登録日:2010/06/08(火) 09:26:29
更新日:2025/10/26 Sun 01:01:28
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最大の反動勢力、ORCA旅団の旅団長。
それは飾りの旅団長では無く、彼の帰還まで旅団は動かなかった。この事からかなりのカリスマを持つとも思われる。
性格は分裂しやすく、熱っぽいロマンチストなどと多くの評価が有り、唯一分かる事は、革命家を気取る自分にやや酔っているという事。
が、作中きっての切れ者、
メルツェルが認めている分そこは何か理由が有るのかも知れない。
どのルートにも密接に関わっており、後半から始まる混乱は、
と言う彼の短い声明より始まった。
【搭乗機体】
アンサング
武装はアサルトライフル、レーザーバズーカ、プラズマキャノン、PM
ミサイルといったかなりバランスの取れた機体。
脅威はレーザーバズーカとPMミサイル。
レーザーバズーカは幾らPAが高かろうがかなりのAPを持っていかれる高威力のEN兵器であり、GA社のベース機体で挑めば瞬殺される事も珍しくない。
また、PMミサイルは回避難度が最高レベルの為、フレアが無いとかなり苦戦を強いられる事も有る。
しかもこのミサイルは総弾数がそこそこ高く、長期戦にも向く。
瞬間的な火力こそは確かに頼りないが、アリシアベースの高機動機体に合わせたハイスピードな戦闘で長期戦にも向くこの機体は正に実力派揃いのORCA旅団において旅団長を名乗るのに相応しい機体と言えるだろう。
と、誉め殺してみたがこの機体、とても大事な事が抜けている。
それは…
重 量 過 多
殆どのレギュでこれは起こっており、もうこればかりはどうしようも無い。
埋没王子…いや、何でも無い。
とはいえ逆関節の跳躍がある上にクラニアムは狭いのでそれ程影響も無かったりする。
リンクス戦争ではレイレナード社に所属していたと言われている。
【企業連ルート】
世界最大のアルテリア施設、クラニアムを制圧すべく真改を引き連れ、ウィン・D・ファンションと首輪付きを迎え撃つ。
お互いの『答え』の為の死闘の末、テルミドールは敗れることになる。
心しておけ お前達の惰弱な発想が、人類を壊死させるのだと…
と、自身の『答え』が敗れたのを認め、同時に二人の『答』こそが誤りだと忠告する。
だが、これも『答え』の一つだとも認めているらしく、主人公が撃墜されると「悪いが、譲れないな。だが、覚えておこう、お前の答えも」と言葉をかける。彼自身、クレイドルを落とす事を一番嫌がっていたのだろうと、この台詞でうかがえる。
【ORCAルート】
2周目以降ではラインアークの生き残りとなった首輪付きをORCA旅団に勧誘する。ORCA旅団からの依頼でブリーフィングを担当しているのも彼。記事冒頭のセリフはルート選択のターニングポイントとなる「アルテリア・カーパルス襲撃」のもので、本人もかなりハイテンションで作戦内容を説明してくれる。興味のある人は他のミッションと聞き比べてみよう。
その後は衛星軌道掃射砲を守り抜いた首輪付きに対し、最後の依頼として企業連の切り札であり『答え』である
アンサラーを撃破するよう頼んでくる。
「これで最後だ、よろしく頼む」と言い残し、彼は企業連ルートと同様にクラニアムの制圧へと赴くのだが…
君がこれを聞いているのであれば、私は既に死亡している
アンサラーを撃破した首輪付きを待っていたのは、
お茶会で死亡フラグを立てていたメルツェルはともかく、ORCA旅団が首輪付きを除いて壊滅したという衝撃的なメッセージ。感傷に浸る間もなく、メッセージは再生され続ける。
クレイドルは最後の支えを失い、全ての人は大地に還る
衛星軌道掃射砲は、クレイドルを支えたエネルギーを得て
アサルト・セルを精算し、宇宙への途を切り拓くだろう
テルミドールの遺志を継いだ首輪付きは最後のORCAとしてウィン・Dとロイを倒しクラニアムを制圧。クローズ・プランの第一段階は完了し、人類は宇宙という新たなフロンティアを手に入れるのだった。
テルミドールは既に死んだ
ここにいるのは、ランク1、オッツダルヴァだ
なんと名義をオッツダルヴァに戻し、企業連のリンクスとして首輪付きの前に立ちはだかる。乗機もアンサングではなくステイシスに換装済み。ラインアークの海からわざわざサルベージしたのか?口調もテルミドールの優しげな雰囲気は消え、オッツダルヴァらしい冷徹で高慢なものになっている。
ミッション自体も1対3を強いられる難しいミッションと化しており、オペ子と同様に怒り心頭になったプレイヤーは数多いことだろう。
この裏切りは諸説が有り、公式な発表が無い為、作中一番の
フロム脳の使い所。様々な説が交わされてきたが、ここでは有力説をいくつか取り上げる。
根拠はオーダーマッチでの解説文。何を隠そう、彼は「複雑な、あるいは分裂した男」と評されているのである。
ともすれば、敵対した時の言葉も、「オッツダルヴァの中に宿っていたテルミドールの人格が死んだ」という意味にもとれる。多少強引な解釈な気もするが、当時の情報量で言えばこれでも説得力が有る方。
激戦を繰り返し、企業の『
答え』をも撃破した主人公の前に、敢えてオッツダルヴァとして現れることで箔を付けさせたという説。
確かにカラードのランク1が倒されたとなれば、もはやORCAを止められるものは誰一人いないという証明になり、クローズ・プランの完遂も容易くなるだろう。
また、
ある人が言うには、革命の最後に残るのは憎まれ役の幕引きとある。
彼の機体、アンサングとは『称えられない』という意味である。
つまり、幾ら人類の為と言えど人を多く殺す事になる自身は一片も称えられてはいけないと判断し、裏切ったのかも知れない。
ORCA旅団はオッツダルヴァが企業の意を受けて設立したものであり、計画の障害になりかねない首輪付きを最後に排除しようとしたというもの。
「資本の支援なしにネクストは動かせない」と作中で語られているにも関わらず、旧レイレナード陣営の支援を受けているとはいえ13機ものネクストを所有していること自体がそもそもおかしな話。また、首輪付きの加入によりORCA旅団は一層優勢になったにも関わらず、クラニアム襲撃の時点でほぼ壊滅まで追い込まれていることも違和感の一つ。
これらの情報から「企業は宇宙進出を目論んでおり、そのためのスケープゴートとしてORCA旅団をオッツダルヴァに立ち上げさせ、目的が達成されそうになったら反動勢力に付く不穏分子をまとめて葬る計画を立てていた」という説が浮上した。この場合は首輪付きを危険因子と見なして始末しようとしたということになるだろう。
しかしながらどの説を取っても疑問が生じるため議論は平行線を辿っているのが現状である。
二重人格説はこれまでの行動と照らし合わせると、人格の演じ分けがあまりにも合理的過ぎるという問題があるし、憎まれ役説はわざわざ箔を付けさせるという面倒なことをせずとも首輪付きと共闘してクラニアムを制圧すれば良かったのでは?という疑問が残る。そして何より、クラニアムで首輪付きを討ち取った後の彼の台詞が更に謎を深める要因となっている。
増長だったな、貴様如きがORCAを気取るなど
後は任せておけばいい
「オッツダルヴァ」として首輪付きに接していた彼だったが、最後の最後で「テルミドール」の口調に戻るのだ。それに加え、自らが率いてきた旅団を新参者が引き継ぐことへの複雑な感情も読み取れる。このことから彼はORCA旅団を単なる道具と思っていたとは考えにくく、イレギュラー排除説も疑問が残る結果となってしまっている。
そして何より最大の疑問、あれだけ「今に生きる人々」を大切にしていたはずのウィン・D・ファンションが平然とクレイドルを墜とそうと試みるオッツダルヴァと共闘するのか?という点が未だに解明されていない。
フロムが明確な答えを出すことは恐らくないはずなので、リンクスたちは己の『答え』を自ら結論付けることしかできないのだろう。
【虐殺ルート】
最終ミッション「
アルテリア・カーパルス占拠」において、凶行に走った
オールドキングと首輪付きを撃破すべく、カラード上位リンクスと共にオッツダルヴァとして参戦。
この時王子に撃墜されると
「当然の報いだ、貴様はORCAの名を貶めた」とだけ吐き捨てられる。目的の過程で多くの死者を出すことは覚悟していたとはいえ、ただ殺しを求めるだけの2人の行いは到底許容できるものではなかったのだろう。
「君の追記・修正は見せてもらった」
「ようこそ、アニヲタWikiへ」
- ハードではなあ…どうやって生き残ったのか。あのふたりも殺した風なこと言ってたんだが。そういう偽装が得意なのか…? -- 名無しさん (2014-03-22 08:14:53)
- ネクストが撃破されてもリンクスが必ず死ぬわけじゃないらしい(外伝とかで生き残っている例もある)から、そう矛盾してもないと思うよ -- 名無しさん (2014-03-26 23:26:51)
- ACVDのファンタズマ計画によるコピー人格で輝美本人ではない可能性もあるんじゃないかな -- 名無しさん (2015-02-14 17:43:02)
- クラニアム制圧でのブリーフィング格好良くて好きだったのに裏切りやがって -- 名無しさん (2015-11-04 11:47:03)
- 負けると後は任せておけ、とか言うしテルミドールとしての人格はあるとは思う。首輪付きとぶつかって疲弊した2人を撃つつもり、若しくは討たれて首輪付きを鍛えるってのはあると思う。 -- 名無しさん (2015-11-04 12:42:00)
- ラストミッションの時点で「老人たち」から分かりやすい拠り所(次のミッションはアンサラー戦)を奪えば、企業側は自ら妥協してくる…みたいな発言があるから、企業側とテルミドールが取引をしてカラードに復帰したんだろうな。オッツダルヴァが勝てば企業として衛星砲発射。主人公が勝ってもORCAが衛生砲発射。個人の命よりも人類種の存続を重視したORCAらしいな。 -- 名無しさん (2016-06-24 14:20:57)
- 当時は不自然すぎていろいろ考えてたけど -- 名無しさん (2021-04-23 14:47:40)
- 元の所属がオーメルさんだから、カラード時は人格自体を調整されて水没時にテルミドールとして再調整、その後クラニアムで敗北してまたオーメルさんのオッツダルヴァとして再々調整されて出てきたんかな?とか思ってたわ。 テルミドールはしんだ。が再々調整されて人格的にって考えると矛盾も多少は少ない気もするしね。 取り合えず二重人格に近い存在なのでは?と思わんと説明がつき辛い人ではあるよね。 -- 名無しさん (2022-02-22 04:24:58)
- 外部から人格をとやかくというのは考えにくいかなと思ってる。リンクス(それもランク1)が制御出来てしまうのであればAFとかの必要性がなくなるから。ただ、本人が目的のために受け入れてるのなら別かもだけど。 -- 名無しさん (2023-09-17 23:07:40)
最終更新:2025年10月26日 01:01