●サイバース・リンク
サイバース族を主軸としたストラクチャーデッキ。
VRAINSの主人公Playmaker(藤木遊作)を意識していると思われる。
新規カードの枚数はストラクチャーデッキの中では最多となる13枚。
STARTER DECK(2017)同様に再録カードが豪華であり、パーツ取りとしても優秀。
特に《 神の通告》《次元障壁》《コズミック・サイクロン》の収録は注目を浴びた。
再録されたカードはリンク召喚のための展開補助的なカードが多い。
他にもサモプリを始め、《ジェスター・コンフィ》《封印の黄金櫃》《ワンチャン!?》《真空のバリア-エア・フォース》など、豪華な顔触れがそろう。
これ1箱で十分に元は取れるだろう。
デッキのイメージに合わせただけのカードや、絶版だからとりあえず放り込まれたようなシナジーも実用性も皆無な穴埋め再録と呼ばれるようなカードがほぼ無く、どのカードも十分に使い道がある。
モンスターの釣り上げやトークンの生成など、他のデッキでも活用できるカードが多いのも嬉しい。
これ単体での完成度はそこそこだが、「STARTER DECK(2017)」や「CODE OF THE DUELIST」と混ぜれば【サイバース族】や遊作のファンデッキが作成可能である。
STARTER DECK(2017)も汎用パーツ盛りだくさんの内容でこのストラクチャーと被っている収録カードが1枚もないので、併せて買えば汎用パーツが大体揃う。
●ストラクチャーデッキR-神光の波動-
リメイクストラク第5弾。
今回の題材は「閃光の波動」で、カウンターパーミッションにより特化した内容になっている。
あくまで「閃光の波動」のリメイクのためか同じ 天使族デッキの「ロスト・サンクチュアリ」で登場した新規カードはカウンター罠である《神罰》以外は再録されていない。
2期で初登場し、その後もリメイクカードがちょくちょく登場していた「 パーシアス」がとうとうカテゴリー化された。
再録は全て天使族で3色の「宣告者」、「ヴァルハラ」セット、「パーシアス」シリーズなどが再録されている。
その中でも目玉はなんといっても「MILLENNIUM BOX」でしか手に入らなかった《同胞の絆》だろう。
絶版カードは28種類と過去最多で半分以上が絶版カードである。
裁定でよく話題になる《The splendid VENUS》が密かにエラッタされ、発動した効果は無効化されないようになった。
CMのナレーションはジャック・アトラス役の 星野貴紀氏。
ジャックとして見ると全く関係ないが、彼は天使族でお馴染みのカード《オネスト》の声優もやっていたのでその繋がりだろうか?
もちろん《オネスト》も再録されている。
●パワーコード・リンク
サイバース族を主軸としたストラクチャーデッキとしては第2弾(スターター含めれば第3弾)。
再びPlaymakerをモチーフとしている。
素材指定の緩い汎用リンクモンスターを起点とした連続リンク召喚を想定しており、トークンを生成するカードやリクルーターが多数収録されている。
再録の目玉は当時高騰していた《 トーチ・ゴーレム》や、Vジャンの付録だった《サイバース・ガジェット》。
他にも《ジュラゲド》《ゴブリンドバーグ》《幻獣機テザーウルフ》《幻銃士》《輪廻天狗》などがある。
新規も新たな「コード・トーカー」の《パワーコード・トーカー》、初の縛りなし下方向マーカー持ちである《LANフォリンクス》等扱いやすいものが多い。
魔法・罠も今やサイバースの必須カード《スケープ・ゴート》を始めとして、
《ナイト・ショット》《禁じられた聖杯》《名推理》《ワン・フォー・ワン》《盆回し》《業炎のバリア -ファイヤー・フォース-》《トラップ・スタン》《安全地帯》《リビングデッドの呼び声》など、
便利で汎用性の高いカードが盛りだくさんである。
このようにパーツ取りとしては非常に優秀だがデッキとしての完成度はお世辞にも高いとは言えず、サイバース族を指定するカードはあるのに肝心のサイバース族の収録数が少なく、《スカル・マイスター》《ドロール&ロックバード》《透破抜き》《荒野の大竜巻》など、サイドデッキ向けのメタカードも多く入っている。
前述の《トーチ・ゴーレム》も確かに強いカードなのだが、コンボが前提なので癖はかなり強めでこのデッキのみでは使い難い。
全体的にパワーカードばかりを詰め込んでカード間のシナジーは考慮されているとはあまり言えない内容になっている。
何より 問題視されたのが《盆回し》の扱い。
何が問題かというとこの商品にはフィールド魔法が1種類しか収録されていないため、1箱どころか 3箱合体させても発動することすらできない。
ブラフ以外の活用方法は強いて言えば《 同族感染ウィルス》のコストにするくらいしかない。
複数枚ないと意味がない《輪廻天狗》はきちんと1箱で2枚入っているというのに……。
歴代のストラクの中で一部の効果が死に文になっているカードはあっても、発動させることすらできないカードが収録されたのは前代未聞である。
ただ、近年のフィールド魔法のカードパワーのインフレが凄まじい上に《テラ・フォーミング》の制限化もあり需要は高く、 ノーレアで高騰していたので再録自体は喜ばれたという側面もあるが……。
そういった事情もあり、デッキというよりはパーツ取り用のカードセットとして考えた方が無難。
これまた被っている収録カードが1枚もない上記のサイバース・リンクやスターターデッキと組み合わせる前提で構築された収録内容なのだろう。
●ストラクチャーデッキR-闇黒の呪縛-
リメイクストラク第6弾。
「暗闇の呪縛」のリメイク。これで第5期のストラクは全てリメイクされたことになる。
「ウイルス」カードと効果でのリリースに焦点を置いた構成となっている。
新規カードは「ウイルス」カードの頭文字(死・闇・魔・影・悪)を名前に関しており、新たな「ウイルス」も収録された。
長年ネタカード扱いだった《 魔王ディアボロス》の真の姿、《闇黒の魔王ディアボロス》が非常に強力。
闇属性モンスターのリリースという非常に緩い条件で手札・墓地から特殊召喚され、打点も3000のまま。
加えて闇属性モンスター1体のリリースで相手の手札をハンデスでき、対象・リリース耐性も兼ね備えたエースモンスターとして生まれ変わった。
更に新規フィールド魔法の《闇黒世界-シャドウ・ディストピア-》も高性能。
フィールドのモンスターを闇属性に変換する効果も地味な妨害として役立つが、目玉は2つ目。
相手モンスター1体に効果でのリリースを肩代わりさせるという前代未聞の効果を持っている。
このデッキに入っているウイルスはもちろん、《 エネミーコントローラー》《神秘の中華なべ》などでも可能。
《悪王アフリマ》によるサーチも可能とバックアップもばっちり。
この二種はさっそく環境デッキにも採用されている。
共通効果でリリースできる【 インフェルノイド】と自己再生でリリースする【 閃刀姫】との組み合わせが特に有名で後者は既に環境でも結果を残した。。
再録カードは闇属性のサポートやリリースに関わるもの、「ウイルス」カードが中心。
《魔サイの戦士》の運用指南で キラトマダブルガイしてるのはご愛敬か。ちなみに公式で謝罪している。
全体的に汎用性のあるものは《クリバンデット》《魔界発現世行きデスガイド》《おろかな副葬》くらいなのが少々残念か。
●マスター・リンク
サイバース族を主軸としたストラクチャーデッキの第3弾(スターター含めば第5弾)。
三度、Playmakerをモチーフとしている。
サイバース族のサポートが中心だが、それ以上に「コード・トーカー」モンスターのサポートカードが充実しており、特に《サイバネット・コーディック》は属性の違う「コード・トーカー」モンスターをリンク召喚すれば最大6枚のサイバース族モンスターをサーチできるようになった。
また、手札から「コード・トーカー」モンスターのリンク素材になれるという効果を持つ《マイクロ・コーダー》と《コード・ラジエーター》が登場し、手札からリンク素材になれるモンスターの草分けとなった。というか未だに絶対数は多くない。
絶版カードの再録カードは9種類。
環境デッキに対するメタカードとして白羽の矢が立っていた《異次元グランド》や、入手が難しかった《サイバース・コンバーター》や《コード・トーカー》が目玉か。
●ストラクチャーデッキR-アンデットワールド-
リメイクストラク第7弾。初めてリメイク前と後で名前が変わらなかったリメイクストラクでもある。
デッキの名前の通り《アンデットワールド》が戦略の主軸で、デッキから直接《アンデットワールド》を発動する《屍界のバンシー》や、レベル5以上のアンデッド族をサーチし《アンデットワールド》が場にあればサーチしたモンスターをそのまま特殊召喚する効果を持つ《グローアップ・ブルーム》など。
場に高レベルのアンデット族がいれば使える魔法も収録されている。
看板の《真紅眼の不屍竜》はアンデット族を戦闘破壊すればそのモンスターを蘇生できる効果で、《アンデットワールド》があれば相手のどんなモンスターでもアンデット族に変更して蘇生可能、ステータスも高く弱くはないのだが、
もう一体の看板モンスターとも言える《死霊王 ドーハスーラ》はフィールド魔法がいれば自己蘇生可能、アンデット族のモンスター効果を無効化または除外と破格の効果を持っており、完全に主役を食ってしまったとも。
絶番カードの再録カードは17種類。《アンデットワールド》はともかくアンデット族なので再録を期待されていた《 灰流うらら》が再録されずがっかりした人も多いのでは。
●ストラクチャーデッキ -ソウルバーナー-
ついにPlaymakerではないキャラクターをイメージしたストラクとなった。 しかしサイバース族のストラクではある
エクストラデッキ強化パックが同梱されており値段は従来のストラクより少し高い(1200円)が、これ以降は同様の商品形態になっている。
本ストラクによって【 転生炎獣】は大きく強化。
特にデッキから「サラマングレイト」を特殊召喚できる効果を持つランク3エクシーズ《転生炎獣ミラージュスタリオ》とモンスター効果・魔法・罠を無効にしてしまう上に「サラマングレイト」のリンク召喚で墓地からセットできる《サラマングレイト・ロアー》は【転生炎獣】を環境に顔を出させる要因にもなった。
絶版カードの再録は10種類。また、絶版ではなかったが《灰流うらら》が待望の再録となって話題に。
●ストラクチャーデッキR-ロード・オブ・マジシャン-
リメイクストラク第8弾。
ストラクRとしては初めてペンデュラムモンスターとリンクモンスターが収録された。
新規モンスターはどれも強力で、安定したサーチ能力で強力な制圧効果を持つ《創聖魔導王エンディミオン》が目玉。
その分再録カードは汎用性が高いとは言えず、パーツ取りとしてはややパッとしない。
●ストラクチャーデッキ-リボルバー-
10期ストラクとしては初めてのサイバース族ではない種族のストラクチャーデッキ。
ただし、看板モンスターである《トポロジック・ゼロヴォロス》がサイバース族であるため種族自体は継続して収録されてはいる。
リボルバーがアニメで使用していた「ヴァレット」を意識した収録内容となっており、同デッキは中々の強化を受けた。
また、アニメでリボルバーが使用して話題となった往年の罠カードも3種類きっちり(《聖なるバリア −ミラーフォース−》、《魔法の筒》、《王宮の勅命》)も収録されている。
他の再録カードも「ヴァレット」を組む際はもちろん、ドラゴン族では是非とも投入したい《竜の霊廟》や《復活の福音》、意外と再録に恵まれない《融合》や《ツインツイスター》も再録されている。
新規カードである《ヴァレルロード・F・ドラゴン》はリボルバーではなく、彼にこのカードを託されたPlaymakerが使用している。
●ストラクチャーデッキR-ウォリアーズ・ストライク-
リメイクストラクの第9弾。
デュアルと装備カードを意識した内容だが、デュアル要素は抜いたほうが強いというやや本末転倒な出来。
看板の《ゴッドフェニックス・ギア・フリード》は神と名前がついているくせに非常に優秀で、装備カードを墓地に送ってモンスター効果無効という制圧効果と攻撃した際に相手モンスターを選んで装備カードにしてしまうという強力な除去性能を持っている。
再録カードも中々豪華で、汎用性の高い《増殖するG》のほか、入手の難しかった《妖刀竹光》と《黄金色の竹光》が一度に手に入るのもうれしい。
また、炎属性戦士族なので、やや遅れた登場した11期の新テーマ「焔聖騎士」とも相性がいい。
●リバース・オブ・シャドール
ストラクチャーデッキ「テーマ」投票で一位に輝いた「シャドール」のストラクチャーデッキ。
10期のリメイクではないストラクとしては初めてサイバース族が収録されていない。
新規カードは5種類とかなり少な目ではあるが、いずれも「シャドール」に足りなかった属性を補完しており汎用カードを無理に出張させなくても良くなった。
もちろん共通効果も持っているため、融合でアドバンテージを稼ぐことが可能。
新規融合モンスター《エルシャドール・アプカローネ》は墓地に送られた際の効果がそれまでの「シャドール」融合モンスターとはやや毛色が異なっており、「シャドール」カードのサーチか回収を行いつつ、その後自分の手札を捨てる効果になっている。
再録の《エルシャドール・ミドラーシュ》と《エルシャドール・ネフィリム》は新規イラスト。
●ストラクチャーデッキR-マシンナーズ・コマンド-
ストラクリメイクの第10弾。
リメイク前が 機械族のユニオンだったのに対し、こちらはにマシンナーズ」中心となっている。
新規モンスターは「マシンナーズ」を捨てて自身を特殊召喚する効果と自分の「マシンナーズ」を破壊しつつデッキか墓地から別の「マシンナーズ」を特殊する効果を持っており、「マシンナーズ」を2枚サーチできる《機甲部隊の再編制》もあって安定性が高い。
看板の《マシンナーズ・カーネル》は機械族が破壊されると自己蘇生でき、場の機械族を破壊するとそのモンスターの攻撃力以下の相手モンスターをフリーチェーンで全て破壊できるという強力な効果。
再録カードはリメイク前の看板で今でも優秀な《マシンナーズ・フォートレス》や、地味に手に入れづらくなっていた《ブンボーグ003》《ブンボーグ001》あたりが目玉か。
悲しいことにカーク・ディクソンのマシンナーズは弱いまま
●混沌の三幻魔
ストラクチャーデッキ「テーマ」投票で僅差で2位だった 三幻魔のストラク。
「シャドール」との差がわずか1%だったので急遽ストラク化が決まったのかもしれない。
新規カードには三幻魔をサーチできるカードはもちろん、三幻魔の召喚条件を無視して特殊召喚できる効果を持ったカード、《混沌幻魔アーミタイル》を簡単に出せるようにするカード、三幻魔が複数種類いれば効果が追加されていくカードの登場で三幻魔どれか一種類に絞らなくても実用的なデッキが構築できるようになった。
三幻魔の必殺技もカードになっており、それぞれの召喚条件と同じ種類のカードになっている(《幻魔皇ラビエル》はモンスターカード、《降魔皇ハモン》は魔法カード、《 神炎皇ウリア》は罠カード)。
なお、三幻魔はメインデッキではなく同梱の「三幻魔解放パック」に収録されているためストラクだけでは機能しない。解放パックの付属していない本ストラクを買うという状況はほぼ無いだろうが、一応気を付けよう。
再録カードの目玉はトークンを生み出しすぎて制限カードになった《トーチ・ゴーレム》や汎用性の高い《ワン・フォー・ワン》《強欲で貪欲な壺》など。
また、違う種類のフィールドが収録されているため、以前批判の集まった《盆回し》はちゃんとこのストラクだけで機能するようになっている。
●精霊術の使い手
ストラクチャーデッキ「テーマ」投票で 割と大差で三位だった「 霊使い」のストラク。
元々「霊使い」は根強い人気があり、過去に数度発売された限定アイテムは軒並み非常に高い人気を得ていたため、
通常ラインナップに「霊使い」を加えたらどのような反応が返ってくるかというテストも兼ねていた可能性がある。
なお、人気投票のページではダルクとライナもいたのだが、製品化の際になぜかハブられて四霊使いとなった。
新規カードの《憑依連携》や《精霊術の使い手》などはなかなか強力な効果を有しており、
【憑依装着メタビ】を組むならそこそこ優秀なカードが揃ったデッキと言えるのだが肝心の「霊使い」本体のサポートは微妙で、
ダルクとライナがハブられてるというのに再録モンスターはなぜか大半が光属性と闇属性で固められており
四霊使いの誰ともシナジーを持たないなど、かなりチグハグな構成となってしまった感は否めない。
そして大人形態は潔くカットされてしまったようだ。
一方で魔法・罠の再録はそれなりのものが多く、
特に環境でも多用されていた《冥王結界波》のスピード再録や
限定でしか存在せず、非常に高額だった《憑依覚醒》の再録はデュエリストたちを満足させた。
また、新たな霊使い系統モンスターである「憑依覚醒」シリーズもなかなか強力な効果を持っているのだが、
四霊使いが収録されているのに地・火の2種類しか収録されておらず、
既に風だけが出ていた「霊媒師」も新規が来ず……と
明らかに今後の商品展開を見据えて温存したとしか思えないような収録の仕方は物議を醸した。
特筆すべき事柄として、このデッキは非常におびただしいほどのランダム要素が詰め込まれている。
付属の「霊術覚醒パック」は四霊使いそれぞれの「憑依装着」+《精霊術の使い手》で内容は固定されているのだが、
そのうちランダムで1枚だけがシークレットレアになる相変わらずの仕様に加え、
「憑依装着」の新規イラストがシークレットレア仕様でのみ封入されている可能性があるという鬼畜っぷり。
つまり、特定のシークレットレアを引ける確率は
既存絵「憑依装着」4種+新規絵「憑依装着」4種+精霊術の使い手の合計9分の1、
という過去に例を見ないほどの低確率となっている。やることが汚ねぇぜ!
カートン(24BOX)を購入すればほぼ全種揃えられるようだが偏りがかなり激しく、
4枚くらい出るものもあれば1枚しか出ないものも普通に出てくる模様。
それだけに留まらず、トークンを生成したり活用するカードが1枚も収録されていないにも関わらず
なぜか新規イラストのトークン(スーパーレア)が5種類の中から1枚封入されており、
更には恒例の紙製のプレイシートも5種類の中から1枚が付属という、
思いつく限りのランダム要素をぶち込んだような仕様となっている。やることが汚ねぇぜ!
一応プレイシートの柄は、封入されているトークンと同一の絵柄で固定されているのだが……。
上記のランダム商法のおかげか、ストラクとしては非常に珍しいことに
予約殺到につき予約を早期に打ち切るショップが多数現れ、
キャンペーンの効果と歴戦の霊使いファン達による熱いカートン買い祭りも相まってか売れに売れまくり、
発売日の午前中には完売するショップが多数出現、
そして発売後わずか二週間も経たずに公式が再販のアナウンスを行うという異例の事態にまで発展した。
余談だが、ウルトラレアが収録されていない初のストラクチャーデッキである。
●ストラクチャーデッキR-ドラグニティ・ドライブ-
ストラクリメイクの第11弾。
前作のストラクには収録されなかった《 ドラグニティ-ファランクス》《竜の渓谷》《ドラグニティナイト-ガジャルグ》などの【 ドラグニティ】における必須パーツや、
《レッド・リブート》《墓穴の指名者》などの汎用カードも再録されている。
新規では自身を手札から捨てることで《竜の渓谷》をサーチでき、自分の場に ドラグニティモンスターがいる時に墓地から特殊召喚できる《ドラグニティ-レムス》などの8種が収録されている。
ちなみに、《ドラグニティ-ファランクス》はなんとスーパーレア仕様で収録されている。
●ストラクチャーデッキ 凍獄の氷結界
ストラクチャーデッキ化投票で見事1位を獲得した 氷結界のストラクチャーデッキ。
絶版カードの再録が32枚と 過去最多であるが、これは元々氷結界がデュエルターミナルで展開していたカテゴリだからである。
氷結界はシンクロモンスターこそ強力だったが、メインデッキに入るモンスターの展開力は乏しくかみ合っていなかったが、このストラクチャーデッキによって展開力が上昇した。
なお、《 氷結界の虎王ドゥローレン》は 悪用されないように名称ターン1がつき、エラッタされた。
●ストラクチャーデッキ サイバー流の後継者
ストラクチャーデッキ化投票で2位だったサイバー流のストラクチャーデッキ。
サイバードラゴンの融合で一撃必殺を決める表サイバー流とサイバー・ダークで墓地のドラゴン族を装備して戦う裏サイバー流を混合したような構成だが、新規カードは裏サイバー流と相性のいいカードが多い。
新規カードはどれも強力で、サイバー・ダークをサーチし、召喚権を増やした上に相手の墓地から装備できるようにしてしまう《サイバーダーク・ワールド》やデッキとEXデッキから特定のカードを墓地に送れる《サイバネティク・ホライゾン》。
さらには攻撃力5000で相手が発動した効果を受けない切り札《 鎧皇竜-サイバー・ダーク・エンド・ドラゴン》などトンデモカードがそろっている。
再録カードも優秀であり、 ドラグマに取って代わられて久しい《ゲール・ドグラ》や汎用手札誘発の《 無限泡影》、モンスター全破壊か魔法罠全破壊を選べる《ライトニング・ストーム》が目玉。
●ストラクチャーデッキ オーバーレイユニバース
久しぶりにストラク化投票にもストラクRにも関係ないストラクチャーデッキ。遊戯王ZEXALのキャラクターのストラクチャーデッキは初であり、放送開始10周年であることも関係していると思われる。
絶版カードの再録は16種類、レジェンドデュエリスト編6のカードも再録されているため、ホープデッキのみならずランク4のデッキやオノマトデッキのパーツ取りにも最適。
新規カードは、今まで難しかった様々なカードをサーチできる《希望皇アストラル・ホープ》、 No.がいれば何でも無効にできる上、No.が破壊されると再セットできる《ナンバーズ・プロテクト》、ランク9以下のホープからランク10以上のホープにランクアップできる《HRUM-ユートピア・フォース》などどれも強力。看板はNo.をフリーチェーンで呼び出せる上、相手モンスターの攻撃力を0にして守れる《 No.99 希望皇ホープドラグナー》。
余談だがシナジーがあまりない《 No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》や《 No.62 銀河眼の光子竜皇》も再録されているため、その2体が登場したアニメZEXALのラストデュエル、遊馬VSアストラルも意識していると思われる。
●ストラクチャーデッキR ロストサンクチュアリ
かつて環境を取った【代行者】もついにストラクR化。
《天空の聖域》を戦術の主軸に置くため一部のカードがストラクチャーデッキR 神光の波動と被っている。
主な新規は天使族を除外して特殊召喚でき、どちらかの墓地のカードを除外できる看板でもある 《マジェスティ・ヒュペリオン》、代行者を特殊召喚できる 《命の代行者 ネプチューン》やデッキの代行者、ヒュペリオンの効果をコピーしたり、効果が発動すると場のカードを除外できるレベル10シンクロ 《マスターフレア・ヒュペリオン》、 ロストサンクチュアリというデッキ名を回収した 《失われた聖域》など。
再録カードも豪華な物が揃っており、セットやロックカード対策に誰でも入れていた 《ハーピィの羽根帚》、対になるカードだからと言わんばかりに 《サンダー・ボルト》、入手方法が限られていた 《生きる偲びのシルキィ》に加え、数千円は下らなかった 《原始生命態ニビル》も再録され、店に人が殺到しないように対策を施す店舗も多数現れるほど。
●ストラクチャーデッキ -ALBA STRIKE-
11期最初のパックで登場し、その後も継続的に強化され続けているモンスター、 《アルバスの落胤》を中心に据えたストラクチャーデッキ。
ストラク化投票やストラクRはもちろん、アニメとも関係ないパック初出のテーマのデッキという、極めて異質なストラクチャーデッキでもある。
新規カードは『烙印』魔法・罠のサーチが可能な 《スプリガンズ・キット》、アルバスの落胤を素材に指定する融合モンスターを守る 《鉄獣鳥 メルクーリエ》《軒轅の相剣師》と、カテゴリの垣根を越えてアルバスをサポートするモンスターや、それらのモンスターのサーチを可能にする 《失烙印》、アルバス専用デッキ融合カード 《烙印融合》といった新規『烙印』魔法・罠などがある。
看板は除外ゾーンなどのモンスターで融合召喚を行う効果を持つ 《神炎竜ルベリオン》、強力な除去効果を持つ 《氷剣竜ミラジェイド》のアルバスを素材とする新たな融合モンスター2体が務めている。
再録カードは白黒ドラゴンやレダメなどドラゴン族寄りで、アルバス本人はもちろん同一人(?)物の 《黒衣竜アルビオン》そして過去に収録された烙印魔法・罠のほとんどと融合体は一通り揃っている。
他の再録カードにはアルバスと相性のいい 《雷撃壊獣サンダー・ザ・キング》や汎用カード 《墓穴の指名者》《幽鬼うさぎ》《エフェクト・ヴェーラー》など。
恒例のおまけパックには新規イラストに フレーバーテキストのついた5種類のトークンが収録されており、うちランダムで1枚がシークレット仕様。
どれもイラストアドが高く、アルバスを中心としたストーリーの一部を知ることができるものとなっている。
|