登録日:2010/02/19 Fri 23:47:07
更新日:2024/10/14 Mon 19:38:49
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【ライトニングサイクス】
番号:EZ-035
分類:チーター型
全長:18.4m
全高:8.8m
重量:65.0t
最高速度:325km/h
装備
パルスレーザーライフル×2
レーザーキラーファング×2
ストライクレーザークロー×4
2連バルカン砲
ブースターパック
ウイングスタビライザー×2
バーティカルスタビライザー×2
ガイロス帝国が開発したチーター型高速ゾイド。
シールドライガー、
コマンドウルフから構成される共和国軍の高速戦闘部隊に対し、帝国軍は高速ゾイドの戦力では一歩劣っていた。
消音装置や低排熱システムなどの優れたステルス性能はそのままに、限定的に
オーガノイドシステムを導入。同時代の共和国高速ゾイドが万能化路線に突き進む中で、昔ながらの奇襲戦を重視した設計をとる。
優れた運動性能と背部のブースターで最高時速325kmという、ロールアウト時点での現役稼働の陸上ゾイド中最高のスピードを叩き出すに至り、
ブレードライガーをも上回る機動力を手に入れた。
ステルス性で敵機に忍び寄り、持ち前の機動性と火器(高速域での照準がブレないよう正面に固定されている)による突撃戦法を得意とする。
ライトニングサイクスは帝国軍上層部の要求スペックを満たす、いやむしろ要求以上の性能を獲得して見せたが、オーガノイドシステム導入により予定よりも機体が大型化してしまい、生産効率は悪くなってしまった。
そんなライトニングサイクスは、
支援機として開発されたはずが、セイバータイガー以上の性能を発揮し、高速戦闘部隊の新たな主力機に選ばれることになる。
いくら速力はブレードライガーを上回るとはいっても
ジェノブレイカーと違い捕捉できないレベルの差ではなく、主砲のパルスレーザーライフルではブレードのEシールドはぶち抜けず接近戦ではパワー負するので不利。
また防御力もそれほどではなく、光学迷彩による奇襲もあったとはいえ
シャドーフォックスの徹甲レーザーバルカンに撃ち抜かれている。
また、当初の開発目標だった「ヘルキャットの後継機」「セイバータイガーやライトニングサイクスの支援機」はついに開発されることなく、やがてガイロス帝国の高速戦闘部隊そのものが目立たなくなってしまった。
因みに、ストライクレーザークローを初めて装備した機体である。
バリエーション
ライトニングサイクスIS(アーバインスペシャル)
ガイロス帝国の依頼でドクターDが開発した新型ゾイド。
古代ゾイド人の遺産を雛形とし現代の科学が蘇らせた機体で、その性能は未知数。
「対ジェノブレイカー戦の切り札」とも言われた。
試験中は安全装置も兼ねて
拘束具が装着されていたが、この段階でも超加速とホログラムによる残像効果すら発揮していた。
しかしその試験中、
テストパイロットに合わせた制限をかけていたにもかかわらず、パイロットが気絶して岩山に激突し、実験は失敗に終わる。
その頃、ジェノブレイカー対策の首脳会議に向かっていたルイーズ大統領が、警備主任になりすましていたヒルツに誘拐され消息を絶ってしまう。
捜索に出るガーディアンフォースだが、その一員である
トーマ・リヒャルト・シュバルツまでもヒルツに捕らえられ、
ディバイソンもアンビエントに乗っ取られる。
一方のライトニングサイクス工場。機体の損傷そのものは修復出来るものの、蓄積していた戦闘データのメモリーバンクがお釈迦になってしまった。
しかも再プログラムに3ヶ月はかかってしまう。……。
「高度で俊敏な頭脳でなければ、ライトニングサイクスは動かん。ただの鉄屑だ!」
そこでドクターDは、ジェノブレイカーに致命傷を負わされた
アーバインのコマンドウルフのメモリーバンクをサイクスに移植する案を提示する。
これは、ただ死を待つのみだったコマンドウルフをサイクスの中で生き続けられるようにする意味もあったのだが、アーバインは相棒をモルモットのように扱おうとしていると見なして激怒、ドクターを鉄拳制裁する。
「お前の変な実験に使われるくらいなら、コイツを死なせてやった方がマシだ!」
しかしムンベイと
フィーネの「コマンドウルフはもう一度生まれ変われるなら生まれ変わりたいと言っているのではないか」という説得でこれを了承。
サイクスにコマンドウルフの記憶が受け継がれることになる。
サイクスは
テストもままならないままルイーズ共和国大統領の救出に出撃。
戦闘データが上手く噛み合わずに機体が分解しかかるが、アーバインの呼び掛けに応えるかのようにデータが機能する。
「走れ……、走れコマンドウルフ……!
俺と一緒に走れぇー!!」
コマンドウルフがライトニングサイクスとして生まれ変わり安全装置を脱ぎ捨てたその時、キャノピーの色はサイクスの緑からコマンドウルフのオレンジに変化。
ゾイドが生命体だからこそ出来る演出である。
その後外装を
パージし一瞬で音速を突破(アニメ版特有のバトストから遥かに強化された描写と設定)、会議場を襲っていた
ガンスナイパー部隊を蹴散らし、コックピットの大統領を道連れに崖にダイブしようとしていたディバイソン(inアンビエント)も脚を撃ち抜いて止め、大統領救出に成功する。
ちなみにこの時、メガロマックスの弾丸の雨を苦もなく躱して見せた。
後に、
ジェノブレイカーがライトニングサイクス開発工場を襲撃。
施設は壊滅し生存者もおらず、この時代ではサイクスは事実上アーバイン専用機となっている。
その後も電子振動フィールド発生装置を組み込むなど改良が加えられ、デルタフォーメーションの一角を担う機体として活躍した。
基本的に動きながらの射撃だが、使われるのは背中のパルスレーザーライフルのみで、バルカンが使われる事は無かった。
また、キラーファングやレーザークローも殆ど使われなかった(本格的に使われたのはたったの2話)。
ライトニングサイクスJaS(ジャックスペシャル)
『
ZOIDS新世紀/0』で登場した
ジャック・シスコの機体。見た目はノーマル機と変わらない。持ち前の高速機動に加えてジャックの腕が合わさることで並の機体とパイロットではついてくることすら難しいスピードを発揮していた。
チーム・ブリッツとは何度か対戦しており、最初の試合ではライガーゼロイエーガーに敗北するが、チーム・ライトニングとチームを組んだ際は勝利する。3戦目では
バーサークフューラーの横槍に遭い、劇中最後の対戦ロイヤルカップではイェーガーの森からの奇襲で敗北。
ライトニングサイクスTS(タスカースペシャル)
同じく『
ZOIDS新世紀/0』に登場したタスカー姉妹の機体。クリス機の頭部と脚部は青、ケリー機には緑の差し色がある。
ジャックがチームライトニング所属後はスリップストリームを利用したドラフティング戦法でブリッツを翻弄し、作中数少ない黒星をブリッツに付けた。ロイヤルカップではシャドーフォックスとガンスナイパーLSに敗北。
追記・修正お願いします
- ジャックはアーバインの子孫だったりして -- 名無しさん (2013-11-29 19:16:42)
- ロックマンエグゼで同じ展開あったね -- 名無しさん (2014-09-05 23:12:46)
- ↑そりゃ監督同じだもん -- (2014-09-05 23:15:34)
- ゾイドサーガでなぜかSサイズになってたな -- 名無しさん (2014-09-05 23:49:04)
- デススティンガー暴走時に両軍壊滅したなか唯一生き残った機体 -- 名無しさん (2014-11-20 18:49:31)
- 主力機になるにはちと火力不足だったなぁ。まあ、元々ヘルキャットの後継機でコンセプトは完全に引き継いでるからしゃーないといえばしゃーないんだが…。 -- 名無しさん (2015-07-17 20:09:57)
- ↑絶滅種のデスキャットは火力と最高速度がライトニングサイクスを遥かに上回ってるんだよな -- 名無しさん (2017-08-13 10:41:19)
- アーバインのサイクスは、あくまでもウルフの“記憶”を受け継いだだけで、コア(人格)はどっちもそのままだよね。 個人的にはウルフの生まれ変わりと見るには、ちょっと遠い気がするなぁ -- 名無しさん (2019-03-31 20:41:42)
- ちなみにストームソーダ―との限定OS大型対決は”武装があまり強くないのでストームソーダ―の急降下攻撃は捌ききれずサイクスめっちゃ不利”なんだそうで。 -- 名無しさん (2019-08-31 21:38:17)
- 正直チーターには見えない どっちかというと爬虫類っぽい顔してる -- 名無しさん (2020-12-06 16:13:47)
- ↑3 ウルフやアーバインは託せて満足かもだが、よく考えたらサイクスからすれば知らん奴の記憶植えつけられて洗脳されてるに等しいわけか… -- 名無しさん (2023-08-20 12:08:29)
- 無印アニメ見てた時はサイクスはアーバインのしか無いと思ったけど、/0にサイクスが出た時はアーバイン機のデータを基に製造したと思った -- 名無しさん (2023-09-01 18:52:38)
- ↑2 そいつは「無駄に穿った見方」ってやつだ。こういう融合継承系は素直に受け止めたらいいんじゃないのか?少なくともスタッフも他のファンもお前さんみたいな考え方はしとるめえ。 -- 名無しさん (2023-10-17 09:25:00)
- アーバインのライトニングサイクスはコマンドウルフのメモリーを搭載してる分、他のサイクスよりも性能が良いってのをどこかで見たけど本当かな・・・ -- 名無しさん (2023-10-17 12:28:35)
- ↑4ただその前に岩に激突した結果鉄屑扱いされてたし、いわば脳死状態になっていたと考えればまぁ・・・ -- 名無しさん (2023-12-01 16:13:16)
- バーサークフューラーはあくまでライガーゼロって機種のライバルで、「ビット・クラウドのライガーゼロのライバル」としての性格はむしろジャックのライトニングサイクスの方が近い気がする -- 名無しさん (2024-09-14 12:42:34)
最終更新:2024年10月14日 19:38