登録日:2012/02/25 Sat 14:22:33
更新日:2025/09/13 Sat 00:49:17
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【立地】
迷いの竹林とは人間の里を挟んで反対側に位置する。
麓には、畔に
紅魔館のある霧の湖、間欠泉のある地獄谷、などがある。
幻想郷は狭いため、単に「山」といえばここを指す。
自然豊かな山で、美しい滝や紅葉、お化け栗などがある。
その正体は、神話の中にある八ヶ岳。
現在『八ヶ岳』といえば
長野県~山梨県にまたがる火山群の総称であるが、かつては
富士山よりも高い一つの山だったという伝説がある。
しかし、
富士山と背比べをしたところ八ヶ岳の方が高く、怒った
富士山に蹴られ(背比べに使った樋で殴られたとも)、八つの山に砕けてしまった。
この元ネタのように、
富士山の神様である木花咲耶姫が自分の山より高いことが気に入らずに砕いてしまった。
妖怪の山はその砕ける前の、幻想となった八ヶ岳である。
そのため標高はおそらく4000m前後と思われる。
ちなみに元ネタの神話のバリエーションにおいて、妹の蓼科山は砕けた八ヶ岳を見て泣き、それが溜まって諏訪湖になった話もある。
そのため実は守矢神社とも浅はかならぬ縁がある。
咲耶姫と一緒に
富士山に住んでいた姉の石長姫は妹の所業に嫌気が刺して、砕かれた八ヶ岳に引っ越したが、
100年程前に妖怪の山に引っ越して来たらしい。
石長姫は不死を司る神様で、不死の力には火山を活性化する効能もあるらしく、100年前から妖怪の山から火山の煙が上るようになった。
【妖怪の社会】
山の妖怪は麓の妖怪とは違う独自の社会を築いており、幻想郷のパワーバランスの一角。
麓には「いつまで経っても入山禁止」というファニーな立て札がある。
もともとは鬼を頂点とし、天狗と河童がそれに付き従う形だったが、鬼のいなくなった現在はその名残を引き継いだ統率された社会を維持している。
天狗はボスである天魔の他に、管理役の大天狗、マスコミの鴉天狗、自衛役の白狼天狗、事務員の鼻高天狗、印刷業者の山伏天狗などなど、
それぞれが得意分野を担当し高い社会性のある近代文明社会を構築。
河童は手先が器用な技術屋。外の世界の道具を見様見真似で作って山の文明を支えている。
労働組合があるらしいが、計画性よりアイデア優先らしく大規模工事には向いていない。
しかし先に述べたように外部に対しては排他的で、こうした概要は分かっても実情はほとんど不明。
一説ではオートメーション化した工場があり妖怪はのんびり暮らしているとも、実は結界の外へ通じる穴があるとも。
侵入者があった場合、まず白狼天狗が威嚇。それで手におえないなら大天狗へ報告し、交渉・戦闘に移る。
それで目的が判り、天狗社会に害なしと判断されれば通行も可能。
中腹に大蝦蟇の池という霊験あらたかな神水の湧く池があり、そこにお供え物をした帰りは蝦蟇の加護で山の妖怪に襲われることもない。
池の畔には古い祠があり、どうやら名居守のものらしい。
最近、麓の地獄谷に河童達の手による長距離エレベーターが建設された。地底に通じており、終点には間欠泉地下センター(核融合研究施設)がある。
【守矢神社】
初出は「風神録」。外の世界から湖ごと移転してきた神社。
非常に神徳の多い神様で、友好を求めていたこともあり山の妖怪にはすぐ受け入れられた。
しかしそれだけでは幻想郷のバランスを壊す可能性があるため、人間の信仰も集めるのが当面の課題。
【聖地ヤマンバの地】
初出は「天空璋」。「聖域」とも呼ばれる、山姥が治める領域。
排他的な妖怪の山のコミュニティにおいても特に排他性が強いため、外部からの訪問者は基本的に歓迎されない。
【浅間浄穢山】
初出は「錦上京」。聖域の地下に埋まっていたピラミッドの正体。
元々は磐永阿梨夜とユイマン・浅間の祀られた神社の本殿で、形状はユイマンが元々暮らしていた浅間山に似せたため。
しかし2人の能力に目を付けた月の民によって、月の民が忌み嫌う「穢れ」……外の世界から流れてくる情報を集積・浄化するための施設に改造されてしまった。
その折に月人になるよう勧誘された阿梨夜が勧誘を度々拒んだためピラミッドに封印されてしまい、ユイマンは洗脳・記憶改竄を受けて情報の浄化に従事させられている。
施設は静かの海(裏側)と直通している。施設の管理人は月の賢者の一人・綿月豊姫。
【住人】
ブン屋の鴉天狗。
ネタを求めてあっちこっち飛び回るため顔が広い。そのため侵入者が顔見知りだと交渉役を任されることも。
これでも齢1000歳に見合う実力のある妖怪。
裏の取れたネタしか記事にしないことをモットーにしているが、ゴシップ週刊誌の如く大袈裟に脚色してしまうため、信憑性は薄い。
下っ端哨戒役の白狼天狗。
滝の裏側で警戒しているが侵入者は滅多にいないので河童と大将棋に興じている。
公式では文との仲は悪いとされている。
ブン屋の鴉天狗その二(というか鴉天狗という種族が総じて新聞記者)。
念写能力を利用してあまり家から出ない。そのため文ほどの知人はいない。
初出演にして自機という実は凄いキャラ。
中間管理職の大天狗。
おしおきの際にはカメラの三脚で相手をぶん殴る。
河童のエンジニア。
人間を隠れて観察して一方的に盟友関係と思っているため不遠慮で高慢な態度だったりするが、案外人見知りで人間に面と向かって遭遇するとすぐに
逃げる。
道具は作るが家具は作らない。たぶん。
山童のビジネスマン。
守矢神社の風祝。
人間にして奇跡を扱う現人神。
英雄(人間)で神で外来人という求聞史紀的なジャンル跨り最多キャラ。
守矢の風神様。黒幕その一。
妖怪も人間も味方に付ける陽気で不思議な神様。
守矢の土着神。黒幕その二。
営業の神奈子に対して実務役。
早苗の遠い先祖にあたる。
片腕の仙人。
山に道場を建てて住んでいる。
仙人は人間の味方であり説教好きな人格者だが、何かを隠している。
スキマ妖怪の式の式。
妖怪の山の廃村マヨヒガに住む化け猫。
自身も猫を使役しようとしているが、上手くいっていない。
地獄の関所で働くニワタリ神。
普段は山の滝の上の見晴らしのいいところに住んでいる。
豪徳寺出身の招き猫。
訛り口調の山姥。
聖域の森に住んでおり、山の連中の中でも一際排他的。
胴元を務める太夫。
鬼傑組の新入り幹部。
山姥の長。
聖域に結界が張られ戻れなくなったところを「錦上京」の自機組と遭遇した。
聖域の森内部に長年住み着く魍魎。
ピラミッドのことは知っていた様子。
ピラミッドの見張りをしていた道祖神。
チミによって生み出された。
浅間浄穢山の住人にして元々の所有者。来歴は浅間山の地下にあったという維縵国の王女。
浅間浄穢山の住人にして元々の所有者。「錦上京」の異変の発端。
浅間浄穢山内部にあった貝の化石から産まれた妖怪(蜃)。
流れ込む情報を吸収していくうちに妖怪になった。
その結果……
追記・修正よろしく
- 漫画によると幻想郷の勢力は互いに牽制し合ってるらしいけどほぼこの山一強だよなあ。永遠亭はまあ殿堂入りで。 -- 名無しさん (2014-06-20 15:25:34)
- 現実でいうところのアメリカみたいなもんかねぇ -- 名無しさん (2014-08-22 03:33:10)
- タケミナカタベースの高位神、土着神の頂点、強種族の天狗が新聞独占、技術の河童。信仰も情報も戦力も充実だぜ。 -- 名無しさん (2014-08-24 22:55:11)
- ただし協調性は0 -- 名無しさん (2014-08-24 23:07:16)
- 獣王園で聖域の森と言う場所が発見 -- 名無しさん (2023-09-25 13:34:54)
最終更新:2025年09月13日 00:49