技名は『たたかえドリームチーム』からで原作では通常の手刀ディフェンスと区別されていない。初使用時の後ろ向きに跳ぶ動きが採用されている。
『RONC』ではスーパーセーブの演出として採用されている。三角飛びから手刀打ちを叩きこんだ後にその勢いのまま回転し、流れるような動きでもう片方の手でキャッチする動きは格好いいので必見。

  • 三角蹴りダイビング
三角飛びでシュートコースに跳び付き、体全体でブロックする。
中学生編の決勝戦で使用。翼のドライブシュートを打ち返した日向のジャンピングタイガーボレーを更に打ち返した翼のハイジャンピングボレーに体ごとゴールに押し込まれそうになるが、その前に日向が若島津をキャッチしたため失点は防がれる。
技名は『ZERO』から。体でブロックしつつ両手でボールを押さえ込み、自分の両足で着地するという動きになっている。

  • ダブルスレッジハンマー
組み合わせた両手を上方から降り下ろし、ボールを弾き返す。シュートを防ぐとともにボールを味方に送る攻防一体のセービング。
Jr.ユース編のイタリアJr.ユース戦で使用。
技名は『ZERO』から。プロレスの技名である。

  • あびせ蹴り
ディアスの前転シュートを模倣した技。ボールに向かって前宙*7し、遠心力による勢いを付けたニールキックでボールを弾き飛ばす。
Jr.ユース編のアルゼンチンJr.ユース戦でディアスの前転シュートを防ぎ、ボール越しにディアスも吹き飛ばした。一度このシュートで失点しているのでリベンジとなった。
テクモ版では浮き球での競り合い時に使用出来る必殺技。世界の並み居るエース級の選手を撃墜した。
原作では技名がなく、テクモ版では「あびせげり」(説明書では「あびせ蹴り」表記)。何故か当初は飛び後ろ回し蹴りだったが『V』でニールキックに修正された。『ZERO』では「ニールキックセービング」となっており、シュートコースが低い場合は跳び前転から放つ。

  • 若堂流正拳ディフェンス
空手を応用したセービング。正拳突きでボールを弾き飛ばす。威力の高いシュートに使われる事が多い。
作中における初出はJr.ユース編のフランスJr.ユース戦。ナポレオンのキャノンシュートを負傷した右手で防いだ場面は名シーン。後にMEMORIESで小学生時代から使えた事が判明。
ワールドユース編では若堂流伝説の百人組手に挑戦・達成して技に磨きをかける。メキシコユース戦でその成果を披露し、ガルシア達の激しくボールが揺れるビッグ・バンシュートを正確に打ち抜いた。技名に「若堂流」と付いたのはこの時が初めて。また、今までのものは見た目は普通のパンチングだったが、この時は空手の構えでシュートを待ち受け、腰を入れた正拳突きを繰り出すという空手技らしい動きとなっている。
一部ゲームでは通常のものを「正拳ディフェンス」「正拳」、メキシコユース戦で使用したものを「若堂流正拳ディフェンス」と区別している。『ZERO』の解説文によると後者が真の正拳ディフェンスとの事。

  • 背面ワンハンドキャッチ
後ろ向きの体勢から振り向きざまにシュートを片手でキャッチする。
ワールドユース編で使用。後頭部目掛けて放たれた日向のタイガーショットを難なくキャッチした。この出来事は日本ユースを離脱しようと日向に背を向けたときに起こったものであり、サッカーの場で使われた技ではない。というか原作では特別な技とは扱われていない。
技名は『ZERO』から。ゲームでは試合で使う技になるため、大分動きに手が加えられている。半身を乗り出してシュートコースと体の向きを平行にし、ボールが背中付近に来たら体を回転させてキャッチする。技の解説文によると「体を回転させて、その力を1点に集中して止める空手ワンハンドキャッチ」との事。空手ワンハンドキャッチとは一体。

  • フライハイキャッチ
高く上がったボールに向かって三角飛びで跳躍し、こぼれ球を狙う相手より早くキャッチする。
ワールドユース編のイラクユース戦で使用し、その高さは相手を驚愕させた。
技名は『たたかえドリームチーム』から。原作では「三角げりジャンピングセービング」と呼ばれている。

  • 決死の手刀ディフェンス
シュートに向かって跳躍し、鋭い手刀でボールを叩き落とす。
ワールドユース編のメキシコユース戦で使用。ロペス達の空中技・スイング式投げすてDDTを防いだ。技名は実況の台詞から。
原作では空中技への対抗手段だったため三角飛びをしていたが『たたかえドリームチーム』では普通の跳躍になっている。また、使用前に地上で空手の構えを取る。

  • ソリッドブロック
シュートに向かって跳躍し、両足のブロックで威力を削ぐ。体ごとゴールに吹き飛ばされるも空中でボールをキャッチし、クロスバーに足をかけて前に飛び込みゴールを死守する。
ワールドユース編のウルグアイユース戦で使用。猛威を振るっていた火野のジャンピングトルネードシュートを防いだ。
技名はKLab版から。

  • 若堂流・対空手刀ディフェンス
迫りくるシュートに向かって跳躍し、強烈な手刀を叩きこんでボールを弾き飛ばす。シュートの威力に押し負けないようにするためか、右手での手刀の瞬間に右腕の後ろに左腕を置いている(腕を交差させている)。
ROAD TO 2002の柏レイソル戦で使用。新田の若堂流超上段蹴りを防いだ。
技名は『たたかえドリームチーム』から。原作では単に「若堂流手刀ディフェンス」と呼ばれている。

  • 若堂流円滑水面蹴り
空手を応用したスライディングタックル。相手の足元に滑り込み、足を大きく振るってボールを奪う。
『たたかえドリームチーム』ではこの技単体は存在せず、新田との必殺ワンツー「若堂流コンビ」に組み込まれている。地面に付いた片腕を軸にして体を回転させ、勢いを付けた蹴りでリターンパスを出す。スライディングはしない。

  • 若堂流上弦跳ね蹴り
空手を応用した対空タックル。地面を手で押して跳びあがり、打ち上げるような蹴りで空中のボールを捕らえる。実際のサッカーのルールでは危険行為だとみなされる反則である。次藤も似たような「打ち上げタックル」を使っている(打ち上げタックルの方が登場は先)。
GOLDEN-23のU-22ナイジェリア戦で使用。ボバングに円滑水面蹴りをかわされた後、即座にこの技につなげこぼれ球にした。
『つくろうドリームチーム』では円滑水面蹴りからの連続技がひとまとめにされている。何故か技名が「若堂流上跳ね蹴り」になっている。

  • 示現若堂流空手奥義背面空中縦回転蹴り
地上で空手の構えを取った後、オーバヘッドキックを放つ。若島津曰く「空手で身につけた俺流のオーバーヘッドシュート」。この技だけ「若堂流~」ではなく「示現若堂流~」となっている。
GOLDEN-23のU-22ナイジェリア戦で使用。若林のロングフィードを直接シュートし、GK同士の連携でゴールを決めた。
『つくろうドリームチーム』では「若堂流背面空中縦回転蹴り1」「若堂流背面空中縦回転蹴り2」が登場。前者はドリブル中にボールを高く蹴りあげて放ち、後者は原作通りパスなどで既に浮いているボールから放つ。『たたかえドリームチーム』での表記は「若堂流空手奥義・背面空中縦回転蹴り」。

  • 若堂流空手奥義変幻次元蹴り
空手の変幻次元蹴りを応用したシュート。相手のブロックをかわしつつ蹴りの軌道を途中で変えてシュートを放つ。
本来の(空手の)変幻次元蹴りは変幻蹴りを発展させた技。変幻蹴りは蹴りの軌道を途中であえて変えて打ち、変幻次元蹴りは相手の攻撃をかわしつつ動く標的を変幻蹴りで射抜く。

  • 奥義・変幻次元隼蹴り
若堂流空手奥義を応用した新田との連係シュート。若島津がオーバーヘッド気味のジャンピングボレーの体勢から変幻次元蹴りでゴールではなく真下目掛けてシュートを放ち、新田がそこに走り込んで若堂流空手奥義隼蹴りを放つ。
GOLDEN-23のU-22オーストラリア戦でゴールを決めた。相手DF2人が若島津のシュートブロックに来たため、若島津はシュートではなく新田へのパスを選択した。
技名は『たたかえドリームチーム』から。若島津からしか発動できない。相手のブロックが再現されていないが、それでは変幻次元蹴りにならないような…。他の技を見る限り、演出用に相手のブロックを再現することは十分可能に思えるのだが。

  • 吉良監督直伝明和スライディング部隊
吉良監督の教え子が使う、一斉にスライディングタックルを仕掛ける技。若島津は日向、沢田と共に使用する。
ENDLESS DREAMの対抗戦2NDステージ(小学生時代)で使用。松山からボールを奪った。

  • ジャンピングボレーツインシュート
日向と同時にジャンピングボレーシュートを放つ。同時に蹴ったことによりボールは不規則に揺れるために相手は防ぎづらい。元々、ツインシュートは小学生編で翼と岬が偶然打ったものだったが、いつの間にかいろいろなコンビが当たり前のように使うようになった。
ライジングサンのU-23メキシコ戦で使用。エスパダスの左手を吹き飛ばす威力を見せるも、それによりコースがずれたためゴールはならなかった。それでも翼のオーバーヘッドとこのシュートを立て続けに至近距離で受けたエスパダスの左手は流血しており、威力の高さを証明した。吉良監督は長年夢見た2人の2トップの合体シュートという事もあり涙ぐんでいた。
『たたかえドリームチーム』では若島津からしか発動できない。

  • 明和FCドリームワンツー
日向との華麗なるダイナミックなワンツー(実況談)。ワンツーの後、日向が直線的ドリブルで相手を吹き飛ばし、若島津にパスをする。
ライジングサンのU-23ドイツ戦で使用。日向に両足タックルを吹き飛ばされたマガトゥーはあまりものパワーで地面に倒れながら回転していた。
技名は『たたかえドリームチーム』から。若島津からしか発動できない。原作では1回のワンツーが複数回になっている。

  • ファストランセービング
ゴール前に来た低めのパスに向かってダッシュしてからジャンプし、両手でボールをキャッチする。
ライジングサンのU-23スペイン戦で使用。イニエスタのパスをライールがシュートする直前にキャッチした。
技名は『たたかえドリームチーム』から。シュートに対する技となっている。

  • ダブル正拳ディフェンス
シュートに飛び込み、勢い良く突き出した両拳でボールを弾く。
ライジングサンのU-23スペイン戦でライールのシュートを防いだ。トーレスがこぼれ球を狙い詰めてきており、キャッチに行ってファンブルしたら危険だったのでこの技で大きく弾いた。

  • 若堂流真空竜巻蹴り
空手を応用したシュート。地上で構えを取った後、横回転しながら跳び上がりその勢いのままオーバーヘッドキックを放つ。
MEMORIESで使用。たまたま飛んできたボール(日向のシュート)を持っていた空手の胴着で防ぎ、浮き上がったボールにこの技を使ったのが初出。後に体育の授業におけるサッカーの試合でも使用しゴールを決めた。当時のサッカー未経験の若島津にとって、頭突き(ヘディング)よりこちらの方がやりやすいとの事。3回目の使用の時は技名の頭に「必殺」を付けている。

  • 若堂流下段回し蹴り
空手を応用したシュート。構えを取った後、低い弾道のパスを直接シュートする。
MEMORIESの体育のサッカー試合でゴールを決めた。

  • 若堂流真空真波(まっは)蹴り
空手を応用したブロック(セービング)。ボールを最短距離でマッハのスピードの蹴りで打ち抜く。
MEMORIESの体育のサッカー試合で日向のシュートに使用し、一気に間合いに踏み込んでブロックした。ライジングサンのU-23スペイン戦でも使用し、ミカエルがトーレスに出したパスをクリアした。MEMORIESでは足を振っていたが、ライジングサンでは足を突き出している。また、ライジングサンでは技名が「若堂流空手 真波蹴り」となっている。
『たたかえドリームチーム』ではスペイン戦の動きが採用され、技名もそちらの時の物を採用している。

  • 両手手刀ディフェンス
両手を組んで固め(それはもう手刀ではないのでは?)、片手では弾かれてしまう威力の高いシュートを防ぐ。
MEMORIESの体育のサッカー試合(2回目)で使用。至近距離で放たれた日向のシュートを何とか弾いた。

  • 若堂流変幻蹴り
空手を応用したセービング。蹴りをかわされた後、そのまま軌道を変えて追撃する。
ライジングサン FINALSのU-23スペイン戦で使用。真波蹴りをジャンプでかわしたミカエルを突き上げるような蹴りで追撃するがまたもやかわされる。
元である空手技の変幻蹴りはGOLDEN-23で変幻次元蹴りの直前に登場したのだが、サッカーの技としてはかなり後の登場となった。
『激闘の軌跡』『たたかえドリームチーム』では原作とは異なり、必殺シュートとして登場。原作ではまだサッカーの技として登場していなかったためである。『激闘の軌跡』ではボールに向かってダッシュし、構えを取ってから横向きに跳躍してシュートを放つ。
『たたかえドリームチーム』ではドリブルからボールを浮かせ、全身を振りかぶって勢いよくシュートを放つ。

  • がりゅうさんかくとび
テクモ版『IV』に登場した必殺セービング。「さんかくとび」の強化版。外見上は全身に炎の演出が追加されたくらいだが、セーブ力は多く向上している。
メキシコでの特訓で会得(『IV』の若島津はメキシコでプレイしている)。ジャイロカップ編当初は温存しており、アジア予選では使わず、本大会予選リーグでは「さんかくとび」を使っても2失点した場合に仕方なく解禁する。それもなければ決勝トーナメントで解禁する。
サッカー・グランプリ編ではチームに合流したブラジル戦でカルロスかコインブラが必殺シュートを打つと使用し、軽々とキャッチする。このイベントが起きなかった場合は試合後に特訓の成果を見せられなかった事を悔しがるが、技は解禁されている。
この技のおかげで『IV』の若島津はかなり使えるが、レベルが低いと結構簡単に抜かれる。若島津に経験値を継承するレナートはかなり弱いためレベルが上がりにくく、結果的に普通にプレイしていると若島津の加入時のレベルも低くなってしまう。このためネット上では使えない技扱いする意見もそこそこ見られるが、敵と対等なレベルならほとんどの必殺シュートは止められる。ただ、若林もPA外からのシュートに能力補正がかかるという強力な特殊能力があるので、正GKになれるかは微妙。
技名はネット上では「牙竜」と表記される事も多いが、『IV』は漢字が使えない作品なのでゲーム中では常に平仮名であり、実際は漢字表記は不明(のはず)である。

  • 三角飛び手刀ディフェンス
KLab版に登場した必殺パンチ*8。三角飛びで横に跳び、手刀ディフェンスで防ぐ。三角飛びの跳躍力と手刀ディフェンスのリーチにより守備範囲が広い。

  • 若堂流二段ディフェンス
『つくろうドリームチーム』に登場。三角飛びで横に跳び、手刀ディフェンスを放つ。技名からしてもこの後にも何らかの動きがあると思われるが、筆者は失敗時しか見ていないため詳細不明。

  • 若堂流上弦跳ね蹴りキャッチ
KLab版に登場した必殺キャッチ。上弦跳ね蹴りでシュートの威力を削いだ後、落下してきたボールをキャッチする。『つくろうドリームチーム』では元の上弦蹴り同様、表記がなぜか『若堂流上跳ね蹴りキャッチ』となっている。

  • 正拳突き「剛」
『つくろうドリームチーム』に登場。

  • 真・手刀ディフェンス
『つくろうドリームチーム』に登場。

  • ウイニング三角飛び
『つくろうドリームチーム』に登場。

  • ウイニング若堂流正拳ディフェンス
『つくろうドリームチーム』に登場。

  • 若堂流コンビ
『たたかえドリームチーム』に登場した新田との必殺ワンツー。若島津の円滑水面蹴りと新田の竜巻蹴りを交えた連続ワンツーで守備を突破する。若島津からしか発動できない。技名はGOLDEN-23の96話のサブタイトルから。

  • ダブル黄金(ゴールデン)コンビ
『たたかえドリームチーム』に登場した翼、岬、日向との必殺ワンツー。翼、岬、日向、若島津の4人がスイッチやヘディングなど多彩な方法でボールを回し、流動的に突破を仕掛る。若島津からしか発動できない。技名はGOLDEN-23のU-23ギリシャ戦における観客の台詞より。

  • 若堂流・飛込み後ろ廻し蹴り
『たたかえドリームチーム』に登場した日向との必殺シュート。若島津がパスを出し、日向がジャンピグボレーでシュートの勢いで折り返したボールに若島津が飛び込み、後ろ廻し蹴りでシュートを打つ。若島津からしか発動できない。

  • 若堂流・三日月蹴り
『たたかえドリームチーム』に登場した必殺パンチ。呼吸を整えて構え、一度シュートコースとは逆方向に小さく跳び、地面を蹴った反動を利用してシュートコースに跳び、回し蹴りで弾き出す。

  • 東邦コンビ・アグレッシブワンツー
『たたかえドリームチーム』に登場した日向との必殺ワンツー。連続ワンツーの後、お互いジャンピングヘッドで折り返す。若島津からしか発動できない。

  • 若堂流胴回し回転シュート
『ZERO』に登場した必殺シュート。構えを取った後、高いボールに向かって走った後に跳び付き、空手の胴回し蹴りでシュートを放つ。明和FC(小学生時代)でFWの時に使える。

余談


同人誌では沢田タケシ以上に日向にベッタリ。
不自然なほど日向について行く献身的な姿が今でいう腐女子層に大人気を博し、 「コジケン」或いは「ケンコジ」という一大ジャンルを築いた。
腐女子の間で黄金コンビというとこのコンビをいう。

三国志大戦では最初期にコラボカードとして日向と共に登場。名義は孫権
計略の「手刀防御」は武力差ダメージを与え、敵を弾く。
がそんなことは問題ない、2コスト武力8征圧2魅力持ちという圧倒的に高いスペックを持たされているのだ。
弓がメインの国と言えどこれは問題ということで計略だけは何回も下方修正されているのだが、それでもなお最強クラスのパーツとして君臨し続けている。

名言


◆「きぇぇぇぇぇぇぇ!!」

◆「まてぇキーパー交代だ!!」

◆「この若島津健おまえらに3点目を入れられたらこの場でサッカーをやめてやるぜ!!」

◆「そして おれはこれからもサッカーをキーパーをつづけていくつもりだからね」

◆「く…くそ まにあってくれ!!」

◆「たて回転のニールキックだァ」

◆「くだけるものならくだいてみろ!! 正拳ディフェンスだァ!!」

◆「チェストォォォォォッ!!!」

◆「俺は若林源三のかませ犬じゃないんだー!」

◆「守ったぞォ!!」

 南米にゲルティスという色違いのそっくりさんがいる。


追記・修正は若堂流空手に入門してから、お願いします。



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最終更新:2025年09月23日 17:07

*1 「とび」の表記は統一されていない。ライジングサンやゲームのKLab版では「飛び」、MEMORIESや『激闘の軌跡』『RONC』では「跳び」、テクモ版の説明書では「とび」。

*2 PKで横に動くタイミングが早かったので真ん中に打たれてしまい、咄嗟に使用した。

*3 三角蹴り、三角蹴りディフェンス、三角蹴りジャンピングセービング(上に跳ぶタイプ)。「蹴り」の表記が平仮名や片仮名の場合もある。

*4 キャッチしたかに見えたが、その威力により体ごとゴールに押し込まれた場面。

*5 『RONC』で弾丸シュートを使えるのも、この日向の台詞を意識したものだろう。

*6 本来、この技は手刀ではなく貫手である。

*7 テレビアニメ第4作ではハンドスプリングになっている。

*8 この技に限らず明らかにパンチングでない技もあるが、あくまでゲーム上の分類。キャッチせずに弾くセービングが「パンチ」に分類されている。