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ライダー(Fake)

登録日:2012/07/26 Thu 01:14:56
更新日:2026/06/20 Sat 00:31:34
所要時間:約 6 分で読めます




この項目は『Fate/strange Fake』のネタバレを含みます。










「トオウ、アナタガ、ワタシノマスターカ」


属性:中立・中庸
性別:その概念はない
身長・体重:感染・拡散状況によって変化(最小でパルボウイルスと同程度)
地域:全世界
武装:無し
マスター:繰丘 椿
CV:不明

◆ステータス

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E A B A C EX

◆スキル

○クラス別スキル
対魔力:C

騎乗:EX

○保有スキル
感染:A
細菌やウイルスの形を取った己の分け身を他の生物に感染させ、領域を広げるスキル。
感染者は精神と肉体を支配され、精神が宝具によって生み出された世界へと引き込まれる。
時に魔力などを吸収される事もある。

無辜の世界:EX
『死』や『疫病』に対する人々の怖れが生み出したイメージが色濃く反映されたスキル。
イメージがあまりにも雑多な為に召喚時はプレーンな存在となっており、宝具による『冥界』に取り込んだモノによって存在の方向性そのものが変化する。

冥界の導き:EX
宝具により冥界化した領域へと引き込んだ者の内、味方に対して様々な加護を与えるスキル。
ライダー自身が冥界の王というわけではない為、とある神が持つ【冥界の護り】のスキルとはやや異なる。

【宝具】

来たれ、冥き途よ、来たれ(ドゥームズデイ・カム)
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:- 最大補足:-

自らの与えた『死』という結果の受け皿として、マスターを起点として擬似的な『冥界』となる結界世界を作り上げる宝具。
マスターのイメージに引き摺られる為、典型的な地獄や天国のようになる事もあれば、完全なる虚無として魂を砕く空間となる場合もある。此度の現界では『スノーフィールド一帯とマスターの生家』の様相で展開されている。
緊急時は対象を肉体ごと結界内に引き入れる。
本来はもっと小規模であるが、土地そのものやその他の要素と結びついた結果、現在通常召喚時より広い結界を造り出している。
なお、媒体や解説されるタイミングによって固有結界と言われたり、それに限りなく近いものと言われたりと、微妙に扱いが定まっていない。

剣、飢饉、死、獣(かごめ かごめ)
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:99 最大補足:999

「此処ハ死ノ道也」

「冥府也、黄泉路也」

「其ハ裁キ、其ハ福音」

「永遠ノ安寧也」

「苦シミ也」

「安寧タレ、惨痛タレ」

「黄泉路ハ我ガ僕トナリテ」

「我ガ主ヲ護ラン」

「聖杯ヲ、聖杯ヲ」

「我ガ主ノ、我ガ友ノ手ニ」

「聖杯ヲ」



己の結界内において他者に「死」を与える数多の物を具現化させ、その力を行使するスキル。
環境が完全に整えば、神話における「終末」を魔力が許す範囲でのみ再現する事も可能。
FGOの8周年記念PVでは、ある王の統治していた都市の住人達に対してこれを発動させ、全住民を王もろとも無限の暗黒へと落とした。
しかし椿が黙示録やラグナロクの知識を有さず、地獄を望まなかった為そのレベルには至らなかった。
宝具の読み方はマスターによって変化する。

第五次聖杯戦争から数年後、アメリカのスノーフィールド市にて行われた『偽りの聖杯戦争』で、ライダーのクラスとして召喚されたサーヴァント
FGOの8周年記念PVにもチラッと出演。ある王の統治する都市を他の同僚の3騎士と共に神の怒りを示すべく正真正銘の本気を出して壊滅させている。なお記念PVも含め基本的に子供や赤ん坊には一度として手を出した事がない。

外見は黒い霧の塊で出来たのっぺらぼうであり、声は「まるで蟲同士がギチギチとせめぎ合うように耳障りな音」であるが、確かに言葉としての意味を持っている。
アニメでは頭部にあたる部分に白い弧のようなものが三本浮かんでおり、シュミラクラ現象的な形でだが(^‿⁠^)状の顔を形成している。
この姿は本気を出していない状態のようで、第二形態では愛馬に騎乗し大鎌を構えた姿になる。
第三形態で本気を出すと青色の茨の冠を付けて自身も愛馬で駆け大鎌を取りその本気の力を奮って戦う。
その当時の民衆達からも他の3騎士と共に崇められている。そんな時代でも性質としては温厚で無辜の民を手に掛けるような真似はしない。
なお笑顔そのものは基本は崩さないようで第三形態でも口元と思われる場所に笑みを浮かべたまま都市を壊滅させている。

マスターである繰丘 椿(後述)の夢の中に召喚され、
『彼』*1がこの聖杯戦争において最初に召喚されたサーヴァントとなった。
…が、「自身のマスターの夢の中」というあまりにもイレギュラーな場所に召喚されたため、プロローグの時点では『彼』のマスター以外の誰も『彼』の存在を認識できていない。
後述する真名を含め、この聖杯戦争が『偽りの聖杯戦争』であることを証明しているような存在である。

その実態は宗教や地域によっては『呪い』、別の教義では『神罰』と表現されるもの。
風に「乗り」、水に「乗り」、鳥に「乗り」、人に「乗り」、世界を制覇した存在。すなわち「死という概念そのもの」で病は『彼』の手段の一つに過ぎない。
サーヴァントとしての真名は、『災厄』を運ぶモノペイルライダー

『彼』がライダーとして顕現した最大の理由は、人々が『彼』という『災厄』に与えた二つ名、擬似的な人格である。
時には黒死病として、時にはスペイン風邪という名で何千万もの命を奪った、『災厄』という名の騎手こそが、『彼』をライダーとして顕現させた。

『彼』は聖杯に知識を与えられた結果、聖杯戦争としての知識をシステム的に再現するロボットのような存在として顕現しており、
感情を持たず、また人間の感情を理解することも出来ないが、それを知識で補い、マスターの望みを叶えている。
だがそれゆえに強大な力を秘めており、偽りの聖杯戦争最大にして最悪のダークホースとなっている。
また、「サーヴァントはマスターに従うもの」という知識に基づいて行動するため、マスターの意向に絶対服従である。
そもそも自我がなく「裏切る」という発想自体存在しないため、ことマスターとサーヴァントの関係という観点からはこれ以上ない最良のものと言って良いだろう。

夢の中から現実の人物を操っており、その際は対象の全身に黒い斑点が浮き上がる。また、この際に本能的な行動として対象の魔力を吸い取る。
作中ではマスターの両親を、マスターの望むままの生活をおくる「生きる人形」として操っている。
またスノーフィールドそのものが『彼』によって外と隔絶されているため、街の外に出ようとすると無意識に引き返してしまい、街から出る意欲も失せてしまう。

また、病魔はあくまで『厄災』をもたらす手段の1つに過ぎず、より本質的には『死』の概念そのものに近い。よって、単に病原菌などを完全にシャットアウトするだけでは根本的な対策にはならない。
エルメロイ二世からはカウンターガーディアン、すなわち抑止力側の存在だと推測されている。

召喚されてしばらくはマスターの夢の中でマスターの望む世界を構築し続けるだけで大きな危険こそ無かったが、ジェスターの誘導により両親への献身のために「魔法使いになりたい」とマスターが望んだことで宝具『剣、飢饉、死、獣』を発動し、黙示録に語られた騎士の姿をもって動き出す。

関係人物

◆繰丘 椿

CV:古賀葵

『彼』のマスターである10歳の少女。
繰丘家は冬木の聖杯戦争から技術を掠め取った者たちの一画を担っており、その際に間桐の『蟲使い』としての魔術体系の一部を手に入れていた。
それを数十年に渡って独自の応用を加えた結果、魔術的に手を加えた『細菌』による細やかな肉体改造を可能にしている。
完成したその技術の最初の『献体』として選ばれたのが彼女であり、
多くの苦痛を代償に、肉体的な変異はほとんど無いまま魔力回路だけを絶大的に増幅させることに成功した。
が、その際に細菌の一部が暴走し、脳の周辺に病巣が発生した結果、彼女は意識不明の重体に陥り一年前から入院している。

無意識下で現実の光景を、夢の中に投影させるという魔術に開花しており、夢の中に自分が生まれ育った街を投影している。
が、この世界には彼女以外の人間は存在せず、彼女は何ヵ月もこの世界をさ迷っていた。
ライダーに操られた人物はこの夢の中に投影され、彼女の望むままの生活を贈ることとなる。

彼女自身は聖杯戦争については存在すら知らず、ライダーに関しても「パパとママを連れてきてくれた人」という認識であり、その外見から『まっくろさん』と呼んでいる。

+ だが…
6巻後半にて遭遇したジェスターが保身のために発言したある言葉から「自分の夢がシグマ達に多大なる迷惑をかけている事」を知ってしまい、その衝撃から令呪で「全てを元に戻す」・「自分を独りのままにしてほしい(意訳)」とライダーに懇願。
結果夢の世界が崩壊し人々は解放されたものの、本人も再び…ある意味ではもっと深い昏睡状態に陥ってしまう。
なおその気はないのに結果的に椿に現実を突きつけてしまったジェスターは子供が通常あり得ない程の(自己犠牲的な)選択を執った事に驚愕し、その様子と両親の非情な言動を見たアサシンは子供がここまで「壊されて」しまっていた事に怒りを露わにした。

7巻では生命の危険に達する程の状態となったが、後悔から深層にて自閉した椿の魂に、それでもライダーは寄り添い続けており、その中で椿は「金色の光」と遭遇。
その頃瀕死の状態にあったギルガメッシュへと懸命に魔力を送っていたティーネ・チェルクは、送った力がなぜか別の方向に行く現象の発生を目撃。
そして9巻ではその光もとい「金色の人」がいつのまにか別の誰かと入れ替わるように消えてしまった事を訝しみつつ、ラストでは夢を通じてライダーと共に、「真実」を知って絶望から意識不明に陥ったアヤカ・サジョウの精神空間に迷い込み、彼女と邂逅している。


◆繰丘夫妻
椿の両親であり、二人とも魔術師である。
性格は典型的な魔術師思考であり、娘が植物状態で入院した際も生殖機能のみを心配していた。
聖杯戦争に参加しようとしており、始皇帝を召喚するために聖遺物も用意していたのだが、ライダーによって思考能力のない操り人形にされてしまった。

+ ネタバレ
だが夢の中で彼らと遭遇し子供の理想の夢の中ですらそのままなアレな魔術師思考を知り、また謎の存在と出会い「始皇帝の聖遺物」こと弩弓*2と「椿を助ける」なんて願いを託されたシグマに危険視された結果、重傷を負わされリタイヤ。
椿から親を奪うのもマズイという理由で二人とも殺されはしなかったものの、魔術師にとって命より大事な財産である魔術回路と魔術刻印は念入りに破壊された為、繰丘の魔術師一家としては廃業せざるを得ない結末となった。



Fate/Grand Orderにおける活躍

コラボ『剽滅十字前線アンティオキア』及び後半『偽典共鳴幻想スノーフィールド』では、登場こそしないが物語に大きく関わっている。
+ ネタバレ
原作と似て非なる特異点の元となった偽Fakeの世界線では、椿に召喚されたのは同じだがクラスはライダーではなくルーラーだった。
この世界線の椿は自分の夢にこの騒動の黒幕である黒獅子を閉じ込め、ペイルライダーは椿を守り続けていたらしい。
黒獅子を留めるのに手一杯だったのかカルデアに直接干渉はしなかったが、椿を守ろうとした者達にケルベロスを貸し与えるなど間接的に助力した。

余談

他のサーヴァントたちとは異なり、死という概念そのものの具現であるペイルライダー。他のサーヴァントたちとは戦いの土俵が根本から異なっており、「こんなものいったいどうやって勝てばいいんだ?」と言いたくなるが…….

作者の成田良悟氏曰く、「第5次聖杯戦争に参戦したサーヴァントの中に1人、相性の関係で手も足も出ずに負ける可能性がある」らしい。

第5次聖杯戦争におけるペイルライダーの天敵は、おそらくライダーが有力候補。
怪物に堕ちこそしたものの、彼女の出自は本物の神であり、その身には強い不死性を帯びている。怪物である以上は人の病に罹ることはなく、その血液はかの医神が作り出した完全なる蘇生薬の原料にも用いられたほどである。

他にも、この世全ての悪に汚染された聖杯すら正常に使用できるほど卓越した魔術を操り『破戒すべき全ての符』をも保有する神代の魔術師であるキャスター、神々の祝福を受け『十二の試練』を帯びた強靭な肉体と神性を持ち、死の神タナトスを打ち倒した逸話や冥界下りの逸話を持つギリシャ神話の大英雄バーサーカーなども候補に挙げられる。

あるいはなんでもアリのチート性能な『王の財宝』を保有するギルガメッシュや、持つだけでもあらゆる傷を癒し呪いを撥ね退け、真名解放すればあらゆる干渉を跳ね除ける『全て遠き理想郷』を有する*3セイバーなども対抗手段を持つ。

……こうして並べてみると、改めて第5次聖杯戦争の異様な層の厚さが浮き彫りになるような気がする。




追記、修正はライダーに操られた人間がお願いします。

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最終更新:2026年06月20日 00:31

*1 性別は無いと思われるが、作中にならってこう記述する

*2 「史記」において始皇帝が大鮫魚を射殺した弓。徐福が不死の探索が進まないのは大鮫魚により蓬莱に行く行く手が阻まれているせいだ、と言い訳をした結果、死皇帝自らが大弓を持って怪物を打倒したとされる。

*3 ただし第5次聖杯戦争時点でのセイバー本人は『全て遠き理想郷』を所有していない