ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU

登録日:2011/09/23(金) 23:57:47
更新日:2025/07/20 Sun 03:08:58
所要時間:約 6 分で読めます






大空魔竜、それは無敵の機械竜。



ガイキング、それは熱き炎の戦闘巨人。



今、この2つの力が1つとなり、明日の世界を守り抜く!


君もその名を心に刻め!



大 空 魔 竜

ガイキング!!







『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』は、2005年11月から2006年9月にかけてテレビ朝日系列で放映されたロボットアニメ
同じ東映のアニメ作品である『大空魔竜ガイキング』のリメイクであり、『獣装機攻ダンクーガノヴァ』、『鋼鉄神ジーグ』らと並んで、
スーパーロボット大戦シリーズに参戦した旧作のアニメをモチーフにしてリメイクが実現した作品である。


【概要】

2004年に『大空魔竜ガイキングNEO』のタイトルで一度発表されたが、計画が一時凍結。紆余曲折を経て、現在に至る。
シリーズ構成に『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』を初め、後に『仮面ライダーW』『獣電戦隊キョウリュウジャー』『仮面ライダードライブ』を手掛ける三条陸(本作がテレビアニメの脚本デビュー)、
ロボデザインと作画に大塚健、OPにサイキックラバーを起用。合体バンクおよび後期OP映像*1にはあの大張正己も参加。さらに、伝説のアニメーター・金田伊功が変名*2で参加したこともマニアの中で話題となっている。
放送枠が縮小しまくったボーボボの後番組、企画開始から放送まで3ヶ月しかないという事もあってか玩具タイアップなし、児童誌での特集はテレビマガジンのみ、
関東ローカル放送で他は愛媛と沖縄だけ(一応、BSデジタル放送はあった)というマイナーな作品であるが、
父と子の絆、友情・努力・勝利の黄金パターン、そして王道展開を地で行くシナリオで、心を揺さぶる熱いロボアニメとしてリメイクされ、
ロボアニメファンから高く評価された。

当初は土曜の朝(昼?)10:50~11:20というえらく中途半端な枠で放送されていたが、2クール目からは日曜の朝6:30~7:00に移行した。
2015年のDVD-BOX発売の際には本作のキャラが擬人化された『ロボットガールズZ』のドラマCDが付属している。
ちなみにドボルザークに相当する「ドボちん」はプロイスト役の池澤春菜が演じており(ていうか外見も性格もほぼそのまんま)、同作で唯一原作の搭乗者と同一の声優が演じたケースになっている。

また2025年には放送20周年を記念して、平日のまたしても朝6:30からYouTubeの東映アニメーションミュージアムチャンネルで配信されている。


【ストーリー】

かつて、謎の怪獣の襲撃により父親を失ったツワブキ・ダイヤ。彼はいつか来るであろうその怪獣との戦いに備え、ひたすらに自分の肉体を鍛えていた。
そんな彼を周囲の人々は怪獣小僧と馬鹿にして遠ざけていた。
だがある日、地球の内側に存在するダリウス界からダリウス軍が現れ、地上世界の侵略を開始。街は火の海となる。
そして、ダリウス軍を追ってキャプテン・ガリス率いる大空魔竜が出現。ダイヤは大空魔竜に搭載されていた炎の巨人、ガイキングに乗り込む。
正義の炎と運命に導かれ、今、冒険の旅が始まった!


【登場人物】

●大空魔竜戦隊

◇ツワブキ・ダイヤ
CV:田中真弓
本作の主人公。かつて離ればなれになった父親の生存を信じ、来るべき戦いに備えひたすらに自らの肉体を鍛えていた。
そのため13歳とは思えない身体能力を誇る。勉強はできるし要領もいいが、画力は幼稚園児並みで、ネーミングセンスが壊滅的に悪いのが玉に瑕。
ガイキングを動かすために必要な「心の炎」がとても強く、ルルとガリスによってガイキングのパイロットに選ばれた。
人当たりも良く素直な性格、それでいて一本筋の通った考えを持っており、ダイヤの性格や姿勢は作中の多くのキャラに影響を与えた。
最終回ではめちゃくちゃ背が伸びてムキムキになったが、声はそのままだったので視聴者を爆笑させた。
ハゲではないし、麦わらの海賊でも創界山の救世主でもない。
元ネタは旧作主人公のツワブキ・サンシロー。サンシローは元プロ野球選手だが、ダイヤも元リトルリーグの投手だったエピソードがある。

◇ルル・アージェス
CV:川上とも子
ヒロインその1。貧乳…と思われていたがそうでもないらしい。
かつてダイヤが海上で父親と共にダリウス軍に教われた時に助け、ダイヤの心の炎を感じ取っていた。
普段はおしとやかだが、お転婆な一面、腹黒な一面も持つ。ダリウス人の黒い炎を感じ取る。
大空魔竜ではブリッジで三つのレーダーを使いオペレーターを務める。折り紙が得意。こらそこビッチとか言うな。
初期は腰まで届く緑の黒髪がチャームポイントだったが、とある事件を経てからは断髪している。
最終回ではある理由で大きく外見が変わった。
おまけコーナー「ガイキング占い」では腹黒い一面が……。
限定本『COMPLETE BOOK』では、副長の日記を勝手に読んだり、ダイヤにも気があるような感じをしながらディックにも惹かれたり終盤デートしたりする描写もあって座談会にて声優陣からも「腹黒い」と言われまくり、演者も「皆、腹黒いところはあると思いまーす」という弁解になっていない弁解をしていた。
ルルがメインを務める回を多く担当した長谷川圭一は公式ブログにて「あれはもともとガイキング占いがきっかけだったの!一度、占いのルルが『犬私に気があるのかしら』って言って、ビックリして。今コイツたしかに『も』って言ったぞ、って!」とびっくりしたことがきっかけだったらしい。限定本での長谷川氏は「神秘系不思議ヒロインだった筈のルルが、妙に腹黒なキャラへ変質していった」「ディック参入により黒さは加速」「当初の予定を大きく逸脱した真っ黒い子に成り果てた」と振り返っている。
公式ブログによれば、最終回アフレコ打ち上げで、「声優T・Kさんは「黒い黒い」とみんなから集中砲火を浴び、「●●は悪い子じゃないもん!」と絶叫しておりました」とのこと…。

◇キャプテン・ガリス
CV:大川透
大空魔竜のキャプテンを務める仮面の男。冷静沈着かつ柔らかい物腰で部下想いという理想の上司。だがたまにはっちゃける。
正体は元ダリウス軍人であり、ダリウス軍のやり方に反対し、大空魔竜とクルーを率いて反旗を翻した。素顔はサラサラロングヘアーのイケメンナイスミドル。
ローザを遊園地でスカウトしたエピソードを皆に話した時、自らを「こんな仮面の男が遊園地にいたら怪しいだろ?」と自虐的に語っていた。
ダイヤはもしかしたらガリスが父親ではないかと感じていたが、実は……。

◇ピュリア・リチャードさんリチャードソン
CV:木内レイコ
ヒロインその2。可愛いメスゴリラ。美乳。でもシズカさんの半分もない
勝気で男勝りな性格で、ダイヤに腕相撲で圧勝するほどの体力バカ(後に勝率は6割ほどまで落ちた)。
当初はガイキングに乗れる上に快男児であるダイヤに嫉妬・羨望していたが、時にはピュリアがその嫉妬ゆえに起こした事件やノーザらとの危険な戦いを経て打ち解けていった。時折乙女らしい部分を見せることもあるが、基本ゴリラなのでダイヤにはほぼ異性扱いされずケンカ友達。
戦闘機スティンガーのパイロットとして活躍し、ヤンマ、ハッチョ、ブビィの三バカトリオを率いて姉御と呼ばせている。
最終回ではナイスバディ美女に。中身はいきなり修行から帰ってきたダイヤにとびかかるなど変わらず。ナオトといつも一緒にいるらしい。
元ネタは旧作で大空魔竜キャプテンであり主人公のライバルだったピート・リチャードソン。3バカはそれぞれヤマガタケ、ハチロー、ハヤミ・ブンタがモデル。
限定本『COMPLETE BOOK』座談会では、ダイヤ役の田中真弓氏に気に入られており、田中氏は「ダイヤとピュリアは、続・ガイキングがあったらリーと女豹みたいに」という願望を語っていた。

◇リー・ジェンシン
CV:草尾毅
大空魔竜搭載機のサーペントのパイロットを務める。
中国拳法と射撃の達人で、生身での戦闘力も高く、人間一人背負って100m近くある登り棒を渡り切っている(途中休憩アリ)。
飄々した性格で、他人との関わりを避けていたが、ダイヤに真龍の型を伝授した事をきっかけに周囲の関係も変化。以後ダイヤにとって良き兄貴分となる。
敵将ヴェスターヌと良い感じになったりバルキングのパイロットになったり全編通して良く活躍していた。
元ネタは旧作で翼竜スカイラーのパイロットだったファン・リー。

◇ローサ・ベルニコフ
CV:半場友恵
大空魔竜の副長を務めるババ……ゲフンゲフン、メガネが似合う知的美人。32歳。
きつめの面構えで若干周囲から怖がられているが、美人なので隠れファンは多い。
かつては有望な学者だったが、地球空洞説を唱え異端児扱いを受け学会を追放された過去を持つ。実は乙女趣味。
遊園地でガリスにスカウトされたため、彼のことを「白馬の王子様」とからかっている。
携帯してるのは閻魔帳ではなく日記帳。常日頃クルーに悩まされていることを書き綴っており、ダイヤが来てからダイヤの事ばかり書かれている。
シナリオ制作がある程度進んだ上で追加されたキャラクターなため、ガリス&ルルとは別の理由で旧作に元ネタがいない。

◇サコン・シロウ
CV:田中秀幸
大空魔竜の頭脳にして三大魔竜の設計者。
普段は書斎に引き籠っておりながいこと手と声しか登場しなかった。そのせいか超イケメンなのにファッションセンスは壊滅的。
元ネタは旧作に登場した天才科学者のサコン・ゲン。
後に『スパロボK』での無双ぶりで印象を残すも、後の『L』では流石に自重した。

◇フジヤマ・シズカ
CV:ゆきのさつき
大空魔竜の機関士でドックの責任者。23歳。何故か常にメイド服を着ており、また常に前髪で目が隠れている。ダイヤには戦士としての心構えや艦内の裏道などを教えてきた。
艦内随一の怪力であり、キレた時の彼女にはガリスすら太刀打ち出来ない。
サコン先生とは恋仲。ローザとは個人的に仲が良く、お互いの事を相談しあったりしている。
名前の由来は旧作ヒロインのフジヤマ・ミドリ。ちなみに電話越しに登場した母親は声がミドリそっくり。

◇ダイモン
CV:大友龍三郎
大空魔竜機関長。シズカの上司で、ガリスとはあるきっかけからの古い付き合い。
通称ダイモン爺さん。
元ネタは旧作で大空魔竜戦隊総指揮官の大文字博士。大文字→ダイモンジ→ダイモンじいさん。

◇フランクリン
CV:岸尾大輔
大空魔竜船医。ダイモンと同じくガリスとは古い付き合い。
巨漢で顔がでかく、ある理由で顔が傷だらけなためにダイヤからは「フランケン」と勘違いされた。
演者はノーザとの兼役。演じ分けのためなのかなんなのか、やけに若本規夫のような口調で喋るのが特徴。

◇ディック・アルカイン
CV:鈴木達央
キルジャガーのパイロット。外見はダリウス人っぽいがれっきとした地上人(アメリカ生まれ)で、ダリウス人特有の紋様はメイクによるもの。
根っからのギャンブラーで、幼少期にチェス世界王座を手にし、コイン一枚からダリウス界最大のカジノのオーナーにまで成り上がった天才。
戦いを生死を賭けたギャンブルと称し、卓越した頭脳と躊躇なき決断力を持つため、仲間殺しだの死神だのと疎まれていた。
命の危機を救ってもらって以来、ルルを天使と呼び敬愛していたので、ダイヤとは恋のライバルでもあり、終盤ではルルとデートをするなど急接近していた。
最終話でのダイヤとルルの会話では死んでいそうな扱いだったが、普通に病室で生きていた。
父親ロバーツ・アルカインは地上での大空魔竜戦隊の支援企業であるNEXのCEOだが、ディックからすれば家庭を一切顧みなかったため蛇蝎の如く嫌われており、ロバートもキャプテン・ガリスが戦線離脱をしたと聞いて大空魔竜への投資を辞めてダリウス軍に味方しようとするなど性格は合理主義で冷酷。一方で父ロバーツはキルジャガーの新ブーストシステムをとりつけたり、キルジャガーが鉄獣を撃破するのを見て笑みを浮かべたり、37話では「息子よ」と独白するなどディックに対する情はあった様子。公式サイトでは「母の愛を求め、父とすれ違ったが故にスリルに走ったディック」と解説されている。
名前の元ネタはパイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウと彼を演じたジョニー・ップから。なおディックとは英語で男性器を意味するスラングなので視聴者からネタにされる。

◇ハヤミ・ナオト
CV:進藤尚美
地上にいたころ、怪獣小僧と呼ばれていたダイヤの唯一の親友。メガネっ子。
当初はゲストキャラかと思われていたが32話にて再登場。大空魔竜48人目の乗組員としてまさかのレギュラー昇格となり、しかも最終回ではピュリアといつも一緒にいるなどいい雰囲気になっていた。
別の世界ではGEAR戦士を動かしたりガンダムに乗ったりしている。
元ネタは大空魔竜クルーのハヤミ・ブンタ。公式ブログでも自虐しているのだがこのアニメにはハヤミ・ブンタが元ネタのキャラが2人いる

●ダリウス軍

その身に黒い炎を宿し、デスクロス現象を起こして地上に侵攻する地底種族。数千年前に宇宙から移住してきたらしい。
ダリウス魔獣、ダリウス鉄獣(ハイパー鉄獣)、ダリウス巨人、ダリウス無限艦隊の四大戦力を持ち、最高幹部であるダリウス四天王に指揮される。
各種ネーミングは旧作の暗黒ホラー軍団をもじったものが多い。

◇ダリウス17世
CV:大友龍三郎
ダリウス界の大帝。襲名制。
この17世になってから、ダリウス界が限界に近いことと地球の環境破壊などを見て地上制圧に舵を切り、やがて後継者として子のプロイストをダリウス軍総帥に就かせる。
しかし仮面を付けさせて下野させて世間を学ばせたはずの嫡子のあまりのアレぶりにドン引きしてしまい、遂には大空魔竜戦隊に味方した悩めるパパ。
死の直前までその愛は変わることが無かったのだが、最終回ですべては台無しになってしまった。
演者が「性別を超越したイメージで演じている」と話したことが、プロイストのキャラクターに大きく影響することとなった。

◇次大帝プロイスト/ダリウス18世
CV:池澤春菜
ダリウス界全体を統括するダリウス大帝17世の娘…に見えるが、本人曰く性別を超越した存在*3
見た目は気品にあふれた令嬢のようだが、性格は非常に尊大、残忍、そして我が儘で狂信的なファザコン
激昂すると髪が変色し、荒々しい男性のような人格になる。
その力は次大帝の地位に恥じず、生身でも並外れた戦闘能力を持つ。
この声で二重人格と言えば某ボケガエル友達が大好きな西澤家のお嬢様を思い出しそうなもんだがそんなレベルではとてもとても、やることなす事本当に朝のアニメか疑わしいほどの外道。
  • ガリスの妻を射殺する
  • 国民を攫っての強制労働の事実を隠蔽するため、鉱山を労働者ごと消し飛ばそうとする
  • ノーザの体内に激痛回路を無断で埋め込み遠隔操作、自害すら許さない
  • ノーザの部下である騎士2人にガイキングを押さえつけさせ、事前通告なしにローグリュート冷凍砲を撃ち込んで巻き添えにして死に追いやる
  • 大地魔竜を起動する数分前に国民に退去を勧告するというどう考えても遅すぎる処置。勿論町諸共全滅
  • ダイヤとの決戦を懇願するノーザをパーツ野郎と吐き捨てガイキングごと串刺しにしようとする
  • 大空魔竜を襲撃してルルを攫う(流石にこの一件でヴェスターヌも完全に愛想を尽かした)
  • ルルにガリスを殺すよう憎悪を煽り立てる
  • サスページの謀反を知り、機体の脱出装置を遠隔操作して脱出できなくさせ、機体の燃料源として使い潰し殺害
  • ノーザとヴェスターヌが忠誠心を見せなくなった途端に洗脳して自我を奪う
  • 大空魔竜戦隊側についたノーザを執拗に激痛回路で甚振り敬意を込めてオレの名を呼んでみろォッ!!…あんたは鳥人戦隊のラスボスか。
  • ダリウス大帝の箱舟計画(国民全員の移住)を「愚民救済」と酷評し、大帝の許可なく大陸そのものの支持基盤であるダリウスコアを持ち逃げする。この時点ではまだプロイストは「王位継承者」でしかないため、れっきとした国家反逆行為である。
  • 国家繁栄に役絶たないと(独断で)決めた国民を抹殺する方針を打ち出し、志願兵選抜試験の際に5000人中4997人を虐殺
  • 更に子孫を残すに値すると判断した大陸全て(帝都で、ではない)で88人以外の全住民を切り捨て、大空魔竜戦隊の道連れにさせるために帝都もろともマグマの海に沈めようとする
  • 挙句の果てには一族存亡を賭けた最終決戦の時ですら「俺の心の平静より大事なことなんてあるわけねぇだろうが!」と宣う始末。
はっきり言って絶対に人の上に立ってはいけない人間であり、政治家としてのセンスはゼロいやそれ以下。ノーザにもクズ野郎呼ばわりされている。
戦略・戦術面における優秀さ、仮面を被っていた東方将軍時代の我慢強く目標を遂行する力、そして王としての力と知能、家柄は優れているものの、それ以外のあらゆるものが彼(女)には足りなさ過ぎた。
あまりに言動が卑劣かつ自分勝手すぎるため、スパロボでは多少マシに描かれているほど*4
唯一父親であるダリウス17世のことは心から敬愛しているようだが、そんな彼(女)に待っていたのは、思いもよらぬ衝撃の事実であった。

◇プロイスト
CV:竹本英史
無限艦隊を率いる東方将軍。常に仮面と鎧で身を隠している。
ノーザたちからはドロイド、視聴者からはオッサンかと思われていたが、中身は次大帝プロイストであった。
後述のガイキングクイズの題材にされた。

◇ノーザ
CV:岸尾だいすけ
ダリウス巨人軍団を率いる北方将軍。大剣の使い手。典型的なツンデレライバル枠。
プライドが高く、敗北した騎士や醜態を晒した者はその場で処刑してしまう。プロイストの血を引いてるだけの事はあるね
ダイヤをライバル視し幾度となく戦いを挑むが、負けが込み降格され、更に自分の肉体にプロイストによって激痛で行動不能にされてしまうことが度々起こる。
そしてプロイストが次大帝と明らかになり、プロイストによって、自分が貴族の家庭に生まれたエリートではなく実はプロイストの細胞からクローニングされた、生きた予備生体パーツに過ぎないことを知って一時自我が崩壊しかける。
だが、ダイヤが復活したこと・ダイヤに一人の極悪だが堂々としたライバルとして認められたことで徐々に立ち直っていく。
サスページの罠にはまって捕らえられ、プロイストに洗脳されてライキングのパイロットにされるも、ヴェスターヌ共々洗脳を解かれる。
自分の運命を弄んだプロイストに怒りを覚え、大空魔竜戦隊に助力した。

◇ヴェスターヌ
CV:進藤尚美
ダリウス鉄獣軍団を率いる西方将軍。リー曰く素敵な胸元
元はダリウスの雌豹の名を持つ1工作員であり、サスページ同様に根っからの叩き上げ軍人。
そのためあまりに外道すぎるプロイストのやり方に疑問を抱いて離反、洗脳されるもリーに救出され、大地魔竜を指揮してダイヤたちに助力する。
最終回ではリーとくっついていた。

◇サスページ
CV:田中秀幸
ダリウス魔獣軍団を率いる南方将軍。オカマっぽい細面の男。
平民出身のたたき上げでかなりの野心家だが、プロイストが次大帝を襲名した直後に媚を売りまくり叱責されるなど、小物っぽさはぬぐえない。
スライム型の小型魔獣ブルルを従えているが、癇癪を起してよく握り潰している。
魔獣軍団のコストカットによるリストラを恐れ、ヴェスターヌとノーザを陥れて自ら火災の中に飛び込む忠誠心を見せバルキングを与えられる。
しかし実は保身の為にプロイストを大空魔竜戦隊ごと抹殺しようとしていたため彼(女?)の逆鱗に触れ、最後は脱出装置を強制シャットダウンされバルキングの燃料となり戦死。

◇ケイン
CV:織田優成
北方五騎士(ノーザン・ファイブ・ナイト)と称されるノーザの部下であるダリウスナイト集団の一員。
当初は他の北方五騎士ともども使い捨てキャラのつもりで登場させた(5人の名前の由来は本作のレギュラー脚本家5人。なおメイン脚本の三条陸ではなくサブ脚本の長谷川圭一がケイン)らしいのだが、
他の4人が独断専行してノーザに粛清されたり鞍替えしようとしてプロイストに捨て駒にされたりと散々な末路をたどる中で、彼はノーザへの忠誠を貫いたことで無事に生き残る……どころか天空魔竜のキャプテン兼最終決戦でのライキングパイロット*5という大役を果たすことになる男。

◇ドクターワン
CV:中江真司
仮面で顔を隠したダリウス17世の側近。物語的に重要なのは後述のツーの方でこちらはそうでもないのだが、担当声優が超大物だったりする。

◇ドクターツー
CV:大川透
仮面で顔を隠したダリウス17世の側近その2。その正体は……。

【登場メカ】

大空魔竜戦隊陣営

ガイキング
本作の主役機。ハイドリュートエンジンで動く炎の巨人。
パイロットの心の炎が強くないと全ての能力が発揮出来ない。スティンガーと合体する事で高機動戦闘が可能なスカイガイキング、
サーペントと合体することで高火力形態のバスターガイキング、クラブバンカーと合体することで水中戦形態のダイバーガイキングとなる。

兄弟機にスピードに優れるライキングとパワーに優れるバルキングがおり、三体が合体することで究極の巨人ガイキング・ザ・グレートとなる。

◇大空魔竜
ダイヤ達の母艦。ダリウス界と地上を行き来する能力を持つ。単体でも高い戦闘力を誇るが、ガイキングや他のサポートメカとの連携により真価を発揮する。
姉妹艦(天空魔竜・大地魔竜が作られた後に大空魔竜が制作された)に天空魔竜と大地魔竜があり、それぞれライキングバルキングと連動する。

旧作よりも大型化しており、逆にクルーの数は艦長含めて47人と減っている(旧作は68人。なおどちらも個別設定が全員分されているわけではない)
元ネタは赤穂浪士の47人。後期エンディングテーマでも「フォーティーセブン!」と高らかに歌われているが、最終的には48人のクルーが所属している。

なお、ライキングとバルキングは玩具化を考慮していないためスタッフの趣味全開なデザインとなっている。
特に、ライキングの激細かつ先鋭的なデザインは立体化および安全性を考慮しないことで子供はおろかマニアですら触らせられないという声も…。

ダリウス軍

◇ドロイド兵
雑兵や下働きを務めるロボット兵士。
こいつの発明により、大規模な将兵のリストラが行われ、元兵士たちの不興を買ってしまった。

◇無限艦隊
東方将軍麾下の艦隊。空中戦艦ゼルガイヤー、旧作にも登場したグロテクター、陸上戦艦グランデラーなどがいる。
魔獣や鉄獣の輸送なども担う。

◇鉄獣
西方将軍傘下の無人ロボット怪獣。後に強化された「ハイパー鉄獣」が登場する。

◇巨人
北方将軍保有の人間型ロボット。有人機であり、炎の力で動かす。
ノーザが「無敗」を自称するなど各機の戦闘力は高いが量産には向かず、サスページからは時代遅れ呼ばわりされていた。
プロイスト政権樹立以降は量産化も行われている。スパロボではノーザ専用機であるドルマン、バレオンですら量産される。(ノーザからは大不評であった)

◇魔獣
正確にはメカではないが一応ここに記載。
南方将軍管轄の生物兵器であり、バイオボムという薬剤を生物に投与することで巨大化・怪獣化させた生体兵器。
サスページ処断後はモブくらいでしか登場しない。

ドボルザーク
プロイストによる驚異の501体合体によって生まれた炎の魔竜。

◇極大巨人キングダリウス17世→18世
ダリウス大帝の正体…ではなく、大帝の居城となる巨大要塞戦艦。
全ての戦闘巨人や魔竜のもととなった最強の巨人で、そのサイズはガイキングの5倍以上。
17世死亡後は18世を勝手に襲名したプロイストに奪われ、ラスボスとなる。
スパロボでもひときわデカくて戦闘画面でも目立つ。どうやってこのサイズで7mのキングゲイナーや10mの鋼鉄ジーグに攻撃を当てられたんだろう。

【ガイキング占い】

次回予告終了後に行われるおまけコーナー。
ルルが提示した2枚のキャラクターくじのうちどちらかを選ぶというもので、片方はあたり(ポジティブ)、片方ははずれ(ネガティブ)となっている。
ダイヤが選んでないほうを選べば…とか考えているとドツボにはまるのでDVDやネット配信で見ている人は心に正直に選ぼう。

なお話がどれほどシリアスでもルルが「みんな~今日のガイキング面白かったよね☆ それじゃ今週のガイキング占いの時間よ!」とのーてんきに始める。
序盤も序盤の第6話で「犬"も"私に気があるみたい!」と言い放ったことがルルの腹黒化のきっかけであるとかなんとか。
ルル自身が大変なことになる27-29話ではさすがにふざけるわけにもいかなかったので、ピュリアが司会を務める「ガイキングクイズ」になっている。
また21話では本編に逆輸入され、冒頭からルルが占いを行っている。
2025年のYoutube配信でも健在。

このコーナーは『太臓もて王サーガ』『祝☆ビックリマン』でもパロディのネタにされたことがある。



追記・修正は心の炎を燃やしてお願いします。

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最終更新:2025年07月20日 03:08

*1 29話から変更。

*2 当時スクウェア・エニックスに所属しており、そのためかは不明だがアニメ作品に参加することがほとんどなかった。

*3 父親からの呼ばれ方も基本「我が子」で「娘」とは呼ばれていない

*4 あくまでも「多少マシ」になってるだけで、スパロボでも充分なレベルで外道であるため、彼(女)と対峙した版権作品の主人公から激しく敵意と怒りを買った。

*5 ノーザがある理由で別行動していたため。