ライダー(Fake)

登録日:2012/07/26(木) 01:14:56
更新日:2024/04/03 Wed 09:56:43
所要時間:約 6 分で読めます




この項目は『Fate/strange Fake』のネタバレを含みます。










「トオウ、アナタガ、ワタシノマスターカ」


属性:中立・中庸
性別:その概念はない
身長・体重:感染・拡散状況によって変化(最小でパルボウイルスと同程度)
武装:無し
マスター:繰丘 椿

◆ステータス

筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E A B A C EX

◆スキル

○クラス別スキル
対魔力:C

騎乗:EX

○保有スキル
感染:A
細菌やウイルスの形を取った己の分け身を他の生物に感染させ、領域を広げるスキル。
感染者は精神と肉体を支配され、精神が宝具によって生み出された世界へと引き込まれる。
時に魔力などを吸収される事もある。

無辜の世界:EX
『死』や『疫病』に対する人々の怖れが生み出したイメージが色濃く反映されたスキル。
イメージがあまりにも雑多な為に召喚時はプレーンな存在となっており、宝具による『冥界』に取り込んだモノによって存在の方向性そのものが変化する。

冥界の導き:EX
宝具により冥界化した領域へと引き込んだ者の内、味方に対して様々な加護を与えるスキル。
ライダー自身が冥界の王というわけではない為、とある神が持つ【冥界の護り】のスキルとはやや異なる。

【宝具】

来たれ、冥き途よ、来たれ(ドゥームズデイ・カム)
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:- 最大補足:-

自らの与えた『死』という結果の受け皿として、マスターを起点として擬似的な『冥界』となる結界世界を作り上げる宝具。
マスターのイメージに引き摺られる為、典型的な地獄や天国のようになる事もあれば、完全なる虚無として魂を砕く空間となる場合もある。
緊急時は対象を肉体ごと結界内に引き入れる。
本来はもっと小規模であるが、土地そのものやその他の要素と結びついた結果、現在通常召喚時より広い結界を造り出している。

剣、飢饉、死、獣(かごめ かごめ)
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:99 最大補足:999

己の結界内において他者に「死」を与える数多の物を具現化させ、その力を行使するスキル。
環境が完全に整えば、神話における「終末」を魔力が許す範囲でのみ再現する事も可能。
しかし椿が黙示録やラグナロクの知識を有さず、地獄を望まなかった為そのレベルには至らなかった。
宝具の読み方はマスターによって変化する。



第五次聖杯戦争から数年後、アメリカのスノーフィールド市にて行われた『偽りの聖杯戦争』で、ライダーのクラスとして召喚されたサーヴァント

外見は黒い霧の塊で出来たのっぺらぼうであり、声は「まるで蟲同士がギチギチとせめぎ合うように耳障りな音」であるが、確かに言葉としての意味を持っている。

マスターである繰丘 椿(後述)の夢の中に召喚され、
『彼』(性別は無いと思われるが、作中にならってこう記述する)がこの聖杯戦争において最初に召喚されたサーヴァントとなった。
が、「自身のマスターの夢の中」というあまりにもイレギュラーな場所に召喚されたため、
プロローグの時点では『彼』のマスター以外の誰も『彼』の存在を認識できていない。
後述する真名を含め、この聖杯戦争が『偽りの聖杯戦争』であることを証明しているような存在である。

その実態は宗教や地域によっては『呪い』、別の教義では『神罰』と表現されるもの。
風に「乗り」、水に「乗り」、鳥に「乗り」、人に「乗り」、世界を制覇した存在。すなわち「病気という概念そのもの」である。
サーヴァントとしての真名は、『災厄』を運ぶモノ『ペイルライダー』。

『彼』がライダーとして顕現した最大の理由は、人々が『彼』という『災厄』に与えた二つ名、擬似的な人格である。
時には黒死病として、時にはスペイン風邪という名で何千万もの命を奪った、『災厄』という名の騎手こそが、『彼』をライダーとして顕現させた。

『彼』は聖杯に知識を与えられた結果、聖杯戦争としての知識をシステム的に再現するロボットのような存在として顕現しており、
感情を持たず、また人間の感情を理解することも出来ないが、それを知識で補い、マスターの望みを叶えている。
だがそれゆえに強大な力を秘めており、偽りの聖杯戦争最大にして最悪のダークホースとなっている。
また、「サーヴァントはマスターに従うもの」という知識に基づいて行動するため、マスターの意向に絶対服従である。
そもそも自我がなく「裏切る」という発想自体存在しないため、ことマスターとサーヴァントの関係という観点からはこれ以上ない最良のものと言って良いだろう。

夢の中から現実の人物を操っており、その際は対象の全身に黒い斑点が浮き上がる。また、この際に本能的な行動として対象の魔力を吸い取る。
作中ではマスターの両親を、マスターの望むままの生活をおくる「生きる人形」として操っている。
またスノーフィールドそのものが『彼』によって外と隔絶されているため、街の外に出ようとすると無意識に引き返してしまい、街から出る意欲も失せてしまう。


関係人物

◆繰丘 椿

「だあれ?わたしは、くるおかつばきです」

『彼』のマスターである10歳の少女。
繰丘家は冬木の聖杯戦争から技術を掠め取った者たちの一画を担っており、その際に間桐の『蟲使い』としての魔術体系の一部を手に入れていた。
それを数十年に渡って独自の応用を加えた結果、魔術的に手を加えた『細菌』による細やかな肉体改造を可能にしている。
完成したその技術の最初の『献体』として選ばれたのが彼女であり、
多くの苦痛を代償に、肉体的な変異はほとんど無いまま魔力回路だけを絶大的に増幅させることに成功した。
が、その際に細菌の一部が暴走し、脳の周辺に病巣が発生した結果、彼女は意識不明の重体に陥り一年前から入院している。

無意識下で現実の光景を、夢の中に投影させるという魔術に開花しており、夢の中に自分が生まれ育った街を投影している。
が、この世界には彼女以外の人間は存在せず、彼女は何ヵ月もこの世界をさ迷っていた。
ライダーに操られた人物はこの夢の中に投影され、彼女の望むままの生活を贈ることとなる。

彼女自身は聖杯戦争については存在すら知らず、ライダーに関しても「パパとママを連れてきてくれた人」という認識である。

+ だが…
6巻後半にて遭遇したジェスターが保身のために発言したある言葉から「自分の夢がシグマ達に多大なる迷惑をかけている事」を知ってしまい、
その衝撃から令呪で「全てを元に戻す」・「自分を独りのままにしてほしい(意訳)」とライダーに懇願。結果夢の世界が崩壊し人々は解放されたものの、本人も再び…ある意味ではもっと深い昏睡状態に陥ってしまう。
なおその気はないのに結果的に椿に現実を突きつけてしまったジェスターは子供が通常あり得ない程の(自己犠牲的な)選択を執った事に驚愕し、その様子と両親の非情な言動を見たアサシンは子供がここまで「壊されて」しまっていた事に怒りを露わにした。

7巻では生命の危険に達する程の状態となったが、後悔から深層にて自閉した椿の魂に、それでもライダーは寄り添い続けており、その中で椿は「金色の光」と遭遇。
その頃瀕死の状態にあったギルガメッシュへと懸命に魔力を送っていたティーネ・チェルクは、送った力がなぜか別の方向に行く現象の発生を目撃。
そして9巻ではその光もとい「金色の人」がいつのまにか別の誰かと入れ替わるように消えてしまった事を訝しみつつ、ラストでは夢を通じてライダーと共に「真実」を知って自閉したアヤカ・サジョウと彼女の精神空間で邂逅している。


◆繰丘夫妻
椿の両親であり、二人とも魔術師である。
性格は典型的な魔術師思考であり、娘が植物状態で入院した際も生殖機能のみを心配していた。
聖杯戦争に参加しようとしており、始皇帝を召喚するために聖遺物も用意していたのだが、ライダーによって思考能力のない操り人形にされてしまった。

+ ネタバレ
だが夢の中で彼らと遭遇し子供の理想の夢の中ですらそのままなアレな魔術師思考を知り、また謎の存在と出会い「始皇帝の聖遺物」こと弩弓と「椿を助ける」なんて願いを託されたシグマによって、
夢の世界崩壊後も椿を利用しようとしたことから再起不能クラスの重傷を負わされリタイヤした(一応椿から親を奪うのもマズイので命は取られなかったが)。


追記、修正はライダーに操られた人間がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • TYPE-MOON
  • Fate
  • fake
  • 黒死病
  • 青白き者
  • 黙示録の四騎士
  • バイオハザード
  • ペスト
  • ライダー
  • サーヴァント
  • イレギュラー
  • 病魔
  • ペイルライダー
  • 黙示録
  • 何なのだ、これは!どうすればいいのだ?!
  • ネタバレ項目
  • 災厄そのもの
  • サーヴァント史上最も呼んじゃいけないモノ
  • 対策は手洗いとうがい←天敵はアルコール(消毒)

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月03日 09:56