ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought(MtG)

登録日:2014/03/04 Tue 22:47:08
更新日:2025/02/09 Sun 21:13:18
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世界初のTCG、マジック:ザ・ギャザリングに登場するアーティファクト・クリーチャー。ミラージュで登場した。レアリティはレア。

スペックは以下の通り

ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought (1)
アーティファクト クリーチャー―ファイレクシアン(Phyrexian) ドレッドノート(Dreadnought)
トランプル
ファイレクシアン・ドレッドノートが戦場に出たとき、パワーの合計が12以上になるように好きな数のクリーチャーを生け贄に捧げないかぎり、これを生け贄に捧げる。
12/12

1マナで12/12というとんでもないサイズのクリーチャーが出てくる・・・のだが、MtGというかTCGではそういうやつは大抵相当のデメリットを持っている。
コイツのデメリットは「出したらパワー合計12以上になるようにクリーチャーサクらないと墓地行き」という能力である。これによって、

  • 出したところでクリーチャーの合計パワーが増えない上に、召喚酔いで1ターン動けない。出さずに殴るほうが早いだろ常識的に考えて……
  • 「除去耐性がないアーティファクト・クリーチャー」なのでクリーチャー除去でもアーティファクト除去でも割れる。その上出す前に比べて数が減ってる分単体除去された時の損失が大きい

というわけで、折角のスペックも宝の持ち腐れ。いわゆるカスレアの1つである。


追記・修正はパワー12のクリーチャーを生け贄に捧げてからお願いします。

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と、思われていた。

だが「単独ではイマイチなカードを組み合わせて強力なコンボを作る」というのはTCGの醍醐味の1つ。後発のカードと組み合わせることで色々な使い道が開発されることとなる。



  •  墓地に送られる?上等じゃねーか!
コイツが墓地に送られるのは誘発型能力であってコストではない。つまり他のクリーチャーをサクらなくても、出した後墓地に送られるものの、戦場に出すこと自体は出来る。
伏魔殿/Pandemonium (3)(赤)
エンチャント
クリーチャーが1体戦場に出るたび、そのクリーチャーのコントローラーが選んだクリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。
そのプレイヤーは「このクリーチャーは、それに自身のパワーに等しい点数のダメージを与える」ことを選んでもよい。
エクソダスで登場したこのエンチャントを出しておけば「1マナで12点ダメージ」である。通称「パンデモノート」。
2発通れば終了なので、2枚出すもよし《再活性》を使って墓地から出すもよし。

+ バージョン
伏魔殿を場に出してドレッドノートを2回出せば勝ち、というシステムは必要なカード数の少なさが魅力。パンドレッドを決め手とするデッキにも、複数バージョンが存在した。
最初にこのコンボをデッキにする事を思いついた笹沼「地雷魔神」希予志氏の仕様はカウンター呪文がどっさり積まれた青デッキで、「序盤はカウンターで誤魔化し、カードが揃ったら(4)(赤)(青)で殺す」というものだった。

その後、《ネクロポーテンス》を採用してコンボに特化したバージョンが登場。

そしてその極北として、ウルザズ・サーガ実装とともに「ヨーグモス・アイ・パンドレッド」と呼ばれるバージョンが登場。
ヨーグモスの意志》と《ライオンの瞳のダイアモンド》のコンボのヤバさを最初期に実用デッキにしたもので、
暗黒の儀式からヨーグモスの意志とライオンの瞳を併用して1ターンKILLすら可能な超高速コンボデッキに変異してしまった(もっとも、カードプールの広いエクステンデッド環境デッキであるこのヨグパンすら【MoMa】の影に隠れてしまった。当時の環境の狂いっぷりを察してほしい)。

  •  能力が重い?だったら踏み倒せ
文字通りである。
もみ消し/Stifle (青)
インスタント
起動型能力1つか誘発型能力1つを対象とし、それを打ち消す。(マナ能力は対象にできない。)
他にも何種類かあるが、能力を打ち消す呪文とセットで使うことで着地させ、殴り倒す。通称「スタイフルノート」。


  •  生け贄は「合計パワーが12」あればいいんだろ?
この合計には「インスタント、エンチャント等々による強化分」も含まれる。まあ生け贄にわざわざ《巨大化》を使わなくとも、もっと割に合うパワー強化法は幾らでもあるだろう。
また、何らかの理由で「ターン終了時までの命」になっている短命なクリーチャーであっても、生け贄としては問題ない。
ボール・ライトニング》の様な「歩く火力」の場合、「出して速攻で攻撃→ターンが終了しないうちに生け贄」という芸当も可能。



余談

1999年7月、エラッタによって

ファイレクシアン・ドレッドノートが場に出るとき、代わりにパワーの合計が12以上になるような、任意の数のクリーチャーを生け贄に捧げる。
生け贄に捧げた場合、ファイレクシアン・ドレッドノートを場に出す。
生け贄に捧げなかった場合、ファイレクシアン・ドレッドノートをそのオーナーの墓地に置く。

と変更される。クリーチャーをサクらなければ出すことすら不可能になったわけである。これによってパンデモノートは不可能になった。

その後2007年7月、オラクル更新によって元々のテキストに戻されている。パンデモノートも可能。




-Φ-追記・修正は、生皮を剥がされ機械の体を手に入れて「完成」した方のみお願いします。-Φ-

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最終更新:2025年02月09日 21:13