登録日:2014/01/26 Sun 02:02:27
更新日:2025/03/31 Mon 18:51:13
所要時間:約 5 分で読めます
ONE OUTSとは甲斐谷忍による
漫画作品。
【概要】
ビジネスジャンプに1998年~2006年の間連載された野球漫画。全20巻。
19巻分で完結した後、
アニメ化に伴い2008~2009年まで「疑惑のオールスター戦」を1巻分連載。合わせて20巻での再完結となった。
20巻は追加エピソードではあるが終了後の話ではなく、
最終回より前の時期が舞台のセパ両リーグによるオールスター戦での話。
連載期間の割に巻数が少ないのは中盤まで半年置きに掲載→休載→掲載と不定期な連載であったため。
内容的には一見オーソドックスな物だと思われるが舞台となるのは
プロ野球。
その中身は
後の作品にも繋がる心理戦、頭脳戦が多大に含まれている上億単位の金が平然と動く、
あらゆる野球漫画のアンチテーゼにして野球版アカギといった内容である。
この作品で野球規則の変なところを知ったという人もいる
【ストーリー】
ある年のオフシーズン、埼京彩珠リカオンズの主砲児島は沖縄で自主トレーニングに励んでいた。
個人として輝かしい成績を残しながら、チームとして優勝したことがないという悩みを抱えていたところ、賭け野球「ワンナウト」と同ルールで無敗の勝負師・渡久地に出会う。
一度は渡久地に完敗した児島だったが、リベンジ戦ではルールを逆手に取った捨て身の戦法で勝利をもぎ取った。
勝者の権利として渡久地に要求したのは「リカオンズの優勝」。敗けた渡久地はこれを承諾する。
入団した渡久地は彩川オーナーに完全出来高制のトンデモ年俸契約、通称「ワンナウツ契約」を提示。
球団の勝利に興味がなく、むしろ水面下で売却を目論む彩川は黒字幅増大を狙って選手が圧倒的不利なこの契約に合意する。
だが、オーナーの予想に反して、渡久地は卓越した勝負勘と投球術で莫大な年俸を稼ぐのだった――
【登場するチームと主要人物】
昨シーズンまで三年連続最下位という弱小チーム。だが国民的ヒーローである児島の存在もあってか観客動員数だけは多い。
しかし渡久地の入団を機に、チームとチームを取り巻く環境は劇的に変わっていく。
モデルは埼玉西武ライオンズ
渡久地 東亜(とくち トーア)
CV:萩原聖人
今作の主人公であり作中最大の悪党であり全ての元凶でもありド外道でもある。
ポジションは投手。背番号は77。
「ドブに落ちた犬は沈める」がモットー。本業はギャンブラー(本人は勝負師を名乗る)。
野球版アカギとか言ってたらアニメ版声優もアカギになったよ!
沖縄の賭け野球にて
499戦無敗という記録を持っていたが、ルールの裏を掻かれ児島に敗退。
児島の頼みによってリカオンズに「ワンナウツ契約」を秘密裏に引っ下げ入団する。
球種はMAX130km/hにも満たないストレート一つだけだが、ボールの回転数を自在に変えられるという特技を持つため、変幻自在の軌道を描き打者を手玉に取る。
また、狙ったところに寸分違わず投げられる卓越した制球力に加え、ギャンブラーとしての本業譲りの驚異的な観察力・洞察力、更に常識を超越した発想力を併せ持ち、自身があまり関わらない打撃においても他の打者に狙いをアドバイスして結果を出させる力を持つ。大体野球が出来る
アカギと考えれば間違いは無い。
スタミナも人間離れしており、中一日で三試合連続完投、中四日で「休養十分」と豪語し、実際に一安打完封できるほど。ただしショートダッシュは苦手であり、守備で散々走らされた際はバテた。
投げられる球種がストレートしかないため、投球前のサイン交換の必要がない稀有な投手でもある。
打撃に関しては児島に「赤子同然」と言われるほど稚拙だが、一応狙ったところに飛ばしたり臭い球をカットする程度のバットコントロールは備えている。
後の作品の某天才詐欺師があんなキャラなのはコイツの人間性が無さ過ぎたせい。
児島 弘道(こじま ひろみち)
CV:磯部勉
ある意味で全ての元凶。ポジションは外野手かDH、背番号は9。43歳。
嘗ては数々の個人タイトルを獲得し三冠王にも二回輝いた国民的ヒーローにして野球人生21年中優勝経験0回の「不運の天才打者」でもある。
渡久地との勝負に一度は負けたが、二度目はルールの裏を突いて勝利。リカオンズを勝たせる為渡久地をチームに引き込む。
優勝出来ないのは不運ではなく優勝するための「何か」が足りないと考えている。
さすがに渡久地ほど柔軟な思考ができるわけではないものの、リカオンズの選手の中では比較的理知的な人物。
女房役の出口とともに、渡久地が真っ先に相談を持ち掛ける相手でもある。
渡久地に隠れてこそいるが、40過ぎで普通にチームの主砲として活躍し柵越えを連発する化け物。
出口 智志 (いでぐち さとし)
CV:
山口勝平
リカオンズの選手会長。ポジションは捕手、背番号は3。
最初はいきなり入って来た渡久地の態度に反感を抱いていたが、真っ先に渡久地の才能に気付いた人物でもある。
女房役として児島に次いで何かに気付いた渡久地が話をする人物。
基本ノーサインで投げる渡久地の球から、160km/h越えの剛速球を初見で捕球出来る技術の持ち主。
特に秀でているという描写こそないが、打撃や走塁も人並みにはこなせる模様。
回が進むにつれ童顔になった。
彩川 恒雄(さいかわ つねお)
CV:
内海賢二
リカオンズのオーナーにして金の事しか考えてない銭ゲバ。
しかし銭ゲバだけあって計算などは非常に速く、興業の手腕も卓越している。
リカオンズが絶対的最弱チームなのに興業面で3位に食い込めているのは、児島の人気とそれを活かしたコイツの演出によるもの。
実は作品開始時点にてリカオンズの売却を決めており、球団資産を上げる為年俸を削り往年の選手を次々と放逐していた。
児島の推薦でやってきた渡久地を追い出す為、渡久地が提示したワンナウツ契約に乗るが、予想以上の結果を上げられたため、手段を選ばずにあの手この手で渡久地を潰そうと画策する。
最終的には球団経営すら傾くほどの年俸を渡久地に取られてしまったうえ、そもそもそのお金の出どころが不明で及川などから疑問視されていたが……?
大声と顔芸に定評がある。
そしてよく灰皿を投げている。
及川 満夫(おいかわ みつお)
CV:
古川登志夫
リカオンズ広報部長。妻と死別、息子は自立、現在は犬と
一人暮らし。
決して悪人ではないのだが、いわゆるイエスマンの一人で、立場が弱くオーナーの意向に従わざるを得ない苦労人。
オーナーの側に居ながら、心理的には渡久地やチームを応援しており、チームが勝てば喜び、渡久池の年俸が上がっても喜ぶ。
そのため度々灰皿が飛んでくる。
渡久池の奇策に驚いたり度々電話したり。立ち位置的にはヒロイン。
メタ的には状況説明の聞き手役という役割でもある。
三原 雄三郎(みはら ゆうざぶろう)
CV:
飯塚昭三
リカオンズ監督。置物のクチビルデブ。
彼もまた監督でありながらオーナー彩川の
狗イエスマンの一人である。
しかしながら、オーナーへの忠誠心はさほど強いわけではなく、損得勘定であっさり翻ることも。
水橋 慎二(みずはし しんじ)
CV:野島裕史
ポジションは投手、背番号43。
タテ、ヨコ、カットボールと3種類の球種とストレートを全く同じフォームで投げられる。
昨年度最優秀救援投手。
渡久地の最初の犠牲者。
昨年まで4年連続リーグ優勝、3年連続リーグ優勝の強豪チーム。作中後半にどっかの東京の球団もびっくりのドリームチームになる。
打者優遇な風土から投手陣との待遇差が酷く、オーナーとの年俸交渉でも僅かな失点を突かれて前年より低下させられるなど格差も顕著。
この姿勢は一度渡久地に指摘されていたものの、ドリームチーム結成直後に至るまで解消されていない。
モデルは千葉ロッテマリーンズ
高見 樹(たかみ いつき)
CV:松風雅也
マリナーズ5番バッター。背番号4。影の主砲と呼ばれている。長髪に鼻ピアス。
渡久地のボールの回転数からキャッチボール中のボールの縫い目の解れまで見える動体視力を持った化け物。
人当たりも良く礼儀正しい
完璧超人で、監督からの信任も厚い。
普通に4割近い打率とバッティングセンス、渡久池の知略にいち早く気付くなど頭の回転も早い。
そのため渡久地からは「想像以上に質が悪い」と評され警戒されており、幾度となく渡久地と頭脳勝負を繰り広げた。
強いて欠点を挙げるとすれば、心身ともに本人のスペックが高過ぎるためか、不満や劣等感を抱いた人間の心の機敏、
人の負の感情およびそれに起因する思考や心理状態といった面には若干疎いきらいがある。
一例としては、呼びかけに応じずに牽制球を投げ続ける吉良の様子を見て内心戸惑っていた。
ブルックリン
CV:
大友龍三郎
マリナーズ4番バッター。背番号30。
ビッグマウスでキレやすくて怪力の助っ人外人。お陰で渡久地を大の苦手としている。
他の選手よりも重いバットを使用している。
キレるとすぐバットをへし折る為、毎試合30本程用意しているとのこと。
登場当初は流暢に日本語を話していたが、すぐにカタコトな口調に変更された。
トマス
CV:
関智一
マリナーズ3番バッター。背番号57。
アベレージヒッターで頭脳明晰で健脚の助っ人外人。ブルックリンの宥め役。
球筋を読んで打つタイプ。普通に新聞も読める程
日本語に精通している。
吉良 伸光(きら のぶみつ)
CV:鳥海浩輔
マリナーズのローテの一角を担う投手。背番号17。
190cmという日本人離れした長身と寡黙な性格から静かな巨人(サイレントジャイアント)の異名を持つ。
渡久地の加入前のシーズンでは二桁勝利を収めるなど投手としての能力は優秀な部類。
しかし、首脳陣には「うちの打線あっての成績」と軽視されており、不満を溜め込んでいた。
渡久地の策によりついにそれが爆発して造反を起こす事に。
マリナーズのチーム内の不和を象徴する人物。
忌野 喜郎(いまわの よしろう)
CV:亀井三郎
マリナーズ監督。
良くも悪くも野球人として「普通の」感性の持ち主なため常識を平気で超越してくる渡久地の知略に振り回される。影の主砲こと高見が渡久地に警戒させるほど頭が切れるのとは対照的である。特に3試合目は渡久地の策にどっぷりハマりチームの不和まで作ってしまったりとアレな面が目立ってしまった。
ただ、根っからの悪人であれば、渡久地の提案を無視し知らんぷりを決め込むこともできたはずで、人並みの良心や責任感は持ち合わせている(からこそ成立した策だったとも言える)。
5年前には優勝経験もあったが、現在はリカオンズと最下位争いを繰り広げている。城丘監督の起用により復活を狙う。
モデルは大阪近鉄バファローズ
城丘 克郎(しろおか かつろう)
CV:小川真司
バガブーズ監督。
頭脳的采配に定評のある知将であり、嘗て務めた2つのチームを優勝に導いた経験がある。
高校時代より注目を集めていたエースピッチャーであり、通算321勝。
ランナー1、3塁の状況であれば高い確率で得点をもぎ取る采配を振るう事から「1、3塁の魔術師」の異名を持つ。
チート級の頭脳を持つ渡久地を「野球」という自分の土俵で普通に追い詰めた凄いジジイ。
デニス・ジョンソン
CV:楠大典
背番号99。ドレッドの長髪に目元に刺青を刻んだ助っ人外人。"塁間"最速の男とも。
元陸上選手であり、塁間(30m以内)ならば100m世界最速の男よりも勝る事から城丘監督より抜擢された。
主に代走として活躍し、平然とホームスチールを成功させる。
打席においてはバントを覚え込まされ、守備では俊足を活かした広い守備範囲を誇る。
しかしそれ以外は素人同然な上、プライドが高くカッカしやすい。
シール疑惑。
観客動員数が高いわりに弱かったチーム。
3年前天然芝球場のマーズスタジアムを建設、世界の本塁打王である天堂監督の招聘によりホームの勝率が八割大になった。
外国人枠を巧く使い、才能のある選手を競争させている。
とてもとても礼儀正しい選手達が特徴。
モデルはオリックスブルーウェーブ
+
|
実は・・・ |
全ては球団オーナーとコーチ・城丘主導による計画で、マーズスタジアム各所に盗聴器や監視カメラが仕掛けられ、
応援団の中にまでブルーマーズを有利にするべくサイン盗みを行うスパイが仕込まれている。
ホームでの勝率が異常に高いのはこのためで、選手の礼儀正しさもこれらをカムフラージュするためのポーズに過ぎない。
その割にガラの悪い奴が多い気もするが
|
ペドロ・ロドリゴ
CV:相沢正輝(現、相沢まさき)
ブルーマーズの外国人競争の中で頭角を現した一人。ポジションは一塁手、背番号51。
変化球が極めて苦手なせいで結果が振るわなかったが、天堂監督によるアドバイスで変化球を捨てる技術を得る。
ブルックリン以上の打球スピードで本塁打を量産する。
+
|
実は・・・ |
変化球を捨てる技術は全てコーチ・城丘のサイン盗みの工作によるイカサマ。
事前に相手バッテリーのサインを盗み、それを城丘からの指示によってあらかじめ投げてくる球を知っているだけに過ぎず
サイン交換を必要としない渡久地の前では途端に扇風機と化した。
ただし柵越えを連発する打撃力自体は本物。
|
スコット・ウィリアムズ
CV:
三木眞一郎
ロドリゴと同じく外国人競争枠で頭角を現す。ポジションは投手、背番号65。
ナックルボーラーであり、その変化はキャッチャーですら取れないほど不規則。
それを見せ球に、軌道が似通ったシンカーとストレートにより三振を量産する。
児島にも「メジャーにいるようなナックル一辺倒の投手ではない」と評されている
動体視力に定評のあるマリナーズの高見には唯一打ち込まれている。
+
|
実は・・・ |
そのナックルは重心を意図的に傾けた反則球によるイカサマ。
高見に打ち込まれているのは、ボールの回転数すら正確に見切る驚異的な動体視力を持つ彼に対しては使った瞬間にバレるので投げられないためである。
当初は完全にリカオンズをナメきっていたが、イカサマを見抜いた渡久地に反則球ゆえの弱点をことごとく突かれて動揺。
最終的にはリカオンズ打線にアウトひとつすら取れず完膚無きまでにノックアウトされる醜態を晒した。
一応、自前の能力は高いロドリゴに対して、ナックルを除いてしまえば平凡以下のストレートとシンカーしかないヘボピッチャーでしかなかった。
|
天堂 哲治(てんどう てつはる)
CV:喜多川拓郎
ブルーマーズ監督にして世界の本塁打王。通算877本塁打、本塁打王17回。世界のホームラン王である。
招聘の目的はあくまで客寄せであり、ベンチの権限はヘッドコーチの城丘に任せている。
その城丘が不正行為をしているのを知らないせいもあり、かなりまともな人物として登場している。
城丘 高志(しろおか たけし)
CV:辻親八
ブルーマーズのヘッドコーチで、バガブーズの城丘監督の弟。
現役時代にはパッとしない成績で、この時から兄へのコンプレックスを募らせていた。
盗聴・サイン盗み・選手破壊など手段を辞さないやり方でホーム戦の勝率を格段に上げていた。
北海道をフランチャイズとしたチーム。中盤で主力打者が怪我から復帰する。
アニメではブルーマーズ戦までしか放送されなかったので、オープン戦にいなかった天海と北大路の出番がなかった。
モデルは北海道日本ハムファイターズ
河中 純一(かわなか じゅんいち)
CV:
寺島拓篤
ポジションは投手。背番号18。左投げ。
160km/h近い速球と150kmの落差の大きいフォークが武器。昨年度新人王。
渡久地の恐ろしさにいち早く気付いた一人。
完璧主義者で味方にも喝を入れるが、その意識の高さからチームメイトとのずれが生じる時も。
天海 太陽(あまみ たいよう)
ポジションは一塁手。背番号24。右投左打。
フィンガースの主砲。ボールに柔軟にバットを合わせられるバッティングセンスの持ち主。
高見の大学時代の3年先輩にして理想に一番近いとされる選手。
洞察力に優れており、趣味は競馬。侍の様な面持ちが特徴。
北大路 剛(きたおおじ ごう)
ポジションは主にセンター。背番号1。右投左打。
フィンガースの一番打者。俊足巧打にしてホームランも打てるパワーを備える。
高見曰く「忍者」。
仁科 祐一(にしな ゆういち)
「疑惑のオールスター編」の主要人物。ポジションは捕手、背番号4。
嘗てセ・リーグで10年以上活躍していたベテランであったが、移籍直後に持病の腰痛が悪化。
2億もの年俸に関わらず全然試合にすら出ていない事実を
ネット上の心無い者達に祭り上げられオールスターに選出される。
長年の経験からオールスターに出場するセ・リーグの選手の得意なコースを知っている。
セ・リーグの首位チーム。ゴールデンタイムに試合中継がされる程の人気がある。
しかし作中のメインが選手やチームではなくオーナーとの駆け引きになっていたため、目立った選手は1名しかおらず地味。
モチーフになった球団はもちろん
巨人軍。
田辺 常行(たなべ つねゆき)
ガラリアンズのオーナーにして、渡久地の最大の敵として立ちはだかった。
球界全体の最高権力者として名高く、フロント内においても首領として他オーナーを傀儡にしている。球界全体の再編を企んで1リーグ制にしようとするが、リカオンズ買収の騒動に渡久地が介入した事で計画が頓挫し対立。渡久地の提案した「オーナー協定」を敢えて承諾して彼を潰しにかかるが、悉く先手裏手を取られてしまいメディア抗争においても惨敗してしまう。
首位争いをしていたマリナーズへ他球団の強豪選手を集中する強引な手口でリカオンズ首位を阻止しようとするが、あまりに無理のある移籍などで内外の反発を生み失敗する。
何気に社長秘書に美人で若い女性を4人侍らせており、肩もみなどをさせるなど完全に愛人扱いしている。
作中の騒動などからモチーフになった人物は例の人。
ビッグママ
CV:藤田淑子
本作のヒロイン。だって他に名ありの女性キャラが居ないし。
沖縄で賭け野球「ワンナウト」を主宰していた。渡久地が笑って話せる良き理解者。
勝負の本質を知っており、児島以上に渡久地の事を理解している。
二死本、野々村、パンツ……
実在する選手のパロディ。大体解説役を務める。
【用語】
沖縄で米兵の間で流行っていた賭け野球。
打球がノーバウンドで外野まで飛ぶかフォアボール等で出塁すれば打者の勝ち、それ以外は投手の勝ちの一打席勝負。
キャッチャーの代わりは壁で、描かれた四角のマスがストライクゾーンとなる。
アニメ版ではこの賭け野球の名前も「ワンナウツ」で統一されている。
渡久地と彩川の間の契約で本作のキモ。簡単に言うのなら完全歩合制の年俸制度。
アウト1個につき500万をオーナーは投手に支払い、失点1につき5000万を投手はオーナーに支払う。
防御率2.70以下の成績を挙げなければ黒字にはならない。
開始当初は自責点のみが対象であったが渡久地の想定外の活躍やベンチの指示に従わない(登板指示を受けたが故意の危険球により退場した)ことがあり、オーナー側に有利になる以下の追加条項が加えられた。
- ワンナウツ契約はオーナー、秘書、広報部長、渡久地の4名のみの機密事項とする。
もし口外した場合、それまでの年俸は無効とし、違約金5億円を支払うこととする。
- いついかなる時もベンチ指示に必ず従うこと。
従えない場合は違約金5億円を支払うこととする。本人の過失や退場による場合も同様とする。
- 優勝決定戦など試合の重要度に応じて、オーナー側が契約のレートを変動することが可能
(20倍レートなら、1アウト:1億、1失点:10億となる)
- ワンナウツ契約での失点とは自責点とは関係なく、渡久地がマウンドにいるときに発生した全失点が対象となる。
なお某やきうの掲示板で検証したところ、現実の野球に当てはめるとほとんどの選手が赤字になるらしい。
ワンナウツ契約で得た金でリカオンズを買い取った渡久地が、チームの経営再建のために打ち出したシステム。
ホームゲームのチケット価格を2倍にする代わりに、リカオンズが負ければチケット代は全額返金するというもの。
曰く、「ファンは勝ち試合を見るために来るのだからそれを見せられなければ金を貰えないのは当然」という理屈である。
リカオンズが勝てば、その収益をMVPチケットで山分けする(後述)。
Lチケットに付属する投票用紙。観客が「その試合の勝利に一番貢献した選手」に投票する。1枚につき5人まで書ける。
投票結果は毎回ランキングにして発表し、票数に応じてLチケットによる収益金を山分けする(やる気が出るように現金を手渡し)。
稼ぐためには誰かを出し抜いて活躍する必要があるが、チームが負ければ全てがおじゃんのため足の引っ張り合いにはならないという理屈。
渡久地は"真のチームワーク"の意味をチーム全体に理解・浸透させる目的でこれらのチケット制度を導入した。
追記・修正は勝つ為に必要な「何か」を得てからお願いします。
- 高見って初期はそんなにかっこよくなかったけど、どんどんイケメンになっていったよな。 -- 名無しさん (2014-01-26 05:42:15)
- ブルーマーズの説明で草不可避wいや、ある意味正しい説明ではあるんだが………… -- 名無しさん (2014-01-26 10:04:00)
- そうか? -- 名無しさん (2014-01-26 16:20:27)
- 乙 -- 名無しさん (2014-01-27 12:40:14)
- wikipediaでLチケット・MVPチケットでの野球協約違反が指摘されてるけど、それ以外にも細かいところで間違い多いのよねこの作品。没収試合での彩川側の14億の損とか、バガブーズ戦での渡久地の「初失点」とか…。 -- 名無しさん (2017-04-29 11:37:20)
- 日本プロ野球で防御率4位の逸材投手がワンナウツ契約で年俸マイナス3500万円とか酷すぎるなこれ -- 名無しさん (2022-05-13 21:20:22)
- ↑ そのくらい無茶で挑発的な条件を提示して、がめつい彩川を釣る狙いもあったんじゃね -- 名無しさん (2022-05-13 21:48:58)
- 常識的に考えたら絶対に投手側が損する契約だからな、 -- 名無しさん (2022-05-13 22:04:31)
- 日本投手の上位3人以外全員赤字になる契約とか嫌だ… -- 名無しさん (2024-06-27 22:10:12)
- 自分以外は全員馬鹿と考えているせいか、終盤の描写が上手くいっていなかったのか、ラスボスである田辺があまりにも一方的にやられていた感が否めない。 -- 名無しさん (2024-09-22 16:44:20)
最終更新:2025年03月31日 18:51