WHITE ALBUM2

登録日:2013/10/17 Thu 22:29:59
更新日:2024/03/12 Tue 01:55:00
所要時間:約 6 分で読めます




冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――


★概要
WHITE ALBUM2とは、2010年および2011年にLeafより発売された恋愛アドベンチャーゲーム。
2013年秋、PS3版原作でアニメも放送。


○発売までの経緯と発売後の反応
前作WHITE ALBUMのファンだった丸戸史明がLeafに持ち込んで実現した企画。
別件で一緒に仕事した際に丸戸が『ホワルバみたいなのやりたい』とポロっと言ったところ、
Leaf側もノリノリになり、とんとん拍子で企画書が通ってしまったらしい。

シナリオは先に完成していたものの、あえて一本にまとめず前後編として分割販売することになった。
しかし下川直哉社長が『出来栄えにテンション上がって演出強化したくなったため』前編の発売が一ヶ月延期して2010年3月末に発売、
後編は半年後の2010年12月発売の予定だったのが1年延期され2011年12月発売となり、
前編購入者は実に1年半もの間待たされることなった。


Leaf作品の例に漏れずピアノとアコギを中心としたBGMも良曲揃いで、サウンドモードで安眠可能。
挿入歌も1作品としては破格の数を誇り、ヒロインの一人が歌好きということで新曲に加えて過去作からも収録している。


○前作との関係
前作とは世界観を共有しており『2』の舞台は2007年で、『1』はそのおよそ10年前。
時折Leafファンならニヤっとする単語が出てきたりするが、基本的には前作とは無関係の単独作品。
とはいえ『WHITE ALBUM』のテーマである浮気三角関係は健在で、胃の痛くなるゲームである。


○プラットフォームごとの違い
PC版は現在Intoroductry chapter(前編)をわざわざ買う意味はほぼ無いので前後編同梱版一択。
2012年に発売したPS3移植版は前後編同梱のうえモーションポートレートを搭載しCG・EDも追加。
イベント販売されたドラマCDも収録のうえデジタルノベルにボイスも追加されたお得な一本。
ただし一般作品(CERO:D)のためエロシーン(およびその中の心情)や性的な表現が一部省かれているので一長一短。
男女の感情の行き先としてのエロや生々しい表現が見られないのは非常に惜しい。
結論を言うと、両方買え。PS3版はそれをベースに機能追加したPSVita版も2013年11月発売なのでそっちでも良し。

2018年にはPCで完全版と言える「WHITE ALBUM2 EXTENDED EDITION」が発売されており、今から買うならこれでいいだろう。

★あらすじ
峰城大学付属学園3年の北原春希は学園生活最後の思い出を作るべく、万年補欠メンバーながら軽音楽同好会に所属していた。
だが、ライブを行う学園祭まであと一ヶ月となったところで外部から入れたボーカルの起こした男女問題によりバンドは空中分解してしまう。
諦めとともに弾き収めとして好きな曲である『WHITE ALBUM』を弾き始めると、屋上から歌声が聞こえ始める。
春希が屋上へ向かうと、そこには気持ちよさそうに歌う学園のアイドル・小木曽雪菜の姿があった…。


★メインキャラクター(声優はPS3版およびドラマCD版のもの。PC版は大人の事情で非公開)

北原春希(CV:水島大宙)
主人公。峰城大学付属学園3年E組。
顔ありフルボイス(18禁シーン含む)あり。見た目は平均よりちょっと上程度らしい。
自らの灰色の青春に1つだけでもバカやった思い出をと考え軽音楽同好会に所属している。
彼が音楽室で『WHITE ALBUM』を弾き始めたことで物語は動き始めた。

困った人が居たら世話を焼き、相手に説教をせずにはいられない超お節介委員長気質。
誰にでも誠実であろうとする平等と正論の権化のようでいて、その実作中の誰よりも異常な人物。
彼の理性と感覚が求めている相手が食い違ってしまったことで悲劇を生み出してしまう。


小木曽雪菜(CV:米澤円)
メインヒロイン。峰城大学付属学園3年A組。
新入生の頃から2年連続でミス峰城大付属に選ばれた学園のアイドルで、
誰もが羨む美貌と穏やかで優しい人当たりの良さを併せ持つスーパー美少女。
周囲には隠しているが歌うことが大好きで、趣味は週一の一人カラオケという剛の者。
彼女が春希の弾く『WHITE ALBUM』に乗せて歌い始めたことで三人の物語が始まる。

生まれも育ちも普通であり、家族の愛に溢れた環境で育った良い子
春希やかずさにとっては密かな羨望の対象で、ああなりたいと願う存在。
唯一全てを理解していた彼女が自らのエゴのために犯してしまった過ちが悲劇の引き金を引いてしまう。


冬馬かずさ(CV:生天目仁美)
もう一人のメインヒロイン。峰城大学付属学園3年E組。
春希のクラスメイトで隣の席。サボリと居眠りの常習犯という問題児。
クールな容貌と抜群のスタイルを持つ雪菜に匹敵する程の美少女だが、人を寄せ付けずいつも一人でいる。
彼女が彼と出会ったことで物語が始まった。

生まれも育ちも非凡、才能も非凡という非常識の塊
世界的なピアニストを母に持ち、ずば抜けた音楽の才能を持つ。
ぶっきらぼうで攻撃的な態度は周りを恐れていることの反動であり、内面は非常に臆病で繊細。
その臆病さ故に向かい合うことなく逃げ出してしまったことで事態を最悪の方向に導いてしまう。


★サブキャラクター

飯塚武也(CV:寺島拓篤)
春希の親友にして悪友。「クラスに一人は彼女がいる」と言われるほど多数の彼女を持つ女好き。
表向き軽薄そうに見えるが春希への友情は本物で、いざという時は助力を惜しまない。


水沢依緒(CV:中上育実)
武也の中学からの腐れ縁で春希の女友達。男勝りでボーイッシュなスポーツ少女。
雪菜のクラスメイトで、アイドル視されている雪菜の庶民的な本当の姿を知る数少ない本物の友人。


早坂親志(CV:杉山紀彰)
春希の友人でクラスメイト。学園祭実行委員だが実働は春希に頼りがち。
彼の存在意義は「にわか親友」という言葉に集約される。


小木曽家の人々(CV:最上嗣生(父)、小野涼子(母)、梶裕貴(孝宏))
雪菜の家族。厳格なサラリーマンの父、天然気味な主婦の母、お調子者の弟・孝宏の3人。
父親は当初雪菜の学園祭ライブ出演を渋るが、雪菜の必死の説得により許可を与える。


冬馬曜子(CV:夏樹リオ)
かずさの母で、世界的に有名なピアニスト。飄々とした大人の女性。シングルマザー。
恋愛感情がピアノの原動力であるらしく、その男性遍歴は数知れない。本人曰く『色情狂』。
母親として娘の幸せを願っているが、その手段がかずさに理解されずすれ違いを生んでしまった。
かずさの教育は厳しいようでその実ダダ甘。与えすぎた結果かずさは曜子に依存してしまっている。




終章については→WHITE ALBUM2-closing chapter-(序章のネタバレを含む)




私のことは、追記・修正、でいいからね

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最終更新:2024年03月12日 01:55