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悪魔博士(宇宙忍者ゴームズ)

登録日:2011/11/11 Fri 00:14:11
更新日:2026/08/20 Thu 08:19:35
所要時間約 9 分で読めるもんなぁ...9分だぞオメェ!





「ゴームズ大変よ!アニヲタwikiに悪魔博士の項目が建っているわ!」


「なんだって?僕たちより先に項目が建つなんて……彼は一体何を企んでいるんだろう?」


「おー見たところ皆揃っとるな、俺は悪魔博士だよ!」


悪魔博士とは、アニメ『宇宙忍者ゴームズ』に登場する敵キャラクター。

声:ジョセフ・シローラ(英語)/南利明(日本語)

+ 目次

人物

原語版『Fantastic Four』での名前はDr.ドゥーム(本名:ビクター・フォン・ドゥーム)。
出身は東欧の小国、アチャラカ王国(原語版ではラトベリア)。
ゴームズとは大学時代の同級生で、彼と肩を並べるほどの天才科学者。

だが、ある時実験*1の失敗によって大怪我を負い、特に顔は見る影もない様に変貌してしまった。
更にこの不祥事を実験そのものの危険性も併せて追求された結果、大学を退学させられてしまい、自分からも三行半を叩きつけてアメリカを去った。じゃあ悪魔修士じゃんとか言ってはいけない
この実験について大学側に通報して退学の決め手になった上に勝手に部屋に入って無断でレポートを読み実験の不手際を上から目線で指摘したゴームズのことも逆恨みするようになる。

この一件で俗世への興味をなくし、ヒマラヤの山奥に赴くも、運悪く吹雪に巻き込まれて遭難。
……が、偶然魔法使いの一派に救われ、魔法を習得し、わずか3ヶ月で彼らの指導者にまで上り詰めた。
そして悪魔のきれで作った装束と、鉄より硬いブリキ仮面と甲冑に身を包んで現在の姿になった。
こうして生まれ変わった悪魔博士はゴームズ達への復讐と地球征服を誓う。

第1話ではゴームズ達の拠点のある街の国際空港へ降り立つ。
空港の公安官は逮捕しようとしたが、アチャラカ王国の外交官という立場のために手出しできず、入国を許してしまう……。


自分の頭脳と能力に絶対の自信を持つ傲慢な人物であり、それを認めようとしなかった世間、特にゴームズを激しく憎んでいる。
しかし、そこまで誇るだけあって頭脳と凶悪さは本物であり、特別な能力を持たないながらも卓抜した科学力でゴームズ達宇宙忍者4人組を幾度となく苦しめた。
先述通りアチャラカ王国外交官という肩書きを利用して公的機関からの干渉をかわした他、ミニミニ世界に迷い込んだ際は科学者としての手腕で王の信用を得て近づいたり(そして最後は取って代わった)と、悪知恵もかなり働く。
総じて、個性派揃いな同作の悪役の中でも特に頭抜けた強敵であり、宇宙忍者のライバルとして存在感を発揮した。

日本語版において

……と、ここまでが原語版のDr.ドゥームほぼそのままの設定。

しかし、日本語版ではこれに加えて何故かコテコテの名古屋弁で喋るのが特徴で、昔のアニメ故の大味な作画も手伝って何処か間の抜けた雰囲気が漂う。後、鎧の上に身に纏っているのはヨーロッパの伝統的な服装のチュニックなのだが、このアニメの人物画のバランスだとミニスカにしか見えない。
その他にも
  • 「この恨みメッチャメチャに晴らしたる。」「バッチリした…」など、名古屋弁を抜きにしても妙にシリアスな笑いを誘う言葉遣い
  • 第1話から宇宙忍者の基地を正面から堂々と訪問し、椅子にゆったり腰掛けて自身の過去を説明する*2
  • スージーをちゃん付けで呼び、時々露骨に猫撫で声を使う
  • 年下のファイヤーボーイをくん付け
  • ベラベラの人間に戻ったガンロックをどうこうしようとせず、寧ろ安全に地上に戻してやろうかと持ちかける(以上、原作通りでゴームズ以外には悪感情は無いようだ)
  • ミニミニ世界の王を信用させるべく望遠鏡を贈ったことを語った際に「タダでやったんだぞオイ!」と謎の念を押す
  • 宇宙忍者4人組をトカゲ人間に売り飛ばすにあたって各人の仕事を懇切丁寧に解説し、「一生懸命、真面目にやれよオメェ。」と激励する

……など、全編通して何処かコミカルな雰囲気があるのが特徴である。
やっていること自体は当然原語版と同じなのだが、むしろこれが「おどけた言動で憎めない雰囲気を演出しながら凶悪な所業を働く強敵」という悪役としての魅力に繋がっており、オリジナルのDr.ドゥームとはまた違った方面で人気を獲得している。

本名については「アクマ・??????」となっている。
後半部分が「??????」なのは明かされていないのではなく、作中で喋ってはいるのだが聞き取りづらく、作中で文字起こしもされていないため不明なのである。
「ユウメナール(有名になる)」「ユウメーナワル(有名な悪)」「ユメノアール(夢のある)」など諸説あるが、断定できる資料は今のところ確認されていない。


主な武器

  • バッチリした魔法のリング
ゴームズ達を拘束する為に用意した緑色のツタ植物。「魔法」という位だから魔術で作ったのだろう。
劇中では写真撮影に訪れたスージーに対してカメラ越しに放出し、拘束して見せた……が、ゴームズ達に向かって使われることはついぞなかった。
原語版では普通に「green plant(緑の植物)」と呼ばれており、配下の胞子モンスター(sporoids)が持つ能力の一つであるらしい。
ちなみに宇宙光線銃を持っていた、ファイヤーボーイに焼き殺された黄色い手下が件の胞子モンスター。草タイプに弱い、常識だな!

  • 津波生成装置(仮称)
ボタンをペタッと押すだけで世界中の大都会をざっぶぉ〜と海の底に攫ってしまう津波を起こす、作中の兵器の中でも洒落にならない被害を齎す代物。なお制御コンソールは宇宙船(母艦)に搭載されているのだが、どう見てもペタッとは押せないレバー式のスイッチだった。
サンプルとして使われた時には造船所を跡形も無く押し流す威力を発揮したが、本番ではスイッチをペタッと押す直前に宇宙忍者4人組がコントロール装置を破壊して事なきを得た。
原語版では「tidal impeller(潮流発生装置)」と割とそのまんまな名前で、ハドソン川を逆流させて廃棄された海軍造船所を破壊した。

  • 宇宙船(母船)
悪魔博士が所有する完全自動操縦の空中要塞。内部には生け捕った宇宙忍者4人組をムリムリ入れる為の牢獄が備え付けられており、
  • 可愛い姉ちゃん スージーバリアを以てしても抑え込めない石壁が迫り来る部屋
  • ふぇいや〜ぼ〜い君 ファイヤーボーイ絶えず回転して身動きを取らせず、燃焼に必要な酸素も限られた密室
  • ゴム人間のゴームズさん ゴームズ低温故にゴム特有の伸縮性が発揮出来ない冷凍室
……と、それぞれに対応した仕掛けを利用して彼等の能力を封じ込めた。
更には自動で雲を生成して姿を隠す機能も付いた優れものだが、宇宙忍者4人組の中に元空軍パイロットガンロックが居たのが運の尽き。
「あの雲ならもう1週間も街の上をウロチョロしてたどぉ」と呆気なく見破られてしまった。

  • 宇宙船(小型)
悪魔博士が地上へ降りる為に利用した小型宇宙船。隠密性に優れており、こちらも母船と同じステルス合金で覆われているほか、母船の雲発生装置を取り外して搭載することで煙幕を張る事も可能。
更に外見が給水タンクそっくりのため、ビルの屋上に駐めておいても怪しまれない。

  • 宇宙光線銃
ゴームズ達の能力をチュ~っと吸い取るためにバッチリ作った物。これを食らうとただのベラベラの人間になる。
劇中ではガンロックがこの攻撃を食らい、元の人間の姿に戻ってしまった。よかったねガンロック!*3
原語版の名前は「cosmic ray simulator(宇宙光線模擬装置)」で、要は彼らがスーパーパワーを得た原因である宇宙線を再現して放出する装置。
原理は不明だが既に宇宙線を浴びた者からは宇宙線の影響を消し、逆に宇宙線を浴びていない者にはスーパーパワーを与える。

  • 電子ボール
ゴームズ達がバッテリールームに潜入した際に使用。
巨大なパチンコ玉のような物をゴームズ達にガチッとくっつけて動けなくした。
原語版では「Power Spheres(力の球体)」という名前なので、何らかのエネルギー球の群れなのだろう。
ちなみにこのボール、原作漫画においては「体温などの熱に引き寄せられ、相手を覆い尽くした後、破裂すると共に別次元へと拉致監禁する」という凶悪な防御機構として描かれている。

  • 液体チタン砲
ゴームズ達がバッテリールームに(ry)。
赤熱してドロドロに溶けた金属を発射する砲台で、凝固するとガンロックの力やファイヤーボーイの炎でも破壊不可能な硬度となる。
なお「液体チタン(liquid titanium steel)」は原語版での名前であり、吹き替えでは特に名前について触れられていない。
劇中ではゴームズの指示によりスージーがバリアを張って防いだが、ドーム型に形成された金属の壁には成す術もなく、最終的には床を掘るという奇策で逃れた。
もしまともに食らって全身金属像状態になっていたら……恐ろしい限りである。
「ざまぁみやがれ!」

  • 小型原子光線銃
悪魔博士のガントレットに仕込んである光線銃。格ゲーではフォトンショットとして有名なアレ。
ゴームズを脅すためスージーを人質にとったときに構えて見せた。

  • 伸び縮み光線
原子サイズにまで浴びせた物を縮小してしまう光線。「縮み石」なる物質がエネルギー源となる模様。
元々は宇宙開発光線のテスト中に偶然出来た代物であり、悪魔博士自身も縮んでミニミニ世界に迷い込む事故が起こったものの、国王に取り入り「王室付き科学者」となってから大きさを元に戻す機能を追加して実用化まで漕ぎ着けた。
劇中ではミニミニ世界の王と姫に引っ掛けて王位を奪い取った他、トカゲ人間達に宇宙忍者4人組を売り付ける代わりに縮み石を大量に買い込み、世界征服に使う事を目論んでいた。

余談だが、この回の悪魔博士は「あんなつまらん物何に使うのかね?」と尋ねるトカゲ人間に「伸び縮み光線のエネルギー源として、俺には無くてはならねぇ物なんだっ♪」と正当な価値をちゃんと説明して望む対価を用意するフェアトレードを行い、資源提供国と良好な関係を維持する外交力の高さを発揮している。


主なセリフ

  • 「ちょーっと待っとれ!皆んな静かにしよう!俺様だ!」
  • 「おー見たところみんな揃っとるな、俺は悪魔博士だよ」
  • 「このボタンをな、ペタっと押すだろ?こんな都会の一つや二つ、あっという間にざっぶぅと海の底に拐われるんだぞ」
  • 「ほんだけど今日のところはよ、見本だで、サンプルだで、造船所だけにしとく」
  • 「この光線銃はよ、お前達(みゃーたち)の力をみんなチュ〜っと吸い取って、ほんでお前達は皆ただのベラベラの人間になるだけだ」
  • 「パァーなんだな、地球は俺のもんになったようなもんだな。」
  • ケッソ!クルッソ!ハァー!
  • 「鉄より硬くて丈夫なブリキで作ってくれたもんなぁ…ブリキだぞオメェ!それを顔につけたらビッタ*4だ!」
  • 「おろろんちょちょぱぁ〜。」
  • 「悪魔の魔法をYO!」
  • 「このピストルはおもちゃのピストルと違うでのう」
  • 「何でカラカラ笑うんだ?」
  • 「やめろぉ!何するぅ!」
  • 「良いですね、結構ちゃん!良いですか?撮りますよ捕りますよそれっ!」


余談

名古屋弁な理由

当時悪魔博士を演じた南利明氏は「原語版のドゥームが話す東欧訛りを名古屋弁で再現した」と語っていた……とされているが、実はこれには明確なソースが確認されていない。
また、『ゴームズ』の吹き替え版演出を担当した高桑慎一郎氏が「南利明さんを起用する際には名古屋弁で喋ってもらった」と証言されており、デマの可能性が極めて高い。
そもそも『ゴームズ』の悪役が訛っているのは別に悪魔博士に限った話でもないので……

日本では…

邦題「宇宙忍者ゴームズ」は放送されたのが50年以上前の作品であるが、前述したコテコテの名古屋弁で熱演する南利明さん、作画がアレなので顔が形容しがたいもシュールと愛嬌に一部回ではまん丸とした顔になる、前述の迷言の数々等から動画サイトでネタにされる。
動画サイトでは局所的な知名度であったが、ネットが普及してSNSで多くの人々に浸透されると令和になって悪魔博士ネタが再燃されるように。
コラや言い回しの改変、ネタ絵などの素材にうってつけとなり、ネットミームになった。

海外では…

原語版は当然日本語版と違ってアフレコでふざけていないためかネタ扱いはされていない。
当時放送されていた古いアニメといった認識しか無いと思われる。

2024年には、F4の扱いが絶妙に悪いことに定評がある実写映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」にDr.ドゥームが登場することが発表された。
よりによって演者がアイアンマンを演じたロバート・ダウニーJrであったことから、「真実は…俺は悪魔博士だよ。」とネタにされた。

2026年8月7日に発売された格闘ゲーム「マーベル闘魂ファイティングソウル」ではデッドプールの勝利演出は相手のキャラを好き勝手にいじくり回すギャグネタをするが、Dr.ドゥームの場合は仮面を悪魔博士の作風に寄せたものにされるというもの。しかもデッドプールから「1960年代のアンティークもの」と言われる。とうとう公式にもネタにされてしまった




「ふざけんなこのやろ!ムッシュ!ムラムラ!!」


ガシャーン!!


「ハハハハ、パソコンなんかに八つ当たりしやがって、相変わらずバカだなおめーは」


「この項目に書いてあることは本当なのかな?」


「どうだろうね。とりあえず追記・修正を頼んでおこうか」


この項目が面白かったなら……\ペタッと/

最終更新:2026年08月20日 08:19

*1 詳細は不明だが「人類を悪魔に変えるような結果になる」と、レポートを読んだゴームズは推測していた。原作では「霊界(より厳密には地獄)に囚われた母親の声を聞く」装置であり、その設定に沿ってみると納得の行く造形なのがわかるはずだ。

*2 尚、一人語りによる状況説明は原作エピソード含む当時のアメコミの基本的な作風通り(なので、割と壮大な物語でも1話完結出来てしまう)である。

*3 とんでもなく軽く流されているが(商業上の都合とはいえ)原作ではこの後で何十年にも渡ってリード(ゴームズ)が解決しようとしても不可能であったベン(ガンロック)を元の姿に戻すという問題をあっさりと解決してしまっている。……重ね重ね原作ではベンからリードへの憎悪と確執はこの後で“解決して貰っては困るネタ”として何十年も引きずることになったのに。

*4 本来は「びしょびしょに濡れている」という意味の名古屋弁だが、ここでは語感を重視して「ピッタリ」という意味で発言したと思われる。