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石崎了(キャプテン翼)

登録日:2009/05/28 Thu 19:02:58
更新日:2026/08/12 Wed 23:06:04
所要時間:約 12 分で読めます





概要

石崎(いしざき)(りょう)はサッカー漫画『キャプテン翼』に登場するキャラクター。
通称はファンキーガッツマン。

国籍:日本
生年月日:4月1日
出身地:南葛市
身長:176cm(プロ入り以降)
体重:67kg(プロ入り以降)
ポジション:FW(南葛小)→DF
利き足:右
声優:
丸山裕子(初代)
佐藤智恵(J少年期)
山口勝平(J青年期)
高乃麗(2001年度版)
田村睦心(2018年版)

所属
南葛小サッカー部→南葛SC→南葛中→南葛高校→ジュビロ磐田

大空翼が南葛市に引っ越して初めてできた友達でありチームメイト。
サル顔として親しまれる坊主頭が特徴で、直情径行かつ人の良い性格、体を張って笑いを取るムードメーカー。
選手としての実力は主要人物の中でも明確に低いが、それでも翼と共に戦い抜き続け、やらかしを挟みつつも根性で見せ場を作る。

なおこの立ち位置はジャンプにありがちな「インフレに置いていかれた」のではなく、初登場時からずっとそう。
むしろ、最初は超弱小校・南葛の一員だったのが、全国級エリート校の一員である修哲トリオと肩を並べて戦い、以降も全国出場校の選りすぐりのエース達とも同格くらいの扱いであるため、なんなら相対的に見れば良く成長してる方であったりする。
相棒ともライバルとも異なる「翼の最初の友達」という立ち位置は、霞むことなく一定の特別扱いを受けている。

キャプ翼が細かいポジションにそれほど拘る作品ではない*1ので曖昧に認識されやすいが、確認できる限りは大体サイドバックをやっている。
身長からしてもセンターバック向きではないし、運動量重視のサイドバックというのは石崎のパブリックイメージからしても納得だろう。
実際、サイドバックらしく忘れた頃に伏兵として前線に現れてクロス(センタリング)を出す場面が初期から度々描かれている。

元は読み切り版キャプテン翼から若林と共に出ている最古参。
名前も石崎と若林はそのままである。
読み切り版では若林を「デブ」と呼ぶなど口が悪いが、連載版でも初期の頃は大差ない。読み切りでは主人公よりサッカーが上手い。


2000年代に活躍したイタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾはキャプ翼の中でも石崎がお気に入りだという。
ガットゥーゾはポジションこそ守備的MFだが、技術では明らかに見劣りするものの守備のハードワークとガッツだけで華々しいテクニシャン達を支えてレジェンド級の選手に数えられた、まさしく石崎界の最高傑作のような男であった。

略歴

小学生編

記念すべき第1話、サッカー場の使用権を賭けて若林が率いる修哲小サッカー部と戦うも0-30*2で敗戦し、
結果に納得いかない石崎が南葛中学の先輩たちを呼んで再度サッカー場の使用権を賭けて異種球技戦を始める処からキャプ翼の本編は始まる。
完敗して退散した先輩たちを見て「ア~ア、まったくたよりにならねえ先輩だなあ…」と酷い言い草のうえ、
なりふり構わない手で約束を反故にしたことは悪びれもせず、良く言えば諦めが悪い、悪く言えば往生際が悪い。
しかし、この諦めの悪さが翼と若林を引き合わせ、そこらへんのサッカー少年で終わっていたかもしれない石崎自身の運命をも変えたのだから、禍福は糾える縄の如しである。

翼に興味を持って監督になったロベルト本郷の指導で、石崎を始めとした南葛小サッカー部は敵方の若林をして
「数週間*3であのザコどもがうまくなっているとは」と言わせるほどレベルアップ。
修哲との対抗戦では、いくら翼でもなすすべがない修哲のとりかごに対し、翼に甘えすぎていた自分たちを省み、自らを奮い立たせ修哲のとりかごを打ち破る。
「なにがここまでやっただ。ここまでやったのは、おれたちじゃねえ! ここまでやってきたのは翼だけじゃねえか!」
「せめて…せめてこのボールをとって翼にパスしなきゃおれたちはなんにもしなかったことになるんだ!」
その際に滝との接触プレーで負傷、転校即飛び入り参加で現れたと交代した。
この時、岬のプレーを見たロベルトから
「うん、こうなるんだったら、もっと早く石崎にケガしてもらうんだったな」
と畜生なコメントを受けている。

南葛SC選抜試験では「南葛小から受かるとしたら翼・岬と石崎くらい」ということでチームメイトの手助け(翼・岬は助けるまでもないので)もあり、合格を果たす。
ただしスタメンは取れず、全国大会予選の最終戦である花輪戦で西尾*4の負傷による途中出場で初めて出番を得た。
そこからは一転して決勝までフルタイムで出場。

この花輪戦は南葛SCとして初出場で、試合の雰囲気に呑まれてしまい、決勝トーナメント進出のため1点を争う状況で、ゴール前での蹴り損ないが直接ゴールに突き刺さるという酷いオウンゴールを決めてしまい茫然自失、これが自殺点伝説の始まりである、周囲からも責められるが、見かねた岬が自身の再転校を打ち明けることで仲裁。
石崎も奮起して得点に結びつく果敢なインターセプト&ロングシュートを見せて名誉挽回した。
観戦していた若林からは
「よく失敗もするが、イザというときはきっとやってくれる男なんだよな石崎は!」
と評されている。

決勝の明和FC戦の後半、若林が揃って負傷した際、
「おい、みんな! こうなったら、ここはおれたちががんばるしかねえぞ!!
今まで翼や岬や若林にたよっていた分、今度はおれたちが主力になってがんばってこのピンチをきりぬけるんだ!!」
と檄を飛ばしてチームの士気を一気に立て直し、直後に日向の弾丸シュートを顔面ブロック。これが顔面ブロック伝説の始まりである。
食らった瞬間は大分ヤバめの表情だったが、その後はピンピンしていた。森崎は前回対戦時にこれで*5トラウマもののダメージを受けたのだから、あまりにもタフ。

延長戦でも積極的に攻撃参加するなど、運動量を活かしたプレーが目立つ。
決勝点となった翼・岬の時間差オーバーヘッドをアシストしたのも他ならぬ石崎である。

中学生編

中学生編では、や中沢早苗らと同じクラスでサッカー雑誌を持ち込んで翼と授業中にサッカー談義をして先生に指導されるなど、翼のクラスメイトとしての立ち位置が描かれる。
本筋においても、心が折れそうになったり孤立しそうな翼をそのプレーや発言で度々支える。

卒業後のブラジル進出を見据えて中学で可能な限りの成功を収めるつもりだった翼には、東邦学園など強豪からのスカウトを受ける選択肢もあったのだが、そのまま南葛に進学した。
その大きな理由の一つが石崎の存在だと翼が名指しで独白している。チームメイトとして、友人として、それだけの信頼を受けていたのだ。

全国大会V3へ向かう南葛で普通にレギュラーを務め、大会ベストイレブンに選ばれるあたり(そもそもとして日本代表に選ばれるわけだが)、選手としての格も上がったと言える。
小学生編に続きブロックやパスカットは成功する描写が描かれる反面、大友カルテットにボールを奪われたり、佐野のドリブルに手を焼く描写があるので、コースを読んで動くのは得意だが、足元の技術や敏捷性は人並みという感じか。
攻撃参加も相変わらず積極的で、得点シーンこそ無かったものの、若島津や翼を唸らせるほどのシュートを打つなどの見せ場を作ることがあった。

大会前に、南葛SC時代のチームメイトで大友中サッカー部キャプテンの浦辺と全国大会出場と得失点差を争い負けた方が言う事を聞くという賭けを行う。
もちろん南葛中の勝利で終わるわけだが、石崎は何を命令するかと思えば「全国大会に来て応援してくれ」と一言。
浦辺は戸惑うも、約束は約束なのでしっかり南葛中の全試合を応援した。
第1話の時といい、石崎はチームの勝ち負けを賭けのネタにするのが好きらしい。

全国大会三回戦、対花輪中学で立花兄弟のトライアングルシュートをポストを蹴ることで防いだり、土壇場で顔面防御でかき出してゴールを死守、それで勢い余ってゴールポストに激突するも、痛みをこらえて翼にプレーを促した。

ふらのとの準決勝終了後、石崎が松山のハチマキを見つけて届けたが、この場面が無かったらあの「I LOVE YOU YOSHIKO」のシーンはなかった。
隠れたナイスアシストである。

東邦との決勝戦、日向のタイガーショットを止めた場面、翼とのコンビプレイを黄金と石ころと自虐的に話していたが、チームメイトからは南葛凸凹コンビだなと訂正された。

ジュニアユース編

ジュニアユース編では高校生との強化試合でパスカットで好守を見せチームメイトから「意外性の男」と呼ばれたり、アルゼンチン戦では、スカイラブの応用で次藤に飛ばしてもらって顔面でかき出してゴールを死守した。
決勝の西ドイツ戦では、シュナイダーファイヤーショットを至近距離で顔面ブロック
これまでは顔面ブロック後もピンピンしていた石崎も流石にこれは堪え、朦朧とする意識で翼に語りかけながら失神、負傷交代となる。
そしてベンチで目を覚まし、ボールを奪われ倒れ伏していた翼に呼びかける。
中学生編で負ったケガも完治していないはずだという翼の苦労を慮る気持ちもありながらも、それでも石崎は翼という選手に託してきた夢を信じたかった。
「この試合の決勝ゴールをうばうのはおまえしかいないんだ!!
おれが一番…翼とつきあいの長いこのおれが一番よくしっている!!
おれたちの夢を叶えるのは 翼 おまえしかいないんだ!!」

翼の脳裏には石崎との思い出の数々がフラッシュバックする……と、無印キャプ翼のクライマックスを彩る名バイプレイヤーの役割を果たしている。

あと、エピローグでは早苗を巡る戦いに巻き込まれてプロ級のパンチを浴びせられる憂き目に遭った。

ワールドユース編

ワールドユース編ではチームメイトの投票により南葛高校サッカー部のキャプテンに選ばれ、チームを率いて高校三年のインターハイ優勝、高校選手権準優勝の結果を残す。
日本ユース代表に選出され、オランダユースとの強化試合に出場。
1,2戦目は見せ場もなく大敗、第3戦も深追いし過ぎて同点ゴールのきっかけを作る。
しかし、失地回復とばかりオーバーラップ、巧みなフェイントで相手選手を外してクロスをあげ、勝ち越しゴールのお膳立てを果たす。
アジア一次予選のチャイニーズ・タイペイユース戦では同点ゴールを演出。
タイユース戦では翼とともにセパタクローブロックを繰り出して活躍、その後のアジア二次予選でも先発出場を果たす。
プロの選手として第一線で戦う翼に対し、高校の部活出身の石崎たちは体力不足が露わになっていた。

ワールドユース本大会、予選ブロックの第一戦対メキシコユース、第二戦対ウルグアイユース、第三戦対イタリアユース、決勝トーナメント第一戦対スウェーデンユース、準決勝対オランダユースと全てに先発でフルタイム出場を果たす。
決勝の対ブラジルユースも先発出場し、後半終了直前にサンターナが上げた高速センタリングを顔面ブロックして気絶してしまい、そのまま交代。
こぼれ球はサンターナの元に飛んで再度のセンタリングを上げられてしまっていたが、
(へへへ…運は悪くないさ おれの顔面ブロックはムダじゃない!!
こんどのセンタリングはスピードもないし それに時間をかせげた
ホラ見ろ 翼がゴール前に戻ってくる 翼が戻るその時間をおれはかせげたんだ)

ゴール前で待つナトゥレーザのシュートは総出で食い止められ、それを見届けてから気絶。
センタリング程度で気絶するとは(石崎にしては)情けないが、この場面はナトゥレーザに一瞬で同点を許した直後で「もう一度ナトゥレーザに通ったらブラジルは勝つ」という空気であり、その流れに一石を投じたこのプレーは1点ものと言ってもそこまで過言ではないだろう。
その後、医務室に駆けつけた西本ゆかり*6に告白して試合そっちのけでイチャつき、負傷で一緒に交代していた若林に野次られた。

ROAD TO 2002

ワールドユース大会終了後は、仲良しの浦辺と共に(+後から岬も加入)地元のジュビロ磐田に入団。
プロデビュー戦では後半ロスタイムに決勝ダイビングヘッドを決めた。モンキーダッシュで。*7

オリンピック編

選考合宿を経てしっかりアジア2次予選のU-22代表に選出。チームのムードメーカーと評される。
しかし、アジア最終予選第一戦の対U−22サウジアラビアでダイジェストながら久し振りにオウンゴールを発動、痛恨の引き分けにしてしまい
記事の見出しで「またやっちまった石崎」と晒し上げを受ける。
それでも他の全試合に先発出場、最終戦の対U−22オーストラリアでは得意の顔面ディフェンスで得点を阻み、勝利へのフラグを建てる。

そのまま普通にU-23代表にも選ばれ、マドリッド五輪・サッカー競技予選ブロックでは3試合全てに先発出場。
決勝トーナメント1回戦の対ドイツはベンチスタートだが、後半負傷した曽我の代わりに出場し、オーバーラップからなんとヒールリフトを発動。
実は翼の十八番ヒールリフトに憧れていた石崎は昔から密かに練習しており、1対1の状況で一か八か繰り出したのだ。
そして相手がモブとはいえ成功。飛ばしたボールを見失って顔面トラップを決めるというおまけ付きだが。
そこからフリーでセンタリングし、翼と岬の最強連携技ハイスピードトルネードスカイアルファの初披露を演出するところまで繋げた。
石崎はこの新技を開発するための2人の特訓に付き合っており、またその際、この後ドイツ戦を締めくくることになる翼の「ラ・コルーニャ海岸アトランティックオーシャン水切りショット」を、暇潰しに遊んでいた石崎から翼がヒントを得て技として生まれたということから命名権を主張して勝手に命名。キャプ翼史に残る珍技名を生み出した。
一方、途中出場の新キャラ・ゲーテから「日本代表最大の弱点」と舐められて1対1で難なく抜かれたり、さっき抜いたモブのマックスにまで抜き返されたりと守備面ではポンコツだった。
準決勝のスペイン戦では、PK戦で決めれば勝ちのところで止められる役目を与えられてしまった。
もっともここは石崎のやらかしとかの問題ではなく、永遠かと思うほど続くこのPK戦をここで終わらせてくれなかったメタ的な意味で嘆いた人の方が多いかもしれない。


なお、オリンピック後のストーリーにあたる『NEXT DREAM』ではまさかのイタリアの名門ロンバルディア(インテル)からのオファーが舞い込み、葵と同僚になっている。
NEXT DREAMでは、大半が日本組だったROAD TO 2002から所属クラブが一気にインフレするとはいえ、行き先にある程度序列は付けられているので石崎の実力からすれば破格であり、実際オファーを受けるか迷っていたほど。
(数あるクラブからインテルがチョイスされたのはSBなだけに某ブラボーの影響か?)
そして日本を離れるにあたり、一緒に来て支えてほしいとゆかりに結婚を申し込んでOKを貰い、恋愛事情でもそこらの黄金世代に差をつけた。


ゲームにて

ブロックが個性として位置付けられているが、デフォポジションがSBなことと噛み合ってない場合がある。
SBらしい能力を持っていることはまず無いので、CBに移して使う方が良いということも。

テクモ版では「顔面ブロック」は消費ガッツ400と非常に重いが、代わりに全ての高さのボールに対応かつ防御補正も高いという大技。
そりゃあ大変にガッツのいる行動だし、原作でもかなり信頼度の高いブロックなので納得ではある。
基礎能力は平凡。ただし、2まででは露骨に弱いが(沢田タケシに格下扱いされ、カットインでは年上でも呼び捨てにされている)、3以降では次藤たちと同程度になった。

また、3ではミハエルというライバルキャラが登場し、彼の使うローズバスターに対抗する形で「ヤマザルバスター」という必殺シュートを念願叶って手に入れる。
しかし、シュートにガッツを使ってしまうと、いざ顔面ブロックが必要な時に「ガッツがたりない!」になってしまうため考えものである。

4ではDルート(サンパウロ残留ルート)にて「ヤマザルタックル」を習得する。
サンパウロの選手では必殺ディフェンス持ちがないのでとても頼りになる。

『RONC』ではブロックムーブ成功時に発動するスキルを多数持つ個性付けをされている。
ニューヒーローリーグの他校シナリオで敵に回ると、スピードがあり、ブロック持ちでタックルが鋭いと厄介な選手になっている。
当然、親しくなったニューヒーローが貰えるムーブも顔面ブロック。



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最終更新:2026年08月12日 23:06

*1 厳密には最近になるほどその手の描写も多少増えており、石崎のプレー描写にも影響が見られる。

*2 第1話では「約束通り10点差で勝った」とだけ言っており、まさか約束の10点をも大幅超過していたとはわからないようになっている。

*3 作中の経過では対抗戦まであと2週間とある。翼は小6進級前の春休みに南葛市に引っ越して、石崎と若林の争いに巻き込まれた。

*4 後の大友中カルテットの1人。

*5 厳密に言うと森崎はアゴに貰ったので顔面以上に効くだろうが。ただし、石崎は近距離で食らったのに対して森崎はロングシュートだった。

*6 中学生編から登場したサバサバ系女子マネ。そこそこ印象に残るキャラではあるが、無印での出番は早苗や次藤の絡みくらいで、南葛の一員として十分接点はあるとはいえ、ワールドユース編になって急接近していた。

*7 体力面で限界が来て最前線へのダッシュ中に脚を攣らせて転びかけた所を根性で手を突いて体勢立て直しつつ突進したプレースタイル通りの根性の代物である