ブレードライガー

登録日:2010/01/28 Thu 23:12:03
更新日:2025/08/02 Sat 19:45:37
所要時間:約 8 分で読めます




君はライガーの復活を目撃する



ブレードライガーとは、トミー(現:タカラトミー)から展開されていた『ZOIDSシリーズ』に登場する金属生命体・ゾイドの一種。
アニメ『ゾイド -ZOIDS-』にて二代目主役機として登場し、以降のゾイドアニメでも度々レギュラー出演している。
シリーズでもなかなかの人気機種。




【スペック】

番号:RZ-028
所属:ヘリック共和国
分類:ライオン
全長:25.9m
全高:12.2m
重量:124t
最高速度:305km/h
乗員:2名(1名でも操縦可能)

《装備》
◆レーザーブレード×2
◆Eシールドジェネレータ
◆マルチブレードアンテナ×2
◆ロケットブースター
◆パルスレーザーガン
◆AZ2連装ショックカノン
◆ストライククロー×4
◆レーザーサーベル×2
◆3Dデュアルセンサー
◆コンプリッションリフリジェレイター×4



【機体解説】

共和国軍が誇る主力戦闘ゾイドシールドライガーオーガノイドシステム(OS)を搭載する形で完成した当時の新世代機。同時に共和国ゾイドで初めてOSを搭載した機体でもある。
名前はボディの両サイドに備えた二本のレーザーブレードに由来する。

基本フレームは前身であるシールドライガーとほぼ同一。
OSを搭載した事で機体性能は大幅に向上させることには成功したものの、性格が凶暴になってしまいシールドライガー以上に扱えるパイロットが限られるエース用機となった。
後に幾分扱いやすくした物も生産されたが、マシになったとはいえ結局扱いにくいのは変わらなかったので、100機ほどで生産は終了し本格的な量産化されなかった。

シールドライガーに比べ射撃武器は減ったが、代わりに大型ゾイドさえ容易く切り裂く強力なレーザーブレードが追加。
元来の機動性の高さも相まって接近戦では圧倒的攻撃力を発揮する。


先んじて帝国で開発されていたOS搭載ゾイド・ジェノザウラーに対抗できる存在であり、ストーリー上ライバル機として扱われる。
同時期にストームソーダーガンスナイパーが開発されている。


【武装・装備】

《レーザーブレード》
ブレードライガーを象徴する武装。本体の両サイドに一振りずつ、計2本備えている。
エネルギーを纏う事で光の刃を形成する。攻撃モーションなしで横を駆け抜けるだけで攻撃が可能で、かつ圧倒的な切断力を発揮できるため、接近戦ではかなりの強さを誇る。
刀身基部には射撃武器であるパルスレーザーガンも備わっており、背面から前に突き出して射撃攻撃を行える。
このパルスレーザーガンはアニメでは換装式になっており、状況に応じてガトリングガンに換装して戦っていた。


《エネルギーシールド》
シールドライガーから引き続き装備している防御兵器。短時間ならデススティンガーの荷電粒子砲を防ぐこともできる。

《ロケットブースター》
背面に装備されたブースター。
向きが固定されているため正面への加速にしか使えないが、アニメ版後期からは左右に向けることができ、急激な方向転換も可能とする。


【バトルストーリー】

先行して開発された試作機にレオマスターの一人であったアーサー・ボーグマン少佐が搭乗。
この試作機はOSが未調整で操縦性が劣悪だが、後続の量産機よりも高い能力を持っていた。

ガリル遺跡での戦いでは帝国軍のリッツ中尉が乗る先行型ジェノザウラーと交戦。戦闘自体は優勢だったものの目標の確保は失敗してしまう
その後も戦闘に参加し、OSの調整を施された量産型ブレードライガーも配備されるようになった。
しかしジェノザウラーの強化型・ジェノブレイカーによって量産型ブレードライガーが撃破されてしまったことを受け、アーサーのブレードライガーの強化計画が実施される。
いくつもの強化装備の試験を繰り返した末、ライガーが元来持つ能力を活かせる装備としてアタックブースターが採用され、ブレードライガーABとなる。

そうしてレッドラストで再び対峙したリッツのジェノブレイカーとの決闘を行い、激戦を繰り広げる。
しかしそこにOSを暴走させハイブを形成していたデススティンガーが乱入。
驚異的な力を持つデススティンガーを前に二体がかりでも敵わず、遂にブレードライガーはゾイドコアに致命傷を負ってしまい、リッツとジェノブレイカーに後を託して囮となり撃破されてしまう。
しかしアーサー機が残したブレードがデススティンガー撃破の決め手となった。


以降のバトストでは主役ライガークラスをライガーゼロへと譲ることとなる。



【アニメシリーズ】

『ゾイド-ZOIDS-』、『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』『ゾイドフューザーズ』の三作で登場している。

◇『ゾイド -ZOIDS-』

主人公バンの機体として登場。

なお、今作ではこのバンのライガーが世界初のブレードライガーであるが、上記の通りエボリューションコクーンによってシールドライガーが本来長い年月をかけて行う進化を短時間で行ったものであるため、世界観を共有する『ZOIDS新世紀/0』の時代(200年後)では希少種ではあるが普通に存在している。


◇『ZOIDS新世紀/0

中盤、ブリッツの前に戻ってきたレオン・トロス相棒として赤いブレードライガーが登場。


◇『ゾイドフューザーズ

ブレードライガーBIが登場。その他にもモブで白と青のツートンカラーの機体が出てくるのだが、詳細は不明。



◇『ゾイドジェネシス

本編未登場だが、オープニングナレーションでチラッと登場。



【漫画】

◇『機獣新世紀ZOIDS

ポルトの港町での戦いでジェノザウラーに追い詰められたバンのシールドライガー「シーザー」がゾイドに限界以上の力を与えるシャドーキーとフィーネの生み出したジークハート、そして第一世代ゾイド・ウェンディーヌの力を借りて進化した姿として登場。
作中では一貫してブレードライガーと呼ばれていない。

詳しくはシーザーの項目参照。



【バリエーション】

比較的知名度が高いものを記載。

◆ブレードライガーBS(バンスペシャル)

アニメ『ゾイド-ZOIDS-』や漫画『機獣新世紀ZOIDS』で登場した主人公バンの機体。オーガノイド・ジークの力によってシールドライガーから進化して爆誕した。ブレードの電子振動を利用して荷電粒子砲を切り避けたり主人公機らしい万能さを持っている。

  • アニメ第一部
レイヴンのジェノザウラーにゾイドコアを破壊され石化したシールドライガーが、ジークフィーネの力によりエボリューションコクーンの中で蘇生、進化して誕生した機体*1

強化された機動力と攻撃力を生かし帝国のゾイドを圧倒する活躍を見せる。
レイヴンのジェノザウラーとの再戦では圧倒的な攻撃力と技量を前に苦戦するが、なんでも防げるアニメ版のEシールドとレーザーブレードの電子振動を利用し荷電粒子砲ごとジェノザウラーを撃破。
続くデスザウラーとの決戦でも、ジェノザウラー戦と同じ要領で荷電粒子砲を切り裂き撃破に成功した*2

  • アニメ第二部
バンが成長したこともあって、ジークとの合体無しで性能を出し切れるようになっており、より安定した強さを見せる。
バンとの息はぴったりで、トーマのディバイソンに敵機諸共ロックオンされた際には顎が外れて唖然とするなどジーク共々表情豊か。

この頃になると場面と展開の都合に合わせて次々と機能が追加されるようになり、第33話ではいつの間にかロケットブースターが旋回できるようになり*3、かと思えば第37話では工廠でパルスレーザーガンの砲塔換装機能を追加してもらってたり(スナイパーライフルとガトリングガンの選択式。前者はこの回でしか出てこなかった)、途中、復活したレイヴンのジェノザウラーRに対抗するためドクターDの協力の下、Eシールドの出力は3倍に強化され、電子振動フィールド効果を付加されたり*4ジェノザウラーの荷電粒子砲を正面から受け止められるようになった*5
その後は成長を続けるバンの操縦技術にブレードライガーが対応し切れなくなってしまい駆動系に無理が出始めてしまうが、バンに応えたジークが眠っていた能力を目覚めさせ、合体によりライガーの潜在能力を解放。
機動性・攻撃力などの全体能力が約20%のパワーアップを果たした。さらにこの回ではアタックブースターも追加し火力も向上している*6
また、終盤のデススティンガー戦では、ゾイドイヴの光を受けてさらにパワーアップした模様。

終盤ではパルスガードも実装されていた*7のでレアヘルツもヘッチャラだった。
ヒルツのデススティンガーというこれまでに無い強敵の出現により苦戦を強いられることも多いが、バンと共に成長を重ね時には単機でデススティンガーを圧倒するまでになるなど底力は計り知れない*8

完全復活したデスザウラー相手にもレイヴンのジェノブレイカーと共に満身創痍の状態で戦闘を続け、最後はウルトラザウルスの重力砲から自機を撃ち出すという捨て身のトンデモ作戦を敢行。
膨大な荷電粒子の本流の中、各部のパーツが破壊されながらも突撃しデスザウラーのゾイドコアを粉砕。
その後合体したジークの助けで損傷を回復させ仲間達の下へと帰還。
再び戦乱に終止符を打った。

◆スレイヤーライガー

出力を抑えて操縦性を高めた量産型とは言えブレードライガーが全く太刀打ちできないジェノブレイカーと、共和国軍追撃部隊をたった一機で壊滅させ、レオマスターを始めとした精鋭パイロット*9に甚大な被害を出したデススティンガーの強さに共和国軍上層部はショックを受けた。
対抗できそうなゾイドは一体しかおらずしかも正規パイロットではない傭兵にしか操縦できないゴジュラス・ジ・オーガだけ、すぐにでもブレードライガーの強化が必要だった。
これはそうして立ち上がったブレードライガー改造計画で考案されたバリエーションの一体で、背部に大型の剣ドラゴンスレイヤーを装備している。
これはジェノブレイカーのフリーラウンドシールドをも切り裂ける。
無論デカい剣を背負ってる分機動力がガタ落ちしてジェノブレイカーを捉えようがないので本末転倒である。

◆ブーストライガー

取り付けられた大型ブースターで突撃し、新たに頭部に装備された大型のブレードで相手を貫く。
最高時速はライガーゼロイェーガーを上回る350kmに達する。

が、単に直線スピードが早くなっただけであり運動性能はむしろ低下してしまっている。

◆スナイパーライガー

背部に取り付けられたスナイパーライフルで、荷電粒子砲の射程外からジェノブレイカーを狙撃するのがコンセプト。
有効射程距離は10kmに達する。
高速戦闘ゾイドにやらせる類の任務じゃないだろ。

この改造がケーニッヒウルフのライフルの実装につながったかどうかは定かではない。

◆ブレードデストロイ

火器をガン積みして火力を徹底的に強化したもの。

武器の配置的にバランスが悪そうである

後のライガーゼロパンツァーの先駆け、と言えなくもないか?

◆ブレードライガーAB(アタックブースター)

ブレードライガーにアタックブースターを装備した状態は便宜上こう呼ばれる。

ブースターは〈高機動ロケットブースター〉と〈AZハイディンシティビームキャノン〉を複合させたもの。
ビームキャノンはジェノブレイカーのフリーラウンドシールドの表面をも破損させる程の威力を持つ。
アニメでは通常の5倍以上のスピードアップが可能らしい。
最高時速は330㎞/hだが、ブースターを様々な方向に噴かせての急加速・急旋回・急停止が可能で運動性を落とさずに戦うことができる


スピードと火力を同時に強化でき、改造機では最もバランスが良い。

バトスト・アニメ共に、ジェノブレイカーの出現への対抗措置として用意された。
ただアーサー・ボーグマンのブレードライガーは“相方がこれを気に入った”という理由もありこの武装を気に入り最後まで使っていたが、バン・フライハイトはレイヴン戦の途中であっさり排除してしまった。

◆バスターブレード

初出はゾイドバトルカードゲーム。
ゴジュラスのロングレンジバスターキャノンをシールドライガーMk2やDCSの要領で二門積んだ機体。
いざというときはキャノンをパージして最大速度を上げ格闘戦に対応する。

流石にシールドライガー用のビームキャノンではなくコレを積むのは無理があったようで、キャノン搭載時は最高時速は200㎞/hと高速ゾイドとしては物足りないぐらいしかない。*10
なおシールドライガーにもかつてはロングレンジバスターキャノンを一門搭載して「Mk-Ⅱ」と命名したことがあるが、制式採用は逸したようである。

カードバトルでは自軍領地だと射撃攻撃力&射程が上がり敵領地だと移動&格闘攻撃力があがるが、中立領域だと攻撃力も移動も射程もしょっぱいことになる。


ブレードライガーLS(レオンスペシャル)

『ZOIDS新世紀/0』第16話に登場した赤いブレードライガー。/0の世界では、色違いはかなりレアである。

レオン曰く「最高の相棒」であり、その強さはビットライガーゼロを圧倒する程。

ナオミ・フリューゲルのチーム・フリューゲルに属し、ビットのライガーゼロと対戦するがバックドラフト団の横槍もあって勝敗は着かず。
その後ロイヤルカップでもライガーゼロシュナイダーとの新旧ブレード装備で対決。
終始優勢だったが、ライガーゼロのオーガノイドシステム*11が編み出した新必殺技・セブンブレードアタックを前に敗北を喫した。

レオンはこのブレードライガーと“かつて最強のゾイド乗りが旅したという伝説の残る谷”で出会ったらしい。
この“最強のゾイド乗り”が前作主人公のバンで、“伝説の残る谷”は前作に登場したレアヘルツの谷と目されており、そこで出会った事から視聴者から「バンのブレードライガー、若しくはそれに関連する個体ではないか」と予想されているが、真相は不明。


ブレードライガーミラージュ

オーガノイドシステムを調整して扱いやすくした白いブレードライガー。「ミラージュライガー」とも呼ばれる。
少数生産で、ライオン型ゾイド乗りのエース〈レオマスター〉用の機体。
デフォルトでアタックブースターを装備している。
因みに、裏モチーフは兎の模様。
リアライズモデルではアタックブースターがなかったため色替えだけでは再現できず、アタックブースターなしの「ブレードライガーミラージュL」が新規に設定された。

ブレードライガーミラージュKS(カノンスペシャル)

ゲーム「ゾイドインフィニティ」にて、ヒロインで古代ゾイド人の少女カノンの乗機として登場したブレードライガーミラージュ。
赤の差し色がピンク色になっている。

ブレードライガーKS

夜間戦闘仕様のステルス塗装を施した漆黒のブレードライガー。

上記の対ジェノブレイカー用改造プランらの中のバリエーションの一つ。
夜襲での強襲を狙ったのかステルス仕様にはしても本来の目的であるジェノブレイカーに対抗する武装の追加は施さなれなかったので
結局本命の目標の達成は出来ないという事になり本格採用には至らなかったが
夜間強襲用ブレードランナーというコンセプト自体は理にかなっており上記のバリエーションのように追加武装によるデメリットも無かったため
共和国情報部に少数機採用されることとなった

パイロットはケイ・イスルギ。刀を帯びた東洋風のお姉さん。
なお同時期の共和国軍士官にタクマ・イスルギ・サンダースという青年がいる。彼はシールドライガーを愛機としており、
同じライガー乗りで同じイスルギ姓ということから、近い親戚かも知れない。

ブレードライガーBI(ブラックインパクト)

ゾイドフューザーズ』に登場した黒いブレードライガー。
ゾイドバトルトーナメントの上位チーム「ブラックインパクト」のラスターニ、ジャッキー、ビリーが搭乗。
3体のブレードライガーは高度な連携が取れておりチームのファンも多かったのだが、第1話終盤のユニゾンゾイド「キラースパイナー」の登場により一変。ユニゾンゾイド特有の脅威的パワーにより、バルカンの被弾だけで次々とノックアウトされてゆく。
リーダーのラスターニもロケットブースターを展開して飛行し、バルカンを回避しながらレーザーブレードで斬りかかるが、ユニゾンで強化されたキラードーム部分には傷一つ付けることはできず、最終的にはギブアップ宣言。

主人公RDのライガーゼロフェニックスが出場することになったバトルロワイヤルでは、ユニゾンゾイドのパワーを唯一知るラスターニが他のZiファイターと秘密裏に打ち合わせをして実質4VS1のバトルに持ち込み、先にユニゾンゾイドを排除しようと目論んだが、ゼロとフェニックスとRDの絆の底力により崩れ去った。

勝利と効率に固執するラスターニの兄・レナートがチームにリヒタースケール製「キメラユニット」(=AI制御ゾイド)たる4体のキメラブロックスを持ち込んだ際、AIによるバトルを反対するラスターニがメンバー総がかりでキメラに挑むが、
ライガーゼロファルコンやコマンドストライカーなどのユニゾンゾイドさえも圧倒する計算されつくしたコンビネーションの前に敗北。

その後、Ziファイター達が次々逮捕されていく中でラスターニも投獄され、ブレードライガーも没収されたが、RDの奇襲に乗じて他のファイター共々脱獄し、レジスタンスに合流*12
最終決戦のリヒタースケールのアルティメットセイスモに対し、他のゾイドたちと共に2連装レーザーを破壊していくが、ベルセルクセイスモとなった際には他のゾイドたち共々薙ぎ払われている。

噛ませ犬(ライオンだけど)とは言われているが、作中でメインとされている「ユニゾンゾイド」をはじめとして、戦ったのがどいつもこいつも規格外の相手ばかりであり、決してラスターニの腕に問題があるわけではない。
特に、キラースパイナー戦で披露した「レーザー弾幕を掻い潜って一太刀浴びせる」はRDのライガーゼロが3機がかりで援護してもらってようやく成し遂げたことであり、それをユニゾンゾイド自体の初登場となった戦いで、しかも単独で達成したことについては賞賛の声も一定数ある。

上記の他にも様々なバリエーションが存在する。


【玩具】

平成ゾイドの看板機体だけあり、立体化の機会は非常に多い。

◆トミー版

シールドライガーのリデコで発売された。
フレームを流用しつつ外装を入れ替え、爪と牙を合金製に変更された。モーター電圧も倍にパワーアップ。
ギミック面でも
  • Eシールドジェネレーター展開→側面のたてがみと、四肢の付け根のコンプリッションリフュジェレイターにも可動を追加
  • ミサイルポッド展開→可動式のレーザーブレード展開。射撃形態や突撃形態も再現可能
  • ビームガン展開→ロケットブースター展開
と大きな変更が加えられており、シールドライガーから大きく印象を変えつつ、元々豊富だったプレイバリューがさらに強化されているのが見事。
初回生産分では足首の白い装甲が塗装で表現されていたが、ランナー構造の都合上青い切り跡が目立ちやすい問題点があったため、再生産分では成形色による白に変更。ついでに尻尾のフィンにも塗装が追加された。
アタックブースターは別売り。

他にも先述のバリエーション機達が多数発売された。

◆HMM

第3弾として発売。2回リニューアルされ、初代以外はアタックブースター付属。
HMMの恒例としてシャープでスマートな体型にアレンジされ、対象年齢が高くなったことによるエッジの効いた造形もかっこいい。
トミー版のギミックは勿論全て継承されている。
バン機、レオン機、ミラージュ、無印Blu-ray BOX特典のクリア版も発売され、レオン機は新規に赤いアタックブースターが追加された。ハブられたブラックインパクトは泣いていい

◆Dスタイル

コトブキヤからはデフォルメキットも登場。アタックブースターなし。
低価格帯商品なので特筆すべきギミックなどはないが、可動はやはり優秀。
コクピットにはデフォルメされたバンも乗っている。

◆ZA

これもコトブキヤから発売された完成品フィギュア。アタックブースター付属。
トミー版やHMMよりも小さい1/100スケールで、ハイディテールなHMMと比べてすっきりした、アニメ寄りの造形。
完成度は悪くないが、ZAの展開自体がムラサメライガー3種とこれだけで終了したため、組み合わせて遊べる機体が限られるのが難点…だったが、リアライズモデルの登場でこれも解消されたのが嬉しいところ。

◆HAGANE WORKS

グッドスマイルカンパニーより発売された、ブレードライガー生誕20周年記念のフル可動合金フィギュア。アタックブースター付属。
ZAと同じくアニメ寄りの造形だが、全身に金属パーツをふんだんに使ったゴージャスな仕様で、特にフレーム部分は非常に高密度。
クリック関節が多用されているため、保持力も高い。
お値段は3万円弱と歴代ブレードライガーでもぶっちぎりの高額だが、それに見合った価値はあると言えよう。

◆40th Anniversary ZOIDS

ゾイド生誕40周年を記念して始動したハイエンド電動キットの第一弾として登場。現在のAdvanced Ziの雛形にあたる。アタックブースターなし。
フレームはゾイドマスターピース版シールドライガーのそれを流用しつつ、咆哮などの一部ギミックをオミットして価格が抑えられている*13
MPシールドライガー同様、プロポーションはより実際のライオンに寄せたもので、動きもよりリアルになっている。目とゾイドコアには発行ギミックも追加された。勿論ディテールもぎっしり。
一方でパーツ自体は大型のものも多いので、パッケージのサイズで身構えていたら案外あっさり作れて驚いたファンもいた模様。
縦向きかつ白背景を採用したシンプルなデザインの、ゾイドとしては珍しいパッケージデザインも目を引く。
後にレオン機もタカラトミーモール限定で発売された。こちらはAdvanced Zi名義。

タカラトミーのYoutube公式チャンネル(現T-SPAEK公式チャンネル)で公開されたスペシャルPVでは、岸尾だいすけ氏本人が演じるバンがナレーションを担当。
以降も、AZのPVでは(アニメで主要キャラが乗っている機体に限り)アニメキャラによるナレーションが恒例になった。
新規CGによるアクションシーンは第2弾のライガーゼロのPVから取り入れられたので、この時点ではなし。

◆REALIZE MODEL

タカラトミーのハイターゲット向け玩具総合ブランド「T-SPAEK」の一環として、「超可動」「組み立てやすさ」「コレクション性」「劇中再現性」「リアリティ」を掲げて始動した1/100プラモデルの第1弾。アタックブースターなし。
ハイディテールを突き詰めた高級志向のHMMに対し、アニメに寄せる形で差別化されており、造形、可動ともに良好。
売り文句に違わず、組み立ても簡単。HGのガンプラを作れる程度の腕があれば特に問題なく完成させられるだろう。
今までありそうでなかった要素としてレーザーブレードのエフェクトパーツが付属しており、ブレード展開時のポージングがより派手に決まる。
Eシールドジェネレーターを交換することでバン機と量産機を選択可能で、パイロットフィギュアもバン、フィーネ、一般兵士の3体が付属している。
AZと同じく、公式PVのナレーションに岸尾だいすけ氏が起用されたが、こちらはあくまで「バンと同じ声優によるナレーション」に留まった。これは同時発売のジェノザウラーも同様。
先述した通り、後に色替えでミラージュLも登場。




君は追記・修正の復活を目撃する

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年08月02日 19:45

*1 その特殊性や『シールドライガーの進化系』という設定のためオーガノイドシステムは搭載しておらず、バトストの設定とは大きく異なる。

*2 ジェノブレイカー戦では戦法がネタバレしていたので、接近する前に荷電粒子砲で崖まで弾き飛ばされる場面もあった。レイヴン曰く「デスザウラーもそうやって倒したんだろ?」とのこと。

*3 ジェノザウラー戦ではこれがなかったので、崖を蹴って方向転換したり苦労した

*4 レーザーブレードと同じ効果で荷電粒子を拡散させる。後にディバイソンやライトニングサイクスにも装備された

*5 しかし実戦では荷電粒子砲単体には耐えられたものの、そこにパルスレーザーの同時発射という力技を受け突破されてしまい、更に進化したジェノブレイカー相手にも苦戦を強いられた

*6 アニメでは2回使っただけで出番が終わった(しかも2回目は途中でパージされた)。これは、試験用のブースターが他に2機あったが、どちらも事故を起こしており、このブースターも戦闘を長く行った場合不調を起こす可能性が高かったため。余談だが、第60話にてパージされて出番が無かった筈のブースターを一瞬だけ装備している作画ミスがある

*7 レアヘルツを浴びた際にシステムを保全する機能。これ自体は第一部でも登場しており、普及している。ただサイボーグ化されていないジークにはパルスガードなんてないので、第一部ではジークが暴走することとなった。

*8 HMM版の説明書によれば古代ゾイド人はゾイドと信頼を超えた心の同調が生まれた時、驚異的なパワーを発生させることが出来る技術を生み出したらしい

*9 ファンブック5にてレオマスターの一人が追撃戦に参加、殉職していたことが判明した。

*10 ジェットでないDCSやMk2でも時速は240㎞/hはある。

*11 今作では学習進化能力のようなもの

*12 余談だが、レジスタンスの格納庫ではちょうど本機の向かいにジェノザウラーが駐機しており、「ブレードライガーとジェノザウラーが同じ敵と戦うために力を合わせている」という、背景とは言え中々感慨深い光景が映っている

*13 このフレームは、後にAZで発売された歴代ライガーとセイバータイガーにも流用されている