ゴジュラス・ジ・オーガ

登録日:2012/10/23 Tue 23:27:23
更新日:2024/07/24 Wed 21:23:48
所要時間:約 3 分で読めます




ゴジュラス・ジ・オーガは、ゴジュラスのバリエーション機。


【武装】
  • ハイパーバイトファング
  • クラッシャークロー×2
  • ロングレンジバスターキャノン×2
  • 8連装ミサイルポッド×2
  • パノーバ20mm地対空ビーム砲×2
  • マクサー30mm多用途マシンガン×2
  • AZ4連装ショックカノン
  • TRZ20mmリニアレーザーガン
  • ARZ20mmビームガン
  • AMD30mm2連装ビーム砲

武装はゴジュラスMk-Ⅱ限定型と同等だが、基本性能は段違いであり、通常機の5~10倍の戦闘能力を持つと言われる。


【開発難航】


シールドライガーオーガノイドシステムを搭載することにより、ブレードライガーの開発に成功した共和国軍は、次に自国の象徴とも言えるゴジュラスへの搭載を試みる。
強力な機体を更に強化出来ると期待され、なるほどそれにふさわしくコア出力が大幅に増大
パワー・スピード・格闘攻撃力が段違いに跳ね上がり、さらに自己修復能力は戦場で発現するレベルにまでなった。
まさに史上最強のゴジュラスである。スペックだけを見れば。
しかし、ただでさえ気性の荒いゴジュラスはシステムの悪影響でさらに凶暴化し、人に操縦できるようなものではなくなってしまった。

機体は悪鬼(オーガ)と名付けられ、自動操縦による移動砲台として扱われ、大統領親衛隊に配備される。

だが、親衛隊の西方大陸派兵が決まった事により、この悪鬼に転機が訪れることになる――



【転機】


中央大陸から西方大陸へ派遣され、ロブ基地へ配備されるが、直後に基地が帝国軍の大部隊による襲撃を受ける。
そのうちの一機であるアイアンコングPKオーガのいる格納庫へ侵入、迎撃に出た共和国軍ゾイドを蹴散らしながら襲いかかる。
しかし、そこに傭兵アーバインの駆る黒いコマンドウルフが駆け付け、アイアンコングの前に立ちふさがる。
だが性能差は圧倒的であり、コマンドウルフは何度も立ち向かうも、遂に破壊される。





その直後に突然オーガは起動する。






パイロットはおろか、自動操縦装置も切られているのにもかかわらず、まるでアーバインとコマンドウルフに応えるかのように。

起動したオーガは圧倒的な力でコングを瞬殺し、ウルフから這い出してきたアーバインをコクピットへと招き入れた。

ちなみにこの時、オーガは火器を一切使わずにPKコングを引き裂いた。コングは容赦なく砲撃したのにである。
強力なビームやミサイルを正面から受け止めても防御と再生能力でものともせず、高速ゾイド並みのスピードで退避すら許さずに肉薄し、コングの重装甲をたやすく引きちぎったさまは圧巻の一言であり、
レオマスター・アーサー・ボーグマンをして「今の自分とブレードライガーでは勝てない」と言わしめた。


西方大陸戦争終盤にはデストロイヤー兵団に編入され、旗艦であるウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーの護衛を務めた。


【悪鬼の最期・そして次世代へ】

さらに数年後、アーバインとの精神リンクで動いている為に、ダークスパイナーのジャミングウェーブが通用しないことが判明した本機は、ネオゼネバス帝国から後継機『ゴジュラスギガ』を守るために出撃。
ギガの出撃までの時間稼ぎを行い、ジャミングウェーブ遮断回路が完成していないギガの為にダークスパイナーを優先して撃破しようとした。
デススティンガーの改造機『ステルススティンガー』の奇襲を受けコアに致命傷を受けるも、最期にダークスパイナーの首をねじ切り、ギガの出撃を見届けるようにして崩れ落ちた。


【関連人物】


◇アーバイン
西方大陸出身の傭兵。
以前よりオーガに興味があったようで格納庫で眺めていた。
PKコングの襲撃からオーガを守りきり、パイロットとして迎え入れられた。

アーサー・ボーグマン
レオマスターの一人であり、ブレードライガー試作機のパイロット。シールドライガーがベースの機体ですら扱いにくいのだからオーガの操縦など不可能だと考えていた。
しかしアーバインがオーガのパイロットなったことにより、彼がブレードライガーと心を通わせる切っ掛けになる。

【アニメでの活躍】

◇『ゾイド -ZOIDS-

アニメにはそもそもオーガノイドシステムが存在せず、バトルストーリーのように常時オーガノイドシステムを搭載しているゾイドはいない。
よってオーガノイドによって強化されるゾイドは劇中に登場するオーガノイドの数しか存在しないのだが、アニメ版の共和国軍もゴジュラス・ジ・オーガを開発している。
どういった経緯によって開発されたのかは不明だが、劇中ではトーマが人工オーガノイドとも言えるビークを開発しているので、もしかしたら共和国がジークを解析してゾイドを強化するシステムの開発に成功したのかもしれない。
また直接的なコックピットの描写こそないものの、この時の会話から予想するとこのオーガはどうやらハーマンが操縦していたようである。
よってアニメのゴジュラス・ジ・オーガとは単に「鬼のように強いゴジュラス」という意味であり、制御不能となった悪鬼とは完全な別物と言えそうだ。
さて、劇中でオーガがどのような活躍をしたのかというと...
デススティンガーを倒すためのデルタフォーメーションの模擬戦の相手である。
一応トーマが「ゴジュラス・ジ・オーガ!?」と驚いていたので、この驚きを細かく説明するなら「いくらデススティンガー戦のための模擬戦とは言えあんな強力な機体を相手にするのか!?」ということだろうと予想でき、かなり強力な機体であることは間違いなさそうである。
とは言えドクター・ディが「この程度でやられるようならデススティンガーにはとても勝てない」と言っていたので、デススティンガーと比べたらゴジュラス・ジ・オーガですら「この程度」の機体なのである。
模擬戦の結果、ブレードライガーライトニングサイクス、ディバイソンの3機はデルタフォーメーションでゴジュラス・ジ・オーガの動きを封じ込め、デススティンガー戦に臨んだ。

【キットバリュー】


キットとしてはゴジュラスMk=Ⅱの成型色を変更したもの。
ブラウンカラーベースという点で似通っているが、尻尾も含め本体が一色だったり、追加武装の成型色が黒になっていたりと細部が異なる。
パイロットフィギュアはアーバイン。これとは別に立ち姿の物も付属する。



【HMMにおけるゴジュラス・ジ・オーガ】


2016年12月発売。定価29800円。

只でさえ凄まじいボリュームだったゴジュラスがさらにパーツを山盛りにして再登場。
その結果総パーツ数1400弱、ランナー枚数90枚以上という更なる超ボリュームの怪物キットへと変貌した。
……しかし真に恐るべきは限定生産だったゴジュラスと異なり一般販売であるという点だろう。
実際にこのキット、一度再版されている。そして初版、再版と共にコトブキヤオンラインショップでは全て売り切れている。ゾイダー恐るべし。

カラーリングは概ね本家準拠だが尻尾部分が濃い茶色になっており、本体部分だけを見るとゴジュラスMk=Ⅱ限定型に近い。
尾部のスタビライザーも大型化し、しっかりとその巨体を支える事が出来る。そのため重量が増しているにもかかわらず安定性は通常ゴジュラスより高い。
一番目立つゴジュラスキャノンのサイズは本体を上回る36センチ。こんなんを2つも搭載しているもんだから空間占有率も凄まじい事になっている。
因みにこのキャノンの解説には「砲身は打突武器として使用可能」という目を疑うような一文が載っている。
惜しむべきはパイロットフィギュアがアーバインではなく一般兵士な事か。

コトブキヤショップ購入特典はエネルギータンク、大型スタビライザー、ミサイルポッドがセットになった「ゴジュラス カスタマイズパーツ」。
ゴジュラスキャノンは単品で発売されているため、それと合わせる事で通常ゴジュラスをMk=2限定仕様にする事が出来る。






パイロットとして認められ、オーガの項目を精神リンクで追記・修正出来る方にお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゾイド
  • ZOIDS
  • 悪鬼
  • アーバイン
  • 金属生命体
  • ゴジュラス
  • ヘリック共和国
  • オーガノイドシステム
  • ゴジュラス・ジ・オーガ
最終更新:2024年07月24日 21:23