陣川公平

登録日:2017/10/20 Fri 17:16:07
更新日:2024/02/28 Wed 10:57:12
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それって僕が刑事に向いてるってことですか?


陣川公平とは、テレビドラマ『相棒』の登場人物である。

演:原田龍ニ


人物


警視庁刑事部捜査一課経理担当。階級は警部補。
イケメンで態度も真面目な好青年であるが、後述の性格により亀山美和子からは「顔はイケてるけど残念なタイプ」と評価されている。
大阪府寝屋川市出身で、興奮したり泥酔すると関西弁が出る。美奈子という妹がいる。
一時的に特命係に所属していた事があり、一課に戻った後も杉下右京の事を頼りにしている。通称「特命係第三の男」
初登場はS.3からで、S.6以降はシーズン中に最低でも一回は彼がメインの回・通称「陣川回」が作られている。

現在は経理を任されているが、夢は刑事として事件を捜査する事で、自室には指名手配犯の写真を所狭しと貼っている。
しかし気合が空回りしがちで思い込みも激しいため、なかなか事件の捜査に加わる事が出来ない。
ちなみに特命係に左遷された理由は「早とちりで二度も誤認逮捕をしたから」。また当初は特命係をエリート部署だと勘違いしており*1
左遷された後で特命係が「人材の墓場」と呼ばれていると知ると心底落ち込んでいた。

美人に弱く、捜査中に関係者の女性に惚れてしまうという困ったところがある。
しかし彼が惚れた女性は事件の真犯人というジンクスがあり、犯人でない事もあるがその場合は既に相手がいるという理由で毎回フラれている。
その後は大体「花の里」でヤケ酒をするのがお約束となっている。ちなみに彼が特命係に持ち込む事件はほとんどが女性がらみ。
そんな彼にもS.14『陣川という名の犬』でようやく春が訪れた。かと思われたが…?
コーヒー好きだが、特命係にいた時はティーバッグで紅茶を飲んでいた。

右京たち特命係に負けず劣らずトラブル体質で、殺人事件の容疑者として身柄を拘束されたり、何者かに拉致監禁されたりなど様々な災難に遭っている。
この事に関して内村完爾に「特命係の悪い何かが陣川に感染したせい」だと言われた事がある。


性格


実直且つお人よしで真面目な性格。
だが非常に思い込みが激しく情に流されやすいため、他人を何の疑いもなく信用してしまう事がよくある。
また美人にめっぽう弱いため、女性が犯人だった場合にそのお人よしな性格を利用される事もしばしば。
前述のとおり女性にフラれる事も多いが、そんな目に遭いながらも時には他人の恋の後押しをする事もあるナイスガイ。
右京からは「短絡的なところはありますがウソをつくような人間ではありません」とその人柄を評されている。
口が軽く、内村に堅く口止めされていた事を簡単に喋ってしまった事がある。
酒癖はかなり悪く、酔った時には関西弁が出たり、右京を「杉さん」、亀山薫を「亀ちゃん」、たまきを「たまさん」、幸子を「さっちゃん」などと馴れ馴れしく呼ぶようになる。


能力


日商簿記1級の資格を持っており、経理マンとしてはとても優秀な人物。
経済犯罪をテーマにしたスピンオフ映画『相棒X DAY』では経理担当としてバリバリ働く彼の姿が登場し、こと捜査費用に関しては芹沢も陣川に頭が上がらない様子が描かれている。

しかし捜査になるとつい気持ちが空回りしてしまい、激しい思い込みとお人よしな性格も相まって、事件に関わってはそこで一騒動起こしている。
事件にかける情熱は人一倍あるが、お世辞にも刑事に向いているとは言えない捜査能力である。というか特命係に左遷されたのも思い込みで誤認逮捕を繰り返したからだし。
捜査に加わる度に感情論だけで行動しては事件を引っ掻き回すため、トリオ・ザ・捜一からも厄介者扱いされている。
なお、ある事件では特命係よりも先に真犯人を突き止めた事があるが、個人的な事情が絡んでいた事もあり、その後で我を忘れ大変な行動に出てしまっている(その行動は右京と冠城亘の手で寸前で阻止された)。
パソコンやネットの知識は豊富で、劇場版Iではネットから重要な情報を収集して特命係に提供していた。


特命係との関係


警視庁に配属になった後、「事件の捜査がしたい」という願望を抑えきれずに刑事事件に勝手に首を突っ込むが、早とちりで誤認逮捕を2回もしてしまった事で特命係へ島流しになってしまう。
ちなみに当初は特命係への異動を左遷だと知らなかったが、真実を知るとかなり凹んでいた。
それでも懲りずに「新たに指名手配犯を見つけた」と言いだし、3人となった特命係でその手配犯を追う事に。
途中捜査対象の女性に惚れてしまう一幕もあったが、無事に事件は解決。その後一課の経理に欠員が出来た事ですぐに経理として一課に復帰した。
これが縁で右京の事を尊敬するようになり、特命係に配属されることを希望さえしている節があるが、根っからのトラブルメーカーであるため、身の回りでトラブルが起きる度に特命係の世話になっている。


主な人間関係



特命係係長。
陣川からは純粋に尊敬されており、推理力を見込まれよく厄介事の相談をされている。
しかし流石の右京も陣川の相手をするのは疲れるのか、S7-18では紅茶を持ちながら机の周りを走って陣川から逃げるというお茶目なところを見せていた。

右京の初代相棒。
陣川のほうが階級が上なため、丁寧な態度で接していた。
しかし内心では多少うざく思っていた模様(嫌いなわけではない)で、S6-2ではモノローグで「自分たちにとって迷惑以外の何物でもなかった」と述懐している。

右京の2代目相棒。
階級が同じであるが、特命係の先輩であるため彼を「ソン」と呼び露骨に先輩風を吹かせていた(尊自身は「後輩」と紹介されるたびに心底不快そうな表情を浮かべている)。

右京の3代目相棒。
尊が特命係を離れた際には自らが選ばれると思いこんでいたフシがあり、亨が警察庁次長・峯秋の息子である事を知っていたので、初対面の際に「親のコネで杉下さんの部下になったんだろ!」と言いがかりをつけていた。
後に誤解は解けたものの、以降も彼への接し方は冷たい。

右京の4代目相棒。
当初は彼が法務省から出向してきたと知ると彼を「冠城先輩」と呼んで慕うようになる。
冠城が警察官となり彼が「巡査」となっても冗談半分でくぎを刺しつつも捜一二人とは違い「先輩」と呼び続けるなど接し方は変わらなかった。

捜査一課の刑事3人組。通称「トリオ・ザ・捜一」。
陣川とは一応同じ部署で、陣川のほうが階級が上のため敬語で接してはるが、彼の勝手な行動でよくトラブルに巻き込まれるため、彼が捜査7係に来るのを露骨に嫌がっている。

組織犯罪対策部課長。
陣川の事をトラブルメーカー扱いしているうちの1人で、特命係の部屋で彼の顔を見た途端「お前さんと関わると面倒な事に巻き込まれそう」と逃げるように退散していた。

  • 陣川美奈子
陣川の妹。
勤務していた会社が機密情報を漏らしていた事に薄々感じるなど、兄よりは勘の働く人物。
だが兄と同様思い込みが激しく惚れっぽい性格で、これまでに何度も失恋している。
陣川は彼女に自分の事を「警視庁で一番優秀な刑事」と言っているようだが、彼女はそれをウソだと既に見抜いており、彼を傷つけないために敢えて知らないふりをしている。


余談

原田龍ニ氏の弟である本宮泰風氏もレギュラーではないが相棒に都度登場している。
とはいえ元々任侠ドラマで名を馳せた人物のためか基本的に悪玉が多く、劇場版Ⅱでは中華系マフィアの「曹良明」、S.11では公安の実働部隊でしっぽ切りにされた「荻原武志」、
S.17ではヤクザの若頭だが冠城の強さに感服し潔く負けを認めた「西英司」、S20では大物政治家の鑓鞍を襲撃しようと目論む「京匡平」を演じている。
…まぁ全部見事に悪役で、なおかつ死んでも殺しても無い(未遂はあったが)珍しい役柄である。
同じく相棒の常連だが毎回死ぬか殺すかしている天野浩成氏とどちらがマシだろうか。






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最終更新:2024年02月28日 10:57

*1 なぜそう思ったかは不明。「特命」という名前を見て勘違いしたのか、あるいは「捜査への情熱を高く評価されたから異動になった」とでも考えたのだろうか? なお、薫もプレシーズン1話にて同じような勘違いをしている。