ガイキング(ガイキングLOD)

登録日:2011/07/24(日) 18:02:11
更新日:2025/06/05 Thu 22:05:16
所要時間:約 6 分で読めます





頭部射出!



PART-1、PART-2、GO!



ガイキーング!!




ガイキングとは、『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』に登場する機体。
原典たる『大空魔竜ガイキング』から約29年の時を経て、新たな武器や技を加え地上波のテレビアニメに帰ってきた主役機でもある。

スペック

全長:70m(角含む)
動力機関:ハイドリュート
装甲材質:ゾルマニウム


搭乗者

サコン・シロウ(本編から13年前)
ツワブキ・ダイヤ(第1話~第39話)
リー・ジェンシン(第13話 ※PART-2部分)過去にも合体後の形態での搭乗経験あり
ピュリア・リチャードソン(第13話 ※PART-1部分)
ヤンマ、ハッチョ、ブビィ【三バカ】(第22話)


概要

大空魔竜に搭載された熱き炎の戦闘巨人。
上半身部分のPART-1、下半身部分のPART-2、そして大空魔竜の頭部であるPART-3が合体して完成する。但し大空魔竜に認められた選ばれし者しか使いこなせない。

プロトタイプであるバルキングライキングはそれぞれ突出した性能を持つ反面機体の扱いが難しいのが特徴だが、ガイキングは安定性を高めている反面機体の性能を抑えられている。
しかし大空魔竜に搭載されている艦載機スティンガー、サーペント、クラブバンカーとの状況に応じた合体による能力向上が可能である。(3機全てまとめての合体も可)

更に緊急用の特殊戦闘形態であるフェイスオープンの搭載により突出した性能が無いという弱点を補っているのでプロトタイプ2機より劣っているとは断言できない。
ダイヤからは「初心者でも使いやすい格闘ゲームの主人公」(同様にバルキングは鈍重な力士、ライキングは軽量のサムライ)と例えられており、「後でバランスを調整されて出来た後継機が試作機より弱いとは思えない」と言われた。


●武装及び技

○デスパーサイト

両眼から発射する超高速熱線。
一度発射したらそのまま照射し続けられるので複数の敵を一気に横払いに焼き払うのに使われる。

○カウンタークロス

両足に付けられた十字剣。
そのまま手で掴み近接用武器として使用又は敵に投擲する使い方がある。

○ガイキングアックス

大空魔竜から射出されるガイキングの手持ち武器その1。
ゾルマニウム合金で作られた
スパロボではパケ絵に描かれているのに本編では使用できないという謎の武器。

○ガイキングランス/カウンターランス

大空魔竜から射出されるガイキングの手持ち武器その2。
ゾルマニウム製ので、アックスよりも素早い戦闘をする時に有効である。
前述のカウンタークロスとジョイントすることでガイキングの超高熱を伝導させる炎の槍・カウンターランスとなる。

○ガイキングシールド

これも大空魔竜から射出されるだが何故かスーパーロボット大戦では背中から出している。

○パンチャーグラインド

いわゆるロケットパンチだが一度飛ばしたら自動で戻ってこない。
バルキング(サスページ搭乗)戦では殴りつけると同時に0距離でぶっ放して遥か遠方まで吹き飛ばしており、スパロボではトドメ演出として採用された。
決して父さんへ弁当を届けるのに使ってはいけない。

○ゼクターフック

両肩に内装されたアンカーフック。最大200メートルまで伸びる。
敵の拘束の他に飛ばしたパンチャーグラインドの回収にも使われる。

○ボルトパライザー

敵に頭の角を突き刺し電撃を直接浴びせる。たとえ再生能力を有する魔獣でも一撃で感電死させる。

○キラーバイト

ガイキングの腹部(大空魔竜の頭部)の牙で相手を噛み砕く
頭部射出前の大空魔竜の技でもある。

○ザウルガイザー

胸の両目部分から放つ赤色と青色のビームが渦巻く超音波砲。命中した相手をボロボロにしてしまう。

○ハイドロブレイザー

エネルギー源であるハイドリュートフレアを増幅して胸部から放射する必殺技
一撃で視界を覆うほどの大爆発を起こし、いかなる敵も消滅させる威力を持つが、ガイキングのエネルギーを大量に消費してしまう。
これだけの大爆発の中でも全くの無傷で耐えるガイキングのゾルマニウム装甲には舌を巻くばかりである。
操縦者の違いか、原典のように魔球を繰り出したりはしない。

○フェイス・オープン

胸部装甲を強制排出し、排熱プレートを露出した後ガイキングをハイドリュートフレアで包み込む緊急用特殊戦闘形態。
通常の4倍もの火力を放出し、短時間だが超高熱・超高速の戦闘を可能にする。
搭乗者にも強い心の炎が必要な上、コックピットが超高温状態になるため長時間の使用は搭乗者の命を落としかねない。
搭乗者が気を失うと胸部装甲が戻り強制終了するが、後に安全装着である『リミッター・ボルト』が増設され規定時間内であれば『クローズドフェイス』の掛け声で強制終了させる事が出来る様になった。

○真龍ハイドロブレイザー

リーの真龍拳奥義を応用し、極限まで小さな球状に圧縮したハイドロブレイザーを敵に投げつける必殺技。
通常のハイドロブレイザーより運用の幅が広がった。


●合体形態・派生形態

○スカイガイキング

万能戦闘機「スティンガー」を背中に合体させた姿。
通常のガイキングをはるかに凌ぐ空中機動性を持ち、サブパイロットであるピュリアの卓越した操縦技術によりガイキングのパワーを通常以上に引き出す。
後半ではスティンガーが「スペリオルスティンガー」に改造された為、名称もそれに準ずることになる。*1

○バスターガイキング

右手のパンチャーグラインドを外して恐竜型戦闘機「サーペント」と合体した姿。
ハイドロブレイザーをはるかに凌駕する必殺火砲「サーペントバスター」を発射する、中遠距離特化型の姿。

○ダイバーガイキング

腹部に水陸両用機「カニタンククラブバンカー」を合体させた姿。
水中での機動力・戦闘力が増す。

○トリプルガイキング

スティンガー、サーペント、クラブバンカーの3機と合体した全部載せ形態。
劇中ではノーザ・ドルマンとの戦いで炎を使い切ったガイキングを救助するためにリーが発案した緊急合体形態。

○カイキンク

第32・33話で地上に飛ばされた大空魔竜の頭部に、NEXが地上で開発したパート1・パート2が合体した形態。
ドボルザークとの戦闘後に地上に飛ばされてしまったダイヤおよびガイキングパート3をなんとかして活動可能にするため、地上制パート1・パート2をくっつけた形態。
地上ではゾルマニウム合金の精錬が甘くなるため、装甲強度もパワーも本来のガイキングよりはるかに劣る。
またNEXは軍事組織ではなくあくまで民間企業の為、カウンタークロス等の内臓武装は無く、パート3の部分で出来る攻撃(デスパーサイトとハイドロブレイザー)しか使えない。
装甲の色も白ばかりで見た目も頼りなく、この気の抜ける名称はネーミングセンスに定評が無さすぎるダイヤによるもの。

スパロボLではまさかの参戦。
原作では途中の一時的な繋ぎとして登場したのだが、今作ではガイキング初登場が地上に出たシーンからになるため、ダイヤはまずカイキンクに最初に乗る事になる。
元のガイキングよりも弱くてしまらないこと、色が白いこと、弱いことなどは全て再現されており、
特に色が白いことでアリスにはフェイズシフトダウンを起こしたと勘違いされた。
登場イベントでは近くにいた一般魔獣に早速ハイドロブレイザーをぶちかますも全く効かないという弱さの演出までされるが、
実際はハイドロブレイザーは攻撃力4000あるのでちゃんとそれなりのダメージは出る。
また、「格闘」をするたびにどっかのボロットよろしくパンチの衝撃に耐えられずに毎回腕が自壊するが、戦闘シーンが終わると元に戻る。

ちなみに数話後に大空魔竜が地上に出てきて合流しめでたく元のガイキングになれたことでこの機体はオサラバとなるのだが、
改造はガイキングに引き継がれるので改造しても損はしない。


ガイキング・ザ・グレート

大空魔竜頭部とライキングのパート1、バルキングのパート2が合体して誕生した機体。
該当項目参照。


●本編での活躍

全編を通して主人公であるツワブキ・ダイヤの乗機として活躍する。

第12話ではノーザとプロイストが率いるダリウス軍に大空魔竜隊が危機的状況に陥り、ついに以前よりルルから使用しないように言われてきた禁じ手のフェイス・オープンを使った。
その戦闘力は凄まじく、ノーザの部下であるケイン、コドル、ウーラのドルマンを簡単に破壊し、ノーザのドルマンも粉砕した。
しかし、戦いを終えたダイヤの負担も大きく、この時は安全装置であるクローズドフェイスがまだ搭載されていなかったので焼きついたような体になり倒れてしまった。

ダイヤが未だに回復しないままノーザとヴェスターヌ達が再び大空魔竜隊を襲う。
先の戦いでスティンガーとサーペントがまだ修理中でそれらを操縦出来ないピュリアとリーが小型戦闘機バンザのコックピットをガイキングのPART-1とPART-2を合体させて出撃。しかしノーザの乗る強化したドルマンには歯が立たない。
その後怪我を押してダイヤが出撃。合体したガイキングはドルマンと激しい戦いをするが、ダイヤの編み出した新必殺技・真龍ハイドロブレイザーにより見事勝利する。尚、この時にフェイス・オープンの安全装置である『リミッター・ボルト』が搭載された。

第22話では出番が少ない事を嘆いていたヤンマ、ハッチョ、ブビィの三バカがガイキングに無断で乗り込む。結果三バカのヘマで彼等とダイヤはガイキングごと捕らえられる。
その後ダイヤは自力で脱出しガイキングを取り戻すがサスページがガイキングにあらかじめ魔獣を乗せていたのでガイキングはサスページに操られてしまう。
ガイキングは大空魔竜隊の敵になってしまうが敵に捕らえられたままの三バカの奮起によりコントロールを取り戻した。

幾多の戦いを乗り越えてきたダイヤの心の炎も大きくなり、終盤ではフェイス・オープンを連続使用する程まで成長した。



●スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦K』『スーパーロボット大戦L』に登場。
主役機に相応しい高スペックの機体。だがEN消費が激しいので主力として使うなら対策が必要。
Lではダイヤの最初の乗機が火力不足のカイキンクで機体のあまりの弱さに「ガイキングはまだか」とやきもきしたプレイヤーも多いだろう。



追記・修正は正義の炎と運命に導かれた方にお願いします。







リーさん!ノーザ!俺に力を貸してくれ!


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最終更新:2025年06月05日 22:05

*1 ただしカイキンクとの合体しか披露していない