悪魔博士(宇宙忍者ゴームズ)

登録日:2011/11/11 Fri 00:14:11
更新日:2025/04/22 Tue 11:10:42
所要時間:約 3 分で読めるもんなぁ...3分だぞオメェ!





「ゴームズ大変よ!アニヲタwikiに悪魔博士の項目が建っているわ!」


「なんだって?僕たちより先に項目が建つなんて……彼は一体何を企んでいるんだろう?」


「おー見たところ皆揃っとるな、俺は悪魔博士だよ!」


悪魔博士とは、アニメ『宇宙忍者ゴームズ』に登場する敵キャラクター。
声:南利明

●概要

本名はアクマ・??????*1
原語版『Fantastic Four』での名前はDr.ドゥーム(本名はビクター・フォン・ドゥーム)。
出身は名古屋 東欧の小国、アチャラカ王国(原語版ではラトベリア)。
ゴームズとは大学(でゃーがく)時代の同級生で、彼と肩を並べるほどの天才科学者。

だが、ある時実験*2の失敗によって大怪我を負い、特に顔は見る影もない様に変貌してしまった。
更にこの不祥事を実験そのものの危険性も併せて追求された結果、大学を退学させられてしまい、自分からも三行半を叩きつけてアメリカを去った。じゃあ悪魔修士じゃんとか言ってはいけない
この実験について大学側に通報して退学の決め手になった上に勝手に部屋に入って無断でレポートを読み実験の不手際を上から目線で指摘したゴームズのことも逆恨みするようになる。

この一件で俗世への興味をなくし、ヒマラヤの山奥に赴くも、運悪く吹雪に巻き込まれて遭難。
…が、偶然魔法使いの一派に救われ、魔法を習得し、わずか3ヶ月で彼らの指導者にまで上り詰めた。
そして悪魔のきれで作った装束と、鉄より硬いブリキの仮面と甲冑に身を包んで現在の姿になった。
こうして生まれ変わった悪魔博士はゴームズ達への復讐と地球征服を誓う。

第1話ではゴームズ達の拠点のある街の国際空港へ降り立つ。
空港の公安官は逮捕しようとしたが、アチャラカ王国の外交官という立場のために手出しできず、入国を許してしまう……。


●人物像

自分の頭脳と能力に絶対の自信を持つ傲慢な人物であり、それを認めようとしなかった世間、特にゴームズを激しく憎んでいる。
しかし、そこまで誇るだけあって頭脳と凶悪さは本物であり、特別な能力を持たないながらも卓抜した科学力でゴームズ達宇宙忍者4人組を幾度となく苦しめた。
先述通りアチャラカ王国外交官という肩書きを利用して公的機関からの干渉をかわした他、ミニミニ世界に迷い込んだ際は科学者としての手腕で王の信用を得て近づいたり(そして最後は取って代わった)と、悪知恵もかなり働く。
総じて、個性派揃いな同作の悪役の中でも特に頭抜けた強敵であり、宇宙忍者のライバルとして存在感を発揮した。

…と、ここまでが原語版での設定。
しかし、日本語版ではこれに加えて何故かコテコテの名古屋弁で喋るのが特徴で、昔のアニメ故の大味な作画も手伝って何処か間の抜けた雰囲気が漂う。
その他にも

  • 「この恨みメッチャメチャに晴らしたる」「バッチリした…」など、名古屋弁を抜きにしても妙にシリアスな笑いを誘う言葉遣い
  • 第1話から宇宙忍者の基地を正面から堂々と訪問し、椅子にゆったり腰掛けて自身の過去を説明する
  • スージーをちゃん付けで呼び、時々露骨に猫撫で声を使う
  • ミニミニ世界の王を信用させるべく望遠鏡を贈ったことを語った際に「タダでやったんだぞ」と謎の念を押す
  • 宇宙忍者4人組をトカゲ人間に売り飛ばすにあたって各人の仕事を懇切丁寧に解説し、「一生懸命、真面目にやれよオメェ。」と激励する

…など、全編通して何処かコミカルな雰囲気があるのが特徴である。
やっていること自体は当然原語版と同じなのだが、むしろこれが「おどけた言動で憎めない雰囲気を演出しながら凶悪な所業を働く強敵」という悪役としての魅力に繋がっており、オリジナルのDr.ドゥームとはまた違った方面で人気を獲得している。


●主な武器

・宇宙光線銃

ゴームズ達の能力を吸い取るためにバッチリ作った物。これを食らうとただのベラベラの人間になる。
劇中ではガンロックがこの攻撃を食らい、元の人間の姿に戻ってしまった。よかったねガンロック!

・電子ボール

ゴームズ達がバッテリールームに潜入した際に使用。
巨大なパチンコ玉のような物をゴームズ達にガチッとくっつけて動けなくした。

・小型原子光線銃

悪魔博士の人差し指に仕込んである。
ゴームズを脅すためスージーを人質にとったときに使用。


●余談

当時悪魔博士を演じた南利明氏は「原語版のドゥームが話す東欧訛りを名古屋弁で再現した」と語っていた…とされているが、実はこれには明確なソースが確認されていない。
また、『ゴームズ』の吹き替え版演出を担当した高桑慎一郎氏が「南利明さんを起用する際には名古屋弁で喋ってもらった」と証言されており、デマの可能性が極めて高い。
そもそも『ゴームズ』の悪役が訛っているのは別に悪魔博士に限った話でもないので…

『ゴームズ』放送から半世紀以上が経過し、F4の扱いが絶妙に悪いことに定評がある実写映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」にDr.ドゥームが登場することが決定。よりによって演者がアイアンマンを演じたロバート・ダウニー・Jrであったことから、「真実は…俺は悪魔博士だよ」とネタにされた。

●主なセリフ

「ちょーっと待っとれ!みんな静かにしよう!俺様だ!」
「おー見たところみんな揃っとるな、俺は悪魔博士だよ」
「このボタンをな、ペタっと押すだろ?こんな都会の一つや二つ、あっという間にざっぶぅと海の底にさらわれるんだぞ」
「ほんだけど今日のところはよ、見本だで、サンプルだで、造船所だけにしとく」
「この光線銃はよ、お前達の力をみんなチュ〜っと吸い取って、ほんでお前達は皆ただのベラベラの人間になるだけだ」
「ここにどんな兵器があるかここでゆっくり見せたるよ。 よぉー目擦ってな、耳穴かっぽじってよぉ見よ!」
「パァーなんだな、地球は俺のもんになったようなもんだな」
「ケッソ!クルッソ!ハァー!」
「鉄より硬くて丈夫なブリキで作ってくれたもんなぁ…ブリキだぞオメェ!それを顔につけたらビッタだ!」
「おろろんちょちょぱ〜」
















「ふざけんなこのやろ!ムッシュ!ムラムラ!!」



ガシャーン!!




「ハハハハ、パソコンなんかに八つ当たりしやがって、相変わらずバカだなおめーは」




「この項目に書いてあることは本当なのかな?」




「どうだろうね。とりあえず追記、修正を頼んでおこうか」


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  • 悪魔博士
  • 本編はおろか主人公より先に立った項目
  • ふざけてるようで強い
  • 濃すぎるキャラクター性
  • 圧倒的存在感
  • ブリキ
  • 天才
  • 博士
  • 山に入って10日過ぎ(詠唱開始)
最終更新:2025年04月22日 11:10

*1 「ユウメナール(有名になる)」「ユウメーナワル(有名なワル)」「ユメノアール(夢のある)」など、本名の表記については諸説があるが、断定できる資料は今のところ確認されていない

*2 詳細は不明だが「人類を悪魔に変えるような結果になる」と、レポートを読んだゴームズは推測していた