エヴォルテクターシュバリエ

登録日:2013/10/16 Wed 01:06:55
更新日:2025/05/07 Wed 18:34:12
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《エヴォルテクターシュバリエ》とは遊戯王OCGに存在するカード。
ストラクチャーウォリアーズ・ストライクの新規カードとして登場した。


【能力】

デュアルモンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1900/守 900
(1):このカードはフィールド・墓地に存在する限り、通常モンスターとして扱う。
(2):フィールドの通常モンスター扱いのこのカードを通常召喚としてもう1度召喚できる。
その場合このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●自分フィールドの表側表示の装備カード1枚を墓地へ送り、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その相手のカードを破壊する。


【概要】

「墓地・フィールド上に再度召喚していない場合では通常モンスターとして扱う」というデュアルモンスター
その独特なテキストと豊富な展開・蘇生手段から専用デッキは存在する。

とは言え、『デュアル』とはテーマというよりは単なる種族・属性に近く、サポートは多いがモンスター同士の横の繋がりがわりと薄い。
しかし、逆を言えばデュアルデッキは型が非常に多い自由なデッキという事。
なので植物・昆虫族に軸を合わせた【ギガプラビート】や戦士族気味に組んだ【戦士デュアル】、《超合魔獣ラプテノス》やHEROを利用する【融合デュアル】等さまざまだ。

なので、「デュアルデッキの切り札は?」と言われても明確な答えは出ない。
強いて言えば汎用性が頭一つ高い《ギガプラント》が上がる程度だろう。

しかし、「『デュアル』を使いやすいテーマとして強化したストラクチャー、ウォリアーズ・ストライクの切り札は?」という質問には恐らく誰もが《エヴォルテクターシュバリエ》を上げるだろう。


では、前置きはこの辺りで止めるとして、効果・運用の解説を行おう。

戦士族で攻撃力1900と言う時点でこのカードの強さがわかる。
アタッカーとして合格点な攻撃力はかなり魅力的、それだけでも比較的攻撃力が低めのデュアルデッキには有り難い存在である。

戦士族のレベル4なので増援に対応する他、レベル4なので《召喚僧サモンプリースト》等から簡単にリクルート出来る。
《戦士の生還》や《神剣ーフェニックスブレード》等とも相性が抜群なのでサポート回りも充実している。
レベル4デュアルなので《デュアルスパーク》対応と言うのも有り難い存在。

一応融合型のデュアルデッキなら《超合魔獣ラプテノス》の素材としても使いやすいが、属性が同じかつ《エヴォルテクターシュバリエ》のレベルがそれなりに高いので《ブラック・ブルドラゴ》のS素材としての方が優秀かも知れない。

炎属性かつ攻撃力が1900と比較的高いので、『炎デュアル』では《火霊術-「紅」》のバーンのダメージソースとしてもわりと役に立つ。
このカード一枚でも初期ライフのほぼ4分の1は焼けるのは非常に便利と言えるだろう。

また、墓地で通常モンスターとして扱うので蘇生手段も山ほどある。
《黙する死者》や《思い出のブランコ》等吊っていけるカードは数知れない。

《戦士の生還》や《闇の量産工場》のようなサルベージ手段も非常に多い。
手札コストにするなり召喚・特殊召喚するなり、手札にリサイクルするとしても使い道がやたら多い。

…と、ここまで書いてなんだが、要は《E・HERO アナザー・ネオス》の項目を見てくれたらお分かり頂けるだろう。
『高打点の下級戦士族デュアル』とは強い以上に使い勝手が良すぎるのだ。
流石にHEROのサポートがある《E・HERO アナザー・ネオス》に比べたら《エヴォルテクターシュバリエ》のサポートは少ないが、それでも個性的かつ豊富すぎるのはご覧の通りである。

しかし、ネオスに憧れるだけで一切再度召喚をする気がない《E・HERO アナザー・ネオス》とは違って、《エヴォルテクターシュバリエ》はわりとデュアルの本分は果たそうとしてる。
むしろ《スーペルヴィス》の存在から、再度召喚扱いしてなんぼとも言うカードと言えるだろう。

その再度召喚時の効果はいたってシンプルで『装備魔法を墓地送りにしてカードを割る』と言う破壊効果。

《ビックバンシュート》等とコンボが狙える以上に、《スーペルヴィス》との相性が異常な事態になっている。
《スーペルヴィス》とは「装備すると再度召喚として扱う効果をデュアルに与え、墓地に送られた時に通常モンスターを墓地から蘇生する」効果がある。
つまり《スーペルヴィス》を装備し、その装備を切るだけで「墓地蘇生+破壊」と、どっかの甲虫装機じみた動かし方も出来るのだ。

と言うか、このカードは「いかに《スーペルヴィス》を装備するか」みたいなところもある。
もちろん素の状態がかなり強いので無理矢理《スーペルヴィス》とのコンボを狙う必要性はないのだが、《アームズ・ホール》等から《スーペルヴィス》をサーチする方法もそれなりに多い事もありコンボパーツとしては優秀なギミックと言えるだろう。
また、デュアルデッキでは比較的《パワー・ツール・ドラゴン》も高相性なので、チューナーを使うなら《スーペルヴィス》のサーチ要因に一枚入れても構わないかも知れない。


最後に一つ。
エヴォル】とは一切デッキギミック的に関係がない。
強いて言えば炎属性ぐらいしか共通項がないので注意しておこう。




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最終更新:2025年05月07日 18:34