浪速快男児(FH〜溝口危機一髪〜)

登録日:2013/09/21 (土) 18:24:40
更新日:2021/11/10 Wed 00:22:56
所要時間:約 3 分で読めます




ごぉぉっついっっっ!!!

『浪速快男児編(FH~溝口危機一髪!~)』とは、スーパーファミコン専用ソフト
ファイターズヒストリー~溝口危機一髪!~』にて収録された、
溝口誠のみを操作して、チェルノブからたこ焼き屋の看板を取り返そうとするという
壮大(!?)なスケールのストーリーモード。
通称『溝口モード』。

◇ストーリー

アメリカ、ロサンジェルスでレイは刑事としての職務中、チェルノブを追い詰めていた。
が、アッサリ逃げられてしまう。

舞台は変わって日本の大阪、浪速。

溝口はたこ焼き屋へ立ち寄ったが、ごっついタコの看板が消えていた。
そこへ現れたのがチェルノブ。
看板を返して欲しければ、私の所まで来いと言わんばかりに逃走。

かくして、溝口の戦いの旅が始まった・・・。

◇登場キャラ

ご存知、デコの看板キャラのうちの一人で、愛すべきバカ。
チェルノブから看板を取り返すため、今、世界中を駆け巡る・・・!
ごっつい・・・タイガーバズーカじゃあ!!

  • 亮子
最初の相手で、女子校に通う柔道少女。
溝口の事を「ガサツでフケツで不真面目な人」呼ばわりしていた。
本作の彼女のステージは、何処か良い。

  • カルノフ
二番目の相手で、おなじみ、デコの看板キャラのうちの一人。一応元ラスボス
対戦後、溝口にタコの漬物を渡して突っ込まれる。

  • マットロック
今回はチョイ役で登場。
ゲーム難易度3の状態でカルノフを倒した時に登場。
パンクファッションのギタリストで、溝口を「ナイスガイ」と呼び、
ギター片手にライブへ招待するも、通天砕でフッ飛ばされる。

  • サムチャイ
今回はチョイ役で登場。
ゲーム難易度4の状態でカルノフを倒した時に登場。
カルト的人気を築き上げていたムエタイ戦士にして、最強のお兄ちゃん。
焚き火の前でワイクル(ムエタイの踊り)を披露していた所、溝口から「気味の悪い事すんなや!」と言われ、通天砕で吹っ飛ばされる。

  • マーストリウス
今回はチョイ役で登場。
ゲーム難易度5(=MAX)の状態でカルノフを倒した時に登場。
ジャーマンで腰を痛め、奥さんに付き添われる形で慰安旅行をしていた。
中国へ向かう溝口がダッシュで突っ込んで来た所、奥さんが繰り出したジャーマンによって緊急回避(!?)する羽目になってしまった。
相変わらず奥さんのジャーマンは世界最強である。

  • リー
三番目の相手。
竹林で座禅を組んでいた所、溝口にケンカを吹っかけられる。
対戦後、厄介ごとは御免と言わんばかりにそそくさと退場。

  • フェイリン
四番目の相手。今までと比べて普通にかわいい。
溝口を不意打ちし、「いつまでも私の京劇を見に来ないから迎えに来たわよ!」
と、ややツンデレ気味。

  • ザジィ
五番目の相手。
このモードでの彼はややフレンドリーで陽気になっている。口調も片言に。
通常モードにおける彼のEDでのシリアスさはどこへやら・・・。

  • ジャン
今回はチョイ役で登場。
溝口を飛行機の先端に括り付け、コリアハウスへ落とす。
因みに通常モードでは不参加と見せかけ、あるキャラに化けて参加していた。

  • ヨンミー
五番目の相手。
コリアハウスに落下した溝口をのぞき趣味がある変態呼ばわりした。

  • クラウン
六番目の相手。
ヨンミーいわく、「変わったものを集めている。」とか。
相も変わらず、変態っぷりな発言を披露し、溝口に根性叩き直される羽目に。

  • チェルノブ
ご存知、デコの問題作「チェルノブ」の同名の主人公。

「ある時はセイギのロウドウシャ、ある時はカガクのギセイシャ!
その正体は・・・アトミックランナー、チェルノブ!!」

彼がたこ焼き屋の看板を盗んだ理由は・・・

「世界の無駄を省く事・・・そして・・・。
私はあのグニャグニャしたハリボテが嫌いなのだああああ!!」

勿論、溝口はここまでの苦労を彼に対し、利息を着けて返し、無事、看板を取り返して大阪へ帰還したのであった。
しかしその後の展開は…もはやお約束であった。

  • レイ
本来の主人公。
今回は溝口モードの冒頭にて後姿のみの登場。
職務としてチェルノブを追い詰めるも、アッサリ逃げられてしまう。
主人公としての立ち居地は何処へやら…。

◇余談
この壮大(!?)なストーリーが収録されている「溝口危機一髪」。
元々は「ダイナマイト」のSFC移植版として開発されていたが、容量の都合上、断念しなければならない部分が出てきた為、それを補う形でオリジナル要素を追加した結果、単なる移植版ではなく、正式な続編となった。

容量の都合上、致し方ないとはいえ、ダイナマイトからレイ、サムチャイ、マットロック、ジャン、そしてマーストリウスの五人がプレイヤーキャラからリストラされてしまい、溝口モードにてチョイ役として出演する程度になってしまった。
(厳密にいうと、本作のクラウンは溝口モード以外ではジャンの変装という設定であるため、逆に本物のクラウンがリストラされたといえる。本作でのクラウンのEDの展開が思い付かなかったスタッフの苦肉の策と言えなくもない。
とはいえ、必殺技の構成や性能も完全にクラウンの物である他、溝口モードに出てくるクラウンは一応、本物である。)

中でもカルト的な人気を築き上げていたサムチャイと、過去二作で主役を務めていたというか本来の主役であったレイがリストラされた事に関しては
誠に遺憾であると言える。
(とはいえ、レイに関しては初代の時点で溝口を初めとした濃い脇役勢によって存在感を薄められてしまった為、本作での扱いは妥当であるとするプレイヤーも多かった。)

その一方で、「代わりにチェルノブを登場させており、それだけでも充分元が取れている。」
といった評価もある。
ステージBGMは勿論「チェルノブ」のFHアレンジ。
ステージの背景に自由の女神が映っていたり、必殺技が全部飛び道具(「チェルノブ」の各種ショット)だったりと芸コマ。


追記・修正は、たこ焼き屋の看板を取り返してから。

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最終更新:2021年11月10日 00:22